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ヨハネ17章1-8節
主日集会 2015.7.19 (3)その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・ キリストとを知ることです(3節) 大祭司としての主イエスの祈り ヨハネ福音書17:1-8 はな め てん む どのようにしたら「永遠のいのち」が得られるのかが、ここで簡単に説明されている。それは「神」と「イエス い ちち とき き 17:1 イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あ こ えいこう あらわ こ えいこう なたの子があなたの栄光を 現 すために、子の栄光を 現 してください。 こ もの えい えん この節は、イエス・キリストが真の神ではない、と言っているわけではない。永遠のいのちの共同の源として、 あた 17:2 それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、す ひと し はい けん い こ あた かれ ゆい いつ かみ つか 17:3 その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス し ・キリストとを知ることです。 おこな あた な と ち じよう 17:4 あなたがわたしに 行 わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地 上 であな えいこう あらわ たの栄光を 現 しました。 いま ちち えいこう かがや せ かい そんざい えいこう かがや にいて持っていましたあの栄光で 輝 かせてください。 よ と だ くだ ひと びと み な かれ くだ 栄光を現しました(4節) これらのことばを発しながら、主はあたかもご自分がすでに死に、埋葬され、復活したかのように語っておられ 主に「行わせるためにお与えになった」救いのわざを「成し遂げられた」のである。 十字架により御父は栄光を受けた。十字架により、①御父の知恵、②御父の真実、③御父の聖さ、そして④御父 あき 17:6 わたしは、あなたが世から取り出してわたしに下さった人々に、あなたの御名を明らかにしま かれ (4)あなたがわたしに行わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの る。主は、その罪なきご生涯、奇跡の数々、苦難と死、および復活によって、御父の栄光を現された。主は御父が まえ 17:5 今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で 輝 かせてください。世界が存在する前に、ごいっしょ も イエスの御名が父なる神の御名と並行しているのは、この両者が対等であることを意味している。主はここでご自 分を「イエス・キリスト」と呼ばれた。「キリスト」というのはメシヤ(救い主、油注がれた者)と同義である。 べての人を支配する権威を子にお与えになったからです。 えいえん ・キリスト」を知ることによってである。 あらわ かれ した。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らをわたしに下さいました。彼らはあなたのみこ の愛は栄光を受けた。 ①十字架は御父の知恵を示した。御父は義であられるのに、不敬虔な者を義とするという計画をお立てになった まも とばを守りました。 からである。 かれ くだ で し 17:7 いま彼らは、あなたがわたしに下さったものはみな、あなたから出ていることを知っています。 くだ かれ あた かれ 17:8 それは、あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれ う い で き たし し つか を受け入れ、わたしがあなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたがわたしを遣わされた ②十字架は御父の真実を示した。女のすえが蛇の頭を打ち砕くという約束を守られたからである。 ③十字架は御父の聖さを示した。神の律法の要求を、私たちの大いなる「身代わり」を通して充足されたからで ある。 ④十字架は御父の愛を示した。永遠からともにおられた御子ほどのお方を仲介者、贖い主、罪人の友とし て備えてくださったからである。 しん ことを信じました。 (5)今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で輝かせてください。世界が存在する前に、ごいっしょに いて持っていましたあの栄光で輝かせてください(5節) 【祈りながら考えよう】 この世に来られる前、御子は御父とともに天に住んでおられた。御使いが主を見る時、その目に映ったのは、神 のすべての栄光であった。だれの目にも、御子が神であることは自明であった。しかし、御子が人の中に来られた (1)どのようにしたら永遠のいのちを得られると、主は語っておられますか。 時には、神としての栄光に覆いがかけられた。御子イエスが神であることに変わりはなかったが、傍観者のほとん (2)十字架によって現された御父の栄光はどんなものですか。4つ挙げて説明して下さい。 どにとってはそれがわからなかった。彼らはイエス・キリストを大工の息子としてしか見ていなかった。 (3)主が弟子たちを信頼する根拠になっているものは何ですか。なぜ信頼できるのですか。 【解 説】 いよいよ、「大祭司としての主イエスの祈り」として知られる個所にやって来た。この祈りの中で、主はご自分の もののために執り成しをされた。これは、天で主がご自分の民のために祈るという、現在のみわざを表している。 (1)イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あなた の子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください(1節) この個所で、主イエスは天で持っていた(はっきり見える)ご自身の栄光を回復してください、と祈っておられ る。「みそばで、わたしを栄光で輝かせてください」というのは、「天の御前において栄光で輝かせてください。受 肉以前に、わたしがあなたと共有していた、本来の栄光で輝かせてください」という意味である。ここからはっき り教えられるのは、イエス・キリストの先在性(永遠の昔から存在しておられたお方)である。 (6)わたしは、あなたが世から取り出してわたしに下さった人々に、あなたの御名を明らかにしまし た。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らをわたしに下さいました。彼らはあなたのみこと ばを守りました(6節) 時は来た。主の時が来ていなかったため、敵も手出しのできない時が何度もあった。しかし、今や、主が死罪に 弟子たちは、世から選ばれて御子に与えられた。彼らは不信仰な人類の大集団から分離されて、主イエスに属す される時が到来した。「子の栄光を現してください」と救い主は祈られた。主は間近に迫る十字架上の死に目を留め るものとされた。主は御父の御名を彼らに明らかにされた。弟子たちは、世が存在する前の選びによって御父のも ておられた。もし主が墓の中に眠ったままであったら、主も他の人と何ら変わらない、と世は思うことだろう。 のとなり、御父の賜物として、また、御血で買い取られたものとして主イエスのものとなった。 しかし、もし神が死者の中から主をよみがえらせて主に栄光を与えられるなら、神の御子、世の救い主であるこ との証拠となる。神はこの願いに答えて、3日目に主イエスをよみがえらせ、後に天に引き上げ、栄光と栄誉を与え られた。 「あなたの子があなたの栄光を現すために」と主はことばを続けられた。この意味は以下の2節が説明している。 イエスはご自分を信じる者に永遠のいのちを与えて御父に栄光を帰された。神を否定していた人々が回心し、この 地上で主イエスのいのちを現す時、神に大いなる栄光がもたらされる。 「彼らはあなたのことばを守りました」と主は言われた。弟子たちのすべての失敗や欠点にもかかわらず、主は、 弟子たちが主の教えを信じ、それに従った、と評価しておられる。 (7)いま彼らは、あなたがわたしに下さったものはみな、あなたから出ていることを知っています。 それは、あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれを受 け入れ、わたしがあなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたがわたしを遣わされたこと を信じました(7-8節) (2)それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、すべ ての人を支配する権威を子にお与えになったからです(2節) 十字架における贖いのみわざの結果として、神は「すべての人を支配する権威」を御子にお授けになった。この 「権威」があるからこそ、御子は、御父に「いただいた」人々に「永遠のいのちを与える」ことができる。 -1- 主は「あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれを受け入れ…。」と語 られた。主が与えた「みことば」が彼らを養い、育てる。御霊の神が、みことばと共に働かれる。 彼らの信仰はなんと弱く、よろめいたことであろうか。しかし、主はみことばを受け入れた者たちの内に働くみ ことばゆえに信頼を語っておられる。 -2-