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九州オプトメトリーの近況報告
九州オプトメトリーの近況報告 JOAオープンカンファレンス抄録集(通巻8号) 中村尚広(尚時堂株式会社 専務取締役) JOAオプトメトリストの資格を取り、九州の田舎に帰郷し眼鏡業界に入ったが、 いろいろな場面で壁にぶちあたる。お客様にⅥsion Careを理解していただくこ とは容易なことではない。 そんな中で私自身が田舎町で、いかにして、オプトメトリーの啓蒙活動を行って いるかを紹介する。 また、特にお年寄りが多い我が町では、白内障のお客様が非常に多く、興味 尚時堂の顧客カード (パソコンのシステムと併用) 深い体験をしたので、いくつかの症例を紹介したいと思う。 私自身が行っている啓蒙活動 「オプトメトリスト」という言葉を知ってもらうために、(理解してもらうために) 1.店内告知で ・JOAオプトメトリスト認定証をかかげる。 ・看板(店長プロフィール、写真)。 ・テレビ宣伝(週1回、日曜日12時55分から)長崎県初を強調 (視聴希望の方連絡をTel 0956-63-2285 中村まで)。 2.検査の途中で ・1上確な#7Aを出す事を前提とする。 ・カバーテスト、NPCテストなど予備検査をしっかり行う。 ・両眼視の重要性を説く(立体視検査)。 かなりお客様の反応が高い。 興味をひいているのがわかる。 ・利眼テスト(穴あき、ローゼンバッハ)。 3.その他 ・精神薄弱者構成施設「草笛ケ丘学園」の園生の、スクリーニング。 ・盲動犬募金を呼びかけ、1年毎に側日本盲動犬協会に寄付している。 ・年に1回近くの高校にて、オプトメトリーに関する講義(人生論)を話させていいただいている (視機能の重要性を知らせる)。 ・数少ない九州のJOAオプトメトリストとインターネットメールにより情報交換をしている。 ・ニフティサーブの眼鏡フォーラムに参加している。 ・JOAのセミナー、ウインクチェーンの勉強会に積極的に参加して、 オプトメトリーから離れないようにしている。 症例紹介 (参)白内障について (20代)若年性 アトピー性皮膚炎の人に見られることが多い (40代)最近増加傾向にある(水晶体の真ん中より混濁) 「明るい所では見えず暗い所ではよく見える」との訴え →明るい所では縮瞳し、中心が混濁しているため、 光が透過しにくくなる。 短期間で視力低下→0.5以下であっても手術することが多い。 (0.7を切るとおすすめする→宮崎の伊藤オプトメトリスト) (60代)老人性 65才以上の約8割(水晶体の周辺部よりゆっくり混濁) ゆっくりと視力低下→自覚症状少ない「知らず知らずのうちに」 ということが多い。 これより当店で実際にあった症例を2例紹介する。 一つはまだ、40歳代の非常に若い方の分と、 もう一つは完全な老人性白内障の例である。 1.糖尿病性白内障 T氏 昭和25年10月2日生 当時45歳 2.老人性白内障 M氏 大正5年3月1日生 81歳 現在九州のオプトメトリーのしベルは決して高いものとはいえない。 今回私は、まだ業界に入って5年足らずの未熟者であるのに大胆にも「九州のオプトメトリーの近況報 告」などというタイトルを使った。諸先輩には大変、生意気な言葉ではあるが、私にとってこのオプトメト リーとは、天から与えられた最高の職業だと自負している。 今からー生が勉強であるため、今回を期に、また報告が出来ればと思っている。次回の報告の時には もう少し九州内のネットワークが広がっているように、今後ますます精進していきたい。 利益ばかりを追求するのではなく、お客様の視力保護をまずは考えていきたい。 質疑応答 Q1:テレビコマーシャル料は、どれくらいですか? A1:月に¥100,000です(平成10年度より多少値上げされます)。 毎週日曜日TBS系「アッコにおまかせ」の後に、一つの番組(約3分)としてつくってあります。 もちろん当店だけの番組ではなく6つのスポンサーで成り立っています。 放送が始まって1年ですが、ようやくみなさんからの反応を感じています。 (完)