Comments
Description
Transcript
旭川景況レポート
旭川景況レポート 概 況 旭川地区の今期景況(2016年1- 3月期) ・今期の全業種業況DIは△6となった。前年同期(2015年1- 3月期)との比較では増減はない が、前回(2015年10-12月期)との比較では5ポイント低下した。 ・業況DIがプラスになったのは2業種、マイナスは4業種となった。 プ ラ ス 業 種:製造業9、卸売業8 マイナス業種:小売業△17、サービス業△8、建設業△8、不動産業△38 旭川地区の来期景況(2016年4- 6月期) ・来期の業況DIは、1ポイント低下し△7を予想する。 ・業種ごとの業況DI見通し プ ラ ス 業 種:製造業16、建設業3 マイナス業種:卸売業△4、小売業△26、サービス業△19、不動産業△7 業況判断指数の内訳 ※ 業況判断指数(業況DI)=「良い」先割合−「悪い」先割合 良い+やや良い 17% (前期19%) 悪い+やや悪い 23% (前期20%) <グラフの移動平均について> ・過去3期を含む4期の移動平均 ・以下各業種主要指数推移グラフ ■ 業況判断指数推移 全産業 製造業 40 非製造業 20 0 -20 -40 -60 についても同じ -80 【旭川の産業天気図概況】 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 今期の景気動向調査結果から業況判断指数、 前年同期比の売上高、 収益状況などの指標を基準にす る業種別産業天気図を作成した。 今回1- 3月期は低調感が増した。 次回4- 6月期では一部業種が緩やかに回復するものの、 小売業 やサービス業では低調感が強まる見通しである。 総 合 製 造 業 卸 売 業 小 売 業 サービス業 建 設 業 不動産業 2016年 4∼6月 2016年 1∼3月 2015年 10∼12月 好調 ← → 低調 ⍫ශߪ᥊᳇್ᢿᜰᢙߩ೨ᦼᲧߦࠃࠅ⦡ޔಽߌߐࠇߡࠆޕ એਅ 㨪 㨪 r 㨪 㨪 એ 《景況》景気の状況 《業況》各業種別、企業規模別などに判断する、 ある時期の景気の状況 ア 1 ス ク ASK調査レポート 2016春 景 況 レ ポ ー ト 製 造 業 ・今期業況 +9 前回比 +6、前年同期比+3 ・今期売上 △6 前回比 △9、前年同期比+6 ・次回業況 +16の見通し ・次回売上 +9の見通し ■ 製造業 主要指数推移 売上 業況 40 20 0 -20 -40 -60 -80 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 《調査員のコメント》 (アルミサッシ製品) 代表者はまだ若く、事業承継については具体的に考えていない。 現代表者は非 同族の従業員から登用され、 自社株等の整理は完了している。 (家 具) 東京オリンピックの特需に期待している。 (漬 物) 営業強化を優先事項としているため、事業承継問題は未着手である。 (チ ッ プ) 取引先である大手企業と当社の後継問題について協議を進めている。 代表者が高齢な ので早期に方向性を出す予定である。 (コンクリート製品) 大きな設備投資は一段落し、今後は細かな設備投資を行っていく予定である。 現在の最大の課題は人材の確保だが、 当面は人手不足が続く予想である。 卸 ■ 卸売業 主要指数推移 売業 ・今期業況 +8 前回比 △5、前年同期比+29 ・今期売上 △50 前回比 △79、前年同期比+4 ・次回業況 △4の見通し ・次回売上 ±0の見通し 売上 業況 40 20 0 -20 -40 -60 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 《調査員のコメント》 (食料、飲料) 取引先の廃業が多く、販路は思うように拡大できていない。 人員を減らして利益確保に 努めている。 (事務服、作業服) 仕入価格が高騰しているが、 一括仕入れなどで原価を抑えている。 (食 料 品) 後継者候補は考えているが決定ではない。同族での承継だけではなく、社内幹部も後 継者候補として検討している。 (肉 類) 取引先の新規出店に関する企画提案を行うなど、新たな営業手法を進めている。 ア ス ク ASK調査レポート 2016春 2 景 況 レ ポ ー ト 小 ■ 小売業 主要指数推移 売業 売上 業況 40 20 ・今期業況 △17 前回比 △8、前年同期比△6 ・今期売上 △37 前回比 △8、前年同期比△9 ・次回業況 △26の見通し ・次回売上 △14の見通し 0 -20 -40 -60 -80 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 【大型店等売上高】 ■ 大型店売上高伸び率推移 平成27年10∼12月合計の前年同期比 (%) 15 対前年比 10 大 型 店 △3.1% 5 衣 料 品 △8.7% 0 身 回 品 △6.2% -5 貨 △1.2% -10 雑 家庭用品 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/1211/1212/1213/1214/1215/12 △1.5% (財務事務所調べ) (※) 財務事務所調べ 【新車登録台数】 平成27年10∼12月合計および、 その前年同月比 ■ 新車登録台数 (四半期毎伸び率推移) (%) 合 計 前年同期比 乗 用 車 2,929台 1.4% 貨 物 等 2,423台 △30.5% 80 乗用車 合計 60 40 20 0 -20 総 合 計 5,352台 △16.0% -40 -60 (自販連旭川支部調べ) 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/1211/1212/1213/1214/1215/12 《調査員のコメント》 (婦 人 服) 店舗販売が安定している。 ネット販売も強化することで、 さらに売上増加が期待できる。 (中古車販売) 中古車市場が低迷し、販売は厳しさを増している。 特殊車両の取扱・修理に特色があ るので、強味を活かした差別化を進めている。 (種苗、肥料) 代表者一人が営業全てを行い、事業承継の準備は進んでいない。 子供へ事業を引き 継ぐ際の不安を感じている。 (書 籍 等) ネット販売との競合は、打開策が見当たらないと悩んでいる。 ア 3 ス ク ASK調査レポート 2016春 景 況 レ ポ ー ト ■ サービス業 主要指数推移 サ ービス ービス業 売上 業況 40 20 ・今期業況 △8 前回比 +7、前年同期比+4 ・今期売上 +27 前回比 +19、前年同期比+46 ・次回業況 △19の見通し ・次回売上 △19の見通し 0 -20 -40 -60 -80 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 【旭川空港利用状況】 ■ 旭川空港定期便客数 (四半期毎伸び率推移) 平成27年10∼12月合計および、 その前年同月比 (%) 30 合 計 乗 客 数 20 前年同期比 124,364人 10 0 1.8% -10 降 客 数 140,791人 6.5% 定期便客数 265,155人 5.0% -20 -30 -40 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/1211/1212/1213/1214/1215/12 (※) 旭川市調べ (旭川市調べ) 《調査員のコメント》 (展示館、レストラン) バス規制が厳しくなり、ツアー客が減少。 今後は各種イベントを企画し、レストラ ンの売上増加をめざしている。 新幹線開通は、あまり効果はないと思うが期待はしてい る。 (タクシー) 夜間の稼働は相変わらず思わしくないが、冬期の降雪によって全体的に稼働率は改善し た。前年よりも燃料費が下がったので、 利幅も改善している。 (建設コンサルタント) 公共工事が減少し、 売上も減少傾向である。 (測 量) 今年度から利用客のデータ集積を始めた。 厳しい経営環境を背景に、課題を一つずつ クリアしてきている。 建 ■ 建設業 主要指数推移 設 業 ・今期業況 △8 前回比 △13、前年同期比△13 ・今期売上 △18 前回比 △21、前年同期比+3 ・次回業況 +3の見通し ・次回売上 +21の見通し 売上 業況 40 20 0 -20 -40 -60 -80 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 ア ス ク ASK調査レポート 2016春 4 景 況 レ ポ ー ト 【新築住宅】 平成27年10∼12月合計および、 その前年同月比 件数 322 8.4% 面積 5.4万㎡ 8.6% 482 4.5% 建築確認申請 ■ 新設住宅着工件数 (四半期毎伸び率推移) 新築住宅着工戸数 持家 (%) 160 総戸数 120 80 40 0 持 家 5.5% 貸 家 4.8% 分譲住宅 △2.9% -40 (旭川市調べ) -80 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/1211/1212/1213/1214/1215/12 【公共工事】北海道建設業信用保証(株) 平成27年10∼12月の上川管内保証請負額は112.7億円。 前年同期と比較すると2.1%減少している。 《調査員のコメント》 (土木、建設一般) 北海道の建設予算が新幹線関連の事業に集中し、当地方では案件が不足して いる。 (一般土木建築工事) 業界全体が人材不足である。当社も中途採用の活用や外国人労働者の受け 入れ等、 さまざまな取り組みを試みている。 (アルミサッシ加工工事) 住宅工事の動きが鈍く、春先以降の工事がなかなか見通せない。 取引間 口を増やし、営業を強化している。 不 動産 動産業 ・今期業況 △38 前回比 △38、前年同期比△25 ・今期売上 △38 前回比 △25、前年同期比△25 ・次回業況 △7の見通し ・次回売上 △13の見通し ■ 不動産業 主要指数推移 売上 業況 40 20 0 -20 -40 -60 -80 98/6 99/12 1/6 2/12 4/6 5/12 7/6 8/12 10/6 11/12 13/6 14/12 16/6 (※1) 98/6~16/6までは移動平均法 (※2) 16/6は予想指数 《調査員のコメント》 (不動産売買) 数年前に代表者変更を行った。 株式承継も段階的に進めている。 (不動産販売代理) 今年は大型物件があったため取引件数が増加したが、これからは大きな物件の 予定がなく、来年は厳しい状況を予想している。 ア 5 ス ク ASK調査レポート 2016春 景 況 レ ポ ー ト 【金融動向】 ■ 旭川市内預貸金伸び率推移 < 旭川地区銀行協会調べ > 平成27年12月末残高 前年同期比 (%) 貸出金 4.00 預金 2.00 0.00 預金 1兆5,296億円 185億円 1.2% -2.00 貸出金 7,483億円 82億円 1.1% -4.00 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/1211/1212/1213/1214/1215/12 【企業倒産】 ■ 企業倒産状況推移 (四半期毎伸び率推移) < 帝国データバンク調べ > (億円) 倒産金額 200 平成27年10∼12月合計 倒産件数 4件 負債金額 3.0億円 前年同期比 300.0% 1084.6% 件数 倒産件数 25 160 20 120 15 80 10 40 5 0 0 5/12 6/12 7/12 8/12 9/1210/1211/1212/1213/1214/1215/12 ※ 旭川市内 負債総額1千万円以上 【有効求人倍率】 < ハローワーク旭川調べ > ■ 有効求人倍率の推移 旭川 全道 全国 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 5/12 6/12 7/12 8/12 9/12 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 調査期間:2016年3月上旬 対象期間2016年1月∼3月(実績) 2016年4月∼6月(見通し) 対 象 先:旭川市内・旭川市近郊および富良野市・近郊の当金庫取引先163社 うち回答数163社(回答率100%) 内 訳:製造 32/32社、卸売 24/24社、小売 35/35社、サービス 26/26社、 建設 38/38社、不動産 8/8社 (内:富良野市・近郊20/20) 分析方法:「増加先割合」−「減少先割合」 で算出したDI(Diffusion Index) ア ス ク ASK調査レポート 2016春 6 景気動向調査結果推移 (2016.06月期は予測) <最終集計 2016.03.04> 2015.03 2015.06 2015.09 2015.12 2016.03 2016.06 2015.03 2015.06 2015.09 2015.12 2016.03 2016.06 業 況 全 産 業 -6 0 -6 -1 -6 -7 売 上 全 産 業 -22 -11 -11 -12 -18 製造業 6 3 -13 3 9 16 前 年 比 製造業 0 -6 -3 0 -22 非製造 -8 -1 -4 -2 -9 -12 非製造 -28 -12 -13 -15 -18 卸売業 -21 -13 4 13 8 -4 卸売業 -25 -13 -29 -8 -8 小売業 -11 3 -14 -9 -17 -26 小売業 -46 -17 -11 -29 -37 サービス -12 -4 -8 -15 -8 -19 サービス -27 -8 -12 -19 -4 建設業 5 8 -3 5 -8 3 建設業 -13 -13 -11 -5 -11 不動産 -13 -13 25 0 -38 -7 不動産 -25 0 13 -13 -38 売 上 全 産 業 -25 0 0 0 -18 0 収 益 全 産 業 -16 -15 -13 1 -10 製造業 -13 13 16 3 -6 9 前 年 比 製造業 0 0 -16 16 -22 非製造 -28 -3 -4 -1 -21 -2 非製造 -20 -19 -12 -2 -7 卸売業 -54 -17 4 29 -50 0 卸売業 -21 -17 -29 4 -4 小売業 -29 -3 -29 -29 -37 -14 小売業 -26 -20 -9 -3 -11 サービス -19 0 4 8 27 -19 サービス -39 -19 -8 0 8 建設業 -21 3 5 3 -18 21 建設業 -3 -21 -13 -11 -13 -13 不動産 -13 -13 13 13 -13 -4 販売価格 全 産 業 3 -9 -3 -3 -5 -5 不動産 -13 0 13 -13 -38 収 益 全 産 業 -20 -7 -5 6 -7 製造業 6 6 -9 6 -9 3 前 年 比 製造業 非製造 -26 -11 -4 5 -7 -5 非製造 3 -9 -3 -3 卸売業 -50 -17 -4 33 -38 0 卸売業 25 8 13 21 4 小売業 -23 -6 -17 -3 0 -9 小売業 -11 -20 -14 -20 -11 サービス -31 -4 0 8 23 -23 サービス 建設業 -16 -16 5 -5 -8 11 建設業 不動産 0 -13 0 0 -38 -25 不動産 販売価格 全 産 業 1 10 2 1 -1 製造業 13 25 13 9 6 非製造 -2 6 -1 -1 卸売業 0 8 21 21 小売業 -20 3 -14 6 残業時間 全 産 業 -4 6 -2 3 1 0 13 製造業 0 13 0 3 -3 -3 -3 5 非製造 -5 4 -2 3 2 1 0 13 卸売業 -4 -4 0 8 8 4 -20 -17 -6 小売業 -3 9 -3 3 -3 -6 サービス -8 -8 -12 0 0 8 サービス -8 4 -4 4 8 8 建設業 13 13 0 -5 0 8 建設業 -5 0 -3 -3 -3 0 不動産 13 25 25 38 25 0 不動産 0 25 0 13 0 0 仕入価格 全 産 業 22 24 18 14 5 8 人手状況 全 産 業 -10 -17 -10 -12 -14 -15 製造業 31 41 25 22 9 -3 製造業 -9 -22 -9 -3 -13 -19 非製造 20 20 16 12 4 11 非製造 -10 -15 -11 -14 -14 -15 卸売業 38 8 33 17 8 13 卸売業 -8 -4 -8 -8 -21 -17 小売業 0 14 -6 -11 -14 0 小売業 -9 -14 -6 -9 -11 -11 サービス 15 23 4 12 0 8 サービス -19 -35 -15 -31 -27 -27 建設業 26 29 32 29 13 18 建設業 -8 -13 -16 -11 -5 -11 不動産 38 25 25 25 38 25 不動産 0 0 0 -13 0 0 在 庫 全 産 業 4 4 4 7 2 3 借入難易 全 産 業 8 10 14 17 12 製造業 13 6 3 6 3 3 製造業 0 13 9 13 6 非製造 2 3 4 8 2 3 非製造 10 9 15 18 14 卸売業 4 13 8 21 0 13 卸売業 8 0 13 25 13 小売業 9 3 9 11 9 3 小売業 9 17 11 17 6 サービス 4 4 0 8 4 18 16 34 24 32 サービス 建設業 3 3 5 5 0 3 建設業 -25 不動産 -38 -25 -38 -38 -13 資金繰り 全 産 業 2 -3 -1 7 1 製造業 -19 -6 -16 3 非製造 7 -2 2 8 卸売業 4 8 8 小売業 0 -9 -11 サービス -8 -19 建設業 26 不動産 0 ア 7 ス 不動産 0 -13 0 0 0 3 設備状況 全 産 業 -12 -10 -11 -11 -12 -3 6 製造業 -13 -9 -13 -9 -13 -9 2 2 非製造 -11 -10 -11 -11 -11 -12 8 4 13 卸売業 -4 -8 -8 -4 -13 -13 6 -3 -6 小売業 -11 -14 -6 -11 -14 -20 -15 -12 -4 -15 サービス -23 -4 -12 -23 -23 -19 8 21 21 11 16 建設業 -8 -11 -16 -8 0 0 0 13 13 0 0 ク ASK調査レポート 2016春 -12