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XC9536 ISPデモ・ボード
XC9536 ISP デモ・ボード XAPP078(バージョン 1.0 ) アプリケーション・ノート 概要 このアプリケーション・ノートに記述されるデモ・ボードは、 XC9500 CPLDファミリのインシステム・プログラミング ( ISP)機能をデモンス トレーションするためのツールです。 ザイリンクス・ファミリ XC9500 はじめに ザイリンクスが提供しているダウンロード用ソフトウェアのEZTag を用いると、 XC9500デバイスは全て、 デバイスPCボードに実装 された状態でプログラムすることが可能です。EZTagを使用し XC9500デバイスのプログラム、検証、消去及びファンク ますと、 ション・テストが可能です。XC9536デバイスを用いたISP デモ・ ボードの回路図が図1に示されています。 デザインの説明 以下に述べるように、 このデモ・ボードには二種類のバージョンが 555タイプの表面実装型タイマを あります。双方のバージョンとも、 使用し、 動作スピードが14 Hzになるように抵抗とキャパシタの値 がセットされています。 この発振器がXC9536内に作られた簡単 なテスト ・デザイン回路 (ジョンソン・カウンタ) をクロック駆動します。 このカウンタは、 動作を検証するためにLEDを駆動します。次に 示すように、 デモ・ボードには二種類のバージョンがあります: • FAEバージョン - このFAE向のXC9536 ISPデモ・ボードは プラスチックのケースに収められ、 このなかにはプリント回路基 9Vバッテリ、5Vレギュレータ、 フィルタ用キャパシ 板(PCB)、 タ、及びオン/オフ・スイッチが含まれています。 • カスタマ・バージョン - このカスタマ向の XC9536 ISP デモ・ ボードは、 プロトタイプ用領域が追加されていることを除き、 FAE バージョンと同じです。 また、 このカスタマ・バージョンに 5Vレギュレータ、 フィルタ用キャパシタ、 及 は、 ケース、 バッテリ、 びオンオフ・スイッチは実装されていません。 双方のプリント回路基板は、 XC9536 44ピンVQFP パッケージ、 2 個のバイパス用キャパシタ、 8 個の LEDと電流制限抵抗、 及び JTAGケーブルを装着するためのヘッダにより構成されています。 ISPデモ・ボードの両方のバージョンとも、 J2パッドを介して外部から レギュレートされた+5V電源を供給することができます。U2の場所 C4の場所に22μF以上のフィルタ用キャパシ に+5Vレギュレータ、 7Vから12Vの外部 DC電圧をJ3の場所 タが実装されていれば、 に供給して 5V のレギュレートされた電圧を得ることができます。 FAE バージョンでは、 ここに9V のバッテリが装着されています。 このプリント回路基板では、SW1の場所にDPDTスイッチかジャ ンパー線のいずれかを使用することができます。 このスイッチは、 外部 DC 電源と+5Vレギュレータを接続したり、切り離したりす るのに使われます。 XAPP078 April, 1997 (Version 1.0) 1 XC9536デバイスの全てのピンは、 1から44までの番号が付けら れたプリント回路基板上のスルーホール・パッドに接続されてい (中心間間隔 0.10インチ) ます。ヘッダ用の0.025インチ角ポスト をこれ等の場所に取り付けて、 プラグ・オン・ジャンパーあるいは ワイヤ・ラッピングの為の接続点とすることができます。 カスタマ・バージョンのプロトタイプ用領域には 299 個のホール があり、 追加回路のために使われます。 このホー (13行×23列) 中心間間隔は 0.10インチで ル(穴)の直径は 0.038インチで、 す。 これ等の二組のホールは、 プロトタイプ用領域の左側に沿っ た +5VとGNDラインに接続されます。 図2は、 ジョンソン・シフト・カウンタを記述するのに使用される ABEL コードを示しています 。これはザイリンクス XABELCPLDソフトウェアを用いて生成され組み込まれたものです。こ の参照用のデザインをそのまま使ってもいいですし、 このデザイ ンを必要に応じて変更することもできます。図3は、 ザイリンクスの Foundationシリーズ・ソフトウェアを用いて、同じデザインを VHDL で行ったものです。 パーツ・リスト 全てのパーツを実装 ISPデモ・ボードのFAE向のバージョンは、 することで完全なものとなっています。 カスタマ向のバージョンに は、電源用のコンポーネントが含まれていません。 これ等のもの は、 表1に示すようにDigi-Key社から購入することができます。 表1:Digi-Key 社のパーツ・リスト Qty. 1 1 1 Description DPDT Switch, right angle 5V, 1A, low dropout reg. 22uf, 16V, Tantalum cap. Digi-Key Part Ref. No. SW1 EG1909 U2 LM2940CT-5.0 C4 P2040 Digi-Key 社の住所は、701 Brooks Ave. South, Thief River Falls, MN 56701-0677, Tel: 800-344-4539, Fax: 218681-3380,( http://www.digikey.com ). カスタマ向バージョンのプリント基板は、 SERPAC社製プラスチッ こ ク・ケース、 モデルH-65 ACに合うように設計されています。 のケースは、SERPAC 社、619 Commercial Ave., Covina, CA 91723, Tel: 818-331-0517, Fax: 818-331-8584,(http:/ /www.serpac.com)から購入することができます。 1-55 XC9536 ISPデモ・ボード SW1 60mA ON 9V BATTERY J3 +9V OFF U2 J2 LM2940 C2 +5V 0.1uF C4 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 + 22uF 35 0.1uF GTS2 VCC GTS1 I/O I/O I/O I/O I/O I/O GCK1 GCK2 36 37 VCC 39 GND 40 TCK 41 TDO 42 TDI 43 TMS 21 I/O I/O I/O I/O I/O GND I/O VCC I/O I/O I/O U1 XC9536 GCK3 I/O I/O GND I/O I/O I/O I/O TDI TMS TCK 38 J1 22 GSR I/O I/O I/O I/O I/O I/O VCC GND TDO I/O 34 C1 20 19 18 R1 D1 R2 470 D2 R3 470 D3 R4 470 D4 R5 470 D5 470 17 16 R6 D6 470 15 14 13 R7 D7 R8 470 D8 470 12 44 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R9 1M U3 1 2 3 C3 .047uF 4 GND VCC TRIG DISCH OUT THRES RESET CONT 8 7 6 5 TLC555 図1:ISP デモ・ボードの回路図 1-56 XAPP078 (Version 1.0) module jcounter Title 'Johnson Shift Counter' Declarations clk PIN 43; // GCK1 on XC9536 CPLD !q0 pin 22 istype 'reg'; // LED !q1 pin 21 istype 'reg'; // LED !q2 pin 20 istype 'reg'; // LED !q3 pin 19 istype 'reg'; // LED !q4 pin 18 istype 'reg'; // LED !q5 pin 16 istype 'reg'; // LED !q6 pin 14 istype 'reg'; // LED !q7 pin 13 istype 'reg'; // LED q = [q7..q0]; // LED Bus Declaration 1 Equations //Johnson Shift Counter description q.clk = clk; q0 := !q7; q1 := q0; q2 := q1; q3 := q2; q4 := q3; q5 := q4; q6 := q5; q7 := q6; end jcounter 図2:ジョンソン・カウンタに対する ABEL コード XAPP078 (Version 1.0) 1-57 XC9536 ISPデモ・ボード library IEEE; use IEEE.std_logic_1164.all; library metamor; use metamor.attributes.all; entity jcounter is port ( clk:in STD_LOGIC; Dout:buffer STD_LOGIC_VECTOR (7 downto 0) ); -- Can use attributes to assign pin locations in Foundation VHDL attribute pinnum of Dout:signal is "p13,14,16,18,19,20,21,22"; end jcounter; architecture jcounter_arch of jcounter is begin process (CLK) begin if CLK'event and CLK='1' then--CLK rising edge Dout(7 downto 1) <= Dout(6 downto 0);--Shift register Dout(0) <= not Dout(7);--Last bit inverted back into first bit end if; end process; end jcounter_arch; 図3:ジョンソン・カウンタに対する VHDL コード 1-58 XAPP078 (Version 1.0)