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PDF/716KB - みずほフィナンシャルグループ
グローバルコーポレートグループ − 大企業・グローバル企業等のお取引先向け事業への取り組み − コーポレートファイナンスへの取り組み みずほコーポレート銀行の事業戦略 グ ロ ー バ ル グ ル ー プ 別 事 業 へ の 取 り 組 み ● グ ロ ー バ ル コ ー ポ レ ー ト グ ル ー プ ●産業調査 みずほコーポレート銀行産業調査部は、産業構造がグ みずほコーポレート銀行は、多様化・高度化・グローバ ローバルベースで変化し、企業戦略の多様化が見込ま ル化するお取引先の金融ニーズに対し、長期にわたる強 れるなか、 「産業への深い理解」をベースにお取引先に 固なリレーションを背景に、 「商業銀行ビジネス」とM&A 対してグローバルかつ総合的なソリューションを提供す アドバイザリー等の伝統的な「投資銀行ビジネス」を融 る調査部隊です。①産業に関する情報・分析を提供する 合・強化する営業を展開し、 「コーポレートファイナンス 「アナリスト機能」、②事業戦略立案を支援する「ストラ のトップランナ−」として金融ソリューションをグローバ テジスト機能」、③財務・経営戦略の策定をサポートする ルベースで提供しています。 また、信用リスクや市場リスク等、市場環境変化に即 応するだけでなく、予兆管理も含めた能動的・機動的な ポートフォリオマネジメント運営を開始し、クレジット・株 式ポートフォリオへの対応力を強化しています。 「コーポレートファイナンス機能」を中心として業務を 行っています。 ●銀証連携 みずほコーポレート銀行では、みずほ証券とグローバ ルに連携し、グループとしての証券戦略の構築、運営体 みずほコーポレート銀行では、企業と産業の発展のた 制の強化を推進しています。当グループでは、資本調 めのグローバルな産業金融の担い手として、お取引先 達・M&A・証券化等、お取引先の資本政策・事業戦略・財 への積極的な資金供給や、成長戦略に対するアドバイス 務戦略に即したソリューションを提供しています。国内 等に取り組んでいます。 では、みずほコーポレート銀行とみずほ証券の営業部門 の一部の職員約50名が兼職し、連携強化・深化を図っ 大企業ビジネス ています。 ●大企業RM、金融・公共法人RM みずほコーポレート銀行のRMはグループ全体のRM グローバル展開の強化 として、グループの専門機能を活用した「ソリューション 当グループは、グローバルにビジネスを展開するお 営業」の展開に注力し、事業戦略・財務戦略・グローバル 取引先に対し、海外市場における豊富な経験、充実した 戦略等お取引先の成長戦略実現に向けて、フィナンシャ ネットワーク、最先端の金融プロダクツを有機的に組み ルアドバイザーの立場でサポートしています。 あわせ、お取引先のさまざまなニーズに対応するベスト RMは、金融円滑化の趣旨もふまえ、コンサルティング ソリューションを提供しています。 機能の発揮によりお取引先の経営課題を的確に把握し みずほコーポレート銀行では、重点戦略地域であるア たうえで、資金調達から国内事業再編やクロスボーダー ジアでのビジネスをさらに拡大するため、平成22年度 M&A、日本企業のグローバル展開のサポートまで、お は、組織体制の変更や経営資源のアジアシフトを実施し 取引先の国内外での競争力強化を目的とした多様な ました。また、お取引先のアジアへの進出および事業展 ソリューションを提供しています。 開をサポートできるよう、平成22年11月のみずほコー 加えて、金融法人・公共法人のお取引先のニーズに対 ポレート銀行(中国)蘇州支店開設等、海外拠点ネット しては、地域経済活性化の観点から、運用商品の販売や ワークを整備するとともに、有力パートナーとの戦略的 公共債の受託・引受けを通じた資金調達サポート、 PFI、 提携による補完を行い、アジア各国の金融機関や政府 事業債権流動化等の総合的な金融サービスも提供して 機関との業務協力協定等を締結しました。平成23年4 います。 月にはアジア地域ユニットを東アジア、アジア・オセアニ アに分割し、一層の体制強化を行いました。このほか、 28 GLOBAL CORPORATE GROUP 地場企業の支援や環境・インフラ分野でのプロジェクト ●アセットファイナンス 参加等を推進するとともに、中国における外銀初の金 みずほコーポレート銀行は、お取引先が保有する債権 融債引受主幹事に就任する等、お取引先の多様化する の流動化アレンジにより、資金調達手段の多様化や、資 ニーズを見据えた金融サービスの拡充を進めています。 産オフバランス化による財務指標改善ニーズにお応え しています。国内外における流動化アレンジ、在庫ファ ファイナンスビジネス イナンス、事業証券化等、幅広い資産を裏づけとした高 ●M&Aファイナンス 度なソリューションを提供し、お取引先の財務戦略をサ みずほコーポレート銀行は、お取引先の企業価値向上 のため、高度なM&Aソリューションを提供しています。 ポートしています。 ●不動産ファイナンス 特に近年は、クロスボーダーM&Aへのニーズが増大す みずほコーポレート銀行は、数々の不動産関連プロ るなか、国内外の拠点やグループ会社が連携し、お取引 ジェクトにおけるファイナンスアレンジを行ってきまし 先 の M & A 戦 略 を 強 力 にサポ ートして います 。また た。その豊富な経験・ノウハウを活かし、アレンジのみな MBO/LBOの分野においても、インテリジェンスやカル らず、国際会計基準をふまえた財務・事業戦略、CRE戦 チュア・コンビニエンス・クラブ等に係る大型買収ファイ 略、保有不動産の事業性評価等、お取引先の経営課題 ナンスを組成しました。 に対し、多様なソリューションを提供しています。 ●プロジェクトファイナンス みずほコーポレート銀行は、高度な金融スキルやノウ シンジケーションビジネス ハウを用い大規模事業の長期資金調達を可能にするプ みずほコーポレート銀行は、経常的な資金調達から、 ロジェクトファイナンス(PF)の分野において、世界のトッ 買収ファイナンス、不動産ファイナンス、PFI向けまで、 ププレーヤーとして活躍しています。 広範かつ多様な手法によるシンジケートローンの活用 平成22年度は、国内におけるPFI/PPP等の官民連 携による社会インフラ整備や交通インフラ事業、国内外 の発電や海外資源開発事業向けに、数多くのPF組成・ グ ロ ー バ ル コ ー ポ レ ー ト グ ル ー プ 平成22年度は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構 国内シンジケートローン市場の組成額推移と<みずほ>のシェア <みずほ>シェア (平成22年度) 生可能エネルギー分野に重点的に取り組み、スペインで モソーラー社向けの総額3億ユーロの協調融資案件等、 ● に努めてきました。 助言サービスを提供しました。特に、環境負荷の低い再 の太陽熱発電プロジェクトを手掛けるアクシオナ・テル グ ロ ー バ ル グ ル ー プ 別 事 業 へ の 取 り 組 み (兆円) 30 37.8% 25 多くの風力発電事業や太陽光・太陽熱発電事業向け資 20 金調達において実績をあげました。 15 10 5 0 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 「国内シンジケートローン市場の組成額推移」 (出典)平成13年度∼平成14年度:トムソン・ロイター 平成15年度∼平成22年度:全国銀行協会貸出債権市場取引動向 「国内シンジケートローンブックランナーシェア(平成22年度)」 (出典) トムソン・ロイター アンダルシアの大地に広がる太陽熱反射鏡群 29 グローバルコーポレートグループ − 大企業・グローバル企業等のお取引先向け事業への取り組み − (JOGMEC)向けタームローン、第一生命保険向け永 久劣後ローン等の大型案件を相次いで組成しました。 グ ロ ー バ ル グ ル ー プ 別 事 業 へ の 取 り 組 み ● グ ロ ー バ ル コ ー ポ レ ー ト グ ル ー プ みずほコーポレート銀行は、アセットマネジメントビジ その結果、企業の資金需要の低迷等により、国内市場規 ネスの企画・開発・販売を一体的に運営し、年金・金融法 模が前年度の25.5兆円から23.2兆円へと大幅に縮小 人等機関投資家向けに最適な商品・サービスを提供して するなかでも、当グループは、公的セクターや金融セク います。 ター向けの実績を伸ばし、 トムソン・ロイター社の国内 ●年金関連業務 ブックランナーリーグテーブルでシェア約4割を占め、圧 倒的なプレゼンスを維持しました。 また海外においては、インドのお取引先向けニンジャ ローン(国内金融機関が参加する海外企業向けシンジ 年金では、確定拠出年金運管受託業務で国内トップの 実績をあげており、また、専門組織を通じて、グループの 総力を結集した年金総合提案を行っています。 ●オルタナティブ資産運用ビジネス ケートローン)等、アジアや欧米グローバル企業・国際機 米国運用会社「みずほオルタナティブインベストメン 関向けの資金需要に対応し、海外各拠点が連携するグ ツ」や東京運用会社「みずほグローバルオルタナティブ ローバルシンジケーション体制を整えています。 インベストメンツ」等グループ会社と連携し、お取引先に 最適な商品を提供しています。平成23年3月には、サー グローバルトランザクションビジネス ビス向上の一環として、シンガポールのヘッジファンド ●e-ビジネス業務 調査・情報提供会社「ユーリカヘッジ」を買収しました。 み ず ほコ ー ポレ ート 銀 行 は 、国 内 で は M i z u h o Advanced CMSを軸にプーリング・支払代行等、海外 グローバルマーケットビジネス ではみずほグローバルCMSやクロスボーダーのプーリ みずほコーポレート銀行では、セールス&トレーディン ング等、グローバルベースでお取引先のニーズにあわ グ分野において、多様化・高度化・グローバル化するお せた高度な資金管理サービス等を提供しています。 取引先の財務・事業リスクコントロールニーズにお応え ●外為・トレードファイナンス業務 できるよう、最先端の金融技術を駆使した最適な金融ソ 人民元等エマージング通貨を含む各種通貨のクロス リューションを提供しています。 ボーダー決済、為替リスクヘッジ、外為関連保証発行の 商品ラインアップは、金利・為替というベーシックなも ほか、海外売掛債権流動化、L/Cを利用した貿易金融や のから、原油・金属・天候等のコモディティデリバティブ取 ECAファイナンス(公的な輸出信用機関と協働したファ 引や各国の地場通貨建取引までカバーしています。特 イナンス)等、先進的なソリューションを提供しています。 に、アジア諸国の通貨については、市場特性を熟知した ●円決済・カストディ業務 専門チームと現地拠点ネットワークが連携し、お取引先 コルレス円決済、非居住者向けカストディ業務等、各 種資金・証券決済サービスを提供しています。 のニーズにお応えしています。また、グループの金融技 術開発専門会社であるみずほ第一フィナンシャルテクノ サービスのレベルアップのため、2拠点で業務を並行 ロジーと連携して、相場観や恣意性を排除した為替リス 稼動させるデュアルオフィス体制で災害時の業務継続 クの統計的・確率的ヘッジ手法である「為替ダイナミック 能力を充実させているほか、カストディ業務では投資家 ヘッジ」を開発し、平成16年の取扱開始から、100社を 資産管理手法のビジネスモデル特許、コルレス円決済業 超えるお取引先にご利用いただいています。 務では内部統制に係る外部認証・SAS70を邦銀として 初めて取得しました。 30 アセットマネジメントビジネス GLOBAL CORPORATE GROUP 証券業務への取り組み みずほ証券は、合併のシナジー極大化に加え、<みず ほ>各社との連携強化を図りながら、 「顧客ビジネス中 面でも充実を図っています。さらに、企業オーナーへの 各種アドバイスや、地方金融機関等の金融商品仲介・紹 介業務の支援にも力を入れています。 心の収益モデルの推進」と「環境変化への対応力に富 んだ経営体制の実現」という2つの柱を掲げ、お客さま に最も信頼されるグローバルな投資銀行を目指してい ます。 グローバル展開 みずほ証券は、欧州、米州、アジア、中東の主要な海 外資本市場に現地法人を配し、株式・公社債等の引受・ 売買、M&Aアドバイザリー業務等でグローバルなビジ 投資銀行ビジネス ネス運営体制を整えています。 債券引受業務では、強力な債券販売力と投資家の需 欧州では、みずほインターナショナルが、投資銀行業 要を的確に反映したプライシング能力や市場変化への 務、セールス&トレーディング業務等、顧客サービスを中 迅速な対応力、市場環境と発行体のニーズを捉えた提 心とした営業基盤を整備し、ビジネスラインアップを拡大 案力等により、毎年業界トップクラスの実績を堅持して させています。米州では、米国みずほ証券がみずほコー います。株式引受業務では、卓越した株式引受ノウハウ ポレート銀行の米国におけるFHCの資格を活用しフル の活用と国内外での強力なエクイティ販売力等により、 ラインの証券業務を展開しており、特に米国企業の社 大型の主幹事案件を着実に獲得し、業界トップクラスの 債・株式引受の業務において、着実に実績を積みあげて 実績を残しています。 います。また、アジアでは、みずほセキュリティーズアジ また、最先端の知識とノウハウを駆使してお取引先の アをアジアビジネスのハブ拠点と位置づけ、本格的な証 経営戦略に応じたアドバイスを提供するM&Aアドバイ 券業務の基盤を構築するとともに、平成23年4月にみ ザリー業務および不動産や金銭債権の流動化をはじめ ずほ証券にアジア営業推進本部を設置し、両社間ならび としたファイナンスアレンジメント業務においても、業界 に、<みずほ>各社との連携強化を図っていきます。 トップクラスの実績と評価を獲得しています。 商品提供・販売ビジネス マーケットリーダーとしてのステータスを確立してい る債券業務では、お取引先の投資戦略に即した的確な グ ロ ー バ ル グ ル ー プ 別 事 業 へ の 取 り 組 み ● グ ロ ー バ ル コ ー ポ レ ー ト グ ル ー プ 普通社債総合リーグテーブル ※引受金額ベース(サムライ債・地方債含む) (平成22年4月∼平成23年3月、条件決定日ベース) 順位 会社名 引受金額(億円) 引受シェア(%) 1 みずほ証券 30,446 19.2 2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 28,852 18.2 3 野村證券 27,991 17.7 (出典)アイ・エヌ情報センターの情報を元に、みずほ証券にて作成 商品提供、積極的なマーケットメイク、高度な情報提供 を行っています。また、株式業務でも、幅広いリソース を活用し、お取引先の高度化するニーズに的確にお応 えしています。 グローバルな機関投資家には、高度なニーズに対応 するため、執行力のさらなる強化、多様な高付加価値商 品の提供、リサーチ機能の強化等、国内外でマーケット プレゼンスの拡大に努めています。 リテール業務では、預り資産拡大に向けて、お客さま のニーズに適った商品提供を図るとともに、コールセン ターの拡充、みずほ証券ネット倶楽部の刷新等サービス 国内エクイティ合算リーグテーブル ※引受金額ベース(REIT含む) (平成22年4月∼平成23年3月、条件決定日ベース) 順位 1 2 3 引受金額(億円) 会社名 8,705 野村證券 4,117 みずほ証券 3,219 大和証券キャピタル・マーケッツ 引受シェア(%) 37.3 17.7 13.8 (出典)アイ・エヌ情報センターの情報を元に、みずほ証券にて作成 公表案件M&Aアドバイザリーランキング ※取引件数ベース(日本企業関連案件。不動産案件除く) (平成22年1月∼12月) 順位 1 2 3 会社名 件数 シェア(%) 取引金額(億円) 野村證券 114 4.2 47,048 3.8 10,445 みずほフィナンシャルグループ 104 3.7 8,346 三井住友フィナンシャルグループ 101 (出典) トムソン・ロイターを元に、みずほ証券にて作成 31