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「夢の鼓動」第8号 [PDFファイル/619KB]
教育目標 夢を語り,夢の実現 に向かって努力する 生徒の育成 磐梯中学校学校だより 平成28年 7月 8日 ホームページ掲載用 第 8 号 文責:校長 吉田ひとみ 思い出の詰まった体育館に感謝と惜別を ~ 50年間に多くの方々の思いを見てきた体育館とのお別れ式をしました ~ 学校に残された「沿革誌」の記録によりますと,昭和 37(1962)年9月20日に校舎が出来上がり,同 年10月1日に移転,体育館は昭和41(1966)年 5月24日に竣工して6月に町の方々に披露されたとあ ります。それから既に50年の年月が経ちました。平成 14年から始まった「学校の耐震診断」では合格せず, 補強工事か建て替えをするようにという診断結果だった と聞いていました。しかし,平成23(2011)年3 月に起きた東日本大震災の際にもほとんど被害も受けず に,雄々しい姿を見せてくれていました。今回は中学校校舎及び周辺施設の建て替え工事のため に,50年以上に渡って生徒たちを見守ってくれていた職を辞すことになった体育館です。 7月1日(金)に行われた「体育館お別れ会」では,生徒会副会長が生徒たちのたくさんの思 いや思い出の詰まった体育館に,深 い感謝の挨拶とお別れの言葉を述べ ました。それから,みんなで校歌を 歌い,写真を撮って,最後の姿を目 に焼き付けようとしていました。 7月8日には杭打ちが行われまし たが,近いうちに周りがしっかりと 覆われ,夏休み期間中には重機が入 って取り壊しが行われる予定です。 そして,9月には整地されて,新し いグラウンドになる準備を終える予 定です。体育館はなくなりますが,そこで青春の汗を流した思い出は,在校生や卒業生の方々の 胸に永遠に残ることと思います。 7月4日から昼休みのふれあいセンター使用始まる! ~ 昼休みに校舎内が運動場に変わる状態からの脱出!! ~ 体育館の取り壊しに伴って,中に入れておいた物品の 中から使えるものを6月12日の親子奉仕作業の時に, ふれあいセンターに運んでいただきました。しかし,今 後の使用に耐えない物品はそのまま体育館に残したため に,中での活動は危険だという判断で,昼休みは校庭で 遊ぶか,図書室や学習室,教室を使って静かに過ごすか という選択肢しかありませんでした。とはいうものの, 校舎内の廊下を駆け回る生徒の姿を目にしては注意をす る毎日でした。 そこで教育委員会のご配慮で,7月4日からは昼休みにも「ふれあいセンター」の多目的室を 開放していただけることになりました。週番活動の一環として,鍵の開閉は当番職員の仕事です が,時間中の見回りは生徒週番活動としてスタートしました。 初日は3年生の使用から始まったのですが,この日の使用 人数は5名(うち1名は週番生徒)でした。少ない人数では ありましたが,実に楽しそうにバスケットボールをしている 姿が見ていて気持ちよいほどでした。翌日の2年生の使用は 11名,翌々日の1年生の使用人数は23名と,下学年にな るに従って人数は多くなりました。そして,毎日,楽しそう に汗を流す姿が見られるのは良いことだと思っています。 ・・・やはり,目の前に「受験」という2文字が見え始め た3年生は学習にも取り組まなければならないという強迫観 念もあるでしょうから,なかなか体育館に足が向かないのは仕方がないと思いますが,運動不足 にならない程度に体を動かすのにでも使えると良いと思っています。 命の大切さを考えた「思春期講座」が行われました ~ 2・3年生を対象にした思春期講座が5・6校時に行われました。 ~ 会津保健福祉事務所会津保健所健康福祉部保健福祉課児童家庭支援チームか ら講師の先生方にお出でいただき, 「思春期講座」と銘打って,命を大切にし, 自分と周りの人たちを大切にした生き方についての講義を行っていただきまし た。5校時の2年生には思春期の体の変化と仕組み,それに伴う心について分 かりやすくお話をいただきました。そして,その内容を受けて2部では自分な りの「未来予想図」を書いて発表し合い,評価し合うというグループワークが 行われました。生徒たちの書い た予想図を見たり発表を聞いた りして,14歳と言えども,自 分の将来の生き方についてよく 考えていると感心しました。 6校時の3年生の講座では, 2年生の内容よりも若干深めた 講演をしていただきました。大 人になる一歩手前にいる3年生 が自分と周りの人たちを大事に しながら生きていけるようにさせたいという思いが伝わる内容でした。感情のままに生きるので はなく,しっかりと判断しながら生 きていくことが出来るのが人間であ ることなども含めて,相手の生き方 や考え方も尊重することの大切さに つ いて 熱く 指導 してい ただき まし た。多くの生徒たちは自分自身のも のであるということについての話を 真剣な顔で聞いていました。 今回の講座での話を基に,心を育 てていきたいものだと思いました。 磐梯中学校の下足入れの美しさに感動 ~ 数年前に,磐梯中学校を訪れた際に下足入れに感動した先生がいたそうです ~ 現在も,大半の生徒たちは下足入れに しっかりと下足を並べて入れています。 かかとを踏んで履いている生徒は稀です。 日本人の心には「来た時よりも美しく」 という感覚が根付いていると思います。 だから,磐梯町の道の駅ではあえてトイ レを白にしていると聞いたことがありま す。「美しいところを汚してはいけない」 「来た時よりも美しくしよう」という思いで,みんなが美しいものを美しいままにしようと思い ながら使うからでしょうね。磐梯中学校の下足入 れも同じことだと思います。美しく入れている人 たちの中にあっては,やはり美しく入れようと思 うのが人情です。だからこそ,みんなで気をつけ 合って,美しく保たれているのでしょう。 これはずっと,続けてほしいものです。 ・・・寄り道・・・ 日本にはこんなことわざがあります。 ☆ 麻につるるよもぎ(または「蓬生麻中,不扶自直」 ) 曲がって生えるよもぎでも,まっすぐにのびる麻の中に生えれば曲がらずにのびること から,善良な人と交われば、感化されて自然によい人になるというたとえ。 ローマは一日にしてならず,努力に勝る天才なし! かの吉田松陰が「一日一字を記さば一年にし て三百六十字を得,一夜一時を怠らば,百歳の 間三万六千時を失う。」と言っています その言葉に応じるように,昼休みを利用して 英語検定試験の面接に向けて練習している生徒 と担当者がいました。休憩時間にも指導に時間 を費やす教員と学習に励む生徒がいるからこ そ,現在の磐梯中学校があり,これからへの希望があるのだろうと改めて感謝しました。