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自治労加盟病院・診療所職場 「組織・賃金・労働条件実態調査」報告書
自治労加盟病院・診療所職場 「組織・賃金・労働条件実態調査」報告書 (2014年10月~2015年5月実施) 全日本自治団体労働組合 -1- 目 次 調査の実施概要 ······································································································ 1 1. 調査の目的 ······································································································ 1 2. 調査の実施時期 ································································································ 1 3. 調査対象と調査票の回収状況 ·············································································· 1 第1章 病院・診療所の基本的構成 ·········································································· 2 1. 経営形態 ········································································································· 2 2. 病院における病床数と稼働病床比率 ····································································· 3 3. 精神単科・精神病棟の設置状況 ··········································································· 7 第2章 労働組合組織 ····························································································· 8 1. 組合事務所の有無 ····························································································· 8 2. 病院・診療所職場出身の専従者の有無 ·································································· 9 3. 組合書記の配置状況 ························································································· 10 4. 職場要求交渉の有無と締結方法 ·········································································· 11 5. 自治労以外の組合の有無 ··················································································· 12 第3章 業務委託の状況 ························································································ 13 1. 医療事務の委託状況 ························································································· 13 2. 病院食・調理職場の委託状況 ············································································· 15 第4章 職員の状況 ······························································································ 17 1. 職員の状況 ····································································································· 17 2. 組合員数と組織状況 ························································································· 18 3. 職種別にみた正規職員の構成と組織状況 ······························································ 19 4. 職種別にみた臨時・非常勤等職員の人員構成と組織状況 ········································· 23 5. 全職員に占める臨時・非常勤等職員の比率 ··························································· 26 6. 臨時・非常勤等職員の労働条件や職場環境改善への取り組みの有無 ··························28 第5章 正規職員の賃金と再任用・再雇用職員 ························································· 29 1. 正規職員における適用給料表と運用状況 ······························································ 29 2. 正規職員における人事評価制度の運用状況 ··························································· 32 3. 東日本大震災の復興に資するための給与削減の実施状況 ········································· 33 4. 再任用・再雇用職員の有無と職員数 ···································································· 35 第6章 手当の状況 ······························································································ 38 1. 宿直及び日直手当 ···························································································· 38 2. 休日勤務手当 ·································································································· 42 3. 初任給調整手当 ······························································································· 43 4. 夜間看護手当 ·································································································· 46 5. 特殊勤務手当 ·································································································· 48 6. 待機(拘束)手当(救急待機手当等) ································································· 52 7. 緊急呼び出し(緊急業務)手当 ·········································································· 54 8. 退職手当の算定基礎額となる俸給月額 ································································· 56 第7章 労働時間と年休の取得状況 ········································································ 57 1. 交替勤務制度 ·································································································· 57 -1- 2. 夜勤専門看護師の配置状況 ················································································ 59 3. 36協定の締結状況 ························································································· 60 4. 年間時間外労働時間 ························································································· 62 5. 時間外手当の対象となる仕事関連業務 ································································· 63 6. 正規職員の年次有給休暇の取得状況 ···································································· 65 7. 産前産後・育児休業・病休代替職員の配置状況 ····················································· 66 第8章 労働安全衛生委員会·················································································· 68 1. 労働安全衛生委員会の有無と活動状況 ································································· 68 2. 労働安全衛生委員会の問題点 ············································································· 70 3. この3年の間に労働安全衛生委員会で議論した問題 ··············································· 72 別添 自治労加盟病院・診療所職場 組織・賃金・労働条件実態調査 ························ 74 -2- 調査の実施概要 1.調査の目的 総務省は、各自治体が実施してきた 5 年間の「公立病院改革プラン」の調査結果を総括し、2015 年 3 月 31 日に「新たな公立病院改革ガイドライン」を策定し、各都道府県に通知した。また、厚生 労働省においては、地域医療構想(ビジョン)を始め、2025 年に向けた「地域包括ケアシステム」の 構築などの社会保障制度改革が進められている。そして、これら一連の改革と整合性を持たせ、官・ 民を問わない更なる「統合・再編、ネットワーク化、経営形態見直し」など新たな改革が行われよう としている。 こうした変化に対応するため、自治労衛生医療評議会では、 第1表 調査票の回収状況 自治労に結集する全国の病院・診療所職場における労働組合 回 収 数 計 病 院 診 療 所 総 計 400 344 56 (2011年調査) 396 345 51 54 12 7 5 7 16 4 23 7 6 2 0 3 6 6 2 13 10 8 2 4 7 11 12 4 0 3 9 3 40 4 7 4 11 8 10 7 0 1 13 6 7 3 11 8 8 6 43 9 1 5 7 11 2 21 7 3 2 0 3 4 6 2 13 10 8 2 4 5 8 12 4 0 3 8 3 31 4 7 4 11 8 8 7 0 1 10 6 6 3 11 8 7 6 11 3 6 0 0 5 2 2 0 3 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 3 0 0 0 0 1 0 9 0 0 0 0 0 2 0 0 0 3 0 1 0 0 0 1 0 の組織状況、賃金・労働条件の実態、そして、各組織の点検 を目的に本調査を実施した。 2.調査の実施時期 調査の実施時期は 2014 年 10 月~2015 年5月である。な お、調査票の記入にあたっては、2014 年7月1日現在の状況 について回答を求めた。 3.調査対象と調査票の回収状況 調査は自治労加盟組合のすべての病院及び診療所職場を対 象に実施した。なお、1つの自治体に2つ以上の病院または 診療所がある場合は、それぞれの病院、診療所ごとに調査票 への記入を求めた。 調査票は、400 組織から回収され、病院が 344 組織(回収 総数の 86.0%)、診療所が 56 組織(同 14.0%)である。な お、県本部別の集約状況は第 1 表のとおりである。以下の調 査報告では主として、病院と診療所とを分けて紹介する。 -1- -3- 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 群馬県 栃木県 茨城県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 山梨県 長野県 富山県 石川県 福井県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 滋賀県 京都府 奈良県 和歌山県 大阪府 兵庫県 岡山県 広島県 鳥取県 島根県 山口県 香川県 徳島県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 大分県 宮崎県 熊本県 鹿児島県 沖縄県 第1章 病院・診療所の基本的構成 本章では、経営形態や病床数など、病院・診療所の基本的構成についてみていくことにする。 1.経営形態 病院における経営形態は、 「地方公営企業法全部適用」が 47.7%で半数近くを占め、 「地方公営企業 法一部適用」が 39.0%で 4 割弱となっている。地方独立行政法人は「一般地方独立行政法人」が 10.2% で、 「特定地方独立行政法人」は 0.9%である。その他、「一般会計」が 0.9%、「公社」、「指定管理」 が 0.3%である。 許可病床数別にみると、100 床未満では「地方公営企業法一部適用」 (58.0%)が最も多いが、病床 数が増加するにつれ減少し、逆に、 「地方公営企業法全部適用」が増加している。300 床以上では「地 方公営企業法全部適用」 (55.8%)は5割を超えている。 一方、診療所は「一般会計」が 51.8%で、 「その他」が 37.5%となっている。 「その他」の中身につ いて調査票の実記入を確認すると、 “特別会計”との記入が多数みられた(第1-1 表)。 第1-1 表 経営形態 一 般 会 計 適地 適地 人特 人一 用方 用方 定 般 公 公 地 地 営 営 方 方 企 企 独 独 業 業 立 立 法 法 行 行 一 全 政 政 部 部 法 法 公 社 指 定 管 理 そ の 他 無 回 答 件 数 病院計 0.9 39.0 47.7 0.9 10.2 0.3 0.3 0.9 ・・・ 344 (2011年調査) 1.7 38.8 47.0 1.4 6.7 ・・・ 0.3 0.3 3.8 345 3.4 58.0 35.2 ・・・ 2.3 1.1 ・・・ ・・・ ・・・ 88 ・・・ 38.6 48.0 1.6 10.2 ・・・ 0.8 0.8 ・・・ 127 ・・・ 26.4 55.8 0.8 15.5 ・・・ ・・・ 1.6 ・・・ 129 3.6 ・・・ ・・・ ・・・ 3.6 37.5 ・・・ 56 8.0 34.0 41.5 0.8 8.8 0.3 0.8 ・・・ 400 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 診療所計 総計 51.8 3.6 6.0 -2- -4- 2.病院における病床数と稼働病床比率 (1)病床数 病院の病床数を許可病床数と稼働病床数とに分けてみていくことにする。集計の対象にした病院は、 許可病床数と稼働病床数の両方に回答のあった 344 病院である。 ①許可病床数 病院における許可病床数は平均 260 床である。分布では「50 床以上」 (20.9%)から「500 床以上」 (12.8%)まで広がっている。 なお、2011 年調査と比べると、平均病床数は 19 病床増えている(2011 年調査 241 病床→2014 年 調査 260 病床) 。 経営形態別にみると、地方独立行政法人(375 床)が最も多く、これに地方公営企業法全部適用が 288 床で続いている。地方公営企業法一部適用は 198 床で最も少ない。 ②稼働病床数 病院の稼働病床数は平均 243 床である。分布では、許可病床数と同様に、 「50 床以上」 (19.5%)か ら「500 床以上」(11.6%)まで広がっている。 2011 年調査と比べると、平均の稼働病床数は 23 病床増えている(2011 年調査 220 病床→2014 年 調査 243 病床) 。 経営形態別にみると、許可病床数と同様に、地方独立行政法人が 354 床で最も多く、以下、地方公 営企業法全部適用(267 床) 、地方公営企業法一部適用(187 床)の順となっている(第1-2 表)。 第1-2 表 許可病床数と稼働病床数(床、累積病床数、平均病床数) 許可病床数 5 0 床 未 満 経 営 形 態 5 0 床 以 上 1 0 0 床 以 上 2 0 0 床 以 上 3 0 0 床 以 上 5 0 0 床 以 上 稼働病床数 無 回 答 累 積 病 床 数 ・ 床 平 均 床 数 ・ 床 89,604 260 7.8 19.5 25.3 15.4 20.3 11.6 ・・・ ・・・ 74,531 241 7.8 23.6 23.6 16.5 29.1 32.8 3.7 18.7 6.7 ・・・ 5 0 床 以 上 1 0 0 床 以 上 2 0 0 床 以 上 3 0 0 床 以 上 5 0 0 床 以 上 無 回 答 累 積 病 床 数 ・ 床 平 均 床 数 ・ 床 件 数 83,671 243 344 ・・・ 67,980 220 309 26,542 198 14.9 26.1 31.3 5.2 15.7 6.7 ・・・ 25,051 187 134 17.1 18.9 18.3 27.4 16.5 ・・・ 47,244 288 3.0 17.1 21.3 22.0 22.6 14.0 ・・・ 43,713 267 164 5.3 10.5 28.9 34.2 21.1 ・・・ 14,247 375 2.6 2.6 21.1 26.3 26.3 21.1 ・・・ 13,452 354 38 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 237 4 100.0 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 224 4 56 18.0 18.0 20.0 11.8 21.3 11.0 ・・・ 89,841 225 20.8 16.8 21.8 13.3 17.5 10.0 ・・・ 83,895 210 400 病院計 4.7 20.9 23.3 13.7 24.7 12.8 ・・・ (2011年調査) 4.9 23.0 24.6 13.9 地方公営企業法 9.0 一部適用 地方公営企業法 1.8 全部適用 地方独立行政法 ・・・ 人 100.0 診療所計 総計 5 0 床 未 満 33.6 -3- -5- 31.9 (2)稼働病床比率 許可病床数に対する稼働病床数の割合である稼働病床比率を病院についてみると、許可病床のすべ てが稼働病床となっている「100%」は 64.8%で 6 割強を占めている。その他の4割弱の病院では稼 働病床が許可病床を下回っており、稼働病床比率が「90%以上(100%未満)」が 10.2%、 「80%以上 (90%未満) 」が 9.9%、「70%以上(80%未満)」が 7.8%で、いずれも1割前後となっている。 稼働病床比率の平均は 93.4%で、2011 年調査(91.3%)をやや上回る水準となっている(第1-3 表) 。 第1-3 表 稼働病床比率(加重値) 1 0 0 % 経 営 形 態 9 0 % 以 上 8 0 % 以 上 7 0 % 以 上 6 0 % 以 上 5 0 % 以 上 5 0 % 未 満 無 回 答 平 均 稼 働 病 床 比 率 ・ % 件 数 病院計 64.8 10.2 9.9 7.8 3.8 2.6 0.9 ・・・ 93.4 344 (2011年調査) 59.5 10.0 13.6 8.1 4.2 3.6 1.0 ・・・ 91.3 309 地方公営企業法一 68.7 8.2 9.0 6.7 部適用 地方公営企業法全 62.8 10.4 11.0 8.5 部適用 地方独立行政法人 60.5 13.2 10.5 10.5 3.0 3.0 1.5 ・・・ 94.4 134 3.7 3.0 0.6 ・・・ 92.5 164 5.3 ・・・ ・・・ ・・・ 94.4 38 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 78.4 4.5 1.1 4.5 6.8 3.4 1.1 ・・・ 92.9 88 65.4 5.5 10.2 11.0 4.7 1.6 1.6 ・・・ 91.9 127 55.0 18.6 15.5 7.0 0.8 3.1 ・・・ ・・・ 94.0 129 診療所計 86.7 ・・・ ・・・ 6.7 ・・・ ・・・ 6.7 ・・・ 94.5 15 総計 65.7 9.7 9.5 7.8 3.6 2.5 1.1 ・・・ 93.4 359 -4- -6- (3)許可病床数と稼働病床数が異なる理由 稼働病床数が許可病床数を下回る 121 の病院についてその理由をみると(4項目中複数選択)、 「看 護師不足」 (43.0%)と「医師不足」(38.8%)が4割前後で上位にあげられている。これに続く理由 は「患者不足」(28.1%)で、 「その他」は 21.5%である。 稼働病床数が許可病床数を下回る主な要因は、病院における医療スタッフの不足といえるだろう(第 1-4 表) 。 第1-4 表 許可病床数と稼働病床数が異なる理由(複数選択) 床許 数可 が病 異床 な数 ると 比稼 率働 病 経 営 形 態 医 師 不 足 病床数が異なる理由 看 患 そ 無 護 者 の 回 師 不 他 答 不 足 足 件 数 病院計 35.2 38.8 43.0 28.1 21.5 7.4 121 (2011年調査) 40.5 47.2 44.8 25.6 19.2 16.0 125 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 31.3 47.6 52.4 19.0 21.4 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 総計 2.4 42 37.2 36.1 31.1 36.1 23.0 11.5 61 39.5 20.0 60.0 26.7 13.3 6.7 15 21.6 31.6 36.8 42.1 21.1 5.3 19 34.6 40.9 40.9 25.0 20.5 9.1 44 45.0 39.7 46.6 25.9 22.4 6.9 58 30.8 38.2 42.3 29.3 21.1 7.3 123 -5- -7- (4)許可病床数の内訳(2014 年 10 月 1 日時点) 許可病床数の内訳を 2014 年 10 月 1 日時点についてみると、許可病床の累計数 89,604 床のうち「急 性期」が 54.7%と過半数を占め、続いて、 「高度急性期」が 35.1%と約3分の1を占めている。両者 を合わせると、許可病床数全体の約9割を占めている。これに対し、「慢性期」は 6.6%、「回復期」 は 3.6%である。 経営形態別では、 「高度急性期」は地方独立行政法人で最も多く、許可病床数の5割強が「高度急性 期」 (52.9%)によって占められている。逆に、地方公営企業法一部適用及び地方公営企業法全部適用 の経営形態では、 「急性期」が約半数を占めている。 許可病床数別では、病床数の増加とともに「高度急性期」が増えている。逆に、100 床未満の病院 では「急性期」が6割強を占め、と同時に、「慢性期」も3割近くを占めている。 なお、 「地域包括病床数」は現段階ではいずれも少数で、「急性期」、「回復期」、「慢性期」の病床数 に占める割合はそれぞれ 1.7%、7.3%、0.8%にとどまっている(第1-5 表) 。 第1-5 表 許可病床数の内訳(病院、累計病床数) 許可病床数の内訳(許可病床数=100) 累 計 許 可 病 床 数 病院計 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 100床未満 許 可 100床以上 病 床 数 300床以上 診療所計 総計 高 度 急 性 期 急 性 期 89,604 35.1 54.7 (1.7) 3.6 (7.3) 26,542 28.5 56.5 (1.6) 5.8 47,244 33.1 59.0 (2.0) 14,247 52.9 37.6 5,699 0.5 23,484 う ち 地 域 包 括 病 床 数 回 復 期 う ち 地 域 包 括 病 床 数 慢 性 期 う ち 地 域 包 括 病 床 数 件 数 6.6 (0.8) 344 (0.0) 9.2 (0.0) 134 2.5 (11.4) 5.4 (1.9) 164 (1.0) 3.7 (19.6) 5.8 (0.0) 38 60.5 (2.5) 9.7 (7.5) 29.2 (0.0) 88 12.0 66.3 (3.4) 8.4 (10.4) 13.3 (0.2) 127 60,421 46.7 50.0 (0.9) 1.3 (0.0) 2.0 (3.4) 129 237 0.0 44.9 (0.0) 13.6 (0.0) 41.5 (0.0) 56 89,841 35.1 54.7 (1.7) 3.6 (7.2) 6.6 (0.8) 400 -6- -8- 3.精神単科・精神病棟の設置状況 精神単科もしくは精神病棟が最も多い病院なのかどうかをみると、24 の病院が精神単科もしくは精 神病棟が最も多い病院で、サンプル全体に占める割合は 7.0%である。 経営形態別では、地方独立行政法人(13.2%)で多い(第1-6 表)。 第1-6 表 精神単科または精神病棟が多い病院 が精 多神 い単 病科 院・ 精 神 病 棟 経 営 形 態 件 数 病院計 7.0 344 (2011年調査) 3.8 345 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 5.2 134 7.3 164 13.2 38 1.1 88 12.6 127 5.4 129 6.0 400 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 総計 -7- -9- 第2章 労働組合組織 本章では、病院・診療所職場における労働組合組織について、組合事務所の有無、病院・診療所職 場出身の専従者の有無、組合書記の配置状況などについてみていくことにする。 1.組合事務所の有無 病院における組合事務所の有無では、 「組合事務所がある」が 56.7%、 「組合事務所はない」が 42.7% である。2011 年調査と比べると、「組合事務所がある」病院が増加している(2011 年調査 47.0%→ 2014 年調査 56.7%) 。 許可病床数別では、病床数の増加とともに「組合事務所がある」病院が増加しており、100 床未満 の2割強に対し、300 床以上では9割近くに達している。 こうした結果を反映して、経営形態別では許可病床数の多い地方独立行政法人で「組合事務所があ る」病院が多くなっている(76.3%)。また、「組合事務所がある」病院は、地方公営企業法一部適用 (37.3%)と比べると地方公営企業法全部適用(67.7%)で多い。 なお、診療所で「組合事務所がある」は 23.2%である(第2-1 図)。 第2-1 図 有 無 無回 答 有 無 無回 答 組合事務所の有無 有 無 病院計 56.7 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 100床未満 総計 2.6 61.9 67.7 79.5 50.4 48.8 87.6 23.2 76.8 52.0 47.5 -8- - 10 - 345 134 0.6 164 - 38 - 88 0.8 127 11.6 0.8 129 - 56 0.5 400 23.7 20.5 344 0.7 31.7 76.3 300床以上 診療所計 0.6 50.4 37.3 100床以上 件 数 42.7 47.0 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 無 回 答 2.病院・診療所職場出身の専従者の有無 病院職場出身の専従者の有無では、 「専従者がいる」病院は 13.1%である(なお、加盟する自治体 単組に病院出身の専従者がいる場合にも「いる」とした)。 これを許可病床数別にみると、 「専従者がいる」病院は最も規模の大きい 300 床以上で 22.5%と2 割強を占めている。 これを経営形態別にみると、許可病床数の多い地方独立行政法人で「専従者がいる」病院が 26.3% と最も多い。また、地方公営企業法全部適用でも 17.1%みられるが、地方公営企業法一部適用では 4.5%にとどまっている。 なお、 「専従者がいる」診療所は皆無である(第2-2 図) 。 第2-2 図 い る いない 無回 答 い る いない 無回 答 病院・診療所出身専従者の有無 い る 病院計 13.1 (2011年調査) 経 営 形 態 87.8 地方公営企業法一 4.5 部適用 地方公営企業法全 17.1 部適用 100床未満 1.1 81.7 71.1 98.9 11.8 300床以上 総計 94.0 26.3 100床以上 診療所計 無 回 答 85.5 9.3 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 い な い 86.6 22.5 - 75.2 100.0 11.3 87.5 -9- - 11 - 件 数 1.5 344 2.9 345 1.5 134 1.2 164 2.6 38 - 88 1.6 127 2.3 129 - 56 1.3 400 3.組合書記の配置状況 (1)組合書記の有無 組合書記の有無では、「書記がいる」病院は 41.3%である。こうした組合書記を配置している病院 が半数を下回る傾向は 2011 年調査( 「書記がいる」38.8%)と同様である。 組合書記は許可病床数が多い病院ほど配置している病院が多くなっており、100 床未満の 14.8%に 対し、100 床以上で 37.0%と増加し、300 床以上では 63.6%と6割を上回っている。 経営形態別では、組合書記を配置している経営形態は地方独立行政法人が 63.2%で最も多く、以下、 地方公営企業法全部適用(48.8%) 、地方公営企業法一部適用(28.4%)と減少している。 なお、 「書記がいる」診療所は 12.5%にとどまる(第2-3 図) 第2-3 図 い る い な い 無回 答 い る い な い 無回答 組合書記の有無 い る い な い 病院計 41.3 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 100床未満 総計 39.6 63.2 14.8 1.5 134 36.8 37.0 57.5 63.6 12.5 345 11.6 79.5 29.5 87.5 37.3 - 10 - - 12 - 164 - 38 5.7 88 5.5 127 7.0 129 - 57.5 344 2.3 70.1 48.8 300床以上 件 数 6.1 58.8 28.4 100床以上 診療所計 52.6 38.8 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 無 回 答 5.3 56 400 (2)組合書記の人数 第2-1 表 「書記がいる」病院(140 病院)の平均書記人 組合書記数とその内訳 (人、書記の「いる」病院・診療所) 数は 1.4 人である。2011 年調査(1.3 人)と比べ 目立った変化はみられない。 組 合 書 記 数 ・ 人 経営形態別では、地方公営企業法一部適用(1.1 人) 、地方公営企業法全部適用(1.3 人)と比べる と、地方独立行政法人は平均 1.9 人と多い。 なお、書記の人数の内訳では、 「常勤書記」が 0.6 人、「非常勤書記」が 0.5 人、「自治体単組書 記が兼務」が 0.3 人となっている(第2-1 表) 。 経 営 形 態 常 勤 の 書 記 数 ・ 人 勤務形態別 て自 非 い治 常 る体 勤 書単 の 記組 書 数と 記 ・兼 数 人務 ・ し 人 件 数 病院計 1.4 0.6 0.5 0.3 140 (2011年調査) 1.3 0.6 0.4 0.3 111 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 1.1 0.5 0.4 0.3 37 1.3 0.6 0.5 0.3 79 1.9 1.1 0.7 0.1 24 診療所計 1.6 0.1 ・・・ 1.5 8 総計 1.4 0.6 0.5 0.3 148 4.職場要求交渉の有無と締結方法 病院における職場要求交渉の有無では、<交渉している>病院が 67.7%と約3分の2を占めており、 「交渉していない」の 8.1%を大きく上回っている。 その交渉における締結方法では、 「労働協約にしている」病院は 24.1%にとどまり、 「書面協定をか わしている」が 43.6%で最大の締結方法となっている。 経営形態別にみると、 「労働協約にしている」は地方独立行政法人と地方公営企業法全部適用がそれ ぞれ 36.8%、 34.1%と 35%前後を占めているが、地方公営企業法一部適用は 9.0%にとどまっている。 なお、診療所では、<交渉している>は 26.8%である(第2-2 表) 第2-2 表 職場要求交渉の有無と締結方法 件 数 無 回 答 8.1 5.2 67.7 344 地方公営企業法一 9.0 47.8 19.4 15.7 部適用 地方公営企業法全 34.1 40.9 19.5 2.4 部適用 地方独立行政法人 36.8 39.5 15.8 5.3 8.2 56.7 134 3.0 75.0 164 2.6 76.3 38 15.9 39.8 13.6 22.7 8.0 55.7 88 27.6 45.7 17.3 5.5 3.9 73.2 127 26.4 44.2 24.0 0.8 4.7 70.5 129 7.1 19.6 39.3 25.0 8.9 26.8 56 21.8 40.3 21.8 10.5 5.8 62.0 400 病院計 経 営 形 態 て* い職 る場 組要 合求 比交 率渉 を し 交 渉 し て い な い い有 る・ 労 働 協 約 に し て 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 診療所計 総計 し有 て・ い書 る面 協 定 を か わ そ の 他 24.1 43.6 18.9 - 11 - - 13 - 5.自治労以外の組合の有無 病院内における自治労以外の組合の有無をみると、「有」は 7.0%で、2011 年調査(9.6%)より微 減している。 経営形態別では、自治労以外の組合の最も多い経営形態は地方独立行政法人で、10.5%で 1 割強と なっている(第2-4 図)。 自治労以外の組合がある 24 の病院について、その組合の上部団体を示したのが第2-3 表である。 約3分の2が「自治労連」(66.7%)によって占められており、これに「医労連」(16.7%)が続いて いる。 「その他の組織」(8.3%) 、「上部団体未加盟」(8.3%)はいずれも1割未満である。 第2-4 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 自治労以外の組合の有無 有 病院計 7.0 (2011年調査) 経 営 形 態 無 85.2 9.6 診療所計 第2-3 表 345 3.7 79.3 12.8 10.5 89.5 96.4 6.0 344 11.3 92.5 - 総計 件 数 7.8 79.1 地方公営企業法一 3.7 部適用 地方公営企業法全 7.9 部適用 地方独立行政法人 無 回 答 164 - 3.6 86.8 7.3 134 38 56 400 自治労以外の組合の上部団体(自治労以外の組合がある病院、複数選択) 自 治 労 連 医 労 連 そ の 他 の 組 織 上 部 団 体 未 加 盟 無 回 答 8.3 件 数 病院計 66.7 16.7 8.3 4.2 24 (2011年調査) 51.5 18.2 18.2 15.2 ・・・ 33 - 12 - - 14 - 第3章 業務委託の状況 本章では、病院・診療所の[医療事務]と[病院食・調理職場]における業務委託の状況について みていくことにする。 1.医療事務の委託状況 (1)委託の有無 病院における[医療事務]の委託状況についてみると、 「全面委託化されている」が 39.5%、 「一部 委託化されている」が 46.5%となっており、これらをあわせた<委託化されている>(86.0%)は9 割近くに達している。[医療事務]では大多数の病院で業務委託が行われている実態であるといえる。 こうした委託状況は 2011 年調査から変化はみられない(2011 年調査:<委託化>85.8%) 。 [医療事務]の委託状況は、経営形態別では目立った違いはみられないが、許可病床数別では病床 数の多い 100 床以上と 300 床以上で<委託化されている>病院が9割を上回っている。しかし、その 委託の程度では異なり、100 床以上では約半数が「全面委託化されている」のに対し、300 床以上で は約3分の1にとどまり、逆に、「一部委託化されている」が6割弱を占めている。 なお、診療所は、 「全面委託化されている」 (25.0%)、 「一部委託化されている」 (19.6%)のいずれ も病院に比べて少なく、これらをあわせた<委託化されている>は 44.6%である(第3-1 図) 。 第3-1 図 い 全る 面 委 託 化 さ れ て い 一る 部 委 託 化 さ れ て い 委 託 化 さ れ て い な 全 面委 託 化さ れ て いる 一 部委 託 化さ れ て いる 委 託化 さ れて い な い 医療事務の業務委託化の有無 無回答 無回答 い全 る面 委 託 化 さ れ て い一 る部 委 託 化 さ れ て 病院計 39.5 (2011年調査) 経 営 形 態 許 可 病 床 数 100床未満 診療所計 総計 44.1 39.6 40.3 41.5 件 数 る* 委 託 化 さ れ て い 13.4 0.6 344 86.0 12.5 1.7 345 85.8 1.5 134 79.9 8.5 - 164 91.5 13.2 - 38 86.8 1.1 88 63.6 7.9 - 127 92.1 3.9 0.8 129 95.3 3.6 56 44.6 400 80.3 18.7 55.3 27.3 36.4 35.2 52.0 40.2 35.7 25.0 無 回 答 50.0 31.6 100床以上 300床以上 46.5 41.7 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 い委 託 化 さ れ て い な 59.7 19.6 51.8 37.5 42.8 - 13 - - 15 - 18.8 1.0 (2)今後の委託化の予定 [医療事務]が「委託されていない」46 の病院について今後の予定をみると、明瞭に「委託化の予 定がある」と回答した病院は皆無であった。 これに対し、 「委託化の予定はない」が 50.0%と半数を占めている。なお、 「わからない」という回 答も 37.0%と4割弱みられ、今後の委託化についてはっきりとした方向が定まっているとは言い切れ ないことがうかがえる(第3-1 表)。 第3-1 表 医療事務の今後の委託化の予定(委託化されていない病院・診療所) 委 託 化 の 予 定 が あ る 経 営 形 態 委 託 化 の 予 定 は な い わ か ら な い 無 回 答 件 数 病院計 ・・・ 50.0 37.0 13.0 46 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 ・・・ 60.0 32.0 8.0 25 ・・・ 35.7 50.0 14.3 14 ・・・ 60.0 20.0 20.0 5 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 ・・・ 51.6 38.7 9.7 31 ・・・ 50.0 40.0 10.0 10 ・・・ 40.0 20.0 40.0 5 診療所計 3.4 72.4 20.7 3.4 29 総計 1.3 58.7 30.7 9.3 75 - 14 - - 16 - 2.病院食・調理職場の委託状況 (1)委託の有無 病院における業務委託の状況を[病院食、調理職場]についてみると、 「全面委託化されている」が 53.2%、「一部委託化されている」が 26.7%となっており、合わせて8割弱の病院で業務委託が行わ れている。 [医療事務]と同様に、[病院食、調理職場]においても業務委託が進められているといえ るが、 [医療事務]と比べると、 「全面委託化」の割合の多い点が[病院食、調理職場]の特徴となっ ている。 こうした傾向は[医療事務]と同様に、2011 年調査と比べ変化はみられない(2011 年調査:<委 託化>74.2%)。 経営形態別では、地方独立行政法人で「全面委託化」が 7 割強に達し、<委託されている>病院も 9割を上回っている。これに対し、地方公営企業法一部適用、地方公営企業法全部適用でも<委託さ れている>病院は8割近くを占めるが、その委託の程度では「全面委託化されている」は5割前後に とどまり、 「一部委託化」が多くなっている。 許可病床数別にみても<委託化されている>病院が7~8割を占める点で大きな違いはないが、病 床数により委託の程度が異なり、100 床未満と 100 床以上では6割近くの病院で「全面委託化されて いる」のに対し、300 床以上では4割強、逆に、「一部委託化されている」が約4割を占めている。 なお、 [病院食、調理職場]が<委託されている>診療所は 17.9%である(第3-2 図)。 第3-2 図 い 全る 面 委 託 化 さ れ て い 一 る 部 委 託 化 さ れ て い 委 託 化 さ れ て い な 無回答 全 面委 託 化さ れ てい る 一 部 委 託化 さ れて い る 委 託化 さ れ てい な い 無回答 経 営 形 態 病院食、調理職場の業務委託化の有無 い全 る面 委 託 化 さ れ て い一 る部 委 託 化 さ れ て 病院計 53.2 (2011年調査) 52.5 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 55.2 59.8 300床以上 総計 42.6 17.9 - 48.3 345 74.2 1.5 134 76.1 - 164 79.9 7.9 - 38 92.1 - 88 73.9 0.8 127 81.1 0.8 129 82.9 56 17.9 400 71.3 3.2 18.4 14.8 26.1 21.3 18.1 40.3 30.4 79.9 20.1 73.7 100床以上 344 0.6 22.4 34.1 59.1 る* 委 託 化 さ れ て い 22.6 20.9 45.7 件 数 19.5 21.7 100床未満 診療所計 無 回 答 26.7 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 い委 託 化 さ れ て い な 16.3 51.8 23.0 21.0 - 15 - - 17 - 7.8 (2)委託化された業務内容 病院の[病院食、調理職場]における委託業務の内容をみると、「食器洗浄業務」(89.8%)を筆頭 に、 「一般調理業務」 、 「配膳・下膳業務」、 「特別食・治療食調理業務」が 8 割前後であげられている。 こうした委託業務内容は 2011 年調査とほぼ同様である(第3-2 表)。 第3-2 表 病院食・調理職場で委託化された業務(複数選択) 食 器 洗 浄 業 務 経 営 形 態 配 膳 ・ 下 膳 業 務 一 般 調 理 業 務 業特 務別 食 ・ 治 療 食 調 理 そ の 他 無 回 答 件 数 病院計 89.8 79.3 82.5 77.5 12.0 8.4 275 (2011年調査) 90.6 79.3 80.1 77.3 20.3 9.0 256 地方公営企業法一 90.2 78.4 83.3 79.4 16.7 部適用 地方公営企業法全 89.3 79.4 79.4 72.5 8.4 部適用 地方独立行政法人 91.4 85.7 91.4 88.6 14.3 8.8 102 7.6 131 8.6 35 9.2 6.2 65 89.3 81.6 86.4 82.5 11.7 7.8 103 87.9 81.3 74.8 67.3 14.0 10.3 107 診療所計 90.0 70.0 90.0 80.0 20.0 10.0 10 総計 89.8 78.9 82.8 77.5 12.3 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 93.8 72.3 89.2 86.2 8.4 285 (3)今後の委託化の予定 第3-3 表 病院食・調理職場業務の今後の委託化の予定 (委託化されていない病院・診療所) [病院食、調理職場]が「委託されていない」 67 の病院について今後の予定をみると、「委託化 委 託 化 の 予 定 が あ る の予定がある」と具体的なプランのある病院が 10.4%と1割強みられた。「委託化の予定がある」 病院が皆無だった[医療事務]と比べると、 [病院 食、調理職場]では業務委託の具体的な計画のあ 病院計 る病院がでてきているといえる。 経 営 形 態 これに対し、過半数の病院では「委託化の予定 はない」(56.7%)と回答している。また、「わか らない」という回答も 28.4%と3割弱みられる。 [病院食、調理職場]の業務委託化が行われてい ない病院では、急速な委託化は進められる将来展 委 託 化 の 予 定 は な い わ か ら な い 件 数 4.5 67 地方公営企業法一 6.7 50.0 33.3 10.0 部適用 地方公営企業法全 12.1 60.6 27.3 ・・・ 部適用 地方独立行政法人 33.3 66.7 ・・・ ・・・ 30 許 100床未満 可 病 100床以上 床 300床以上 数 10.4 56.7 28.4 無 回 答 33 3 8.7 52.2 34.8 4.3 23 8.7 56.5 30.4 4.3 23 14.3 61.9 19.0 4.8 21 望は確認できないが、今後少しずつ委託化の動き 診療所計 ・・・ 70.6 23.5 5.9 17 があるものと思われる(第3-3 表)。 総計 8.3 59.5 27.4 4.8 84 - 16 - - 18 - 第4章 職員の状況 本章では、自治労加盟の病院・診療所職場で働く職員の人数(正規職員数、臨時・非常勤等職員数、 組合員数)を、病院・診療所職場全体と職種別にみていくことにする。 なお、本調査の回収調査票は病院が 344 件、診療所が 56 件で、合わせて 400 件だったが、本章で 集計対象としたサンプルは職員数に回答のあった 322 件(病院 289 件、診療所が 33 件)である。 1.職員の状況 (1)病院職員数と診療所職員数 はじめに、病院、診療所における職員の人数についてみていくことにする。 病院、診療所の正規職員数の合計(累積人数)は 81,580 人である。うち病院が 81,231 人(正規職 員全体に占める割合は 99.6%)、診療所が 349 人(同 0.4%)となっており、圧倒的多数が病院の職 員によって占められている。 一方、病院、診療所の臨職・非常勤等職員の合計(累積人数)は 25,346 人で、うち病院が 25,159 人(臨職・非常勤等職員全体に占める割合は 99.3%)、診療所が 187 人(同 0.7%)となっており、 正規職員同様に、圧倒的多数が病院の職員によって占められている。 この結果、全職員の合計(累積人数)は 106,926 人で、当然のことながら、病院が 106,390 人(正 規職員全体に占める割合は 99.5%)で圧倒的多数を占め、診療所(536 人)は 0.5%の構成比率であ る。 こうした職員数に占める病院と診療所の割合は 2011 年調査と比べても変化はみられない。 (2)正規職員数と臨職・非常勤等職員数 次に、全職員(106,926 人)を正規職員(81,580 人)と臨職・非常勤等職員(25,346 人)に分けて みると、全職員に占める割合は正規職員が 76.3%、臨職・非常勤等職員が 23.7%となっている。ほぼ 3:1 の割合である。 こうした傾向は病院及び診療所についてみてもほぼ同様で、病院では正規職員が 76.4%、臨職・非 常勤等職員が 23.6%、診療所ではそれぞれ 65.1%、34.9%となっている。全職員に占める診療所職員 は極めて少数だが、病院と比べやや臨職・非常勤等職員の割合が多い。 このような全職員に占める正規職員と臨職・非常勤等職員の構成比率は 2011 年調査と比べほとん ど変化はみられない。このように職員数の圧倒的多数を占める病院では、ほぼ 3:1 の割合になって いる(第4-1 表)。 - 17 - - 19 - 2.組合員数と組織状況 (1)組合員数 組合員数をみると、病院、診療所の正規職員の組合員数の合計(累積人数)は 58,294 人である。 うち病院が 58,092 人(正規職員の組合員全体に占める割合は 99.6%)、診療所が 202 人(同 0.4%) となっている。正規職員のうち、病院職員が圧倒的多数を占める職員構成を反映した結果といえる。 一方、病院、診療所の臨職・非常勤等職員の組合員数の合計(累積人数)は 1,118 人で、職員数(25,346 人)を大きく下回っている。また、病院(1,113 人)が臨職・非常勤等職員の組合員全体の圧倒的多 数を占めており(99.6%)、診療所の組合員は 5 人(同 0.4%)である。正規職員の組合員同様に、圧 倒的多数が病院職員の組合員によって占められている。 この結果、組合員全体に占める病院職員の組合員の割合は 99.7%に達している。こうした組合員全 体に占める病院と診療所の構成比率は 2011 年調査と比べてもほとんど違いはみられない。 このため、全組合員の圧倒的多数が正規職員の組合員によって占められている(98.1%)。職員構成 では、全職員に占める正規職員が 76.3%、臨職・非常勤等職員が 23.7%であることを考えると、臨職・ 非常勤等職員の組織化が大幅に遅れていることがうかがわれる。 (2)組織率 そこで職員に対する組織率をみると、正規職員は 71.5%と 7 割を上回っているが、臨時・非常勤等 職員はわずか 4.4%にとどまっている。この結果、臨時・非常勤等職員を含む全職員における組織率 は 55.6%とやや半数を上回る程度である。 この結果を 2011 年調査と比べると、臨職・非常勤等職員の組織率に変化はみられないが、正規職 員の組織率は上昇している。看護師において顕著にあらわれた組織化の成果を示すものといえる。 第4-1 表 職員数と組合員数(累積人数)及び組織率(加重平均値) 全職員 全 職 員 数 計 件数 病 院 計 正規職員 診 療 所 計 病 院 計 正 規 職 員 数 計 臨時・非常勤等職員 診 療 所 計 職臨 員時 数・ 計非 常 勤 病 院 計 診 療 所 計 322 289 33 322 289 33 322 289 33 106,926 106,390 536 81,580 81,231 349 25,346 25,159 187 (2011年調査) 職 員 構成比率 (全職員数=100) 97,735 97,100 635 75,365 74,956 409 22,370 22,144 226 100.0 100.0 100.0 76.3 76.4 65.1 23.7 23.6 34.9 (2011年調査) 100.0 100.0 100.0 77.1 77.2 64.4 22.9 22.8 35.6 59,412 59,205 207 58,294 58,092 202 1,118 1,113 5 組 (2011年調査) 合 員 組織率 46,118 45,827 291 45,205 44,917 288 913 910 3 55.6 55.6 38.6 71.5 71.5 57.9 4.4 4.4 2.7 (2011年調査) 47.2 47.2 45.8 60.0 59.9 70.4 4.1 4.1 1.3 職員数計 組合員計 - 18 - - 20 - 3.職種別にみた正規職員の構成と組織状況 正規職員について職種別に職員数を示したのが第4-2 表で、また、正規職員全体に占める各職種の 割合を示したのが第4-1 図である。 職種の中では看護師が 48,797 人で最も多く、以下、医師(9,522 人)、事務職員(4,838 人)、臨床 検査技師(2,960 人)、診療放射線技師(2,452 人)、薬剤師(2,318 人)、理学療法士(1,670 人)の 順になっている。 各職種の職員数を正規職員数の合計を 100 とした構成比率でみると、正規職員全体の 59.8%が看護 師によって占められている。以下、医師が 11.7%、事務職員が 5.9%、臨床検査技師が 3.6%、診療放 射線技師が 3.0%、薬剤師が 2.8%、理学療法士が 2.0%である。 一方、職種別に組織率をみると、職種によりバラツキがみられる。組織率 88.9%の現業職員を筆頭 に、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、歯科衛生士、栄養士、介護福祉士の各職種の組織率は 8 割を上回っている。これに対し、看護補助者、保健師、事務職員の組織率は 7 割を下回る。最も組 織率の低い職種が事務職員(59.4%)で6割を下回っている(医師は 2.2%) 。 2011 年調査と比べると、正規職員の約6割を占める看護師の組織率は 83.7%と8割を上回ってい たが、2011 年調査(68.0%)と比べ約 16 ポイント増加している。この間、看護師を中心とした組織 化が急速に進められ、多数の看護師が組合に加入していた。こうした組合による取り組みの成果が、 組織率の上昇となってあらわれたものといえるだろう(第4-2 図)。 なお、正規職員について経営形態別に各職種について職員数と組合員数、そして、組織率を示した のが第4-3 表である。 正規職員全体(81,231 人)において、地方公営企業法全部適用は 44,879 人(正規職員全体に占め る割合は 55.2%)で最も多く 5 割強を占めている。これに対し、地方公営企業法一部適用が 18,722 人、地方独立行政法人が 16,308 人で、それぞれ正規職員全体に占める割合は 23.0%、20.1%である。 一方、組合員数(58,092 人)においても地方公営企業法全部適用が 32,616 人で最も多く、組合員 全体の 56.1%を占めている。 なお、これを組織率でみてもいずれの経営形態でも 7 割前後の組織率である。 - 19 - - 21 - 第4-2 表 正規職員数(累積人数)と組織率(加重平均値) 正規職員数 (累積人数) 組 合 員 数 計 診 療 所 計 正 規 職 員 計 ・ % 診 療 所 計 病 院 計 ・ % 診 療 所 計 ・ % ) 322 289 33 322 289 33 322 (360) 289 33 総計 81,580 75,365 81,231 349 58,294 45,205 58,092 202 71.5 60.0 71.5 57.9 医師 9,522 8,868 9,473 49 206 236 206 0 2.2 2.7 2.2 0.0 48,797 45,007 48,661 136 40,852 30,618 40,746 106 83.7 68.0 83.7 77.9 1,213 1,822 1,168 45 915 1,284 880 35 75.4 70.5 75.3 77.8 准看護師 看護補助者 助産師 (360) 2 0 1 1 年 調 査 件数 看護師 (360) 病 院 計 ) 2 0 1 1 年 調 査 組織率 (加重平均値) ( 病 院 計 ) 2 0 1 1 年 調 査 ( ( 正 規 職 員 数 計 組合員数 (累積人数) 563 563 563 0 358 386 358 0 63.6 68.6 63.6 - 1,597 1,522 1,597 0 1,274 887 1,274 0 79.8 58.3 79.8 - 保健師 202 178 202 0 126 136 126 0 62.4 76.4 62.4 薬剤師 2,318 2,166 2,315 3 1,695 1,402 1,693 2 73.1 64.7 73.1 66.7 診療放射線技師 2,452 2,287 2,437 15 2,001 1,638 1,990 11 81.6 71.6 81.7 73.3 臨床検査技師 2,960 2,843 2,952 8 2,381 2,038 2,377 4 80.4 71.7 80.5 50.0 臨床工学技士 職 理学療法士 作業療法士 種 言語聴覚士 別 視能訓練士 880 683 880 0 701 484 701 0 79.7 70.9 79.7 1,670 1,288 1,663 7 1,310 936 1,306 4 78.4 72.7 78.5 57.1 0.0 867 576 866 1 673 470 673 0 77.6 81.6 77.7 342 190 342 0 266 137 266 0 77.8 72.1 77.8 - 191 0 151 151 0 79.1 79.1 - 191 歯科技工士 23 25 22 1 17 16 16 1 73.9 60.0 歯科衛生士 105 108 101 4 88 85 85 3 83.8 78.7 84.2 管理栄養士 661 560 659 2 500 409 498 2 75.6 72.3 75.6 100.0 栄養士 72.7 100.0 75.0 85 133 84 1 70 75 69 1 82.4 56.4 82.1 100.0 介護福祉士 345 225 345 0 299 142 299 0 86.7 63.1 86.7 - 臨床心理士 153 85 153 0 112 65 112 0 73.2 76.5 73.2 - 相談員 568 334 568 0 435 260 435 0 76.6 77.8 76.6 - 事務職員 4,838 4,361 4,776 62 2,875 2,336 2,845 30 59.4 53.6 59.6 48.4 現業職員 764 1,094 760 4 679 898 677 2 88.9 82.1 89.1 50.0 その他職員 464 447 453 11 310 267 309 1 66.8 58.8 68.2 9.1 - 20 - - 22 - 第4-1 図 正規職員の職種別構成比率(正規職員数計=100)(病院・診療所) (%) 総計 ( N=3 2 2 ) 70 総計 (N=322) 60 50 40 5 9 . 8 30 1 1 . 7 20 10 1 . 5 0 . 7 2 . 0 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 0 . 2 2 . 8 3 . 0 3 . 6 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 1 . 1 2 . 0 1 . 1 0 . 4 0 . 2 0 . 0 0 . 1 0 . 8 0 . 1 0 . 4 0 . 2 0 . 7 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 5 . 9 0 . 9 0 . 6 現 業 職 員 そ の 他 職 員 0 医 師 看 護 師 第4-2 図 保 健 師 事 務 職 員 正規職員の職種別組織率(病院・診療所) 第4-2図 正規職員の職種別組織率(病院・診療所) 総計 (N=322) (%) 総 計 ( N=3 2 2) 100 90 80 70 60 50 8 3 . 7 40 30 7 5 . 4 6 3 . 6 7 9 . 8 6 2 . 4 7 3 . 1 8 1 . 6 8 0 . 4 7 9 . 7 7 8 . 4 7 7 . 6 7 7 . 8 7 9 . 1 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 7 3 . 9 8 3 . 8 7 5 . 6 8 2 . 4 8 6 . 7 7 3 . 2 7 6 . 6 臨 床 心 理 士 相 談 員 5 9 . 4 8 8 . 9 6 6 . 8 20 10 2 . 2 0 医 師 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 - 21 - - 23 - 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 事 務 職 員 現 業 職 員 そ の 他 職 員 第4-3 表 病院における正規職員数(累積人数)と組織率(加重平均値) 正規職員数 (累積人数) 正 規 職 員 数 計 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 人方 独 立 行 政 289 107 総計 81,231 18,722 医師 9,473 1,855 5,173 2,318 48,661 10,396 28,003 9,560 准看護師 看護補助者 140 組 合 員 数 計 件数 看護師 職 種 別 法地 一方 部公 適営 用企 業 組合員数 (累積人数) 35 44,879 16,308 法地 一方 部公 適営 用企 業 組織率・% (加重平均値) 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 人方 独 立 行 政 140 組 織 率 ・ % 35 法地 一方 部公 適営 用企 業 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 人方 独 立 行 政 289 107 140 35 72.2 289 107 58,092 12,930 71.5 69.1 72.7 206 90 46 70 2.2 4.9 0.9 3.0 40,746 8,146 23,780 8,289 83.7 78.4 84.9 86.7 32,616 11,770 1,168 610 424 82 880 462 334 68 75.3 75.7 78.8 82.9 563 216 145 182 358 126 109 118 63.6 58.3 75.2 64.8 93.5 助産師 1,597 375 850 337 1,274 261 663 315 79.8 69.6 78.0 保健師 202 157 31 13 126 87 25 13 62.4 55.4 80.6 100.0 薬剤師 2,315 552 1,242 487 1,693 374 915 385 73.1 67.8 73.7 79.1 診療放射線技師 2,437 581 1,331 485 1,990 425 1,123 415 81.7 73.1 84.4 85.6 臨床検査技師 2,952 703 1,618 582 2,377 529 1,321 493 80.5 75.2 81.6 84.7 臨床工学技士 880 201 481 178 701 163 362 162 79.7 81.1 75.3 91.0 理学療法士 1,663 488 849 292 1,306 380 673 233 78.5 77.9 79.3 79.8 作業療法士 866 246 425 186 673 203 319 146 77.7 82.5 75.1 78.5 言語聴覚士 342 88 181 67 266 75 139 47 77.8 85.2 76.8 70.1 視能訓練士 191 54 97 32 151 50 78 20 79.1 92.6 80.4 62.5 歯科技工士 22 8 8 6 16 6 7 3 72.7 75.0 87.5 50.0 歯科衛生士 101 31 41 27 85 28 35 20 84.2 90.3 85.4 74.1 管理栄養士 659 174 353 120 498 130 267 96 75.6 74.7 75.6 80.0 84 40 38 5 69 38 27 4 82.1 95.0 71.1 80.0 345 100 130 84 299 99 120 75 86.7 99.0 92.3 89.3 栄養士 介護福祉士 臨床心理士 153 29 62 61 112 19 41 52 73.2 65.5 66.1 85.2 相談員 568 145 259 155 435 119 191 125 76.6 82.1 73.7 80.6 事務職員 4,776 1,350 2,394 925 2,845 819 1,439 547 59.6 60.7 60.1 59.1 現業職員 760 180 548 23 677 170 481 17 89.1 94.4 87.8 73.9 その他職員 453 143 196 101 309 131 121 57 68.2 91.6 61.7 56.4 - 22 - - 24 - 4.職種別にみた臨時・非常勤等職員の人員構成と組織状況 第4-4 表は、臨時・非常勤等職員について職種別の人員構成を示したものである。 これを職種別にみると、正規職員と同様に、看護師が 5,365 人で多い。しかし、正規職員と異なる 点は、看護補助者(5,480 人) 、研修医(1,399 人)、その他職員(1,760 人)が多い点である。この他、 医師が 2,471 人、事務職員が 4,526 人、現業職員が 907 人となっている。 臨時・非常勤等職員総数(25,346 人)に対する各職種の構成比率をみると、看護師と看護補助者が それぞれ 21.2%、21.6%でほぼ同率となっている。以下、事務職員が 17.9%、医師が 9.7%、その他 職員が 6.9%、研修医が 5.5%、准看護師が 5.2%、現業職員が 3.6%である。職種構成は正規職員以 上にばらついているといえる(第4-3 図)。 一方、組織率は介護福祉士(組織率 12.7%)を除くすべての職種で1割未満と低い。ちなみに、看 護師は 5.6%、准看護師は 7.5%、助産師は 4.2%である。 なお、第4-5 表は経営形態別に臨職・非常勤等職員の職員数と組合員数、そして、組織率を示した ものである。 第4-4 表 臨時・非常勤等職員数(累積人数)と組織率(加重平均値) 臨時・非常勤等職員数 (累積人数) 組 合 員 数 計 病 院 計 289 33 322 (360) 289 322 (360) 289 33 総計 25,346 22,370 25,159 187 1,118 913 1,113 5 4.4 3.6 4.4 2.7 医師 2471 2,027 2449 22 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 研修医 1399 1,139 1399 0 9 4 9 0 0.6 0.4 0.6 看護師 5365 5,243 5344 21 298 246 298 0 5.6 4.3 5.6 0.0 准看護師 1314 1,768 1294 20 99 79 96 3 7.5 4.5 7.4 15.0 看護補助者 5480 4,252 5452 28 195 219 195 0 3.6 5.2 3.6 0.0 助産師 143 131 143 0 6 7 6 0 4.2 4.6 4.2 - 保健師 22 15 22 0 0 2 0 0 0.0 13.3 0.0 - 薬剤師 211 224 207 4 10 18 10 0 4.7 5.4 4.8 0.0 診療放射線技師 146 166 142 4 8 19 8 0 5.5 4.8 5.6 0.0 臨床検査技師 551 577 549 2 30 36 30 0 5.4 3.3 5.5 0.0 臨床工学技士 37 35 37 0 0 6 0 0 0.0 5.7 0.0 - 62 71 62 0 3 9 3 0 4.8 7.0 4.8 - 42 52 42 0 0 5 0 0 0.0 1.9 0.0 - 31 38 31 0 2 2 2 0 6.5 2.6 6.5 - 68 0 2 2 0 2.9 2.9 - 組 織 率 ・ % (360) 68 2 0 1 1 年 調 査 病 院 計 ・ % 診 療 所 計 ・ % ) ) ) 2 0 1 1 年 調 査 診 療 所 計 ( ( ( 件数 2 0 1 1 年 調 査 診 療 所 計 組織率 (加重平均値) 臨 時 ・ 非 常 勤 職 員 数 計 322 職 理学療法士 種 作業療法士 言語聴覚士 別 視能訓練士 病 院 計 組合員数 (累積人数) 33 - 歯科技工士 9 6 9 0 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 歯科衛生士 144 104 140 4 12 9 11 1 8.3 6.7 7.9 管理栄養士 173 139 173 0 1 9 1 0 0.6 5.0 0.6 - 栄養士 101 122 101 0 0 4 0 0 0.0 3.3 0.0 - 介護福祉士 166 147 165 1 21 13 20 1 12.7 8.8 臨床心理士 相談員 事務職員 現業職員 その他職員 25.0 12.1 100.0 75 53 75 0 2 5 2 0 2.7 1.9 2.7 143 162 143 0 6 17 6 0 4.2 4.9 4.2 4526 3,382 4493 33 186 97 186 0 4.1 2.8 4.1 0.0 907 1,339 891 16 67 55 67 0 7.4 3.4 7.5 0.0 1760 1,178 1728 32 161 52 161 0 9.1 4.2 9.3 0.0 - 23 - - 25 - - 第4-3 図 臨時・非常勤等職員の職種別構成比率 30 総計 (N=322) 20 10 9 . 7 5 . 5 2 1 . 2 5 . 2 2 1 . 6 0 . 6 0 . 1 助 産 師 保 健 師 0 . 8 0 . 6 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 2 . 2 1 7 . 9 0 . 1 0 . 2 0 . 2 0 . 1 0 . 3 0 . 0 0 . 6 0 . 7 0 . 4 0 . 7 0 . 3 0 . 6 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 3 . 6 6 . 9 0 医 師 研 修 医 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 臨 床 検 査 技 師 - 24 - - 26 - 事 務 職 員 現 業 職 員 そ の 他 職 員 第4-5 表 病院における臨時・非常勤等職員数(累積人数)と組織率(病院、加重平均値) 臨時・非常勤等職員数 (累積人数) 等臨 職時 員・ 数非 計常 勤 法地 一方 部公 適営 用企 業 法地 全方 部公 適営 用企 業 組合員数 (累積人数) 法地 人方 独 立 行 政 組 合 員 数 計 法地 一方 部公 適営 用企 業 組織率・% (加重平均値) 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 一方 部公 適営 用企 業 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 人方 独 立 行 政 289 107 140 35 289 35 289 107 140 35 総計 25,159 6,505 13,632 4,610 1,113 53 792 268 4.4 0.8 5.8 5.8 医師 2,449 662 1,162 478 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 研修医 1,399 127 749 505 9 0 0 9 0.6 0.0 0.0 1.8 看護師 5,344 1,372 2,892 1,021 298 9 203 86 5.6 0.7 7.0 8.4 准看護師 1,294 471 648 155 96 8 77 11 7.4 1.7 11.9 7.1 看護補助者 5,452 1,462 3,222 721 195 3 140 52 3.6 0.2 4.3 7.2 143 28 81 33 6 0 2 4 4.2 0.0 2.5 12.1 保健師 22 12 7 3 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 薬剤師 207 48 121 35 10 2 4 4 4.8 4.2 3.3 11.4 診療放射線技師 142 36 98 7 8 2 6 0 5.6 5.6 6.1 0.0 臨床検査技師 549 98 332 110 30 1 25 4 5.5 1.0 7.5 3.6 臨床工学技士 37 9 19 9 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 職 理学療法士 種 作業療法士 言語聴覚士 別 視能訓練士 62 7 28 27 3 0 2 1 4.8 0.0 7.1 3.7 42 6 23 13 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 31 5 13 12 2 0 1 1 6.5 0.0 7.7 8.3 68 13 32 20 2 0 2 0 2.9 0.0 6.3 0.0 歯科技工士 9 1 6 2 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 歯科衛生士 140 41 78 21 11 6 4 1 7.9 14.6 5.1 4.8 管理栄養士 173 37 102 32 1 0 0 1 0.6 0.0 0.0 3.1 栄養士 101 33 62 6 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 介護福祉士 165 38 91 26 20 0 19 1 12.1 0.0 20.9 3.8 臨床心理士 75 6 34 34 2 0 2 0 2.7 0.0 5.9 0.0 143 32 80 27 6 0 6 0 4.2 0.0 7.5 0.0 事務職員 4,493 1,140 2,462 847 186 7 142 37 4.1 0.6 5.8 4.4 現業職員 891 337 483 70 67 2 65 0 7.5 0.6 13.5 0.0 1,728 484 807 396 161 13 92 56 9.3 2.7 11.4 14.1 相談員 その他職員 - 25 - - 27 - 140 組 織 率 ・ % 件数 助産師 107 法地 人方 独 立 行 政 5.全職員に占める臨時・非常勤等職員の比率 全職員数に占める臨時・非常勤等職員の比率を職種別にみると、全員が臨職・非常勤等職員である 研修医以外では、看護補助者(90.7%)が最も高く、以下、歯科衛生士(57.8%)、栄養士(54.3%)、 現業職員(54.3%)、准看護師(52.0%)、事務職員(48.3%)の順となっている(第4-6 表、第4- 7 表) 。 第4-6 表 全職員に占める臨時・非常勤等職員の比率(加重平均値) 全職員数 (累積人数) 診 療 所 計 33 106,926 97,735 106,390 536 医師 11,993 10,895 研修医 看護師 322 (360) 病 院 計 全 職 員 計 ・ % 診 療 所 計 (360) 25,346 22,370 2 0 1 1 年 調 査 病 院 計 ・ % 289 33 322 (360) 289 33 25,159 187 23.7 22.9 23.6 34.9 31.0 11,922 71 2,471 2,027 2,449 22 20.6 18.6 20.5 1,139 1,399 0 1,399 1,139 1,399 0 100.0 100.0 100.0 54,162 50,250 54,005 157 5,365 5,243 5,344 21 9.9 10.4 9.9 1,399 診 療 所 計 ・ % ) 289 総計 2 0 1 1 年 調 査 ) 件数 臨 時 ・ 非 常 勤 職 員 数 計 322 臨時・非常勤等職員比率 ( 病 院 計 ) 2 0 1 1 年 調 査 ( ( 全 職 員 数 計 臨時・非常勤等職員数 (累積人数) 13.4 准看護師 2,527 3,590 2,462 65 1,314 1,768 1,294 20 52.0 49.2 52.6 30.8 看護補助者 6,043 4,815 6,015 28 5,480 4,252 5,452 28 90.7 88.3 90.6 100.0 助産師 1,740 1,653 1,740 0 143 131 143 0 8.2 7.9 8.2 - 保健師 224 193 224 0 22 15 22 0 9.8 7.8 9.8 薬剤師 2,529 2,390 2,522 7 211 224 207 4 8.3 9.4 8.2 57.1 - 診療放射線技師 2,598 2,453 2,579 19 146 166 142 4 5.6 6.8 5.5 21.1 臨床検査技師 3,511 3,420 3,501 10 551 577 549 2 15.7 16.9 15.7 20.0 臨床工学技士 917 718 917 0 37 35 37 0 4.0 4.9 4.0 職 理学療法士 種 作業療法士 言語聴覚士 別 視能訓練士 1,732 1,359 1,725 7 62 71 62 0 3.6 5.2 3.6 0.0 909 628 908 1 42 52 42 0 4.6 8.3 4.6 0.0 373 228 373 0 31 38 31 0 8.3 16.7 8.3 259 0 68 68 0 26.3 26.3 - 歯科技工士 32 31 31 1 9 6 9 0 28.1 19.4 29.0 - 歯科衛生士 249 212 241 8 144 104 140 4 57.8 49.1 58.1 50.0 管理栄養士 834 699 832 2 173 139 173 0 20.7 19.9 20.8 0.0 栄養士 186 255 185 1 101 122 101 0 54.3 47.8 54.6 0.0 介護福祉士 511 372 510 1 166 147 165 1 32.5 39.5 32.4 100.0 臨床心理士 228 138 228 0 75 53 75 0 32.9 38.4 32.9 - 相談員 711 496 711 0 143 162 143 0 20.1 32.7 20.1 - 259 - - 事務職員 9,364 7,743 9,269 95 4,526 3,382 4,493 33 48.3 43.7 48.5 34.7 現業職員 1,671 2,433 1,651 20 907 1,339 891 16 54.3 55.0 54.0 80.0 その他職員 2,224 1,625 2,181 43 1,760 1,178 1,728 32 79.1 72.5 79.2 74.4 - 26 - - 28 - 第4-7 表 病院における臨時・非常勤等職員数(累積人数)と組織率(加重平均値) 全職員数 (累積人数) 全 職 員 数 計 件数 法地 一方 部公 適営 用企 業 289 臨時・非常勤等職員数 (累積人数) 法地 全方 部公 適営 用企 業 107 140 総計 106,390 25,227 医師 法地 人方 独 立 行 政 等臨 職時 員・ 数非 計常 勤 35 58,511 20,918 法地 一方 部公 適営 用企 業 法地 全方 部公 適営 用企 業 法地 率等臨 人方 ・職時 独 %員・ 立 比非 行 常 政 勤 107 140 35 289 107 140 35 13,632 4,610 23.6 25.8 23.3 22.0 478 20.5 26.3 18.3 17.1 2,517 6,335 2,796 2,449 662 1,162 127 749 505 1,399 127 749 看護師 30,895 10,581 11,768 1,081 1,072 看護補助者 6,015 1,678 助産師 1,740 403 保健師 224 薬剤師 診療放射線技師 臨床検査技師 臨床工学技士 職 理学療法士 種 作業療法士 言語聴覚士 別 視能訓練士 法地 人方 独 立 行 政 6,505 1,399 2,462 法地 全方 部公 適営 用企 業 289 11,922 54,005 法地 一方 部公 適営 用企 業 25,159 研修医 准看護師 臨時・非常勤等職員比率 505 100.0 100.0 100.0 100.0 5,344 1,372 2,892 1,021 9.9 11.7 9.4 9.6 237 1,294 471 648 155 52.6 43.6 60.4 65.4 3,367 903 5,452 1,462 3,222 721 90.6 87.1 95.7 79.8 931 370 143 28 81 33 8.2 6.9 8.7 8.9 169 38 16 22 12 7 3 9.8 7.1 18.4 18.8 2,522 600 1,363 522 207 48 121 35 8.2 8.0 8.9 6.7 2,579 617 1,429 492 142 36 98 7 5.5 5.8 6.9 1.4 3,501 801 1,950 692 549 98 332 110 15.7 12.2 17.0 15.9 917 210 500 187 37 9 19 9 4.0 4.3 3.8 4.8 1,725 495 877 319 62 7 28 27 3.6 1.4 3.2 8.5 908 252 448 199 42 6 23 13 4.6 2.4 5.1 6.5 373 93 194 79 31 5 13 12 8.3 5.4 6.7 15.2 259 67 129 52 68 13 32 20 26.3 19.4 24.8 38.5 歯科技工士 31 9 14 8 9 1 6 2 29.0 11.1 42.9 25.0 歯科衛生士 241 72 119 48 140 41 78 21 58.1 56.9 65.5 43.8 管理栄養士 832 211 455 152 173 37 102 32 20.8 17.5 22.4 21.1 栄養士 185 73 100 11 101 33 62 6 54.6 45.2 62.0 54.5 介護福祉士 510 138 221 110 165 38 91 26 32.4 27.5 41.2 23.6 臨床心理士 228 35 96 95 75 6 34 34 32.9 17.1 35.4 35.8 相談員 711 177 339 182 143 32 80 27 20.1 18.1 23.6 14.8 事務職員 9,269 2,490 4,856 1,772 4,493 1,140 2,462 847 48.5 45.8 50.7 47.8 現業職員 1,651 517 1,031 93 891 337 483 70 54.0 65.2 46.8 75.3 その他職員 2,181 627 1,003 497 1,728 484 807 396 79.2 77.2 80.5 79.7 - 27 - - 29 - 6.臨時・非常勤等職員の労働条件や職場環境改善への取り組みの有無 今回調査において、自治労加盟病院および診療所の職場において、多くの臨時・非常勤等職員が正 規職員とともに就労していることが明らかになった。それでは臨時・非常勤等職員の労働条件や職場 環境の改善のために組合は取り組みを行っているのだろうか。 今回調査の結果をみると、改善のために「取り組んでいる」職場は病院で 53.8%、診療所で 51.8% である。一方、「取り組んでいない」は病院で 29.4%、診療所で 25.0%にとどまっている。 今回調査の回答でみる限り、臨時・非常勤等職員の労働条件や職場環境改善のために取り組んでい る病院、診療所が多数を占めているといえるだろう(第4-4 図) 。 第4-4 図 取 り組 ん でい る 取 り 組ん で いな い は臨 い 時 な ・ い 非 常 勤 職 員 無 回答 取り組ん でい る 取り 組ん で いな い 臨時・非常勤職員はい な い 無回答 臨時・非常勤等職員の労働条件や職場環境の改善への取り組みの有無 病院計 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 取 り 組 ん で い る 取 り 組 ん で い な い 53.8 51.5 地方公営企業法全 部適用 56.7 地方独立行政法人 57.9 診療所計 総計 は臨 い時 な・ い非 常 勤 職 員 51.8 29.4 31.3 24.4 無 回 答 件 数 1.5 15.4 344 2.2 14.9 134 1.2 36.8 25.0 53.5 28.8 - 28 - - 30 - 17.7 - 12.5 3.0 164 5.3 10.7 14.8 38 56 400 第5章 正規職員の賃金と再任用・再雇用職員 本章では、はじめに病院勤務の正規職員の賃金について、適用されている給料表の種類と運用状況 についてみていく。同時に、再任用・再雇用職員の有無と職員数、平均給与の実態についてみていく ことにする。 1.正規職員における適用給料表と運用状況 (1)適用給料表 病院勤務の正規職員の適用給料表を職種別にみると、医師は「医(一)」、看護師、准看護師、助産 師、保健師は「医(三)」、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、作 業療法士、言語聴覚技師、視能訓練士、歯科技工士、歯科衛生士、管理栄養士、栄養士は「医(二)」、 相談員と事務職員は「行(一)」に集まっている。 これに対し無回答以外では、臨床心理士は「医(二)」(29.2%)と「行(一)」(31.1%)に、介護 福祉士は「行(一)」(22.8%)と「独自給料表」(22.8%)に、看護補助者と現業職員は「行(二)」 と「独自給料表」に分かれている(第5-1 表)。 (2)最高到達可能級数 ①運用上の最高到達可能級数 各職種において適用の最も多かった給料表を対象に、職種別に運用上の最高到達可能級数をみると、 医師は平均 4.4(医(一)のケース)、看護師は平均 5.9(医(三)のケース)、准看護師は平均 4.7(医 (三)のケース)、助産師は平均 6.1(医(三)のケース)、保健師は平均 6.0(医(三)のケース)と なっている。 また、適用給料表として医(三)が最も多かった職種についてみると、ほぼすべての職種で運用上 の最高到達可能級数は 6 を上回っている。一方、行(一)が最も多かった相談員と事務職員は、前者 が平均 6.7、後者が平均 7.1 である。さらに、行(二)の最も多い現業職員は平均 5.8 である。 ②管理職を除く最高到達可能級数 管理職を除く平均の最高到達可能級数は、医師は 3.3(医(一)のケース)、看護師は 4.5(医(三) のケース)、准看護師は 3.8(医(三)のケース)、助産師は 4.5(医(三)のケース)、保健師は 4.4 (医(三)のケース)である。 適用給料表として医(三)が最も多かった職種では、最高到達可能級数は 5 前後となっている。ま た、相談員と事務職員はいずれも 4.8 で、現業職員は 3.7 である。 - 29 - - 31 - 正規職員の適用給料表と最高到達可能級数(病院) 三 一 二 ) ) ) 病 院 職 場 ) ) 医師 独 自 給 料 表 無 回 答 ) 二 国 公 給 料 表 ) 一 ( 行 ( 行 ( 医 ( 医 ( 医 運用上の最高 管理職除く最高 到達可能級数 到達可能級数 件 最 集 件 最 集 件 平高 平高 計 計 均到 均到 数 対 数 対 数 値達 値達 象 象 可 の 可 の 能 給 能 給 級 料 級 料 数 表 数 表 338 4.4 医一 (212) 3.3 医一 (181) ( 適用給料表 ( 第5-1 表 78.4 0.0 0.0 0.0 0.0 3.3 13.6 4.7 看護師 0.0 2.6 74.1 6.1 0.0 3.2 7.3 6.7 343 5.9 医三 (226) 4.5 医三 (219) 准看護師 0.0 0.0 69.4 5.6 0.0 1.8 6.3 16.9 284 4.7 医三 (160) 3.8 医三 (151) 看護補助者 0.0 0.0 1.0 8.1 11.4 1.7 11.1 66.7 297 5.2 行二 (13) 3.9 行二 (14) 助産師 0.0 8.8 65.3 4.8 0.0 7.5 9.5 4.1 147 6.1 医三 (81) 4.5 医三 (81) 保健師 0.0 1.5 55.9 10.3 0.0 0.0 10.3 22.1 68 6.0 医三 (27) 4.4 医三 (25) 薬剤師 0.0 74.3 0.0 10.4 0.0 3.3 6.9 5.1 335 6.3 医二 (218) 5.0 医二 (212) 診療放射線技師 0.0 74.1 0.0 10.5 0.0 3.3 7.5 4.5 332 6.1 医二 (215) 4.9 医二 (205) 臨床検査技師 0.0 74.4 0.0 10.2 0.0 3.3 7.5 4.5 332 6.1 医二 (216) 4.9 医二 (204) 臨床工学技士 0.0 67.7 0.0 12.7 0.0 4.1 8.6 6.8 220 6.2 医二 (125) 5.0 医二 (120) 理学療法士 0.0 72.2 0.0 10.6 0.0 3.6 7.6 6.0 302 6.0 医二 (194) 4.9 医二 (184) 作業療法士 0.0 72.8 0.0 10.9 0.0 4.3 7.8 4.3 257 6.1 医二 (166) 5.0 医二 (158) 言語聴覚士 0.0 67.8 0.0 11.5 0.0 3.8 9.3 7.7 183 6.1 医二 (104) 4.9 医二 (96) 視能訓練士 0.0 64.9 0.0 11.5 0.0 4.7 6.1 12.8 148 6.3 医二 (85) 5.0 医二 (80) 歯科技工士 0.0 57.1 0.0 5.7 0.0 11.4 2.9 22.9 35 6.4 医二 (14) 4.8 医二 (13) 歯科衛生士 0.0 47.8 0.0 8.7 0.0 5.2 6.1 32.2 115 6.3 医二 (46) 5.2 医二 (43) 管理栄養士 0.0 60.9 0.0 13.5 0.0 3.2 7.1 15.4 312 5.9 医二 (158) 4.9 医二 (150) 栄養士 0.0 38.0 0.0 18.5 0.0 0.0 7.6 35.9 75 6.2 医二 (31) 4.7 医二 (28) 介護福祉士 0.0 8.8 0.0 22.8 0.0 0.0 22.8 45.6 57 6.2 行一 (9) 4.1 行一 (9) 臨床心理士 0.0 29.2 0.0 31.1 0.0 2.8 3.8 33.0 106 6.5 医二 (23) 5.0 医二 (24) 相談員 0.0 0.0 0.0 55.6 0.0 4.0 7.6 32.8 250 6.7 行一 (117) 4.8 行一 (113) 事務職員 0.0 0.0 0.0 80.7 0.0 3.8 7.0 8.5 342 7.1 行一 (238) 4.8 行一 (229) 現業職員 0.0 0.0 0.0 10.9 28.4 3.8 21.3 35.5 183 5.8 行二 (17) 3.7 行二 (16) - 30 - - 32 - (3)初任給の等級 正規職員の初任給の等級を職種別にみると、医(三)のケースでは看護師が 1.9、保健師及び助産 師が 2.0、そして、准看護師が 1.1 となっている。また、医師は 1.1(医(一)のケース)である。 これに対し、医(二)のケースの職種ではいずれも 2.0 を下回っており、その中では薬剤師が 1.9 で最も高くなっている。 なお、行(一)の給料表が最も多い相談員と事務職員はそれぞれ 1.1 と 1.0 である。また、現業職 員(行(一)のケース)は 1.0 である(第5-2 表) 。 第5-2 表 正規職員の初任給の等級(病院) 平 均 級 病 院 職 場 平 均 号 給 料集 表計 対 象 の 給 件 数 (210) 医師 1.1 11.4 医一 看護師 1.9 7.4 医三 (232) 准看護師 1.1 5.0 医三 (164) 看護補助者 1.0 4.7 行二 (14) 助産師 2.0 12.3 医三 (85) 保健師 2.0 11.6 医三 (32) 薬剤師 1.9 12.6 医二 (230) 診療放射線技師 1.5 11.8 医二 (222) 臨床検査技師 1.4 12.0 医二 (222) 臨床工学技士 1.4 12.5 医二 (131) 理学療法士 1.4 12.2 医二 (195) 作業療法士 1.5 11.8 医二 (169) 言語聴覚士 1.5 11.4 医二 (105) 視能訓練士 1.3 14.7 医二 (83) 歯科技工士 1.2 8.3 医二 (15) 歯科衛生士 1.1 13.1 医二 (46) 管理栄養士 1.7 7.5 医二 (168) 栄養士 1.5 8.2 医二 (26) 介護福祉士 1.1 14.1 行一 (7) 臨床心理士 1.7 10.0 医二 (22) 相談員 1.1 20.7 行一 (127) 事務職員 1.0 17.1 行一 (240) 現業職員 1.0 8.1 行二 (17) - 31 - - 33 - 2.正規職員における人事評価制度の運用状況 人事評価制度の運用状況を病院についてみると、 「全職種で運用されている」が 27.3%、 「一部職種 で運用されている」が 24.7%で、これらを合わせた<運用されている>(52.0%)は5割強に達して いる。これに対し、 「運用されていない」病院は 42.7%である。 こうした制度の導入及び運用状況は 2011 年調査と比べ際立った変化はみられないものの、<運用 されている>病院は 2011 年調査(46.4%)と比べ約 6 ポイント増加しており、病院職場においても 人事評価制度の運用が徐々に進んでいることがうかがえる。 これを経営形態別にみても、<運用されている>が 5 割台である点で経営形態による違いはみられ ない。 なお、診療所では、 「全職種で運用されている」は 25.0%、 「一部職種で運用されている」は 10.7% で、これらをあわせた<運用されている>は 35.7%である(第5-1 図) 。 第5-1 図 て 全 い 職る 種 で 運 用 さ れ れ一 て 部 い 職る 種 で 運 用 さ 運用 さ れて い ない 無 回答 全職種で運用さ れて い る 一部職種で 運用さ れて い る 運用されて い ない 無回答 正規職員対象の人事評価制度の導入と運用状況 病院計 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 診療所計 総計 て全 い職 る種 で 運 用 さ れ れ一 て部 い職 る種 で 運 用 さ 27.3 25.2 42.7 21.2 48.4 22.4 25.6 39.0 31.6 10.7 件 数 344 52.0 5.2 345 46.4 134 52.2 164 51.2 - 38 57.9 62.5 1.8 56 35.7 22.8 45.5 400 49.8 - 32 - - 34 - 1.5 9.8 42.1 * 運 用 さ れ て い る 5.2 46.3 25.6 26.3 27.0 無 回 答 24.7 29.9 25.0 運 用 さ れ て い な い 4.8 3.東日本大震災の復興に資するための給与削減の実施状況 東日本大震災の復興に資するため、国家公務員は 2012 年4月から平均 7.8%の給与削減が実施され た。これに合わせて、地方自治体でも給与の減額が求められたが、病院及び診療所ではこうした給与 削減はどの程度実施されたのだろうか。また、その時の削減率はどの程度だったのだろうか。 (1)給与削減の実施状況 東日本大震災の復興に資するための給与削減の実施状況をみると、削減が「実施された」病院は 60.5%である。5つの病院のうち、ほぼ3つの病院で給与削減が実施されたことになる。 こうした給与削減の実施状況を経営形態別にみると、 「実施された」は地方公営企業法適用病院で多 く、一部適用、全部適用の双方とも6割を上回っている。これに対し、地方独立行政法人は 31.6%と 3割強にとどまっている。 一方、診療所でも給与削減が「実施された」診療所が多くなっており、病院の実施率(60.5%)を 上回る 64.3%となっている(第5-2 図)。 第5-2 図 実 施さ れ た 実 施 され な かっ た 無回 答 実施された 実施されな かった 無回答 東日本大震災の復興に資するための給与削減の実施状況 実 施 さ れ た 病院計 経 営 形 態 総計 34.3 67.2 地方公営企業法全 部適用 診療所計 無 回 答 60.5 地方公営企業法一 部適用 地方独立行政法人 実 施 さ れ な か っ た 5.2 32.1 63.4 31.6 件 数 26.8 68.4 64.3 33.9 61.0 34.3 - 33 - - 35 - 0.7 9.8 344 134 164 - 38 1.8 56 4.8 400 (2)給与の削減率 給与の削減が「実施された」病院について、その削減率を適用給料表別にみると、平均の削減率は いずれの適用給料表においても5%台となっている。 その中で最も削減率の大きい医(一)は平均 5.7%の削減率である。その他の適用給料表は 5.0%~ 5.1%を推移している。 地方公営企業法適用病院についてみると、地方公営企業法一部適用はいずれの適用給料表でも 5% を下回るのに対し、地方公営企業法全部適用では医(一)で 6.0%と6%を上回るとともに、その他 の適用給料表でも5%を上回っている(第5-3 表) 。 第5-3 表 東日本大震災復興のための給与の削減率(%、給与削減が実施された病院) 地方公営企業法 地方公営企業法 一部適用 全部適用 病院計 削 減 率 ・ % 件 数 削 減 率 ・ % 件 数 削 減 率 ・ % 件 数 医(一) 5.7 (65) 4.9 (24) 6.1 (32) 病 医(二) 院 職 医(三) 場 行(一) 5.0 (137) 4.8 (57) 5.1 (71) 5.1 (137) 4.7 (56) 5.3 (70) 5.1 (178) 4.7 (77) 5.4 (90) 行(二) 5.0 (70) 4.5 (28) 5.2 (41) - 34 - - 36 - 4.再任用・再雇用職員の有無と職員数 (1)再任用・再雇用職員の有無 再任用・再雇用職員の有無を病院について職種別にみると、最も多い職種が看護師(32.0%)で、 以下、事務職員(21.2%)、准看護師(15.7%)、臨床検査技師(13.7%)、診療放射線技師(12.5%)、 現業職員(8.1%)、看護補助者(6.4%) 、薬剤師(5.5%)の順となっている。また、以下、相談員(3.2%)、 臨床工学技士(2.9%) 、助産師(2.3%) 、医師(2.0%)、理学療法士(1.7%)、管理栄養士(1.7%) が少数ながら続いている。 看護関係の職員と事務、現業職員、そして、臨床検査と診療放射線の技師で再任用・再雇用職員が 多いという特徴がみられる。 これに対し、その他の職種はいずれも皆無に近く、現在、再任用・再雇用職員として配置されてい る病院はほとんどいないといえるだろう(第5-3 図) 。 第5-3 図 再任用・再雇用職員が配置されている病院の比率(病院) 40 病 院計 (N= 34 4 ) (%) 病院計 (N=344) 30 20 3 2 . 0 10 1 5 . 7 2 . 0 6 . 4 2 . 3 5 . 5 0 . 6 1 2 . 5 1 3 . 7 2 . 9 1 . 7 0 . 6 0 . 9 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 0 . 3 0 . 6 0 . 6 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 1 . 7 0 . 9 0 . 3 0 . 6 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 2 1 . 2 8 . 1 事 務 職 員 現 業 職 員 3 . 2 5 . 2 0 医 師 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 - 35 - - 37 - 管 理 栄 養 士 栄 養 士 相 談 員 そ の 他 職 員 (2)再任用・再雇用職員の人数 病院における再任用・再雇用職員の累計人数は 867 人である。うち地方公営企業法全部適用が 505 人で過半数を占めており(58.2%) 、また、地方公営企業法一部適用が 194 人(22.4%)、地方独立行 政法人が 146 人(16.8%)となっている。 なお、診療所の再任用・再雇用職員は 12 人と少数で、病院・診療所全体の再任用・再雇用職員の 合計数は 879 人である(第5-4 表)。 第5-4 表 再任用・再雇用職員数と構成比率(累計人数、396 件) 病 院 計 再任用・再雇用職員数・人 867 構成比率(病院計=100、%) 100.0 地 方 一 公 部 営 適 企 用 業 法 地 方 全 公 部 営 適 企 用 業 法 地 方 独 立 行 政 法 人 194 505 146 22.4 58.2 16.8 病院に勤務する再任用・再雇用職員のうち、最も多い職種が 診 療 所 計 総 計 12 879 第5-5 表 看護師(332 人)で、再任用・再雇用職員全体の 38.3%、約4 再任用・再雇用職員数 (累計人数、病院、340 件) 割を占めている。正規職員の約6割が看護師によって占められ 職再 員任 数用 ・・ 人再 雇 用 ている現状を反映したものといえる。また、准看護師も 100 人 に達しており(11.5%) 、看護師と合わせて再任用・再雇用職員 全体の約半数を占めている。 病院計 こうした看護関係の職種以外では、事務職員(115 人、13.3%) 、 医師 臨床検査技師(65 人、7.5%) 、診療放射線技師(59 人、6.8%) 、 現業職員(48 人、5.5%)が多くなっている(第5-5 表) 。 - 36 - - 38 - 100.0 14 1.6 看護師 332 38.3 准看護師 100 11.5 34 3.9 助産師 8 0.9 保健師 1 0.1 薬剤師 29 3.3 診療放射線技師 59 6.8 臨床検査技師 65 7.5 臨床工学技士 11 1.3 理学療法士 4 0.5 作業療法士 0 0.0 言語聴覚士 1 0.1 視能訓練士 0 0.0 歯科技工士 2 0.2 歯科衛生士 1 0.1 管理栄養士 5 0.6 栄養士 2 0.2 介護福祉士 0 0.0 臨床心理士 0 0.0 相談員 9 1.0 事務職員 115 13.3 現業職員 48 5.5 その他職員 27 3.1 看護補助者 病 院 職 場 867 構 成 比 率 ・ % (3)病院勤務の再任用・再雇用職員の平均給与 病院に勤務する再任用・再雇用職員全体の平均給与をみると、病院全体(55 件)では 238,513 円で ある。 職種別では、再任用・再雇用職員の人数が最も多い看護師が 247,775 円で、准看護師が 229,996 円 となっている。 平均給与の最も高い職種は薬剤師で、262,427 円と 26 万円を上回っている。再任用・再雇用職員全 体の平均給与(238,513 円)と比べると、約 2 万 4 千円高い水準である。一方、給与水準の最も低い 職種は看護補助者である。190,024 円で唯一 20 万円を下回る水準となっている。 (第5-6 表) 第5-6 表 再任用・再雇用職員の平均給与(円、単純平均値、病院) 平 均 給 与 ・ 円 件 数 病院計 238,513 (55) 看護師 247,775 (91) 准看護師 229,996 (42) 看護補助者 190,024 (18) 職 薬剤師 種 診療放射線技師 臨床検査技師 別 事務職員 262,427 (14) 247,123 (37) 226,848 (37) 236,178 (57) 現業職員 206,686 (22) その他職員 226,350 (15) 注.回答が10件未満の職種は表示から除外した。 - 37 - - 39 - 第6章 手当の状況 本章では、正規職員における手当の支給状況と、それぞれの手当の支給額についてみていくことに する。 1.宿直及び日直手当 (1)宿直手当 ①宿直手当の有無 病院における宿直手当の有無をみると、医師に対し宿直手当を支給する病院は 92.0%と 9 割を上回 っている。これに対し、医師以外の管理当直の場合は 52.2%、医師以外の救急外来対応のための当直 では 54.5%にとどまっている(第6-1 図)。 これを経営形態別にみると、医師に対する宿直手当はいずれの経営形態でも9割を上回っている。 これに対し、医師以外の管理当直及び救急外来対応当直の場合は、地方独立行政法人で支給する病院 で6~7割と多いが、地方公営企業法適用の病院では少ない(第6-1 表)。 第6-1 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 宿直手当の有無(病院) 有 無 医師 無 回 答 92.0 医師以外の管理当 直 医師以外の救急外 来対応当直 3.6 52.2 32.1 54.5 第6-1 表 経 営 形 態 件 数 30.6 宿直手当の有無(「有」の比率) 対医 応師 当以 直外 の 救 急 外 来 医 師 医 師 以 外 の 管 理 当 直 病院計 92.0 52.2 54.5 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 90.2 40.3 55.2 93.1 57.1 52.8 91.9 71.1 63.2 診療所計 32.6 7.4 1.9 総計 84.9 46.1 47.4 - 38 - - 40 - 4.4 338 15.7 343 14.9 343 ②宿直手当の支給額 ところで、宿直手当を支給している病院における宿直1回あたりの支給額をみたのが第6-2 表であ る。支給額額が一律でない病院には、最低額と最高額の記入を求めたが、今回調査において支給額と して行った集計では最低額のデータを用いた。 病院における医師の宿直手当の支給額は、最高額が 60,000 円、最低額が 2,000 円とバラツキが非 常に大きいことに留意する必要があるが、平均は 19,629 円である。 また、支給額を経営形態別にみても、経営形態による違いはほとんどみられず、2万円前後となっ ている。 一方、医師以外の管理当直における支給額は平均 6,326 円(最高額 17,000 円、最低額 1,000 円) で、医師以外の救急外来対応当直は平均 6,245 円(最高額 20,000 円、最低額 2,100 円)である。ほ ぼ支給額は平均 6 千円台で共通しているといえる。 これを経営形態別にみても、医師以外の管理当直及び救急外来対応当直における支給額に違いはみ られない。 第6-2 表 宿直手当の1回あたりの平均支給額(円、病院) 1回あたり 医 師 病院計 対医 応師 の以 当外 直の 緊 急 外 来 19,629 6,326 6,245 最高額 60,000 17,000 20,000 最低額 2,000 1,000 2,100 (件数) 経 営 形 態 医 師 以 外 の 管 理 当 直 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 (272) (156) (164) 19,200 7,184 6,464 19,843 6,031 6,446 20,260 6,020 5,093 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 39 - - 41 - (2)日直手当 ①日直手当の有無 病院における日直手当の有無をみると、宿直手当と類似の傾向を示し、医師に対し手当を支給する 病院が 84.6%と8割を上回るのに対し、医師以外の管理当直の場合は 42.6%、医師以外の救急外来対 応当直では 41.1%と4割台にとどまっている(第6-2 図) 。 これを経営形態別にみると、 医師に対する日直手当はいずれの経営形態でも8~9割を占めている。 これに対し、医師以外の管理当直の場合は、地方独立行政法人(52.6%)と地方公営企業法全部適用 (49.7%)で5割前後を占めているのに対し、地方公営企業法一部適用では 30.6%と少なくなってい る。なお、医師以外の救急外来対応当直の場合は、経営形態による目立った違いはみられない(第6 -3 表) 。 第6-2 図 有 無 無回 答 有 無 無回 答 日直手当の有無(病院) 有 無 医師 無 回 答 84.6 医師以外の管理当 直 医師以外の救急外 来対応当直 第6-3 表 経 営 形 態 7.1 件 数 8.3 338 42.6 35.6 21.9 343 41.1 38.2 20.7 343 日直手当の有無( 「有」の比率) 医 師 医 師 以 外 の 管 理 当 直 病院計 84.6 42.6 41.1 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 79.7 30.6 45.5 90.0 49.7 38.0 78.4 52.6 42.1 診療所計 17.4 3.7 1.9 総計 76.6 37.3 35.8 - 40 - - 42 - 対医 応師 当以 直外 の 救 急 外 来 ②日直手当の支給額 日直手当を支給している病院における日直1回あたりの支給額をみたのが第6-4 表である。宿直手 当の支給額と同様に、支給額が一律でない病院においては、記入された最低額を支給額として集計し た。 病院における医師の日直手当の支給額の平均は 20,271 円である(最高額 60,000 円、最低額 2,000 円) 。こうした支給額は宿直手当(19,629 円)とほぼ同額となっている。 また、経営形態別にみても違いはほとんどみられず2万円前後である。 一方、医師以外の管理当直における支給額は平均 6,339 円(最高額 20,000 円、最低額 2,100 円) で、医師以外の救急外来対応当直は平均 5,892 円(最高額 20,000 円、最低額 2,100 円)である。支 給額は平均 6 千円前後で共通しており、医師以外の管理当直、救急外来対応当直の宿直手当と目立っ た差はない。 これを経営形態別にみても支給額に違いはみられなかった。 第6-4 表 日直手当の1回あたりの平均支給額(円、病院) 1回あたり 医 師 病院計 対医 応師 の以 当外 直の 緊 急 外 来 20,271 6,339 5,892 最高額 60,000 20,000 20,000 最低額 2,000 2,100 2,100 (件数) 経 営 形 態 医 師 以 外 の 管 理 当 直 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 (245) (125) (122) 20,410 6,869 6,174 20,414 6,291 5,781 19,340 5,853 5,582 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 41 - - 43 - 2.休日勤務手当 病院における休日勤務手当の有無をみると、手当てを支給している病院 59.9%と6割を下回ってお り、支給されない病院が 31.1%と3割強を占めている。 これを経営形態別にみると、手当てを支給している病院は地方独立行政法人が 81.6%と最も多い。 地方公営企業法一部適用も 66.4%と約3分の2の病院で手当が支給されているが、地方公営企業法全 部適用は 48.8%と半数を下回っている。 なお、休日勤務手当を支給する診療所は 23.2%と 2 割強である(第6-3 図) 。 第6-3 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 休日勤務手当の有無 有 無 病院計 59.9 (2011年調査) 経 営 形 態 9.0 344 7.2 345 29.9 48.8 36.0 3.7 15.2 81.6 23.2 件 数 22.6 66.4 地方独立行政法人 総計 31.1 70.1 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 診療所計 無 回 答 18.4 62.5 54.8 14.3 35.5 - 42 - - 44 - 9.8 134 164 - 38 56 400 3.初任給調整手当 (1)医師 医師に対する初任給調整手当の有無では、手当を支給している病院は 52.4%となっており、2011 年調査(48.5%)と比べるとやや増加している。 経営形態別では、手当を支給する病院は地方独立行政法人が 62.2%で最も多く、地方公営企業法一 部適用が 47.4%で最も少ない。 なお、在籍する医師に対し手当を支給する診療所は 37.0%である(第6-4 図) 。 第6-4 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 医師における初任給調整手当の有無 有 無 病院計 52.4 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 総計 37.0 48.5 39.2 47.4 44.4 53.8 地方独立行政法人 診療所計 無 回 答 37.0 50.5 39.1 - 43 - - 45 - 338 12.3 342 13.8 35.1 54.3 10.7 8.3 32.5 62.2 件 数 133 160 2.7 37 8.7 46 10.4 384 (2)看護師 看護師に対する初任給調整手当の支給は医師とは大きく異なり、ほとんどの病院で手当を支給して いない実態が明らかになっている。手当を支給する病院は 8.7%にとどまり、逆に、支給しない病院 が 77.8%と約8割を占めている。また、こうした傾向は 2011 年調査よりほとんど変化はみられない。 これは経営形態にみてもほとんど違いはみられず、最も手当を支給する病院が多い地方独立行政法 人でも 13.2%と 1 割強にとどまっている。 最も少ない地方公営企業法一部適用の場合は 6.0%である。 診療所の場合はさらに少なく、 看護師に対し手当を支給する診療所は 3.9%にとどまる(第6-5 図)。 第6-5 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 看護師における初任給調整手当の有無 有 経 営 形 態 病院計 8.7 (2011年調査) 7.9 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 診療所計 総計 6.0 8.6 13.2 3.9 8.1 無 無 回 答 77.8 77.1 85.8 件 数 13.4 343 15.0 340 8.2 75.5 71.1 84.3 78.7 - 44 - - 46 - 134 16.0 163 15.8 38 11.8 51 13.2 394 (3)初任給調整手当の支給額 初任給調整手当を支給している病院について、支給額を月額で示したのが第6-5 表である。宿直手 当、日直手当と同様に、手当額が一律でない病院については、記入された最低額を集計に用いた。 病院における医師の初任給調整手当の支給額は、平均 107,057 円(最高額 410,900 円、最低額 600 円)で、また、看護師の支給額は 2,436 円(最高額 16,000 円、最低額 500 円)である。 第6-5 表 初任給調整手当の月平均支給額(月額、円。病院) 月 額 医 師 看 護 師 病院計 107,057 2,436 (2011年調査) 117,002 5,241 最高額 410,900 16,000 最低額 (件数) 経 営 形 態 600 500 (133) (22) 地方公営企業法一 114,339 部適用 地方公営企業法全 97,154 部適用 地方独立行政法人 99,795 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 45 - - 47 - 4.夜間看護手当 (1)夜間看護手当の有無 夜間看護手当の支給状況を病院について職種別にみると、手当が支給されている病院の割合は、看 護師の 92.7%を筆頭に、准看護師が 84.5%、助産師が 83.7%といずれの職種も8割を上回っている。 これに対し、看護補助者は 30.6%にとどまっている。 こうした傾向は経営形態別にみてもほとんど違いはみられない。 なお、夜間看護手当の支給単位では、いずれの職種でも「1 回あたり」が圧倒的多数を占めており、 「日額」 、「月額」は皆無に近い(第6-6 表) 。 第6-6 表 夜間看護手当の有無(「有」の比率)と、支給単位 看 護 師 ・ 有 病院計 (2011年調査) 経 営 形 態 1 回 あ た り 92.7 93.4 支給単位 日 月 額 額 1.9 ・・・ 無 回 答 准 看 護 師 ・ 有 1 回 あ た り 4.7 84.5 93.8 支給単位 日 月 額 額 1.7 無 回 答 看 護 補 助 者 ・ 有 1 回 あ た り ・・・ 4.6 30.6 92.3 支給単位 日 月 額 額 1.1 ・・・ 無 回 答 助 産 師 ・ 有 1 回 あ た り 6.6 83.7 91.1 支給単位 日 月 額 額 1.6 ・・・ 無 回 答 7.3 99.7 92.7 5.6 0.7 1.0 92.7 92.5 5.4 0.8 1.2 18.6 100.0 ・・・ ・・・ ・・・ 88.0 91.8 5.5 ・・・ 2.7 地方公営企業法一 95.5 94.5 部適用 地方公営企業法全 88.3 93.1 部適用 地方独立行政法人 100.0 92.1 3.9 ・・・ 1.6 90.7 94.4 2.8 ・・・ 2.8 33.6 97.4 2.6 ・・・ ・・・ 82.6 92.1 5.3 ・・・ 2.6 0.7 ・・・ 6.3 83.7 95.4 0.9 ・・・ 3.7 31.2 88.6 ・・・ ・・・ 11.4 81.3 90.8 ・・・ ・・・ 9.2 ・・・ ・・・ 7.9 67.7 85.7 ・・・ ・・・ 14.3 17.6 94.7 88.9 ・・・ ・・・ 11.1 診療所計 31.4 93.8 6.3 ・・・ ・・・ 46.2 91.7 8.3 ・・・ ・・・ 総計 84.8 93.4 2.1 ・・・ 4.5 81.3 93.7 2.0 ・・・ 4.4 30.7 91.5 6.4 83.9 91.2 1.6 ・・・ 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 46 - - 48 - 2.1 ・・・ 7.2 (2)夜間看護手当の支給額 病院における夜間看護手当の[1回あたり]の支給額を職種別にみると、支給額の平均は看護師が 3,581 円、准看護師が 3,638 円、看護補助者が 3,651 円、助産師が 3,206 円である。助産師が他の職 種と比べやや下回っているが、いずれも 3 千円台である点で一致している。 また、こうした支給額は 2011 年調査と比べても目立った変化はみられない(第6-7 表) 。 第6-7 表 夜間看護手当の1回あたりの平均支給額(円、病院) 1回あたり 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 病院計 3,581 3,638 3,651 3,206 (2011年調査) 3,046 3,084 3,398 2,701 最高額 15,000 15,000 10,000 15,000 最低額 250 250 1,000 250 (281) (215) (件数) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 (76) (105) 3,960 4,115 4,088 3,513 3,109 3,075 3,012 2,998 4,023 4,117 4,783 3,187 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 47 - - 49 - 5.特殊勤務手当 病院に勤務する各職種に対する[危険業務手当]など6つの特殊勤務手当の支給状況をみていくこ とにする。 (1)危険業務手当 危険業務手当の有無では、臨床検査技師が 21.7%で最も多く、ついで診療放射線技師(17.8%)、 看護師(17.2%) 、臨床工学技士(16.4%) 、助産師(15.6%)、准看護師(14.4%)の順となっている。 これに対し、危険業務手当の最もつかない職種は保健師(4.4%)で、その他、研修医(4.7%)、介 護福祉士(5.3%) 、管理栄養士(5.8%) 、看護補助者(6.1%)、事務職員(7.0%) 、現業職員(7.1%)、 相談員(7.2%)の各職種が 1 割未満となっている(第6-8 表) 。 第6-8 表 危険業務手当の有無(「有」の比率) 医 師 病院計 経 営 形 態 研 修 医 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 10.4 4.7 17.2 14.4 6.1 15.6 4.4 14.0 17.8 21.7 16.4 10.9 12.1 10.9 10.1 11.4 11.3 5.8 7.6 5.3 9.4 7.2 7.0 7.1 地方公営企業 8.3 2.6 22.4 法一部適用 地方公営企業 13.1 7.0 13.5 法全部適用 地方独立行政 5.4 ・・・ 13.2 法人 診療所計 8.7 3.9 総計 准 看 護 師 17.8 6.9 17.4 3.2 19.4 25.4 29.5 28.9 14.4 15.7 11.9 14.0 22.2 22.9 4.2 13.0 15.8 11.5 6.6 8.2 11.1 14.7 7.1 13.8 4.2 13.0 15.1 19.5 11.8 9.6 11.6 11.6 9.3 11.8 8.5 8.0 2.6 ・・・ 10.7 10.0 8.0 5.7 ・・・ ・・・ 21.1 8.3 2.7 2.9 2.7 3.3 3.3 3.0 4.0 5.0 ・・・ ・・・ 2.8 ・・・ ・・・ 4.3 ・・・ ・・・ ・・・ 7.7 ・・・ 9.1 7.7 2.2 ・・・ 10.2 4.6 15.5 13.9 5.9 16.8 4.3 13.6 17.2 21.2 16.2 10.6 11.9 10.8 9.9 10.5 10.5 5.7 7.5 5.1 9.2 7.1 6.4 6.7 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 48 - - 50 - (2)放射線手当 放射線手当の有無では、職務の性格上、診療放射線技師が 46.4%で最も多く、経営形態による違い もみられない。 診療放射線技師に続いて放射線手当が多く支給される職種は、看護師(29.4%)、医師(19.8%)、 助産師(20.4%) 、准看護師(18.7%)、研修医(16.3%)の各職種である。 これに対し、看護補助者(5.7%) 、薬剤師(5.1%)に対し手当を支給している病院は少ない(第6 -9 表) 。 第6-9 表 放射線手当の有無(「有」の比率) 医 師 病院計 経 営 形 態 研 修 医 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 歯 科 衛 生 士 19.8 16.3 29.4 18.7 5.7 20.4 5.1 46.4 11.3 地方公営企業法一 8.3 7.9 20.1 12.7 部適用 地方公営企業法全 27.5 19.7 36.2 23.3 部適用 地方独立行政法人 27.0 21.1 34.2 22.6 3.4 15.2 2.3 45.4 14.3 8.5 25.0 6.2 49.1 10.2 診療所計 6.5 総計 2.9 10.5 10.8 40.0 10.0 13.7 15.4 18.2 16.0 27.4 18.4 30.0 45.5 6.2 21.5 5.8 46.3 12.1 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 (3)死体処理手当 死体処理手当の有無では、助産師と看護師がそれぞれ 22.4%、21.3%と多く、これに准看護師(17.3%) が続いている。 これに対し、その他の医師、研修医、臨床検査技師、現業職員の各職種はいずれも1割を下回って いる(第6-10 表) 。 第6-10 表 経 営 形 態 死体処理手当の有無(「有」の比率) 医 師 研 修 医 病院計 6.5 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 診療所計 ・・・ 9.8 15.4 ・・・ ・・・ 総計 5.7 6.9 19.8 17.1 22.1 9.3 3.1 看 護 師 准 看 護 師 助 産 師 臨 床 検 査 技 師 現 業 職 員 7.0 21.3 17.3 22.4 9.6 3.3 6.0 7.9 20.9 19.5 23.9 6.2 3.2 7.5 8.5 20.2 17.1 20.0 11.3 3.8 2.7 ・・・ 26.3 ・・・ 9.7 26.3 13.5 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 49 - - 51 - (4)細菌検査手当 細菌検査手当では、現業職員に手当を支給する病院は皆無だが、臨床検査技師では 17.5%となって いる。 臨床検査技師について経営形態別にみると、地方独立行政法人では 27.0%の病院で手当を支給して いるが、地方公営企業法全部適用では 14.5%、地方公営企業法一部適用では 19.4%といずれも 2 割を 下回っている(第6-11 表) 。 第6-11 表 細菌検査手当の有無(「有」の比率) 臨 床 検 査 技 師 病院計 経 営 形 態 17.5 地方公営企業法一 19.4 部適用 地方公営企業法全 14.5 部適用 地方独立行政法人 27.0 診療所計 30.8 総計 18.0 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 (5)助産師手当 助産師に対する助産師手当の有無では、手当を支給する病院は 18.4%である。 経営形態別では、地方公営企業法一部適用で支給する病院が最も多く、23.9%と 2 割を上回ってい る。これに対し、地方独立行政法人は 10.5%と 1 割強にとどまっている(第6-12 表) 。 第6-12 表 助産師手当の有無(「有」の比率) 助 産 師 病院計 経 営 形 態 18.4 地方公営企業法一 23.9 部適用 地方公営企業法全 16.3 部適用 地方独立行政法人 10.5 総計 19.5 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 50 - - 52 - (6)調整数 最後に、俸給における調整数の有無についてみると、医師を対象とする病院は 15.7%で、看護師が 14.6%となっている。准看護師の場合は、10.2%にとどまる。 調整数の多い職種は作業療法士(22.2%)と臨床検査技師(22.0%)で、いずれも2割を上回って いる。また、診療放射線技師(17.2%) 、臨床心理士(17.0%)、理学療法士(16.9%)、言語聴覚士(14.2%)、 薬剤師(13.4%)の各職種も 15%前後と多い(第6-13 表)。 第6-13 表 調整数の有無(「有」の比率) 医 師 病院計 経 営 形 態 研 修 医 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 15.7 3.9 14.6 10.2 6.1 10.9 5.9 13.4 17.2 22.0 11.8 16.9 22.2 14.2 6.1 1.7 5.4 4.3 3.5 17.0 10.0 2.0 6.0 地方公営企業 8.3 2.6 8.2 法一部適用 地方公営企業 19.4 5.6 15.3 法全部適用 地方独立行政 27.0 ・・・ 34.2 法人 診療所計 2.2 ・・・ 総計 准 看 護 師 6.8 1.7 2.2 9.7 7.0 9.2 9.3 1.3 2.5 9.0 5.1 ・・・ ・・・ 2.5 ・・・ ・・・ 23.1 5.5 0.7 3.2 9.3 7.8 18.8 ・・・ 21.1 21.4 31.4 19.1 26.7 29.5 15.8 10.7 3.4 8.7 7.9 ・・・ 16.1 11.7 2.5 8.6 29.0 14.7 ・・・ 8.3 5.4 28.6 29.7 13.3 26.7 30.3 28.0 5.0 ・・・ 2.8 14.3 22.2 13.0 17.6 5.4 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 14.1 3.8 12.7 9.4 5.9 10.7 5.8 13.0 16.1 21.2 11.7 16.4 21.8 14.0 6.0 1.6 5.4 4.3 3.4 16.5 9.9 1.8 5.7 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 51 - - 53 - 6.待機(拘束)手当(救急待機手当等) (1)待機(拘束)手当の有無 病院における待機(拘束)手当(救急待機手当等)の有無をみると、看護師(44.9%)を筆頭に、 診療放射線技師(38.6%)、医師(35.5%)、准看護師(33.5%)、臨床検査技師(31.9%)、臨床工学 技士(31.4%)に対し手当を支給する病院が3~4割を占めている。これに対し、薬剤師は 25.1%に とどまっている。また、現業職員の場合は手当を支給する病院は 3.3%ときわめて少数である。 医師に対する手当の支給状況を経営形態別にみると、医師に手当を支給する病院が最も多い経営形 態が地方独立行政法人で、54.1%と 5 割強を占めている。これに対し、地方公営企業法全部適用では 36.9%と減少し、さらに、地方公営企業法一部適用では 29.3%と3割を下回っている。 看護師、准看護師への手当の支給状況では、地方独立行政法人、地方公営企業法全部適用と比べ、 地方公営企業法一部適用において手当を支給する病院が少ない(第6-14 表) 。 第6-14 表 経 営 形 態 待機(拘束)手当の有無(「有」の比率) 医 師 看 護 師 准 看 護 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 病院計 35.5 44.9 33.5 25.1 38.6 31.9 31.4 3.3 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 29.3 39.6 29.7 15.5 32.3 32.6 38.2 ・・・ 36.9 49.1 36.4 32.3 46.5 33.3 26.4 4.8 54.1 50.0 35.5 27.0 25.7 21.6 33.3 ・・・ 4.3 11.8 19.2 ・・・ 4.5 ・・・ 100.0 ・・・ 31.8 40.6 32.3 24.3 36.4 診療所計 総計 30.7 32.0 - 52 - - 54 - 現 業 職 員 3.1 (2)待機(拘束)手当の支給額 待機(拘束)手当の1回当たりの支給額を病院の各職種別にみると、支給額の平均は医師が 4,678 円で最も高くなっている。 その他の職種は 1,000 円~2,000 円の間に分布しており、2,000 円台が看護師(2,046 円)と准看護 師(2,014 円)の両職種で、1,000 円台が診療放射線技師(1,980 円)、薬剤師(1,838 円)、臨床検査 技師(1,771 円) 、臨床工学技士(1,752 円)の各職種である。 なお、現業職員は件数は少ないが(6 件)、支給額は 1,270 円である(第6-15 表) 。 第6-15 表 待機(拘束)手当の「1回あたり」の支給額(円、病院) 1回あたり 医 師 看 護 師 准 看 護 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 現 業 職 員 4,678 2,046 2,014 1,838 1,980 1,771 1,752 1,270 最高額 50,000 7,500 6,200 4,500 6,200 6,200 6,200 3,000 300 300 300 300 300 300 300 300 (113) (145) (90) (84) (124) (100) (67) 病院計 最低額 (件数) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 5,732 2,159 2,230 2,236 2,219 2,096 2,038 4,399 2,148 2,136 1,913 1,994 1,652 1,726 3,566 1,332 884 744 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 53 - - 55 - (6) 7.緊急呼び出し(緊急業務)手当 (1)緊急呼出し(緊急業務)手当の有無 病院における緊急呼出し(緊急業務)手当(呼出し(オンコール)に対応した手当)の支給状況で は、現業職員を除いて、各職種とも3~5割の病院で手当が支給されている。 特に、医師、看護師、そして、診療放射線技師に対し手当てを支給する病院が多く、それぞれ 49.1%、 51.0%、49.1%と5割前後の支給状況となっている。 これに対し、准看護師は 35.9%と低いが、薬剤師(39.7%)、臨床検査技師(42.8%)、臨床工学技 士(45.9%)では4割前後となっている。なお、現業職員への支給は 13.7%である。 緊急呼出し(緊急業務)手当の支給単位をみると、各職種とも「1回あたり」が最も多く、8割前 後を占めている。これに続く支給単位は「日額」だが、いずれの職種でも少数である。 また、緊急呼出しがなかった場合の手当支給の有無をみると、緊急呼出しがなかった場合に手当を 支給されることの多い看護師、准看護師でも、手当を支給される病院は 18.9%、18.4%と2割を下回 っている。また、医師でも 16.3%にとどまる。一方、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、 薬剤師、現業職員の場合は、1割前後である(第6-16 表) 。 第6-16 表 緊急呼び出し(緊急業務)手当の有無(「有」の比率)と支給単位、及び呼び出しのない時の手当支給の有無 医 師 ・ 有 経 営 形 態 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 看 護 師 ・ 有 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 准 看 護 師 ・ 有 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 薬 剤 師 ・ 有 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 病院計 49.1 86.1 7.8 1.2 4.8 16.3 51.0 84.0 8.0 1.7 6.3 18.9 35.9 80.4 10.8 1.0 7.8 18.6 39.7 84.2 9.8 0.8 5.3 10.5 地方公営企業 法一部適用 地方公営企業 法全部適用 地方独立行政 法人 診療所計 32.3 86.0 7.0 2.3 4.7 7.0 38.1 78.4 5.9 2.0 13.7 9.8 29.7 77.1 5.7 2.9 14.3 8.6 30.2 79.5 12.8 ・・・ 7.7 ・・・ 総計 43.8 86.3 7.7 1.2 4.8 16.1 45.9 84.0 7.7 2.2 6.1 18.8 33.9 81.0 10.5 1.0 7.6 18.1 39.1 84.4 9.6 0.7 5.2 10.4 64.4 86.4 9.7 ・・・ 3.9 15.5 60.1 86.7 11.2 ・・・ 2.0 19.4 45.0 82.8 15.5 ・・・ 1.7 20.7 47.8 87.0 10.4 ・・・ 2.6 13.0 48.6 88.9 ・・・ 5.6 5.6 38.9 63.2 87.5 ・・・ 8.3 4.2 33.3 25.8 4.3 診 療 放 射 線 技 師 ・ 有 経 営 形 態 1 回 あ た り 11.8 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 臨 床 検 査 技 師 ・ 有 40.5 86.7 ・・・ 6.7 6.7 20.0 11.5 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 臨 床 工 学 技 士 ・ 有 20.0 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 現 業 職 員 ・ 有 1 回 あ た り 支給単位 日 月 無 手呼 額 額 回 当び 答 支出 給し ・の 有な い 時 の 病院計 49.1 81.6 9.2 0.6 8.6 9.8 42.8 79.6 10.6 ・・・ 9.9 10.6 45.9 87.1 5.0 1.0 6.9 14.9 13.7 80.0 16.0 ・・・ 4.0 8.0 地方公営企業 法一部適用 地方公営企業 法全部適用 地方独立行政 法人 診療所計 41.5 75.9 9.3 ・・・ 14.8 ・・・ 41.1 73.6 9.4 ・・・ 17.0 ・・・ 39.5 90.0 ・・・ ・・・ 10.0 3.3 総計 46.6 81.8 9.1 0.6 8.5 9.7 41.7 79.9 10.4 ・・・ 9.7 10.4 46.4 87.4 4.9 1.0 6.8 14.6 14.0 81.5 14.8 ・・・ 3.7 7.4 7.9 54.7 87.4 10.3 ・・・ 2.3 12.6 42.8 83.8 13.2 ・・・ 2.9 13.2 44.5 89.8 10.2 ・・・ ・・・ 14.3 19.0 75.0 20.0 ・・・ 5.0 10.0 57.1 75.0 5.0 5.0 15.0 20.0 51.4 84.2 5.3 ・・・ 10.5 26.3 66.7 80.0 ・・・ 5.0 15.0 30.0 9.1 15.4 100.0 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 54 - - 56 - ・・・ 20.0 (2)緊急呼出し(緊急業務)手当の支給額 緊急呼出し(緊急業務)手当の1回あたりの支給額をみると、医師が平均 4,499 円で唯一4千円台 となっている。その他の職種はいずれも 1,000 円台である(看護師 1,543 円、准看護師 1,513 円、薬 剤師 1,479 円、診療放射線技師 1,529 円、臨床検査技師 1,468 円、臨床工学技士 1,648 円、現業職員 1,308 円) (第6-17 表)。 第6-17 表 緊急呼び出し(緊急業務)手当の「1回あたり」の平均支給額(円、病院) 1回あたり 医 師 看 護 師 准 看 護 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 現 業 職 員 4,499 1,543 1,513 1,479 1,529 1,468 1,648 1,308 最高額 30,000 5,000 4,000 5,000 5,000 5,000 6,000 1,620 最低額 540 500 500 500 500 500 540 620 (127) (132) (73) (101) (117) (97) (82) (18) 病院計 (件数) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 4,805 1,634 1,684 1,500 1,584 1,477 1,775 4,824 1,542 1,510 1,508 1,536 1,474 1,658 2,450 1,396 1,235 1,350 1,393 1,431 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 55 - - 57 - 8.退職手当の算定基礎額となる俸給月額 退職手当の算定基礎額となる俸給月額を病院についてみると、「基本給+調整額」が 52.0%でほぼ 半数を占め、 「基本給のみ」 (35.5%)を上回っている。 こうした傾向は 2011 年調査と比べても変化はみられない。 経営形態別では、 「基本給のみ」は地方公営企業法一部適用(45.5%)で最も多く、地方独立行政法 人(21.1%)で最も少なくなっている。これに対し、 「基本給+調整額」は地方独立行政法人で 65.8% と約3分の2を占め、また、地方公営企業法全部適用でも 55.5%と過半数を占めている。地方公営企 業法一部適用では「基本給のみ」とほぼ同率の 46.3%である。 なお、診療所では、 「基本給のみ」は 39.3%、「基本給+調整額」は 44.6%である(第6-6 図)。 第6-6 図 基 本給 の み 基 本 給+ 調整 額 その 他 無回 答 基本給のみ 基本給+調整額 その他 無回答 退職手当の算定基礎額となる俸給月額 基 本 給 の み 基 本 給 + 調 整 額 病院計 35.5 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 診療所計 総計 そ の 他 無 回 答 52.0 33.0 0.6 53.6 45.5 0.6 46.3 29.3 55.5 21.1 65.8 39.3 2.6 44.6 36.0 51.0 - 56 - - 58 - 0.6 1.8 0.8 件 数 11.9 344 12.8 345 - 8.2 134 14.6 164 10.5 14.3 12.3 38 56 400 第7章 労働時間と年休の取得状況 本章では、正規職員における交替勤務制度における勤務時間や深夜勤など勤務時間の実態と、特別 条項を含めた36協定の締結状況、そして、年次有給休暇の取得状況などについてみていくことにす る。 1.交替勤務制度 (1)交替勤務制度の内容 病院について実施されている交替勤務制度の内容をみると、「3交替のみ」が 41.6%で4割強を占 めている。また、 「3交替・2交替が混在」も 28.2%となっており、 「2交替のみ」という交替勤務制 度は 22.7%と 2 割強である。交替勤務制度は“3交替”を柱に業務が行われているといえる。 交替勤務制度は経営形態及び許可病床数による違いがみられる。経営形態別では、 「3交替のみ」は 地方公営企業法全部適用で 47.0%と半数近くを占めているが、地方独立行政法人では 31.6%と3割強 にとどまり、逆に、 「3交替・2交替が混在」が 44.7%と4割を上回っている。 許可病床数別では、 「3交替のみ」は 100 床以上、300 床以上の病院で多く、半数近くを占めてい る。これに対し、100 床未満では「3交替のみ」は3割弱にとどまり、逆に、 「2交替のみ」 (54.5%) が過半数を占めている(第7-1 図)。 第7-1 図 3交替の み 2交替 のみ 混 3 在交 替 ・ 2 交 替 が 無 回答 3交替の み 2交替 のみ 3交 替・ 2交替 が 混在 無 回答 交替勤務制度の内容 3 交 替 の み 2 交 替 の み 病院計 経 営 形 態 41.6 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 100床未満 45.0 21.4 28.0 54.5 300床以上 - 23.1 5.4 11.6 29.1 39.5 22.5 - 59 - 134 38 5.7 88 6.3 127 10.1 129 56 24.3 - 57 - 344 164 2.6 78.6 - 35.8 4.5 10.2 18.1 件 数 7.6 44.7 29.5 46.5 総計 13.4 21.1 100床以上 診療所計 28.2 33.6 47.0 31.6 無 回 答 22.7 38.8 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 混3 在交 替 ・ 2 交 替 が 17.5 400 (2)交替勤務の勤務時間 病院の[看護師] [准看護師] [助産師]の各職種について、3交替及び2交替の勤務時間について 示したのが第7-1 表である。 [看護師]の勤務時間よりみると、 [3交替準夜]では始業時刻が 16 時 26 分、終業時刻が 1 時 3 分である。これに対し、深夜始業の[3交替深夜]では、始業時刻が 1 時 13 分、終業時刻が 9 時 5 分となっている。さらに、2交替の[2交替夜勤]では、始業時刻が 16 時 39 分、終業時刻が 9 時 8 分である。 このように、 [3交替準夜]と[2交替夜勤]の始業時刻にほとんど違いはないが、終業時刻は前者 の1時台に対し、後者は9時台となっている。また、 [2交替夜勤]の終業時刻は[3交替深夜]とほ ぼ同時刻となっている。 こうした[看護師]の勤務時間は、 [准看護師]及び[助産師]の勤務時間と共通している。交替勤 務における勤務時間は職種による違いはないということである。 これを経営形態別にみても、いずれの経営形態でも勤務時間に違いはみられない。 第7-1 表 看護師・准看護師・助産師(正規職員)の[交替勤]の勤務時間(時:分) 看護師・交替勤務 准看護師・交替勤務 助産師・交替勤務 3交替準夜 3交替深夜 2交替夜勤 3交替準夜 3交替深夜 2交替夜勤 3交替準夜 3交替深夜 2交替夜勤 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 始業 終業 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 時刻 経 営 形 態 病院計 16:26 1:03 1:13 9:05 16:39 9:08 16:24 1:01 1:22 9:07 16:40 9:07 16:27 1:03 1:10 8:52 16:41 9:13 (2011年調査) 16:25 1:04 0:52 9:08 16:30 9:15 16:25 1:03 0:53 9:07 16:28 9:17 16:28 1:06 0:40 9:08 16:43 9:30 地方公営企業法一 16:28 1:04 1:16 9:08 16:45 9:05 16:24 1:01 1:13 9:08 16:38 9:06 16:27 1:02 1:48 9:07 17:14 9:12 部適用 地方公営企業法全 16:25 1:03 1:02 9:03 16:39 9:09 16:23 1:00 1:21 9:06 16:48 9:07 16:27 1:05 0:29 8:39 16:29 9:11 部適用 地方独立行政法人 16:26 1:02 1:57 9:06 16:17 9:16 16:25 1:08 2:09 9:07 16:21 9:09 16:25 1:01 2:52 9:10 16:15 9:19 総計 16:26 1:03 1:13 9:05 16:39 9:09 16:24 1:01 1:22 9:07 16:39 9:08 16:27 1:03 1:10 8:52 16:41 9:13 - 58 - - 60 - 2.夜勤専門看護師の配置状況 夜勤専門看護師の配置状況を病院についてみると、「配置」している病院は 14.9%と少数で、夜勤 専門看護師を配置していない病院が8割近くを占めている。こうした実態は 2011 年調査から改善は みられない。 経営形態別では、夜勤専門看護師を「配置」している病院が最も多い経営形態は地方独立行政法人 (21.1%)である。それでも 2 割強にとどまり、一方、地方公営企業法一部適用、地方公営企業法全 部適用はそれぞれ 14.2%、14.1%と、1割をやや上回っている程度である。 また、許可病床数別では、病床数の増加とともに夜勤専門看護師を「配置」する病院が増加してい るが、300 床以上の病院でも 19.5%で2割を下回っている(第7-2 図) 。 第7-2 図 配 置有 り 配 置 無し 無回 答 配置有り 配置無し 無回答 経 営 形 態 夜勤専門看護師の配置状況 配 置 有 り 無 回 答 件 数 病院計 14.9 79.0 6.1 343 (2011年調査) 13.8 81.8 4.4 340 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 14.2 81.9 19.5 73.4 72.5 - 12.9 88 4.7 127 7.0 128 51 8.9 - 59 - - 61 - 38 6.8 27.5 78.2 134 163 - 83.0 13.4 300床以上 総計 11.0 78.9 10.2 100床以上 1.5 74.8 21.1 100床未満 診療所計 84.3 14.1 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 配 置 無 し 394 3.36協定の締結状況 (1)病院全体における36協定の締結状況 病院全体における36協定の締結状況をみると、36協定を「締結している」病院は 71.2%と約7 割強にとどまっている。 36協定の締結状況を経営形態別にみると、 「締結している」病院は地方公営企業法一部適用が最も 低く、61.9%にとどまっている。これに対し、地方独立行政法人は 92.1%と締結率が9割を上回って いる。なお、地方公営企業法全部適用は 74.4%で、地方公営企業法一部適用の締結率は上回るものの、 地方独立行政法人を下回る水準である。 許可病床数別では、病床数の増加とともに36協定を「締結している」病院が増えている。100 床 未満では 58.0%と6割を下回っているが、100 床以上で 73.2%、300 床以上で 78.3%と7割を上回っ ている。 なお、診療所の場合、36協定を「締結している」診療所は 19.6%と 2 割弱である(第7-3 図)。 締 結し て いる 締 結 して い ない 無回 答 締結して いる 締結して い ない 無回答 病院・診療所全体での36協定の締結状況 締 結 し て い る 締 結 し て い な い 病院計 71.2 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 26.1 74.4 総計 6.1 58.0 29.5 73.2 300床以上 13.4 78.3 19.6 14.8 3.9 69.6 64.0 6.4 19.5 - 62 - 345 134 164 5.3 38 12.5 88 13.4 127 17.8 10.7 21.8 - 60 - 344 11.9 92.1 100床以上 件 数 13.6 61.9 100床未満 診療所計 14.0 80.0 地方独立行政法人 許 可 病 床 数 無 回 答 2.6 第7-3 図 14.3 129 56 400 (2)特別条項を含む年間限度時間 特別条項の限度時間を加えた年間限度時間について、病院の各職種について示したのが第7-2 表で ある。 第7-2 表 特別条項を含む年間限度時間の設定が平均 500 時間以上となっている職種は医師と研修医 36 協定における特別条項を含む年間限度時間 (病院、時間) 特別条項を含む 年間限度時間 * 平 2 均 件 0 限 数 1 度 1 時 年 間 調 数 査 517 492 (182) ( で、それぞれ 517 時間、528 時間である。これ ) に対し、その他大多数の職種の設定時間は 400 時間台である。ちなみに、看護師は 403 時間、 看護補助者は 405 時間、助産師は 446 時間とな っている。この他、設定時間が 450 時間前後に 医師 設定されている職種が歯科衛生士(452 時間) 研修医 528 542 (55) 看護師 403 369 (223) 准看護師 380 355 (151) 看護補助者 405 376 (117) 助産師 446 410 (94) 保健師 395 343 (43) 薬剤師 413 378 (212) 診療放射線技師 405 380 (211) 臨床検査技師 403 376 (214) 臨床工学技士 437 416 (148) 理学療法士 403 377 (192) 作業療法士 415 381 (171) 言語聴覚士 433 412 (121) 視能訓練士 440 し設定されている年間限度時間は、それぞれ 歯科技工士 439 460 (22) 412 時間、413 時間で、違いはほとんどない。 歯科衛生士 452 401 (65) 管理栄養士 408 374 (190) 栄養士 427 377 (43) て、各職種とも設定時間は地方独立行政法人が 介護福祉士 374 371 (28) 臨床心理士 434 421 (68) 最も長く、逆に、地方公営企業法一部適用で最 相談員 404 383 (155) 事務職員 412 391 (215) 現業職員 413 364 (94) を筆頭に、視能訓練士(440 時間) 、歯科技工士 (439 時間) 、臨床工学技士(437 時間)、臨床 心理士(434 時間) 、言語聴覚士(433 時間)の 各職種である。 一方、400 時間を下回る職種は保健師(395 病 院 職 場 時間) 、准看護婦(380 時間) 、介護福祉士(374 時間)の 3 職種である。 なお、病院における事務職員と現業職員に対 これを経営形態別にみると、現業職員を除い も短いという特徴がみられる(第7-3 表)。 第7-3 表 36 協定における特別条項を含む年間限度時間(時間) 医 師 病院計 (2011年調査) 経 営 形 態 (84) 研 修 医 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 技 師 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 517 528 403 380 405 446 395 413 405 403 437 403 415 433 440 439 452 408 427 374 434 404 412 413 492 542 369 355 376 410 343 378 380 376 416 377 381 412 460 401 374 377 371 421 383 391 364 地方公営企業 法一部適用 地方公営企業 法全部適用 地方独立行政 法人 診療所計 466 381 377 341 367 395 395 373 353 358 385 343 365 392 393 396 408 345 432 353 336 338 372 386 総計 516 528 402 379 404 445 395 413 404 402 436 402 414 432 438 432 449 407 427 374 432 404 410 412 536 541 417 410 416 466 353 427 426 418 456 422 428 440 470 458 485 437 410 342 467 429 428 437 559 645 437 405 482 498 474 478 483 479 479 515 492 510 465 460 472 461 490 540 484 468 461 340 465 360 360 360 360 --- 360 360 360 360 360 360 360 360 360 360 360 - 61 - - 63 - 360 360 360 360 360 4.年間時間外労働時間 次に実際に行った時間外労働時間を病院について年間でみると、時間外労働時間の最も長い職種は 研修医(307 時間)で、唯一 300 時間を超えている。これに医師が 275 時間で続いている。 この他時間外労働時間が 200 時間の職種は臨床工学技士(207 時間)と事務職員(200 時間)であ る。また、薬剤師(199 時間)と診療放射線技師(176 時間)の両職種の時間外労働時間も 200 時間 に近い。さらに、臨床心理士(157 時間)と相談員(155 時間)は年間約 150 時間の時間外労働を行 っている。 こうした職種に対し、看護師、准看護師、看護補助者といった看護関係の職種はそれぞれ 107 時間、 91 時間、73 時間と、100 時間前後の時間外労働時間である。 経営形態別に年間の時間外労働時間をみると、大多数の職種で地方独立行政法人の時間外労働時間 が最も長く、地方公営企業法一部適用が最も短いという傾向がみられる。例えば、医師では地方公営 企業法一部適用の 163 時間に対し、地方独立行政法人では 380 時間に、また、看護師では 91 時間に 対し 119 時間、准看護師では 80 時間に対し 152 時間、助産師では 99 時間に対し 194 時間となって いる(第7-4 表)。 第7-4 表 経 営 形 態 年間時間外労働時間(時間) 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 技 師 視 能 訓 練 士 120 115 199 176 144 207 123 114 129 87 助 産 師 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 124 100 118 92 80 157 155 200 91 歯 科 技 工 士 医 師 研 修 医 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 病院計 275 307 107 91 73 (件 数) (140) (30) (188) (128) (80) (69) (29) (178) (181) (180) (118) (163) (142) (92) (68) (20) (44) (152) (25) (25) (41) (116) (181) (66) 地方公営企業 163 法一部適用 地方公営企業 309 法全部適用 地方独立行政 380 法人 診療所計 10 249 91 80 75 99 58 189 150 123 189 89 92 106 82 126 101 85 117 48 142 131 184 88 214 115 85 61 107 114 196 188 155 191 129 111 122 81 116 104 118 60 49 148 151 200 92 472 119 152 119 194 175 229 213 165 291 215 170 195 109 137 198 68 155 179 206 244 102 --- 53 36 3 --- --- 38 47 21 --- 50 148 248 27 --- --- --- --- --- 458 505 48 --- 総計 307 102 87 72 120 115 196 173 140 207 122 114 130 86 124 100 118 92 158 189 91 264 - 62 - - 64 - 92 80 164 5.時間外手当の対象となる仕事関連業務 所定内の勤務時間内ではなく、勤務の時間外における様々な仕事に関連した業務に従事した場合、 時間外手当はどの程度の範囲で支給されているのだろうか。質問した 9 つの業務を<会議・委員会・ 打ち合わせ>、<教育や研修>、<研究>、<勤務時間外の準備や就業>の 4 つのカテゴリーに分け て、病院について整理すると次のようになる。 時間外手当の対象となる業務として最も多くあげられているのが<会議・委員会・打ち合わせ>で ある。 [職場内の会議や委員会] 、 [業務に関する打ち合わせ]を時間外手当の支給対象にしている病院 はそれぞれ 70.1%、64.2%と 6~7 割となっている。 <会議・委員会・打ち合わせ>に続いて、時間外手当の支給対象にする病院の多いのが<教育や研 修>である。 [労働安全衛生に関する教育や訓練]、 [院内で実施する研修]、 [院外で実施する研修]に 対し手当の対象にしている病院はそれぞれ 57.3%、57.8%、48.5%と5割前後となっている。 これに対し、<研究>、<勤務時間外の準備や就業>の場合、時間外手当の支給対象にしている病 院は、<会議・委員会・打ち合わせ>や<教育や研修>と比べると少ない。 [院内での研究]が 43.3%、 [院外での研究]が 36.6%、また、 [研修のための事前・事後の準備作業]が 44.5%、 [始業時間前の 就業]が 33.1%となっており、いずれも3~4割にとどまっている。特に、[院外での研究]と[始 業時間前の就業]を支給対象とする病院は約3分の1と最も少なくなっている(第7-4 図)。 第7-4 図 な って い る 一 部 なっ て いる なっ て いな い 無 回答 な って い る 一部なって いる なって いな い 無回答 時間外手当の対象(病院) な っ て い る 職場内の会議や委 員会 一 部 な っ て い る 36.9 業務に関する打ち 合わせ 34.9 労働安全衛生に関 する教育や訓練 33.7 院内で実施する研 修 院外で実施する研 修 院内での研究 な っ て い な い 15.4 研修のための事前 ・事後の準備作業 14.8 始業時間前の就業 13.4 る* 比対 率象 と な っ て い 10.2 344 70.1 11.3 344 64.2 31.4 11.3 344 57.3 31.7 10.5 344 57.8 11.9 344 48.5 13.4 344 43.3 14.0 344 36.6 16.6 344 44.5 16.6 344 33.1 19.8 29.4 24.4 23.5 35.2 16.9 院外での研究 件 数 33.1 22.7 13.7 無 回 答 31.7 39.5 29.7 21.2 43.3 49.4 29.7 19.8 39.0 50.3 - 63 - - 65 - これを経営形態別にみると、仕事に関連した業務を時間外手当の対象とする病院の割合は地方独立 行政法人で最も多く、逆に、地方公営企業法一部適用で最も少なくなっている。 病院全体で時間外手当の対象とする病院の割合が最も多かった<会議・委員会・打ち合わせ>の領 域についてみると、 [職場内の会議や委員会]は地方公営企業法一部適用の 62.7%に対し、地方独立 行政法人は 89.5%と9割近い。また、 「業務に関する打ち合わせ]でも同様で、前者の 60.4%に対し、 後者は 71.1%と多くなっている。 このような傾向は<教育や研修>においてもみられ、 [労働安全衛生に関する教育や訓練]では、地 方公営企業法一部適用の 46.3%に対し、地方独立行政法人は 71.1%と7割を上回っている。こうした 特徴は[院内での研究] 、[院外での研究]といった<研究>でもみられる。 また、地方公営企業法全部適用は、地方公営企業法一部適用と比べると時間外手当の対象となる仕 事関連業務は広がっているが、地方独立行政法人よりは少ない(第7-5 表) 。 第7-5 表 時間外手当の対象(<対象となっている>の比率) 会議・委員会・ 打ち合わせ 会職 場 内 の 会 議 や 委 員 経 営 形 態 わ業 せ務 に 関 す る 打 ち 合 教育や研修 る労 教働 育安 や全 訓衛 練生 に 関 す 研 究 院 内 で 実 施 す る 研 修 院 外 で 実 施 す る 研 修 院 内 で の 研 究 院 外 で の 研 究 勤務時間外の 準備や就業 事研 後修 のの 準た 備め 作の 業事 前 ・ 始 業 時 間 前 の 就 業 件 数 病院計 70.1 64.2 57.3 57.8 48.5 43.3 36.6 44.5 33.1 344 地方公営企業法 一部適用 地方公営企業法 全部適用 地方独立行政法 人 診療所計 62.7 60.4 46.3 45.5 38.8 35.8 29.1 44.0 35.1 134 73.2 67.1 64.0 64.6 56.7 48.8 44.5 41.5 28.7 164 89.5 71.1 71.1 76.3 50.0 50.0 34.2 60.5 42.1 38 55.4 57.1 46.4 53.6 48.2 41.1 35.7 48.2 32.1 56 68.0 63.3 55.8 57.3 48.5 43.0 36.5 45.0 33.0 400 総計 - 64 - - 66 - 6.正規職員の年次有給休暇の取得状況 病院における年次有給休暇の取得状況を年間取得日数についてみると、正規職員全体の年間取得日 数の平均は 7.9 日である。2011 年調査(8.1 日)と比べると取得日数はやや少なくなっている。 病院における年次有給休暇の取得日数を職種別にみると、取得日数の最も少ない職種が医師で、年 4.5 日にとどまっており、正規職員の平均と比べ 3.4 日少ない。こうした傾向は 2011 年調査と同様で ある。 その他の職種は正規職員の平均取得日数と目立った開きはみられず、7~10 日の間に分布している。 その中で、取得日数の最も短い職種が「薬剤師」(7.2 日)で、また、管理栄養士も 7.3 日にとどまっ ている。 その他、7 日台の職種は、保健師(7.8 日)、作業療法士(7.7 日)、栄養士(7.7 日)、相談員(7.7 日) 、臨床検査技師(7.6 日) 、歯科技工士(7.6 日)、理学療法士(7.5 日)の各職種である。 一方、取得日数の最も長い職種が現業職員で、唯一 11 日を超えている(11.5 日)。また、看護補助 者も 10.3 日で、10 日を超えている(第7-6 表)。 第7-6 表 正規職員の年次有給休暇の平均取得日数(日、単純平均。2014 年度) 正 規 職 員 全 体 病院計 (2011年調査) 経 営 形 態 医 師 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 7.9 4.5 8.7 9.9 10.3 8.3 7.8 7.2 8.7 7.6 8.6 7.5 7.7 8.1 9.5 7.6 8.8 7.3 7.7 8.2 9.2 7.7 8.4 11.5 8.1 4.4 8.3 9.4 9.2 8.1 7.4 6.9 9.0 7.7 8.0 7.3 7.3 7.4 9.4 8.0 7.4 7.1 7.4 8.3 7.9 7.9 10.4 7.5 4.5 8.2 9.6 9.6 8.6 7.1 7.3 8.3 7.7 8.5 7.2 7.4 8.0 9.1 9.8 8.4 7.4 6.9 6.9 11.9 8.2 8.0 10.6 地方公営企業 法一部適用 地方公営企業 法全部適用 地方独立行政 法人 診療所計 9.8 5.6 9.8 11.0 総計 8.1 4.6 8.8 10.0 10.1 8.3 7.6 7.3 8.8 7.6 8.6 7.4 7.7 8.1 9.5 7.3 8.8 7.3 7.7 8.1 9.2 7.7 8.4 11.5 8.1 4.6 9.2 9.9 12.0 8.2 7.4 7.1 9.5 7.5 9.1 7.6 8.2 7.8 9.6 7.7 8.1 7.5 8.4 9.8 9.1 7.1 8.7 12.0 8.3 4.2 8.8 12.0 7.9 6.9 7.8 7.5 7.6 7.4 6.8 8.3 10.2 9.1 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 65 - - 67 - 10.6 5.8 6.9 7.8 8.5 8.2 7.産前産後・育児休業・病休代替職員の配置状況 病院における産前産後、育児休業、病休に対する代替職員の配置状況をみると(制度はあっても代 替職員の配置が一部にとどまる場合は、配置していないに分類した)、代替職員「有」の比率(代替職 員配置率)は看護師が 32.9%で最も多い。しかし、看護師であっても代替職員を配置している病院が 約 3 分の 1 にとどまるのが実態である。 また、准看護師の場合、代替職員配置率は 19.7%にとどまり、さらに、看護補助者の場合は 8.4% にすぎない。 代替職員配置率が看護師についで多い職種が助産師で、配置率は 27.9%となっている。その他、代 替職員配置率の高い職種は管理栄養士(配置率:21.8%)と臨床検査技師(同 19.9%)である。 一方、代替職員配置率の低い職種は現業職員(8.2%)を筆頭に、看護補助者(8.4%) 、栄養士(8.7%)、 医師(9.2%)の各職種である(第7-5 図)。 第7-5 図 産前産後・育児休業・病休代替職員の配置の有無(病院、「有」の比率) 40 (%) 30 20 10 9 . 2 3 2 . 9 1 9 . 7 8 . 4 2 7 . 9 1 3 . 2 1 6 . 1 1 6 . 3 1 9 . 9 1 5 . 0 1 6 . 3 1 3 . 9 1 5 . 3 1 5 . 5 1 4 . 3 1 2 . 2 2 1 . 8 8 . 7 1 4 . 0 1 7 . 0 1 4 . 4 1 7 . 0 8 . 2 0 医 師 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 - 66 - - 68 - 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 代替職員の配置状況は経営形態による違いがみられる。地方公営企業法一部適用や地方公営企業法 全部適用といった地方公営企業法適用病院と比べ、地方独立行政法人では代替職員を配置している病 院の多い点が特徴である。 これを看護師についてみると、地方公営企業法一部適用の代替職員配置率が 26.9%に対し、地方独 立行政法人では 55.3%とほぼ倍増している。こうした傾向は助産師においてもみられる特徴である (同 21.7%:57.9%) 。また、比率は下がるものの、准看護師(同 18.6%:35.5%)においても同様 の特徴が確認できる。 このような傾向は他の職種においても比率の差はあるものの共通してみられる特徴である。産前産 後、育児休業、病休に対する代替職員の配置状況は、経営形態間で大きな差があるといえるだろう(第 7-7 表) 。 第7-7 表 産前産後・育児休業・病休代替職員の配置の有無 医 師 病院計 (2011年調査) 経 営 形 態 地方公営企業 法一部適用 地方公営企業 法全部適用 地方独立行政 法人 診療所計 総計 看 護 師 准 看 護 師 看 護 補 助 者 助 産 師 保 健 師 薬 剤 師 診 療 放 射 線 技 師 臨 床 検 査 技 師 臨 床 工 学 技 士 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 視 能 訓 練 士 歯 科 技 工 士 歯 科 衛 生 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 介 護 福 祉 士 臨 床 心 理 士 相 談 員 事 務 職 員 現 業 職 員 9.2 32.9 19.7 8.4 27.9 13.2 16.1 16.3 19.9 15.0 13.9 16.3 15.3 15.5 14.3 12.2 21.8 8.7 14.0 17.0 14.4 17.0 8.2 10.5 33.5 25.2 8.9 29.4 17.6 26.0 23.3 26.9 22.5 22.9 24.8 23.1 18.8 19.8 24.6 20.4 4.4 17.6 20.5 26.9 19.6 6.8 26.9 18.6 6.0 21.7 16.1 10.9 13.1 15.5 11.8 10.2 14.6 13.6 14.0 22.2 17.1 20.2 8.7 15.8 30.8 14.3 12.7 7.9 10.0 33.7 17.8 7.1 25.0 4.2 17.4 17.0 20.8 15.5 15.1 14.7 11.6 12.0 5.9 6.8 22.7 7.9 14.8 12.5 13.3 18.4 6.7 16.2 55.3 35.5 23.5 57.9 25.0 32.4 28.6 35.1 23.3 26.7 30.3 36.0 35.0 22.2 20.0 27.8 14.3 11.1 13.0 20.6 29.7 23.1 4.3 35.3 42.3 10.0 4.5 ・・・ 17.4 ・・・ 8.6 33.2 21.6 8.2 27.5 13.0 15.9 15.5 19.1 14.9 13.8 16.1 15.1 15.2 13.2 12.9 21.5 8.6 13.6 16.5 14.2 17.0 7.8 注.回答が10件未満の区分は表示から除外した。 - 67 - - 69 - 第8章 労働安全衛生委員会 本章では、労働安全衛生委員会について、その有無と活動状況、そして、委員会における問題点と 議論した問題についてみていくことにする。 1.労働安全衛生委員会の有無と活動状況 (1)労働安全衛生委員会の有無 労働安全衛生委員会の有無を病院についてみると、委員会が「ある」病院は 83.1%と8割強を占め ている。2011 年調査(81.2%)とほぼ同様の設置状況である。 経営形態別にみると、地方独立行政法人ではほとんどの病院で労働安全衛生委員会が設置されてい る(97.4%)。また、地方公営企業法全部適用でも 87.8%とほぼ9割の委員会設置率となっている。 これに対し、地方公営企業法一部適用における委員会設置率は 73.9%にとどまっている。 なお、労働安全衛生委員会の「ある」診療所は 30.4%にとどまり、病院との差は際立っている(第 8-1 図) 。 第8-1 図 有 無 無回 答 有 無 無回答 労働安全衛生委員会設置の有無と委員会、職場パトロールの開催回数 有 無 無 回 答 件 数 ー 催* 回 の * 年職 回委 間場 数員 開パ ・会 催ト 回の 回ロ 年 数 間 ・ル 開 病院計 83.1 (2011年調査) 経 営 形 態 81.2 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 総計 344 9.0 5.6 4.6 345 7.9 5.1 4.5 134 8.2 4.7 6.1 6.1 164 8.9 5.6 - 38 10.6 8.2 1.8 56 6.0 1.6 400 8.8 5.4 21.6 87.8 97.4 30.4 4.7 14.2 73.9 地方独立行政法人 診療所計 12.2 2.6 67.9 75.8 20.0 - 68 - - 70 - 4.3 (2)委員会の活動状況 労働安全衛生委員会の活動状況について、委員会の年間開催回数、および、職場内パトロールの年 間実施回数を質問した(第 8-1 図)。 労働安全衛生委員会の年間の開催回数を病院についてみると、開催回数の平均は 9.0 回で、2011 年 調査(年 7.9 回)と比べるとやや多くなっている。 経営形態別にみても開催回数に際立った開きはないが、地方独立行政法人の 10.6 回に対し、地方公 営企業法全部適用は 8.9 回、地方公営企業法一部適用は 8.2 回とやや少なくなっている。 一方、労働安全衛生委員会を設置している割合の低かった診療所では、委員会の開催回数は年平均 6.0 回となっている。診療所は病院と比べ、委員会の設置状況だけでなく、開催回数においても改善 の余地があるといえる。 次に職場内パトロールの実施状況についてみると、病院の場合、年平均 5.6 回の実施となっている。 労働安全衛生委員会の開催回数状況と同様に、2011 年調査(年 5.1 回)と比べやや実施回数が増えて いる。 また、経営形態別では、地方独立行政法人の実施回数は 8.2 回で、地方公営企業法一部適用(4.7 回) 、地方公営企業法全部適用(5.6 回)を上回っている。 なお、診療所における職場内パトロールの実施回数は年 1.6 回である。 - 69 - - 71 - 2.労働安全衛生委員会の問題点 設置している労働安全衛生委員会の問題点を病院についてみると(9項目中3つ以内選択)、「特に 問題はない」と考える病院が 42.7%みられた。これに無回答(12.2%)を加えると、委員会の問題点 について指摘した病院は半数弱に達している。 そこで、委員会設置病院の半数弱において指摘された問題点をみると、 「委員の専門的知識が不十分」 と考える病院が 19.2%で最も多くなっている。 また、 「委員会に委員が集まらない」 (13.3%)、 「委員会が軽視されている」 (12.2%)といった委員 会を軽視する風潮がうかがえる。こうした意識の背景には、「対策を出しても実行に移されない」 (10.8%)といった委員会の実行力への不信があるといえるだろう。 一方、委員会の運営方法自体に問題があると考える病院もみられ、 「勤務時間内の開催で参加できな い」をあげる病院が 13.3%みられる(第8-2 図)。 第8-2 図 労働安全衛生委員会の問題点(委員会のある病院、3つ以内選択) 病院計 ( N= 2 86 ) 50 (%) 病院計 (N=286) 40 30 20 4 2 . 7 10 1 0 . 8 1 3 . 3 1 3 . 3 3 . 1 ま委 ら員 な会 いに 委 員 が 集 で勤 参務 加時 で間 き内 なの い開 催 面安 の全 対面 応に が比 不べ 十衛 分生 1 2 . 2 1 9 . 2 4 . 2 が委 不員 十の 分専 門 的 知 識 人意 が思 い決 な定 い権 の あ る 8 . 7 1 2 . 2 0 特 に 問 題 は な い 行対 に策 移を さ出 れし なて いも 実 て委 い員 る会 が 軽 視 さ れ - 70 - - 72 - そ の 他 無 回 答 経営形態別に労働安全衛生委員会の問題点をみても、経営形態により際立った違いはみられないが、 地方独立行政法人は地方公営企業法適用病院と比べ「特に問題はない」という回答が多い。一方、地 方公営企業法全部適用では「委員の専門的知識が不十分」が多いという特徴がみられる(第8-1 表)。 第8-1 表 労働安全衛生委員会の問題点(委員会のある病院、3つ以内選択) ま委 ら員 な会 いに 委 員 が 集 42.7 13.3 特 に 問 題 は な い 病院計 ① 経 営 形 態 地方公営企業法一 部適用 地方公営企業法全 部適用 地方独立行政法人 ① 総計 ③ て委 い員 る会 が 軽 視 さ れ 12.2 1.0 ② 5.9 17.6 ① ③ 42.6 12.9 13.5 ③ 人意 が思 い決 な定 い権 の あ る 4.2 そ の 他 無 回 答 件 数 8.7 12.2 286 2.0 8.1 20.2 99 6.9 7.6 9.7 144 ・・・ 16.2 2.7 37 ・・・ ・・・ 11.8 17 4.0 8.3 12.2 303 ③ 3.5 13.9 11.8 24.3 ② 8.1 ④ 41.2 が委 不員 十の 分専 門 的 知 識 19.2 7.1 14.1 13.1 ③ 54.1 13.5 10.8 ① 5 5 15 4 ③ 行対 に策 移を さ出 れし なて いも 実 10.8 ② ④ 41.0 15.3 15.3 ① 面安 の全 対面 応に が比 不べ 十衛 分生 3.1 ③ 41.4 10.1 12.1 ① 診療所計 ③ で勤 参務 加時 で間 き内 なの い開 催 13.3 8.1 10.8 10.8 ④ ・・・ ④ ・・・ 29.4 17.6 ② ③ 3.0 10.2 13.2 19.1 ④ ② ② ※下線数字は「病院計」より5ポイント以上少ないことを示す ※薄い網かけ数字は「病院計」より5ポイント以上多いことを示す ※濃い網かけ数字は「病院計」より15ポイント以上多いことを示す ※丸数字は比率の順位(第4位まで表示) - 71 - - 73 - 3.この3年の間に労働安全衛生委員会で議論した問題 病院においてこの3年間の労働安全衛生委員会の議論の中、最も多く議論された問題についてみる と(16 項目中 7 つ以内選択)、 「健康診断の実施状況」に関する議論が 72.0%で最も多くなっている。 これに続いて議論された問題は、 「メンタルヘルス対策」 (56.3%)、 「感染症対策」 (51.7%)、 「長時間 労働・過重労働の是正」(48.3%)、 「危険箇所や粉塵・高温等の改善」(47.2%)の各問題で、それぞ れ5割前後で続いている。 労働安全衛生委員会において多様な問題が議題として取り上げられたことを示す結果といえる。 これに対し、議論する病院が 20%を下回った問題は、「労働安全衛生担当者の育成」(5.6%)、「正 規以外の労働者の安全衛生対策」(11.5%)、「セクハラ対策」(14.0%)、 「労働安全衛生の情報提供の 強化」 (15.0%) 、 「労働安全衛生教育の充実」 (15.0%)、 「安全を重視する意識の醸成」 (15.4%)、 「労 働安全衛生委員会の充実・活性化」 (17.1%)の各問題である。 「健康診断の実施状況」をはじめとした労働安全衛生に関する具体的な取り組みについては積極的 な議論が行われているものの、労働安全衛生意識や教育、情報提供、そして、担当者の育成について は十分な議論が行われていないことがうかがわれる結果である(第8-3 図) 。 第8-3 図 この3年間に、安全衛生委員会で議論した問題(委員会のある病院、7つ以内選択) 80 (%) 病 院計 (N= 2 86 ) 70 病院計 (N=286) 60 50 40 7 2 . 0 30 5 6 . 3 20 5 1 . 7 4 8 . 3 4 7 . 2 1 4 . 0 2 6 . 6 10 2 2 . 0 1 7 . 1 1 5 . 4 1 5 . 0 1 5 . 0 会労 の働 充安 実全 ・衛 活生 性委 化員 識安 の全 醸を 成重 視 す る 意 の労 充働 実安 全 衛 生 教 育 報労 提働 供安 の全 強衛 化生 の 情 1 1 . 5 5 . 6 3 . 8 8 . 7 0 . 3 0 策メ ン タ ル ヘ ル ス 対 感 染 症 対 策 労長 働時 の間 是労 正働 ・ 過 重 高危 温険 等箇 の所 改や 善粉 塵 ・ ンリ トス ク マ ネ ー 況健 康 診 断 の 実 施 状 ジ メ パ ワ ハ ラ 対 策 - 72 - - 74 - セ ク ハ ラ 対 策 の正 安規 全以 衛外 生の 対労 策働 者 者労 の働 育安 成全 衛 生 担 当 そ の 他 論開 は催 しす てる いも なの いの 議 無 回 答 これを経営形態別にみると、地方独立行政法人は地方公営企業法適用病院と比べ幅広いテーマで議 論が行われているといえる。特に、 「長時間労働・過重労働の是正」は「メンタルヘルス対策」ととも に、議論として取り上げた病院が多くなっている。 これに対し、労働安全衛生委員会の設置比率が最も低かった地方公営企業法一部適用では、 「健康診 断の実施状況」は 6 割弱の病院で議論されているものの「長時間労働・過重労働の是正」は3割強に とどまり、また、 「メンタルヘルス対策」も5割に届いていない。また、「労働安全衛生の情報提供の 強化」 、 「安全を重視する意識の醸成」 、 「労働安全衛生委員会の充実・活性化」といった情報提供、安 全意識の醸成、委員会活動の活性化については委員会の中でほとんど議論されていない実態となって いる(第8-2 表)。 第8-2 表 この3年間に、安全衛生委員会で議論した問題(委員会のある病院、7つ以内選択) ー セ 況健 の正 会労 高危 感 ンリ 労長 策メ パ 康 安規 の働 ク ン ワ 温険 染 トス 働時 診 全以 充安 ハ ク の間 タ ハ 等箇 症 断 衛外 実全 ラ マ 是労 ル ラ の所 対 の 生の ・衛 対 ネ 正働 ヘ 対 改や 策 実 対労 活生 策 ル 策 善粉 ・ 施 策働 性委 ス 過 塵 ジ 者 化員 状 対 重 ・ メ 47.2 51.7 26.6 48.3 56.3 22.0 14.0 72.0 11.5 17.1 病院計 ⑤ 経 営 形 態 ⑥ ④ ② ⑦ 診療所計 ② ⑥ 41.2 41.2 17.6 29.4 41.2 5.9 ① 総計 ④ ① ⑦ ⑦ ② ⑥ ① ③ ⑥ ④ ② ・・・ 41.2 11.8 5.9 ① ⑦ の労 充働 実安 全 衛 生 教 育 報労 提働 供安 の全 強衛 化生 の 情 そ の 他 論開 は催 しす てる いも なの いの 議 無 回 答 件 数 15.0 15.0 3.8 0.3 8.7 286 8.1 11.1 14.1 4.0 1.0 19.2 99 6.9 16.7 16.0 12.5 4.9 ・・・ 4.2 144 5.4 27.0 16.2 24.3 ・・・ ・・・ ・・・ 37 ・・・ 17.6 5.9 35.3 ・・・ 5.9 11.8 17 ⑦ ⑤ 3.6 0.7 4.0 ⑦ ① 46.9 51.2 26.1 47.2 55.4 21.1 13.2 70.3 11.6 16.5 ⑤ 識安 の全 醸を 成重 視 す る 意 15.4 ① 地方公営企業法一 35.4 44.4 24.2 34.3 46.5 14.1 10.1 58.6 7.1 9.1 ④ ③ ⑥ ⑤ ② ⑦ ① 部適用 地方公営企業法全 52.8 55.6 26.4 52.1 59.0 23.6 12.5 79.2 14.6 20.8 ④ ③ ⑥ ⑤ ② ⑦ ① 部適用 地方独立行政法人 54.1 56.8 32.4 73.0 73.0 37.8 29.7 78.4 13.5 27.0 ⑤ 5 5 15 7 ③ 者労 の働 育安 成全 衛 生 担 当 5.6 ① ※下線数字は「病院計」より5ポイント以上少ないことを示す ※薄い網かけ数字は「病院計」より5ポイント以上多いことを示す ※濃い網かけ数字は「病院計」より15ポイント以上多いことを示す ※丸数字は比率の順位(第7位まで表示) - 73 - - 75 - 5.3 15.5 14.5 16.2 8.9 303 p.1 自治労加盟病院・診療所職場 組織・賃金・労働条件実態調査 全日本自治団体労働組合 総合政治政策局 衛生医療評議会 調査の目的 総務省は、各自治体が実施してきた5年間の「公立病院改革プラン」の調査結果を総括し、2014年 度後半に「新たなガイドライン」の策定を進めるとしています。また、厚生労働省では、地域医療構想 (ビジョン)を始め、2025年に向けた「地域包括ケアシステム」の構築などの社会保障制度改革が進め られています。そして、これら一連の改革と整合性を持たせ、官・民を問わない更なる「統合・再編、 ネットワーク化、経営形態見直し」など新たな改革が行われようとしています。 自治労衛生医療評議会では、こうした変化に対応するため、全国の自治労に結集する病院・診療 所組合員の各職場の実態把握と組織の点検を行うことを目的に本調査を実施致します。 記入上の留意点 ① 本調査は、自治労加盟組合のすべての病院・診療所職場を対象に実施するものです。1つの自治 体に2つ以上の病院・診療所がある場合も、1病院につき1部、記入して下さい。 ② 調査票は可能な限り、電子データ(本Excelファイル)に記入の上、メールにて送付下さい。 ③ プリントアウトして回答を紙に記入する場合、 選択肢を選ぶ設問では、選択肢の前に○がある場合は塗りつぶし、□がある場合はレ点でチェッ クして下さい。 記入例 1.有 2.無 ④ 調査票の記入では、特に断り書きのない場合は2014年7月1日現在の貴組織(病院・診療所の支 部・分会を含む)の状況をご記入下さい。なお、2014年10月1日より病床機能報告制度が開始され るため、各病院は7月1日現在の構造設備・人員配置等、今調査と同項目の情報を把握していま す。 組合で把握できない項目は、病院事業所から情報を入手して頂くようお願い致します。 ⑤ 記入にあたって不明の場合には、自治労本部・衛生医療評議会に問い合わせの上、正確に記入 して下さい。 ⑥ 質問、注記に基づいて、記入漏れ、記入間違いのないようにお願いします。質問の記入漏れおよ び間違った記入があった場合は、後日、問い合わせをすることがあります。記入者名ならびに記入 者連絡先の明記をお願いします。 ⑦ 記入された調査票は、後日、自治労本部からの問い合わせがある場合に備え、貴組織で控えとし て必ずコピーをとっておいて下さい。 調査票の提出と発表予定 ① 病院・診療所単組(支部・分会)は、調査票を県本部に2014年11月14日(金)までに提出して下さ い。 ② 期限までに提出されなかった場合、さらに提出を求め、各単組に要請を行います。 ③ 調査結果は、集計・分析の上、2015年2月に中間報告を発表します。 調査に関する問い合わせ先 自治労本部 総合政治政策局 衛生医療評議会 (担当:高松・伊藤 TEL:03-3263-0622 E-mail : [email protected] ) - 74 - p.2 貴組織の基本事項 所属県本部 精神単科または精神病棟 が最も多い場合、左の□に チェックを入れてください。 病院・診療所名 単組名 登録番号 自治体単組の支部・分会組織に なっている場合は、その旨明記 支部・分会名 記入者 連絡先 電話番号 - - E-mail 1.貴組織の運営体制 (1) 病院・診療所職場(支部・分会を含む)における組合事務所(支部・分会事務所を含む)の有無 1.有 2.無 (2) 単組・病院・診療所職場における病院・診療所出身専従者の配置状況 ※加盟する自治体単組に病院・診療所出身の専従者がいる場合の有無は「1.いる」として下さい。 (県本部、中央本部の専従役員は含みません) a.病院・診療所出身専従者の有無 1.いる b.病院・診療 所 c.病院・診療所出身専従者の役職 (2人以上の場合も下枠内に記入して下さい) 出身専従者の 人数 2.いない 人 (3) 病院・診療所職場における組合書記の配置状況 b.組合書記 c.勤務形態別にみた書記の人数 の人数 a.組合書記の有無 1.いる 2.いない 人 1.常勤の書記 人 2.非常勤の書記 人 3.自治体単組の書記が兼務 人 (4) 職場要求交渉の有無と締結方法 1.有・労働協約にしている 2.有・書面協定をかわしている 3.その他 4.交渉していない 2.病院・診療所の属性 (1) 病院・診療所の経営形態をつぎのなかから選んでください。 1.一般会計(診療所) 2.地方公営企業法一部適用 4.特定地方独立行政法人 7.指定管理 5.一般地方独立行政法人 8.その他 3.地方公営企業法全部適用 6.公社 - 75 - ( ) p.3 (2) 病床数 ①許可病床数 ②稼働病床数 床 床 許可病床数と稼働病床数が異なる場合の理由(複数選択) 1.医師不足 2.看護師不足 3.患者不足 4.その他 ( ) (3) 許可病床数(10月1日現在) ① 高度急性期 床 ② 急性期 床 うち地域包括病床数 床 ③ 回復期 床 うち地域包括病床数 床 ④ 慢性期 床 うち地域包括病床数 床 (4) 業務委託の状況 ① 医療事務の業務委託の有無 a.委託化の有無 b.今後の委託化の予定(「3.委託化されていない」組織に) 1.全面委託化されている 1.委託化の予定がある 2.一部委託化されている 2.委託化の予定はない 3.委託化されていない 3.わからない ② 病院食、調理職場の業務委託の有無 a.委託化の有無 b.今後の委託化の予定(「3.委託化されていない」組織に) 1.全面委託化されている 1.委託化の予定がある 2.一部委託化されている 2.委託化の予定はない 3.委託化されていない 3.わからない c.委託化された業務(※該当するものすべてを選んで下さい) 1.食器洗浄業務 4.特別食(治療食)調理業務 2.配膳・下膳業務 5.その他 3.一般調理業務 ( ) ③ その他委託している業務をあげて下さい。 - 76 - p.4 3.職員の組織状況 (1) 職員数・組合員数 管理職を含む正規職員、および、臨時・非常勤等職員の人数と、それぞれの組合員数を職種ごとにご記入下さい。 ※該当者がいない場合は必ず「○ 無」にチェックを入れて下さい。また、職員、組合員がいない項目は「0」人と記入して下さい。 ※外部委託等により病院・診療所の直接雇用による職員がいない場合には「0」と記入してください。 ※高齢再任用・再雇用制度による採用職員は、臨時・非常勤等職員から除外して記入して下さい。 ※[1.医師]の臨時・非常勤等職員には、大学や他病院から一時的に派遣されている人を含めないで下さい。 ※大学病院の場合には、医局に配置されている職員に限定して下さい。また、他病院に派遣されている職員を除外しないで下さい ※組合員は貴組織の自治労組合員について記入し、自組織の組合員がいない場合には「0」人と記入して下さい。 該当者 の有無 正規職員 (管理職含む) a. 医師 有 無 b. 研修医 有 無 c. 看護師 有 無 人 d. 准看護師 有 無 e. 看護補助者 有 f. 助産師 人 うち自治労 組合員 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 無 人 人 人 人 有 無 人 人 人 人 g. 保健師 有 無 人 人 人 人 h. 薬剤師 有 無 人 人 人 人 i. 診療放射線技師 有 無 人 人 人 人 j. 臨床検査技師 有 無 人 人 人 人 k. 臨床工学技士 有 無 人 人 人 人 l. 理学療法士 有 無 人 人 人 人 m. 作業療法士 有 無 人 人 人 人 n. 言語聴覚士 有 無 人 人 人 人 o. 視能訓練士 有 無 人 人 人 人 p. 歯科技工士 有 無 人 人 人 人 q. 歯科衛生士 有 無 人 人 人 人 r. 管理栄養士 有 無 人 人 人 人 s. 栄養士 有 無 人 人 人 人 t. 介護福祉士 有 無 人 人 人 人 u. 臨床心理士 有 無 人 人 人 人 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 有 無 人 人 人 人 w. 事務職員 有 無 人 人 人 人 x. 現業職員 有 無 人 人 人 人 y. その他 有 無 人 人 人 人 人 人 人 人 合計 人 臨時・非常勤等 職員 うち自治労 組合員 その他に含まれる職種 (2) 病院・診療所内における自治労以外の組合の有無 b.「1.有」の場合、その上部団体を選んで下さい。 1.有 2.無 - 77 - 1.自治労連 3.その他の組織 2.医労連 4.上部団体未加盟 4.賃金・手当 p.5 (1)正規職員の賃金制度 職種ごとに、正規職員の①適用給料表、②最高到達級数、③初任給の等級をお答えください。 ※ ※ ※ ※ 研修医は正規職員に含まないため、対象から除外しました。 該当する正規職員がいない場合には空欄のままで構いません。 ①適用給料表の「6.国公給料表」には国立病院機構給料表を含みます。 ②と③については独自給料表の場合は未記入でも構いません。 ①適用給料表 1 2 3 4 5 6 7 ( ( ( ( ( 地公給料表 国 医医医行行公 給 一二三一二料 表 ) ) ) ) ) 独 自 給 料 表 ②運用上 の最高到 達可能級 数 ③管理 職を除く 最高到 達可能 級数 ④初任給の等級 a. 医師 級 級 級 号給 c. 看護師 級 級 級 号給 d. 准看護師 級 級 級 号給 e. 看護補助者 級 級 級 号給 f. 助産師 級 級 級 号給 g. 保健師 級 級 級 号給 h. 薬剤師 級 級 級 号給 i. 診療放射線技師 級 級 級 号給 j. 臨床検査技師 級 級 級 号給 k. 臨床工学技士 級 級 級 号給 l. 理学療法士 級 級 級 号給 m. 作業療法士 級 級 級 号給 n. 言語聴覚士 級 級 級 号給 o. 視能訓練士 級 級 級 号給 p. 歯科技工士 級 級 級 号給 q. 歯科衛生士 級 級 級 号給 r. 管理栄養士 級 級 級 号給 s. 栄養士 級 級 級 号給 t. 介護福祉士 級 級 級 号給 u. 臨床心理士 級 級 級 号給 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 級 級 級 号給 w. 事務職員 級 級 級 号給 x. 現業職員 級 級 級 号給 <備考:上記以外の職種がある場合や運用等について何かあればご記入下さい。> - 78 - p.6 (2)正規職員を対象とした人事評価制度の運用状況 地方公共団体における人事評価制度の導入スケジュールとして、2014年6月から2015年2月ま で制度に関する研究会が開催され、最終とりまとめを3月におこない、2015年度にブロック会議等 で周知し、2016年度から制度施行(本格実施)される。よって、病院職場における影響などについ て労働局と意見交換等を行い病院職場において生涯賃金の低下を来さないよう取り組みを進め る。 ①人事評価制度(勤務評定制度、新たな人事評価制度、特別昇級・表彰制度等を問いません)は全職種で 運用されていますか。 1.全職種で運用されている 2.一部職種で運用されている 3.運用されていない ②「2.一部職種」の場合、運用されている該当職種をご記入下さい。 (3)東日本大震災の復興に資するための給与削減の実施状況 東日本大震災の復興に資するため、国家公務員は2012年4月から平均7.8%の給与削減が実施された。 これに合わせて、地方自治体でも給与の減額が求められた。それでは病院または診療所の職場では給与 削減は実施されましたか。また、実施されたところでは、削減率は何%でしたか。 ①2013年度に給与削減は実施されましたか。 実施された 実施されなかった ②(前問の①で「1.実施された」に回答の職場に)それでは、削減された給与の比率は何%でしたか。 適用給料表別に削減率をお答え下さい。 *小数点1桁まで入力して下さい。 削減率 1.医(一) %削減された 2.医(二) %削減された 3.医(三) %削減された 4.行(一) %削減された 5.行(二) %削減された 6.国公給料表 %削減された 7.独自給料表 %削減された - 79 - p.7 (4) 再任用・再雇用職員の人数と平均給与 再任用・再雇用職員の有無と、職員数、および、平均支給額(月)を職種ごとにご記入下さい。 ※該当者がいない場合は必ず「○ 無」にチェックを入れて下さい。 ※外部委託等により病院・診療所の直接雇用による職員がいない場合には「0」と記入してください。 ※大学病院の場合には、医局に配置されている職員に限定して下さい。また、他病院に派遣されている職員を除外しないで下さい。 該当者 の有無 再任用・再雇用 職員数 平均支給額(月) a. 医師 有 無 人 円 c. 看護師 有 無 人 円 d. 准看護師 有 無 人 円 e. 看護補助者 有 無 人 円 f. 助産師 有 無 人 円 g. 保健師 有 無 人 円 h. 薬剤師 有 無 人 円 i. 診療放射線技師 有 無 人 円 j. 臨床検査技師 有 無 人 円 k. 臨床工学技士 有 無 人 円 l. 理学療法士 有 無 人 円 m. 作業療法士 有 無 人 円 n. 言語聴覚士 有 無 人 円 o. 視能訓練士 有 無 人 円 p. 歯科技工士 有 無 人 円 q. 歯科衛生士 有 無 人 円 r. 管理栄養士 有 無 人 円 s. 栄養士 有 無 人 円 t. 介護福祉士 有 無 人 円 u. 臨床心理士 有 無 人 円 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 有 無 人 円 w. 事務職員 有 無 人 円 x. 現業職員 有 無 人 円 y. その他 有 無 人 円 人 円 合計 その他に含まれる職種 - 80 - p.8 (5)正規職員の手当の状況 ①宿直手当 b.1回あたりの手当の金額 a.宿直手当の有無 最低額 ~ 医師 1.有 2.無 ~ 管理当直(医師以外) 救急外来対応のための当直 (医師以外) 1.有 2.無 ~ 1.有 2.無 ~ 最高額 円 円 円 金額が時間帯で異なる場合は、最低金額~最高 ※ 金額を記入して下さい。また、手当が単一の金 額である場合は左側の欄だけに記入して下さ い。 ②日直手当 b.1回あたりの手当の金額 a.日直手当の有無 最低額 ~ 医師 1.有 2.無 ~ 管理当直(医師以外) 救急外来対応のための当直 (医師以外) 1.有 2.無 ~ 1.有 2.無 ~ 最高額 円 円 円 ※ 金額が時間帯で異なる場合は、最低金額~最高金 額を記入して下さい。また、手当が単一の金額で ある場合は左側の欄だけに記入して下さい。 ★医師以外で宿・日直手当が支払われる対象職種 管理当直(医師以外) 救急外来対応のための当直 (医師以外) ③休日勤務手当 1.有 2.無 ④初任給調整手当 支給額(月額) 手当の有無 初任給調整手当 ※金額が一律の場合には、最低額の欄の み に記入して下さい。 最低額 ~ 最高額 a. 医師 1.有 2.無 ~ c. 看護師 1.有 2.無 ~ 「1.有り」の場合は、 金額等を記入 - 81 - 円 円 p.9 ⑤夜間看護手当 ェッ 手当がある場合は、 箱の中にチェックを入 れて下さい。 種手 を当 チの 有 る ク職 支給単位 (一つ選択) 1 2 3 あ1 日 月 た回 額 額 り 支給額 (左記の支給単位あたり) ※金額が一律の場合には、最低 額の欄のみ記入して下さい。 最低額 最高額 c. 看護師 ~ d. 准看護師 ~ e. 看護補助者 ~ f. 助産師 円 円 円 ~ 円 「夜間看護手当」 正規の勤務時間による勤務の全部又は一部が深夜(午後10時から翌日の午前5時までの間)となる業務に 従事した看護師等に支給される手当。 ⑥特殊勤務手当と調整数 (1)特殊勤務手当・調整数の有無 手当・調整数がある場 合は、箱の中にチェック を入れて下さい。 a. 医師 b. 研修医 c. 看護師 d. 准看護師 e. 看護補助者 f. 助産師 g. 保健師 h. 薬剤師 i. 診療放射線技師 j. 臨床検査技師 k. 臨床工学技士 l. 理学療法士 m. 作業療法士 n. 言語聴覚士 o. 視能訓練士 p. 歯科技工士 q. 歯科衛生士 r. 管理栄養士 s. 栄養士 t. 介護福祉士 u. 臨床心理士 v. 相談員(SW,MSW,PSW) w. 事務職員 x. 現業職員 - 82 - 1 危 険 業 務 手 当 2 放 射 線 手 当 3 死 体 処 理 手 当 4 細 菌 検 査 手 当 5 助 産 師 手 当 6 調 整 数 p.10 (2)待機(拘束)手当(救急待機手当等) ェッ を手 チ当 の 支給額 有 (一回あたり) クる 職 種 手当がある場合は、 箱の中にチェックを入 れて下さい。 a. 医師 円 c. 看護師 円 d. 准看護師 円 h. 薬剤師 円 i. 診療放射線技師 円 j. 臨床検査技師 円 k. 臨床工学技士 円 x. 現業職員 円 (3)緊急呼出し(緊急業務手当)(呼出し(オンコール)に対応した手当) を手 チ当 の 有 クる 職 種 ェッ 手当がある場合は、 箱の中にチェックを入 れて下さい。 支給単位 (一つ選択) 1 2 3 あ1 日 月 た回 額 額 り 支給額 (左記の支給 単位あたり) 呼出しがなかった 場合の手当支給 の有無 a. 医師 円 1.有 2.無 c. 看護師 円 1.有 2.無 d. 准看護師 円 1.有 2.無 h. 薬剤師 円 1.有 2.無 i. 診療放射線技師 円 1.有 2.無 j. 臨床検査技師 円 1.有 2.無 k. 臨床工学技士 円 1.有 2.無 x. 現業職員 円 1.有 2.無 ⑦退職手当の算定基礎額となる俸給月額 1.基本給のみ - 83 - 2.基本給+調整数 3.その他 5.正規職員の労働時間と年休及び休暇の取得状況 p.11 * 正規職員(管理職含む)について回答してください。該当する正規職員がいない場合には空欄のままで構いません。 (1)交替勤務における勤務時間 24時間方式で記入して下さい。 例) 午後5時 → 17:00 交替勤務の制度 1.「3交替のみ」 2.「2交替のみ」 3.「3交替・2交替」が混在 a・b.3交替の勤務時間 c.2交替の夜勤 a.3交替の準夜 始業 時刻 終業 時刻 b.3交替の深夜 始業 時刻 終業 時刻 始業 時刻 終業 時刻 c. 看護師 ~ ~ ~ d. 准看護師 ~ ~ ~ e. 看護補助者 ~ ~ ~ f. 助産師 ~ ~ ~ g. 保健師 ~ ~ ~ h. 薬剤師 ~ ~ ~ i. 診療放射線技師 ~ ~ ~ j. 臨床検査技師 ~ ~ ~ k. 臨床工学技士 ~ ~ ~ x. 現業職員 ~ ~ ~ ※3交替、2交替が混在している病院については両方についてお書き下さい。 ※病棟によって交替時間が異なる場合、最も人数の多い交替時間帯についてご記入下さい。 (2) 夜勤専門看護師 ①夜勤専門看護師の配置 1.配置有り 2.配置無し ②(①で「1.配置有り」の場合)夜勤専門看護師が導入された理由 - 84 - p.12 (3) 36協定の締結状況 ① 病院・診療所全体での36協定の締結 1.締結している 2.締結していない ②(①で「1.締結している」場合)特別条項を含む「年間限度時間数」 ③「年間平均時間外労働時間」 ③年間時間外 労働時間 ②特別条項を含む 年間限度時間数 a. 医師 時間 時間 b. 研修医 時間 時間 c. 看護師 時間 時間 d. 准看護師 時間 時間 e. 看護補助者 時間 時間 f. 助産師 時間 時間 g. 保健師 時間 時間 h. 薬剤師 時間 時間 i. 診療放射線技師 時間 時間 j. 臨床検査技師 時間 時間 k. 臨床工学技士 時間 時間 l. 理学療法士 時間 時間 m. 作業療法士 時間 時間 n. 言語聴覚士 時間 時間 o. 視能訓練士 時間 時間 p. 歯科技工士 時間 時間 q. 歯科衛生士 時間 時間 r. 管理栄養士 時間 時間 s. 栄養士 時間 時間 t. 介護福祉士 時間 時間 u. 臨床心理士 時間 時間 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 時間 時間 w. 事務職員 時間 時間 x. 現業職員 時間 時間 (4)下記にあげた内容について、時間外手当の対象となっていますか。 1.職場内の会議や委員会 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 2.業務に関する打ち合わせ 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 3.労働安全衛生に関する教育や訓練 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 4.院内で実施する研修 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 5.院外で実施する研修 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 6.院内での研究 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 7.院外での研究 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 8.研修のための事前または事後の準備作業 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 9.始業時間前の就業(準備や情報収集等) 1.なっている 2.一部なっている 3.なっていない 上記以外で時間外手当の対象となる業務があれば下記にご記入下さい。 - 85 - p.13 (5) 正規職員の職種別の年次有給休暇取得日数 ※ 年次有給休暇取得日数については、病院当局に照会の 上、ご記入下さい。 a. 医師 年 日 c. 看護師 年 日 d. 准看護師 年 日 ※ 記入する日数は、原則として2013年1月からの1年間で すが、年休が4月に付与される場合は、2013年4月から の1年間について回答して下さい。 e. 看護補助者 年 日 ※ 小数点第1位まで記入して下さい。 f. 助産師 年 日 g. 保健師 年 日 h. 薬剤師 年 日 i. 診療放射線技師 年 日 j. 臨床検査技師 年 日 k. 臨床工学技士 年 日 l. 理学療法士 年 日 m. 作業療法士 年 日 n. 言語聴覚士 年 日 o. 視能訓練士 年 日 p. 歯科技工士 年 日 q. 歯科衛生士 年 日 r. 管理栄養士 年 日 s. 栄養士 年 日 t. 介護福祉士 年 日 u. 臨床心理士 年 日 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 年 日 w. 事務職員 年 日 x. 現業職員 年 日 年 日 正規職員全体 - 86 - p.14 (6)産前産後・育児休業・病休代替職員の配置の有無 a. 医師 1.有 2.無 c. 看護師 1.有 2.無 d. 准看護師 1.有 2.無 e. 看護補助者 1.有 2.無 f. 助産師 1.有 2.無 g. 保健師 1.有 2.無 h. 薬剤師 1.有 2.無 i. 診療放射線技師 1.有 2.無 j. 臨床検査技師 1.有 2.無 k. 臨床工学技士 1.有 2.無 l. 理学療法士 1.有 2.無 m. 作業療法士 1.有 2.無 n. 言語聴覚士 1.有 2.無 o. 視能訓練士 1.有 2.無 p. 歯科技工士 1.有 2.無 q. 歯科衛生士 1.有 2.無 r. 管理栄養士 1.有 2.無 s. 栄養士 1.有 2.無 t. 介護福祉士 1.有 2.無 u. 臨床心理士 1.有 2.無 v. 相談員(SW,MSW,PSW) 1.有 2.無 w. 事務職員 1.有 2.無 x. 現業職員 1.有 2.無 - 87 - ※制度はあっても代替職員の配置が一 部にとどまる場合は、「2.無」にチェック して下さい。 7.労働安全衛生委員会 ※病院・診療所における労働安全衛生委員会の設置状況をお答え下さい。 p.15 安全衛生委員会は、50人以上の事業場に設置義務があり(臨職・非常勤・嘱託、アルバイト・パート、短 期契約及び派遣労働者等含む)、安全衛生に関する「調査・審議」を行う機関で、月に1回の開催が義務付 けられています。 (1)労働安全衛生委員会の設置の有無 有 無 (2)(労働安全衛生委員会のある病院・診療所に)委員会の活動状況(直近の1年間、または 昨年実績) a.委員会の年間開催回数 年 回 b.職場内パトロールの年間開催回数 年 回 (3)(労働安全衛生委員会のある病院・診療所に)現在の安全衛生委員会には、どのような問題 があると思いますか。主なものを3つ以内で選んで、右の回答欄に選択肢の番号を入力してくださ い。 1.特に問題はない 2.委員会を開催しても委員に任命された人が集まらない 3.委員会が勤務時間内に開催されるため、委員が参加できない 4.安全面に比べ衛生面の対応が不十分 5.委員会で対策を打ち出しても、実行に移されないことが多い 6.委員会が軽視されている 7.委員の専門的知識が不十分 8.委員の中に意思決定権のある人がいない 9.その他 ) ( (4)(労働安全衛生委員会のある病院・診療所に)安全衛生委員会ではこの3年の間に、どのよう な問題を議論しましたか。主なものを7つ以内で選んでください。 1.危険箇所や粉塵・高温・寒冷・騒音・悪臭・振動等の改善 2.感染症対策 3.リスクマネージメント 4.長時間労働・過重労働の是正 5.メンタルヘルス対策 6.パワハラ対策 7.セクハラ対策 8.健康診断の実施時状況 9.臨時・非常勤・嘱託、パート・アルバイト、派遣、業務委託労働者の安全衛生対策 10.労働安全衛生委員会の充実・活性化 11.労働安全衛生担当者の育成 12.安全を重視する意識の醸成 13.労働安全衛生教育の充実 14.労働安全衛生に関する情報提供の強化 15.その他 ( ) 16.開催するものの特に議論らしい議論はしていない - 88 - 8.臨時・非常勤職員における問題状況と労働組合の取り組み p.16 (1)貴組合では、臨時・非常勤職員の賃金や労働時間といった労働条件や職場環境の改善に取り組んでいますか。 1.取り組んでいる 2.取り組んでいない 3.臨時・非常勤職員はいない (2)臨時・非常勤職員の賃金、労働時間などの労働条件や職場環境にはどのような問題がありますか。 また、労働組合では、組織化を含め、臨時・非常勤職員に対しどのような取り組みを行っていますか。 9.自由記入欄 「宿直時に救急患者がなかった場合、翌日は午前中まで勤務が入る」 「独法化後、法人に新たに採用された職員には独自給与表が導入されている」等、 調査票には記入しきれない特殊な事例がありましたらこちらにご記入ください。 また、病院職場が抱えている課題の中で特記すべき点、(「独法化提案により、看護師を中心に離職 の動きが強まっている」等)ありましたらご記入ください。 - 89 -