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のご案内 - 箱根彫刻の森美術館

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のご案内 - 箱根彫刻の森美術館
室 内 展 示 場 のご案内
2016. 4. 27
彫刻の森美術館には、5つの室内展示場があります。
本館ギャラリー
横尾忠則 迷画感応術
2016年3月19日(土)∼8月28日(日)
横尾忠則の様々な芸術家を主題とする作品を集めた展覧会です。独学で絵画を習得した横尾芸術の本質は、5歳の時に模写した「講
談社の絵本」の宮本武蔵の絵に始まり、多様なイメージを取り込む現在に至るまで、
“引用”にあると言えます。特にパブロ・ピカソに
は、1980年にニューヨーク近代美術館で大回顧展を見たことがきっかけとなり、絵画を制作することを決意したというほどの影響を
受けました。美術館の入口をくぐる際にはグラフィックデザイナーであった横尾は、2時間後の出口に立った時には“画家”になってい
たと言われています。作品を通して、ピカソという一人の人間の生き方に深く感動したのです。
本展では、芸術家たちへの敬愛とエスプリに満ちた作品を公開し、時空を超えて広がるヨコオのア
ート・コスモスを紹介します。作品の主題となっている作家は、ピカソやデュシャン、デ・キリコ、ピ
カビアなど。世紀の芸術家や名画を前に心を開き、迷い戯れ、時には批評する様子から、横尾の絵
を描く歓びや信念が伝わってくるでしょう。巨匠たちとの交感を通して横尾芸術の核心に迫ること
を目指し、さらに美術史を知ることの楽しみを提供します。
また、市販の車をアートカーとして制作し、展示する予定です。JR加古川線のラッピング電車に続
《芸術の浄化》1990年 キャンヴァスに油彩 徳島県立近代美術館蔵
撮影:松元絵里子
く、
“走るアート”が登場します。
緑陰ギャラリー
コレクション展「日本の風景 日本のわざ」 2016年2月20日(土)∼9月上旬(予定)
彫刻の森美術館では、日本の美術作品も収集しています。今回は、日本の風景を描いた版画や日本画
を中心にご紹介します。またコレクションの中から、日本の〝わざ″を感じさせる金属工芸やガラス工
芸、書もあわせて展示します。
版画では、江戸時代末期の歌川広重の《箱根七湯図会》と、大正・昭和期に日本的な風景を叙情豊か
に表現した川瀬巴水などの、箱根をテーマにした作品をご覧いただきます。金属工芸では彫金の帖佐
美行、ガラス工芸では岩田久利、書では近代詩文書を提唱した金子鷗亭や鈴木小江、町春草の作品が
あります。さらには、光彩あふれる優美な抽象造形で知られる多田美波のステンレス彫刻といった、彫
川瀬巴水
《見南山荘風景(箱根)(五)》
刻専門の美術館ならではのコレクションもお楽しみください。
歌川広重《箱根七湯図会(芦のゆ)》
マルチホール
彫刻の森研究所 会期:2016年4月29日(金・祝)∼
マンズールーム
当研究所は、彫刻作品をより深く理解し、より楽しく鑑賞することを目的に活動しています。
イタリアの彫刻家ジャコモ・マンズー
彫刻の「そざい」「かたち」「くうかん」をさまざまな方法で分析し、日々研究を重ねています。みな
の
「死の扉」
習作12点を常設展示してい
さんも是非研究に参加し、彫刻に対する理解を楽しく深めていただければと思います。そして研究の後
ます。
は、「近代彫刻コレクション」や野外彫刻をじっくり鑑賞してみてください。
彫刻との新たな出会いがあるかもしれませんよ。
近代彫刻にみる革新∼コレクションより∼
会期:2015年5月23日(土)∼
ウンベルト・ボッチオー二《空間の中の一つの連続する形》、シャルル・デスピオ 《アッシア》、アメデオ・
モディリア−二 《頭部》、コンスタンティン・ブランクーシ《接吻》、アルベルト・ジャコメッティ《腕のな
い細い女》、メダルド・ロッソ《病院の病める男》、ヘンリー・ムーア 《着衣の横たわる像》など近代彫刻の
コレクションより13点を展示します。
コンスタンティン・
ブランクーシ《接吻》
ピカソ館
『ピカソ・コレクション』
ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門にご覧いただくために1984年に日本で初めて開
館しました。ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。
アートホール
さンカく
『じぐ ザグ △ ワーるド』
会場の中心に展示されている、赤い大きな作品《オクテトラ》。 アメリカの彫刻家イサム・ノグチは、日常の遊び場にアートを持ち込み、こども
たちに夢を与えるために数多くのプレイスカルプチャー(遊べる彫刻)を制作しました。
《オクテトラ》は、イサム・ノグチが制作したプレイスカ
ルプチャーで最も知られたものです。ギリシャ語の8=オクトと4=テトラを組み合わせて《オクテトラ》と名付けられたこの作品は、六角形の
面4つと三角形の面4つをあわせた八面体の彫刻で、中に入って登ったり、くぐったりすることができます。
さンカく
「じぐザグ △ ワーるド」は、
《オクテトラ》から生まれたかたちをもとに、自然のかたちも取り入れながら会
場全体をひとつの図形として作り上げました。たくさんのポールには山形に赤色と黄色がペイントされ、まる
で森の中にいるような気持ちになります。三角形のクッションは《オクテトラ》から飛び出したかたちのよう
に見えます。どこで遊ぶのか、どうやって遊ぶのかは子どもたちの自由です。様々な遊びの中から、空間に隠されたおもしろいかたちに出合って
ください。遊具とも建築とも、アートとも言えるこの場所は、子どもたちが遊びながらアートを発見できる〈彫刻的空間〉です。
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