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受給権者説明会を開催いたしました。
受給権者宛説明会資料 厚生年金基金の解散と 後継制度への引継ぎについて 平成28年10月18日・22日 大阪府建築厚生年金基金 厚生年金基金制度のしくみ 厚生年金基金は、国の厚生年金の一部（老齢厚生年金の報酬比例部分）を代行して基金独自の給付（上乗せ部分）を行う企業 年金制度です。 プラスアルファ（上乗せ）部分の掛金は全額事業主様負担であるため、従業員にとっては手厚い年金を受取ることが出来ます。 大阪府建築厚生年金基金 厚生年金基金に加入していない事業所 厚生年金基金 基金へ掛金 を納付 上乗せ部分 国の年金に上乗せされた手厚い年金をもらうこと が出来ます。 （上乗せ部分の掛金は全額事業主負担です。） 事業主負担 代行部分 基金へ掛金 を納付 労使折半 （老齢厚生年金の 報酬比例部分） 基金から 給付 老齢厚生年金 （報酬比例部分） 国の年金を基金が 代行している部分 国から 給付 国へ掛金 を納付 労使折半 厚生年金 国へ掛金 を納付 労使折半 （老齢厚生年金再評価・ スライド部分） 国から 給付 厚生年金 （老齢厚生年金再評価・ スライド部分） 老齢基礎年金 老齢基礎年金 （国民年金） （国民年金） 1 基金解散に至った経緯 経 緯 ■ 平成26年 ４月 現 在 代議員会※2にて基金の解散方針を決議 ※2 基金の最高議決機関です 代議員会にて基金の受け皿となる後継制度の設立方針を決議 厚生年金基金としての継続は困難であるものの、残余財産がある見込であること、加入員、受給者・受給待期 者の皆さまの年金を受取る権利を守ることを第一に考え、受け皿となる後継制度の設立方針を決定しました。 ■ 平成28年 5月 厚生年金基金の設立根拠となる法律です 15回の制度検討会と理事会等を経て、平成31年4月以降も厚生年金基金として存続することは困難と判断し、 基金を解散する方針を決定しました。 解散作業に加え、基金の解散後の方針の議論をスタートしました。 ■ 平成2７年12月 ※1 いわゆる、ＡＩＪ投資顧問の詐欺事件を受け、抜本的な法改正が行われ、厚生年金基金として平成31年4月以 降も存続するためには厳しい要件が課されました。（当基金はAIJの被害にはあっていません。） 法改正を機に当基金も対応方法の議論を開始しました。 ■ 平成27年 ４月 厚生年金保険法※１の改正 加入事業所の事業主に後継制度への加入意向を確認 現在当基金の加入している事業所（約250社）に後継制度への加入意向の確認を行い、約140社がご加入の意 向を表明しました。 2 厚生年金保険法の改正について 当基金は、「代行割れでない基金」に該当します。法施行日から5年後以降は厚生年金基金として存続す るための厳しい存続基準を満たす必要があり、当基金は厚生年金基金としての存続を断念せざるを得ま せんでした。 平成27年4月の代議員会で 当基金としての方針を決定 厳しい 存続基準 当基金は｢代行割れ でない基金｣です。 代行割れでない基金 ① ② ★③ ④ 基金存続 代行返上 （他制度への移行） 解散 （他制度への移行） 解散 （単純解散） 施行日 施行日 （H26.4） （H26.4予定） 代行割れ基金 特例解散制度による解散 ・ 自主解散 ・ 清算型解散 存続基準を 満たす基金 存続基準を 5年後 満たさない基金 特 申例 請解 期散 限 ① 基金存続 ② 代行返上（ 他制度への移行） ③ 解散 （他制度への移行） ④ 解散 （単純解散） 厚労大臣による 解散命令 代行割れを二度と起こさない ための制度的措置 毎年度の決算において一定の存続基準を満た す基金のみ存続可能。 存続基準を満たさない基金には厚労大臣が第 三者委員会（社会保障審議会）の意見を聴い て解散命令を発動できる。 3 （ご参考）当基金の財政状況 当基金は、平成27年度決算（解散時ではなく、あくまでも平成28年3月末日基準）において、代行部 分の給付に必要な金額（＝最低責任準備金）を上回る資産（＝残余財産93億円）を保有しています。 （＝「代行割れでない基金」） 一方で、厚生年金基金としての存続基準（最低責任準備金×1.5）は下回っている状況にあります。 ＜平成27年度決算（平成28年3月末日基準）＞ ④ 厚生年金基金として存続す るためには113億円不足 ① 代行部分を国へ返還後 の残余資産の見込み 93億円※１ 当基金の 保有資産 厚生年金基金と して存続するた めに必要な金額 ② 代行部分の給付 に必要な金額 最低責任準備金※2 488億円 ③ 代行部分と上乗 せ（ﾌﾟﾗｽｱﾙﾌｧ） 部分の給付に必 要な金額 395億円 最低積立基準額 （最低責任準備金 ×1.5） 601億円 656億円 ※１ 残余財産は解散認可日時点の資産と債務により決定されるため、数値は変動します。 ※2 H31.3までに解散する場合、複数存在するの算出方法のうち一番小さい最低責任準備金を国に返還すればよいとされています。 4 基金解散の影響 現 在 解散後 厚生年金基金 加入員、受給権者 で分配 ②上乗せ部分 残余財産 ①代行部分 （老齢厚生年金の 報酬比例部分） 基金から 給付 老齢厚生年金 （報酬比例部分） 国の年金を基金が 代行している部分 国から 給付 厚生年金 厚生年金 （老齢厚生年金再評価・ スライド部分） （老齢厚生年金再評価・ スライド部分） 国から 給付 老齢基礎年金 老齢基礎年金 （国民年金） （国民年金） 10月上旬にご送付した書面「厚生年金基金の解散に伴う年金額の影響と説明会の開催について」で 具体的な金額をご確認ください。（ご案内の金額はあくまでも目安です。） 5 ① 代行部分 （当基金が老齢厚生年金（報酬比例部分）を代行している部分） ・解散に伴い、国に給付義務を引き継ぎますので、解散認可後は国の老齢厚生年金（報酬比例部分）とし て国の支給要件に基づき給付されます。 ・受給者の方は、特にお手続きをいただく必要はありません。 ・現行の基金の年金の支給は、年１回から年６回（該当偶数月の第１営業日支給）に分かれていますが、 解散後の給付は厚生年金に引き継がれ、年６回支給に変わります。（偶数月の１５日支給） ・ただし、基金の支給要件は国の支給要件より優位になっている部分（独自給付※）があるため、年金額 が減少することがあります。 ※独自給付の例 イ）「報酬比例部分（代行部分）」は国の老齢年金の支給要件に基づき給付されますので、これまで当基金から年金を受けておられた方でも、国 の老齢年金を受けることができない場合は支給されません。 ロ）遺族年金、障害年金を受給しているため、老齢厚生年金の全額または一部が停止されている場合は、「報酬比例部分（代行部分）」について も同様に停止されます。 ハ）在職老齢年金の受給権者及び、雇用保険の給付との調整で老齢厚生年金の全額または一部が停止されている受給権者は、「報酬比例部分（代 行部分）」についても同様に停止されます。 ニ）国から脱退手当金または脱退一時金を受給されていた場合、当該脱退手当金または脱退一時金の計算の基礎となった期間は厚生年金の被保険 者でなかったものとみなされるため、当該期間に係る「報酬比例部分（代行部分）」についての給付は行われません。 ② 上乗せ（ﾌﾟﾗｽｱﾙﾌｧ）部分（全額事業主負担の掛金で賄われ、上乗せして支給されている部分） ・解散に伴い、給付はなくなります。 ・国に①代行部分資産を返還後、基金に残った資産を加入員、受給者・受給待期者で分配します。 6 分配金について 解散認可日（平成29年5月下旬予定）における最低責任準備金（代行部分の給付に必要な金額）を国に 返還し、残余財産を加入員、受給者・受給待期者の独自給付部分を除いた最低積立基準額（各人の持 分）の比によって按分し、分配金として交付します。 なお、残余財産（分配金）の確定と交付には解散認可取得から２年程度※要しますので、平成３１年５ 月頃の分配金交付となる見込みです。 ※代行部分を国に返還するために行う基金と国の保有記録を一致させる作業に時間を要します。このため作業状況により時期は 流動的です。 イメージ ＜解散認可日（平成29年5月下旬予定）＞ 残余財産 当基金の 保有資産 代行部分の給付 に必要な金額 国に 返還 最低責任準備金 ・解散認可日の加入員、受給者・受給 待期者に各人の持分に応じて分配し ます。 ・分配金の交付は平成３１年５月頃を 予定しております。 （分配金交付前に死亡された場合、 分配金は遺族の方に支給されま す。） ・分配金は一般的に一時所得に該当し ます。 7 分配金の後継制度での年金化 最終所属の事業所が当基金の後継制度（確定給付企業年金）に加入する場合、新たな企業年金制度にお いて分配金を原資として引き続き年金（保証期間付有期年金）として受取ることが可能です。 新たな企業年金制度での年金支給は制度発足当初から行う予定ですが、前頁のとおり、分配金の確定は 約２年後であるため、発足当初は分配金見込額の50％相当額を年金化の上支給を開始し、約２年後の分 配金確定後に差額調整（年金額の改定）を行う予定です。 イメージ 1 制度発足時 1 2 （改定後の） （発足当初の） 年金額 年金額 後継制度発足 (H29.6予定） 分配金見込額×50％を原資として、年 金化を行い、年金支給を開始 受給権者は受取り期間を5・10・15・ 20年から選択（保証期間付有期年金） 2 分配金確定時 分配金確定・交付 (解散認可から2年程度) 年金で受取り※の場合、予定利率年2.0％で運 用しますので、一時金で受取るよりも受取り 総額が多くなります。 ※一般的に公的年金等に係る雑所得に該当します。 確定した分配金を基に正当な年金額を算 出し、年金額の改定を実施 例えば、①で5年確定年金を選択し、2 年後に分配金額が確定（②）した場合、 残存の3年間で年金額を調整する ・新たな企業年金制度では受給開始年齢は60歳であるため、 60歳未満の方は待期者となります。 ・支給期間内に万が一死亡された場合、残余期間相当分は一 括して遺族の方に支給されます。 8 分配金の後継制度での年金化 分配金額を新たな企業年金制度に持込み、引き続き年金として受取る場合の年金額は以下のとおりです。 ＜年金額の目安＞ （発足当初の年金額※は下表の50％相当） 分配金額ごとの年金額の目安 ※下表の金額は1年分の金額（年金額）です。実際は年6回払いです。 受給年数 分配金額 5年 10年 15年 20年 10万円 2.1万円 1.1万円 0.8万円 0.6万円 50万円 10.5万円 5.5万円 3.9万円 3.0万円 100万円 21.0万円 11.0万円 7.7万円 6.1万円 150万円 31.6万円 16.6万円 11.6万円 9.1万円 200万円 42.1万円 22.1万円 15.4万円 12.1万円 今後の予定 通番 1 2 時期 10月 5 3月末 平 成 2 9 年 6 7 厚生労働大臣宛認可 基金の解散と新たな企業年金制度の設立にかかる申請を行 申請 います。 厚生年金基金解散 6月1日 新たな企業年金制度 厚生労働大臣の認可がおりれば新たな企業年金制度を設立 設立 します。 5月頃 年金支給開始 備考 新たな企業年金制度に分配金を持込める受給権者 はご勤務されていた（最終）事業所が新たな企業 年金制度にご加入される場合に限られます。 新たな企業年金制度に分配金を持込み引き続き年金での給 付をご希望される受給権者様は選択届等をご提出いただき ます。 5月下旬 8月 平 成 3 1 年 内容 基金を解散することになった経緯、受給者・受給待期者の 受給権者宛説明会等 皆さまへの影響、解散後の取扱いについてご説明いたしま す。 平 成 2 8 年 12月22日 同意書の提出締切 3 4 項目 現時点での予定であり、変更になる可能 性をお含みおきください。 法令に定められた同意書の回収と代議員会での決 議を行い認可申請を行います。 厚生労働大臣の認可がおりれば基金を解散します。 新たな企業年金制度に分配金を持込み引き続き年金として 受取ることを希望した方に年金支給を開始します。 分配金の交付 厚生年金基金としての年金給付は平成29年6月が最終となります。 代行部分を国に返還する作業が完了次第分配金を 交付いたします。（作業の終了時期は流動的であ り、あくまでも目安であることをご承知おきくだ さい） 10 必要なお手続き 新たな企業年金制度にて引き続き年金として受取ることを希望される方は、「同意書」「確定給付企業年 金における受給選択届」「後継制度実施に係る個人データ提供の同意について」を基金事務局宛ご提出を お願いいたします。（平成28年12月22日必着。） Ｐ8でご案内のとおり、最終所属の事業所が当基金の後継制度に加入する場合、新たな企業年金制度に分配金を持込み引き 続き年金で受取ることが出来ます。対象となる方は、10月上旬にご送付した書面「厚生年金基金の解散伴う年金額の影響と 説明会の開催について」右側の分配金額の下にその旨を記載しております。（対象とならない方は記載がございません。） Ⅰ 新たな企業年金制度にて引き続き年金として受取ることを希望する場合 以下3点を平成28年12月22日（必着）までに基金事務局に郵便にてご提出ください。 （必要書類とご説明は別途郵送でご案内いたします。） ① 同意書 ② 確定給付企業年金における受給選択届 ③ 後継制度実施に係る個人データ提供の同意について Ⅱ 新たな企業年金制度にて引き続き年金として受取ることを希望しない場合 現時点では必要手続きはありません。（分配金交付時期に必要手続きをご案内します。） 平成28年12月22日までに「同意書」「確定給付企業年金における受給選択届」「後継制度実施に係る個人データ提供 の同意について」の提出がない場合は、確定給付企業年金にて引き続き年金として受取ることを希望しないものと判断 させていただきます。 また、提出期日を過ぎた後はご希望の変更は承れませんので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。 11 (ご参考)必要書類 新たな企業年金制度にて分配金を原資に引き続き年金としてお受取り可能な方には、別途、基金より郵便 にて必要書類をご案内をさせていただきます。 ① 同意書 ② 平成 年 月 日 確定給付企業年金における受給選択届 大阪府建築厚生年金基金 理事長 沼田 亘 様 大阪府建築厚生年金基金 理事長 沼田 亘 殿 確定給付企業年金における受給選択届 氏名 印 私は、平成 29 年 6 月 1 日に設立予定の大阪府建築企業年金基金（仮称）での年金受給について、 以下のとおり選択いたします。 同 意 内容 書 ○印を付けてください ① 5 年確定年金で受取る ②10 年確定年金で受取る ③15 年確定年金で受取る ④20 年確定年金で受取る 大阪府建築厚生年金基金が解散することに伴い、解散基金の加入員等に分配すべき残余財産 について、確定給付企業年金の資産管理運用機関等に交付することに同意します。 ご記入日 平成 年 月 日 受給権者番号 加入員番号 受給権者氏名 印 住所 （〒 ― ） 電話番号 12 ③ 後継制度実施に係る個人データ提供の同意について 平成 大阪府建築厚生年金基金 年 月 日 御中 住所 生年月日 （西暦） 性別 男 年 月 日生 ・ 女 （いずれかに○をご記入ください。 ） 氏名 （印） 後継制度実施に係る個人データ提供の同意について 貴厚生年金基金が解散後、解散基金の残余財産の分配金を、大阪府建築企業年金基金（仮 称）に交付し、当該分配金を原資とした給付を受けることを予定しております。 つきましては、同企業年金基金設立に必要となる以下の確認事項について同意します。 大阪府建築企業年金基金（仮称）の設立に係る確認事項 １．貴厚生年金基金にて管理する個人データを三井住友信託銀行株式会社 （大阪府建築企業年金基金（仮称）の業務委託契約締結を予定する金融機 関）に提供すること。 ２．大阪府建築企業年金基金（仮称）が設立された後、当該個人データを貴厚生年金基金よ り大阪府建築企業年金基金（仮称）に提供すること。 ３． 本同意について、大阪府建築厚生年金基金より株式会社りそな銀行（大阪府建築厚生年 金基金の業務委託契約締結金融機関）へ通知すること。 以上 13 14 （本件に関するお問い合わせ先） 大阪府建築厚生年金基金 〒 ５４０-００１９ 大阪府大阪市中央区和泉町２－１－１１ 電 話 ０６－６９４３－６４６２ ＦＡＸ ０６－６９４３－８８１６ （受付時間 ： 平日９：００～１７：００）