...

情報ネット後志NO1 - 北海道後志総合振興局

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

情報ネット後志NO1 - 北海道後志総合振興局
情報ネット後志
NO1 重点普及活動の紹介
2009 年3月
発行:後志農業改良普及センター
っっっっl
後志農業改良普及センターの活動体制
1 平成 18 年4月から道内の農業改良普及センターは、支庁
毎に本所が設置された 14 普及センター体制になっています。
2 後志農業改良普及センターは倶知安町に本所を置き、黒松
内町に南後志支所、余市町に北後志支所を配置しています。
3 本所には、本所エリア内を担当する4つの地域係が配置さ
れています。また、管内全体を支援する主任普及指導員2名
と「担い手」「情報」「花き」「クリーン・有機農業」を専
門に支援する主査4名が配置されています。
4 南支所には、南支所エリア内を担当する地域係1つと「畜
産」を専門に支援する主査が1名配置されています。
5 北支所には、北支所エリア内を担当する地域係2つと技術
主幹1名、「果樹」を専門に支援する主査が1名配置されて
います。
普及計画活動と課題数
1 計画活動は、地域係が担当するエリア内の課題を支援する「地域課題」と後
志管内全体の専門的課題を支援する「広域課題」に分けられます。
2 「地域課題」と「広域課題」は、重点課題と一般課題に区分されます。
重点課題とは、後志管内や地域に共通する課題を選定したモデル地域で解決
し、その成果を地域全体へフィードバックすることを目的としています。
作付け体系の改善で
目指せ 経営の安定化
【倶知安町】
春まき小麦の収量・品質が向上
馬鈴しょと豆類の過作で線虫被害が発生し、生産性が
不安定な状況にあるため、春まき小麦を加えた輪作体系
の改善を推進してきました。
春まき小麦の生産性は不
安定でしたが、①早期は種
②適正は種量③生育に応じ
た葉面散布が定着し、収量
品質が安定的に確保されま
春まき小麦現地研修会
した。
改善技術の導入で小豆の収量アップ
適正輪作や麦間作のアカクローバ導入でダイズシス
トセンチュウの低減を図りました。
さらに線虫密度
地域平均
改善
未改善
(㎏/10a)
350
に応じた輪作の見
300
直しや密植栽培を
推進した結果、収
250
量が向上し経営の
200
安定化につながっ
150
H17
H18
H19
H20
ています。
改善技術導入の成果
もうかる転作へ!
「排水改善」と「省力作物」 【蘭越町】
転作から本作へ「排水改善」
転作田で畑作物を栽培する場合、「排水不良」は大き
な問題で、排水改善に心土破砕は有効な手段です。
有材心土破砕は、
疎水材を土中に入れ
る事で更に有効な手
段となります。効果
の有効性を認識した
農家は、籾殻(疎水
材)を活用して施工
し、その効果を実感
有材心土破砕の作業
しています。
短節間かぼちゃによる所得確保と連作回避
短節間かぼちゃは、整
枝作業が無いため省力化
が図られます。栽植密度
は、約2倍程度確保する
ため、収量が安定します。
所得確保と連作回避出
来る露地園芸作物として
短節間かぼちゃの講習会
期待しています。
進化する「らいでん」ブランド!!
【共和町】
メロン赤肉新品種「SDR-01」の定着化
食味が良好で市場評価も高いことから「SDR-01」の
普及・定着に取り組んでいます。
施肥量や整枝法など新品種に適した栽培技術を実証
し、普及・定着を図って
います。「SDR-01」の
導入は、緑肉メロンの過作
解消につながり、赤肉・緑
肉ともに販売環境の改善、
生産者の所得確保に寄与し
ています。
温度管理の調査中
ばれいしょの品質向上
品質を向上させ、所得の拡大をねらっています。
講習会を開催し、ばれいしょの生理や土づくりなど基
本技術の再確認を行い、出
荷時期を考慮した段階的な
作付けを進めています。合
わせて、栽培の実態把握と
施肥量や培土方法などの改
善実証を行っています。
真っ白い「ゆりね」
、畑作物のさらなる生産
アップをめざせ!
【真狩村】
「さび症」を減らしゆりねの品質向上!
真っ白いゆりね生産のため、「さび症」対策として実
証ほを設置しました。
実証ほでは、ピートモス
の施用効果と効率的な施用
方法が明確になり、A 品率
向上にむけ導入への意欲が
高まりました。
品質向上のため土壌調査も
実施しています
畑作物の生産性アップ!
生産性向上のためには、輪作体系の確立が重要です。
緑肥導入とあわせ、輪作に欠かせない秋まき小麦は、分
追肥の徹底で収量性が向
上しました。
また、主要品目である
馬鈴しょの生産性・品質
向上をはかるため、早期
培土技術の検討を行った
結果、「キタアカリ」の
早期培土で「キタアカリ」の品
規格内収量が向上し、所
質向上をめざす
得確保につながりました。
生産部会の講習会
サイレージ用とうもろこし
で粗飼料の自給率向上! 【黒松内町】
収量と品質の向上
飼料費が高騰し、自給粗飼料の位置づけは益々重要に
なってきています。手間は今以上にかかりますが、自給
率を上げることは経営コストの軽減に直結します。
粘土畑が多い中で、耕起方法、品種の選定、除草剤の
処理方法等の改善により、収量と品質の向上に努め、サ
イレージ用とうもろこしの通年安定給与を目指してい
ます。
ふん尿の有効利用
化学肥料は、高値安定で当分続くと言われています。
ふん尿(乳牛、豚)を有効に活用することで肥料費の
コストを低減させる
ことは可能です。
ふん尿成分は、簡
易測定で減肥可能量
を算出できます。様
々な施肥体系を推進
しています。
切れ味抜群!自走式ハーベスタで
の収穫作業
作物・人に優しく、美味しい
ミニトマト生産に向けて 【余市町】
経営の安定化に向けて、ミニトマトの安定生産や労働
環境の改善を図るべく普及活動を推進しています。
美味しいミニトマトは栄養診断で
葉柄中の硝酸濃度や果実品
質測定値を活用した栄養診断
を行い、草勢に応じた効率的
追肥により、収量の増加と品
質の向上を進めています。
ミニトマトは元気ですか
作物と人に優しいハウス環境へ
近年、ハウス栽培では夏期高温時の作物の品質低下と
過酷な作業環境が問題になっています。
普及センターでは生産者とともに遮光資材利用によ
る収量と品質向上、暑熱
改善にむけて実態調査を
実施し、経済性を明らか
にしました。
多くの生産者が、さら
に作物と人に優しい遮光
資材を上手に活用される
ハウス内の温度を測定
ことを期待しています。
ブロッコリーとトルコギキョウの品質向上と
収益性向上
【赤井川村】
ブロッコリーの栽培技術改善
平成 17 年からの活動で、根こぶ病の発生に対して、
遊休農地を活用した輪作体
系化が定着しました。
本年度からは高温期出荷
の品質向上に向け、生育や
病害虫の発生状況に応じた
かん水、施肥、防除の支援
遊休農地活用の展示ほ
を進めています。
トルコギキョウの品質向上
高品質栽培にむけて、栽培施設の環境整備と深耕施
肥、粗植栽培を推進しています。
さらに、適切な切り前
と選花でボリュームのあ
る花作りに取り組み、所
得向上を目指しています。
ネコブセンチュウなど
連作障害対策として、土
壌還元消毒も進めていま
す。
生産部会の現地研修会
「YES WE CAN!」ゆりねの安定生産へ
確かな一歩!!
【広域花き】
健全な養成球の確保は安定生産の保証!
ゆりねの安定生産を図る上で「健全な養成球の確保」
は欠かせません。
普及センターは、ゆりね
生産者と一緒に全員のほ場
を巡回、養成球管理の重要
性と品質が確実に良くなっ
ていることを全員で確認し
防虫ネットを利用した
あいました。
養成畑ほ場
みんなで学んで、レベルアップ!
ゆりねは、栽培期間が長く、栽培体系も複雑なため品
質の個人間差も大きな作物です。
普及センターでは研修
会や実証を通し、栽培上
の課題を検討しています。
特に本年はこの 2 年間
多発した「アンコ症」を
検証し、品質向上に向け
て、生産者とともに改善
全道の生産者を迎えて栽培研
に取り組んでいます。
修会の開催
優良な和牛素牛の生産!
【広域畜産】
飼養管理技術の向上
和牛素牛生産は、市場評価の高い素牛の出荷、事故率
の低下、産仔数の向上などが求められます。
取り組みとしては
「ほ乳牛の上手な飼
い方」「飼料給与」
「繁殖管理」など、
テーマ別の定例学習
会を開催して技術の
高位平準化に努めて
います。
定例学習会
畜舎環境の改善
肉牛の快適性と農家
の作業性を両立し、衛
生的な環境を実現する
ため、施設の小改造や
共同作業による畜舎石
灰塗布に取り組んでい
ます。
共同作業による牛舎の石灰塗布
新しいりんごと YES!clean に夢を託して
【広域果樹】
新品種の導入で園地の若返り
新品種の調査検討を行い、ニーズにマッチした「昂林」
「シナノスイート」の植栽
推進に努めてきました。糖
度が高く、どの産地よりも
食味が優れていることから
植栽も順調に進んでいます。
生産性の高い園地づくり
を目ざし、次世代品種の探
植栽が進む「昂林」
索を続けながら、園地の若返りを図っています。
YES!clean 栽培で心を掴む
消費者が求める安全・安心と環境に優しいりんご作り
のために、YES!clean 栽培を推進しています。
農薬や化学肥料の使用量やコスト削減のために、病害
虫の発生予察情報の共有化
や土作りを進めています。
これらのりんごが有利に
販売されるよう、消費者と
のつながりを深め、収益ア
ップに努めています。
消費者との交流
緊急指令!ダイズシストセンチュウから大豆
小豆を守れ!! 【広域クリーン・有機農業】
輪作とアカクローバで豆類の生産性は回復!
豆類のダイズシストセン
チュウ対策は、4年以上の
輪作が有効であることが明
らかになりました。しかし、
4年輪作が取れない場合は、
小麦間作アカクローバや休
小麦間作アカクローバ
閑アカクローバを導入した
3年輪作が有効です。重点地域では、適正輪作とアカク
ローバ導入により、豆類の生産性は回復し、経営の安定
化につながりました。
適正輪作体系構築のために!
ダイズシストセンチュウ対策は、「適正輪作」が大き
な柱となっています。
重点地域では、適正輪作
体系を構築する手段として
作付バランスの是正、新規
作物の導入、ほ場の排水改
善など、様々な取り組みを
輪作体系構築のための
行い、着実に成果を上げつ
新規作物導入検討会
つあります。
後志支庁管内指導農業士・農業士会
の活動支援!【広域担い手】
指導農業士・農業士会の活動を支援し、地域農業の発
展に向けた情報交換や担い手育成等を連携して進めて
います。
新規就農者・研修生の支援
指導農業士・農業士会は毎年、新規就農者と研修生を
対象とした研修会を開催し
ています。本年度は「こう
して成功した経営戦略や地
域との関わり」をテーマに
3 名の新規参入者から事例
発表をして頂きました。
経営のヒントをつかむ!
農業情勢と後志農業への提案を聴く
北海道農業経営局の森重樹局長から「本道農業を巡る
情勢と後志農業に期待すること」と題して講演会を開催
しました。
後志農業には、①GAP や札幌近郊をいかした「販売
を意識した経営」②新規就農者受け入れや法人化による
「担い手の力の創出」③観光資源をいかした「地域活性
化」④観光資源をいかした「地域活性化」⑤バイオマス
利用の「環境資源」の 5 つの提案がありました。
肥料・資材価格の高騰に対する緊急的な課題についても支援しています!
肥料コスト低減に向けた普及活動
主な提案内容
○肥料銘柄の変更
肥料価格の高騰及び不足は長期化する状況です。
○自家配合
そこで、関係機関と連携し、次の取り組みを行っています。 ○堆肥等を肥料として評価
1 土壌診断結果から経営への影響を21営農類型で推計。 ○土壌診断に基づく施肥
○生育診断技術の活用
2 土壌診断結果から59作型のコスト低減方策を検討。
○部分施肥・作条施肥、他
3 これらのことを踏まえ、農業者の皆さんと
低減方策によりどの位コスト低減が図れるかについて懇談しています。
懇談会にて低減方策を提案
<後志版営農ナビ活用>
「我が家の経営改善に」地域新データの営農ナビの活用を!
経営を向上するには?
経営シミュレーションソフトとして、全道の普及センターが統一して利用している
「Hokkaido 営農ナビ」の後志版を作成しました。このソフトは、JA ようてい・JA
きょうわの農業者用に作成した「後志本所版」、JA 新おたる・JA よいちの農業者用
に作成した「北後志版」の二つがあります。このソフトは、肥料や資材の高騰等による
新価格でコストデータを更新し、作物単価や収量も地域の実態を反映させております。
高騰後の経営実態把握や今後に向け作目を転換した場合、作型を転換した場合、コス
ト低減の取組可能か?などの経営シミュレーションが出来ます。将来の我が家の経営改
善に、是非ご活用ください。
↓資材高騰の影響は?
現状経営はどう変わる?
↓ソフトによる分析
収益向上・コスト低減可否
↓改善が難しい
作目・作型転換では?
↓転換上の問題把握、解決
所得の向上
後志農業改良普及センター本所
南後志支所
北後志支所
住 所
TEL
FAX
E-MAIL
住 所
TEL
FAX
E-MAIL
住 所
TEL
FAX
E-MAIL
虻田郡倶知安町旭 57-1
0136-22-1072
0136-22-4744
[email protected]
寿都郡黒松内町字黒松内 309
0136-72-3161
0136-72-3456
[email protected]
余市郡余市町朝日町 11 番地 1
0135-22-5135
0135-22-5987
[email protected]
Fly UP