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記者発表資料
記者発表日時・場所
○神戸経済記者クラブ(神戸商工会議所)
・平成 14 年 1 月 10 日14時
○兵庫県政記者クラブ(兵庫県庁)
・兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所
○神戸市政記者クラブ(神戸市)
問合せ先: 財団法人 新産業創造研究機構
担当: 研究一部
三隅隆也 桂川敬史
TEL: 078-306-6802; FAX: 078-306-6812
e-mail:[email protected]
[email protected]
〒650-0047 神戸市中央区港島南町 1―5−2
発表内容:障害者の着心地良い衣服の試作発表
当研究機構では、平成13年度の「財団法人 テクノエイド協会(福祉用具研究開発助成
金事業)の支援を受け、片麻痺者、車いす使用者男女各2名(平均年齢
63 才)をモデルに着
心地の良い衣服を試作した。
制作に先だち、障害者 41 名の協力を得て、身体の約70ポイントの計測を行った。この
ような障害者の身体計測は日本で初めてである。同時に衣服の不自由さの調査も実施、その
不自由さを解消するための工夫もとりいれている。
制作の主なポイントを以下に挙げる。
① 着ていて楽しくなる、外出したくなる衣服。美しいデザインで障害者の身体機能をカ
バーするいくつかの工夫がある。障害者や高齢者が諦めていたおしゃれをかたちにし
ている。
② ファッションの都市神戸から全国に向けて、障害者の着心地がよい、おしゃれな衣服
を情報発信する。
③ 高級感のある素材を取り入れて、あらたまった場面にも自信をもって参加できる衣服
の提案。
④ この研究は、今後の高齢社会のユニバーサルファッションを推進するための基盤づく
りといえる。
1月10日には、4 名のモデルに試作品を着用いただき、障害者の身体状況に配慮したポ
イントやデザインの工夫など詳しくご紹介する。
今後、モデルに約1ヶ月間試作品を着用し着心地の評価も行う。
なお、障害者の身体状況については兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所がアドバイス、
デザインや素材については神戸芸術工科芸工大が中心になり、いわゆる産官学の協力で衣服
を試作している。
説明資料
1.事業名
障害者の身体計測による基本体型の把握と
着心地の良い衣服に関する調査研究
2.研究期間
平成 13 年度(平成 13 年7月∼平成 14 年3月)
3.研究の主旨
これまで、障害のある人の衣服は、個別性の強い身体状況に対応させているため、一般の衣
服に対して以下のような問題点がある。
・体型・サイズに対する問題:障害者の体型に合わず、サイズやデザインに選択幅がない。
・機能性に対する問題:生理機能や運動機能の低下をもつ障害者の着脱行為に支障をきたす。
・ファション性に対する問題:一般衣服重視であり障害者に対しては、ファッション性のある商品がない。
・社会性に対する問題:フォーマルウェアや外出着など、生活場面に対応した衣服がない。
・経済性に対する問題:オーダーで制作するため、時間と手間がかかり、高価格になる。
上記の観点から障害者の満足のいく衣服製品を市場に提供し、それによって障害者のQOL
(生活の質)の向上と、社会参加を促進するため、障害者用の衣服の新たな制作技術を確立す
ることは重要な課題である。
そのため、本調査研究では、障害者の身体計測および障害者の基本体型を把握し、その体型
に合った型紙と衣服の試作を行い、障害者の着心地の良い衣服の普及に向けた基礎資料を得る
ことを目的とする。
4.調査研究の概要
障害者の衣服の制作に当たって、その基となる体型に関するデータはほとんどなく、JIS
の規格も定まっていない。
既製服の制作では、1992∼1994 年の全国的な計測結果を基に制定されたJISがあり、さ
らに衣服制作の身体各部の寸法に関しては、文化服装学院の計測項目がある。
しかし、障害者についての身体計測の規格はなく、計測のデータも皆無である。このため本
調査研究では、障害者の身体計測および体型の特徴を把握し、障害者向けの衣服を試作し、着
心地の評価を行い普及に向けた基礎資料を得ることである。
5.研究結果
1)障害者 41 名の身体計測を実施
障害者の身体計測(杖利用者 21 名、車いす利用者 20 名)を本研究のプロジェクトメンバー
である専門家(HQL、兵庫県立生活科学研究所)の意見をもとに HQL 方式、文化式を基準に
して衣服制作に関係の深い部位(杖利用者 67 箇所、車いす利用者 70 箇所)を決め実施した。
2)体型の特徴の抽出
計測データから特徴の抽出を行う。
3)衣服の制作
身体計測者の中から、杖使用者 2 名・車いす利用者 2 名(それぞれ男女 1 名づつ)、合計 4
名を衣服に対するアンケートや普段着ている衣服を調査し、以下の合計 10 着の衣服を制作した。
4)着心地の評価
今年度、上記 4 名に試作品を着用願って着心地の評価を行う。
車いす
車いす
杖使用
杖使用
男性
女性
男性
女性
A
B
C
D
ソフトジャケット・ズボン
ソフトジャケット・ズボン・巻きスカート・ストール
ソフトジャケット・ズボン
ベスト・スカート
6.今後の展開
本研究は、13 年度で終了しますが、この結果をもとに障害者の着心地の良い衣服の普及に向
け各方面へ提案する予定です。
7.研究体制
・見寺貞子
神戸芸術工科大学
工業デザイン学科
・小山美代
兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所
・畠中順子
(社)人間生活工学研究センター
ファッションデザインコース 助教授
企画情報課課長補佐
ユーザビリティ・サポート・チーム
係長
・柴田祥江 兵庫県立生活科学研究所 生活科学専門員
・三隅隆也 (財)新産業創造研究機構 研究一部 部長
兼)兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所 研究二課研究員
・桂川敬史 (財)新産業創造研究機構 研究一部 研究グループ長
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