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JAA通信2013年10月号 vol.9
ＪＡＡ通信 JAA トピックス 子会社・青山ビジネスサポート株式会社主催『青山不動産金融アカデミー』にて、この 2013 年 10 月号 vol. 9 株式会社ジャパン・アセット・アドバイザーズ 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町三丁目 3 番地 4 サンクス神田駅前ビル 2 階 TEL：03 ( 5207 ) 9231 FAX：03 ( 5207 ) 9232 http://www.j-a-a.com 夏、暑気払いイベントを開催いたしました。今年は第一部に特別講演会、第二部に情報交 換会（名刺交換会）の、二部構成で行いました。 第一部の講師をお願いしたのは、事業再生の実務家として著名な越純一郎先生です。ビ ジネスの場で勝ち続け生き抜くためのヒントを熱く語っていただきました。 しかし、ここからがいけません。第三の矢である成長戦略の 第二部は立食形式での情報交換会を開催しました。65 名の参加者様に青山綜合会計事務 前に、消費税の増税です。ここで細かくお話はしませんが、折 南一弘の視点 所グループメンバーを加えた、総勢 80 名近くの大変賑やかな会となりました。 角の上昇気流に待ったがかかるのは間違いないでしょいう。自 12 月にも同様のイベントを開催する予定です。次回も個性ある特別講師をお招きし、ご参加いただいた皆様に満足していただけ 由にコントロール出来る財源が欲しかった財務省の願いが叶 オリンピックの次は消費税、そのあとは TPP る会になるよう準備を進めております。振るってご参加ください！ っただけで、マーケットに対する効果はマイナスだけです｡や 『青山不動産金融アカデミー 特別講演会＆情報交換会 』 はり政治家は官僚の操り人形なのですね、残念！ ２０２０年のオリンピック招致が決まり、何かこれで好景気が 日 程：2013 年 12 月 16 日（月）19 時より 21 時 場 所：都内有名宴会場を予定 こうなれば成長戦略でこのモヤモヤを吹き飛ばしてもらい やって来る様な気持ちになり浮き足立っているのではないでしょ たいものですが、出て来ているものと言えば、｢女性に対して うか。安倍政権が発足し民主党政権に対する閉塞感が取払われ、 第一部：特別講師をお招きしての講演会 活躍できる場を与える｣とか、｢若者に夢と希望を与える社会｣ それに円安も重なり、ようやく景気の底から脱出しました。しか 第二部：立食形式の情報交換会・名刺交換会 とか、選挙のスローガンのようなものばかり。具体的なものは お申込：専用 HP http://www.seminars.jp/s/82738 JAA 内お問合せ先 TEL : 03-5207-9231 しアベノミクスが示されてこれからが本番だというのに、何かま 一つもありません｡ しかし既に、成長戦略として動き出して た、停滞ムードが漂 いるものもあるのですよ。それは｢TPP｣なのです。 い始めました。それ はなぜでしょう？ 弊社オフィスがある東京・神田より JR 山手線で池袋方面へ１０ TPP（環太平洋戦略的経済連携協定）。これは元々中国包囲 ここでもう一度「ア 分ほど行ったところに、「駒込」という駅があります。ここは旧石 網を考えた自由貿易経済圏の創設ですが、実際は日米間の FTA ベノミクス」なるも 器時代、縄文時代、弥生時代の出土品や集落跡が見つかったり、ソ （自由貿易協定）と言われています。要は日米間の関税の撤廃 のを検証して見ま メイヨシノ発祥の地であったり、東京２３区の中でも歴史的な見ど です。考え方によっては、日本にコストの安い物が自由に入っ しょう｡ ころの多い地域です。江戸時代には武家屋敷、明治時代には財閥家 て来てこれまで政治的に守られてきた産業が打撃を受けるこ や政府のお役人の邸宅などが建てられた場所でもあります。それら とになるので、諸手をあげて賛成出来るものではありません。 アベノミクスを支えているのは有名な三本の矢、皆さまご存じ お屋敷は現在、都立庭園として都民の憩いの場所となっています。 しかしこれまで多くの成長を阻んできた「既得権」の打破とい の様に｢金融政策｣「財政政策」｢成長戦略｣です｡ 金融政策とは、 その中の一つ「旧古河庭園」のバラをご紹介します。 う点では大歓迎です。全ての既得権が悪とは言いません。それ 日銀が市場にジャブジャブと円をばら撒く金融緩和の事ですか 旧古河庭園は元々、明治の元勲・陸奥宗光の邸宅でしたが、彼の が守られて来たからこそ生き残れたものや、それが壊された事 ら、当然インフレを起こす事が目的です。よくぞ、デフレ好きの 次男が古河家の養子となった時に古河家所有となりました（当時の建物は現存していないそうです）。最大の特徴は、丘・斜面・低 により秩序がなくなり混乱したものなど、我々は色んなものを 日銀が大英断してくれた！という驚きです。 黒田さん岩田さん、 地からなる地形を生かして、洋館・洋風庭園・日本庭園が配されていることです。この庭園を訪れると、全く違った雰囲気をそれぞ 目のあたりにしてきました。しかしそれが、｢出る杭は打たれ 改めてありがとうございます。でもこれまでの日銀幹部はなぜこ れに楽しむことができるのです。 る｣ではないですが、マーケットにおける独創性やチャレンジ れを躊躇してきたのでしょうか。考えられないですね。景気上昇 正門から敷地に入ると、すぐに洋館を見つけることができます。この建物は様々な種類のバラに 精神を潰していたのも事実です。 （次頁へ続く） 率が２％を超えるまで金融緩和は続くとの事ですから、取りあえ 囲まれており、毎年春と秋のバラシーズンには多くの人が訪れます。バラの種類は６０以上にも及 ず安心です。 び、付けられた名前も様々です。「ホワイトクリスマス」「ブルーリバー」といった名前があれば、 次に財政政策ですが、これは公共事業を増やして雇用を促進す 「プリンセス・ミチコ」 「マリア・カラス」 「シャルル・ド・ゴール」 「ジョン・F・ケネディ」 「モー るものです。当然国家予算から決める事ですから、こちらは財務 ツアルト」といった有名人の名前、「聖火」「初恋」なども。聞いているだけで想像力を掻き立てら 省管轄であります。ここ数年は公共事業の見直しでこれらの予算 れます。春バラは６月、秋バラは１０月が見頃です。本誌が発行される時期は、まだまだ秋バラが も削減されていましたので、元気を取り戻すには良いでしょう。 楽しめる頃でしょう。そして秋バラが終わると紅葉が始まります。紅葉の時期には、日本庭園エリ 何やらきな臭さも感じはしますが、インフレを呼び起こすには当 アをじっくり堪能してみたいと思います。 たり前の流れです。 【所在地】東京都北区西ヶ原一丁目 【交通】JR 京浜東北線上中里駅下車 徒歩７分、東京メトロ南北線西ヶ原駅下車 徒歩７分、JR 山手線駒込駅下車 徒歩１２分 このニュースレターのバックナンバーはホームページでご覧になれます。http://www.j-a-a.com/ 禁無断転載 ©Japan Asset Advisors Co.,Ltd. All Rights Reserved. 本誌に含まれる将来の予想に関する記載内容は現時点における情報に基づき判断したものであり、今後の動向や法改正により変動することがあり得ます。 従って、数値、条件等の真実性、正確性を保証するものではありません。 このニュースレターのバックナンバーはホームページでご覧になれます。http://www.j-a-a.com/ 禁無断転載 ©Japan Asset Advisors Co.,Ltd. All Rights Reserved 本誌に含まれる将来の予想に関する記載内容は現時点における情報に基づき判断したものであり今後の動向や法改正により変動することがあり得ます。 従って、数値、条件等の真実性、正確性を保証するものではありません。 日本古来の物を見直すのも大事な事ですが、それを基礎として グローバルな考えをもつことも大事です。これを小生は｢ハイブリ 今、日本のマーケットは海外の投資家からは魅力の無いもの ッド型｣、すなわちローカルとグローバルの融合としてあらゆる場 になってしまっています。あまりにも解りにくいジャパニーズ 所で提唱しています。国内の需要だけでは今後のマーケットをカ スタンダードだからです。もし国内の資金が投資に回ったとし バー出来ないのは、不動産も明らかです。このままだと日本の資 ても、実際の需要は国内だけでは賄いきれないですから、やは 法律家の体罰論 学校における体罰は法律で禁じられています。 金も海外にシフトされていき、東京は過去の大都市になっていき ます。日本の東京ではなく世界の東京、あるいは世界の大阪、世 とすれば、そういった危険を伴う以上、先に見た第１の類型 り海外からの実需としてのマーケット参入は不可避です。不動 学校教育法第 11 条に「学生生徒の懲戒」という項目があるので だろうが、第２の類型だろうが同じことであり（実際、炎天下 すが、そこに「校長及び教員は、･･･児童、生徒及び学生に懲戒を でグランドを何十周も走らせる方が、ほっぺたを一発張るより 加えることができる。 」とあり、しかし「ただし、体罰を加えるこ よほど危険です。）、体罰は類型を問わず許されるべきではな とはできない。 」とあるのがそれです。 い、となるかもしれません。 産に係らず、世界のマーケットの中で如何に競争力をつけて独 界の名古屋となるためには、どの様になれば良いのか。それには、 自のブランドを築いて行くか。これしかないでしょう｡ いつも インフラがハードとソフトの両面で整備されたマーケットとして 海外の需要を取りこみ、世界の中心都市として認められるしかあ 繰り返している事なのですが、資源と食料を輸入で支えられて いる国が生き残るためには、競争に勝つしかありません。 それでも学校現場で体罰は横行しており、じっさい、本稿をご しかし、ただいじめてやろう･･･ではなく、本当にそれが生 覧の読者の方々にも、体罰を受けた経験、あるいは、体罰をした 徒の健康に問題がないと「合理的な検討と判断」のうえに課す 経験をお持ちの方も少なくない･･･いや、そういう方が実はほとん 第２の類型の体罰は、 「教育的効果が認められる限りにおいて」 どではないか、と推察します。 許容の余地があるのではないでしょうか。他方、殴る蹴るの第 りません。そのためのオリンピックであり、経済特区であり、リ ニアモーターカーではないでしょうか。 政治家や官僚の皆さん、何を守って何を捨てるのか、この選 択をどうか間違わないで下さい。一度決めたらやり直しは大変 です。明治の不平等条約の改正にどれ程のエネルギーと時間が しかも本音では、ある程度の体罰も仕方ない、といった「体罰 １の類型は、たとえ結果として生徒の心身に痛手を負わすもの 必要悪説」ともいうべき考え方を持っておられる方が、少なくな でなかったとしても絶対に許されないと私は考えます。なぜな いと思うのです。 ら、他人を殴ったり蹴ったりするのは単にその人の凶暴性・凶 かかったかを思い出してください｡ 小生も含め、国民も正念場 です｡ 悪性の現れに過ぎず、いかなる意味でも「愛の鞭」なんかでは さて、広辞苑によれば体罰とは「身体に直接に苦痛を与える罰」 ありえない、と思うからです。心優しい人は人を殴れません。 とのことですが、私はそういった体罰にも２種類あると思います。 その１は「狭義の体罰」といってよいもので、相手のからだを殴 最後にいくらか法律家らしいことを言いますと、違法な体 る、蹴る、つねる、ひっぱたく、といった風に、相手の身体に対 罰は刑法上の暴行罪や傷害罪になりますし、強要罪（たとえば し、素手によってかバットなどの道具によってかは問わず、直接 グランドを走らせる。 ） 、監禁罪（たとえば密室に閉じ込める。 ） 的な有形力を行使するもの。その２は相手を殴ったり蹴ったりは になることもあります。もちろん、民事上も不法行為として損 しないものの、肉体的な苦痛を与えることを目的として課するペ 害賠償の原因となります。 筆者紹介 株式会社ジャパン・アセット・アドバイザーズ 代表取締役 南 一弘 ナルティ。たとえばグランド 10 周走らせたり、腕立て伏せを何十 回もさせたり、あるいはバケツを持って廊下に立たせたり、長時 間正座させたり等々、そういう類型の体罰です。 「JAA ビジネスのご紹介」 ビジネスのご紹介」 私は実は、こういった第２の類型の体罰は、場合によっては許 ◎仲介業務 ◎仲介業務 容される場合があるのではないか、と考えてきました。 物件の種類・地域に関わらず、これまでに培ったネットワークで、全国の物件に対応いた します。不動産だけでなく、信託受益権のお手伝いも積極的に行っております。 ここでそもそも、体罰はなぜいけないのか、をよく考えてみる必 ◎ソリューション業務 要があります。最近の論調を見ていると、実は体罰には教育効果 投資・売却活動にあたって、契約・決済などで一時的に必要となる事務作業をあらゆるレ がないとか、体罰をされた生徒は自分も体罰をするようになる、 ベルでお手伝いいたします。一般事務作業のお手伝いから、物件調査、各種契約書のチェッ 体罰では自分で物事を考えられる生徒が育たない、恐怖に屈服さ ク、ドラフトの作成まで、専門知識を持ったスタッフが対応いたします。 せられるだけで自立心が養われない等々、いろいろもっともらし ◎コンサルティング業務 い理由が語られているようです。しかし忘れてはならないのは、 1 物件からポートフォリオまで、投資や売却の個別相談を承ります。単なる資産査定にと 「体罰は危険だ」ということです。体罰はひとつ間違うと生徒を どまらず、市場を見据えた将来にわたる物件価値のご説明と投資・売却方法のご提案までを ケガさせたり、心身の障害を負わせることになったりと、とにか 短期間で行います。その他、事業のリストラクチャリングを含めた CRE のお手伝いも承り 筆者紹介 く生徒の健康を大きく損なう恐れのある危険な行為なのです。だ ます。 からいけない･･･ということを肝に銘じる必要があります。 コンビニエンス法律事務所 弁護士 市川 尚 ◎プライベートブランド業務 事務所 HP: http://www13.ocn.ne.jp/~clf/index.html 代表の南一弘による講演・セミナー、研修、執筆を承ります。 このニュースレターのバックナンバーはホームページでご覧になれます。http://www.j-a-a.com/ 禁無断転載 ©Japan Asset Advisors Co.,Ltd. All Rights Reserved. 本誌に含まれる将来の予想に関する記載内容は現時点における情報に基づき判断したものであり、今後の動向や法改正により変動することがあり得ます。 従って、数値、条件等の真実性、正確性を保証するものではありません。 このニュースレターのバックナンバーはホームページでご覧になれます。http://www.j-a-a.com/ 禁無断転載 ©Japan Asset Advisors Co.,Ltd. All Rights Reserved 本誌に含まれる将来の予想に関する記載内容は現時点における情報に基づき判断したものであり今後の動向や法改正により変動することがあり得ます。 従って、数値、条件等の真実性、正確性を保証するものではありません。