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平成22年度事業計画 公益財団法人 神奈川芸術文化財団

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平成22年度事業計画 公益財団法人 神奈川芸術文化財団
平成22年度事業計画
公益財団法人 神奈川芸術文化財団
Ⅰ 平成22年度財団経営方針
1
財団を取り巻く諸課題
○
財団は平成 18 年度から、神奈川県民ホール(以下「県民ホール」という)及び県立音楽堂
(以下「音楽堂」という)の指定管理者となったが、それ以来、指定管理の提案にそって指
定管理業務を着実に実施することが求められている。
平成 21 年度には、かながわアートホール(以下「アートホール」という)も指定管理者と
なり、さらに平成 22 年度からは神奈川芸術劇場(以下「芸術劇場」という)を含めた県民ホ
ールが一体として指定管理者となることとなった。このように、財団が管理する施設につい
ては全て指定管理者制度が導入されている。
また、平成 23 年1月には芸術劇場の開館を迎えることとなるが、県民ホール本館と芸術劇
場を一体的に運営して、第二期目の指定管理の提案を着実に実施し成果をあげていくことが
求められている。
○
上記のような指定管理者制度の環境下で、県民サービスの向上という指定管理者制度の趣
旨を踏まえながら、県民に質の高い文化芸術に親しむ機会を提供するという財団の使命を果
たすため、主催事業の質の向上を図るなど、多くの県民の皆様に来館していただくための努
力を行わなければならない。
○
指定管理者として現在管理している県民ホール本館、音楽堂とも、施設の老朽化という課
題を抱えており、音楽堂は平成 20 年度の耐震補強工事の実施で一部改善はされたが、依然と
してバリアフリー化の遅れやトイレ不足、椅子の狭さなどアメニティー面について来館者か
らの苦情・意見も多く県民サービスの向上を図るための対応に取り組む必要がある。
また、平成 21 年度から新たに指定管理者となったアートホールについては、神奈川フィル
ハーモニー管弦楽団との連携を一層強化し、提案した内容を着実に実施し、当財団ならでは
の特色を打ち出せるよう積極的に取り組まなければならない。
公益法人制度改革への対応として、
「公益財団法人」への移行認定を目指し、平成 21 年 12
○
月 25 日に移行認定申請を行ったところであるが、認定を受け新制度に移行した後は、公益財
団法人としての適切な運営が求められることになる。
2
県民サービスの充実に向けた事業展開
(1)県民の期待に応える魅力ある公演の実施
平成 22 年度に 17 回目を迎えた神奈川国際芸術フェスティバルについては、平成 22 年4
月 18 日から7月 22 日にかけて、県民参加の大規模な合唱を伴う管弦楽作品のほかバレエ、
室内楽、美術といった幅広いジャンルにわたり7演目7公演1展示(うち1演目1公演は共催)
を実施する。更にびわ湖ホールとの共同制作オペラやアウトリーチ事業など、芸術文化の創
造と鑑賞機会の充実、普及への活動を積極的に進める。
また、平成 23 年 1 月には芸術劇場の開館を迎えるため、その祝祭にふさわしく、県民ホー
ル本館、音楽堂も含め、
「芸術劇場オープニングフェスティバル」(仮称)の開催を企画して
いる。
(2)施設環境面におけるサービスの向上
引き続き「安全」、「安心」、「快適」な劇場空間の提供に努めるとともに、バリアフリー対策
については、障害者、高齢者の方々などに対し、介添えが必要な場合は、職員等スタッフから
声をかけ、また介添えの必要な方へ案内掲示や誘導を行うなど、スタッフが一体となり人的な
対応により設備面の不備を補っていく。
また、施設の老朽化対策として、安全性向上のために必要な小破修繕やアメニティー向上の
ための修繕を、経営努力による利用料金増収分を充当して対応する。
(3)収支健全化に向けた取組
創造的な芸術を発信していく事業を実施しつつ、引き続き収入の確保に努め、効率的な運営
を行なう。
収入増に向けた取り組みとして、入場料収入の増を図るために、観客からのアンケートに加
え、外部有識者も含めた方々による主催事業の評価結果を活かし、県民に受け入れられる、よ
り魅力ある公演を企画・制作・実施し、入場者数の増加を目指すともに、チケット購入の利便
性の向上や、友の会制度のリニューアルを行うなど入場料収入増に向けた対策を講じていく。
また、利用料収入の増加策としては、利用者からの要望に対応して行う臨時開館による開館
日の増加に取り組むとともに、施設の空き日をホームページ上で公開し、利用希望者の利便向
上を講じることなどにより、利用日数・利用率の向上を図っていく。
さらに、外部資金の確保に努めるとともに、適正な予算執行、経費削減についても不断の
努力を重ね、厳しい経済環境の中にあって、収支健全化に向けた経営改善を一層進めること
とする。
Ⅱ 事業概要
1 芸術文化の創造、振興、鑑賞普及、及びそのための施設の運営に関する事業
(1) 芸術文化の創造・振興事業
ア 神奈川県民ホール
(ア)神奈川県民ホール(本館)
県民ホールの施設特性や日本有数の観客収容数を活かして、大型舞台芸術であるオペラ、
バレエを中心に、親しみやすい作品から現代作品も含め、水準の高い公演をそろえ、県民
に良質な文化芸術の鑑賞機会を提供するとともに、高い芸術性を有する新しい舞台を創造
し発信する。
【大ホール】
フェスティバル参加公演として、大ホールならではの大規模な合唱を伴う管弦楽作品
「カルミナ・ブラーナ」を演奏する。本公演では、合唱団(総勢400名)を県民からの一
般公募により組織し、半年以上にわたる練習を積み重ねプロと競演する。大ホールならで
はのダイナミックな20世紀の管弦楽曲の大作を紹介するとともに、県民に得がたい芸術創
造体験の機会を提供する。
オペラ公演は、神奈川県民ホール・びわ湖ホール共同制作オペラ「アイーダ」に取り組
み国内劇場と連携した事業展開を進める。
また、年末の恒例企画として定着している「ファンタスティック・ガラコンサート2010」
を実施するほか、共催公演として、トリノ王立歌劇場「ラ・ボエーム」、英国ロイヤル・
オペラ「椿姫」、フィレンツェ歌劇場「トスカ」、キエフ・オペラ等、世界の一流オペラ
公演を実施し、オーケストラ公演は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による多彩な内容
の演奏会を実施する。
バレエ公演は、東京バレエ団による日本のバレエ団として初演となるジョン・クランコ
振付による20世紀物語バレエの傑作「オネーギン」を、神奈川出身の斎藤友佳理を主役に
迎えて実施する。共催公演として、熊川哲也Kバレエカンパニー、レニングラード国立バ
レエ等、国内外の優れたグランドバレエ公演を実施し、県民への上質なバレエの鑑賞機会
の提供に努める。
【小ホール】
フェスティバル参加公演として12人の日本のトップクラスのチェリストからなるチェ
ロによるアンサンブル「スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ」演奏会を実施し、
ロシア民族楽器アンサンブル「テレム・カルテット」(共催)演奏会と併せ、国内外の現
代感覚溢れるアンサンブルを紹介する「スーパー・アンサンブル・トゥデイ!」としてア
ンサンブルの多彩な魅力を紹介する。
パイプオルガンを活かした「パイプオルガン・プロムナード・コンサート」、「パイプ
オルガン・クリスマス・コンサート」などのほかに入門普及コンサートシリーズである「季
節の風コンサート」等を実施する。
また、芸術劇場オープニングフェスティバル(仮称)「アンサンブル・ニュートラディ
ション」を開催する。
【ギャラリー】
昨年に引き続き、神奈川県出身で、日本を代表するアートディレクター浅葉克己の展覧
会「デザインの港-浅葉克己展2」を開催する。本展覧会は、生活全体をアートととらえる
浅葉氏により、総合的に生活の局面とアートの関係を表現する。このほか秋には現代アー
トをメインテーマにした企画展「泉太郎展」を実施し芸術性と集客性を両立させながらギ
ャラリーの賑わいを高めていく。
さらに、ギャラリー等を利用してジャンルを越える新しい芸術表現をテーマに最新のア
ートシーンを紹介する「アート・コンプレックス2010」を実施する。
【主催事業一覧】
表中★印は神奈川国際芸術フェスティバル、☆印は芸術劇場オープニングフェスティバル(仮称)対象事業
大ホール主催公演(4演目5公演)
公 演 名
開 催 日
内
容
神奈川出身の斎藤友佳理を主役に迎え、日本
東京バレエ団「オネーギン」全3幕
★
5月23日(日)
を代表するバレエ団の一つである東京バレエ
団が総力を結集して上演する20世紀物語バレ
エの傑作を広く県民に紹介する。
開館35周年を記念し、大ホールの特性を活か
せる20世紀の大規模な合唱付管弦楽曲の名作
カール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」
★
6月6日(日)
「カルミナ・ブラーナ」を、県民参加による
合唱団(一般と児童で計 400名)を組織し演
奏する。県民自らが豊かな芸術創造活動に参
画する機会を設けるとともに、20世紀の優れ
た大曲を広く県民に紹介する。
公 演 名
開 催 日
オペラ、バレエ、オーケストラの名曲の数々
ファンタスティック・ガラコンサー
ト2010
内容
を一流の出演者を迎えて華やかなステージで
お贈りする年末恒例のコンサート。年間を通
12月29日(水) してオペラ、バレエ公演の多い県民ホールな
らではの企画として定着してきており、芸術
のもたらす感動を以って年末年始を幸せな気
分で迎えていただく。
単独では実現不可能な規模と質の高いオペ
神奈川県民ホール・びわ湖ホール
共同制作オペラ 「アイーダ」
☆
ラをびわ湖ホール、東京二期会との共同制作
により新制作上演する。沼尻竜典の指揮、粟
3月20日(日) 國淳の演出でその規模から完全上演が困難な
21日(月祝)
ヴェルディの大作を新制作上演し、イタリアオ
ペラの真髄を広く県民に紹介する。
小ホール主催公演(5演目18公演)
公 演 名
スーパー・アンサンブル・トゥデイ!
開 催 日
容
日本のトップクラスのチェリスト12名からな
るアンサンブルの演奏会を実施し、バッハか
「スーパー・チェロ・アンサンブル・
トウキョウ」
内
7月17日(土)
らピアソラ、現代作品まで親しみやすい内容
でチェロという楽器ならではの響きと音楽の
★
魅力を広く県民に紹介する。
普段コンサートに馴染みの薄い層も対象にし
た気軽な室内楽の「入門コンサート」を年4
ータイムコンサ 回開催する。ティータイムコンサートは休憩
ート
時のドリンクサービス付で2時間のフルコン
サート,(ミニ)は休憩なし1時間でワンコイ
10月23日(土)
ンとより気軽に来やすい設定とし芸術を鑑賞
3月26日(土) する観客の裾野を広げる。
季節の風とティ
季節の風コンサート
季節の風コンサ
ート(ミニ)
8月21日(土)
2月11日(金祝)
パイプオルガン・クリスマス・コン
サート
12月18日(土)
19日(日)
開館以来伝統あるオルガンコンサートをク
リスマスの時期にふさわしい内容で開催し、
季節感とともにオルガン音楽を中心とした音
楽の魅力を広く県民に紹介する。
公 演 名
開 催 日
内
容
一柳芸術総監督自らによる企画。正倉院の復
元楽器、日本の伝統楽器を中心としたアンサ
アンサンブル・ニュートラディション 3月5日(土) ンブルを結成し、日本の音楽のルーツを感じ
させる楽器のアンサンブルによる古の響きの
演奏会☆
魅力と現代作曲家による多彩な作品の魅力を
広く県民に紹介する。
4月23日(金)
6月17日(木)
8月 5日(木)
パイプオルガン・プロムナードコンサ 9月17日(金)
ート
11月19日(金)
1月21日(金)
3月 4日(金)
ギャラリー主催展示(4展示)
企 画 展 名
開 催 期 間
デザインの港2―浅葉克己展 ★
7月7日(水)
~22日(木)
日本現代工芸美術展
7月7日(水)
~22日(木)
第46回神奈川県美術展 1期展
9月8日(水)
~19日(日)
第46回神奈川県美術展 2期展
泉太郎展(仮称)
開館以来の継続事業。優秀な若手演奏家を中
心に出演機会を提供し、鑑賞機会の少ない子
育て中の方や乳幼児も参加できる平日昼の無
料コンサートを実施。年7日間で10回開催。パ
イプオルガンを活用して、若手演奏家の育成
を図るとともに、音楽に親しみやすい環境を
整えることで、芸術を鑑賞する観客の裾野を
広げる。
関連企画として横浜みなとみらいホール等、
県内の他ホールとも提携した「オルガンツア
ー」も予定。
内容
神奈川出身で日本を代表するアートディレ
クター浅葉克己の展覧会。ドイツ・バウハウ
スのデザインをはじめ、東洋と西洋という視
点から構成される展覧会を開催し、そのグロー
バルな世界を広く県民に紹介する。
日本を代表する現代工芸作家及び神奈川で
活躍する工芸作家による美術展を開催し、工
芸の世界を広く県民に紹介する。
県との共催による美術公募展。県下の美術振
興を目的として実施する。
9月22日(水)
~10月3日(日)
11月 2日(火)
~27日(土)
これから活躍が期待される若手作家を紹介す
る秋の現代美術の企画展。今回は、ドローイ
ングや身体、日用品などを制作する泉太郎に
よる大規模な個展を開催し、その世界を広く
県民に紹介する。
その他主催公演(1公演)
公 演 名
アート・コンプレックス2010
開 催 日
11月予定
内容
一柳芸術総監督の企画監修のもと、財団が取
り組んでいるジャンル部門(舞台芸術、音楽、
演劇、美術)が共同で取り組み、それぞれの
ジャンルのアーティストどうしが新しいもの
と出会い創り出す刺激的独創的な舞台を広く
県民に紹介する。
【共催事業一覧】
大ホール共催公演(18演目19公演)
公 演 名
開 催 日
熊川哲也 Kバレエ・カンパニー
5月26日(水)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団創立40周年記念演奏 マーラー「復活」
5月29日(土)
神奈川フィル・ポップスオーケストラ
7月 3日(土)
トリノ王立歌劇場「ラ・ボエーム」
7月25日(日)
第19回首都オペラ公演「フェランチェスカ・ダ・リミニ」
9月 4日(土) 5日(日)
英国ロイヤル・オペラ「椿姫」
9月12日(日)
第8回アートダンスカナガワ
10月17日(日)
熊川哲也 Kバレエ・カンパニー
10月23日(土)
第59回神奈川文化賞・スポーツ賞贈呈式 祝賀音楽会
11月 3日(水祝)
キエフ・オペラ「カルメン」
11月23日(火祝)
ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ「魔笛」
11月27日(土)
松山バレエ団「くるみ割り人形」
12月11日(土)
レニングラード国立バレエ「くるみ割り人形」
12月24日(金)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団名曲シリーズ ベートーヴェン「第9」12月26日(日)
公 演 名
開 催 日
第28回日本バレエ協会 神奈川ブロック自主公演「ジゼル」他
1月16日(日)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ポップスオーケストラ
1月29日(土)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 シネマ・クラッシックス
2月 5日(土)
フィレンツェ歌劇場「トスカ」
3月13日(日)
小ホール共催公演(12演目13公演)
公 演 名
開 催 日
細川久恵オルガンリサイタル まなざし
4月17日(土)
第29回 かながわゴールデンコンサート2010
5月9日(日) 22日(土)
癒しのショパン~パイプオルガンで聞く魅惑の調べ
5月15日(土)
イリーナ・メジューエワ PLAYS ショパン
5月29日(土)
スーパー・アンサンブル・トゥデイ!「テレム・カルテット」★
7月 3日(土)
横浜シティオペラ 歌曲コンサート「英語による歌曲への誘い」
7月 4日(日)
横浜シティオペラ 歌曲コンサート「スペイン・フランス歌曲への誘い」 7月11日(日)
フェリス・音楽の花束 ①
7月 6日(火)
フェリス・音楽の花束 ②
7月15日(木)
大萩康司ギターリサイタル
10月 2日(土)
久保浩&ライナー・ホフマン ピアノ・デュオ
10月15日(金)
フェリス女学院大学創立140周年記念 山手の丘コンクール入賞者演奏会
11月11日(木)
ギャラリー共催展示(2展示)
企 画 展 名
開 催 期 間
神奈川国際アニメーション映像祭 Vol.4
5月4日(火祝)~9日(日)
OVER TONE2
12月7日(火)~19日(日)
(イ) 神奈川県民ホール(神奈川芸術劇場)
芸術劇場は平成23年1月に開館を迎えるが、年度内は自主事業を中心に展開し、ホー
ルでは、式典や新劇場の開館に相応しいテーマ性を持った長期の新作演劇公演や新しい
切り口で伝統芸能に取り組むなど、高い芸術性を有する新しい舞台を創造し、県民に良
質な文化芸術の鑑賞機会を提供する。
スタジオでは、県内を含め実力のある若手舞台人による新作公演により、多様な層へ
鑑賞機会を提供するとともに、他の公共文化施設との連携により神奈川から新しい舞台
を発信する。
また、地域の公共文化施設等との連携により内外の舞台芸術関係者が集う催事と国際
会議を招致開催し、内外の関係者に新劇場と公演を披露する。
【ホール】
県民及び建築・行政・舞台・公共施設関係者等に芸術劇場を披露し、劇場の開館を広
こけら お
く周知するために開館式典を行い、杮 落とし公演として伝統芸能公演を実施する。
芸術監督宮本亜門の企画・演出による実質的なオープニング公演として、日本文学作
品を演劇化し、芸術劇場の方向性や創造性を示すと共に、長期にわたる上演により幅広
い層の集客に努める。
また、伝統芸能を世界的な写真家・美術家のディレクションにより新たな息吹を与え
て舞台化する。
【スタジオ】
県の文化賞を始めとする受賞歴を誇り、いま最も注目を集める若手劇作家演出家が主宰
し、神奈川県を拠点に活動する劇団による新作公演等を実施する。
続いて、芸術監督の掲げる「日本文学」から著名近代文学作家の諸作品を実力ある劇団
が新たな視点で劇化する。さらに、若手人形劇作家の新作を伝統芸能に時期をあわせて公
演する。
【主催事業一覧】
表中☆印は芸術劇場オープニングフェスティバル(仮称)対象事業
主催公演 6演目 62公演
開 催
公 演 名
開館式典(伝統芸能公演)
開 催 日
内
容
県民、劇場、建設関係者等を招き、開館式典と伝統芸
1 月 11 日(火) 能の杮落し上演及び館内を披露する内覧会等を行う。
芸術監督の企画・演出による、実質的なオープニング
芸術劇場オープニング事業
公演。芸術劇場の方向性を示す新作プロデュース公演
「芸術監督演出」公演
1 月 29 日(土) であり、神奈川では例を見ない長期にわたる公演で、
☆
~2 月 15 日
(火)幅広い層の集客に努める。
「若手劇団新作」公演
☆
いま最も注目を集める若手演出家が主宰し、神奈川を
2 月 2 日(水) 拠点にして活動する劇団による新作公演。県内の文化
~15 日(火) 芸術活動の活性化につなげるとともに、芸術劇場から
優れた作品を内外に発信する。
「伝統芸能」公演
☆
伝統芸能に造詣の深い世界的な写真家・美術家のディ
3 月 23 日(水)レクションにより伝統芸能に新たな息吹を与え展開
~27 日(日) する。多様な芸術鑑賞環境を提供し幅広い県民の来館
を促す。
「実力派劇団新作」公演
☆
高い評価を得ている実力派若手演出家による日本文
学の舞台化。創造型劇場として、実力ある若手劇団等
3 月 10 日(木)を起用することにより新しい舞台芸術の可能性を追
~21 日(月祝)求し、芸術劇場から優れた作品を内外に発信する。
「新作人形劇」公演
☆
3 月 25 日(金)若手人形劇作家が日本文学を新作人形劇として創作
~27 日(日) 上演。
【提携公演事業一覧】
提携公演 1演目 8公演
公 演 名
「若手人気演出家新作」公演
開 催 日
内
容
神奈川芸術劇場は、芸術監督の方針の下、日本文学を新
1月17日(月) しい視点で舞台化することをテーマのひとつとして掲
~23日(日) げており、芸術監督演出作品以外にも若手で評価の高い
演出家を起用し新作公演を提携公演として行う。
イ 県立音楽堂
音楽堂は、指定管理期間1期目の最後の年を迎える。引き続き、音響の良さや建築史的価
値を持つ特別な芸術空間としての魅力をアピールしながら、県民に親しまれる中規模ホール
としてふさわしい事業を実施する。
神奈川国際芸術フェスティバル対象公演では、まさに巨匠と呼ぶにふさわしい演奏家の
音楽を堪能する室内楽コンサート《音楽堂ヴィルトォーゾ・シリーズ》や、誰でも楽しめ
るよう工夫したオーケストラ公演「クラシックな休日を♪in 音楽堂」、そして “合唱の
殿堂”音楽堂にふさわしい「スウェーデン放送合唱団」の公演を実施する。
通年事業は、アウトリーチも交えた企画「子どもと楽しむ夏・音楽堂」で生誕200年のシ
ョパン特集を実施する。また、10回目の節目を迎える「井上道義の上り坂コンサート」は
前夜祭を交えた2公演とし、クラシック音楽への興味がより広がりを持つよう工夫して実
施する。このほか著名な外来アーティストを迎えての室内楽公演や、恒例の「クリスマス
音楽会 メサイア」などを実施する。
年明けの「芸術劇場オープニングフェスティバル」(仮称)では、「音楽堂で聴く雅楽」
を実施し、日本の伝統の魅力と可能性を紹介する。
【主催事業一覧】
表中★印は神奈川国際芸術フェスティバル、☆印は芸術劇場オープニングフェスティバル(仮称)対象事業
主催公演(12演目 13公演)
公 演 名
音楽堂ヴィルトォーゾ・シリーズ
Vol.5
アンネ=ゾフィー・ムター
ヴァイオリン・リサイタル
★
クラシックな休日を♪in音楽堂
藤岡幸夫指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
スペシャルコンサート
★
スウェーデン放送合唱団
開 催 日
4月18日(日)
5月22日(土)
6月19日(土)
タラフ・ドゥ・トランシルヴァニア
公演
8月13日(金)
事業目的
音楽堂の音響と歴史性を踏まえ、実力・人気と
もに世界的な「巨匠」といえる演奏家のコンサ
ートを実施し、上質で豊かな音楽に触れる機会
を提供する。
クラシック鑑賞者の拡大をめざし、生のオーケス
トラを間近に聴く体験を提供するシリーズ。一般
になじみのある選曲、トークを交えた進行で、ク
ラシックの魅力と楽しく出会えるよう工夫。
多くのアマチュア合唱団が利用する音楽堂で、
世界最高水準の合唱の鑑賞機会を提供。公開リ
ハーサル、合唱指揮者セミナーなども実施し、
県民の芸術活動に刺激となるよう工夫。
コンサートホールで鑑賞するチャンスの少ない
トランシルヴァニア地方の弦楽アンサンブルを
紹介し、民族音楽的な表現の多彩さと力強さ、そ
して沸き立つ楽しさを体験していただく。
公 演 名
大野和士の
オペラ・レクチャーコンサート
子どもと楽しむ夏・音楽堂
開 催 日
8月27日(金)
8月29日(日)
夏休みに子供たちが家族ぐるみで音楽芸術に親
しむ機会を提供する。今年生誕200年となるショ
パンのピアノ作品をテーマとする。
未定
鑑賞機会の拡大をめざし、地域の小中学校のPTA
等と連携し、上記公演の出演者が学校へ出向い
て、ミニ・コンサートを実施する。
仲道郁代ピアノ・コンサート
子どもと楽しむ夏・音楽堂
関連アウトリーチ
井上道義の上り坂コンサート
Vol.10 前夜祭
10月15日(金)
若い世代への普及目的で、これまで本シリーズ
にクラシックジャンル以外の分野から出演した
若手奏者と神奈川フィルのコンサートマスター
らによるクラシカル・セッションを予定。
10月16日(土)
指揮者井上道義と神奈川フィルがオーケストラ
の魅力を紹介する。伸び盛りの演奏家との共演だ
からこそ生まれる音楽の瑞々しさ、温かさを味わ
うと同時に、若手育成にも寄与する。
12月12日(日)
県民の音楽活動をより豊かにする目的で、神奈川
県合唱連盟と連携して実施。アマチュア合唱が、
神奈川フィルやプロ歌手と共演。40年以上継続さ
れている恒例の演奏会。
井上道義の上り坂コンサート
Vol.10
第45回クリスマス音楽会
「メサイア」演奏会
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
&コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
エレーヌ・グリモー
ピアノ・リサイタル
音楽堂で聴く雅楽☆
事 業 目 的
世界で活躍する指揮者が自らピアノを弾き、気
鋭の歌手たちの歌唱とともにオペラの醍醐味を
紹介。一般の人々がオペラを身近に感じると共
に、鑑賞の手がかりとなることをめざす。
12月17日(金)
1月15日(土)
2月19日(土)
音楽堂の音響と空間を生かし、県民の鑑賞機会
を豊かにする目的で実施。ドイツを代表する世
界最古の弦楽四重奏団と、オーストリア期待の
若手ピアニストによる名曲コンサート。
音楽堂の音響と空間を生かし、県民の鑑賞機会
を豊かにする目的で実施。フランス出身の稀有
な才能を持つピアニストのソロ・リサイタル。
音楽堂の音響と空間を生かし、日本の伝統音楽
の豊かな魅力と可能性を広く県民に紹介する目
的で実施。古典の管絃・舞楽の上演と新作雅楽
の初演。新劇場開館の祝祭感も盛り上げる。
【共催事業一覧】
共催公演(17演目 30公演 )
公 演 名
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会
聖響 音楽堂シリーズ ロマン派の響き 第2回
4 月 10 日(土)
第 26 回かながわ音楽コンクール
4 月 11 日(日)
ヴァイオリン部門本選
開催日
公 演 名
第 33 回全日本おかあさんコーラス
第 26 回かながわ音楽コンクール
関東支部神奈川県大会
ユースピアノ部門本選
開催日
4 月 24 日(土)
4 月 25 日(日)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会
聖響 音楽堂シリーズ ロマン派の響き 第3回
5 月 1 日(土)
第 25 回ヨコハマコンペティション PARTⅠ
(神奈川県芸術舞踊祭 No.93) 創作部門
6 月 4 日(金)
ダンスカナガワフェスティバル(神奈川県芸術舞踊祭 No.92)
ジュニアの部・シニアの部
6 月 5 日(土)
第 53 回神奈川県合唱祭
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会
聖響 音楽堂シリーズ ロマン派の響き 第4回
第 77 回(平成 22 年度)NHK全国学校音楽コンクール
神奈川県コンクール
6 月 12 日(土) 13 日(日)
26 日(土) 27 日(日)
7 月 24 日(土)
8 月 3 日(火) 4 日(水)
5 日(木) 6 日(金)
第 53 回神奈川県合唱コンクール
9 月 4 日(土) 5 日(日)
第 20 回神奈川オペラフェスティバル’10
第1夜 オペラ・ガラ・コンサート
9 月 23 日(木祝)
第 50 回「音楽堂・おかあさんコーラス」
10 月 5 日(火) 6 日(水)
7 日(木) 8 日(金)
第 25 回ヨコハマコンペティション(神奈川県芸術舞踊祭 No.93)
【クラシック】シニア部門・ジュニア部門
【モダン】シニア部門・ジュニア部門
11 月 18 日(木) 19 日(金)
20 日(土) 21 日(日)
第 44 回神奈川県名流三曲祭
11 月 28 日(日)
プレガルディエン(テノール)&シュタイアー(フォルテピアノ)
リートリサイタル
2 月 20 日(日)
第 34 回神奈川県合唱フェスティバル
2 月 11 日(金祝)
ウ かながわアートホール
神奈川フィルハーモニー管弦楽団と協力し、オーケストラコンサートや室内楽公演を実
施することにより、広く音楽に親しむ機会を提供する。
アートホール所蔵のCDやDVDを活用した鑑賞会を実施し、県民が手軽に芸術に親しめ
る機会を提供する。
周辺地域の賑わいを創出し、より多くの県民に親しんでもらえるよう、ストリートミュ
ージシャンへホール正面広場を演奏活動の場として提供する。
また、子どもが音楽の楽しさを体験し、将来にわたって鑑賞するきっかけを作ることを
目的としたキッズコンサートをアートホールで実施する。
【主催事業一覧】
主催公演(4演目)
公 演 名
カジュアルコンサート
アートホールキッズコンサートVOL.2
開 催 日
事 業 目 的
神奈川フィルのメンバーの参加のもと親し
7 月 10 日(土) みやすい演目を揃え、音楽の楽しさをわか
1 月 16 日(日) りやすく県民に伝える。
予定
音楽の楽しさをわかりやすく子どもを中心と
8月(予定)
した県民に伝え、鑑賞するきっかけを提供す
る。
アートホール前噴水広場を活用し、ストリ
ストリートライブ@区民祭り(仮称) 10 月 16 日(土) ートミュージシャンに発表の場を提供。
~17 日(日) 保土ヶ谷区祭との同時開催を予定。
CDコンサート「音楽がいっぱい」
(サウンドリスニング)
定期的開催
予定
アートホール所蔵のCDやDVDを活用し、
サウンドリスニングコンサートを開催。
【共催事業一覧】
共催公演(1演目)
公
演
名
Yokohama HOOOD!! 2010~ストリートミュージシャンフェスティバル
横浜~
開
催
日
10 月 30 日(土)~31 日(日)
(2)
芸術文化の鑑賞普及事業
県民の芸術文化に対する関心、理解をさらに深め、新しい芸術文化の世界を紹介するこ
とを目的に舞台芸術講座、シンポジウム、アウトリーチ事業等の普及事業を展開する。
事業一覧
舞台芸術講座(5講座)など
公 演 名
開 催 日
舞台芸術講座
クラシックバレエの魅力3
「ユカリューシャが語るロシアバレ 4 月 10 日(土)
エとオネーギンの魅力」
舞台芸術講座
シューマン生誕 200 年記念
「シューマンの魅力」
9 月 18 日(土)
舞台芸術講座
名作オペラ講座 第 4 弾
オペラ「アイーダ」の魅力
2 月 19 日(土)
舞台芸術講座
「神奈川芸術劇場を知る」など
未定
「アーティスト・トーク」
未定
「体験ワークショップ」「バックステ
未定
ージツアー」
公 演 名(1演目1公演)
公 演 名(1事業)
音楽堂ふれあいアウトリーチ
地域等連携事業(1事業)
公 演 名
芸術見本市ヨコハマ 2011
(仮称)+国際会議
容
6 月 5 日(土) 広く文化芸術に親しむための入門となる
オペラ、バレエ、伝統芸能等の鑑賞普及講座。
舞台芸術講座
シリーズ日本の伝統 ④
県民ホール地域支援事業
内
舞台芸術や劇場施設への関心を喚起し理解
を深める機会を提供することで、観劇のきっ
かけづくりを行い、観劇層を広げ来場者の増
加に結びつける。
開 催 日
内
容
都市部に集中しがちな芸術公演を県下全域
12 月 18 日(土)で享受できるよう、県域の拠点施設である県
民ホールがソフトを提供しながら、市町村と
予定
共同で実施。
開 催 日
未定( 県立養
護学校を予
定)
開 催 日
内
容
音楽ホール等への移動が困難な児童生徒に
対し、プロの演奏家による生の音楽に触れ
る機会を提供する。神奈川県教育委員会子
ども教育支援課の協力で実施。
内
容
開館時にプレゼンターや劇場関係者等内外の舞台芸術
2 月 14 日(月) 関係者が集う国際的な芸術見本市と国際会議を招致
~19 日(土) し、国内外からの多くの舞台芸術関係者の来館を得る
ことにより芸術劇場を国内外へ広く周知する。
(3) 芸術文化施設の管理運営
ア 神奈川県民ホール
(ア)神奈川県民ホール(本館)
快適な芸術文化鑑賞空間及び芸術活動の場を提供できるよう適切に施設維持管理
を行う。休館日を年末年始に限定し利用可能日を最大限提供しながら、空き日を利用
し効率よく保守点検等を行う。施設の老朽化が進んでいるため全体的な改修工事を視
野にいれつつ、必要な修繕は県との調整の上行い安全を確保していく。
運用面では利用者との打合せを事前に行い、的確に催しが行えるよう関係部門とも
調整し、利用者の満足を得られるよう運営していく。
また、引き続き中高校生の職場体験、職場見学を受け入れ、人材育成にも協力して
行く。
(イ) 神奈川県民ホール(神奈川芸術劇場)
平成23年1月の開館に向けて、7月末の竣工後、備品搬入や設備確認等の作業を確
実に進める。新築の建物であり、また、日本放送協会横浜放送会館との合築施設でも
あることから、委託業者や関係先とも綿密な調整を行い、新しい舞台芸術の拠点とし
て、快適な鑑賞空間や創造活動の場を提供できるよう適切に施設維持管理を行う。
平成22年度は貸館事業を実施しない予定としているが、23年度以降の施設利用を促進
するため、内覧会や施設見学の受け入れ等を行う。
イ 県立音楽堂
日本で最初の公立音楽専用ホール、数々のプロ・アマチュアの芸術活動が刻まれてき
たホールとしての歴史性をふまえ、「保存しつつ活用」の考え方により、長寿命化を図
る維持管理を行う。また、施設が最善の状態で安全かつ快適に利用できるよう適切な保
守・修繕等を行う。
平成22年度は、前年度に引き続き、休館日の臨時開館、早朝利用等にも対応し、更な
る利用率の向上を目指す。
56年前に建てられた施設であるため、設備面での制約はあるものの、アマチュア合唱
団、オーケストラ、学校行事等での利用も相変わらず多い。今後も利用者・来館者にと
って、更に「利用しやすい親切なホール」を目指して、職員及び舞台スタッフの、より
きめ細かく行き届いたサービス提供に努め、満足度向上を図る。
施設への理解をより深めていただくため 歴史的建造物としての施設見学への対応や
中高生の職場体験の受け入れ等も行う。
ウ かながわアートホール
従来から音楽・演劇などの活動や発表の場として、また、神奈川フィルハーモニ
ー管弦楽団の練習を公開することで、より優れた音楽・文化に接する機会を身近に感じ
られる親しまれるホールとしての役割を担ってきたが、当財団が指定管理者としての管
理・運営を開始して2年目となることから、利用者サービスの向上を一段と向上させる。
利用者が安心して芸術文化活動に親しめる場を提供するとともに、神奈川フィルハ
ーモニー管弦楽団との連携によりその魅力を最大限に生かすことで、神奈川からの文化
発信に寄与する。
開館後18年を経過したことにより設備の経年劣化が生じているが、修理・保全に迅速に
対応し、利用者に安全な環境を提供していく。
また、音楽情報コーナーの運営をとおして地域の人たちに気軽に音楽に親しめる環境
を整備する。
2 芸術文化に関する情報の収集提供、調査研究及び人材育成に関する事業
(1)芸術文化に関する情報収集、調査研究
平成22年度には従来当財団が県から受託してきた「神奈川芸術PRESS」および県総合
文化芸術情報ホームページの再編充実を図る。
情報誌「神奈川芸術PRESS」については芸術劇場開館に向けて併せ再編し、県民ホー
ル本館、芸術劇場、県立音楽堂、かながわアートホールの事業情報、アーティスト情
報などを取り上げるとともに県域の文化芸術情報についても紹介し、読み物としても
楽しめるよう内容を充実させ、広く情報提供を行なっていく。(年6回発行予定)
一方、県総合文化芸術情報ホームページ「かな@」については、インターネットを
活用した情報提供として、県民ホールや芸術劇場のホームページのリソースを有効活
用しながら、サイトのリニューアルを実施する。
(2)人材育成
アートマネージメントの専門職員や舞台技術、劇場運営を志す人などを対象にして
「舞台技術ワークショップ」や「劇場インターンシップ」を実施する。
「舞台技術ワークショップ」は芸術劇場の設備を活用して実習を交えて行ない、舞台
技術者や劇場管理者を志す人の育成に努める。
また、「劇場インターンシップ」により、大学生や舞台芸術を志す者を受け入れて劇
場運営と事業運営の両側面について総合的に学ぶ機会を提供する。
3 その他事業
(1)管理組合の運営
芸術劇場が入る山下町B1街区合同施設は、芸術劇場及び日本放送協会横浜放送会
館合同施設であるため、その施設のうち、指定された敷地・建物の施設維持管理運営業
務を行う予定である。(業務の具体的内容は、現在神奈川県と日本放送協会横浜放送局
で調整中。)
(2)友の会の運営
芸術文化の普及、鑑賞機会の提供の拡充を目ざし、芸術を愛する方々により親しみ
を持っていただくための友の会「かながわアーツ倶楽部」を運営し、会員への情報提供
やサービス提供を行う。
また神奈川芸術劇場のオープンを機に会費を無料とした気軽に入会できる新会員組
織を検討し、平成22年度中に「かながわアーツ倶楽部」も新会員組織に移行してサービ
スを一元化することで、友の会の運営内容の充実を図る。
(3)賛助会員制度の設立
公益財団法人に移行認定を受けた後は寄付者が寄付税制の優遇を受けられるように
なる。このため外部資金を獲得するための賛助会員制度を法人・個人それぞれに設
け、積極的に寄付金獲得を図っていく。
4 その他公益目的推進事業
ア 駐車場の運営等
神奈川県民ホールへの自動車での来館者のための駐車場の管理運営業務等を、効率的
に行う。
イ 県民ホール等の施設を活用する事業
県民ホール、音楽堂、アートホールについては、財団主催事業や音楽等の芸術文化の
ための利用に供することを中心に運営することとし、公益目的の利用が見込まれない場
合は、施設を有効に活用し、学術会議あるいは講演会などのための利用に供し、その利
用により得た利用料金などの収益を公益目的事業の財源にすることにより、公益目的事
業の一層の充実を図る。
特に、規模の大きな大会などに対しては、収容力が大きいというメリットを活かし、
県民ホール大ホールの活用を積極的に誘致していく。
(参考)
1 第17回神奈川国際芸術フェスティバルの実施(再掲)
県民ホール、音楽堂の指定管理業務の中心事業として、施設の特性を活かした公演内容
で神奈川国際芸術フェスティバルとして7演目7公演1展示を実施する。
公演(企画展)名
音楽堂ヴィルトォーゾ・シリーズ
Vol.5
アンネ=ゾフィー・ムター
ヴァイオリン・リサイタル
開催日
(7演目 7公演 1展示)
公演数・展示数
会
場
4 月 18 日(日)
1
音楽堂
クラシックな休日を♪in 音楽堂
藤岡幸夫指揮東京フィルハーモニー交響楽団
スペシャルコンサート
5 月 22 日(土)
1
音楽堂
東京バレエ団「オネーギン」全 3 幕
5 月 23 日(日)
1
県民ホール大ホール
カール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」 6 月 6 日(日)
1
県民ホール大ホール
スウェーデン放送合唱団
1
音楽堂
スーパー・アンサンブル・トゥデイ! 7 月 3 日(土)
テレム・カルテット演奏会(共催)
1
県民ホール小ホール
デザインの港2―浅葉克己展
1
県民ホールギャラリー
1
県民ホール小ホール
6 月 19 日(土)
7 月 7 日(水)
~22 日(木)
スーパー・アンサンブル・トゥデイ!
7 月 17 日(土)
スーパー・チェロ・アンサンブル・
トウキョウ演奏会
2 芸術劇場オープニングフェスティバル(仮称)
(再掲)
平成23年1月に開館する芸術劇場の開館を祝い、県民ホール本館、芸術劇場、音楽堂
において祝祭的なオペラ、演劇、伝統芸能、コンサートなどを8演目65公演開催する。
(8演目
公 演 名
開 催 日
公演数
会
65 公演)
場
芸術劇場オープニング事業
「芸術監督演出」公演
1 月 29 日(土)~
2 月 15 日(火)
20
芸術劇場
「若手劇団新作」公演
2 月 2 日(水)
~15 日(火)
15
芸術劇場
音楽堂で聴く雅楽
2 月 19 日(土)
1
音楽堂
アンサンブル・ニュートラディショ
3 月 5 日(土)
ン
演奏会
1
県民ホール小ホール
3 月 10 日(木)
~21 日(月祝)
13
芸術劇場
3 月 20 日(日)
21 日(月祝)
2
県民ホール大ホール
「伝統芸能」公演
3 月 23 日(水)
~27 日(日)
10
芸術劇場
「新作人形劇」公演
3 月 25 日(金)
~27 日(日)
3
芸術劇場
「実力派劇団新作」公演
神奈川県民ホール・びわ湖ホール
共同制作オペラ
ヴェルディ「アイーダ」
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