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法人への意見聴取事項

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法人への意見聴取事項
○法人への意見聴取事項
聴取内容
聴取項目
優秀な留学生の獲得を目指すアジア重視
① 国際力の
の姿勢は理解できるが、欧米に向かう対応
強化
はどのようになっているのか。HPの「留学
生計画」には「欧米地域については、学術
交流協定による学生交流を中心に据え、優
秀な留学生の獲得をめざす。」となってい
るが、今後、大学として、または部局とし
て積極的に協定締結を推進する考えや戦略
はあるのか。
今年度よりグローバルコミュニケーショ
ンコースを設置されたが、現時点での状
況、今後の方針等についてお聞きしたい。
資料1-1
回答
関連項目
部局間、大学間交流協定による学生交流の強化に加え、日本語を学び、日本で 3【重点】
学びたい学生のいる大学をターゲットに、積極的に取組んできている。従前か
31【重点】
ら、ドイツのハンブルグ大学、フランスのリヨン第3大学、セルジー・ポント
ワーズ大学、イギリスのオックスフォード大学ハートフォードカレッジ、カナダ
のビクトリア大学、ロシアのサンクト・ペテルブルク大学などと大学間交流を
図っている。さらに、部局間では、アメリカのサンフランシスコ州立大学エス
ニックスタディーズ学部、トーマス・ジェファーソン大学、オーストラリアのメ
ルボルン大学などとも学術交流協定を結び、研究者及び学生交流を行っている。
それらに加えて、初めての試みとしては、米国ウィーバー州立大学と国際セン
ターが協定を締結し、平成25年5月に米国人の短期留学生14名を約3週間受入れ、
日本語・日本文化研修を実施した。同研修は非常に好評で来年度も実施予定であ
る。なお、同研修は本学の学生にも好影響を与えたため、本学学生をウィーバー
州立大学に派遣する双方向型の交流について現在協議中である。今後とも国際化
アクションプランに基づき、本学学生の欧米への留学志向は根強く、そのニーズ
に対応するためにも、欧米の大学との大学間協定の締結に積極的に取り組む所存
である。
また、グローバルコミュニケーションコースの状況については、平成25年7月末
時点の状況では、同コースに35名が仮登録・履修ガイダンスに参加し、その後正
式登録をした人数は30名であった。
同コースは入学時点から能力の高い学生にさらに力を付けてもらうための機会
として、いわばトップアップコースとして設置した経緯があり、40名程度を予定
していたが、概ね想定内と言える。
また、今後は、副専攻制度の導入の可能性と課題を探るため検証を行い、より
効果的なものとするため同コースの充実についても検討する予定である。
1
② 初年次教 初年次教育について、各学部での専門 現在の本学における初年次教育科目の全学的な方針は、次の2本立てとなって 5
育
教育科目と全学共通科目の違いについて いる。
お聞きしたい。
1)大学での学びへの移行を促す初年次教育科目は、各学部の専門科目として1
「初年次セミナー」「大阪市大でどう 年生全員に提供する。
学ぶか」は選択科目になっているが、い 2)より幅広い総合的な学びへの動機づけを目的とした発展的な初年次教育科目
ずれも新入生にとっては必要なものだと を、全学共通教育で選択科目(「初年次セミナー」や「大阪市大でどう学ぶ
思われるが、なぜ選択科目なのか。全員 か」)として提供する。
受講させるのは難しいのか。
各学部が専門教育科目の中で実施している初年次教育の具体的内容については
添付した資料(本学の学士課程教育の現状に関する調査報告書中の「各学部の初
年次教育に関する調査 結果のまとめ」)に示した内容となっている。つまり、
すべての学部において導入教育科目として位置付けられ、各学位プログラムでの
学びの全体像を学生に理解させ、基本的なスキル等を身につけさせる内容で授業
科目が開講されている。また「担任」「学習相談員」などの呼び名はさまざまな
がら、学生が学業上の困難に直面した時に対応する担当者を配置し、学生への相
談体制を整備している。
また、「初年次セミナー」については、各学部の初年次教育科目を受講を原則
として、このセミナーはさらにより発展的な学習を希望する学生を対象としてい
る。
「大阪市大でどう学ぶか」については、平成15年度に開講されたものであり、
学部長等によるオムニバス形式での講義内容で、受講生にはレポートの提出を義
務付けて厳格に評価をすることとしており、全員の受講とはなっていないが、1年
生を対象として初年次セミナーや各学部の専門科目と併せて受講することを推奨
している。但し、全学生対象とするには、教室の規模から一クラスで行うことは
困難であり、教員が学部長等である時間的制約から複数クラスの設定も困難があ
り、現時点では必修化には踏みきれていない。
2
③ 都市科学
複合先端研究機構における人工光合成
分野にお 研究など都市科学研究は市大の特色だ
ける教
が、現在の取組状況や中期計画の中での
育・研究 進捗具合についてお聞きしたい。また研
究成果を市民に分かりやすく伝えるため
の取組はどうしているか。
教育における都市科学分野の取組につい
てもお聞きしたい。
都市科学分野においては、大学として次の3つのプロジェクトを推進してい
る。
第1に、複合先端研究機構では、光合成研究分野において既存の2グループに加
え、実証的研究である酵素系による水素とメタノール発生と、次世代ハイブリッ
ド材料探索を行うために、新たに専任教員2名を採用し、平成25年6月に開設した
人工光合成研究センターとの強い連携のもとでの研究がスタートしている。光合
成/人工光合成研究のアウトプットが、コミュニティーのリフォームになってく
るという考え方の下で、都市の中での多様なコミュニティーの改革を総合的に考
え、災害やエネルギー・食糧危機に強い構造を作り上げていく都市のあり方を創
出していく研究を推し進めている。
また、複合先端研究機構の教授で人工光合成研究センター所長を中心に、マス
コミを通じて研究内容を分かり易く発信している。(新聞各紙、NHK放送「クロー
ズアップ現代」など)。
教育における都市科学分野における取組みとして、「博士課程教育リーディン
グプログラム(オンリーワン型)」に、光合成・人工光合成を研究教育を核とす
る博士課程の一貫教育プログラム『光合成ライフイノベーションを起動するリー
ディング大学院』を複合先端研究機構が中心となって申請し、現在、ヒアリング
審査まですすんでいる。
次に、健康科学分野の研究としては、平成16年度に文部科学省の研究拠点形成
費等補助金である 21世紀COEプログラム「疲労克服研究教育拠点の形成」に始ま
り、その後さらに発展させた、産・学・官連携のもと消費者・一般市民が参加・
協力し、健康科学に関連した製品・サービスの開発、最先端の情報提供など、健康
の維持・増進と健康科学研究の社会への還元に取り組む拠点として平成25年7月に
「健康科学イノベーションセンター」を設置した。「抗疲労研究」の第一人者で
ある渡辺恭良センター所長を中心とした本学の医学研究科グループをはじめ、理
学研究科、工学研究科、生活科学研究科、都市・健康スポーツ研究センター等多
岐の領域にわたる研究者が、全学体制で「アンチエイジング(抗加齢・勝加
齢)」や「安全・安心」といった見地から健康科学全般の研究も行う予定であ
る。
最後に、都市防災分野の研究では東日本大震災後、第1期中期目標期間中に総合
大学としての強み生かし、全学部が参画している「大阪市立大学都市防災研究プ
ロジェクト」を立ち上げ、研究体制として「いのち支援部会」「コミュニティ再
生部会」「広域複合災害部会」の三部会を設置し研究を推進している。それぞれ
の研究成果は地域防災ワークショップや協議会、フォーラムの開催により、広く
地域に還元している。
3
28【重点】
29【重点】
30【重点】
昨年度指摘事項
④ 女性研究
女性研究者支援室が設置され、女性研
者支援
究者支援についての取組強化が期待され
ているところである。女性研究者のネッ
トワーク構築などの取組やその取組の推
進体制はどのようなものか。
また補助事業への応募準備を進めてい
るが、今後、女性研究者をどれぐらい増
やして、どのように活用してかくかなど
の「行動計画」の策定が必要ではない
か。
理事長・学長のリーダーシップの下に運営する「女性研究者支援室」を平成24 33【重点】
年11月に設置し、室長、コーディネーター、事務職員および教員からなる運営委 昨年度指摘事項
員会を組織し、その運営にあたっている。
本学における女性研究者・教員の構成比は部局によって異なるが、科学技術人
材育成補助事業への応募に際し、平成25年度以降の3年間で平成24年度在籍者の割
合13%に対し、3割増の18%を目標とした計画を策定している。
⑤ シンクタ
シンクタンク拠点としての地域連携セ
ンク拠点 ンターにおける取組についてお聞きした
い。
各種課題と教員の研究のマッチングの
ために、市大シーズのデータベースにつ
いて、分かりやすく公開できているか。
大学の教育・研究活動等を通じた「資源」と「地域ニーズ」のマッチングを組
織的に推進するため、平成25年2月に地域連携センターを設置し、大学の地域貢献
活動の「見える化」を推進しており、平成26年1月地域連携実績データベース公開
に向けて、学内データの収集・整理や現在関係教員への聞き取り調査等を行って
いる。あわせて、ニューズレターを平成25年7月に創刊した。
現在、シーズ集は予算の関係で冊子ではなく、本学のHP上で公開している。研
究科別と分野別の双方から検索できるようになっている。本学教員の研究内容を
わかりやすく説明しており、シーズを活用したい企業向けに広く公開している。
平成25年度については、新しくシーズ集を教員の写真入りで作成中である。これ
までの、HPにて公開している内容よりは、簡易な形式であるが、ほぼすべての教
員の研究テーマを紹介する冊子となる。8月末に完成予定である。
4
36【重点】
46-1
【重点】
46-2
【重点】
昨年度指摘事項
⑥ 組織体制
理事長兼学長のガバナンス強化につい
ては昨年度も指摘しているところであ
り、人事委員会を設置されたが、その効
果についてお聞きしたい。平成25年度に
は大学改革室、学長特別補佐、新大学検
討本部などが設置されているが、組織の
中での位置づけ、役割はどういったもの
か。
教員人事については、人事委員会では、理事及び副学長に加え、採用等の申し
出を行う部局の長並びに他の部局の長で構成され、その選考結果の報告に基づ
き、学長が採用予定者を決定し、理事長に内申している。このように、全学的な
立場で委員が、採用に至る経緯・採用基準等を決定し、客観性・透明性が確立さ
れることとなった。
また、この規程において、従前の規程にはなかった「学長の発議」を条文に盛
り込むことで、法人として戦略的な人事を推し進めることが可能となった。この
発議により、大阪市からも拠点整備に支援を受けている全学的プロジェクトの人
工光合成研究センターの教員人事を行ったことが実例として挙げられる。
学長特別補佐は、学長が専任教員の中から指名し、理事長が任命することと
なっており、今回は前研究科長を任命し、任務は、新大学ビジョン(案)に沿っ
た新しい大学像の実現と、大学改革を実施するにあたり、全学的な立場で学内の
各分野の課題を整理することである。
新大学検討本部は、新大学ビジョン(案)の基本方針を踏まえた教育組織の再
編等、新しい大学像の実現に向けて、大阪府立大学との統合課題を整理し、提言
の具体化を推進していくため、意見交換及び検討を行うことを任務として設置し
た。学長を同本部長とし、学長特別補佐も同委員として組織する。
大学改革室は、学長ガバナンスの強化とともに、教員組織と教育組織の分離、
各推進本部の強化・組織の見直し、教員評価制度の活用とPDCAサイクルの確
立等、大学改革の実現を図るため学長直轄組織として設置した。学長が指名する
特命副学長が室長となり、学長特別補佐も参画する。
5
61-1
63-2
昨年度指摘事項
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