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犯罪収益移転防止法の改正に伴う 電話受付代行業者及び電話

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犯罪収益移転防止法の改正に伴う 電話受付代行業者及び電話
犯罪収益移転防止法の改正に伴う
電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者に
求められる対応について(改訂)
平成29年3月
総務省 総合通信基盤局
電気通信事業部 消費者行政第二課
1.犯罪による収益の移転防止に関する法律の概要
○ 犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成19年法律第22号)は、犯罪による収益の移転の
防止を図り、国民生活の安全と平穏を確保するとともに、経済活動の健全な発展に寄与することを
目的として制定(平成20年3月1日施行、平成28年10月1日最新改正法施行)。
○ 特定事業者(※)に対して、顧客等の取引時確認、疑わしい取引の届出等を義務付け。
※ 金融機関、ファイナンスリース業者、クレジットカード業者、弁護士、司法書士、公認会計士等(特定事業者により義務等は若干異なる)。
総務省関係では、電話受付代行業者、電話転送サービス事業者、行政書士、独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構が該当。
犯罪による収益の移転防止に関する法律の概要
◇
特定事業者に対して、以下の事項について義務づけ。
1.取引時確認義務
・
運転免許証等の公的証明書等による顧客等の①氏名・名称、②住居・本店又は主たる事務所の所在地、③生年月日、④取引を
行う目的、⑤職業・事業内容、⑥実質的支配者の確認を義務づけ。
・ マネー・ローンダリングに利用されるおそれが特に高い取引(ハイリスク取引)については、上記確認事項に加え、その取引が
200万円を超える財産の移転を伴うものである場合には「資産及び収入の状況」の確認も義務づけられている。
2.確認記録の作成・保存義務
・ 取引時確認を行った場合には直ちに確認記録を作成し、当該契約が終了した日から7年間保存することを義務づけ。
3.取引記録の作成・保存義務
・ 特定業務に係る取引を行った場合若しくは特定受任行為の代理等を行った場合には、直ちにその取引等に関する記録を作成し、
当該取引又は特定受任行為の代理等が行われた日から7年間保存することを義務づけ。
4.疑わしい取引の届出
・
特定業務に係る取引について、①当該取引において収受した財産が犯罪による収益である疑いがあるかどうか、②顧客等が当該
取引に関し組織的犯罪処罰法第10条の罪若しくは麻薬特例法第6条の罪に当たる行為を行っている疑いがあるかどうかを判断し、
これらの疑いがあると認められる場合に、行政庁に対して疑わしい取引の届出を行うことを義務づけ。
5.取引時確認等を的確に行うための措置
・
①取引時確認をした事項に係る情報を最新の内容に保つための措置を講ずるとともに、②使用人に対する教育訓練の実施、顧客
管理措置の実施に関する内部規程の策定、顧客管理措置の責任者の選定等の措置を講ずるよう努めなければならない(努力
義務)。
2.電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者の定義について
犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成19年法律第22号)第2条第2項第41号
四十一
顧客に対し、自己の居所若しくは事務所の所在地を当該顧客が郵便物(民間事業者による信書の送達に関する
法律(平成十四年法律第九十九号)第二条第三項に規定する信書便物並びに大きさ及び重量が郵便物に類似する貨物を
含む。以下同じ。)を受け取る場所として用い、又は自己の電話番号を当該顧客が連絡先の電話番号として用いること
を許諾し、当該自己の居所若しくは事務所において当該顧客宛ての郵便物を受け取ってこれを当該顧客に引き渡し、又
は当該顧客宛ての当該電話番号に係る電話(ファクシミリ装置による通信を含む。以下同じ。)を受けてその内容を当
該顧客に連絡し、若しくは当該顧客宛ての若しくは当該顧客からの当該電話番号に係る電話を当該顧客が指定する電話
番号に自動的に転送する役務を提供する業務を行う者
※
同号は「郵便物受取サービス業者」、「電話受付代行業者」及び「電話転送サービス事業者」を定義しているものです。
「郵便物受取サービス業者」の所管官庁は経済産業省となっております。
改正法令の条文等は、http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/jafic/index.htmにて、ご覧いただけます。
以下のそれぞれの条件を全て満たすサービスが、「電話受付代行業者」又は「電話転送サービス事業者」に該当します。
○
電話受付代行業者
①
自己の電話番号を当該顧客が連絡先の電話番号として用いることを許諾している
②
当該顧客宛ての当該電話番号に係る電話(FAX含む。)に応答している
③
通信が終わった後で、顧客に通信内容を連絡している
○
電話転送サービス事業者
①
自己の電話番号を当該顧客が連絡先の電話番号として用いることを許諾している
②
当該顧客宛ての若しくは当該顧客からの当該電話番号に係る電話(FAX含む。)を当該顧客が指定する電話番
号に自動的に転送している
※平成29年3月に行った説明会資料「新たな電話転送・電話受付代行等のサービス類型について」も併せてご覧ください。
(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/money/top.html)
3.類似するサービス
○
いわゆるコールセンター業務等は、電話受付代行業又は電話転送サービス事業に類似しているものの、
法第2条第2項第41号に規定する業務には該当せず、法に基づく義務が課されるものではありません。
業務区分
資料請求・問い合わせ受付、カスタマーセン
ター
内
容
○広告等を受けての商品・サービス等の資料の請求や問い合わせの受付を行う業務
○商品・サービス等の問い合わせの受付や問い合わせの内容や履歴を管理する業務
○消費者からの問い合わせの受付や情報提供を行う業務
テクニカルサポートセンター、ヘルプデスク ○商品・サービス等の使用方法等における技術的な相談に応じ、アドバイスを行う業務
○消費者からの商品・サービス等に関する問い合わせや苦情への対応を行う業務
サポートセンター
○問い合わせやクレームの結果の分析を行い、クライアントに対し商品・サービス等の改
善策や新規開発に向けた提案を行う業務
消費者相談窓口
保守センター
○消費者からの商品・サービス等に関する相談や、苦情への対応を行う業務
○保守の依頼をした者の状況等を聴取した上で、対応可能な保守要員に伝達し対応を依頼
する業務
○商品・サービス等の購入や役務の提供の申込みの受付を行う業務
受注センター、申込み受付センター
○商品・サービス等の注文の受付、商品在庫の管理、商品手配を行う業務
○消費者からのキャンペーン応募や、会員登録等の受付を行う業務
オーソリゼーション
電話応答
○カードの与信照会を行う業務
○顧客の保有する電話番号宛ての電話の転送を受けて、顧客に代わり電話に応答する業務
※「電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者における疑わしい取引の参考事例」にも記載しています。
(http://www.soumu.go.jp/main_content/000208369.pdf)
4.例外規定について
○ 以下に該当する場合は、犯罪による収益の移転に利用されるおそれがない取引となり、法に基づく義
務が課されるものではありません。
○犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成十九年三月三十一日法律第二十二号)
別表(第四条関係)
第二条第二項第四十一号に掲げる者
同号に規定する業務
同号に規定する役務の提供を行うことを内容とする契約の締結
その他の政令で定める取引
○犯罪による収益の移転防止に関する法律施行令(平成二十年二月一日政令第二十号)
(金融機関等の特定取引)
第七条 次の各号に掲げる法の規定に規定する政令で定める取引は、当該各号に定める取引(犯罪によ
る収益の移転に利用されるおそれがない取引として主務省令で定めるものを除く。)とする。
六 法別表第二条第二項第四十一号に掲げる者の項 同項に規定する契約の締結
○犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則(平成二十年二月一日内閣府・総務省・法務省・財
務省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省令第一号)
(簡素な顧客管理を行うことが許容される取引)
第四条 令第七条第一項に規定する主務省令で定める取引は、次の各号に掲げる取引とする。
十二 令第七条第一項第六号に定める取引のうち、次に掲げるもの
イ 電話を受けて行う業務に係るものであって、電話による連絡を受ける際には法第二条第二項第
四十一号に掲げる特定事業者のうち顧客宛ての電話を受けてその内容を当該顧客に連絡する役務
を提供する業務を行う者であることが容易に判別できる商号その他の文言を明示する旨をその内
容に含む契約の締結(当該内容が当該契約に係る契約書に記載されている場合に限る。)
ロ 電話(ファクシミリ装置による通信を含む。)を受けて行う業務であって、商品、権利若しく
は役務に関する説明若しくは相談又は商品、権利若しくは役務を提供する契約についての申込み
の受付若しくは締結を行う業務に係る契約の締結
5.具体的な実務のスキーム
○ 電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者は、契約締結時、契約終了後において、次のようなことを行う
必要があります。
1.契約締結時
契約
顧客
事業者
顧客及び代表者の取引時確認
事業者の義務 確認記録の作成
2.契約終了後
事業者
事業者の義務 確認記録の保存(契約終了後7年間)
※ 確認記録については、刑事訴訟法第197条第2項に基づく捜査関係事項照会などにより、各捜査機関から求め
られる可能性があります。
事業者の義務
「疑わしい取引」
の届出
6.取引時確認義務について
○ 通常の取引時においては個人の場合は①~③、法人の場合は①~④の確認が必要です。
○ 以下の類型に該当する取引(ハイリスク取引)については、厳格な確認が必要です。
当該取引が200万円を超える財産の移転を伴う場合には、⑤資産及び収入の状況の確認も必要です。
・過去の契約の際に確認した顧客等又は代表者等になりすましている疑いがある取引
・過去の契約時の確認の際に確認事項を偽っていた疑いがある顧客等との取引
・イラン・北朝鮮に居住、所在する者との取引
確認事項
通常の取引
ハイリスク取引
以下の本人確認書類
①
本人特定事項
(個人)氏名・住所・生年月日
(法人)名称・所在地
・運転免許証、運転経歴証明書
・健康保険証
・国民保険証
個
・国民年金手帳
人
・マイナンバーカード
・旅券(パスポート)
・在留カード、特別永住者証明書 等
通常の取引に際して確認した書類
+
上記以外の本人確認書類
法 ・登記事項証明書
人 ・印鑑登録証明書 等
②
③
取引を行う目的
申告
(個人)職業
申告
(法人)事業内容
定款、登記事項証明書 等
通常の取引と同じ
通常の取引と同じ
該当の有無
④
実質的支配者
申告
本人特定事項
申告
⑤
資産及び収入の状況
株主名簿、有価証券報告書 等
―
本人確認書類
(個人)源泉徴収票、確定申告書、預貯金通帳 等
(法人)貸借対照表、損益計算書 等
7.取引時確認事項の類型について
○
取引時に確認することが求められる事項である、取引を行う目的、職業及び事業内容については、
「犯罪収益移転防止法に関する留意事項について(電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者)」
において類型を示しています。
・取引を行う目的の類型
□受付業務などの人件費抑制のため
□起業・創業や新規開業のため
□大都市において低コストで営業するため
□出張時等外出時の連絡先として使用するため
□賃貸料金などのコスト削減のため
□その他(
)
・職業及び事業内容の類型
職業
(顧客が自然人(個人)の場合)
□会社員
□公務員
□自営業
□派遣社員等
□パート・アルバイト
□年金受給
□その他(
)
事業の内容
(顧客が法人の場合)
□農林/林業/漁業
□製造業
□建設業
□情報通信業
□運輸業
□卸売/小売業
□金融業/保険業
□不動産業
□サービス業
□その他(
)
※「犯罪収益移転防止法に関する留意事項について(電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者)」
( http://www.soumu.go.jp/main_content/000208370.pdf )
8.取引時確認の方法
○個人の場合
顧客の本人特定事項(氏名、住居、生年月日)、取引を行う目的及び職業の確認を行います。なお、代理人取引の場合には、
実際に取引を行っている当該代理人の本人特定事項の確認も併せて必要となります。
対面取引では・・・
顧客からの、運転免許証、健康保険証等の原本の提示並びに取引を行う目的及び職業の申告
顧客からの、住民票の写し、顔写真のない官公庁発行書類の
原本等の提示並びに取引を行う目的及び職業の申告
+
特定事業者が、本人確認書類に記載の住居に取引関係
文書を書留郵便等により転送不要郵便物等として送付
+
特定事業者が、本人確認書類に記載の住居に取引関係
文書を書留郵便等により転送不要郵便物等として送付
非対面取引(インターネット、郵送等)では・・・
顧客からの本人確認書類又はその写しの送付並びに取引を
行う目的及び職業の申告
○法人の場合
法人の本人特定事項(名称、本店又は主たる事務所の所在地)、取引を行う目的、事業の内容及び実質的支配者の確認を行います。
併せて、実際に取引を行っている取引担当者の本人特定事項の確認が必要となります。
対面取引では・・・
顧客からの、
法人の登記事項証明書、印鑑登録証明書等の原本の提示
取引を行う目的の申告
定款等事業の内容が確認できる書類の提示
実質的支配者がある場合は、その者の本人特定事項の申告
+
実際に取引を行っている取引担当者からの本人確認書類の原本
の提示
+
実際に取引を行って
いる取引担当者から
の本人確認書類又
はその写しの送付
非対面取引(インターネット、郵送等)では・・・
顧客からの、
法人の登記事項証明書、印鑑登録証明書等の本人確認書類
又はその写しの送付
取引を行う目的の申告
定款等事業の内容が確認できる書類又はその写しの送付
実質的支配者がある場合は、その者の本人特定事項の申告
+
法人及び実際に取引を行っている
取引担当者の本人確認書類記載
の所在地等に、取引関係文書を書
留郵便等により転送不要郵便物等
として送付
○日本国内に住居を有しない短期滞在者(観光者等)であって、旅券等で本国における住居を確認することができない場合
対面取引のみ
住居の確認ができない限り、取引時確認が必要な取引は原則として行うことはできませんが、外貨両替、宝石・貴金属等の売買等に
ついては、氏名・生年月日に加え国籍・番号の記載のある旅券又は乗員手帳の提示を受けることで本人特定事項の確認が可能です。
※上陸許可の証印等により、その在留期間が90日間を超えないと認められるときは、日本国内に住居を有しないことに該当します。
※ マネー・ローンダリング等のリスクの高い取引の場合は、取引時確認に係る事項のより厳格な方法での確認のほか、200万円を超える取引の場合は
資産及び収入の状況の確認も必要です。
取
引
時
確
認
完
了
9.確認記録の作成・保存義務について
○ 本人確認を行った場合には、直ちに確認記録を作成し、また契約が終了した日から7年間、保存する
必要があります(法第6条)。
○ 確認記録の作成については、文書、電磁的記録、又はマイクロフィルムを用いることが可能です
(施行規則第19条)。
○ 確認記録の作成にあたっては、次のような事項を記録する必要があります(施行規則第20条)。
①本人特定事項
・顧客の本人特定事項(個人:氏名・住居・生年月日、法人:名称・所在地)
・代表者等による取引のときは、当該代表者等の本人特定事項、当該代表者等と顧客との関係及び当該代表者等が顧客のために取引の任に当たって
いると認めた理由
・国、地方公共団体、上場企業等(国等)との取引に当たっては、当該国等を特定するに足りる事項
・取引を行う目的
・職業又は事業の内容(顧客が法人である場合には、事業の内容の確認を行った方法及び確認をした書類の名称等)
・顧客が法人であるときは、実質的支配者の有無、その確認を行った方法(ハイリスク取引のときは、確認をした書類の名称等)
・実質的支配者があるときは、当該実質的支配者の本人特定事項、その確認を行った方法(ハイリスク取引のときは、確認をした書類の名称等)
・資産及び収入の状況の確認を行った場合には、その確認を行った方法及び確認をした書類の名称等
等
②本人特定事項の確認のためにとった措置等
・本人確認書類の名称、記号番号その他本人確認書類を特定するに足りる事項
・本人特定事項の確認を行った方法
③その他
・取引時確認を行った者の氏名その他当該者を特定するに足りる事項
・確認記録の作成者の氏名その他当該者を特定するに足りる事項
・本人確認書類の提示を受けたとき(ハイリスク取引に際して追加の書類として提示を受けたときを除く。)は、その日付及び時刻
・本人確認書類又はその写しの送付を受けたときは、その日付(当該本人確認書類又はその写しを必ず添付)
・顧客又は代表者等に取引関係文書を送付する方法で本人特定事項の確認を行ったときは、事業者から取引関係文書を送付した日付
・特定事業者の職員が顧客又は代表者等の住居等に赴いて取引関係文書を交付したときは、その日付
・ハイリスクの取引に際して追加で書類の提示又は送付を受けたときは、その日付
・取引を行う目的、職業・事業の内容、実質的支配者(法人のみ)又は資産及び収入(ハイリスク取引の一部のみ)の確認を行ったときは、その日付
・取引時確認を行った取引の種類
等
10.取引記録の作成・保存義務
○
電話受付代行事業者及び電話転送サービス事業者については、取引記録の作成・保存義務の対象外と
なっております。
○犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成十九年三月三十一日法律第二十二号)
(取引記録等の作成義務等)
第七条 特定事業者(次項に規定する特定事業者を除く。)は、特定業務に係る取引を行った場合には、
少額の取引その他の政令で定める取引を除き、直ちに、主務省令で定める方法により、顧客等の確認
記録を検索するための事項、当該取引の期日及び内容その他の主務省令で定める事項に関する記録を
作成しなければならない。
○犯罪による収益の移転防止に関する法律施行令(平成二十年二月一日政令第二十号)
(少額の取引等)
第十五条
法第七条第一項に規定する政令で定める取引は、次に掲げるものとする。
四 前三号に掲げるもののほか、財産移転を把握するために法第七条第一項に規定する記録を作成す
る必要がない取引として主務省令で定めるもの
○犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則(平成二十年二月一日内閣府・総務省・法務省・財
務省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省令第一号)
(取引記録等の作成・保存義務の対象から除外される取引等)
第二十二条 令第十五条第一項第四号に規定する主務省令で定める取引は、次の各号に掲げるものとする。
五 法第二条第二項第四十一号に規定する業務で現金を内容とする郵便物の受取及び引渡しに係るも
の以外のものに係る取引
11.「疑わしい取引」の届出について
「疑わしい取引」の法律上の定義
○ 「疑わしい取引」とは、犯罪収益移転防止法上は次のように定義されています。
○犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成十九年三月三十一日法律第二十二号 )
(疑わしい取引の届出等)
第八条 特定事業者(第二条第二項第四十三号から第四十六号までに掲げる特定事業者を除く。)は、
特定業務に係る取引について、当該取引において収受した財産が犯罪による収益である疑いがあるか
どうか、又は顧客等が当該取引に関し組織的犯罪処罰法第十条の罪若しくは麻薬特例法第六条の罪に
当たる行為を行っている疑いがあるかどうかを判断し、これらの疑いがあると認められる場合におい
ては、速やかに、政令で定めるところにより、政令で定める事項を行政庁に届け出なければならない。
「特定事業者」・・・ここでは「電話受付代行業」又は「電話転送サービス業」
「顧客等が特定業務に関し組織的犯罪処罰法第十条の罪若しくは麻薬特例法第六条の罪に当たる行為」・・・組織的な犯罪によ
る収益等の隠匿、薬物に関する犯罪による収益等の隠匿に関する行為
○ 犯罪収益等の隠匿又は薬物による収益の隠匿を意図した利用が疑われる
利用があった場合、行政庁に届け出る必要があります。その際、届出を行おう
とすること又は行ったことを顧客又はその関係者に漏らしてはいけません。
12.疑わしい取引に該当する可能性のある取引の類型
○ 「電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者における疑わしい取引の参考事例」において、疑わ
しい取引に該当する可能性のある取引の類型を示しており、契約事務の過程において、次のような利用
が持ちかけられた場合、法に基づいて行政庁への届出を行うことが求められています。
1
顧客が会社等の実体を仮装する意図でサービスを利用するおそれがあり、それがマネー・ローンダリ
ングやテロ資金の供与に用いられる可能性があることが、契約事務の過程でうかがわれる取引
2 契約事務の過程で、顧客が自己のために活動しているか否かにつき疑いが生じたため、真の受益者の
確認を求めたにもかかわらず、その説明や資料提出を拒む顧客に係る取引
3 複数の法人名義での電話取次契約を希望する同一名義人である顧客に係る取引
4 顧客の用いる法人名義が実態のないペーパーカンパニーであることが、契約事務の過程でうかがわれ
る取引
5 顧客が架空名義又は借名で契約をしていることが、契約事務の過程でうかがわれる取引
6 契約事務の過程で、取引の秘密を不自然に強調する顧客及び当局への届出を行わないように依頼、強
要、買収等を図った顧客に係る取引
7 契約事務の過程で、暴力団員、暴力団関係者等に係るものであることが明らかである取引
8 職員の知識、経験等から見て、契約事務の過程において不自然な態度、動向等が認められる顧客に係
る取引
9 犯罪収益移転防止管理官(※)その他の公的機関など、外部機関から犯罪収益に関係している可能性
があるとして照会や通報があった取引
(※)警察庁刑事局組織犯罪対策部犯罪収益移転防止管理官(JAFIC)
※「電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者における疑わしい取引の参考事例」にも記載しています。
また、平成29年3月説明会での警察庁説明資料「犯罪収益移転防止法等の概要について」も併せてご参照ください。
(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/money/top.html)
13.「疑わしい取引」があった場合の対応
○ 「疑わしい取引」の届出については次の方法が認められています。
①文書による届出(書留又は直接持参)
○ 書面により、総務省総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政第二課まで書留郵便及び直接持参で
届出することができます。
○ 届出に用いるフォーマットについては、警察庁のホームページからのダウンロードできます。
( https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/jafic/todoke/todotop.htm )
②事業者プログラムを利用した届出
A 事業者プログラムで作成し、インターネット経由での提出
B 事業者プログラムを利用して届出書を作成し、電磁的記録媒体(CD等)で
主管行政庁へ提出する。
○ 警察庁で配布している事業者プログラムのダウンロードが必要となります。詳しくは警察庁のホーム
ページをご覧ください。(https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/jafic/todoke/todotop.htm)
14.罰則等
○ 本法の執行上必要がある場合、行政庁(総務省)は報告徴収、立入検査、
行政指導、是正命令を行うことができます。
(報告)
第十五条
る。
行政庁は、この法律の施行に必要な限度において、特定事業者に対しその業務に関して報告又は資料の提出を求めることができ
(立入検査)
第十六条 行政庁は、この法律の施行に必要な限度において、当該職員に特定事業者の営業所その他の施設に立ち入らせ、帳簿書類その他
の物件を検査させ、又はその業務に関し関係人に質問させることができる。
2 前項の規定により立入検査をする当該職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があったときは、これを提示しなければ
ならない。
3 第一項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。
4 第一項の規定は、特定事業者である日本銀行については、適用しない。
(指導等)
第十七条 行政庁は、この法律に定める特定事業者による措置の適正かつ円滑な実施を確保するため必要があると認めるときは、特定事業
者に対し、必要な指導、助言及び勧告をすることができる。
(是正命令)
第十八条 行政庁は、特定事業者がその業務に関して第四条第一項若しくは第二項(これらの規定を同条第五項の規定により読み替えて適
用する場合を含む。)若しくは第四項、第六条、第七条、第八条第一項から第三項まで、第九条又は第十条の規定に違反していると認め
るときは、当該特定事業者に対し、当該違反を是正するため必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
○
本法においては、事業者に対する罰則が次のように規定されています。
是正命令違反
2年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又はその併科
(法人に対しては3億円以下の罰金)
報告徴求の拒否及び虚偽の報告
立入検査の際の質問拒否及び虚偽の報告、
妨害及び忌避
1年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又はその併科
(法人に対しては3億円以下の罰金)
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