...

Untitled

by user

on
Category: Documents
24

views

Report

Comments

Description

Transcript

Untitled
③ 普及啓発のための取組(平成16年度) 委託事業名:「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」
情報化社会とりわけインターネットの急激な進展は青少年に大きな恩恵を与えている反面、人間関係
の希薄化や、社会全体で、青少年にかかわろうという気運を退潮させ、チャットやメールでのトラブル、
ひいては「出会い系サイト」などの有害サイトに巻き込まれる青少年の増加等、情報化社会における青
少年健全育成のあり方が緊急的な課題として顕在化している。
事業の概要
ファミリーメディア実行委員会
メンバー構成
所
属
氏
名
常葉学園短期大学副学長
山本
静岡産業大学国際情報学部講師
松永由弥子
伸晴
NTT コミュニケーションズ(株)経営企画課長
宮元万菜美
静岡市立安東中学校教諭
清水
昭博
静岡県教育委員会生涯学習企画課長
八木
義雄
静岡県教育委員会社会教育課長
杉山
孝
静岡県教育委員会青少年課長
武藤
葉子
1 対象地域・実施地域
SBS静岡放送Gスタジオ(静岡市登呂)
2 実施主体
ファミリーメディア実行委員会
3 対象者・規模
(対象)
県内在住の小学校3年生から中学校3年生の
児童生徒及びその保護者 40 組 80 名
(内訳)
(人)
小3
小4
小5
小6
中1
中2
中3
4
7
5
8
8
5
3
事業のねらい
インターネットの利便性やデジタル情報の有用性は、児童生徒にとっても大きな恩恵を与えてくれ
るが、
「出会い系サイト」などの有害サイトに巻き込まれ、犯罪の加害者や被害者にもなる危険性が指
摘されている。このため、親子がふれあい語り合う中で、子どもと一緒にインターネットの利用形態
を学び、正しい情報モラルやマナーを十分に理解することを目的として、親子参加のメディアフォー
ラムを開催する。
事業の内容
携帯電話の所持率
120
100
80
% 60
40
20
0
(
女
生
校
校
生
高
中
学
生
男
女
子
子
子
男
生
学
中
子
43.1
25.3
高
)
インターネット社会で先行、
潜行する子どもたち。
家庭、地域、学校以外の第四
空間に足を踏み入れる子ども
たち。
肉声や温かな結び合いが喪失
する親子関係。
96.1
94.5
学識別(性別)
<ステップ1>
「親子ふれあいコンサート」
~歌とピアノで綴る親子の青春時代~
○歌、楽曲というふれあいを通した親子
関係づくり
肉声、表情、
コミュニケ
ーション
- 29 -
<ステップ2>
「親子ふれあいメディアフォーラム」
~情報社会の楽しみ方~
○子どもたちの声を核にした、親と子の正しい情報
モラルづくり
POINT1
「親子ふれあいコンサート」
親は昔語り継がれた楽曲を
子どもと一緒に唄うことで、親と
子のふれあいを改めて感じま
す。放送局の公開スタジオに
招いたプロ演奏家によるステ
ージは、親子の距離を縮めま
す。「何年振りだろう、少し照れ
るな。」とは、参加した父親の
言葉。
POINT2
「地元のヒーロー駿府レン
ジャ-」 地元で人気のキャ
ラクターをフォーラムに登場
させ、小学校低学年にも理
解しやすいような工夫をしま
した。
駿府レンジャーの声は会
場席とパネラーを結びつけ
る、正義の声として親子の
心に深く染み入りました。
「公開スタジオでのフォーラ
ム」 情報の発信源である、
放送局でのフォーラムは、メ
ディアを実体験し、情報社会
におけるモラルや情報社会の
楽しみ方を効果的に考える
絶好の機会となりました。
地域ヒーローの登場
会場の様子
西島氏によるコンサート
人気番組の公開スタ
ジオ内でのパネルデ
ィスカッションの様
子。
親子メディアフォーラム パネリスト
所
属
氏
名
東洋大学助教授
白石
真澄
富士宮市立黒田小学校教諭
浅賀
和浩
シンガーソングライター
西島三重子
静岡放送アナウンサー
澤木
久雄
駿府レンジャー
杉本
忠重
POINT3
事業の成果
ふれあいを通した「親子関係づくり」
「親子の正しいモラルづくり」をコンセプトとした「メディ
アフォーラム」は、来場者に正しい情報モラルやマナーの大切さはもちろんのこと、肉声や表情、コ
ミュニケーションの重要性を強く認識させるなど、事業目的を十分に達成するものとなった。
また、パネルディスカッションの模様を収録した DVD を県内各中学校に配布し、PTA 研修会等で幅
広く活用されるなど、一過性のイベントに留まらず、より多くの県民に事業成果を普及啓発すること
ができた。
課題と今後の展望
親と子の IT スキルのギャップがますます進行する中、保護者がインターネットや有害サイトにつ
いて まず、正しく理解する必要性がある。また、家庭内でのルールづくりはもちろんのこと、子ど
もたちを とりまく情報環境について、危険性や光と陰の部分を率先して情報発信できるようなスキ
ルを持つことが重要である。
県では、平成 17 年度より、県事業として「有害情報環境対策合同協議会」
(庁内及び関係企業との
会合)
、
「お父さんお母さんのための情報環境講座」
(NPO との連携事業)を立ち上げ、有害情報から青
少年を守り、インターネットを安心して活用できる環境整備を推進する施策をスタートさせている。
「人間フィルタリング」を基盤に、さらなる事業の普及を図りたい。
【本事業の問い合わせ先】 静岡県教育委員会青少年課青少年企画班
住 所:静岡市葵区追手町9番6号
電 話:054―221―3311(直通) FAX:054-221-3362
E メール:[email protected]
ホームページ:http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-09/
- 30 -
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:青少年を取り巻く有害環境対策の推進
夏休みの機会に、家庭において児童(小学5・6年生)と保護者が一緒に、インターネットの有用性
と危険性について理解を深め話し合うことにより、家庭におけるインターネット利用のルールづくりに、
役立てることを目的として実施した。
事業の概要
(福島県青少年育成県民会議の構成)
(対象地域・実施地域)県内全域
(実施主体)福島県青少年育成県民会議
(対象者・規模)
県内の公立小学校5・6年生とその保護者
5年生
約21,700人
6年生
約21,500人
※その他 各青少年育成市町村民会議、各市町
村教育委員会、各市少年センター、県警察本
部等関係機関に配布
(会長)福島県知事
(会議委員)福島県教育委員会、福島県警察本
部、福島県小学校長会、福島県中学校長会、福島
県 PTA 連合会、福島県市町村教育委員会連絡協
議会、福島県少年補導員連絡協議会、福島県保
護委員会連絡協議会、各青少年育成市町村民会
議、福島県青少年団体連絡協議会、日本ボーイス
カウト福島連盟 他
事業のねらい
日常生活で情報と関わりが不可避になってきている情報化社会をむかえ、適切な行動選択ができる自
立した青少年を育成するためには、情報活用能力(メディアリテラシー)を身に付けさせる必要がある。
このため、メディアリテラシー関係パンフレットを、
「小学5・6年生用」と「保護者用」の2種類
作成・配布することにより、家庭において児童が適切にインターネットを利用できるよう啓発を行う。
事業の内容
○6月上旬
県民会議専門指導員、福島県青少年グループ員(県警察本部派遣職員含む)、教育委員会社会
教育グル
―プ指導主事が検討協議を行い原案を作成する。
○6月中旬~7月上旬
見積もり合わせ、発注、納品
○7月11日
夏休み期間前に各小学校や各関係機関へ送付(小学5・6年生用、保護者用の2種類)
① 小学5・6年生向けパンフレット「インターネットを使うための約束」
A4版8ページ(中閉じ)2色刷り
作成部数 50,000部
② 保護者向けパンフレット「有害情報から青少年を守るために」
A4版4ページ(二つ折り)単色
作成部数 50,000部
○送付先(2種類1組)
県内各小学校
533校
48,120部
(児童・保護者 各43,150部、教師用各4,970部)
各青少年育成市町村民会議
83 × 5部=415部
各市町村教育委員会
83 ×10部=830部
各市少年センター
10 × 5部= 50部
各教育事務所
7 × 5部= 35部
各地方振興局
7 × 5部= 35部
県教育委員会
1 ×10部= 10部
県警察本部
1 ×10部= 10部
インターネット講座受講者
54部
予備(各種研修会等で配布)
441部
合計50,000部
31
POINT1
過去には関係行政機関や
関係団体にはメディアリテラ
シー関係のパンフレットを配
布したが、県内全域の小学
5・6年生と保護者を対象に
配布したのは初めての試み
であった。
POINT2
自らインターネットを利用す
る「小学5・6年生用」とそれを
見守る立場の「保護者用」の
2種類のパンフレットを作成・
配布することにより、啓発の
効果を期待した。また、親子
の触れ合う時間が多い夏休
の利用を想定して、夏休み直
前に、学校を通じ配布した。
事業の成果
県内の公立小学校の5・6年生全員(約43,000人)とその保護者(約43,000人)を中
心に、小学校を通じて教職員にも配布することにより、児童ばかりではなく、家庭や学校においてもメ
ディアリテラシーの必要性について啓発できた。
また、夏休み直前に配布することにより、夏休み期間中、家庭において児童と保護者が一緒に、イン
ターネットの有用性と危険性について理解を深め、話し合うことにより、家庭におけるインターネット
利用のルールづくりに役立てることができた。
課題と今後の展望
今回実施したパンフレットによる啓発活動は1回だけではなく、時期を変え、対象(中学生、高校生)
を変え、または内容を見直しながら、何回も行う必要がある。
また、メディア対応能力育成事業で実施した講座や青少年育成関係の研修会などの機会を捉えて、パ
ンフレットの内容を説明する等の効果的な活用を図る。
【本事業の問い合わせ先】 福島県生活環境部県民環境総務領域青少年グループ
住所:福島県福島市杉妻町2番16号
電話:024―521―1111(代表)、内線2611
32
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:青少年を取り巻く有害環境対策事業
子ども達や保護者,教員,地域の大人達が一緒になって,携帯電話やインターネット利用に潜む危険
やトラブルの事例につい学ぶことを目的とし,フォーラムを開催しました。
事業の概要
(青少年を取り巻く有害環境対策実行委員会の構成)
(実行委員長)社団法人青少年育成茨城県民会議副会長
(実行委員)大学教授・県青少年健全育成審議会委員長,県
学校長会長,県青少年相談員連絡協議会長,県PTA連絡協
議会長,県PTA連絡協議会女性ネットワーク委員長,大好き
いばらき県民会議専務理事,水戸市青少年育成推進会議
会長,県知事公室女性青少年課長,県教育庁義務教育課長,
県教育庁参事兼高校教育課長,県教育庁生涯学習課長,県
警察本部生活安全部少年課長
13名
(対象地域・実施地域)
県内全域
(実施主体)
青少年を取り巻く有害環境対策実行委員会
社団法人青少年育成茨城県民会議
(対象者・規模)
中・高校生,保護者,教員,行政関係者,青少
年育成市町村民会議関係者,青少年相談員等青少
年育成者など 約750名
事業のねらい
情報化社会の進展に伴い,子ども達の携帯電話やインターネットの利用機会が増える一方で,出会い
系サイトへのアクセスや架空請求メールの配信,掲示板での誹謗・中傷など,青少年への悪影響が懸念
される事件が起きている。
そうした中で,子ども達や保護者,地域の大人達が一緒になって,こうした問題やそれへの対応につ
いて学び,青少年を有害情報から守る取り組みを推進する。
事業の内容
「青少年のための環境浄化フォーラム」
○日時:18年1月15日(日) 13時~16時
○場所:つくば国際会議場
○内容
●演劇による「IT安全教室」
劇団「初谷誠のショートショートショー」と茨城県立
取手第二高等学校がジョイントし,携帯電話やインター
ネット利用における被害事例を実際に演じて紹介すると
ともに,高校生自らが,その問題点や対処方法などにつ
いて解説を行った。
① 出会い系サイト
②
架空請求
③ 写真メール DE アルバイト
高校生の熱演が,メディアの危険性を会場全体に
④
ネットショッピング
伝えました。
⑤
インターネット掲示板
- 33 -
POINT1
高校生の参加
高校生自らが,演劇を通し
てメディアに潜む危険を伝え
るとともに,パネラーとして,
自分達の言葉で意見を述べ
た。
POINT2
演劇による「IT 安全教室」
POINT3
PTA等関係団体との連携
演劇で,実際の被害事例
を紹介するとともに,問題点・
対処方法などについて解説し
たため,参加者がわかりやす
かった。
事業の実施にあたって,県
PTA団体連絡協議会などの
関係団体と綿密に連携を図
ることができたので,次年度
以降の展開が期待できる。
●パネルディスカッション
「ケータイって何?
~メディア社会をよりよく生きるために~」というテーマで,高校生,保護
者,青少年相談員,ITの専門家がパネルディスカッションを行いました。
コーディネーター
堤 千賀子(県PTA連絡協議会会長・(社)青少年育成県民
会議理事)
パネリスト
梅野 玲子(県南地区PTA連絡協議会・女性ネットワーク
委員会委員長)
大久保 誠(石岡第一高等学校教諭・石岡市青少年相談員)
宮本 彰人(特定非営利活動法人情報技術普及促進コンソー
シアム事務局長)
茨城県立取手第二高等学校3年生の生徒2名
事業の成果
フォーラムには,多くの方に参加していただき,携帯電話やインターネット利用に潜む危険等について,
啓発することができた。特に演劇という方法を使ったため,参加した多くの方から「実際のトラブルに
ついてよく理解できた」と言った声を聞くことができた。
また,こうしたモデル事業の成果を実行委員会で共有し,今後の課題を明確にするとともに,関係機関の
連携の強化を図ることができた。
課題と今後の展望
今回の事業を通して,携帯電話やインターネット利用に潜む危険等について啓発することはできたが,
今後は,その裾野を広げていくことが大切である。各学校単位で,啓発のセミナーを行うなどし,青少
年を有害環境から守る取り組みを推進して行きたい。
また,こうした運動の展開にあわせて,指導者(インストラクター)の不足が懸念されており,指導者の
養成も喫緊の課題である。
さらに,青少年のメディア対応能力の養成,有害なメディア環境からの保護といった観点で,PTA,青
少年育成団体,行政機関等が緊密に連携をとり,関係機関が一体となって取り組んでいく必要がある。
【本事業の問い合わせ先】 社団法人青少年育成茨城県民会議
住所:〒310-0034 水戸市緑町1-1-18 茨城県立青少年会館内
電話:029-227-2747
- 34 -
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:とやま親子メディア利活用推進事業
ネットのトラブルから身を守る知恵をもとう!!(富山県)
青少年の情報活用能力等を育成するための推進体制を整備し、子どもとその保護者を対象に啓発活動
を実施した。
事業の概要
実行委員会の構成
委員長 県厚生部児童青年家庭課長
委員
富山大学
富山インターネット市民塾推進協議会
県警察本部少年課
県教育委員会生涯学習室
県教育委員会学校教育課
県厚生部児童青年家庭課
(対象地域・実施地域) 富山県内
(実施主体)
とやま親子メディア利活用推進事業実行委員会
(対象者・規模)
県内の小学5,6年生・全中学生とその保護者及
び全教職員等に対し、インターネットの安全な利
用方法について啓発するとともに、近年のサイバ
ー犯罪の事例を紹介して、被害防止を啓発した。
事業のねらい
インターネット上の有害情報やトラブルから青少年を守るため、小・中学校等を通じて、インターネ
ットの安全な利用方法を学べる機会と資料を提供するとともに、その保護者に対しては、サイバー犯罪
の事例を紹介して、被害防止意識の向上を図る。
事業の内容
写 真
リーフレットの発行
1
配布年月
平成 18 年 1 月
2
配布先
県内小学5、6年生 20,236人
県内全中学生
30,359人
及びその保護者・全教職員等
3
配布部数
7万部
- 35 -
POINT1
小学生でも理解できる表
現・文字を使う。
POINT2
小学生が興味を示すように
挿絵等を活用する。
POINT3
保護者に対しては、なるべく
身近な問題や事件を例示し
て、被害防止を啓発する。
写 真
事業の成果
リーフレットは、県内小・中学校の総合的な学習の時間などで活用され、小・中学生とその保護者等
にインターネットの安全な利用方法についての情報を広めるのに役立った。また、インターネットの利
用について青少年ボランティア団体の研修会にも利用され、各家庭で親子が話しをする機会となった。
さらに、県民から「リーフレットを個人のホームページに掲載したい」旨の声が寄せられるなど、啓
発事業としては一定の評価を得た。
課題と今後の展望
今後は、情報化の進展に合わせて、随時、内容を見直して、常に適切な啓発が行なえるよう工夫する
とともに、インターネットがもたらす利便性と危険性について一層の理解を求める。
【本事業の問い合わせ先】 富山県厚生部児童青年家庭課
住所:富山県富山市新総曲輪1-7
電話:076―444―3136(直通)
- 36 -
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:青少年のインターネット適正利用推進事業
情報化社会が子どもに及ぼしている影響を明らかにしながら、とりわけ携帯電話の悪影響を排除するた
め実践している全国各地の活動を県内外の学校及び育成関係者が学び、交流する場を設けた。また、育成
団体、学校、民間教育団体、企業関係者との連携を強化し、地域社会における健全育成活動の活性化を図
り、情報化時代に対応した新たな地域活動・学校教育のあり方について討論を深めた。
(子どもセーフティフォーラム in いしかわ・ののいち実
行委員会の構成)
(会長)“ののいちっ子を育てる”町民会議事務局長
(委員)金沢工業大学教授
金沢大学教育学部専任講師
株式会社NTTドコモ北陸社会環境室社会環
境担当
三谷商事株式会社情報ソリューション事業部
北陸支店金沢営業所所長
パナソニックSSマーケティング株式会社金沢
支店公共ソリューションチーム係長
県子ども政策課課長補佐、同主任主事
県教育委員会事務局学校指導課課長補佐
“ののいちっ子を育てる”町民会議携帯電話対
策部会長
町教育委員会生涯学習課課長補佐
計13人
事業の概要
(対象地域・実施地域)野々市町(県内外からも参加)
野々市町は、金沢市に隣接して大学が2校あり、
県内で青少年人口比率が最も高い町である。また、
県中央部に位置し、町内は商業施設が集まっている
ことから、青少年非行の増加が危惧される地域であ
る。町では平成15年度から町民会議が中心となり、
情報化社会における大人の役割を明らかにするため、
「小中学生に携帯電話を持たせない運動」を展開。
(実施主体)青少年有害環境対策推進モデル事業石川
県実行委員会、“ののいちっ子を育てる”町民会議、
子どもセーフティネットinいしかわ・ののいち実
行委員会
(対象者・規模)青少年健全育成関係者、保護者、教職
員、警察関係者、企業関係者
【2日間の延べ参加者数】
野々市町内250人、県内710人、県外25人、
企業関係者25人 計1,010人
事業のねらい
①情報化社会の進展に伴う有害環境が青少年に及ぼす影響を明らかにする。
②情報化社会における青少年育成活動、学校教育、家庭教育の在り方や大人の役割を明らかにし、子ども
を有害環境から守る方策を探る。
③子どもを有害環境から守る地域・学校・家庭・企業のネットワークづくりを行う。
事業の内容
1日目 12月6日(火)
●オープニングアトラクション
人形劇:「ちょっと待たん携!」
出演:野々市町青年ボランティア団体「RISE」
DVD:「持たない持ちたがらない携帯電話」 作成:“ののいちっ子を育てる”町民会議
●記念講演会
講 師 坂元 昂 氏〔(財)日本教育工学振興会会長〕
テーマ「情報化は子どものこころを豊かにしているか…子どもはどう変わっていくのか…」
●分 科 会
第1分科会 講 師 佐々木輝美氏〔国際基督教大学教授〕
日本の情報メディアの進化と子どもをめぐる問題点
第2分科会 講 師 加藤隆弘氏〔金沢大学専任講師〕ほか
教育現場は揺れる!情報モラル教育の現状
第3分科会 講 師 永井正直氏〔財団法人マルチメディア振興センター〕
携帯電話、インターネットの安心・安全な使い方~ネット社会の7つの常識
第4分科会 講 師 下田毬子氏〔ねちずん村〕
アトラクション 青年ボランティアRISE
親子で学ぶ携帯護身術(特別公開授業)
- 37 -
2日目12月7日(水)
●事例発表会 ■基調提案
講 師 下田博次氏〔群馬大学教授〕
テーマ「情報化社会における子どもを育む地域、家庭、学校、企業の責務」
■事例発表
第1分散会
携帯電話と子どもの問題を考える行政、地域、
学校の取り組み
第2分散会
イ ンタ ーネ ット と子 ども の問 題を 考え る企
業・NPOの取り組み
コーディネーター:下田博次氏〔群馬大学教授〕
コーディネーター:安部哲夫氏(獨協大学教授)
①東京都における青少年育成総合対策
①NTTドコモが考え描くモバイル社会と子どもの未来
②茨城県PTA連絡協議会の取り組み
②阪神南地区における健全育成住民活動
③野々市町の小中学校の取り組み
③マザーポート・ITながのの取り組み
情報交流コーナー
基調提案 下田博次氏
第2分散会
POINT1 携帯電話を持たさ
POINT2 地域実践者と教
POINT3 青年、大学、企業
ないという指針の明示
携帯電話の有害性とその回
避能力の未熟な小中学生が
携帯電話を所持することの危
険性を明らかにした。企業の
利潤追求と大人の利便性・合
理性を子どもの世界に持ち込
んでいる現代社会の中での
大人の役割について討論し
た。
職員との共同研修
子どもの指導の第 1 戦に立
っている教職員が最も情報化
社会の影の学習が遅れてい
ることから、県教育委員会と
ともに県内全小中学校からの
参加を求めた。学社連携した
実践の必要性と連携した家
庭への啓発の重要性を明ら
かにした。
の参加
地元青年ボランティア団体
による人形劇、地元大学生に
よる大会ロゴマーク、企業か
らの資金援助・講師派遣など
を受けて実施した。また、情
報 交 流 コ ー ナ ー を 設 け 、企
業・大学・団体の情報化と子
どもの安全をテーマにした展
示を行った。
事業の成果
参加者は、インターネット・携帯電話は利便性の向上につながるが、発達の未成熟な青少年にとっては、
そのインターネットを介した有害情報が人格形成に多大な影響を及ぼす可能性があるという認識を持つ
ことができた。特に携帯電話は、その手軽さや利便性から日常生活に欠かせないものとなっている。子ど
もたちは、常時、有害情報にアクセスする可能性が高いことから、パソコンを利用する以上にその問題性
が高い。今まで情報通信端末機器を活用することに重点をおいた教育が進められてきたが、情報を取捨選
択できる能力の育成の重要性が明らかになった。情報化の進展により保護者が子どもを育てるに当たって
の留意すべき事が、ますます多くなっている。保護者の学習機会の提供とともに地域における連携の重要
性を認識した。
課題と今後の展望
情報化の進展はめざましく、有害情報への対応策を絶えず検証できるよう、青少年の健全育成に係る有
識者、研究者、若者などの新たな社会参画が求められる。また、本フォーラムが一過性のイベントとなら
ないよう、各地域で地域・学校・家庭が一体となって活動できる実践的な活動目標の設定や、インターネ
ット・携帯電話と子どもの問題を取り組んでいる団体・実践者や研究者の交流を図りながら、企業の自浄
行動につながる全国的な気運づくりが必要である。
【本事業の問い合わせ先】 石川県健康福祉部子ども政策課児童育成グループ
住所:金沢市鞍月 1 丁目 1 番地
電話:076-225-1422(直通)
※再委託先 “ののいちっ子を育てる”町民会議
住所:石川郡野々市町本町 4 丁目21-27(少年育成センター内) 電話:076-294-8815(直通)
- 38 -
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:メディア対応能力育成事業
携帯電話やインターネットの急速な普及によりこどもたちが被害や犯罪に巻き込まれる恐れも増大
していることから、大人たちの認識を深め、家庭や地域での対応を促すため講演会を実施した。
(「青少年を取り巻く有害環境対策の推進事業」実行
事業の概要
委員会の構成)
(対象地域・実施地域)
佐賀市(県内全域から参集)
(会長)県青少年育成アドバイザー連絡協議会会長
(実施主体)
佐賀県青少年育成県民会議
(実行委員)県高等学校PTA連合会理事、県PTA連
(対象者・規模)
合会理事、県公民館連合会会長、県書店商業組合
小学校、中学校、高等学校等の児童生徒の保護
副理事長、佐賀市青少年健全育成連合会会長、唐
者、教職員、青少年育成関係者 等300名
津市青少年育成連絡協議会事務局職員
7名
事業のねらい
携帯電話やインターネットの急速な普及により、子どもたちが携帯電話やインターネットの有害情報
に接するおそれが増大している一方、大人たちの中には携帯電話を単なる連絡手段と考え、安易に子ど
もたちに買い与える等、子どもたちが被害や犯罪に巻き込まれる危険性について十分に認識していない
現状から、携帯電話やインターネットの利用に関して大人たちの認識を深め、家庭や地域での青少年を
取り巻く有害環境対策を推進する。
事業の内容
・日時
平成18年1月9日(月・祝日)
13:30~16:40
・場所
アバンセ ホール
佐賀市天神3-2-11
・内容
(1)基調講演
演題 「ケータイ時代の護身術
―インターネット時代の子育ての知恵、常識」
講師
ねちずん村村長 下田博次(群馬大学社会情報学部大学院教授)
(2)サイバー犯罪から子どもを守る対策の現状
佐賀県警察本部生活安全企画課
(3)携帯電話業界の取組状況
携帯電話業者(NTT ドコモ㈱、KDDI㈱(au)、ボーダフォン㈱)
- 39 -
POINT1
POINT2
メディアリテラシーの第一人
者であり、実践活動にも携わ
っている講師を招聘すること
により、携帯電話の危険性に
ついて最新の状況や子ども
たちの実態について認識を高
めることができた。
携帯電話業者が参加したこ
とで、個別のフィルタリングサ
ービス等の情報提供ができ
た。
また、業者に対して、保護
者が抱える不安や要望等を
直接訴える機会となった。
POINT3
直接小中学校のPTAに呼
びかけを行ったこと、仕事を
持つ方が参加しやすいよう休
日に開催したことにより、現
在子育て中の世代の保護者
の参加が多かった。
【参集者構成】
(参加者アンケートより)
・性別
男性 64%、 女性 36%
・年齢
20歳代
1%、 30歳代 11%、 40歳代 27%
50歳代 32%、 60歳代 27%、 70歳代
2%
・職業
保
護
者
31%、 教育関係者
28%
青少年育成関係者
41%
・子どもの学年
小学生 21%、 中学生 21%、 高校生 18%
事業の成果
小学校、中学校、高等学校等の児童生徒の保護者、青少年育成関係者等が参集し、携帯電話の利用に
関する講演や最近の犯罪の現状説明、業界の取組紹介を行ったが、参加者アンケートでは、子どもたち
に携帯電話を持たせることに不安になった方が7割にのぼり、「大人が認識を改め、親が責任を持って
指導すべき」という意見が多く見られる等、青少年の携帯電話やインターネット利用に関する大人たち
の認識を深めることができた。
また、アンケートでは「帰ったらすぐに子どもと話しあう」という意見が見られたり、この講演会後
にPTA単位で勉強会を開催する等、家庭や地域での青少年を取り巻く有害環境対策を推進することが
できた。
課題と今後の展望
参加者アンケートでは、子どもたちをインターネット上の有害情報から守るためにフィルタリングソ
フト等の利用が必要と考える人が9割以上いたが、実際に利用している人は1割にも満たない状況であ
り、実践活動に結びつける方策が必要である。
また、講演会に参集した携帯電話やインターネット利用について関心の高い保護者への啓発はできた
が、参加されない関心の低い保護者への啓発については、講演会に参集した青少年育成関係者を通じて、
地域での啓発の機会を設けていく必要がある。
【本事業の問い合わせ先】 佐賀県青少年育成県民会議
住所:佐賀市城内1-1-59 佐賀県こども課内
電話:0952―25―7382
- 40 -
③ 普及啓発のための取組(平成17年度) 委託事業名:「ココロねっこ運動」推進事業
青少年を取り巻く有害環境の身近な現状とその対策について、県民に広く啓発するために、行政や育
成団体だけでなく、新聞やテレビなどのメディアやバスやJRなどの公共機関とタイアップしながら、
広報啓発活動をすすめた。
事業の概要
(「ココロねっこ運動」推進協議会の構成)
長崎県教育委員会教育長・長崎県教育会長・長崎県
警察本部少年課長・長崎県校長会代表・長崎県少年
補導センター連絡協議会長・長崎県PTA連合会代
表・青少年育成ココロねっこ指導員代表・長崎経済同
友会教育問題委員会委員・NTTドコモ九州長崎支店
長・長崎新聞論説委員・株式会社長崎ケーブルメディ
ア代表取締役・(株)ファミリーマート 九州第2ディスト
リクト代表・(株)ローソン九州ディビジョン長崎代表・
長崎県アミューズメント施設営業者協会長 など
32名
(対象地域・実施地域)
県内全域
(実施主体)
「ココロねっこ運動」推進協議会事務局
(対象者・規模)
全県民
事業のねらい
メデイア上に有害情報が氾濫するからといって、子どもたちの周りからメデイアをすべて排除するこ
とは難しい、それよりもむしろ、各業界と協働しながら、安全にメディアを活用できる環境を整えるこ
とが有効であるという考えのもと、各メディアと連携しながら県民に広く啓発できるようにする。
食事のときにテレビを消して家族の会話を増やす(ノーテレビ)の取組をメディア教育の出発点とと
らえ、独自予算で作成したポスター・チラシ・ステッカー等とも共通したイメージとなるようトータル
にコーディネートすることによって、県民への周知度が向上をめざした。
事業の内容
(テレビ局とタイアップしたチャイルド21キャンペーン)
テレビの視聴時間や放送内容が問題となっているが、良い意味でもテレビの影響は絶大である。そこ
で研修会や講演会などに参加する機会がない方たちや子どもがいない世帯の方たちなど全県民を対象
としたテレビスポットを計画した。
テレビスポットの製作・放映には多額の費用を要するが、子どもの未来を守るための「チャイルド2
1キャンペーン」とタイアップをさせていただくことで経費内でそれを実現することができた。本県出
身の元サッカー日本代表選手(現横浜FC監督)の高木琢也氏にボランティアで父親役を演じていただ
き、メディア依存への警告と我が家のきまりづくりの奨励をしていただいた。
- 41 -
POINT1
POINT2
積極的な
メデイアとのタイアップ
県民にインパクト
のある出演者に依頼
テレビやラジオ、新聞とい
ったメデイアのイメージアップ
戦略の「子育て支援」企画と
の積極的な連携で裾野を広
げる。
たとえ良いことを訴えても、
インパクトがなければ注目さ
れず、共感もいただけない。
POINT3
まずは
「ココロねっこ運動」
の認知度アップ
多くのメデイアや企業等にと
って、タイアップする価値のあ
る魅力あるブランドとする。
(新聞社・ラジオ局とタイアップ)
県民運動「ココロねっこ運動」の趣旨に協賛いただき、約10段の
新聞広告を格安にて年間5回掲示してい
る。今年度は、その中の4回をメディア関
連の内容に当てた。そのほか、月に2回、
各市町で住民サイドの環境浄化活動など
をリードする青少年育成ココロねっこ指
導員の活動を紹介するコーナーを無償で提供いただいている。わが町での具
体的な取組を住民の方にお知らせするとともに、現代的な課題も提言できる。
ラジオ局においては、「ココロねっこ運動」全般について毎週生放送枠を
無償で提供していただいている(「ながさきゆめキッズ」コーナー)。
(公共機関とのタイアップ)
バス・JR・市電等の乗車マナーキャンペーンとタイアップし、車内での
携帯電話マナーについて、
「ココロねっこ運動」の一環としてポスターにて
無償で啓発している。
事業の成果
「ココロねっこ運動」という県民運動の認知率は9割を超えている。通常のポスターやチラシだけで
は、子どもに直接関わりがない県民にこれほど浸透させることはできなかったであろう。やはりメデイ
アの影響力によるところが大きいのである。実際、県民への抽出アンケートの中でも、本事業が始まっ
てから「テレビCMで知った」という割合が飛躍的に伸びた。認知率が高まれば、企業サイドにとって
も「健全な企業イメージのアピール」につながり、タイアップする意義が高まっているようである。
課題と今後の展望
次年度は、
「ココロねっこ運動」のより一層の浸透を図るため、運動のテーマ曲を作成し、各施設や
商業施設でBGMに使ったり、メデイアや民間、大学やNPOといった幅広い方々と協働でイベントを
実施したりと柔軟に企画していきたい。
また、今後は、「知っている」
「活動内容が分かった」から「家庭で話し合う」
「地域の一員として行
動する」という実践率を高めていきたい。
【本事業の問い合わせ先】
長崎県教育庁生涯学習課内 「ココロねっこ運動」事務局
住所:長崎県長崎市江戸町2-5
電話:095-894-3365
- 42 -
文部科学省スポーツ・青少年局青少年課
〒100-8959
東京都千代田区丸の内2-5-1
TEL 03-5253-4111(内線2966)
Fly UP