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「私の好きな川のために」

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「私の好きな川のために」
【最優秀賞】
「私の好きな川のために」
浜岳中学校
櫛部 遥
私の家の近くに花水川という川が流れています。秦野盆地から東へと流れ
ている川の下流部分なので幅は広く、鳥が飛んできたり魚が泳いでいたり花
や草が咲いていたりと多くの自然に囲まれています。小さい頃は、よく花水
川をおじいちゃんと一緒に観察していました。おじいちゃんは物知りで川に
いる鳥や水を飲んでいる鳥の名前や咲いている花の名前など多くのことを私
に教えてくれました。しかし、私が中学生になり忙しくなったので観察がで
きなくなってしまいました。でも、学校から帰っているときに川を見るとお
じいちゃんに教えてもらった鳥がいるのでとても嬉しい気持ちになります。
しかし、それと同時におじいちゃんと観察していた頃のことを思い出してし
まうので少し切ない気持ちになります。また、昨年洪水から守るために川の
幅を広げる工事をしたせいで花や草が少なくなってしまったので、とても寂
しい気持ちです。
最近、川を見るとごみがとても目立ちます。特に木材やビニール袋が多い
と思います。下流なので上流からごみが流されてきてしまうのは仕方がない
ことだと分かっていますが、ごみは鳥や魚に影響を与え、川を見ている人の
気分も悪くしてしまうと思います。公園などでは落ちているごみは拾って捨
てることができますが川に落ちているごみはまず拾うことができません。な
ので、もっと一人ひとりが川をきれいにしたいという気持ちをもち、川をき
れいにするという意識を高めていく必要があると思います。そうしたら、少
しずつごみが減っていくのではないかなと思います。また、川にごみを捨て
いるのはやめよう。などといったポスターや看板を制作するのがよいと思い
ます。誰にでもできることなので川をきれいにするためなら最善の方法だと
思います。
しかし、私はもっときれいになる方法はないのかと考え、思い付いた方法
が二つあります。1つ目は、よく漁で大きな網を利用して魚を捕っているよ
うに川に1~2ヶ所そのような仕掛けを設置してごみを集め月に約1回のペ
ースで回収すれば下流にいくにつれてごみの量が少なくなるし、全体的にも
減ると思います。2つ目は、陸から網のようなものを投げごみを取るという
方法です。しかし、これは陸からなので川に落ちてしまうという危険があり
ます。でも、このようなことが実現すればいいなと思っています。そうした
ら、たくさんの種類の鳥が飛んできたり今よりもっと多くの種類の魚が泳ぎ、
色とりどりの花が咲くと思います。また、川を見ている人が幸せな気分にな
ると思います。
最後に、私は川にたくさんの思い出があり川を愛している一人なので、中
学生で無力なのは分かっていますが、できることを少しずつやっていって川
をきれいにしていきたいと思っています。そして、少しでも多くの人が川を
好きになってくれたらとても嬉しいです。大人になってこの地を離れてしま
うと思うけど、帰ってきたときに川がきれいだったらいいなと思います。ま
た、子どもができたらおじいちゃんと私と子どもの三人で川の観察をしたい
と思っています。
【優秀賞】
「考える地球と私の未来」
大野中学校
田中 綾乃
今、世界でこんな予想が発表されていることを知っていますか。
「今後100年で、最大6.4度の気温上昇」
「50年後にはアマゾンの森
林は砂漠化する」「15年後、世界の約50億人が水不足に陥る」「今後、1
00年で両極の気温が15度以上上昇する」「降水量の変化や異常気象の多
発」これだけでなく、調べてみるとまだまだあります。大げさすぎじゃない
か?そう思う人もいると思います。私も最初はそう思いました。しかし、こ
れは実際に国連IPCC※によって正式発表されています。これらは全て、地
球温暖化の影響によるものです。今や地球温暖化は海面上昇や砂漠化、水不
足、森林破壊、生物の絶滅など様々なところで話題になり、誰もが一度は耳
にしたことがあると思います。
私は今まで地球温暖化は深刻な問題だという認識はありましたが、未来に
影響が出ることだと思っていて、私にとって身近な問題ではありませんでし
た。しかし、今年の夏は異常気象により記録的な猛暑日が多く、例年より暑
い日が続きました。暑さのせいで体調を悪くし、救急車で運ばれる人も多く
いました。また、私はニュース番組で奈良県や大阪府を中心にマイマイ蛾が
大量発生していることを知りました。電柱に大量の蛾の卵が産みつけられ、
近隣に住んでいる人のインタビューでは、肌がかぶれてしまっている人がい
て、被害の深刻さを物語っていました。
原因は異常気象による気温上昇で、さらに調べてみると異常気象は地球温
暖化の影響によるものだということが分かりました。今までは、地球温暖化
問題を人ごとのように思っていましたが、今回のできごとでとても身近に感
じました。また10年後、20年後、地球や私たちはいったいどうなってい
るのだろう?と危機感を覚えました。そこで、どうしたら地球温暖化を止め
ることができるのか考えました。
まず、温暖化を止めるには、二酸化炭素の削減をしなければなりません。
私が思いついたのは、こまめに電気を消す。エアコンのかけすぎに注意する。
リサイクル可能なものはリサイクルする。できるだけ、ごみを増やさないよ
うにする。移動には、公共機関を利用する。など、どれも日常生活の中でで
きることです。
日本の二酸化炭素総排出量は現在、約12億9300万トンです。日本で
の二酸化炭素削減目標は6パーセントなので、約7750万トンの二酸化炭
素を削減しなければなりません。しかし、誰か一人が頑張っても、何万トン
という量を一人で減らすことはできません。目標を達成するには、多くの人
の力が必要不可欠です。
私はまず、今までの自分の生活を見直すことから始めました。見直してみ
ると電気の付けっぱなしや夜更かしなど、反省すべき点がたくさんありまし
た。私が夏休みで実践し、始めたことが2つあります。
1つ目は、エアコンの設定温度を2度上げ、なるべく使用を控えることで
す。2度上げることで、二酸化炭素を83グラム削減することができます。
以前は、寒く感じるまで部屋を冷やしてしまっていましたが、省エネ設定に
し、我慢できるときにはできるだけつけないようにしました。ただし、我慢
しすぎないように注意しなければなりません。
2つ目は、夜更かしをしないようにすることです。その日にやらなければ
ならないことは、昼間に終わらせて、夜は早く寝るように心がけました。早
く寝た分だけ節電になります。これは健康にも良いのでたくさんの人に実践
してほしいと思います。
このように、1回で削減できる量は少ないですが、これらをコツコツ続け
ることで、削減目標に近づくことができると思います。また、より多くの人
が削減を心がけたら、さらに目標達成が期待されます。
以前の私のように、地球温暖化問題に関心がない人でも、一度自分や地球
や未来について考えてみてください。難しく考えず、自分の生活を見直して
みるだけで良いと思います。無駄や改善すべき点が見つかったら、自分の生
活に支障がなく、続けられる程度で自分なりに工夫し、問題を改善してみて
ください。できることは少しかもしれませんが、それは大きな力となり、必
ず地球温暖化改善につながるはずです。
46億年前からある海の青と大地の緑が美しいこの地球と共に生きてきた
生物たちを未来につなげることができたら、素晴らしいことだと思いません
か。
地球はあなたを必要としています。
※IPCC=気候変動に関する政府間パネル
【優秀賞】
「野生動物と飼育動物」
土沢中学校
山本 理佐子
私の住んでいる土沢地区は、ホタルの生育地域でホタル観賞会も開かれる
ほどの緑豊かな地域です。田畑も多く農家の方もたくさん住んでいます。農作
物も多く栽培されているため、野生動物を見かけることがあります。野生動物
といっても遠くから見ているだけであればかわいいものです。けれども、そん
な野生動物による被害を耳にすることがよくあります。
例えば、シカが畑を走り回り、芽を出したばかりの作物を荒らしてしまった
り、イノシシやハクビシン、ウサギなどは実ったばかりの作物を食い散らか
したりしてしまいます。被害を受けた農家の方たちは、そんな野生動物たち
をやっかいな邪魔者だと思うことでしょう。
一方で動物園に飼育されている動物はどう思われているのでしょうか。例
えば野生のライオンは小さな動物を食べ、人を襲うなど人間にはとても怖が
られていますが、動物園にいるライオンは「カッコイイ」などと言われ人気
者です。ウサギや犬、猫などは、ペットとしてもかわいがられています。
では、どうして同じ動物でもやっかいがられる動物と、かわいがられる動
物にわかれてしまうのでしょうか。私はその原因は動物にあるのではなく、
人間にあると思います。理由は2つです。
1つ目は、森などの緑の減少です。野生に住む動物たちの食料は、草や葉
っぱ、実や森に住む動物などで、それらを食べて生きています。しかし、近
年そんな大切な緑が減ってきています。なぜかと言うと、人間が木を切ってし
まうからです。人間は住む場所や畑を作るなど、土地を広くするために木を
切り、森を切り崩して土地を作ります。すると木が減り、緑が減ります。そ
れは動物たちの食料を減らしていることにもなります。動物たちは食料を求
め畑などへ行き、人間の作った作物を食べ、荒らしてしまうのです。
2つ目は、ペットとして飼われていた動物を捨ててしまうことです。ウサ
ギや猫や犬などはよくペットとして飼われます。そのペットを我が子のよう
に思い大事に育てる人はたくさんいます。そうやって大事に育てられればい
いのですが、ペットを飼ってはいけない場所への引っ越しや、育てるのに疲
れた、飽きたなどの理由でペットを捨てていく人がいます。すぐに拾っても
らえればいいのですが、拾ってもらえずそのまま野生で暮らすようになって
しまうこともあります。そのような動物が畑を荒らすこともあります。大きい
野良犬は悪い事をしていなくても怖いです。他にも外来種のカミツキガメな
どを飼いきれなくなり捨ててしまうと、在来種より外来種のほうが生命力が
強いため、数が増えてしまいます。また、カミツキガメは人を襲うこともあ
り、ニュースで被害があったということを聞いたことがあります。このように、
ペットとして飼うのはいいですが、勝手に飼い、勝手に捨てるのは無責任だ
と思います。捨てられた動物はもともとは飼われていたわけですから、エサ
が出てきて寝る場所もありました。それから急に外で生きるとなると、すご
く大変だと思います。これらの問題を解決する方法はそれほど難しいことで
はありませんが、意識しないとできないことです。
緑の減少を止めるためには、木などを切るのを止めればそれだけで減少が
止まります。ですが、逆に木を切り土地を増やせば、畑をつくったりスーパー
をつくるなど、人間の生活は楽になることになります。だからやめられない
のだと思います。ですが、それをやめなければ緑の減少は止まらないので、
使っていない土地の再利用をしたり、土地を無駄使いしないようにするなど
の工夫が必要だと思います。
動物を捨てないようにするためには、その動物を責任を持って飼い続ける
ことが大切です。しかし、いろいろな理由によって飼えなくなってしまうこ
ともあると思います。そんなときには、飼える人にゆずったり、売るなどの
方法があります。また、買う前に飼いきれるかをよく考えることも必要です。
飼いきれないと思ったら買わないほうがいいと思います。
私はこの野生動物と飼育動物について考えていると、1つ気付いたことが
あります。
木を切り土地を増やせば、そこに建物をつくるなど人間は喜びますが、そ
こにいた動物たちは住む場所がなくなり、食料までなくなるので人が暮らす
所まで出ていかなければなりません。このように、何かをする時には良い事か
悪い事だけではなく、両方が同時に起こることがわかりました。
悪い事が起こるのは仕方ないことですが、悪い事が少しでも少なくなって、
野生動物と仲良く共生できるような方法が見つかるといいです。
【佳作】
「環境ISO委員会の活動」
太洋中学校 川又 奏子
私は環境ISO委員会の副委員長をやっています。私の中学校では環境に
ついて3つの取り組みをしています。
1つは、節水です。生徒の人数が多いので使用する水の量が多いというこ
とで取り組んでいます。一人ひとりが少しでも使う水を減らせるために、水
道の前に「水はえんぴつの太さで」という貼り紙をしています。
2つ目は、節電です。どのクラスも移動教室のときに電気のつけっぱなし
が多いということで取り組んでいます。主な取り組みは、月に一回集会で、
「つ
けっぱなしをなくしましょう」などと呼びかけています。一人だけが気を付
けるのではなく、クラスの皆が気を付けることで、つけっぱなしを減らすこ
とができました。
3つ目は、ごみの分別です。ごみの分別は、さらに2つに分かれています。
1つは、プラごみと燃えるごみの分別です。前まではプラごみ用のごみ箱
があってもあまり入れてくれませんでした。なので、各クラスの環境ISO
委員が自分のクラスでプラごみ入れを紹介したところ、どのクラスも分別が
できていたということでした。毎日増えるプラごみは、週の初めの日に各ク
ラスのISO委員が自分のクラスのごみを回収しています。回収したものは、
プラごみ入れ専用の大きなごみ箱に入れます。そこには委員長、副委員長が
交代で立って、捨てに来たクラスをチェックします。
2つ目は、ISOBOXについてです。ISOBOXというのは、不要に
なった紙を捨てずに再利用するためのBOXです。しかし、紙ならなんでも
入れていいわけではありません。裏紙になる、A3やA4のサイズを集めて
再利用しています。たまに折紙の鶴などが入っていたり、個人情報が書いて
ある紙が入っていることがあります。ISOBOXでの主な仕事は、今のよ
うに再利用できるものとできないものに分けることです。再利用できるもの
は束ねて各クラス重さを量り記録します。このISOBOXは各クラスに一
つ置いてあるのでクラスのみんなが協力して毎月委員会のときに回収すると、
たくさんの再利用できる紙が集まってきます。
今年ISO委員会では、初めて環境ISO公式キャラクターをつくりまし
た。名前はアースくんです。目的は、みんなが環境について、もっと意識し
てほしかったからです。例えば、前に書いた節水のように、文字で「水はえ
んぴつの太さで」と書いてあるより、アースくんの絵が貼ってあるだけで、
水の出しすぎに気をつけなきゃと、思ってほしいという考えです。
皆が取り組むことでどういういいことがあるのかというと、学校で生徒が
気を付けていることを、生徒の家でもやると家族も気を付けるようになりま
す。その家族が自分の仕事場でも気を付けるようになると周りも気を付ける
ようになります。このように、どんどん広げることができます。私は、子か
ら親へ、親から社会へつなげられるといいと思いました。
最後に私達環境ISO委員会が目指していくものは、ただリサイクルや節
電、節水をするのではなくて、一人ひとりが環境についてもっと意識を高め
られるようにしていきたいです。
【佳作】
「ミドリガメに罪はない」
太洋中学校
西家 亜美
7月30日、あるニュース番組で、
「子どもに人気のあのカメが」というニ
ュースを見た。取り上げられたのは、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)
による被害についての事だった。私はこの問題に驚かされた。なぜなら、縁
日でよく見かけるかわいらしいカメが、一体何をするんだと思ったからだ。
ニュースは、環境NPOが多摩川の中流域で生態調査を行ったところ、たく
さんのカメが捕獲されたという内容だった。カメの9割はミドリガメで、中
でも大きいものは体長30センチにも及んだ。小さなカメもいたので、まだ
子孫を増やしていると推測される。
今、ミドリガメは全国で大繁殖をして、生態系を脅かしている。ペットショ
ップで販売されているミドリガメは、体長5センチ程度で、家庭で育てるに
は丁度良い。しかし、成長が早いため、早ければ3年で20センチくらいに
なってしまう。ここまで大きくなると、飼育に手間がかかるので、多くの人が
川にカメを放してしまっている。
岐阜県の山除川で生態調査をした際、2002年には日本固有のイシガメ
しかいなかった川が、たったの8年で全体の9割がミドリガメに変わってし
まっていた。ミドリガメは繁殖力が高く、食欲旺盛なため、水辺の自然を破壊
する恐れがある。エビや貝の仲間、水生昆虫、水生植物を大量に食べるので、
このまま放置すると、生態系にとって非常に危険になってしまう。
では、なぜ今ミドリガメは急増しているのか。ミドリガメの輸入は195
0年代に開始された。90年代半ばのピーク時には、年間100万匹に上っ
た。この頃に大量に捨てられたミドリガメが時間をかけて、日本の環境に順
応し、大繁殖の時期を迎えているらしい。
ミドリガメの急激な増加は、農業にも危害を加えている。徳島のレンコン
農家は5年間前からミドリガメに茎を食いちぎられて、レンコンの収穫量が
減り、年間1500万円の損害を受けたそうだ。カメは周辺の川や水路から
進入して畑を荒らしているらしい。昨年から駆除に乗り出し、3800匹を
捕獲したが、被害はまだ続いている。
対策として国はミドリガメを特定外来生物に指定し、輸入や飼育を禁止す
ることを検討している。しかし、この対策はミドリガメが特定外来生物にな
ることによって、現在カメを飼っている人が、川へ捨ててしまう事態が有り
得るので、逆に状況が悪化してしまうことも心配される。規制を強くするの
は簡単だが、やるべきことは、外来生物がどういう問題を引き起こすのかを
知ることが大事だと思う。
私も小さい頃にミドリガメを飼っていたが、庭で水槽を掃除している時に
脱走してしまい、探しても見つからなかった。もしかしたら、私のカメも、
川まで歩き、そこに住みつき、子孫を増やしているのかもしれない。
この経験や、研究の結果から、生態系を壊すのはカメの責任ではなく、自
分を含めた人間の責任だということを私は強く感じる。
【佳作】
「環境のために私たちが出来ること」
浜岳中学校
井上 姫花
私たちが暮らす平塚は、とても環境の良い所です。まず海があります。天
気の良い日は真っ青な空とキラキラ輝く波で気持ちがいいです。そして、山
もあります。夕焼けの時などはきれいに映ります。さらに、川も流れていて、
田んぼや畑がたくさんあります。米や野菜が作られています。水に困ること
もありません。多くの公園や広場、プールなど、遊ぶ場所もたくさんありま
す。買い物にもすぐ行けます。このように平塚は自然が豊かで、生活するに
も不便なことが全くありません。埼玉県に住んでいる私のおじいちゃんやお
ばあちゃんは、「平塚は良い所ね。」とよく言っています。
不自由なく暮らしていると、エコについて忘れがちになってしまいます。
私たちが生活していくためには、電気やガスなどのエネルギー・水が必要で
す。食べ物や衣類、生活用品やその他色々なものをたくさん買わなければな
りません。しかし、その使い方や買い方によっては、環境に悪い影響を及ぼ
してしまいます。そこで、私たちにできる環境に配慮した生活スタイルにつ
いて、考えてみたいと思います。
一つ目は「ごみ」に関する「できること」です。一番大切だと思うことは、
衣類や雑貨、食品など無駄に買い過ぎないようにすることです。結局ごみに
なってしまいます。エコマークや詰め替え用のものをできるだけ買うように
したり、エコバックを持参してレジ袋をもらわないようにします。そして次
に大切だと思うことは、出てしまったごみはリサイクルのために分別をする
ことです。ごみの分別は今では常識です。
二つ目は「水」に関する「できること」です。普段不自由なく使っている
水も大切に使わないと水不足になってしまいます。さらに汚れた水を排水す
ると、川や海を汚すことになってしまいます。だから「水を無駄に使わない
ようにする」ことと「汚れた水をなるべく流さないようにする」ことが大切
だと思います。注意していれば簡単に取り組めます。洗顔や歯みがきの時に
水を流しながらしない、髪を洗う時シャワーを出しっぱなしにしないなどで
す。食品を洗っている時も、水を流しながらしないようにします。食器が油
などで汚れていたら、ふいてから洗うと汚い水を排水しないで済みます。食
器用洗剤や洗たく用洗剤も必要以上に使わないようにします。下水処理場で
汚水をきれいな水にするには、たくさんの水を使うそうです。なるべく汚い
水を排水しないようにすることが節水につながります。
三つ目は、
「エネルギー」に関する「できること」です。私たちが取り組め
ることは節電です。2011年3月の東日本大震災の直後はとても意識して
取り組んでいました。使わない電気はこまめに消すことやエアコンの温度設
定に気を付けることです。夏の時期は冷蔵庫を長い時間開けていると、冷蔵
庫内の温度が上がり、電力を多く使ってしまうことになるので気を付けたい
です。今の電化製品は10年くらい前の電化製品と比べると、消費電力が少
なくてすむ省エネ型になっているそうです。
家の外では、どのような環境に配慮した生活スタイルがあるのか、父に聞
いてみました。まず一つは、自動車の乗り方についてです。自動車から排出さ
れる排気ガスが環境に悪影響を及ぼすので、必要でなければ電車などを利用
するほうが良いと思います。渋滞も減ります。東日本大震災直後はガソリンス
タンドにガソリンがなくなってしまい、自転車で通勤する人が増えました。
ガソリンの消費者も減るし、大気汚染も減ります。最近よく耳にするハイブ
リット車という車はガソリン車に比べて二酸化炭素排出量が少ないそうです。
もう一つはクールビズ・ウォームビズについてです。季節に応じたカジュア
ルな服装での通勤を許可することによって、職場のエアコンの設定温度を調
節し、省エネ・二酸化炭素の削減につなげているそうです。
このように、
「環境に配慮した生活スタイル」は、まず個人から、そして家
族全員で、さらに、社会全体で取り組まなければならないと考えます。その
ためにも、私にできることを毎日やっていこうと思います。海や空気や山や
川がいつまでもきれいな平塚であってほしいからです。
【佳作】
「平塚の海を、将来は、
」
浜岳中学校
深川 朋音
私の父は、よく海でサーフィンをしています。仕事としてサーフィンをし
ているのではなくて趣味としてやっています。サーフィンを共通とした友達
も神奈川県の大磯町や鎌倉市、他にも千葉県や愛知県など各地にたくさんい
ます。私はそんな父が好きで、父の好きな海も幼い頃から大好きです。しか
し、いつもサーフィンをして家に帰ってくると腕や足に赤い傷をつけて帰っ
てくるのです。海の中に入っていると波に揺られたごみが人の肌に触れて傷
をつけるのです。実際に私も足だけを海の中に入れただけで傷がついたこと
があります。傷をつけて帰ってきた父を見ると、いつも酷く複雑な気持ちに
なります。好きなことをしているだけなのに傷をつけなくてはいけないのか、
とも思います。
小学校中学年の頃、父に誘われて浜辺のごみを拾ってキレイにするビーチ
クリーンに初めて参加しました。たくさんの人が参加していて、参加してい
た人同士で楽しく話をしながら拾いました。ごみの種類は色々あり、空き缶
やビン、使い終わった花火のごみなどが多かったです。私は一生懸命拾いま
した。1時間くらいで終わり、拾ったごみは全部合計して約20袋はありま
した。その袋を見た時の達成感は今でも忘れられません。それほどすっきり
として気持ちが良かったです。
初めてのビーチクリーンの後も毎年1回は参加していました。しかし、参
加するたびに疑問に思うことが出来ていきました。それは、参加している人
のほとんどがサーファーやボディーボーダー、サーフショップで働いている
人、ということです。私は不思議に思いました。海はみんなのもののはずな
のに海をキレイにするのはこの人達だけの役目なのかと。ごみを捨てている
人は他にたくさんいるはずなのにその人達はキレイにしなくていいのかと。
そこで、私は「みんなの海、みんなで参加するビーチクリーン」を提案し
たいです。サーファーやボディーボーダーはもちろん、小学生や中学生、高
校生、子どもから大人まで年齢を問わずに海を大切だと思う人、海をキレイ
にしたいと思う人が誰でも参加できる「湘南平塚の海を愛する人が参加する
ビーチクリーン」です。海をキレイにすることが目的ですが、ビーチクリー
ンを通しての人と人との交流を深めることも目的の一つとしたいです。みん
なで楽しくお話をしながら海をキレイにしていけば、苦痛ではないし楽しく
なると思います。中学校や高校で掲示したり、回覧版を回したりして呼び掛
けをして積極的に参加者を募ればいいと思います。私は「みんなの海、みん
なで参加するビーチクリーン」で「海を愛する平塚、仲の良い平塚」にした
いです。
海をキレイにする取り組み、ビーチクリーンはとても大切なことだと思い
ます。しかし一番大切なのは、やはり「一人ひとりがちゃんとマナーを守る」
ということなのではないでしょうか。ごみを捨てずに持ち帰る。この基本を
みんなが守れば、美しい海が将来、そこにあるのではないでしょうか。私は
そんな将来が待ち遠しく、そして、愛おしくあります。
今は、傷一つなく帰ってくる父の姿が見たいのです。
【佳作】
「人と野鳥が住みやすい街・平塚」
浜岳中学校
池田 有輝
僕の家は2つの小さな林に挟まれているところにあります。片方は私有地
なので、囲いがあり、詳しく見たり、入ることはできませんが、片方の林は
県有地で大きなクロマツの林の中に平塚市の木であるクスノキや桑の木もあ
り春夏秋冬を通していろいろな景色を見る事が出来ます。松や桑の実、虫を
食べにハトやスズメ、カラスだけでなくいろいろな野鳥も遊びにやってきま
す。鳥のさえずりを聴くととてもリラックスできて気持ちが良いです。地面
は草や葉で覆われた土でフカフカでアスファルトとは違う柔らかさは歩いて
いて足にも優しいです。僕も小学生の頃は秘密基地を作ったりして遊んだり
しました。小さな子は松ぼっくりを拾って工作をしたり、虫とりをしたり、
探検ごっこをしたり、大人の人も犬の散歩などでやってきて決して広い林で
はないけれど四季を感じられる近所の人達の憩いの場になっていると思いま
す。ただ、業者の方が定期的に草刈をしてくれたり、林の角にあるごみ捨て
場ではしっかりとしたネットタイプのごみ箱を設置すると共に、ごみ出しや
犬の散歩のルールを守ったりしていないと荒地になったり、ごみが散乱した
りしてしまうので住民の「林を大切に維持してゆこう」という意識の高さも
大切な事だと思います。
このように、人間と野鳥が共存し住みやすい街を作るためには、僕の家の
近くの林の様に住宅地の場合はこのような林があると良いと思います。
ビルやマンションが多いところではアスファルトで地面が覆われ、草木が
育つことのできる場所が少ないから野鳥が住むのには適さないかも知れませ
んが、ビルの屋上などに軽量の土を盛り、野鳥の好む草木を植えたり、バー
ドハウスを設置したり、水場を作ってハスなどの植物を育てたりすれば、鳥
が遊びに来てくれるようになるのではと思います。地球温暖化対策にもなる
し人間にも休憩のとれる場所として整備すれば鳥にも地球にも人にとっても
優しくくつろげるというメリットが生まれると考えます。また、多くの人に
鳥や自然に興味を持ってもらうように、野鳥がいる川岸や森などで野鳥観察
会を行い子どもからお年寄りまで楽しく参加できる機会を増やし野鳥とまわ
りの自然との関わりを知ってもらうことも大切だと思うし、調査や観察は定
期的に続けていくと良いと思います。人間が生き物の生活を知り関心を深め
てやってあげていいこと、してはいけないことの知識を深めることが大事だ
と思うからです。また、野鳥などの生き物は決してペットではないのだから
可愛がりすぎるのではなく生態系などを知り僕達がどのように関わってゆけ
ば良いのか、うまく共存するためにどうすればよいのか皆で考えていかなけ
ればいけないと思います。
このように人間が自分の住んでいる場所の自然や鳥に興味を持ち大切にし
ていこうという意識を高めていくことが人間と野鳥が住みやすい街づくりに
は何より必要なことだと思います。野鳥を気軽に観察できる場所を作ること
も出来ると良いと思います。
海も川も山もある僕達の街、平塚は豊かな自然に恵まれていて人間を含む
生き物にとって住みやすいところだと思います。これから先もずっと人間だ
けが住みやすい街にならないように野生の生き物に配慮し上手に共存してい
けるよう僕が大人になったら伝えていくようにしていこうと思います。
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