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ビケンワクチンニュース
【2007年7月号】
現在流行中の
世界の感染症
【エジプト・カンボジア・インドネシア・中国】 鳥インフルエンザA/H5N1
【英国】 鳥インフルエンザA/H7N2
農場の病鳥に曝露された4名でのインフルエンザA/H7N2
ウイルス感染が確定されました。2007.5.30時点で、感染が
発生した施設、病鳥あるいは同ウイルス感染確定または
可能性患者のいずれかに暴露された256名が特定されて
います。
鳥インフルエンザの中でも、ニワトリ、カモなどが死亡してしまう重篤な症状をきたすも
のを高病原性鳥インフルエンザといいます。ヒトへの感染は稀ですが、感染した鳥と
の密接な接触、と殺等から、ヒトが感染した事例が報告されています。
★流行地では養鶏場や鳥を扱っている農場、市場に近づかない、死んだ鳥や弱って
いる鳥に触れないようにして下さい。
◆死者数/確定された患者数
2007.1.1-6.25 : エジプト(5/19)、カンボジア(1/1)、インドネシア(22/26)、中国(2/3)
インフルエンザA/H7N2ウイルスのような低病原性鳥インフ
ルエンザウイルスに関連したヒト‐ヒト感染伝播は非常に限
定的で、公衆衛生上のリスクは低いと考えられます。
【ブルキナファソ】 髄膜炎菌性疾患
化膿性髄膜炎のなかで髄膜炎菌を起炎菌と
する疾患を髄膜炎菌性髄膜炎といいます。こ
の菌はくしゃみなどによる飛沫感染により伝
播し、気道を介して血中に入り、さらには髄液
にまで進入することにより、敗血症や髄膜炎
を起こします。
◆死者数/感染疑い患者数
2007.1.1-4.8 : 1,490/22,255
【タンザニア・ケニア・ソマリア】 リフトバレー熱
【インドネシア】 デング熱
蚊に刺されるか、感染した動物の血液、体液や臓器から人に感染しま
す。症例の多くは比較的軽症で期間も短いので特別な治療は必要とし
ませんが、一部重体の病態となります。
デング熱ウイルスを保有している蚊に吸血されることにより感染します。
デング熱を媒介する蚊は空き缶などに溜まった水や竹の切り株に溜
まった水でも発生するために都会でも流行する可能性があります。
★長袖・長ズボンの着用、虫除け剤の使用などによって、蚊に刺されな
いようにして下さい。
◆死者数/感染者数
2007.1-4.16 : 686/57,706
★長袖・長ズボンの着用、虫除け剤の使用などによって、蚊に刺されな
いようにして下さい。また、動物との接触も避けるようにして下さい。
◆死者数/患者数
2007.1.13-5.3 : タンザニア(109/264)
2006.11.30-2007.3.12 : ケニア(155/684)
2006.12.19-2007.2.20 : ソマリア(51/114)
【出典】http://www.forth.go.jp/tourist/topics.html
定期接種の取扱い・対象者についてのお知らせ
●ジフテリア、百日せき及び破傷風(DPTワクチン)の第一期予防接種の初回接種に係る接種間隔につ
いて
ジフテリア、百日せき及び破傷風の第一期の予防接種の初回接種時において、対象者が発熱を呈してい
る等予防接種を行うことが不適当な状態にあったことにより、予防接種実施規則(昭和33年厚生省令第27
号)第9条に定める接種間隔を超えて予防接種を実施せざるを得ない場合については、当該接種は、予防
接種法(昭和23年法律第68号)に基づく定期の予防接種として取り扱って差し支えありません。
★生後12月未満の時点で麻しん及び風しんのワクチン(MRワクチン)の接種を受けた児の定期の予防接
種における取扱いについて
生後12月未満の時点で麻しん及び風しんのワクチン接種を受けた児については、予防接種法施行規則
(昭和23年厚生省令第36号)第2条第1号に規定する「当該予防接種に相当する予防接種を受けたことの
ある者」に該当しないことから、定期の予防接種の対象者として差し支えありません。
【出典】ジフテリア、百日せき及び破傷風(DPTワクチン)の第一期予防接種の初回接種に係る接種間隔について(H19.6.11:健感発第0611001号、健
感発第0611002号)、生後12月未満の時点で麻しん及び風しんのワクチン(MRワクチン)の接種を受けた児の定期の予防接種における取扱いについ
て(H19.6.11:健感発第0611003号、健感発第0611004号)
企画編集
7月号担当
発行
:財団法人阪大微生物病研究会(http://www.biken.or.jp)
:藤田、福田、片桐、菅、橋本、今井、鈴木
:財団法人阪大微生物病研究会/田辺製薬株式会社
▲上記本文中のホームページの内容に関するお問い合わせは,お受けしておりません.
BI-S07520707B04
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