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第30回 国有財産沖縄地方審議会 諮問事項資料

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第30回 国有財産沖縄地方審議会 諮問事項資料
第30回
国有財産沖縄地方審議会
諮問事項資料
平成24年12月7日(金)
内閣府 沖縄総合事務局
目
次
諮問事項1 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ P 1
本部町に対し、財務省所管普通財産(上本部飛行場
跡地)を地域産業創出事業用地として売払いすること
について
諮問事項2 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ P10
南城市に対し、財務省所管普通財産を世界遺産
「斎場御嶽」周辺整備事業用地として売払いすること
について
諮問事項1
本部町に対し、財務省所管普通財産(上本部飛行場跡地)を地域産業創出事業用地として売払いすること
について
説明事項
1.財産の概要
とよはらとうばる
沖縄県国頭郡本部町字豊原桃原508番地2 外93筆
土地 109,180.17㎡
2.位置及び現況
本 財 産は 、 本部 町役 場 から 約 3k m北 側 に位 置 し、 海洋 博 公園 に 近接 して い る。 米 軍よ り返 還 された
上本部飛行場跡地(254ha)の中央部(31ha)を那覇防衛施設局が通信基地用地として取得を進め
たものであるが、通信基地建設計画が中止となったことから、買収された土地(11ha)が虫食い状態で
点在している。
現況は、殆どの土地が利用されず、原野の状態であり、全体的に北西から南東方向に向かって低くなっ
ている。また、米軍時代の滑走路が原状回復されずに放置されている。
1
【 参 考 】
上本部飛行場跡地・・・上本部飛行場は、昭和20年に米軍が偵察機用に建設した飛行場であり、戦後
は米軍の物資や弾薬の集積所、ヘリコプター演習場として利用されてきた。昭和
44年、46年の二度に分けて全面返還されたが、地籍が不明であったことや滑走
路の原状回復がされず放置されたことが跡地利用の障害となった。昭和55年に地
籍が確定した後は、大部分が地権者の個別利用に委ねられており、計画的な跡地利
用は行われていない。
3.財産の沿革
本財産は、昭和63年から那覇防衛施設局が自衛隊通信基地建設用地として取得を進めた上本部飛行場
跡地の一部である。地権者、住民、本部町の強い反対等により、平成20年7月に基地建設を断念したこ
とから、平成23年4月25日付で財務省所管普通財産として沖縄総合事務局に引継がれたが、インフラ
が未整備であり滑走路路盤も放置されていることから、利用が困難な財産として管理されている。
2
4.処分の相手方
本部町
5.利用計画
本部町では、
「上本部飛行場跡地利用基本構想・基本計画〈報告書〉
」において、自衛隊の通信基地建設
が予定されていた31ha の区域について、農園ゾーン、展望交流ゾーン及び地域担い手人材育成ゾーン
の3つのゾーンを設け、相互に連携させることで農業振興及び観光振興を実現するとしている。具体的に
は、①農園ゾーンとしてリース農園、モデル農園、体験農園等、②展望交流ゾーンとして飲食販売施設、
体験・情報発信施設、③地域担い手人材育成ゾーンとして加工・流通施設、生産施設、研究・研修施設を
整備する。
なお、本計画は、上本部飛行場跡地の一部を対象としているが、将来的な上本部飛行場跡地全域への発
展性を考慮した計画となっている。
また、沖縄北部連携促進特別振興対策特定開発事業推進費を活用し、本地区の中央を縦断する町道21
号線(石川謝花線)を海洋博公園北ゲート方面から国道505号及び町道1号線に接続する幹線道路とし
て整備する。
3
6.処理方針
全面積を時価売払
7.適用法令
(1)時価売払
財政法(昭和22年法律第34号)第9条第1項
(2)随意契約
①会計法(昭和22年法律第35号)第29条の3第5項
②予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号)第99条第21号
8.添付書類
・案内図
・利用計画 等
4
案内図
5
国有地の位置
6
国有地の状況
利用地区(約31ha)
国有地(約11ha)
7
周辺地域の状況
海洋博公園
8
利用計画(イメージ)
9
諮問事項2
南城市に対し、財務省所管普通財産を世界遺産「斎場御嶽」周辺整備事業用地として売払いすることにつ
いて
説明事項
1.財産の概要
く で け ん ながどうばる
沖縄県南城市知念字久手堅長堂原255番
土地
11,978.19㎡
2.位置及び現況
本財産は、
「琉球王国時代の精神文化の象徴、王国随一の聖域」といわれる世界遺産「斎場御嶽」
(セー
ファーウタキ)の南東側に隣接している。また、本財産の隣接地(民有地)には文化的価値のある拝所「ウ
ロー泉」
(ウローカー)が所在し、本財産内にはこのウロー泉への古来からの通路である石畳の遺構のほ
か、旧日本軍の砲台跡がある。
現況は、雑木等が生い茂った山林となっており、沖縄県により「地すべり危険箇所」に指定されている
ほか、南城市都市計画において、
「風致地区(第1種)
」
、
「特定用途制限地域(居住環境保全地区)
」に指
定されている。
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[ 参 考 ]
かいびゃくしん
斎場御嶽・・・琉球の開 闢 神 「アマミク」が創設したとされる御嶽のひとつ。15世紀前半には国王
が斎場御嶽へ巡幸しており、王国最高位の女神官である聞得大君(キコエオオキミ)の「御
新下り」
(オアラウリ)の儀式も行われた。琉球王国時代の精神文化の象徴、王国随一の
聖域として、平成12年に世界遺産に登録。
みそぎ
ウロー泉・・・琉球王国時代、斎場御嶽の中に入る時には、この泉で 禊 をした。御嶽の中から流れ出
る清らかな水は、当時の祭祀に欠くことのできない聖なる水であった。現在は御門口(ウ
ジョーグチ)からウロー泉に至る道が途中で崩落しているほか、ウロー泉の水も枯れてい
る。
砲 台 跡・・・斎場御嶽と国道331号線に挟まれた丘陵中腹部に位置し、中城湾を狙う形で配置され
た。重砲兵第7連隊第2中隊が12センチ速射カノン砲を設置。米軍艦船に対して砲撃を
したものの、この反撃として集中攻撃を加えられ、砲が破壊され使用不能となった。
※ 「斎場御嶽及び周辺整備計画」で保全整備範囲としている12.9ha のうち、今回整備予定地は
1 8,9 89 ㎡であり、 この うち 国有地 11 ,9 78㎡ (6 3. 1%)、 民有地7 ,01 1㎡
(36.9%)となっている。
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3.財産の沿革
本財産は、戦前に日本軍が陸軍高射砲陣地として使用。昭和47年5月15日、沖縄復帰に伴い国有財
産台帳へ新規登載され、利用困難財産として管理してきている。
昭和62年には、旧知念村から「国有財産周辺の開発構想について」として、歴史の道等の開発計画が
あったほか、平成5年3月には「斎場御嶽及び周辺整備計画」が策定され、ウロー泉から御門口に至る石
畳の保全整備計画等が策定されたものの、予算面での制約等から引き続き国有地として管理してきている。
4.処分の相手方
南城市
5.利用計画
「歴史文化基本構想・保存活用計画」
(平成23年3月)において、
「斎場御嶽周辺保存活用区域プラン」
を策定。具体的には、大部分を保全区域として保存するほか、ウロー泉やウロー泉から御門口に至る石畳
のほか、戦争遺跡等を修復・整備し、①斎場御嶽とその周辺の利用連携を図り、資源の劣化を食い止める。
②ビューポイントの確保、周辺の景観の維持・向上を図る。③文化遺産を活用した市民活動・地域活動を
進めることとしている。
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6.処理方針
全面積を時価売払
7.適用法令
(1)時価売払
財政法(昭和22年法律第34号)第9条第1項
(2)随意契約
①会計法(昭和22年法律第35号)第29条の3第5項
②予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号)第99条第21号
8.添付書類
・案内図
・利用計画 等
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案内図
南城市
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国有地の位置
民有地
(37%)
数量:7,011 ㎡
斎場御嶽
周辺整備事業範囲
4.5ha
数量:18,989 ㎡
国有地
(63%)
地目:原野
数量:11,978 ㎡
国道331号線
く で けん
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ながどうばる
周辺地域の状況
ウロー泉
(ウローカー)
砲台跡
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国有地の状況
ウローカー
整備箇所
ウローカー
石畳
石畳
砲台跡(戦跡)
国有地
砲台跡(戦跡)
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利用計画(イメージ)
●大部分を保全区域として保存。
●ウロー泉や石畳の修復、整備。
●戦争遺跡(砲台跡)の修復、整備。
【ウロー泉】
【石畳の整備】
【砲台跡】
斎場御嶽と
国道331号に
挟まれた丘
陵に位置。
18
琉球王国時代、斎場御嶽に入る
時に、この泉で禊をした。
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