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のご案内 - 箱根彫刻の森美術館
室 内 展 示 場 のご案内 2015. 9. 18 彫刻の森美術館には、5つの室内展示場があります。 本館ギャラリー 「淺井裕介−絵の種 土の旅」展 2015年9月19日(土)∼2016年2月28日(日) 現代の新しい表現を紹介するシリーズ企画の第6回として、「淺井裕介−絵の種 土の旅」展 を開催します。 淺井裕介(1981年生まれ)は、身の周りのものを素材として絵を描く作家です。 その手法は、制作地で採取した土と水で描く〈泥絵〉シリーズや、壁にマスキングテープを植 物のように貼り、その上にマーカーペンで描いていく〈マスキングプラント〉シリーズなどが あります。人や動物、植物をモティーフに、空間全体を大きなキャンヴァスとして、無数の小さな生命が息づく世界をダイナミックに表現しています。 本展では、巨大な木の根をイメージしたインスタレーション作品や大型パネルによる泥絵作品などを、空間を彫刻するように展示します。淺井の紡ぎ 出す小さな物語がそこかしこに散りばめられ、神話的ともいえる世界観を体感できる、またとない機会となります。 緑陰ギャラリー 『鋤田正義写真展・フラッシュバック』 2015年7月18日(土)∼11月8日(日) 彫刻の森美術館では、7月18日(土) より11月8日(日) まで「鋤田正義写真展・フラッシュバック」を開催します。 鋤田正義(1938∼)は、デヴィッド・ボウイやT.REX、YMOや布袋寅泰ら国籍を超えてミュージシャンから圧倒的な支持を受けているのをはじめ、広告 写真、テレビコマーシャル、映像作品など幅広いフィールドで常に第一線で活躍し続けている写真家です。70年代から現在に至るまで深い信頼で結ば れているデヴィッド・ボウイが冷戦下のベルリンで録音した名盤『LOW』 に収録された「SOUND & VISION」をタイトルに冠した展覧会は、2012年夏 の東京都写真美術館を皮切りに福岡、大阪、舞鶴と巡回、人気をさらに拡大し、存在感を確固たるものにしました。 それから1年余り、”RETROSPECTIVE” という形で全仕事を俯瞰した鋤田正義が”写真論” というコンセプトで自己の世界をまとめ上げる展覧会が開 催されます。 1956年頃、高校時代に撮影した母親の写真からはじまり、リー・モーガンなどのジャズ・ミュージシャン、寺山修司 の天井桟敷、ニューウェイヴのミュージシャンたちから、現代の俳優やアーティストに至るまで対象は多岐にわたり、撮影した場所も世界中の都 市にまたがっている鋤田の写真。それはビートニクのような風貌をした鋤田の永遠に終わることのないロードムーヴィーのようなものであり、 ”音の響きと映像の不思議さ”が感じられます。 今回の展覧会では、鋤田正義の記憶と心象風景が観る者の感性を飛翔させてくれます。 © Masayoshi Sukita マルチホール What’ s Sculpture? 彫刻って何だろう? 会期:2015年5月23日(土)∼ マンズールーム 美術館には、いろいろな彫刻があります。木を彫ったもの、金属でできたもの、人の形をしたもの、何の形 イタリアの彫刻家ジャコモ・マンズー かわからないもの、楽しそうなものから恐そうなものまで。これらはすべて、彫刻家が精魂こめて作った作 の 「死の扉」 習作12点を常設展示してい 品です。 さあ、「素材」「形」「空間」の3つのテーマで彫刻を見ていきましょう。それぞれのテーマから ます。 作品に近寄ってみると、今まで気づかなかったことが見えてくるかもしれません。 アンソニー・カロ《モロッコ人たち》 『彫刻ってなんだろう?』の答えが見つかるかもしれませんよ。 近代彫刻にみる革新∼コレクションより∼ 会期:2015年5月23日(土)∼ ウンベルト・ボッチオー二《空間の中の一つの連続する形》、シャルル・デスピオ 《アッシア》、アメデオ・ モディリア−二 《頭部》、コンスタンティン・ブランクーシ《接吻》、アルベルト・ジャコメッティ《腕のな い細い女》、メダルド・ロッソ《病院の病める男》、ヘンリー・ムーア 《着衣の横たわる像》など近代彫刻の コレクションより13点を展示します。 コンスタンティン・ ブランクーシ《接吻》 ピカソ館 『ピカソ・コレクション』 ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門にご覧いただくために1984年に日本で初めて開 館しました。ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。 アートホール さンカく 『じぐ ザグ △ ワーるド』 会場の中心に展示されている、赤い大きな作品《オクテトラ》。 アメリカの彫刻家イサム・ノグチは、日常の遊び場にアートを持ち込み、こども たちに夢を与えるために数多くのプレイスカルプチャー(遊べる彫刻)を制作しました。 《オクテトラ》は、イサム・ノグチが制作したプレイスカ ルプチャーで最も知られたものです。ギリシャ語の8=オクトと4=テトラを組み合わせて《オクテトラ》と名付けられたこの作品は、六角形の 面4つと三角形の面4つをあわせた八面体の彫刻で、中に入って登ったり、くぐったりすることができます。 「じぐザグ △ ワーるド」は、 《オクテトラ》から生まれたかたちをもとに、自然のかたちも取り入れながら会 さンカく 場全体をひとつの図形として作り上げました。たくさんのポールには山形に赤色と黄色がペイントされ、まる で森の中にいるような気持ちになります。三角形のクッションは《オクテトラ》から飛び出したかたちのよう に見えます。どこで遊ぶのか、どうやって遊ぶのかは子どもたちの自由です。様々な遊びの中から、空間に隠されたおもしろいかたちに出合って ください。遊具とも建築とも、アートとも言えるこの場所は、子どもたちが遊びながらアートを発見できる〈彫刻的空間〉です。