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海を感じるお 呂屋さん
海を感じるお⾵呂屋さん 埋め⽴てで海は遠くなったけど、かつて海辺にあった銭湯たち。 今でも“海の匂い”を感じる気がする。 梅の湯 横浜市磯⼦区杉⽥ 煙突の後ろには、すぐ海が広がっていた。 創業は明治初期。今も⼤正時代の建物で営業を続けている。 市電の終点だった。この国道16号もこの先で片側1車線になる。 潮風に晒された風貌の入口回り。 屋号が右から書かれている。 地場(鶴見市場)の “冨士錠”の下足箱が 迎えてくれる。 ペンキ絵はトタンやキャンバスではなく、木板に直接描かれている。 井川湯 横浜市神奈川区⼦安通 船宿に似た建物が建ち並ぶ、漁師町の⾵情を残す⼦安。 今も“井⼾仲間”が組織される井⼾の傍らの⽼舗。 脇道は貝混じりの砂の道。付近には10数カ所の井戸が守られる。 かつて横浜には家を持たない水上生活が多く暮らしていた。 小田原・田浦湯が無き今、神奈川県で最も小さな銭湯。 小さな脱衣所には、女将さんの銭湯写真コンテストの写真が掛る。 ⼭下館 横浜市中区新⼭下町 関東震災の⽡礫で埋め⽴てられた出来た⼟地に90年。(2014.11.20.廃業) ここ20年は⾚字。1⽇15⼈ほどの客のために7時間薪をくべる。 後方は「港の見える丘公園」 15年前の減築により左側が削り取られている。 彩陶園/胡山のタイル絵。横浜の銭湯でNo.2のタイル絵。 体重計には「東京市(昭和18年消失)」の文字が残る。 女将さん。20年赤字続き。15人の客の為に7時間店を開ける。 マッサージ機は無料(15分) 90年の幕引きの案内 梅開湯 千葉市中央区寒川町 海沿いを⾛る旧国道には旧漁師町の銭湯が建ち並ぶ。 かつては千葉市の⾷品市場もあった。 海沿いだった千葉街道に面している。後方は海だった。 潮風に晒されていた印象を感じる。空は製鉄所の灯りで赤い。 狭いエントランス。 タイル絵。 番台裏の窓には格子 が有る。 銭湯の原風景がある。ペンキ絵は「岩手県 北山崎」 明るく、清潔にされた脱衣所。天井は平格天井。 彫刻を施した古い鏡が ある。 鷺沼温泉 千葉市習志野市鷺沼 津⽥沼の“沼”に名を残す。⾕津⼲潟に⾯した旧鷺沼村の⽼舗。 昭和25年創業、千葉県で最初に温泉認定されている。 千葉街道の直ぐ向こうは谷津干潟が広がっていた。(京成津田沼駅付近) 鯉のタイル絵。板に直接描かれたペンキ絵(西伊豆三津5.6.13.)。 男女境にも3枚の古いタイル絵がある。床は亀甲型のタイル。 数年前に、廃業する銭湯の経営が引き継がれた。 ハングル文字のポスターも多かった。 完