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6月 14日

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6月 14日
平成17年 第2回定例会
1議事日程
6月14日(火曜日)午前10時00分開会
第2号
日程番号
議 件 番 号
1
会議録署名議員の指名
2
一般質問
1-1 大西 米明議員
1-2 大西 米明議員
1-3 大西 米明議員
2
和田 鶴三議員
3
4
5
議案第2号
議案第3号
議案第4号
2出席議員(11名)
1番 大西 米明
2番 佐古 準一
3番 和田 鶴三
7番 高橋 俊夫
8番 井原 力也
9番 服部 悦朗
3欠席議員(2名)
5番 増田みよ子
議
件
名
プラザ緑風の今後の経営について
町職員の町外通勤者の実態について
学校教育における教育実態について
生活保護ポスターの掲示と条件マニュアルの作成につい
て
3
清水 秀雄議員 公共事業抑制とコントラクター設立について
追加
清水 秀雄議員 国保税の減免制度について
士幌町町税条例の一部を改正する条例案
士幌町国民健康保険税条例の一部を改正する条例案
固定資産評価審査委員会員の選任について
10番
12番
13番
14番
15番
清水
富田
森本
加納
鈴木
秀雄
忠雄
民夫
三司
洋一
6番 杉原 憲司
4地方自治法121条の規定による説明のための出席者
町長
小林 康雄
教育委員長
代表監査委員
大風 昭次
農業委員会会長
5町長の委任を受けて出席した者
助役
高井
保健医療福祉センター長
岡田
出納室長
松本
総務課長
佐藤
企画課長
森本
町民課長
小林
保健福祉課長
山中
秀美
克良
正明
宣光
英伸
宏
雅弘
6教育委員長の委任を受けて出席した者
教育長
神野 光男
教育委員会参事
菅
忠良
高校事務長
猪又
勉
力石 憲二
二川 政義
農政課長
建設課長
商工緑地課長
病院事務長
特老施設長
保育課長
消防署長
管理課長
社会教育課長
7農業委員会会長の委任を受けて出席した者
1
後藤 忠義
土生 明美
上鹿渡弘信
植田 廣幸
太田 靖久
風間 直俊
佐藤東吾
栗山 吉博
西山
進
事務局長
船戸 敬二
8職務のため出席した議会事務局職員
事務局長 塩谷 和博
総務係長 石垣 好典
9議事録
鈴木洋一議長
大西米明議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
大西米明議員
これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は11 名であります。
なお、5番、増田みよ子議員は入院加療のため、6番、杉原憲司議員は実兄逝去
のためそれぞれ欠席との届け出がありました。
定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第118 条の規定により、10 番、清水秀雄議員
及び 12 番、富田忠雄議員を指名いたします。
日程第2 一般質問を行います。
順次発言を許します。質問順位1番、大西米明議員、登壇願います。プラザ緑風
の今後の経営について質問いたします。
おはようございました。今定例会におきまして、私は3点について町長と教育委
員長に質問させていただきます。
それでは、まず初めに町長に対しまして、プラザ緑風の今後の経営について伺い
ます。平成13 年 10 月にオープンしたしほろ温泉プラザ緑風を管理受託している株
式会社ベリオーレの決算状況は、オープン当初の計画から見るとかなり厳しい経営
状況になっているが、このような状態が続くと経営破綻も考えられる。今後町とし
てどのように考えているのか、町長に伺います。
町長、答弁。登壇願います。
それでは、大西議員の1番目の質問にお答えをさせていただきたいと思います。
プラザ緑風を管理運営する株式会社ベリオーレの平成16 年度の経営状況は、
行政
報告でも申し上げたとおり大変厳しい状況にあり、今後の経営が憂慮される状況に
あります。その主な要因としては、1つは、長引く景気低迷の影響により、プラザ
緑風同様に管内の類似施設においても入り込み客と売り上げが減少の傾向にあるこ
と、2つ目は、昨年音更町にオープンした新しい日帰り温泉の影響もあり、入湯客
数が前年比で 11%の減少となったこと、3つ目としては、管理経費の削減に努力を
しているのにもかかわらず、大幅な重油の高騰により年間で約 300 万円の支出増に
なったことなどが大きな要因であります。
プラザ緑風の管理運営については、最大限に民間活力を導入すべく第三セクター
方式による株式会社を設立し、その会社にプラザ緑風の運営管理を全面的に委託を
することとしたところであります。経営に当たっては、会社の経営努力により健全
経営に努めることとし、原則として赤字補てんは行わない方針としたところであり
ますが、昨今の厳しい状況は今後のプラザ緑風の運営に支障を生じかねないものと
憂慮をしているところであり、株式会社ベリオーレの一層の経営努力とあわせ、町
としても一定の条件のもと支援を行う必要があるものと考えているところでありま
す。よって、早急に当面必要な支援策を検討し、議会とも十分に協議し、対策を講
じることといたしたいと存じますので、ご理解を賜るようお願い申し上げます。
再質問ありますか。大西議員。
今答弁で町長もベリオーレの経営については大変厳しいということは認識したの
だなと思いますが、昨日議会に示されました決算書につきましても見ますと約 600
万円弱、昨年も大体このぐらいの金額の負債を出していたと思うのです。それで、
合わせて負債総額が 1,200 万円ということになっているのですが、この決算書を見
2
ますと負債総額が6,700 万円ということですよね。だから、かなり大きなあれにな
っているのかなということは思っております。それで、昨年あたりはかなりいろん
な方法で負債を減らして、それにもかかわらず600 万円近い損失が出たということ
ですが、その方法としては役員の報酬も削減しということですが、私の調べたとこ
ろによりますと給料の3分の1を、約3割ちょっとをカットしたということです。
そしてまた、町が受けるべきであった泉源料 360 万円についても免除するという方
法をとりながら、それでようやく1,000 万円以上あった負債を大体 600 万円にした
ということです、昨年は。今年も今町長が述べられたように、いろんな要件はある
としても500 万円強の損失が出たということでありますから、このままいったら間
違いなく破綻するのはもう目に見えているのかなと思っております。
それで、平成 13 年 10 月に営業を開始したわけですが、約15 億円の費用をかけて
建設した。そして、13 億円が辺地債を借りて建設したわけでありますけれども、経
営の計画につきましては黒字経営ということで私たち議会に対して提示されました
が、辺地債を借りる場合、国に対しての計画につきましてはマイナス、赤字経営の
計画書を提出して借りたのだと思います。それはなぜかというと、辺地債は利益が
出るところについては貸してくれませんから、これに対して出す分には赤字、我々
議会に対しては黒字という計画書を提出して、
この経営が始まったのだと思います。
私どもは、初めからかなり心配していましたが、いろいろコンサルタントが入った
数値や何か見ますと、そこそこいけるのかなという思いがありましたが、やはりや
ってみると3年でもうこのような状態になってしまうと。これから、なおさらだん
だん施設も老朽化していくことによって修繕費、そんなのもいろいろかかっていく
のだろうなと思っております。
そこで、町長も支援はしたいと昨日の新聞にも出ていましたので、議会と協議し
ながら、私が支援すべきでないのかなという前にもう新聞に出ていましたから、そ
れでいいのだと思いますが、議会と協議しなければならないということであります
が、多分今考えられる支援策としては、今まで無料入湯券、それが1人入ると 170
円を町がプラザの方に支払いしていたわけでありますが、これが一般で入れば 500
円でありますから、それを 500 円に引き上げることによって1人について 330 円プ
ラスになると。そうすると、今約 10 万人の客のうち無料入湯券で入っているのは1
万 5,000 人強ですから、
大体500 万円ぐらいが収入増になるのかなと。
そうすると、
今の赤字と大体いいところになるのかなと思っていますが、それすら子供であれば
250 円、65 歳以上の高齢者に対しては 350 円、それから 10 枚つづりの入場券を買え
ば1枚400円でありますから、
500円というのはまたこれも少し無理があるのかな、
平均とれば400 円ぐらいが妥当なところなのかなと思っております。
それで、昨年議会の中で泉源料を免除したいという話の中で、町長はこういう答
弁しているのです。今年は、特にパークゴルフ場を改修したことによって集客が減
ったので、特例的に泉源料を免除したいということになっていたのですが、去年が
特例であるとすれば今年は無論財産貸付収入の中で 360 万円入っていなければなら
ないものでありますが、それが計上されていない。去年も特例ということで私は認
めたわけでありますから、その中でも論議ありましたが、株式会社をつくるときに
1,000 万円の株式、その中の町の持ち分 500 万円については町が出します。そのか
わり以後赤字が出ても一切補てんはしませんという話がありました。そういうこと
を受けて、昨年の360 万円の泉源料の免除についてはその辺の整合性あるのかとい
う議論がありましたが、町長の特例だからひとつ認めてほしいということで議会と
しても理解を示したわけでありますが、こういうやり方をいつまでも、ほかの予算
や何かはもう議会通った話ですから余りここでは言いませんが、議会でも何か疑問
視されるような、町民が聞いたらどうなのだろうと疑うような、そういう支援策で
なくきちっとした枠組みをつくった中での財政的な支援はできないのか。そのため
には、一度議会で赤字補てんはしませんと言った以上は、それについて町長が議会
で答弁した話でありますから、この議会できちっとそれを取り消すのか、取り消さ
3
鈴木洋一議長
小林康雄町長
ないと本当に場当たり的な支援で、
恒久的な支援はできなくなってしまうのかなと、
そんなふうに思うのですが、それについても町長のきちっとした考え方をここで示
していただきたいなと思います。
また、あわせて財政的な支援ともう一つは集客をどうするのか。ベリオーレだけ
ではなかなか集客ができないので、あそこは道道でありますが、道の駅にはできな
いのか。また、あわせてパンフレットや何かは今のあの財政状況の中でベリオーレ
でつくれといってもなかなかつくれないのかなと、そんなこともありますので、町
としてもそんなことも含める。そしてまた、パークゴルフ場は大きな集客の要因に
なっていますが、私らがあそこでやってみてもほかのパークゴルフ場から比べると
かなり悪い芝状況であるということで、今回の一般会計にも補正予算で補正が出て
いますが、ぜひパークゴルフ場なども十勝管内から来ても喜んでやってもらえるよ
うな芝状態にして客を集める。それから、財政面と、それからそういう集客につい
ても町のできる範疇はどの辺なのかもお聞きします。
それから、先ほども初めに言いましたが、今役員報酬を3分の1もカットしてい
る。それは、あそこの役員は 365 日朝早くから夜遅くまで働いていて、そこまで給
料をカットしていくということは、とてもやれなくなってきてしまうのではないの
か。やはり意欲を持って働くためには、それなりの勤務状態に合わせた給料を払わ
ないと、給料の内容については話しませんが、私聞いたところでは本当にこれで365
日働けといったらとてもかわいそうというしか方法がないのかと思っています。そ
れで、健全経営するには、役員の報酬がべらぼうに高いのならいざ知らず、そこを
削ってまでやってもらち明かないのかなと思っていますので、やはり働く人にもそ
れなりの給料を払ってやらないとだめだと思うのですが、その辺についても町長、
減額したやつもそういう収入が少なかったときでありますから、やむを得ぬと言え
ばやむを得ぬのかもしれませんが、今後どういうようにして役員を雇っていくのか
なと、そんなことをあわせてお聞きします。
町長、答弁。
それでは、大西議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。
まず最初に、平成 16 年の決算状況は大体 600 万円の赤字です。15、16 と合わせ
たら累積赤字 1,200 万円となっている状況については行政報告でも申し上げたとお
りであります。
それから、2点目は、会社としてもいろいろ経費の節減とあわせて役員報酬のカ
ットもしていただいているようでありますが、これも2年続きでありますから、役
員報酬のカットの努力というのも私どもこれがもう限界かなという認識を持ってい
るところであります。
それから、泉源料については当初 360 万円ということでありますが、建設した次
からパークゴルフ場の造成ということでパークゴルフ場が休んだということもあっ
て、それが経営に影響するということもあって免除をするということにしたのです
が、パークゴルフ場も昨年造成したのですが、先ほど言われたようにまだ芝の状況
が完全ではないということもあって、もう少し時間がかかるのかなということで、
今回予算審議でも提出させていただいているわけなのですが、町としてパークゴル
フ場の芝生場の整備をしていきたいということであります。
それから、建設にかかわる辺地債にかかわる事業費の15 億円で、約13 億円の辺
地債を借り入れしたものでありますが、大西議員がおっしゃったように辺地債は利
益の上がるものということでなくて利益の上がらない公共的なものに対する辺地債
ですから、辺地債の計画の中では若干赤字かとんとんという計画を立ててあります
が、私どもとしては町の実際の経営方針としては大体入湯10 万、それから宿泊1万
の計画を持って経営はしていけるだろうという見方をしていたところでありますが、
そんな中でも先ほども行政報告で申し上げたとおり、ここ数年観光入り込みが伸び
ないということもあったり、それから灯油の原油が上がることもあってなかなか売
り上げが伸びないということで現在の経営状況になろうかと思います。
4
鈴木洋一議長
小林康雄町長
パークゴルフ場にかかわっては、そんなふうに今年手直しをして、パークゴルフ
場も経営の集客の入り込みにも役に立てていきたいと考えてございます。
それから、支援策の考え方でありますが、これから大西議員が言われたように抜
本的にどういう枠組みにして仕組みをどうするかということについて、私どもも十
分検討して議会と協議させていただきたいと思いますが、その中に1つの方法とし
て無料入湯券の報償費が現在一般で入れば 500 円になるのですが、今現在 170 円報
償費で払っているのですが、それを入湯料金に合うように引き上げをするというこ
とについても今回の改正の中の1つとして考えていきたいと思いますが、ただ言わ
れたように子供の料金、あるいはチケットにすれば安いということなのだが、その
金額をどうするかについてはもう少し詰めさせていただきたいと思います。
それから、経営全体としてはPRが少し不十分だったということも、先般の株主
総会の中でも申し上げたのですが、そういう面ではもう少し十勝管内を中心として
PR活動をやるということも重要でありますから、そのことについては会社はもと
よりでありますが、私ども町の施設でありますから町としてもそういうPR活動に
ついては支援をしていきたいと思いますし、それから道の駅ということもあるので
すが、それも指定できるような方向で国なり道に要請をしていきたいと考えている
ところであります。
いずれにしても、支援については当初の設立時においては町も 50%支出するとい
うことで全面的に会社に委託をするという方式をとってきたわけでありますが、議
会には原則として赤字補てんをしないという方針を示してきたところでありますが、
今の状況からすると一定のルールのもとで支援をせざるを得ないということでご了
承いただきたいと思うのですけれども。ただ、いずれにしても会社等の経営として
努力をしていただきながら、一定のルールの中で支援をしていくという方向を検討
して、議会にまた示させていただきたいと思います。
再々質問ありますか。大西議員。
今町長の方は、赤字補てんはしないということであったが、理解をしていただき
たいという話であったが、
やはり議会で赤字補てんをしませんという話をした以上、
ここできちっとそれは取り消しますという話をしてもらわないと、また無料入湯券
を 170 円を500 円にして330 円上乗せして、それで大体500 万円ぐらいあるからそ
れでというのなら、赤字補てんにならないのかなるのかその辺も微妙なところです
から、理解できるところもあるかもしれませんが、これから今入湯客も約 10 万です
よね。そのうちの7割から8割が町民とするのであれば、大体そのぐらいはいるの
だと思うのです、町民が。ということは、1日大体 200 人ぐらいの町民が入湯客に
なっているのだと思います。もともとこの施設を建てるときには、町民の健康増進
のための施設としてつくったわけですから、町としても応分の負担をしてもしよう
がないのかなと。200 人の人が1日の疲れをあそこでいやして、また次の日の仕事
のための活力になるとすれば、こんな状態になれば町がある程度の支援をしても、
これは町民だれしも、議会としてもそれほど議論が出るものではないのではないの
かなと思います。
それで、やはりそのためには町長のきちっとした取り消しの答弁がないと、それ
は難しいのでないのかなと。町長の言われるようにベリオーレの会社の経営努力と
いうのは、これはもう絶対的なものですから、それがなくして支援策などできませ
んが、それは横に置いておいて、それはもう当たり前の話ですから私も避けたわけ
でありますが、その中でこれから支援していく。なおさら今もうバスも相当古くな
って動かなくなりかけている。それをまた新しく買うにしても、やはり町からしな
ければならない。それから、泉源料も今まで 360 万円取っているとすれば、もし壊
れたときに何百万円、何千万円かかるわけですから、それは町が取っているから町
が直さないとならないです。取らないとなれば、それはベリオーレに直してもらわ
ないとならないです。そのような格好になるから、やはりきちっと町長がここでこ
の間の発言を取り消してもらわないと、格好いいとか悪いとかでなくやっぱりこう
5
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
大西米明議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
大西米明議員
いう状態になったのですからやってもらわないと、この先の論議になっていかない
のでないかなと。これは、無料入湯券を上げて500 万円にして、今 500 万円そこそ
このやつを何とかクリアしたって、いずれどこかで抜本的な支援をしていかないと
経営はおぼつかない。なおさらあそこは破綻したからと、国からの金借りているわ
けですから、補助金あるわけですから、要するに民間に売るわけにもいかない。閉
鎖してしまったら、また町民が困るわけですから、それは町長の決断だけでありま
すから、きちっとした答弁をいただきたいと思います。
町長、答弁。
設立当初議会に対しても原則赤字補てんはしないということを議会で申し上げた
とおりなのですが、いろんな状況の変化があったとはいえ、私どもの見通しの甘さ
ということは認めざるを得ないので、今後先ほど申し上げましたとおり将来見込み
を立てながら、一定のルールのもとで支援をしていくようにさせていただきたいと
思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
次の質問、町職員の町外通勤者の実態について。大西議員、登壇願います。
町職員の町外通勤者の実態について伺います。
町職員の採用時には、町内居住をお願いして採用していると思われるが、現在町
外から通勤している職員及び臨時職員の実態について伺います。また、採用時には
町内に住んでいて、その後町外へ転出した職員はいるのか、この職員が町内に住み
続けていた場合の税収についてはどのぐらいになるのか伺います。
町長、答弁。登壇願います。
それでは、大西議員の2点目の質問にお答えをさせていただきます。
初めに、町外から通勤している職員及び臨時職員の状況でありますが、5月現在
の消防職員を含めた職員総数 309 名中、町外通勤者は職員で31 名、準職員で7名、
それから臨時職員で4名で、計 42 名であり、職員全体の 13.6%となっているとこ
ろであります。職種別内訳では、事務職が3名、技術職39 名となっており、技術職
の内訳としては病院が 19 名、特別養護老人ホームが9名、保育所、幼稚園が6名、
保健福祉課が5名であります。
次に、採用後町外へ転出した職員につきましては半数の21 名であり、その要因は
婚姻による転出が10 名、それからその他の理由による転出が 11 名であります。
また、町外転出者 21 名分の町民税の見込額は約 190 万円であります。
町としては、職員採用に当たっては正職員、臨時職員を問わず町内居住を原則と
して対応してきたところでありますが、家庭的な事情や住宅事情等により町外から
の通勤者もいるところであります。職員が町内に居住することは、緊急対応など職
務遂行の面からも町の経済的な面からも重要であり、今後とも職員の採用に当たっ
ては町内居住を原則としてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願
い申し上げます。
再質問ありますか。大西議員。
今答弁聞きまして、こんなにたくさん町外から来ている人がいるのかなと思って
おります。今帯広市などもかなりこういうことが市民感情があれしましていろいろ
問題になっていますが、帯広市で市外から来ている人 17.5%、うちの町として
13.6%。もうこれ帯広市なんて特出しているのです、道内のあれで。釧路市などは
7.8%です。小樽市で6.5%、苫小牧に至っては 0.5%しか市外から通っている人は
いないわけです。うちの 13.6%というのは、町村としては異常に多いのかなと。こ
れは、帯広の職員なんていうのは理解できるのです。今の経済状態の中で家を建て
たいとすれば、やはり安い土地を求めて市外に行く。そして、家を建てたいという
の、これは理解できるのです。うちの町みたいに土地が安いのに、町内に初め住ん
でいて、結婚で出た人はやむを得ぬとしても、そのほかの 11 名については転出して
どこかで住んだり、家建てているわけですよね。地元の安い土地を買わないで、高
い土地へ行って家を建てる。それでいて町の仕事に携わって施策を町民にいろいろ
こういうこと、ああいうことやるのだろうと思いますが、そんなのを聞いたら町民
6
感情を逆なでするようなものでないですか。町から給料もらって、税金は町外に払
って、固定資産税も無論町外に払う。消費も町外ですよね。それは、もう住民にと
っては本当に今これだけの財政が逼迫して大変だからいろんな事業をカットします
と言われている中、それから使用料についても値上げという中で、感情的にはとて
も許せるような話でないと思うのです。
また、今年の 10 月には国勢調査始まります。国勢調査の士幌に住んでいる人口で
交付税が来るわけですから、交付税が下がって困った、困ったと言っている財政の
中で、町職員がこれ 31 名と臨職含めて 42 名でありますから、家族含めたら少なく
ても 100 名以上の方が町外に行っているということになるのだと思います。全部が
全部というわけにいきませんが、仮にそれが全部町内に住んでいたとしたら、交付
税にしてもかなりの金額になってくるのだと思います。それで、この中で病院だと
か特老だとかと多くいるのですが、看護師や何かについては町内でなかなかいませ
んから、これ町外からはやむを得ぬのかなと思いますが、考えてみると教員などの
場合見ると、共稼ぎのときは奥さんの籍のところに住居を構えてだんなさんが通う
というのが普通なのです。うちの場合、みんな奥さんが町外から士幌に通っている
のが大体主です。ということについて言えば、やはり士幌町に住みたくないという
のがその中にあるのかなと思うよりしようがないのです。
そして、職員でなく準職員7名、臨時職員の中に32 名のうち4名いる。臨時職員
というのは、言ってみれば1年雇用ですよね。だとすれば、今これだけ就職難で困
っている時代に町外の人を使わなければならないはずはないと思うのです。まだま
だ町内に就職なくて、高校卒業し、大学卒業してなかなか就職ない人だっていると
思うのです。それで、今はやりのニートだとかフリーターになっている人だってい
るのだと思います。やはりこういう町というところで1年でも働いて、またそれが
履歴書に職種の中に書いてあると、ほかの再就職するときもかなり有利になるのだ
と思うのです、こういう役場などに勤めていたということになれば。何のために臨
時職員の4名が町外からいるのか。準職員も7名もいるのか。これは、憲法で保障
されています。
国民の権利という中の、
言ってみれば第 22 条1項の中で居住、
移転、
職業選択の自由。何人も公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自
由とうたっています。それは、職員もその権利を主張するのであればそれはまた別
ですが、我々議員だってこの自由はないのです。士幌町の議員になったら、士幌の
籍を抜いた途端に私は失職ですから。それは、町長もわかっていますよね。ですか
ら、こんな採用の仕方して、それは強制はできないのだと思います。答弁書には、
ここに住むことを条件として採用したということを書いてありますけれども、それ
は絶対的なものではないと思います。
それから、緊急時、看護師だとか特老の職員がかなりいるわけでありますが、今
士幌町は地震で震度4のときには全職員が職場に出勤するということになっていま
すよね。これ町外から来ている 42 名は、震度4になってもわからない。その場所に
よっては、うちと震度が違ったり、それこそ遠くから来る、それ帯広市で問題にな
ったが、十勝大橋が壊れたとき帯広から通う人どうやって通うのとか、いろいろな
問題があるのだと思うのです。今までも何回か震度4で地震があったのですが、病
院なんて特にそう、特老など特にそうだと思うのです。職員が来て、いろいろ患者
だとか入所者の対応しなければならないのだと思います。一番これが懸念するとこ
ろなのです、私が聞いていると。それで、今までの地震のときにその職員は出てい
たのですか。来たのですか、夜中の地震でも。多分出動したときには、全員の課長
が何人来たか、だれだれ来たかということは把握しているのだと思いますが、その
辺の実態はどうなっているのか。
それから、帯広市長などもきちっと憲法で言われていることであるから強制はで
きないと。だが、憲法に抵触しない範囲で内規をつくりたいという答弁もありまし
たが、今後こういう状態がだんだん、だんだん続いていくと町民感情もよくなくな
るだろうし、大体町政運営にかかわっているとすれば、この町に住もうとする意識
7
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
佐藤宣光総務課長
を持たない職員がいること自体が私らにすればちょっと疑問なのですが、町として
今後内規をつくってきちっとやっていくのか、それから震度4のときに町外からの
42 名、ちゃんと出動してきたのか、その辺についてもお聞きします。
町長、答弁。
再質問にお答えをさせていただきたいと思います。
全体合わせて 13.6%ですから、私も少し高いのかなという感じですが、管内的に
どうなのか調べていませんから、十勝管内の状況がどうなのか、ほかの町村と比べ
てどうなのかちょっとわからないが、13.6%というのは高いのだろうと思います。
それで、一番この中で多いのが病院職員なのですが、ご案内のとおり看護師業務に
ついてはかなり採用するというのが、なかなか看護師を確保できないという状況の
中で、募集をすると主には帯広、音更だとか、そういうところから来るわけであり
ますが、採用職員の中で多いのは既に結婚して住居を構えているということが多い
ということがあって、病院職員については多いという状況にあります。
それと、あわせて転出した人もいるのでありますが、1つは住宅を町外に建てた
のも何人かいるようでありますが、もう一つは音更等のアパートに入ってアパート
等から通っている者もいるものでありますが、1つはそういう看護師の状況とあわ
せて、ここ数年は民間の人もアパートを建てていただいたのですが、3、4年前ま
ではうちの単身住宅の状況も非常に悪かったということも1つの要因でございます
が、それが現在ではそれぞれ民間の住宅、単身住宅の整備もしながら、今後につい
ては単身者についてもそういうふうに町内に住むようにということも進めていきた
いと思いますし、それから臨時職員と準職員の関係なのですが、基本的には臨時職
員の採用については応募になったときに採用については町内最優先ということで私
ども採用しているものでありますが、応募の中にはどうしても町内だけで足りない
という部分もあるわけです。例えば保育士など雇う場合も町内だけのものでは足り
ないという場合がある。どうしても町外から雇わざるを得ないということがあるわ
けでありますが、そうすると町外を雇わなければならないということと、それから
臨時職員の場合ですと1年とか2年とかということでありますから、そのために住
宅を変えろというのはなかなか条件としては厳しいということもあって、臨時職員
も町外にいるという状況であります。
それから、緊急時ですが、ちょっと私も掌握していませんが、例えば特老などの
災害訓練などに私も行くわけですが、そういうときについては町外の者も一緒に参
加しているという状況ありますが、実際の災害のときどうなのかということについ
ては後ほど総務課長の方からお答えをさせていただきたいと思います。
今後の取り扱いなのですが、いずれにしてもこれまで町内に勤務することを原則
として採用してきたわけでありますし、それから通勤手当も昨年から、以前は帯広
から通ってもその距離に応じて出したわけですが、町内の中士幌を上限とするとい
う改定をしながら町内にしております。
それから、もう一つ、帯広などは少しは内規をつくるかということもあるのです
が、これは法律との関係もありますから、どうするかということについては十分内
部でも検討をさせていただきたいと思います。
以上であります。
総務課長、答弁。
緊急時の職員の出席状況なのですが、
今現在震度につきましては4で総務課職員、
建設課職員、農林課職員とか限られた職員でございます。それと、各施設の管理職
が出席することになっています。震度5になりますと、ある程度状況を見て職員を
招集する。あと、全員出るとかということになっていますが、これについても士幌
の場合、特に地盤の関係からかテレビで表示されて十勝中部、十勝北部、例えば震
度3と出たときに士幌町の庁舎内にある震度計は2とかと必ず近隣町村より1低い
状況にありますので、その辺も含めて今後出席体制を見直す検討中でございます。
それと別に、出席状況はどうだったかということですが、これにつきましては施設
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鈴木洋一議長
大西米明議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
の関係ですので、お時間もらいまして、特老なり病院なりの方の状況を確認したい
と思いますので、ちょっとお時間いただきたいと思います。
再々質問ありますか。大西議員。
町長、臨時職員は1年だけ士幌町に住居を移せといってもそれは難しいよと言う
かもしれぬが、1年採用の人なんていうのは、保母さんと言ったら悪いのか、そう
いう人は別に1年きりで使うわけでないわけでしょう。1年臨時職員として、次か
ら正職員になっているわけでありますから、そんなに臨時職員で1年ぽっきりでや
めていく人が住居を変えるなんて、そんな人は採用しなくても士幌町には何ぼでも
いるのだと思います。
それから、一番私が許せないのは、今それこそ町内でもここに住んでほしいとい
うことで自分みずから企業でありながら寄宿舎を建てて人を集めたり、それこそプ
ラザ緑風でも去年定住促進ということであれだけのアパートをつくったり、いろん
な格好で町も努力しているし、町民も努力しているのです、少しでも士幌の人口が
減らないように。やはり町の衰退というのは人口なのです。人口がだんだん減って
いくと、あの町はだんだん衰退しているなと思われるのです。人口が7,000 人切っ
ていましたが、
今もう間もなくまた 7,000 人に復活するような状態にありますよね。
それは、みんな努力しているのです、町長を初め。それなのにかかわらず、士幌町
の安い土地を買わないで音更へ行って家建てる。そんな職員どうして採用するので
すか、こんなもの。考えられないでしょう、我々住民にしたら。何で、給料欲しい
から士幌に来ているのですか。どこの企業だっていろいろ士幌の人口増を考えてや
っているのに職員みずから住みたくないのでしょう、ここに。住みたくない職員が
なぜ、町の職員にいることがおかしいでしょう、どう考えたって。よっぽど士幌町
が高い土地ならいざ知らず、中士幌の住民だって藤丸の前で町長も出たように少し
でも団地早く売ろうと努力して、今もまたADSLも入れないと若い人が来てくれ
ない。そんなことも含めてみんな努力しているのです。それで、職員がそんな状態
だったら、そんな職員に町にかかわってほしくないと思うのは住民感情でないです
か。私は、考えられないですもの。安い土地捨てて高い土地買って。もう家建てて
しまったからしようがない。また、昨年から新築したら3,000 円と新築の資金を毎
月 3,000 円出していましたが、その前は何ぼだったか私もわかりませんが、相当高
かったのだと思うのです。どこに家建てても、他町村へ行って家建てても、5年間
毎月何千円も払っているわけでしょう。昨年からですか、3,000 円。これもまたお
かしいのだと思うが、町外で建てた人は3,000 円で町内の人は 2,500 円だというか
ら、町内に建てた人が 500 円少ないという話もまたこれ……逆、何かそんな話を総
務課から聞いたのだが。だから、町外に家建てた人まで住宅建てたからとそれに5
年間も毎月毎月金出すこと自体がもう考えられないですもの、町民として。少しそ
んなことを考えながら、町長のきちっとした姿勢があればこんな状態になっていか
ないのだと思います。42 人も町外から通ってくる。これ学校の先生抜いていますか
ら、学校の先生入れればまだ 100 人ぐらいになるのだと思いますけれども。これに
ついても町長、きちっとリーダーシップ発揮して、やっぱり職員ときちっと話して
そういうことのないように、また町外に家建てた人にまで5年間にわたって資金を
出さなければならないという法律があるのか。なければ、そんなもの今すぐやめて
も何の問題もないと思うのですが、それについて最後に町長の考え方。
町長、答弁。
先ほども申しましたように、大西議員のおっしゃるとおりなのです。町としては
そうなのです。それで、町としても町内採用原則ということで進めてきたし、ただ
いろんな事情の中で先ほど説明したように町外に通っているのが 42 人いるという
ことで、42 人の中には士幌に住んでいて転出した人もいるということで、結果とし
ては私も残念な結果なのですが、今後ともより一層町内居住ということに対して徹
底をしていくよう進めていきたいと思うのでございますが、ただ言われた住宅手当
につきましては、これは人事院勧告等で手当については決められているわけであり
9
ますから……
小林康雄町長
鈴木洋一議長
高井秀美助役
鈴木洋一議長
大西米明議員
鈴木洋一議長
力石憲二教育委員長
鈴木洋一議長
大西米明議員
(何事か言う者あり)
新築住宅についても法律の中で、人勧の中で持ち家分と借家分と決まっています
から、そのルール分についてはお支払いしなければならないし、あと町が政策的に
町内に居住した分について若干優遇するかどうかというのは、それは町の職員住宅
を定住させるための、確保するための方策としてやるかどうかということについて
は今後の検討課題だと思っています。
助役、答弁。
持ち家の関係でございますが、持ち家につきましては町内者と町外者とはっきり
差をつけております。町内は、従来と同様に新築については月額1万5,000 円、そ
れから新築の5年間については 2,500 円の加算があります。それで、町外者につい
ては月額2,000 円の新築5年間にかけて3,000 円という形になって、これは人事院
勧告というか、国の制度に基づくものですので、その部分については最大限守って
いますが、町外についてはそれのみと。だから、特別加算はないということです。
次の質問に移ります。学校教育における教育実態について質問を許します。大西
議員。
学校教育における教育実態について、教育委員長に伺います。
平成 16 年第2回定例会において、国旗、国歌の取り扱いについて教育長は、我が
国の国旗、国歌の意義を理解し、指導要領にのっとり、入学式、卒業式において指
導を行っていきたいとの答弁がありましたが、今回の卒業式、入学式はどのように
行われたのか伺います。
また、今回教育委員会に参事職で採用した職員はどのような仕事をするのか、具
体的にお伺いをいたします。
教育委員長、答弁。登壇願います。
大西議員の質問にお答えいたします。
初めに、今春の各学校における卒業式、入学式がどのように行われたかについて
の質問でありますが、昨年までの実態を踏まえ、学習指導要領に基づき、我が国の
国旗、国歌の意義を理解し、それを尊重する態度を育てることを目的とし、各学校
において大きな節目となる卒業式、入学式は厳粛かつ心温まる雰囲気の中で行われ
るよう学校長を通して各学校へ指導を重ねてまいりました。その結果、各学校とも
学習指導要領に基づき、国旗及び国歌に対する正しい認識を持ち、児童生徒に対す
る適切な指導と式典としてふさわしい方法と内容で実施することができました。こ
れは、各学校長が日ごろから教職員に対し相互の信頼関係を基盤とした指導とそれ
に基づく学校運営を実践してきた成果であると認識しています。
私は、教育とは教師と児童生徒の信頼関係により成り立つものと考えています。
その基盤となるものは、学校長を中心とする全教職員の信頼関係であり、入学式、
卒業式における国旗、国歌の実施に当たりましてはさらに継続して内容の充実が図
られるよう適切な指導をしてまいりたいと考えています。
次に、2点目の教育委員会参事職に関する質問でありますが、参事は教育長の命
を受け、教育委員会事務局及び出先機関を統括し、所属職員を指揮監督することを
職務としております。さらに、教育長事故あるときはその職務を代行することも規
定されています。また、大西議員ご承知のとおり、菅参事は学校現場におけるさま
ざまな経験と道教委派遣社会教育主事としての行政経験豊富でありまして、教育全
般にわたりすぐれた識見を有しておられます。本町の教育改革や教育的課題改革の
ために大きな力が発揮されるものと確信しております。
以上、大西議員の質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問があれば許します。大西議員。
今答弁いただきまして、認識は教育委員会と私と大分離れているのかなと。今回
の教育行政報告の中にも卒業式、入学式のことについては1点も触れていません。
それで、私は昨年6月に質問したときに職務命令のこと、不適格教員については上
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申するのか、それから国歌については歌えるように指導するのかという話をしまし
た。それで、国歌については指導していると言いながら、歌えないのであれば、結
果が出ないのであれば、それは教育したということにならないよという話をしまし
が、教育長は歌えるようにしますということで、私は大変楽しみにして今年の卒業
式に出席させていただきました。残念ながら同僚議員の葬儀がありまして、入学式
には出席できませんでしたが、卒業式に出てみまして国歌が来賓だけで、先生方、
生徒から1つも聞こえてこなかったのが事実であります。それについて教育長、ど
うしてそうなったのかということもまず1点目お聞きします。
それから、今回行ってみてこういうことなのだと思ったのは、私は中学校の卒業
式に出席させていただきましたが、校長から教員と話がちゃんとできまして、国歌
斉唱のときは起立することになりましたという話がありました。また、生徒につい
てはなかなか納得していただけませんでしたということで、結果3分の1がやはり
着席していました。ということをかんがみますと、私は何回もこの議会の中で先生
方の思想教育が学校の中には、教育時間の中には入っていないのかいという質問を
してきましたが、そういうことは一切ないのだという話がありましたが、結果を見
れば間違いなく思想教育があったのでないのかなと。だから、校長が生徒と話し合
ってもそれを理解してもらえなかったということはないですか。それで、我々町民
だれしもそんなこと教えてくださいと学校に頼んでいないのです。教育長が言うよ
うに、国旗、国歌の意義についてきちっと教えてほしいと思っているのです。いい
例が、ほかの学校はわかりませんが、中士幌小学校でも国旗を上げるときに式典の
式場に先生方に取られてもまたPTAが張るのだと国旗を2枚用意していました。
1枚張って取られてもまた張る。また取られてもまた張るのだよというぐらい頑張
ってPTAがやっていたのです。教育って地域に根差した教育でないですか。先生
方の思いだけでやるのですか。違うでしょう。それで、私も今回おもしろいあれを
見ました。実は、北教組の機関誌です、これ。今年の1月に発行された機関誌です。
「日の丸、君が代、強制をけっ飛ばせ」という題であります。思想教育をやってい
るいい例、この中にあります。日の丸、君が代中学1年生学習指導案というやつが
あります。これは、この中読んでいきますとこれでやりなさいと、指導しなさいと
いうことです。教員の働きかけということで、国旗、国歌に関する法律の提示をし
なさい。国旗、国歌について政府の見解を提示しなさい。その辺もまあまあなのか
なと思いますが、その中に日の丸、君が代が天皇を頂点とする国づくり、戦争をす
るとき多くの国が旗や歌を利用したことを説明する。それは、時間として、指導計
画として2時間を時間内にとりなさい、
こういうことを書いてあるのです。
これは、
時間がないから全部言うわけにはいきませんが、もう北教組の会報の中でこういう
教育を生徒にしなさいというのです。だから、思想教育が入っているのは当たり前
なのです。それで、強制をけっ飛ばせということなのですが、学習指導要領の中を
きちっと教える中で、これが強制になるのですか。教育長、学習指導要領にのっと
って国旗、国歌を教えることが強制だと思うのか思わないのか、きちっと答弁いた
だきたいと思います。
また、一番問題なのは、父兄がそういう学校にやりたくない。ですから、今年の
春先にもこんな話が私のところに来ました。士幌中央中にやりたくないのだ。音更
の学校に行けないのかと。それは、行けないことはないです。だが、そう言わない
で、士幌も大分よくなってきたから士幌の中央中に行ってくださいと言って、その
人は士幌中央中に来ていました。そういう相談が来ること自体、士幌には1つしか
中学校ないですから、そういう思想教育だとか自主自立の教育だとかがやはり一般
父兄にとっては大変心配事なのです。それで、今こういう状態になってしまったや
つを変えるということはなかなか難しいのだなと。それで、菅参事などはそういう
仕事をしてほしいなと思って今回の質問にもつけ加えさせていただいたのですが、
いろいろ見識あります。
いろいろ経験もあります、
指導主事もやっていましたから。
その辺のことを一番やってほしいなと思って質問したのですが、教育長、これを変
11
鈴木洋一議長
えていくのにどうするのかについてもお聞きします。
それから、今父兄もここの学校にやりたくない、ほかの学校に行きたいという大
きな要因としては、士幌中央中が高校入試のときにかなり不利になっているのでな
いか、そういう父兄の思いがあるのが事実であります。というのも3、4年前でし
たか、ある学校に推薦入学を 10 名ぐらいしたら3人ぐらいしか受からなかった。だ
が、一般試験で行ったら大体みんな受かったということであります。推薦入学とい
うのは、ある程度基準があって、そのラインを超えた人しか推薦入学させられませ
んから、それであるとすれば全員受かってもいいのです。私もあるときある高校の
ベテラン教員に聞きました。士幌の中学校はどうしたのですか。あるときまでは、
学校をいい方に導いてくれたのが士幌中央中の生徒でした。ある日突然悪い方に導
くような生徒が多くなってきた。それは、そこの学校の職員会議でも問題になった
そうです。そんなことを踏まえると、教育委員会としてもやはり父兄の心配を払拭
しないとならないのだと思います。それで、各学校を教育委員として回って、その
中で士幌中央中のことについて腹を割ってきちっと聞いたらどうですか。どういう
ことがどうなのだということをわからないと、教育委員会としても指導できないで
すよね。だから、うちの各高校の、十勝管内といったらさしてありませんから、そ
の中の高校に出向いて、士幌中央中の生徒の動向、どうあるべきかということをや
っぱり教育委員会で把握するべきだと思いますが、把握していますか、まずは。
その中で、今回菅参事がこれだけ給与費削減をしているときに部長職で採用した
わけでありますから、我々議会としても大変期待をしています。それで、こういう
問題を教育委員会としてはなかなかできない部分もやっぱり現場を踏まえた人、指
導主事もやった人でありますから、中に入ってぜひやっていただきたいなと思いま
すし、先日国旗、国歌の問題の中で私はこれはどうなのかなと思ったのは、今回の
中央中の田中校長、外国の日本人学校にいたと。それから、今回国際理解教育研究
会の会長になったと。だから、国際理解だからやっぱり日本の国の国旗、国歌も外
国に行ったときにどんななのかなと一番肌に感じた人だと思うのです。外国に行っ
たときに自分の国の旗、
国歌、
それをどのぐらいほかの国の人が大事にしているか。
それをきちっと学校時代に教え込まないと、だから今中国や韓国で日本の国旗が焼
かれても何も怒りも持たない国民にだんだんなってきたのでしょう。そんなことな
いようにしてほしいなと我々は思っています。今の子供たちにすれば日の丸が焼か
れようが、もう何も思っていないです。ほかの国だったら、これ戦争事になってし
まうし、大変なことになります。それから、イスラム教のコーランをアメリカの兵
隊が粗末に扱った。水洗トイレに流したとか流さないとかという話の中で、国全体
挙げて抗議があって暴動が起きましたよね。そういうこともあるのです、外国に行
ったら。だから、日本の国の国旗も国歌についてもきちっと生徒に教えておかない
と、外国に行ったときに、これから国際社会に出ていったときに大変困るのだと思
うのです。田中校長は国際理解研究、ちょっと違うのか、そうなのかなと思うので
すが、そんなところで外国から帰ってきた先生ですから、そんなことも1つの経験
として菅参事とあわせて登用することはできないのですか。それについてどのよう
に登用していくか、どのようにそういうことに対して対応してもらえるのかという
ことについてもお聞きします。
以上、何点か言いましたが、お願いします。
ここで休憩いたします。
午前11時03分 休憩
午前11時15分 再開
鈴木洋一議長
力石憲二教育委員長
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
大西議員の質問に対する答弁、教育委員長からお願いします。
先ほどの再質問に対して私より概略述べさせていただきまして、あと教育長から
12
鈴木洋一議長
神野光男教育長
若干補足をしていただきたいと思います。
まず、教育委員会の認識と大西議員の認識でずれがあるという指摘でございまし
たが、今年卒業式においては大西議員指摘の部分、私も感じております。しかし、
入学式に関しては、
私も不幸があったりした関係で出ていない学校もあるのですが、
それぞれ分担した教育委員さん、それから父母、保護者等の意見を聞きますと、先
ほど卒業式のときに指摘されました立たない生徒がいるという問題はほとんど解決
されたという認識で押さえております。入学式においては、だからいろんな問題に
ついて解決したと理解しておりますし、父母、保護者から中学校の入学式について
も厳粛な中にも本当に新しい新入生を温かく迎える思いが伝わってくる入学式だっ
たという父母、保護者の声を聞いているので、非常に安心しているところでござい
ます。
歌の部分につきましては、大西議員声が小さいのでないかという指摘がありまし
たが、一応音楽の時間等を通じて歌唱指導はきっちりやっております。ただ、それ
が結果が出ていないという指摘がありますので、その部分につきましては今後課題
として検討させていただきたいと思っております。
それと、中央中に対する父母、保護者の評価等をいろいろ言われましたが、たし
かそういう声を私も過去に聞いたことはございます。だが、最近といいますか、こ
こ2年ぐらいの中央中の取り組みの変化というのですか、いわゆる学校長を中心と
して各先生方がお互いの意見を出し合いながら1つの学校の目標に向かって、いわ
ゆる先生個々が頑張るということプラス、先生がお互い協力し合って生徒に対して
課題を解決していこうという姿勢が物すごく強く出ております。中央中の取り組み
の中で、
校内研修の中で生きる力をはぐくむ教育課程の創造という形で2004 年度取
り組んだ研究資料をいただいているのですが、この場合でも漠然とした言葉で先生
が抽象的な言葉を取り交わしながら実践するのではなくて、今の中央中については
こういう課題があるよという具体的な課題を先生が共通認識として取り組んでいこ
うという形で、先生の共通認識が一致するような努力をする中での、いわゆる校内
研修を進めておられます。そういう今の取り組みを父母、保護者も評価してきてく
れて、学校に対して信頼をし、これからの取り組みに対して応援もするという意識
が強く感じられるので、私としては今後の取り組みに非常に期待しているところで
あります。そういう部分について、やはり学校の先生方の取り組みが父母、保護者
に理解され、それによって学校と家庭、それから地域が信頼関係のもとに教育が行
われる、そういう実践に変わっていくと、そういう状態が生まれていると私は見て
おります。
それと、菅参事、田中校長の力量を発揮してということでございますが、田中校
長先生は海外での教員の経験もございますし、国際社会の中における日本人として
の意識を持ってこれから子供たちは国際社会人として成長していかなければならな
いという認識のもとに、卒業式、入学式の式辞の中でもそういうことを強く生徒た
ちに訴えておられますので、そういう形でいろんな場でそういう意識を子供たちに
持たすために頑張ってくださると確信しているところでございます。
それと、中央中に対する評価が高校において悪いのでないかということでござい
ますが、それに対して高校に聞くということをしても高校は答えないのが基本だろ
うと思いますし、私としては今の中央中の取り組みを進めていく中で結果を出すこ
とが一番いいのではなかろうかとは思っております。
以上です。
教育長、答弁。
今力石委員長から質問の今後について答弁をさせていただきましたが、私の方か
ら具体的な指導の内容等々についてのお答えをいたしますが、まず歌が全く聞こえ
なかったという大西議員の指摘でありますが、全く聞こえないということではなく
て、確かに小さいことは小さいと私も感じております。入学式、卒業式につきまし
ては、全校行けませんので、他の学校へ行った委員さん方の話を聞きましても、や
13
鈴木洋一議長
神野光男教育長
鈴木洋一議長
大西米明議員
っぱり大きな声でということにはなっていないと。したがって、冒頭最初の答弁で
委員長から申し上げましたとおり、これからも適切な指導をしていきたいと思って
いる次第であります。指導をしたかどうかにつきましては、その件につきましても
委員長から答弁いたしましたが、各学校とも音楽の時間あるいは社会科、さらには
特活の時間で指導をしているということで把握をしておりますので、ご理解をいた
だきたいと思います。
次に、指導することが強制になるのかという質問であります。委員長の答弁でも
申し上げましたとおり、学習指導要領に基づいて入学式や卒業式などにおいてはそ
の意義を踏まえて国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとする
というのが学習指導要領でありまして、その基準に基づいて各学校で指導をしてい
るわけであります。したがいまして、北教組が運動方針として掲げている内容につ
いては全くそれは運動は運動としての問題であって、本務としての指導するという
ことについて各学校長を通じてそれぞれの学校に取り組んでいただいているとご理
解をいただきたいと思っています。
それから、この件につきましても委員長の答弁の中にありましたが、中学校の問
題行動等につきましてるる指摘がされている面が過去ありましたが、最近に至って
は保護者からの評価は中学校変わってよくやってくれているという評価をいただい
ているわけでありまして、不十分な面はまだあると思いますが、これから先中学校
の校長先生を中心として問題行動等がなくなるように指導をしてまいりたいと考え
ています。
もう一点、参事職に対する期待と、それから田中校長先生は海外の日本人学校の
経験を有していることから、今後の期待ということが質問としてありましたが、田
中校長先生につきましてはJICAの研修生を学校に呼んで国際理解を深めるため
の教育指導も実践をしているわけでありまして、そういった中で国旗や国歌を尊重
する態度、それらについても校長先生、あるいは研修生の中からそういったものを
生徒たちが吸収するような取り組みをしております。さらには、入学式、卒業式に
おける式辞の中でも国旗や国歌に対する、あるいは諸外国に対する尊敬の念を抱く
ような、そういう内容の旨のあいさつを式辞の中に交えて生徒について指導してい
るわけでありますので、これらについてもさらにその内容を深めていただくように
私どもの方からもお願いをしてまいりたいと思っている次第であります。
以上であります。
教育長、先生の思想教育が授業の中に入っていないかどうかという質問。答弁し
てください。
最後でちょっと触れましたが、北教組の運動が教育に入るなんていうことはあり
得ないことでありまして、仮にそういう実態があるとすれば、もうまさしく職務に
精励をしていないということでありますので、それは厳しく処分されなければなら
ないものだと思っています。そういうことはあり得ないと私は思っています。
再々質問ありますか。大西議員。
何かやっぱり認識の違いなのかなと。思想教育が入っていないと断言しておりま
すが、だから私言ったでしょう。中学生の3分の1は、国歌斉唱のときに起立しな
かった。昨年の入学式にも士幌小学校の1年生から6年生、みんな着席した。それ
思想教育入ったからでしょう。入らなかったら、小学校1年生みずからそんな行動
をするなんていうことは考えられないことでしょう。入っていなかったなんて断言
すること自体が認識違うのかなと思うよりしようがないのです。それで、はっきり
わからなかったので、これ国旗、国歌の法制化のときに国は強制はしませんよとい
う話を盾にとって北教組は強制だと、教育委員会から国旗、国歌をやれということ
は強制なのだということを1つの建前として今運動していますよね。だから、指導
要領にのっとってやることは強制にならないのかなるのかということを聞いたので
す。指導要領にのっとって先生は教えてくださいということは、強制になるのかな
らないのか。その答弁がなかったなと思います。
14
鈴木洋一議長
神野光男教育長
鈴木洋一議長
そしてまた、先生というのはやっぱり国民から学習指導要領にのっとって教育を
するということを負託を受けて教員になっているわけですから、一応国旗、国歌に
ついても法律で定められた。教育の中で法律を守らなくてもいいような教育をされ
たら、学校の基本というのは、世の中の決まり事を守ることということはやっぱり
一番大事な教育の1つだと思っています。それが何かそういうことで我々町民が、
父兄も先生方にそんなこと教えて要らないのにもうちょっとほかのこと教えてほし
いなと思っていても、教育の部分はさっぱり伸び悩み、そんなことばかり。士幌も
う十勝で有名です。士幌の中央中の先生方は、そういうことで組合活動が激しい。
だから、一生懸命やっている先生もいます、確かに。見かけます、ちゃんと。だが、
その先生方が一生懸命やろうとしても、組合の先生方に押さえつけられてなかなか
できない。一生懸命やりたくてもおまえだけ何でいい子になるのだと組合から言わ
れて、その人もやれなくなってしまうという状態になっているのが事実でしょう。
だから、先生方はそういう思想教育が入っていないといっても、今現実にそう出て
きていることが思想教育が入らなかったら、
そういうことは起きないわけでしょう。
それを教育長、断言できるというのも不思議でしようがないのです。だから、前か
ら僕が言っています。先生方が何の思想を持とうと、これはもう憲法で保障されて
いますから何でもいいのです。だが、それは自分の思想であって教育現場に入れて
もらっては大変困るのです。ちゃんと学習指導要領にのっとった中できちっと教え
てもらえば、これはもう父兄も安心するだろうし、その学校に子供たちをやろうと
思います。それがなくて北教組の運動と全然違うのだと言うが、ちゃんとさっきの
会報の中にもそういう授業を2時間ぐらい入れてやりなさい、こうしなさいという
やつが出ているのです。いい証拠ではないですか。だから、それをどうするのだと、
これから。そういうものを入れさせないためには、教育委員会としてどうしていく
のかと我々町民も父兄も心配しているのです。だから、委員長からも徐々によくな
っていくので、少し見てほしいと言うが、田中校長も一生懸命やろうとしてもせい
ぜい2年か3年です。中学生は、3年たったら卒業してしまうのです。だから、高
校へ行って聞いても教えてくれないだろうと言いながらも、やはり腹割ってどうな
のだと。やっぱり向こうも教育者です。うちの町の中学校がこういう問題がないで
すかという指摘だってしてくれると思うのです、腹割って話せば。その中でどうい
うところが学校へ行って生徒同士、士幌の中学生が高校に入った中でその高校の中
の生徒の中でもなかなかなじみがない。そんな中で不登校になったり、学校をやめ
たりする人もいるという話も聞いてきますし、それは父兄がそう心配していること
も事実なのです。それは、教育長も信頼をだんだん持ってきたとは言いながらも。
どこが悪いのかというところをきちっと学校へ行って聞いてこないと、わからぬで
しょう。行っても教えてくれないから行かないよと言ってしまうのなら、それまで
のものです。だから、学習指導要領にのっとって国旗、国歌を教えることは強制に
なるのかならないのかということをお聞きするのと、高校にもう一度行って調べる
ことはできないのかと。2点についてきちっと答弁をお願いいたします。
教育長、答弁。
先ほども答弁させていただいたと思いますが、教育課程の中で子供を指導してい
くのは、その基準になるのはあくまでも学習指導要領である。それしかないという
ことですので、そのことが強制になるとかならないとかいう問題でなくて、それを
やらなければならないし、やるべき、それしかないということです。それ以外のも
のはないということで理解をしておりますので、ご理解をいただきたいと思ってい
ます。
もう一点、高等学校に対して士幌の子供たちの実態はどうであるかということに
ついて把握すべきだということについて指摘がありますので、議員さんの意見のと
おり私も管内高校に出向いて本町出身の子供たちの実態についてちょっと調査をし
ていきたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。
これで大西議員の質問を終わります。
15
和田鶴三議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
質問順位2番、和田鶴三議員、発言を許します。生活保護ポスターの掲示と条件
のマニュアル作成について質問いたします。
私は、生活保護ポスターの掲示と条件マニュアルの作成について質問したいと思
います。
現在バブル崩壊後日本の経済は、一向に回復の兆しを示さない状況にあります。
そのような中にあって低所得者の生活は、ますます厳しい状態に置かれています。
特に仕事を探したいが、高齢による年齢制限、または身体的な理由で仕事につけな
いなど、やむを得ない理由によって生活に困窮している人の数は潜在的にもかなり
多くなっています。そのような方に対し憲法第 25 条は、国民の生存権、国の社会保
障的義務の中で、すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有
する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上
及び増進に努めなければならないとしています。
この憲法第25 条にうたわれた国民
の権利を保障しているのが生活保護法です。しかし、生活保護法そのものが町民に
十分に理解されていないというのが実情ではないでしょうか。生活保護法とはどう
いうものか、生活保護の申請の仕方もわからない。わかっていても生活保護に対す
る社会的コンプレックスから我慢を重ね、
餓死してしまうという例もあるほどです。
このような悲しい事態をこの町でも起こさないためにも、自治体は住民に常に気配
りをしていくことが大切です。町民生活に直接かかわる自治体として、困窮してい
る町民の生活を守る立場から法を理解し、生活に生かすための援助も必要と考えま
す。
そこで、生活保護に関するポスターを役場や公共事業所へ張り出す。その中の生
活扶助、医療扶助、教育扶助の知識と受給をするための必要な条件に関するマニュ
アルを関係窓口あるいは公共機関の窓口に設置し、さらに必要ある住民には直接届
けるなどサービスを行ってはいかがかと思いますが、町長の見解を伺いたいと思い
ます。
町長、答弁。登壇願います。
それでは、和田議員の質問にお答えをさせていただきます。
生活保護に関しては、和田議員が申されたとおり生活保護法第1条により、日本
国憲法第25 条に規定する理念に基づき、
国が生活に困窮するすべての国民に対して
その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、
その最低限度の生活を保障するとともに、
その自立を助長することを目的とすると定められております。また、同法の中で、
保護は生活に困窮する者がその利用し得る資産、能力、その他あらゆるものを最低
限度の生活の維持のために活用することを要件としており、民法に定める扶養義務
者の扶養及び他の法律に定める扶助は、すべてこの法律による保護に優先して行わ
れるものと定められております。
さらに、保護の実施決定につきましては、原則として都道府県及び市となってお
り、十勝では帯広市と十勝支庁に福祉事務所が設けられているところであり、保護
を決定するのは町ではなく福祉事務所が申請に基づき調査の上決定するものである
ことをご理解いただきたいと思います。
和田議員からの質問である生活保護ポスターの掲示でございますが、町では生活
困窮世帯に対する制度の周知として町民便利帳の中で生活保護についても記載をし
て配布をするとともに、民生児童委員などとの連携のもと対応しているところであ
り、あえて町独自でポスターを作成し、掲示する考えは持っておりません。
次に、保護を受給するための必要条件に関するマニュアルを関係窓口に設置し、
さらに必要のある住民に直接届けるサービスをとの質問でありますが、保護の基準
は世帯の状況、年齢構成、健康状態、資産の状況等、個々の条件により異なるもの
であり、
現に相談を受けたケースにおいても保護に至らないことが相当数あります。
したがって、一律に保護に対するマニュアルをつくることは困難であると考えてお
ります。
なお、生活困窮者の把握や相談の充実には留意をしていかなければならないと認
16
鈴木洋一議長
和田鶴三議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
和田鶴三議員
識しているものであり、民生児童委員による日ごろの活動はもとより、それぞれの
地区関係者や関係機関、団体からの情報をいただきながら適切に対応してまいりた
いと存じますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
再質問あれば許します。和田議員。
現在生活保護というのは、広く一般に知られているとお互いに認識しているとこ
ろではございますが、現実本当にそうなのかということになると、なかなかそうは
いっていないのでないかと私は思っております。というのは、生活保護法、先ほど
申しました憲法第25 条の関係に照らして、
それに基づいた形でもって十勝支庁なり、
これ実質的には今答弁の中にもありましたように市が窓口になってということにな
りますが、町も窓口には手続機関という形でもってするのだろうと思います。そう
いう手続をどうするのかということについては、先ほども質問の中にも申し上げま
したが、現実的に町民が本当に知る。そして、そういうものを利用していいのか悪
いのかということに対する気軽な形というのが本当にあるのだろうか。先ほど町民
便利帳の中でうたってあるということなのですが、これを果たしてすべての人が熟
知をし、そして本当に町なり十勝支庁に赴いて、そして自分でできる人が何人いる
だろうか。そういう形にはなっていないのでないだろうかと思います。そういうこ
とで、今は目で見るという形からすればポスターを作成する。そして、そういうこ
とが自分たちもできるのだなということを自分で認識をし、そしてできるというこ
とを考えるならば、ぜひポスターを作成してそれぞれの機関のところに張り出すべ
きだ。そして、同時にマニュアルというか、どういう条件だったらできるのかとい
うことについてもパンフレットをつくっておく。やっぱりそれが必要でないのかな
と私は思います。そういうことで、このことにつきましてほかの市町村でもやって
いるところがあります。私もここに1つ資料を持っておりますので、後で提示をし
たいと思いますが、この資料に基づきましてぜひ再考をお願いしたいなと思います
が、答弁をお願いしたいと思います。
町長、答弁。
生活保護の申請は、本町も 35 から38 くらいあるわけでありますが、ほとんどは
町のうちの保健福祉課を通じて支庁に上げて、支庁の方で審査をしながらするとい
うことでありますから、そういう実態なのですが、生活保護の受給については先ほ
ど申し上げましたように個々のいろんな条件で違うということでありますから、そ
れは生活困窮のことについて窓口に相談していただくか、あるいは民生委員さんの
日常活動の中からそういうことの情報を得ながら私ども対応しているわけでありま
すから、そういう面ではいろんなところで周知をしていくとか相談の窓口を持って
的確にその状況を把握していくということだとか、相談の充実ということについて
は努めてはいきたいと思いますが、一律にポスターやマニュアルをつくることがな
じむかどうかということについては私ども疑問を持っているところでありますから、
今申し上げましたように相談の窓口の充実には努めていきたいと思ってございます。
再々質問ありますか。和田議員。
それで、今ポスターはなじむのかなじまないのかという形だったわけですが、現
実的にはよそでつくっているというのはこういうこれに色のついたものなのですが、
そういうものをこれは一挙にわかりましたということでなったわけではないのです。
それは、長年かけて本当にここの議会もそうだったと思うのですが、検討し、検討
し、そしてやっとそこにたどり着いたということを私は聞いてきました。そういう
ことで、今町長おっしゃられるように、今の段階ではそのことは必要ないのでない
だろうかという答弁なのですが、そうではなくて前向きの形でもってぜひ検討して
いただきたいということがまず1つ。
それから、マニュアルの方の関係なのですが、確かに個人によっていろいろな条
件も違いますし、それから中身もどんな形がというのはそれに携わった人でなけれ
ばわからないと思います。
ですが、
必要とされる方は自分がどこの位置にあるのか、
本当にこのことでもって受給ができるのかできないのかということも出てくると思
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鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
います。そういうことで、気軽に説明をそこの窓口に聞きに行ったり、または民生
委員の方のところに訪ねていったりという形でできる人はまだ幸せだと思いますが、
そうでない方が本当に自分の意思でやるということになれば、私も以前に何でも相
談窓口ということでそういうことも含めながら相談をできればいいのだがなという
ことで一般質問でもやらせていただいたのですが、そういう具体的な中身を本当に
知らせる。その中でこそそれぞれが動くのでないかなと思いますので、ぜひ前向き
に検討していただきたいなとして再度お願いしたいと思います。
答弁。
今ポスターを見せていただきましたが、そういうものがあるということについて
は参考にさせていただきたいと思いますが、いずれにしても先ほど申し上げたとお
り、生活保護の対象になるかどうかというのは相談を受けた内容によって、また別
の方法があるのか、生活保護が適当なのか何なのかというのは、それは庁内の検討
もありますし、それから社会福祉事務所との協議の中でどうかということがある。
そのケースによって違うのですから、一律ではないわけですから、そういう意味で
は先ほど申し上げたとおり、いかに私どもが相談窓口を広げるか、あるいはきめ細
かくやる、情報把握をするかということでありますが、町の窓口のほかにそれぞれ
社会福祉協議会や民生委員の皆さんも参画いただきながら心配事相談などもやって、
その中にもそれは健康のこともありますが、生活状態についても多くの相談を寄せ
られている。そういうものの中からうちの担当課がどう対応するのがいいかと決定
しているという状況にありまして、さらには今年は民生委員さんのほかに駐在区の
中でパートナーシップ事業として声かけ運動等も始めたわけですから、そういう面
では地域だとか、いろんな機関の協力をいただきながら、生活困窮の状態とか、そ
ういうものについて適切に把握に努めていくよう努力をしていきたいと思います。
これで2番、和田鶴三議員の一般質問を終わります。
質問順位3番、清水秀雄議員、質問願います。登壇願います。
私は、町長に追加質問も含めて2問の質問を行います。
第1点目でありますが、公共事業抑制とコントラクター設立についてお伺いをい
たします。小泉政権の推進する三位一体の改革による地方交付税の削減は、公共事
業の減少を招く結果となり、地方自治体の建設業、土建業を初め公共事業に依存し
てきた関連業種への影響は著しく、企業の経営やそこで働く労働者の雇用関係への
影響もあらわれています。町長は、今年度の町政執行方針の中で第4点目に地域産
業の振興について、特に厳しい経済、財政の中で公共事業の抑制が加速される中、
基幹である農業との相互作用による振興を図るべく、アグリビジネスに向けた取り
組みを進め、定住人口の増加にも留意し、地域の活性化を目指したいと述べていま
す。公共事業の減少によって6月になっても工事の受注がないなど深刻な状況にな
っている企業もあり、町長が執行方針で述べた政策の具体化を待ち望んでいる実態
にあります。建設、土木等、その他の関連企業で働く労働者の仕事を確保し、農業
経営振興にも役立つコントラクターの設立に向けて計画がどこまで進められている
のか、労働者対策とともにその進捗状況について伺うものであります。
町長、答弁。登壇願います。
清水議員の質問にお答えをさせていただきます。
北海道においては、長引く景気の低迷に加え、国、地方とも公共事業の抑制が進
む中、商工業、とりわけ建設関係においては受注機会の減少により大きな影響を受
けていることは清水議員が申されたとおりであります。一方、本町の基幹である農
業については、規模拡大が進み、特に畜産においては多頭化が顕著となる中、労働
力不足が課題となっており、分業化や作業委託、いわゆるコントラクターの推進が
提起されているところであります。そのような中、町政執行方針で示したとおり、
農業と他産業との連携を図りながらアグリビジネスの形成を図っていかなければな
らないものと認識しているところであり、現在進めております第5期のまちづくり
総合計画や農業農村発展ビジョンの中でその方向を示してまいる考えであります。
18
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
本町におけるコントラクターの状況については、平成9年に士幌町コントラクタ
ーを利用する会が組織され、町外業者に委託をして運営をしています。設立時に9
戸であった会員が今年度においては 35 戸であり、作業量も年々増加し、作業内容も
牧草、デントコーンの収穫作業のみであったものが耕起、播種、堆肥、融雪剤散布
と内容が多様化しているところであります。そのような状況にあって、町としても
農協を初め関係の皆様と本町農業に応じたコントラクター事業の仕組みや可能性に
ついて検討してきたところであり、一昨年 12 月に農業関係機関との協議に基づき、
農協における需要動向調査、商工会、建設業者との懇談などを行ってきたところで
ありますが、まだ具体的な方向には至っていない状況にあります。また、一部町内
建設業者が試行的に委託事業を行っていますが、委託金額や作業技術など種々問題
もあるとお聞きしているところであります。この事業を展開していくには、農家サ
イドからの需要動向の把握、受託する業者側の技術取得や体制整備、関係機関の連
携が必要であり、今後普及センター、農協、商工会など関係機関と協議を十分行い
ながら推進方策を検討してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願
い申し上げます。
再質問ありますか。清水議員、発言を許します。
ただいま町長から答弁をいただきました。コントラクターにつきましては、冒頭
で私が指摘しましたように、士幌町においての建設業で働く労働者の仕事の確保の
上でも、そしてまた企業の仕事を確保するという上でも一定の役割を果たすのでは
ないかということで、町長が提案している事業方向については、まさにいい事業展
開が行われれば、それは役割として非常に効果があるだろうと認識しているところ
です。私もそれぞれ調査をしてみました。町長の答弁の中にもありますように、士
幌の業者の中でコントラクターについて取り組みを進めてみたいという意欲を持っ
ている業者もいました。
そこで、出てくる問題なのですが、確かに町長の答弁にありましたように、現在
の農家サイドからの事業動向の把握、あるいは受託する業者側の技術取得や体制整
備、これはもうそのとおりだと思う。そういうことの調査やそれに基づいた体制整
備ということがなければ1つの事業というのは起こせませんから、そのことは当然
であります。私も調査の中で、これは大変な状況にあるのだなということで認識を
新たにしたのですが、
町長の答弁の中では 16 年度の利用戸数が出ていました。
私は、
15 年度のコントラクター利用組合の利用状況をちょっと見てみました。9年度に設
立されたのですが、この年には合計利用時間が 604 時間だったのです。これが 15
年度にはどんなふうに変化してきたか。利用時間でいいますと、合計利用時間は
1,548 時間です。利用金額、コントラクターに支払った金額は実に 6,980 万円です。
これだけの需要があるということなのです。これは、考えてみれば、今のコントラ
クター利用組合というのは畜産農家を中心にして設立しているのですが、これだけ
利用料を払っている。言ってみれば町外にこれだけの金額が流出しているというこ
とになります。そして、翻って考えますと、これらの金額を町内で回すことができ
たら大きな役割を果たすのではないかと。町内で大きな活力をもたらすことになる
のではないかと考えられるのです。
そこで、必要なことはそれなら何なのだろうということになるのですが、この業
者も話をしておりました。これは大切なことだと思ったのですが、実は町長が先ほ
どの答弁の中で一昨年の 12 月に農業関係機関との協議もしたと答弁されているの
ですが、その後一度もそういう話し合いをしていないということは、町長が本気に
なってこのコントラクターの設立をしようとしているのか、アグリビジネスについ
て本当に考えているのかどうかということを私自身は疑わざるを得ないのです。建
設業者にとっても、そのもとで働く労働者にとっても、今の状況というのは極めて
深刻な状況なのです。私が冒頭に述べたように、6月になっても仕事がない状態が
続いているのです。このことをどうするのか。それでも建設業者が頑張って、臨時
雇いのいわゆる季節労働者と言われる人たちも社員も仕事はないが、給料は払うと
19
鈴木洋一議長
小林康雄町長
いうことをしなければならないです。そのためにいろいろ工夫もされているようで
す。そこのところに行政としていろんな手だてが必要なのではないかと考えるので
す。そこのところがなかったら、町長が目指している自主自立のまちづくりも、こ
れは困難だと言わざるを得ないのです。
ちなみに、士幌の農業粗生産高です。今年の農協の総会が 10 日にありました。こ
の中で農業粗生産高についても述べられているのですが、昨年の農業粗生産高は実
に 269 億円になりました。これは、十勝の農業粗生産高の1割を超えます。16 年度
の農業粗生産高は、十勝では 2,569 億円なのです。その1割を超える粗生産高を誇
る士幌がこの農業を基盤にしてコントラクターを設立してそれぞれの方向に事業展
開していったら、繰り返しになりますが、もっと大きな活力を得られることにはな
らないだろうか。今は、畜産農家だけなのです、コントラクター利用組合をつくっ
ているのは。しかし、実際に畑作農家も今の農業の展開状況を見ていきますと、そ
ういうことも必要になってくるのではないかと思われます。特にコントラクターを
利用している会に入っている人たちの意見としては、今現在は新得や足寄のコント
ラクターを利用しているようです。しかし、将来的にはこの仕事を持続してやって
もらえるかどうかに不安を持っている。ですから、できることなら士幌でぜひ設立
してほしいものだという希望を持っているようですが、私も農協の組合長とも接触
してみました。残念ながら農協の組合長、積極的に取り組もうという姿勢ないので
す。
できれば、
民間の業者にやってほしいのだということをおっしゃっていました。
しかし、そこのところをどういうふうに進めていくかというのは町長の指導力だと
思うのです。
もう一つ、ある意欲を持っている業者がこぼしていることは、今十勝の中でもそ
ういう方向でいろいろ事業展開したいと、
既に事業展開しているところもあります。
支庁にも伺ったり、あるいはそういうところにも伺っていろいろ勉強をしようとい
うことで行ったのだそうですが、一業者ではなかなか窓口をあけてもらえないとい
う悩みがあるようです。そこで、やっぱり手助けが必要なのです。自治体としてそ
ういう意欲ある業者のためにどういう手だてができるのか。
一緒に交渉に赴くなり、
そういう方向での手助けというのが必要ではないかと思うのですが、その点につい
ての答弁をお願いいたします。
町長、答弁。
農業のそういう委託なりという需要がふえているということもありますし、もう
一つは建設業がそういうものを受託するというのは、これはもう極めて望ましい形
で、そういう方向で検討しているのですが、現実問題として先ほど言ったように作
業技術だとか、それから金額もありますから、それが運営していくような体制にな
れるかどうか、事業者がやれるかどうかということ、これはクリアしないと無理で
ありますから、先ほど申し上げたとおり今本町では新得の業者に会が委託をする形
で、言われたように 6,900 万円、7,000 万円の事業になるのですが、その事業を今
の状況の技術レベルの中でやれるかということになると、これはまたもっともっと
検討しなければならないということでありますから、そういうことも含めてこれか
ら検討をしていくということになるわけでありますが、確かに言われたように町内
の建設業者が仕事も減っている中でということでありますから、コントラ事業も1
つなのですが、いろんな方法で何とか雇用確保だとか、そういうことについては私
ども商工会なり建設業界とも協議をしながら、少しでも改善に努めるよう当面の努
力としてはしていきたいと思いますし、それからこれをやるということになれば農
協の方からも話がありましたように、
今一昨年の 12 月の協議に基づいて農協もいろ
んな角度から需要動向だとか、
どんな方向がいいかということを検討していますし、
それから商工会も建設業者を中心に何とかやれないかという努力もしているのです
が、それぞれいろんな課題があるところでありますから、いずれにしても町として
は業者が行うことについては担当課の方で相談に乗ってもいますし、今後とも十分
乗るような体制にしていきたいと思います。
20
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
いずれにしても、この事業をやるというのは町が直接ではなくて、これは農協なり
商工会が中心になってつくるやつに対して町がどう支援をしていくかということで
ありますから、私もこの事業はこれからの農業展開だとか地域の産業振興という面
でも極めて重要なことだと思っていますから、いろんなことを十分検討しながら、
農協なり商工会と連携しながら強力に進めていくようにしたいと思っています。
清水議員、再々質問ありますか。再々質問を許します。
私も今町長答弁されましたが、確かに簡単にコントラクターが設立できるかとい
うことは、
そうはいかないと思います。
確かにさまざまな問題を抱えているのです。
業者が本当に農家が希望しているような技術者をそろえることができるかどうかと
いうのが1つはあります。同時に、事業を展開するためには大きな投資も必要にな
ります。特に畜産関係のコーンハーベスターだとかフォレージハーベスターという
のは非常に高価なものですし、そういうものに対してもどのようにしてそれをそろ
えるのかということがあります。しかし、これは一定の助成措置もあるのです、1
つの業種として認められることができれば。ですから、そういう手だてに対して、
民間の業者がそういう形で意欲を持って取り組むということに対して行政がどうい
う手助けをできるかというところが非常に大きなところだと思うのです。そのため
にさまざまなアドバイスも必要だと思います。言ってみれば全く異業種に展開して
いくわけですから、そういう点での指導も必要になると思います。そこのところを
力を入れていかなければ、新しい企業も育たないということになりますから、そう
いう点では住民の定住できるまちづくりということにも役立つわけですから、そう
いう方向での力添えをしながら、ぜひ設立に向かって努力をしていくべきでないか
ということで、再度町長の意欲のあるところを答弁いただきたいと思います。
町長、答弁。
まず、コントラ設立にかかわるそういう事業については国の制度の中でも農業サ
イドではありますし、また労働対策としての雇用ということでも補助制度などがあ
るわけでありますが、なかなか条件クリアが難しいと担当の方からも聞いているわ
けでありますが、いずれにしても町としてはそういうものもできる限り設立時には
受けられるようなことで相談に乗っていきたいと思いますし、町としてもまた検討
していきたいと思います。そういう面では、コントラ事業をその後新たに立ち上げ
るというのは結構いろんな手続だとか難しいものはあるのですが、当面今の厳しい
状況の中でコントラを立ち上げなくても委託でやれることがないのかどうかという
ことについては、私ども早急にいろんな角度から検討させていただきたいと思いま
す。
ただいまの質問についてはこれで終わりますが、もう一問につきましては午後か
らにしたいと思います。
これで1時 15 分から再開したいと思います。
午後 0時07分 休憩
午後 1時15分 再開
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
昼食休憩前に引き続き会議を再開いたします。
引き続き一般質問をいたします。
3番、清水秀雄議員、発言を許します。
それでは、2点目の質問をいたします。
国保税の減免制度についてお伺いいたします。町長は、行政報告の国民健康保険
特別会計について、課税上の応能割と応益割の割合を平準化するとして、また納税
義務者の担税力が著しく低下し、保険税の納付が困難な場合に対応する減免制度を
設けたとあります。この減免制度が保険税の納付が困難な納税義務者を救済するた
めに生かされる制度にすべきと考えますが、減免制度についての町長の所見を伺う
ものであります。
21
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
町長、答弁。登壇願います。
清水議員の質問にお答えをさせていただきます。
3月の定例議会において、国民健康保険税条例の一部改正を可決いただきました
が、その改正において納期の変更とあわせ、国民健康保険税の減免について一部改
正をし、該当範囲の拡大をしました。その内容は、条例第 14 条の2項として、災害
等により生活が著しく困難となった場合、所得が著しく減少し、生活が困難となっ
た場合、前号に掲げるもののほか特別な事情がある場合に減免を行う旨を規定した
ところであり、あわせて士幌町国民健康保険税の減免に関する規則を制定し、具体
的な減免の方法基準等を定めたところであります。
この条例、規則は、本年4月1日から施行し、平成17 年度賦課分から適用するも
のであり、保険税の納付が困難な事情がある場合に適切に対応できるよう配慮して
まいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
再質問あれば許します。清水議員。
ただいま町長から答弁をいただいたところですが、町長の今の答弁の中での条例
第 14 条に減免制度について詳しく例題を掲げているわけですが、
いわゆる災害等に
より、あるいは所得が著しく減少した。それ以外の特別の事情がある場合という3
項を挙げております。今度の条例改正によってさまざまな動きがあるわけですが、
ところがそういう動きの中でも一番重要なことは、均等割を5,000 円引き上げるわ
けですよね。そのことによってどこにしわ寄せが行くか。低所得者世帯であっても
家族が多い場合には、それは勢い負担増につながるとなっています。例えばここの
中で出てきているのですが、所得が 208 万円以下であっても家族構成が7人の場合
には、それだけで均等割額が上がりますから、4万円の負担増になるという実態が
あります。当然これは、それだけ増税になるわけです。これは、208 万円を基準に
して申し上げましたが、低所得世帯であってもそういう状態が起こるということで
は、国保税だけではありませんから、今の状況の中ではさまざまな税が負担増にな
ってくる。特に町税条例の改正も出てくるわけですが、そういう中で国保税の負担
がさらに重くなるということについては、もう考えられることは税負担に耐えられ
ないと、そのことによって生活が困難になるということは予測にかたくないわけな
のですが、そういう状態のときにこの減免制度が本当に適用できるのかということ
があります。私は、そういうときにここに3つの例題を挙げている中でもっとわか
りやすく、住民が本当にこの減免制度を活用して生活を支えることが可能な条例に
すべきだと思うのですが、そこで具体的にそこのところを挙げないといけないだろ
うと。例えば本町での取り組みの中では、準要保護の場合等については生保基準の
130%という所得基準を挙げています。
具体的にそういうような例示しておかなけれ
ば、ここでいっているようなことで本当に住民が利用可能になるだろうか。町長が
本当に住民の生活をこの条例によって守っていこうと考えられるのであれば、そこ
まで配慮しなければならないのではないかと考えるわけなのですが、そこのところ
を再度お伺いをしたいと思います。
町長、答弁。
今回の応益割合が 45%を超えることによって7、5、2の軽減措置をするわけで
すが、ただ所得中間層は引き上げることによって上がることになるわけですが、こ
の減免措置というのはどちらかというと上がった分をすべてということではなくて、
前年度所得から著しく、例えば住宅だとか世帯の健康条件だとか大幅に生活状態が
変わった場合に対応するという趣旨でありますから、必ずしも軽減措置の対象にな
らないところが救われる制度ではないのですが、そういう生活状況が著しく変わっ
た場合には適切に対応するように運用していきたいと思いますし、一定程度のいろ
んなものを通じてPRもしていって、制度が使えるようなものにしていきたいと思
います。
よろしいですか。清水議員。
今町長おっしゃられるように、極端に収入が減った、例えば失業した、あるいは
22
鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
佐藤宣光総務課長
さまざまな災害に遭遇した、そういうことのみの対応しかできないのかということ
になるのですが、それではそういう例といいますか、そういう実態が一体1年にど
れぐらいあるのかということだと思うのです。私は、それだけではなくて本当に今
の状態の中で国保税が、繰り返しになりますが、重たくて、そのことが日常生活を
圧迫するということがあるすれば、それはそれなりに対応する必要があるのではな
いかと考えるのですが、そこのところだと思うのです。それは、確かにこの条例そ
のものは評価できることなのですが、しかし実際にそれが住民にとって本当に生き
たものにするためには、そこのところの考え方が1つ必要ではないのかと。せっか
くあるのだが、それは住民にとって生活を支えるという上で活用できないものでは
何の意味もないということになりますから、そういう点でのもっと具体的な、先ほ
ど申し上げましたように1つの基準を設けるということも必要ではないのかと。で
すから、それは特別町長が認める場合というのがありますから、そこのところがそ
ういう形で1つの条例の中に具体化されるということが必要なのではないかと思う
のですが、再度町長の考えをお伺いしたいと思います。
町長、答弁。
低所得の対策というのは、個々の減免制度もあるのですが、例えば高齢者扶助事
業、いろんな角度でどう使っていただくか対応していかなければならないですが、
この減免制度の中でもいろんな事情があった場合に、それは1つ項目に入っていま
すから、個々の事情の中でどうしても納められないという事情があれば、この中で
やっぱり検討していくことは可能でありますから、個々の事情によると思うのです
が、そういう範囲の中で十分納税者の相談に乗って対応していきたいと思います。
これで清水議員の質問を終わります。
ここで1番、大西議員の質問に対する答弁漏れがありますので、総務課長より説
明をいたします。総務課長。
それでは、先ほどの大西議員の地震の際の町外通勤者の出動実態はという質問が
ありましたので、その回答をさせていただきますが、その前に私の説明の中で一部
大西議員の再質問の答弁に誤った答えをしておりますので、訂正させていただきた
いと思います。
私お答えしました部分は、防災計画の地震災害対策計画の中の非常招集基準であ
りまして、震度4で総務課及びそのほか関係課が出動すると。そして、震度5弱で
係長以上、震度5強以上で全職員という配備になってございます。それに対しまし
て、15 年度におきまして課長会議の中で地震の際の、特に夜間と休日の場合の出動
を一部見直してございます。その中で、今後震度4以上の場合、全職員が出るよう
に対応しようということで課長会議で話し合いまして、内部通達で各課に出してい
るところでございます。それに対しましての先ほどの大西議員に対して、大西議員
の言われるとおり震度4以上が今の段階で正しいことでありますので、おわび申し
上げます。
それと、出動状況なのですが、16 年の 11 月29 日、釧路沖、これテレビで震度4
でした。
このときは続けて2回あったのですが、
当初士幌町は3で表示されました。
その後1分後の2回目のときに震度4で表示されております。それから、16 年の12
月6日の同じく釧路沖では、テレビのあれで十勝北部については震度4で表示され
ました、士幌町の地震計では震度3でありましたが。この中で病院とか特老施設等
の出席状況を今確認したのですが、各担当施設では十分把握されていない状況にご
ざいまして、確認できる状態でありませんでした。今後まず出動した方は、入所者
の処遇というのですか、入所者の安全見回り、それから病院の施設なり特老の施設
などの見回りし終わった後、落ちついた時点で出動者を把握するよう徹底してまい
りたいと思います。
それと、あわせて当初のときに回答いたしましたが、出動状況が今士幌の場合、
地震の場合、特に地盤がいいことから見直しをする準備をしてございます。十勝管
内の状況もあわせて調べまして、
今現在見直しをかけている最中でございますので、
23
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
高井秀美助役
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
小林宏町民課長
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
もうちょっと震度を上げたような状態での出動とか、そういうのに切りかえていき
たいなと考えております。
以上でございます。
今までの一般質問に対する答弁の中で答弁漏れがあれば再々々質問を許します。
ありませんか。
(なしの声あり)
なければ、これで一般質問を終結いたします。
日程第3 議案第2号「士幌町町税条例の一部を改正する条例案」を議題といた
します。
朗読を省略し、理事者の説明を求めます。助役、説明願います。
議案第2号 士幌町町税条例の一部を改正する条例案について説明申し上げます。
改正する理由につきましては、地方税法の一部改正に伴い、条例を改正しようと
するものでございます。
説明資料の7ページをお開き願いたいと思います。この中でそれぞれ項目たくさ
んあるわけですが、
本町に直接該当する部分についてだけ説明させていただきます。
まず、1番の個人の町民税の非課税の範囲でございますが、今回の改正内容は年齢
が 65 歳以上の者のうち、
前年の合計所得金額が125 万円以下の者に対する個人住民
税の非課税措置の廃止でございます。適用は、18 年度分以降の個人住民税について
適用されるものでございます。内容としましては、具体的には平成 17 年の1月1日
で 65 歳に達している者が前年の所得が 125 万円以下の者については、平成 18 年分
の所得割の均等割の金額が3分の2を減額する。19 年については3分の1減額して、
翌年から正規に課税になるという趣旨でございます。
次に、2番としまして、町民税の申告でございます。これは、手続事項でござい
ますが、年度途中で退職し、給与の支払い等を受けなくなったものについても給与
支払い報告書の提出を義務づけられるという形でございます。
3番、それから5番につきましては、災害関連でございまして、直接町の現在の
中で該当するものがございませんので、説明省略させていただきます。
4番の肉用牛の売却にかかわる事業所得の特例でございます。現在肉用牛の売却
にかかわる事業所得については、減免されているわけでございますが、かかる所得
割を減免を平成 21 年まで延長する内容でございます。
次に、6番、7番については、特別土地保有税、それから土地譲渡にかかわる事
業所得等の項目でございますが、該当が現在本町にはないので、説明省略させてい
ただきます。
8番から次のページの11 番までについては、株式に関する条項でございますが、
これも現段階で本町で該当する方いらっしゃいませんので、説明を省略させていた
だきます。
以上、簡単でございますが、説明に代えさせていただきます。
これより質疑を行います。質疑ありませんか。10 番、清水議員。
今助役から説明をいただきました。町税条例の一部を改正するということで、65
歳以上の非課税基準がなくなるわけですね。そのことによって課税世帯になるとい
う対象人数ですか、対象世帯数ですか、それはどのぐらいになりますか。
町民課長、答弁。
町民課長、小林から報告申し上げます。
96 人ほどと考えております。
以上です。
10 番、清水議員。
96 人ほどということでございましたから、96 人の世帯については、これは住民税
が課税になるだけでは済まないわけですね。課税世帯になることによって介護保険
料、その他もろもろの負担増につながるわけですが、例えば公営住宅に入居してい
れば、それらの入居料も引き上げられるということになりますが、そういう形でど
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鈴木洋一議長
小林宏町民課長
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
和田鶴三議員
鈴木洋一議長
佐古準一議員
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
の程度負担増になるというのはわかりますか。
町民課長。
町民課長、小林から報告申し上げます。
今の住宅ですとか、そういう部分については私もちょっとわかりませんが、税金
部分だけで見れば先ほど助役の方から3分の2なり3分の1減額というお話ありま
したが、それはちょっと抜きまして、全額となったときの考え方として約 80 万円ぐ
らいかなと、96 人全員でです。実際には、何百円ぐらいの人からいますが、大体 80
万円内外かなと思っております。
以上です。
ほかに質疑ございますか。
(なしの声あり)
なければ、質疑を終結し、討論を行います。3番、和田議員、反対討論ですか。
議案第2号 士幌町町税条例の一部を改正する条例案は、地方税法改正に伴う町
税条例の改正でありますが、所得税でも特別配偶者控除の廃止、年金控除の縮小、
老齢者控除の廃止によって負担増が増大し、非課税だったのに課税される世帯がふ
えることになります。さらに、住民税の増額だけにとどまらず、公営住宅料の引き
上げ及び介護保険料、特老利用料の増額、病院代の負担増などお年寄り世帯を襲う
負担増は雪だるま式になるものであります。例えば民間賃貸住宅で夫 72 歳、年収
260 万円、妻68 歳、年収 80 万円の夫婦世帯を仮定して試算した場合、2004 年度に
11 万 5,600 円の負担だったものが 2008 年度の負担は住民税3万 3,500 円、所得税
4万 7,200 円、国保税 11 万 6,900 円、介護保険料9万 1,300 円、合計 28 万 8,900
円と実に2.5 倍の負担増になるという試算もあります。老後が安心して暮らせるど
ころか、老後は財布の中身が心配で病院にも行けなく、動けなくなっても特老にも
入れない、
介護も受けられないなどの世帯が多くなることが危惧されるものであり、
住民の接点である自治体が何の手だてもなく唯々諾々と住民負担増を押しつける結
果になる本条例の改正には反対であります。
議員各位の賛同をお願いし、反対討論とします。
賛成討論ありますか。2番、佐古議員、登壇願います。
ただいま上程され、審議されております議案第2号 町条例の一部を改正する条
例案について、賛成の立場から討論を行います。
今回の町条例の改正については、地方税法並びに租税特別措置法等国の法律改正
に伴う条文の整理を行うためのものであります。今回の改正点の主な事項は、先ほ
ど理事者から説明がありましたように 65 歳以上の老齢者にかかわる非課税措置の
廃止でありますが、生活扶助を受ける者、また障害者、未成年者、そして 65 歳以上
の者で前年の所得が 125 万円以下の者については均等割及び所得割ともに非課税と
されてきたところであります。その後の高齢者を支える社会保障制度の整備と相ま
って高齢者の平均寿命も大幅に延びており、年齢にかかわらず、能力に応じた公平
な負担が求められておりました。安定した社会保障の確立のために必要な改正と考
えます。
議員各位のご理解と賛同をお願いし、討論といたします。
原案に反対の討論ほかにありますか。ありませんね。
(なしの声あり)
討論ありませんか。
(なしの声あり)
それでは、討論なしと認め、これで討論を終結いたします。
これより議案2号を起立により採決いたします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
したがって、本案は原案のとおり可決されました。
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高井秀美助役
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
日程第4 議案第3号「士幌町国民健康保険税条例の一部を改正する条例案」を
議題といたします。
朗読を省略し、理事者の説明を求めます。助役、説明願います。
議案第3号 士幌町国民健康保険税条例の一部を改正する条例案について説明申
し上げます。
本条例案は、国民健康保険というものに要する費用の見込みの増額及び賦課額総
額に対する応益割の平準化に伴い、条例を改正しようとするものでございます。
説明資料の 20 ページをお開き願います。第5条で、均等割金額が現在2万 5,500
円を 5,000 円引き上げて3万 500 円にしようとするものでございます。
次に、5条の2で、平等割につきましても 5,000 円引き上げまして、3万 500 円
から3万5,500 円にしようとするものでございます。
次に、第7条の2で、介護納付金に係る均等割でございますが、これにつきまし
ても今回改正しようとするものでございまして、現行 7,080 円を 8,500 円に改正し
ようとするものでございます。同じく平等割につきましても4,920 円を6,500 円に
引き上げようとするものでございます。
次に、第13 条で、国民健康保険税の減額でございますが、従来の現行の条例で規
定ではいわゆる6割軽減の適用者のことでございまして、13 条の第1項では均等割
を1万 5,300 円減額するものでございますが、それを 5,000 円引き上げることによ
って2万1,350 円減額しようとするものでございます。同じく平等割につきまして
も1万8,300円から2万4,850円に、
介護納付金に係る均等割につきましても4,248
円から 5,950 円に、平等割を 2,952 円から 4,550 円に改正しようとするものでござ
います。
次に、次のページでございますが、21 ページで(2)は、従来4割軽減の規定を
しているものでございまして、アで被保険者の均等割の金額を1万 200 円と規定し
ていたのを改正では1万 5,250 円に、平等割につきましては1万 2,200 円を1万
7,750 円に、介護納付金に係る均等割につきましては現行 2,832 円を 4,250 円に、
平等割を1,968 円を 3,250 円に改正しようとするものでございます。
次に、(3)としまして、新たに2割軽減の規定を適用することができます。町
長の行政報告にもございましたように今回の場合、応益割が 45%を超えますので、
そういった2割軽減の適用もできるということで新たに追加しております。2割軽
減につきましては、均等割については 6,100 円減額、それから平等割につきまして
は 7,100 円、それから介護納付金に係る均等割につきましては 1,700 円、同じく平
等割につきましては 1,300 円でございます。
それから、2、3につきましては2割軽減に係る条項でございますので、2では
適用除外、
それから3では2割については申請をしなければならないということで、
そういう規定を盛り込んでいるものでございます。
次に、条例案の方に戻りまして、附則でございます。施行期日は、この条例は、
公布の日から施行し、平成 17 年4月1日から適用する。
それから、適用区分としまして、改正後の規定につきましては、17 年度以降の国
民健康保険税に適用し、16 年度分については従来の例によるという経過規定をつく
っているところでございます。
以上、簡単でございますが、説明に代えさせていただきます。
これより質疑を受けます。10 番、清水議員。
ただいまの説明で、それぞれ引き上げについてわかりましたが、そのことによっ
て得られる税収増はどのぐらいになるのですか。
それと、先ほどの説明の中の最後の部分での2割軽減については、町長に申請す
るという条例になっているのですが、自分が2割軽減に該当するかどうかは判断で
きませんよね。そこのところは、どのように納税義務者に周知することを考えてい
ますか。
助役、答弁。
26
高井秀美助役
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
高井秀美助役
説明資料の23 ページをお開き願いたいと思います。
ここに説明資料で今回の医療
費区分につきまして改正しますと、このとおり5,000 円ずつ均等割を引き上げ、平
等割も引き上げますと、改正による収入としましては調定額で税収としまして 818
万円。それから、軽減します。だから、軽減するということはただ軽減するだけで
はなくて、その分はどこかが負担するわけです。この場合、軽減の場合は前から説
明していますように国が2分の1、道が4分の1、町が4分の1。町の場合は、そ
の4分の1は交付税の算定基礎に入ってきますので、当然交付税の算定の中にも需
要額として入るということで収入にも上がってくるわけでございますが、そういっ
たもので軽減することによって収入増になる分が1,100 万円ほどある。合わせます
と、1,900 万円の収入増が図られるということでございます。
それから、今回の場合、介護納付金につきましてもセットでございますので、7
割、5割、2割の適用をさせていただきます。そうしますと、先ほど申し上げまし
たように均等割、平等割上げますので、改正による収入としては 230 万円、それか
ら改正によって軽減する部分もございますが、
それに見合う収入は 37 万円ほどふえ
まして、おおむね300 万円が収入増となるものでございます。
それから、2割軽減につきましては申請主義ということで申し上げましたが、具
体的に町の方で課税賦課する段階で2割軽減の人はすべてわかります。それで、納
付書を発付する段階で2割軽減したものを送らせていただくと。それと同時に、申
請書もすべてワンセットで送りますので、当然それについてはそこに記載していま
すが、2割軽減を受けるためにはそれに判こだけ押して返してくださいという説明
をしますが、それだけやっていただくだけで自動的に2割軽減はできるということ
でご理解願いたいと思います。
10 番、清水議員。
今説明でわかりました、その部分は。
結局今回の税率改正でもって増税になる分というのは、いわゆる2割軽減までの
軽減世帯を除き、さらには限度超過している世帯も除くということになりますね。
そうすると、その間にあるいわゆる中間層といいますか、その部分だけが増税にな
るという結果になっているのだ。今言われた金額そのものは、そこの中間層だけで
しょっているという結果になっているのですが、ここのところは税法上これはしよ
うがないということかもしれませんが、根本的なところは結局は国がどういうふう
に市町村の国保財政に対しての補助率を引き上げるかということ以外にありません
し、同時に限度を超過している、限度額も国が定めているわけですから、これを引
き上げるということも本来はあってしかるべきなのだろう。
確かに重たいのですが、
しかし低所得者や中間層に対しての負担から見れば、超えている家庭の方がまだ担
税力があるということは言えると思うのですが、そういう点を考えてみてもこの改
正というのは一体いかがなものかと考えているのですが、それも国の法律上それは
仕方がないのだということかもしれませんが、これ軽減措置、いわゆる平準化する
ことによって7割、5割、2割という軽減措置の恩恵を受ける世帯もふえるのです
が、実際に限度額以下だった世帯が限度額を超える世帯になるという世帯は何戸あ
りますか。
助役。
ちょっと今数字的なものは担当の方から説明させますが、限度額を引き上げた方
がいいのではないかという意見、前からお聞きしているわけですが、現実に本町と
しましても町長の指示で構造改革特区でございまして、その中でうちのみたい、い
わゆる農業所得がある程度安定して高度の相当の収入がある。そういう中で限度額
にいく人が非常に多いわけです。そして、低所得者はそれなりにいる。そうすると、
そういう中で収入をある程度確保しなさいと言われると、結局先ほど言いましたよ
うに均等割、平等割を上げていますから、中間層の負担がより過重になるという形
になります。昔は、本町も管内的にいきますと下から考えて2、3番目ぐらいの低
い率でやったのですが、どうしても財政上それ以上もたないということでございま
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鈴木洋一議長
小林宏町民課長
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
清水秀雄議員
鈴木洋一議長
佐古準一議員
鈴木洋一議長
して、ある程度引き上げてきました。そうすると、軽減税率、いわゆる7割、5割、
2割を適用したいと思うと、管内平均並みか若干上ぐらいに設定しないと軽減税率
を使えないということで、決して負担増が望ましいわけではないですが、どうして
も頭が決められてしりが決められていると全体の上げるところはそこしかないとい
うことで、
町としても本来でないから本当は限度額を1万円上げさせてもらえば五、
六百万円ですか、収入はふえるわけですから、それでするとそう中間層にしわ寄せ
しなくていい部分もございますから、そういうのも検討したいのですが、そういう
ことで特区の申請もしたが、これだけは国の税のことについてはなかなか国も門戸
を開かないというのが現状でございます。
係数の方は。町民課長。
町民課長、小林より報告申し上げます。
限度額を超えている世帯はどのぐらいかというお話なのですが、現行の判断では
346 世帯ほどかなというぐあいに考えております。
以上です。
ほかに質疑ございますか。
(なしの声あり)
なければ、質疑を終結し、これより討論を行います。反対討論ですか。10 番、清
水議員。
議案第3号 士幌町国民健康保険税条例の一部を改正する条例案について反対討
論を行います。
本条例案は、国保事業における費用負担増加に対応するとして、被保険者に負担
増を求めるため、応益割を引き上げ、均等割、平等割をそれぞれ 5,000 円引き上げ
るとするものであります。また、介護納付金についてもそれぞれ引き上げようとす
るものであります。説明によれば、平準化によって低所得階層には7割、5割、2
割の軽減措置が適用されることによって、税額が現行よりも軽減される部分もあり
ます。しかし、所得のいかんにかかわらず、引き上げられる均等割額5,000 円の引
き上げは世帯人員の多い世帯の負担増は避けられません。試算によれば、所得が 208
万円以下であっても7人世帯の場合は4万円もの負担増になるとされています。こ
のように所得に基づかない応益割の引き上げは、低所得階層への税負担を大きくし
ます。本条例の改正によって税負担が増となるのは、被保険者 1,432 世帯のうち限
度超過の342 世帯、さらに軽減世帯 594 世帯を除く 496 世帯であります。国保事業
の根本的な対応策は国庫負担率の引き上げ以外にありません。したがって、低所得
階層に負担増を押しつける結果になる士幌町国民健康保険税条例の一部を改正する
条例には反対であります。
議員各位の賛同をお願いし、反対討論を終わります。
賛成討論ありますか。2番、佐古議員、登壇願います。
ただいま審議されております議案第3号 国民健康保険税条例の一部を改正する
条例案について、賛成の立場から討論を行います。
国民保険税の税率改正については、地方交付税の削減など財政状況が極めて厳し
くなっている状況にあって、従来の応能と応益の割合が平準である 50 対50 である
べきが今まで応益の割合が低く、
偏った課税となっておりました。
自立のためには、
一般会計からの繰入金縮減を図り、国保会計の健全化を図ることが重要だと考えて
おります。今回の条例改正によって、低所得者に対する軽減が6割、4割から7割、
5割軽減にふえ、さらに2割軽減を実施する世帯をふやすことになります。町長の
行政報告にもありましたように、今回の改正で応能割と応益割の平準化が図られる
ことから、国の制度改正の応益割合 45%の確保ができない場合を除き、今後3年間
税率を据え置くとしております。よって、本改正は妥当と考えます。
議員各位の賛同をお願いをし、討論といたします。
ほかに討論ありますか。
(なしの声あり)
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鈴木洋一議長
小林康雄町長
鈴木洋一議長
鈴木洋一議長
なければ、これをもって討論を終結し、これより議案第3号を起立により採決いた
します。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
したがって、本案は原案のとおり可決いたしました。
日程第5 議案第4号「固定資産評価審査委員会委員の選任について」を議題と
いたします。
朗読を省略し、理事者の説明を求めます。町長、説明願います。
議案第4号は、固定資産評価審査委員会委員の選任に同意を求めるものでありま
すが、現在の委員が平成17 年の7月17 日で任期満了になることから、新たに平成
17 年の7月 18 日から 20 年の7月 17 日までの任期で選任するものでありますが、
氏名はここに記載のとおり、大野斎氏を再選任するものであります。
ご同意賜りますようお願い申し上げます。
質疑、討論を省略し、これより議案第4号を採決いたします。
本案は、原案のとおり同意することに異議ありませんか。
(異議なしの声あり)
異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり同意可決されました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
(午後 1時57分)
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