Comments
Description
Transcript
熱工学(月曜、3 時限, B101) 選択必修科目・生物生産工学専攻学生は
熱工学(月曜、3 時限, B101) 選択必修科目・生物生産工学専攻学生は必修。 教科書 「ポイントを学ぶ 熱力学」平山・吉川編著 丸善、2800+税 1 .I n t r o d u c t i on (熱力学とはなにか?) 工学としての熱力学 厳密性よりも応用性。単純で応用範囲の広い近似としての古典物理学の重要性 古典物理学(古典力学、電磁気学、熱力学) ただし、一般的な熱力学は“古典力学”や“電磁気学”の全体を含む。→古典物理学の基本。 熱力学 元々は熱機関(エンジン)の作動原理を説明するために生まれた。従ってエネルギー形態と して熱エネルギーと力学的エネルギーの関係から説明される場合が多い。 但し、原理そのものは電気エネルギー、核エネルギーその他にも応用可能。 この講義では、主に「古典的」熱力学と環境工学で必要な「蒸気・空気調和」を扱う。 工学系の基礎教養 * 物理化学的な世界観 マクロとミクロ、互いに補いあって機能している。 マクロ(現象論)…熱力学 → 経験的、現象論的,汎用性,根本部分は”black box ” ミクロ(分子論)…統計力学 → 理論的(量子力学がBase ),モデル化,厳密性,煩雑 * ”変化”と平衡(バランス)を予想するために最も有効。 物理・化学変化(自然界の全システム)がどの様に(どの方向にどの程度)起こるかを推定 する。 物理変化 … 気化(蒸発・沸騰・昇華),液化(凝結・融解・溶融・溶解) 固化(結晶化・凝固),相分離,吸着,拡散,発電・・・ 化学変化 … 化学反応,電気化学反応(電池) 物理+化学変化 爆発,熱機関,・・・・ 系(システム)の基礎要素 システムの3 要素 E (Energy ) 例 E 人間(生物) 食料(太陽光) コンピュータ 電気エネルギー 国家 国民 熱力学的世界 全エネルギー M (Material ) I (Information ) M I 体 意志(DNA ) ハードウェア ソフトウェア 領土 主権(政府) 全物質 熱力学法則 授業内容 温度と熱量(1章) 熱力学の基礎 熱力学の第一法則(2章) 理想気体(3章) 熱力学の第二法則(4章) 熱力学の一般関係式(5章) 蒸気(6章) 冷凍サイクル(7章) 空気調和(6章) 伝熱の基礎(10章) 1 2 授業予定 回数 日 付 内 容 10/02 第 1回 熱力学とは 10/16 第 2回 温度と熱量、熱物性、エネルギ保存則 10/23 第 3回 熱力学の基礎、単位系、内部エネルギ、エンタルピ 10/30 第 4回 完全ガス、定義と特性、比熱 11/06 第 5回 断熱・等温・等圧・等容変化、ポリトロープ変化 11/13 第 6回 サイクル、カルノーサイクル 11/20 第 7回 エントロピ、定義と応用 11/27 第 8回 実在気体、蒸気の性質、van der Waalsほかの状態式、蒸気表 12/04 第 9回 蒸気圧縮冷凍サイクル、モリエル線図、吸収冷凍サイクル 12/11 第10回 湿り空気の定義と特性、温度、湿度の各状態量 12/18 第11回 湿り空気線図とその応用 01/15 第12回 伝導伝熱、フーリエ則、熱収支 01/22 第13回 一次元伝導伝熱 01/29 第14回 講義のまとめ(質疑応答を中心に) 02/05 期末試験 出席 原則として、毎回講義時に小テストを課す。 → 出席の確認。 試験 * * * * * 電卓持参可 テスト範囲は授業で扱った範囲。 テキスト、配布プリントの内容、例題、章末問題、小テストに類するもの。 テスト・授業の日時は変更することもある。掲示に注意。 追試は行わない。 採点基準 60/100 未満 ・・・ 不可、60/100 ~70/100 ・・・ 可、70/100 ~80/100 ・・・ 良、80/100 ~ ・・・ 優 授業情報 * Home Page:http://ruby.ans.kobe-u.ac.jp/lecture/thermo/2002/に授業情報を載せる予 定。内容の訂正、追加等は随時行いますので、最新の情報を手に入れてください。なるべ く早く接続を確認すること!。 文書を読むためにはA c r o b at R e a d er V e r.4 (以降)が必要(ダウンロード無料) 。 * 授業内容、ホームページに関する質問は[email protected]まで。直接研究室に訪ねて来 ても良いですが、なるべくメールでアポイントメント(予約)を取ってください。 講義終了時に、講義の内容について小テスト(約15分、10点×10回、教科書、ノート等参照可)を 実施する。この小テストと期末試験(200点)の合計点数が満点(300点)の60-69%ならばC,70-79% ならばB,80-100%ならばAと評価する。期末試験の受験資格は、全講義日数の2/3以上の出席者 に限る。 3