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株式会社スクウェア・エニックス

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株式会社スクウェア・エニックス
Case Study
株式会社スクウェア・エニックス
Adobe Creative Cloud エンタープライズ版導入事例
最先端の開発環境を提供しながら、ライセンス管理とコンプライアンスを向上
「最高の『物語』を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する」という企業理念のもと、日本はもとより
世界中に上質なエンタテインメントコンテンツ/サービスを提供している株式会社スクウェア・エニックス。これ
株式会社スクウェア・エニックス
までにも、ゲームの分野では「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」、また出版の分野では「鋼の錬金術
株式会社スクウェア・エニックスは、デジタル
師」「黒執事」をはじめとする数多くのヒット作を生み出している。こうした作品づくりを支える強力なバックボー
エンタテインメント、アミューズメント、出版、
ライツ・プロパティといった多様なエンタテ
ンとなっているのが、PhotoshopやIllustratorをはじめとするアドビ製品だ。
インメント分野において、創造的かつ革新的
同社では、Adobe Creative Cloud エンタープライズ版を導入。すべての開発スタッフに最先端のクリエイティ
なコンテンツ/サービスのヒット作品を生み
ブ環境を提供するとともに、ソフトウェア資産管理とコンプライアンス対応における課題を解決するに至った。
続けるリーディングカンパニー。当社グループ
スクウェア・エニックス ジェネラル・マネージャーの岡田 大士郎氏と総務部 KSK 購買担当の平岡 智幸氏に、
の自社IPの代表作には「ドラゴンクエスト」
シリーズ(パッケージゲーム 累 計出 荷 本 数
Creative Cloud導入の経緯とその効果について話を伺った。
6,400万本以上)、
「ファイナルファンタジー」
シリーズ(同1億1,000万本以上)、
「トゥーム
レイダー」シリーズ(同4,200万本以上)、
「ス
ペースインベーダー」シリーズなどがある。
■ Creative Cloud エンタープライズ版導入の背景と課題
●
膨大なソフトウェアライセンスの管理
スクウェア・エニックスでは、東新宿の本社に約2,000名以上の社員を擁し、そのうち大多数のスタッフが
開発に携わっている。開発者一人ひとりがパワーのあるマシンを2台、3台と使用し、そこにインストールされる
ソフトウェアは非常に多岐にわたる。そうしたソフトウェアのライセンスを1つひとつ管理するのは非常に煩雑
なものだった。「当社では、とにかく最新のソフトを使用して最高の作品創りに取り組んでいます。しかし、そ
うした最新のソフトは、コストを考えると全スタッフにはどうしても行き届かない。そのため、使 用するソフト
のバージョンはバラバラ。例えばAさんの1台目のマシンにはこのソフト、2台目のマシンにはこのソフト、新
バージョンが出るとそれを次の人にあてがって… といったことをすべて管理する工数たるや、想像を絶するほ
どの手間がかかっていました」と岡田氏は話す。
株式会社スクウェア・エニックス
●
新人スタッフのスキルアップにおける課題
ジェネラル・マネージャー
どこにもない最高の作品を作り上げるためには、最先端の技術を使いこなすためのスキルが必要だと、岡
岡田 大士郎氏
田氏は考える。「やむなく旧バージョンを使用しているスタッフにも、スキルアップのための最先端のトレーニ
ング環境を提供したかった。ノウハウを同じバージョンで共有できるのが一番ですからね」
●
コンプライアンスへの対応
ソフトウェア利用におけるコンプライアンスへの対応は、スクウェア・エニックスにとっては最重要課題の
1つだと、岡田氏は話す。「ゲーム業界でも不正コピーや不正ダウンロードには非常に苦労した時代がありま
した。それは現在でも続いています。コンテンツを作り、それを提供する立場であるがゆえに、ライセンスの重
要さ、コンプライアンスの重要さを強く認識しなければなりません」。しかし、煩雑なソフトウェアとバージョ
ンが混雑する環境で、ソフトウェアの不正使用をくまなくチェックするのは、大変な工数を要していた。
■ 導入後の成果
●
株式会社スクウェア・エニックス
総務部 KSK 購買担当
平岡 智幸氏
ライセンス管理とコンプライアンスチェックの工数が劇的に軽減
クリエイティブ環境の改善、ライセンス管理の簡素化、コンプライアンスへの対応強化といった課題を解決
すべく、新たなソフトウェアライセンス利用形態を模 索していた中、これまで利用していたCLPライセンスの
終了をきっかけに、ETLA(ACCESSライセンス)契約によるCreative Cloud エンタープライズ版の導入を決定
した。その効果について岡田氏は、
「まず、ライセンス管理の工数が劇的に変わりました。これだけある製品
の数のライセンスを、バージョンの違いを意識せず一元的に管理できるというのは、今まででは考えられない
ほどの業務効率化になります」と話す。
またスクウェア・エニックスでは、各製品アプリケーションを利用者が社内サーバーから自由にダウンロード/
インストールできる仕組みを採用している。契約ライセンス以上の使用はできないため、コンプライアンスの向
上にも大いに貢献。外部サーバーへアクセスする際のインシデント発生のリスクも回避できる。
●
すべてのクリエイターが最先端の技術を活用し、スキルを向上
Creative Cloudの導入により、開発スタッフは社内サーバーから使いたいソフトウェアを、使いたいタイミン
グで自由にダウンロードすることができるようになった。ベテランから新人まで、すべてのクリエイターが最先
端の環境を共有し、スキルを向上させながら、誰にも真似のできないオンリーワンの作品創りに励んでいる。
「最高の作品を作るということは、最終的なアウトプットだけでなく、そのプロセスも最高であるべきだと考え
ます。最先端の技術を使って、今までにない表現を、今までにないスピードで実現できる、クリエイターたちに
そうした環境を提供できたことが最大のメリットでした」と岡田氏は話す。
また、Creative Cloud導入に対する開発スタッフの反応を、平岡氏はこう語る。「多くのスタッフがPremiere
Proに飛びついています。これまでもPremiere Pro導入の要望はあったのですが、予算の都合で止むなく見
送ってきました。それが、Creative Cloudの1アプリケーションとして使えるようになったのは大きいですね」。
© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
●
年間あたりスタッフ2人分のコストを削減
スクウェア・エニックス本社の受付エリアでは、
新しいライセンス形態の導入を検討している中で、特に懸念していたのがコストの問題。ライセンス管理を
ゲーム、ミュージック、出版物、フィギュアなど
はじめとする様々な課題を解決できるとは言え、コストが増加するようでは意味がない。初期費用やアップグ
数々のヒット作品が展示されている。
レード費用を含め、あらゆる角度からコストを試算し、検討が行われた。「Creative Cloud エンタープライズ
版を導入した場合、従来のCLPライセンスに比べて、年間あたりスタッフ2人分のコストを削減できる計算にな
り、それが大きな決め手となりました」と平岡氏は話す。
■ 今後の取り組み・展望
●
コンテンツのオンライン化に寄せる、Creative Cloudへの期待
ゲームを取り巻く環境も急速に変化しており、従 来の家庭 用ゲーム機にとどまらず、スマートフォンやタブ
レットといったモバイルデバイスでのゲーム利用が増加している。スクウェア・エニックスでも、オンライン
ゲームやソーシャルゲームといったネットワークを利用したゲームの開発・提 供に注力している。岡田氏は今
後の取り組みについてこう話す。「今後も新しいタイプのデバイスがどんどん登場してくるでしょう。どんなデ
バイスに対しても、最高のコンテンツやサービスを提供していくことが、我々にとって重要な課題となっていま
す。アドビ製品は、マルチデバイス向けコンテンツの開発 分野でもすでに定評があります。モバイル系のサー
ビスをより充実させていく上でも、Creative Cloudが強力なバックボーンになると期待しています」。
© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
●
スクウェア・エニックスの代表作の1つ、
「ファイ
ナルファンタジー」シリーズ。家庭用ゲーム機専
用からオンライン対応まで、進化を続けている。
グローバルレベルでの開発、管理を推進
スクウェア・エニックスでは、ロンドンとロサンゼルスに海外の拠点を置く。また、カナダのモントリオール
をはじめ、ロンドン、コペンハーゲン、上海、サンフランシスコにスタジオを置き、約3,500名のスタッフが開発
などの業務に携わっている。今後はグローバル化への対応をさらに強化していく構えだ。
そうした中で、岡田氏は海外を含めた今後の管理体制について次のように語った。「現在、海外でのオペ
レーションは各拠点ごとに行っています。しかし、これからはグローバルレベルで統一した開発環境、管理体
制を築いていかなければなりません。日本だけでなく、海外の優れた才能を引き出し、取り入れていけるよう
な環境を提供したい。それには、Creative Cloudのようなサービスをグローバルに展開できるようになるとい
いですね。ライセンス管理もグローバルレベルで統一できれば、業務効率はもちろん、コンプライアンスもさ
らに向上できるはずです」Creative Cloudをバックボーンに、最高の「物語」を国を越えて世界中の人々に届
ける。スクウェア・エニックスの挑戦はまだまだ続く。
※掲載された情報は2014年7月現在のもです。
製品に関する詳細
www.adobe.com/jp/creativecloud/
アドビ システムズ 株式会社
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2
ゲートシティ大崎イーストタワー
www.adobe.com/jp/
Adobe Systems Incorporated
345 Park Avenue
San Jose, CA 95110-2704
USA
www.adobe.com
Adobe, the Adobe logo, Creative Cloud, Illustrator, and Photoshop are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated,in the United States and/or other countries.
© 2014 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved. Printed in Japan.
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