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Title プリモボランの泌尿科領域における臨床的応用 Author(s)

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Title プリモボランの泌尿科領域における臨床的応用 Author(s)
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プリモボランの泌尿科領域における臨床的応用
小松, 須賀男
泌尿器科紀要 (1964), 10(4): 220-225
1964-04
http://hdl.handle.net/2433/112543
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
220
泌尿 紀 要10巻4号
昭 和39年4月
プ リモボ ラン の泌尿 科 領 域 にお け る臨床 的応 用
宇 和 島 市
小
松
須
賀
男
CLINICAL
USE OF PROTEIN
ANABOLIC
STEROID
"PRIMOBOLAN"
FOR UROLOGICAL
DISEASES
Sugao KOMATSU
(Uwajima City)
This report deals with the clinical effects of "Primobolan=PMB",
a kind of protein
anabolic steroid, given either oral or parenteral (Depot) ways to a series of 21 patients with
urological diseases.
(1) A remarkable or moderate improvement was obtained on subjective and objective
symptoms in almost all cases.
(2) The most remarkable effect was seen especially in patients with wandering kidney,
nephritis and nephrosis.
(3) The patients of advanced age, cachexia and tuberculosis showed rather less effect.
(4) Administration of PMB was made 20 mg daily in the oral use or 100mg Depot every
10 days or every 2 weeks in the parenteral use. It was found that the parenteral administration is more effective than the oral use.
(5) All cases showed no harmful side effects, but one case developed husky voice after
prolonged use and other two cases had gastro-intestinal disturbances due to excessive eating.
(6) Concerning the purpose of gaining weight, individual differences were seen according
to the internal and external conditions.
(7) Concerning biochemical changes of the blood, there were decrease of serum Ca and
fluctuation within the normal ranges in values of serum Na , K, protein, NPN and P. A
remarkable improvement of erythrocyte sedimentation rate was uniformly demonstrated .
緒
冒
投 与 法 は,PBMDepotは10∼14日
最 近 と くに 脚 光 を 浴 び る に 至 つ た 蛋 白 同 化 ス
テ ロイ
ド1-Methyl-dLandrosten-17β
on-17β 一acetat(Primobolan以
記 一1錠5mg内
用)お
(PrimobolanDepot以
100mg含
有,筋
に 応 用 し,若
一〇1-3下PMBと
略
略記
,
尿 科 領域 の疾 患
注 用)を,泌
今 回 対 象 と し た 症 例 は,腎
結 核 は6例,腎
フ ロ ー ゼ2例,腎
4例,前
立 腺 肥 大 症(摘 出 後),膀
計21例(表1,224∼225頁)で
孟 腎 炎4例
,遊
胱 癌 各1例
あ る.
間(両
炎
走腎
,
者 の 併 用2例)を
使用 し
後 と眠 る と き,或
は食前
た.
と 眠 る と き の1日4回,又
朝 夕 の 食 前 の1日2回
mg(2錠
つ つ)と
は 朝 夕 の 食 後,或
な ど,様
て み た が 大 差 な く,結
干 の知 見 を得 たの で 報 告 す る.
3例,ネ
4錠)30∼60日
に1回 筋
服 は1日20mg(5mg錠
内 服 の 与 え 方 は,食
よ び17-6nanthat
下PMBDepotと
注(2∼5回),内
は
々 の与 え方を し
局 朝 夕2回
の 食 後 に,10
い う投 与 渓 を 大 部分 に 用 い
た.
臨
床
成
績
効 果 の制 定 は,自 覚 症(食 欲,倦 怠,悪 心,精 神⑳
小 松 一 プ リモ ボ ラ ソの 泌 尿 器 科領 域 に お け る臨 床 的 応 用
表
2
診 断:腎 孟 腎 炎(再 発性)
卜
1
効
例
疾
患
数
冊
果
升
221
投
注
主 訴:血 尿,全 身 倦 怠,食 思不 振,尿 蛋 白(朴),
法
左 腰 部鈍 痛,間 歓 的 な 下 痢.
射1
内服に ポ)襯
±
十
与
5年 来,春 か ら夏 に か け て 肉 眼的 血 尿 を生 じ,再 三
の検 索 に か かわ らず 著 しい 変 化 はみ られ ず,特 発 性 腎
出血 と して治 療 され て い た.
腎 結 核60240402
腎
今 回 は 数 日前,微 熱 と血 尿,尿 蛋 白を 指 摘 され て 来
30300300
炎
院,前 記 症状 を 訴 え る.
一 見 い か に も虚 弱 な体 質 で
ネ フロー
ゼ
20110110
腎孟腎炎
4112031
遊走 腎
前立腺
肥大 症
42200130
1010001
0
消 失.4回
膀胱癌
1001001
0
尿,尿 蛋 白,下 痢,腰 痛,倦 怠 の消 失 及 び 食 欲 の充 進
0
PMBデ
,蒼 白 く痩 型 で あ る.
ポ ー2週 間 に1回 の間 隔 で投 与,1回
りか な りの 改 善 がみ られ,2回
目よ
目で 自覚 症 及 び血 尿 の
で 見違 え るば か り逞 し くな り,顕 微鏡 的 血
な ど著 明 な効 果 がみ られ た.併 用 と して ヒ ドラ300mg
+ア ドナ0.3の 内服 を 用 い た 。
計21310801272
症 例16-34才,♀
沈滞他),他 覚 症(ル
イ ソー,血 尿,乏 尿,浮 腫,他)
の消失 と体重 の著 しい増 加 を(帯),か
(升),や
を(士)と
な りの改 善 を
や 改 善 され た も のを(+),変
化 な き もの
した.即 ち21例 中,(耕)3例,(粁)10
例,(+)8例,(±)0例(表2)で,総
括 的に
みれ ば,全 例 に お い て多 少 の違 い は あ るが,体 重 の 増
加及 び症状 の改 善 がみ られ,無 効 とい う例 は な い
かしK.Junkmanni)ら
よつてPMBの
郵 便 局事 務 員.
診 断:遊 走 腎,胆 石症,再
し
のい う如 く,内 的 外 的 条 件 に
効 果 に大 変 な相 違 が あ り,疾 患 別 に み
れば,高 度 の遊 走 腎 に 最 もそ の 臨床 効 果 は著 し く,つ
潰 瘍,虫 垂 手 術 後 の 癒 着,
主 訴:側 腹 癌 痛,悪 心,弛 張 熱,食 思不 振,ル
頭重感 .
1年 半 前 よ り側 腹 背 部 痛(鈍
∼ 瘤痛)あ
り.解 熱
剤,諸 種 の化 学 療法 剤,利 胆 剤 な ど諸 所 の病 院 ・医 院
で さ ま ざ まな 治 療 を受 けて い た.レ 線 で高 度 の呼 吸性
腎 移 動 と尿 管 屈 曲を 証 明.
PMBDepot(100mg)を10日
に1回 の割 で4回,
つ いで2週 間 お い て1回 投 与 した.
科 医 で従 前 通 りの 内服(利
次に 夫 々の代 表 的 症 例 を 略 記 す る.
症例8-22才,6,船
欲 の充 進,悪 心 の軽 快 を示 し,3回
胆 剤,解
剤,抗 生 物 質 な ど)を 受 け て い た が,1回
員
イソ
ー
此 の間,内
いで腎 孟腎 炎 の順 に著 効 が み られ た.
発性 腎 孟 炎,紫 斑 病,胃
注 射 後,食 べす ぎ
診断=ネ フ ロー ゼ型 腎 炎,慢 性 肝 炎
てや や 胃 の重 圧 感 を訴 え(こ れ は数 日で軽 快),4回
主訴:尿 蛋 白(升),浮
注 射 後 に 完 全 な 自覚 症(腰
腫,乏 尿,食 思 不 振.
2年 来尿 蛋 白(2∼15%・)消
長 し,乏 尿(ユ
日300
∼500cc前 後)浮 腫 つ よ く,諸 種 の 加療 に抵 抗 を 示 し
難治性 であ つた.PMB20mg30日
の 内服 投 薬 を行 う
当初体重 は増 加 し,そ の 後や や 減 少 し たが,こ れ は む
しろ浮腫 の とれ た た め と考 え られ,つ
いで 再 び増 加 を
イ ソー,食
欲不
振,悪 心,発 熱 な ど)の 消 失 を み,気 分は 明朗 快 活 と
な り,復 職可 能 とな つ た,
此 の 例 で は体 重 の増 加 もめ ざ ま し く,40日 間 で5kg
の増 加 が み とめ られ た.Na。Ca.P.の
清 蛋 白 不 変,NPNは
減 少,K,血
や や 増 加 す る も正 常 範 囲 内 で,
血 沈 の 著 しい 改善 が み られ た,投 与 中止 に よ る 自覚症
示した.
尿蛋 白は著 しい 減少 を示 し(平
均8%・.前
後 →0.5
∼1 ,5%・とな る),尿 量 の 増加(1日500cc→1000→160
0cc)あ り,投 与1週 間 で著 明な 自覚 症 の軽 快,1カ
減 少(正 常 化),Caの
蛋 白には著 変が み られ な いNPN,P共
月
減 少,K,血
清
にやや増加 し
血清肝 機 能検 査 で は や や 改 善 が み られ た.
生
症 例3-34才,♀,家
婦.
診 断:両 腎 結 核,右 腎 結 石(戴 石 後)
ているが,い つ れ もほ ぼ 正 常 範 囲内 で あ る.
捷例14-13才,6,学
の再 燃,体 重 の減 少 は み られ ず,体 質 改 善 及 び 治癒 の
状 態 で あ る.
で 自覚症 の消 失 と血 沈 の改 善 が み らた .
血 中Naの
腹 痛,ル
熱
の注 射 で 食
主 訴:膿 血 尿,ル イ ソー,頭 重.
36年11月26日 右 腎 部 分 切 除 後 も膿 血 尿 が つ づ き,半
年 前 よ りよ うや く尿 が 清 澄 となつ て来,現 在 化学 療 法
(カ ナ マ イ,ヒ
35kgで
ドラ)施 行 中 で あつ た.
痩 型 の た め,肥 えた い との 希 望 が強 く,PMB
222
20mgの
小 松 一 プ リモポ ラソ の泌 尿 器 科 領 域 にお け る臨 床 的 応 用
内服 を 与 え て消 長 を み た とこ ろ,体
重 は35
→35 .5→37→36.5→35.5→36→36.5→35.5kgと
消長
用 は 一 部 に か ぎ ら れ て い た.併
drogen作
用 が 少 く.同
し,食 欲 は以 前 よ り良 好 で,更 に それ が 充 進 し,内 服
Testosteron誘
約10日 で 胃腸 障 害 を惹 起,PMBDepotと
て,Testosteronよ
き りか え
た.
そ の 後,再
導 体 が 生 れ,幾
6倍 弱 く,同
び 内服 とした が,つ
つ と 胃腸 障 害 は な
く,不 定症 侯 群(頭 重,眩 量 な ど)は 完 全 に 消 失 し た
が,体 重 はや や 増 加せ る のみ で著 変 は な い.
結 局,PMBDepot3回,内
服20mg60日
をあた
えた が,か るい 榎 声 を生 じ,投 与 中止 後 約1週 間で 正
常 となつ た.
投 与 中止 後,1カ
月 で体 重は 投 与前 の35kgに
もど
り,体 重 の面 か らみ れ ば さほ ど効 果 のみ られ なか つ た
1例 であ る.
症 例2θ一67才,δ,農
業,
診 断=再 発性 腎孟 膀 胱 炎,前 立 腺 肥 大 症(摘 出後),
1eri2))蛋
主 訴=ル イ ソー,食 欲 不 振,倦 怠.尿 閉 の た め,前
多 の 曲 折 を経
りAndrogen作
化 作 用 が3∼4倍
用 が5∼
つ よ い(O.We1--
白 同 化 ス テ ロ イ ド と し てPMBが
同 化 作 用 の あ らわ れ と し て
①
窒 素 平 衡 が 正 と な る.
(2)K.P.Ca.ク
レ ァ チ ニ ソ,新
生 蛋 白質の
水 分 結 合 能 に 応 じ た 水 分 の 貯 留.
③
そ れ と 同 時 に 体 重 の 増 加.
が あ げ ら れ て い る が,臨
床 的 目標 と して は
(1)他
覚 的 症 状,体
重増 加への影響。
(2)自
覚 的 症 状,精
神 状 態 へ の 影 響.
が 主 目 標 と し て あ げ ら れ る.
著 者 の 経 験 し た21例 に つ い て,体
重 増 加 とい
立 腺摘 出後,糖 尿 病に きづ き,諸 種 の加 療 に か かわ ら
う点 か ら み れ ぽ,成 長 期 に あ る 若 年 者(症
ず,ル イ ソー,食 思 不 振 が 軽快 しな い.PMBDepot
16)に
10日 お きに3回 注 射 に よ り食 思 改 善,体重 の 増 加,気 分
の好 転 は め ざ ま し く,前 立 腺 疾 患 に 懸 念 され たPMB
DepotのAndrogen作
用 も特 別 な こ とはな か つ た.
しか し潜 在性 癌 の問題 もあ るの で,一 応 前 立 腺 疾 患
に は使 用 をみ 合 せ た 方が よい と考 え るが,PMBが
立 腺 肥 大 症(摘 出後)に
前
どの程 度 の影 響 を もた らす も
にか
こ こに 簡 単 に そ の 歴 史 を
性 家 畜 や 人 間(男
子)
の 去 勢 が 骨 酪 や 筋 肉 形 成 に 及 ぼ す 影 響 か ら,既
に 数 百 年 前 よ り睾 丸 の 意 義 は 知 ら れ て い た が,
こ の 方 面 に お け る急 速 な 進 歩 が み られ た の は,
性 腺 ホ ル モ ン を 分 離 し又 そ の 化 学 構 造 を 変 化 さ
せ る こ とに 成 功 して か ら で あ り,1891年Bogrovg),1925年Korenchevskyio)は
は,ア
睾 丸 か らの
かし
沈 及 び 自 覚 症 の 改 善 は 殆 ど全 例 に
用が著 しく
Na,血
清 蛋 白,NPN,Pは
沈 の 改 善 は か な り著 し い.
蛋 白 同 化 作 用 に よ り,腎
れ る が,ネ
.そ
減 少(Caの
減 少 又 は 不 変,
共 は正 常範 囲 内での
フ ロ ー ゼ,腎
に は よい 影 響が み ら
炎,高
血 圧 そ の 他 に対
し て は 夫 々 の 治 療 剤 の 併 用 が の ぞ ま し く,癌,
結 核,そ
の 他 手 術 的 加 療 の 必 要 な 患 者 で は,
術 後 治 療 と し て 用 う る こ と に よ つ て 有 意 義 と考
え られ る.
夫 々 の 適 用 治 療 剤 単 独 の 使 用 に 比 べ て,PMB
向 が 認 め ら れ る.
作 用 は な く,又
剤 と併 用 し て も 特 別 な 副
食 前 或 は 食後 の服 用 で も そ の
差 は み と め ら れ な い が,胃
同 化 作 用 が 注 目 せ られ る に 至
つ て か ら もAndrogen作
用 中又 は使 用 中止 に
局 使 用前 に 比 べ て やや 増加
し た に す ぎ な い も の も か な り 多 か つ た.し
食 欲 充 進,血
内 服 のPMBは,他
ン ドロゲ ソ性 尿 抽 出物 を犬
に 用 い て 同化 作 用 を確 認 した .
Testosteronの
的外 的条件 に
の 併 用 で は あ き ら か に そ の 効 果 の 増 強 さ れ る傾
調 製 物 質 で 窒 素 の 貯 留 を み と め,1936年Kochakiann)ら
よ りや や 減 少 し,結
増 減 を 示 す.血
本 他4),谷 長 川 他5),兼 松6》,
ふ りか え つ て み る と,雄
一 時 体 重 は 増 加 す る も ,使
貯 留 を 意 味 す る)が み ら れ,Kは
な り の 報 告 が み られ る が(B,Velimirovic2),
吉 村7),広 津 他8)),今
患 の 性 質,内
よ つ て 必 ず し も 同 一 傾 向 を 示 す と は か ぎ らず,
血 中 の 成 分 に つ い て は,Caの
按
蛋 白 同 化 ホ ル モ ン の 応 用 に つ い て は,既
UrsulaFixson3},谷
著 し い が,疾
例14,
み られ た.
のか の貴 重 な経 験 の一 例 と考 え てい る.
考
登
場 し た,
の2つ
糖 尿 病.
し 次 第 にAn.
化 作 用 の顕 著 な」連の
の応
腸 を通 じ て の吸 収
と,注
射 に よ る吸収 と の間 に は 当 然 の こ と 乍
ら,若
干 の 差 が 認 め ら れ る.注
射 は 胃腸障害 の
小 松 一 プ リモ ボ ラ ソの 泌 尿 器科 領 域 に お け る臨 床 的応 用
ある患者 に も使 用 で き ・叉 各 種 薬 剤 の 服 用 を 行
(5)長
223
期 使 用 に よ る か る い 頓 声1例,食
っ てい る患 者 では,繁 雑 さを さけ る 意 味 か ら
進 の た め の過 食 に よ る軽 い 胃腸 障 害2例
も,叉 遠 隔地 よ りの通 院 者 に もDepotの
副作 用 は 全 例 に お い て み とめ られ な い
注射
が便利 で,著 効 の3例 は い ず れ もDepotを
使
用 した患者 で あ つ た.
⑥
体 重 増 加 の み を 目的 とす る場 合 に は,症
と め られ る.
効果 は み られ な か つ た.尚 手 術 侵 襲 を 加 えた 患
文
者 に対す る術 後投 与 に も多 大 の期 待 が よせ られ
てい るが,こ れ は 又改 め て 症 例 を集 め,検 討 し
献
1)JunkmannK.u.Suchowsky.G.:PMB
交 献 集,1:1,1963.
てみた い と考 えて い る.
2)VelimirovicB.:Jap.Deut.Med.Beri-
語
結
蛋 白 同 化 ス テ ロ イ ド,プ
chite.,8:140,1963.
リモ ボ ラ ンの 内 服 及
の 患 者 に 使 用 し,そ
の
臨 床 的 効 果 に つ い て 報 告 し た.
(1)症
覚 症,他
(2)疾
例 に よ り多 少 の 差 は あ る が,全
例 に自
覚 症 の 著 し い 改 善 が み ら れ た.
患 別 に み れ ば,遊
走 腎,腎
炎,ネ
フ ロ
ー ゼ に殊 に そ の 効 果 が 顕 著 で あ つ た .
③
老 令,悪
液 質 患 者,結
核 性疾患 ではやや
(4)PMB5mg錠1日20mgの
に1回
示 す.
のDepot注
3)Fixson,U,:Ibid.,8:148,1963.
4)谷
本 祖 他:Ibid.,8:156,1963.
5)長
谷 川 晴 彦 他:Ibid.,8,162,1963.
6)兼
松 宏:Ibid.,8:166,1963.
7)吉
村 誠 治:Ibid.,8=174,1963.
8)広
津 三 明 他:Ibid.,8:176,1963.
g)Bogrov:1891.
Zit.nachV.Korenchevsky,
10)Korenchevsky,V.:Brit.工Exper.Pa。
tho1.,6:21,1925.
そ の 効 果 が 少 い.
mgPMBDepot注
の他,
例 の 内 的 外 的 条 件 に よつ て か な りの 個 人 差 が み
癌性 悪 液質,結 核 性 疾 患 で は 期 待 した ほ どの
び 注 射(Depot)を21例
欲充
内 服 及 び100
射 を 使 用 し た が,10∼14日
射 は や や 内 服 に ま さ る成 績 を
11)Kochakian,C.D.andMurlin,J.R・:J・
Nutrit.,10:437,1936.
12)Weller,O.:PMB文
献 集,1=20,1963.
小 松 一 プ リモ ポ ラソ の泌 尿 器 科 領 域 に お け る臨 床 的 応 用
224
表
症
血沈(mm)
年
姓
性
例
病
名
主
訴
体
重(kg)
30分
令
亟
NaK
(135∼(3。6∼
1474.8
mEq/1)mEq/1)
庭 壽欄 値
間
間
498045.Ol454,5
1L宮48♂
2
西 川21♀
3
河 野34♀
撚
籍 核 前 立 畿 ・ ・一
痩 孔 形41・・一・2・
・一・1・
・1駕
ル イ ソ ー,食
左 腎結 核
↓
↓
20456037.5
35.0→35.5→37.0
→36 .5
(右腎結石
戴 石 後)ル イ ソー・礪
↓
↓
↓
31587648,0
欲 不40.0→41.5→42→
振41.5
両腎結核
↓
↓
407839.51503.7
↓
↓
i'1慧ll:駕
ほ:1
609012275.5
4
升 谷36
5
岡 田38♀
6
桑 崎25δ
7
井 村166腎
8
坂 井22
9
10
嚇
腎繊
右 腎膀 胱 結 核
38.5→39.5→40.5
→41,0
ル イ ソ ー,頻
食思 不 振
浮 腫,尿
思不振
炎
・藤 ロー囎
炎鷺 憲:襲
・ ・一 ゼ
尿,
12045
↓
.0→47.0→47.5
→46.518
全囎;難
尿 蛋 白,浮
→46
↓
↓
↓
356032.5
↓
↓
295428,0
↓
8122412.0
↓
↓
6152012.5
評o
↓
↓
↓
↓
↓
9266328.75147
↓
21578850.5151
3.3
↓
↓
↓
3121810.5
。0
↓
↓
肥 瑠2町oP望
腫55,0→56.5→57.5
3.6
↓
8222818.0}149
11
山 田25♀
12
徳 川226腎
食 思 不 振,尿
浮腫
〃
血 尿,尿
孟腎炎
蛋 白54.0→55.5→56.5
→55.0
4.6
1罵'劉
1494。25
蛋 白,乏53.O→54.0→52.51
尿
↓
3.2
49158.25
45.0→46.5→47.0
〃
↓
30548047.O
鞘51㌍SOvo1馴4ず
367012566,2513713.9
蛋 白,食38,0→39.0→38.5
→39.0
ネ フ ロー ゼ型 腎 炎
61ネ
礪1535・5→37・0
ル イ ソー
〃
古 谷40♀
谷 脇40
萎縮 農尿・膿戯
↓
↓
16177.25
一56・ ・-54・51
↓
↓
154
3.8
↓
144
3.7
145
5.3
↓
141
4.3
↓
18506842.0
13
水 本28♀
〃
14
吉 原13δ
〃
農 尿 ・ 尿 蛋 白 ・ 浮48.・ 一 ・・,・-49.・
全 身 倦 怠,血
ル イ ソ ■
一一,食
振,尿
15
16
大橋329
渡辺34・ 講
購
・
輝
↓
↓
↓
↓
35176
.O
蛋 白
膿 血 尿,尿
ノレイ ソ ー
〃
尿,
思 不31.0→33.0→35
↓
↓
12254022.5
.75
↓
↓
37188.0
20488044
蛋 白,45.0→47.0→46.5
→47。0
↓
↓
10154017
↓
。0
↓
.5
29324316.75
購
讐4;織 三45・
・↓
↓
1574.2
↓
↓
35105
17
18
19
中村42
穰 禰 轟堤性膀胱覆部鈍∼鵬
浜田36櫻
鍋
慢性蹴
→51
思 不 振,37
籠 毘
5155220
48,5→50.0→49.5
腰 痛,頻 尿
痛,食
走 腎,両 腎結 核 腰
眩盤
遠 藤619遊
糠4靭o鵬
↓
↓
5122913.25
.O
↓
↓
↓
↓
21
増
元676
ts家IS9♀
前 立 線肥 大 症(摘
ル
出 後),再 発 性 腎 振
孟 炎,糖 尿 病
灘
・謂
晦
イ ソ ー,食
思 不38.0→40
→41
講
.5→42.0
.5
・・
レイ ソ36。 一、7.5-36.5
↓
↓
34.O
.5
↓
↓
8223519.65
20
↓
1384.2
53.75
15305829.5
.5→39,0→38,5
↓
151
↓
148
3.8
↓
堕
146
3.9
↓
139
3.7
133
3.4
↓
140
3.4
↓
100132142101.5
↓
↓
8010213083.5
↓
↓
↓
↓
5812012992.25
↓
↓
6084100670
↓
小 松 一 プ リモ ポ ラソ の泌 尿 器 科 領 域 に お け る臨床 的 応用
225
1
'液
中
誰
(轟
__驚
5.5
7.841
4.3
5.0
↓
↓
3.3
4.6
4.5
↓
7.7}36
7.1
3.8
↓
↓
38
↓
2.9
4.5
職
4.4
↓
8.2
↓
36
血
圧
(mmHg)
投
与
法
125∼60(内)
↓20mg×30日
128∼70
110∼70(内)
↓20mg×30
115∼80Depot×2
120∼80(内)
↓20mg×60
120∼75Depot×3
TC,PAS,SM,
KM,IHAH他
4.4
7.9
↓
↓
4.4
4.2
↓
7.O
38
110∼80(内)
↓
41
↓20mg×60
120・・v70
4.0
6.O
3。2
↓
4.7
↓
5.9
22
130・・
■"70(内)
↓
33
↓20mg×30
128∼65
↓
6.6
↓
34
4.3
↓
4.3
Depot×3
58,0
8.4
↓
7.4
↓
46,5
1::工::(弓!m,。 ・
。
1::工:1(嘆!m、…
4.2
4.5
7.2
↓
4.2
↓
4.3
十
〃
SM,PAS,INAH自
覚 症 消失
・戒 讐 一(±)
自覚症殆 ど消失
〃
↓
6.9
36
115∼0
↓
42
120∼60
Dpot×4
↓
尿蛋 白消長
(一)
}::工::(璽!m、。,。
↓
120∼78
3.3
十
や轍
ク ロ ロサ イ ア ザ イ
ド,ネ オ フ イ リ ソ
125∼80
↓
戸 ・
39
6.O
↓
5.4
善
謬漏NA恥Mや
サ ル ト ロ ソ,
フイ リソ
↓20mg×40
140∼85
4、8
十
ク ロ ロサ イ ア ザ イ
ド,ネ オ フ イ リ ソ 食 思 恢 復
他
145∼90(内)
5,0
効果
他
20日 後 痩孔 閉鎖
SM,PAS,INAH
160∼80(内)
↓20mg×40
14Q∼80
↓
の
髭 ・イ・INA噸 晶 礁
1:鵠(曳!m,。,。
4、8
そ
SM,PAS,INAH改
1:1!::(噂!m,。,。
4.9
併 用 療 法
十
ク ロ ロ サ イ ア ザ イ か な り軽 快
ド,ネ オ フ イ リ ソ
DXM,ク
ロ ロサ
イ ア ザ イ ド,Pn,血
ネ オ フ イ リソ他
尿減少
十
Pn,SM,INAHや
や軽快
十
Adna,INAH主
訴消失
Pn,SM,1NAH著
明な 軽快
}:1工;:(嘆!瓢、…
5.0
4,0
4.6
21
7.9
↓
↓
3.2
↓
7.8
↓
38
〔
U8∼70
・ ↓
Depot×5
120∼75
}::工1:(摩!m,…
5.1
3.8
33
7.7
3.6
7.2
36
↓
125∼80
4.8
3.2
7.0
40
118∼60
↓
35
125∼65
↓
↓
4.3
↓
↓
3,2
↓
7、3
↓
130∼80
4.2
↓
↓
Pn,ス
剤
Depot×4
ビ ラ マ イ,INAH主
Depot×3
イ ソシ ユ リソ,化
学 療 法 剤,降 圧 剤
Depot×4
鑛鼎
130∼80
・
O
生ρ
7.4
↓
4 .4義
↓
4.4
7.2
32
128∼
誌
↓
120∼75
利 胆 剤,Pn他
Depot×4
210∼90
↓
割蟹 熱詣学雛 主訴消失
腰痛消失
ル フ ァ ミソ
〃
訴 消失
〃
アQ
化学邸 や轍
十
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