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2015年 - 近畿経済産業局
琵 琶湖 の 日 の 出 、さ ざ 波 き ら めく 温 泉 知 的 資 産 経 営 報 告 書 知的資産経営報告書2009 2 0 1 5 お ご と 温 泉 旅館 協 同 組 合 目次 1. 理事長挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2. 2.おごと温泉とおごと温泉旅館協同組合の沿革・・・・・・・・・・・・3 おおつ観光マップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 旧旅館地図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3.市場環境 11 (1)市場動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (2)市場規模・・・入込数等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 4.これまでの事業展開 ( 1 ) 産 地 ・ 地 域 の 現 状 と 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 13 (2)地域産業資源(おごと温泉)の特性(泉質・効能) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 13 ( 3 ) 過 去 の 販 促 活 動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 15 ( 4 ) 近 年 の 活 動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 16 5 . お ご と 温 泉 の 強 み ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 17 6.これからの組合活動 これからの組合活動のさらなる発展をめざして ( 1 ) ク ロ ス S W O T 分 析 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 18 ( 2 ) 新 事 業 で 取 り 組 ん で い る 内 容 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 19 ( 3 ) 更 な る 事 業 へ の 取 り 組 み に つ い て ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 21 お ご と 温 泉 ハ ブ & ス テ イ ・ ツ ー リ ズ ム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 21 7.価値創造ストーリーと知的資産活用マップ ( 1 ) 価 値 創 造 ス ト ー リ ー ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 22 ( 2 ) 知 的 資 産 活 用 マ ッ プ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 23 8 . 組 合 参 加 各 社 概 要 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24 お ご と 温 泉 事 業 推 進 体 図 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 25 各 旅 館 案 内 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 27 9 . 知 的 資 産 報 告 書 と は ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 30 *ご利用上の注意 *お問い合わせ先 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 1.理事長挨拶 おごと温泉旅館協同組合理事長の金子博美でございます。 平素は、一方ならぬご愛顧を賜り、ありがたく深く感謝申し上げます。 お陰様でおごと温泉は年を追う毎に入込人員数が順調に伸びております。 これも偏に、滋賀県や大津市を始めとする行政によるご支援と地域の皆様や関連業者の 皆様方の深いご理解とご協力の賜物であり、おごと温泉を応援してくださっているお客様 のお陰と深く御礼申し上げます。 また同時に、当組合における先人達の尽力による礎があればこそ当組合全体の協力体制 の現在もあると感謝の念を抱いているところでございます。 こ れ ま で 温 泉 地 と し て の 認 知 度 が 低 か っ た た め に 「 お ご と 温 泉 駅 」 へ の JR 駅 名 改 称 や マスコットキャラクター「おごとん」誕生、温泉リーグへの参加など、私達は様々な方面 から取り組みを行ってまいりました。最近になり少しずつ知名度が出てきたように思いま す。しかし、これでやっと他の温泉地と同じ土俵に立ったに過ぎません。これからは更に おごと温泉の魅力を皆様に具体的にお伝えして、興味を持っていただき、実際に行ってみ た い 、 そ し て 何 回 も 行 き た い 温 泉 と し て お 越 し い た だ き 、 4 0 万 人 増 の ま ず は 100 万 人 を 目指し、また温泉地人気ランキング等の上位を目指したいと思っております。 幸いにも、おごと温泉は立地条件に恵まれています。京阪神からのアクセスがとても良 く、前面には日本一の琵琶湖、背には世界遺産の比叡山、周辺には歴史的建造物や里山な どの自然風景と観光スポットが数多く点在しております。それを生かし、様々な所からこ ちらに来ていただき、この地を中心に関西近郊の観光をも巡っていただき、また観光ばか りでなく、スポーツや学習、研修、ビジネスの場にも適していますので、おごと温泉をい ろ い ろ な 意 味 で の 旅 の 要【 ハ ブ 温 泉 】と し て 使 っ て い た だ き 、 【 ハ ブ & ス テ イ 】と し て 宿 泊 滞在等も含めた時間を楽しんでいただきたいと思います。 お ご と 温 泉 で は 、美 肌 効 果 の あ る Ph9 と い う 良 質 の 温 泉 、美 し い 景 観 や 豊 富 な 観 光 地 の 美観、そしてもちろん美食と『おごと温泉で美泊三昧』を楽しんでいただけます。 おごと温泉はびわ湖クルーズが楽しめる『港のある温泉』です。そして日本天台三総本山 のひとつ「比叡山に一番近い温泉」です。 今後は更にこれらの魅力を引き延ばし、お客様への安心安全で快適な旅のお手伝いをし ていきたいと思います。観光旅館業は様々な産業への波及効果があり、地域振興の拠点に もなります。旅館に従事する人達やおごと温泉地区に暮らす地域住民の皆様が 町に自信と 誇りを持てるようになった時こそが、真に魅力ある温泉地になった事になります。 微力ではございますが、おごと温泉の更なる発展を 目指し専心努力をいたす所存でございますので、一層 のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。 末筆となりましたが、皆様のご健康と更なるご多幸 を祈念いたしております。 おごと温泉旅館協同組合 理事長 おごと温泉旅館協同組合 金子 博美 知的資産経営報告書 22 2.おごと温泉とおごと温泉旅館協同組合の沿革 創 * 788 年( 延 暦 7 年 ) 業 か ん い ん )( 現 在 の 総 本 堂 ・ 根 本 中 堂 ) を 創 建 以 * お よ そ 1200 年 前 、 比 叡 山 の 伝 教 大 師 、 最 澄 に よ っ て 開 湯 前 地 名 の「 雄 琴 」は 、雄 琴 神 社 に 祀 ら れ て い る「 大 炊 神 今 雄 宿 禰 命 ( お お い の か の み い ま お す く ね の み こ と )」の 屋 敷 近 く 、貴 族 の 神 殿 造 り 邸 宅 か ら 、琴 の 音 が 聞 歴 こ え た こ と が 由 来 (「 調 べ が 丘 」「 琴 の 里 」 と か の 名 が 残 っ た と さ れ る ) 史 今雄宿禰の姓の「雄」と「琴」を連ねて雄琴と呼ばれるようになった。 * 1566 年 最 澄:薬 師 如 来 を 本 尊 と す る 一 乗 止 観 院( い ち じ ょ う し 和田源内左衛門秀純が六角義秀から滋賀郡を与えられ、雄琴城に入城 ( 16 世 紀 後 半 雄琴城(和田城) * 1571 年 ( 元 亀 2 年 ) 秀純 が治める) 織田信長により比叡山焼き討ち * 1582 年 天正十年 雄琴城落城 * 1589 年 豊臣秀吉 比叡山延暦寺の再興開始 * 1656 年 雄琴の庄 滋賀院の直轄領 ~ 創 和田 1970 年 *雄琴の南、天台宗の寺「法光寺」の境内に念仏池(蛇ヶ池)という池があり、 ここから地下水が絶え間なく湧き出していた。村人たちがこの水を飲むと、難病 業 はたちどころに癒え、池の泥を塗ると皮膚病や汗疹も治るという言い伝えがあ り、霊泉として大切にされ今日に至る。 * 1914 年 6 月 期 法光寺(念仏寺)の水を大阪衛生試験所で正式に成分分析 温泉として認定、発足 (雄琴温泉「温泉の由来書」より) * 1920 年 江 若 鉄 道 設 立 ( 1931 年 雄 琴 温 泉 駅 開 設 * 1923 年 温 泉 旅 館 開 業 (田 中 善 平 氏 * 1931 年 雄琴温泉三業組合設立 * 1948 年 大津市温泉法施行 1969 年 廃 止 ) 現湯元舘の地) (米、味噌、砂糖等配給制) 湯 元 舘 、国 華 荘( 現 び わ 湖 花 街 道 )及 び 温 泉 併 設 旅 館 芳 月 楼( 現 び わ こ 緑 水 亭 ) の3館中心に開発開始 か も す き 宣 伝( 京 阪 天 満 橋 駅 * 1951 年 鴨 200 羽 つ か み 取 り イ ベ ン ト )戦 後 10 年 継 続 市町村合併(旧雄琴村が大津市に編入) 大 津 市 第 1 号 泉 掘 削 ( 深 度 31.6m 泉 温 19.5° 現在使用していない) 雄琴温泉三業組合→雄琴温泉旅館飲食協同組合→雄琴温泉旅館協同組合と変遷 おごと温泉旅館協同組合・おごと温泉観光協会設立 * 1958 年 比叡山ドライブウエイ完成 大 津 市 第 2 号 泉 掘 削( 泉 温 19.5°現 在 使用していない) * 1959 年 大 津 市 第 3 号 泉 掘 削( 深 度 1,000m おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 泉 温 26°現 在 使 用 し て い な い ) 33 * 1963 年 名神高速道路開通 * 1964 年 新幹線開通 * 1965 年 銀座歩行者天国 毎日マラソン 成 琵琶湖大橋開通 竜雷太によるぼてじゃこ配布 雄琴温泉宣伝 アベベ琵琶湖岸、雄琴を走る * 1970 年 大阪万博で宿泊盛況 1971 年 ~ 1990 年 組 合 参 加 28 軒 ( 最 大 旅 館 件 数 ) 44 改装ブーム 長 花 火 大 会 開 始 (3 日 間 連 続 ) 雄琴温泉 旅館やドラマロケ地として使用され始める 琵琶湖汽船 期 発 雪見船と盆梅展 1974 年 JR湖西線開通(雄琴駅) 80 年 代 露天風呂ブーム 1981 年 雄琴港改修開港 1985 年 西びわ湖ファミリーフェスタ開催 1986 年 湖西道路開通 1987 年 大 津 市 第 4 号 泉 掘 削 ( 深 度 1,000m 1990 年 大阪花博 1991~ 2000 年 泉 温 35.9°以 下 現在使用中) 新たな増築、改装(大型露天風呂、露天風呂付き客室等露天風呂ブーム) 展 京近江(全国の先駆け:全館露天風呂付客室) 組合所属企業10社 大津市への要望書提出(駅名変更、バイパス無料化、観光施設等) 期 Ⅰ 90 年 代 半 ば 露天風呂付き客室ブーム(観光経済新聞) * 1995 年 阪神淡路大地震 (被災者招待) * 1997 年 キャンペーンマスコット「おごとん」誕生 大津市第 5 号泉掘削 * 1998 年 ( 深 度 1,800m 泉 温 35.9°) 注1 雄琴青経塾旗揚げ(現在は終了) 「湯~わっくわっくキャンペーン」企画 湯 あ ん ど YOU 夏 祭 り 開 催 ( 地 元 と の 共 催 ) 大 津 市 制 100 周 年 * 1999 年 台湾インバウンド(海外からの研修誘致活動) 機関紙「あったまろまん」発刊(ビジョン部会 雇用促進事業の一環) 組合従業員自己啓発研修(救急救命講習、パソコン教室) おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 発 展 2001 年 ~ 2011 年 * 2002 年 お ご と 温 泉 旅 館 協 同 組 合 HP 開 設 (9 月 ) * 2004 年 大津市北三地区活性協議会(雄琴、堅田、坂本) * 2005 年 湖西道路滋賀県が買収 * 2006 年 地域ブランド認証第 1 号 大津市第 6 号泉掘削 期 無料化 ( 深 度 1,600m 泉 温 44.2°) お ご と 観 光 タ ウ ン づ く り 委 員 会 (注 2 ) * 2007 年 おごと温泉ロゴマーク誕生(全国公募) 55 「おごとん通信」開始 Ⅱ * 2008 年 JR湖西線雄琴駅 「おごと温泉駅」に改名 六角足湯が駅前に設置 * 2009 年 5 月 10 日 を お ご と の 日 と 決 定 * 2009 年 地 域 資 源 活 用 事 業 認 定 ( 10 月 28 日 )( 注 3 ) * 2010 年 来訪者過去最高 ( 549,708 人 ) 近江牛指定登録認定 9月 4日 温 泉 学 会 第 13 回 大 会 * 2011 年 2 月おごと温泉観光公園オープン * 2011 年 おごと温泉ハブツーリズムの提唱 12 月 おごと温泉で開催 おごと温泉観光公園 おごと温泉地酒販売スタート(波の音酒造協力) 【商品名 お ご と 温 泉 ・ 琴 の し ず く ( ゆ ず )】 * 2012 年 琵琶湖汽船と提携(港のある温泉) * 2013 年 9月 おごと温泉琵琶湖パノラマウオーク開催 7 月 10 日 甘利大臣(於:琵琶湖グランドホテル) おごと温泉旅館観光組合との意見交換会 * 2014 年 10 月 おごと温泉寄席 4月 おごと温泉 びわ湖湖上お散歩クルーズ 9 月第 2 回おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク開催 11 月 注1 日本天台三総本山「平和の祈り」参加 雄 琴 青 経 塾 : 1998 年 お ご と 温 泉 の ブ ラ ン ド 向 上 を 図 る た め 旅 館 の 若 手 経 営 者 が 集 まり、今後の温泉地の在り方や将来について勉強会を開催、人材の育成や団結に努めた。 現在は閉塾している。 注 2 地元住民、地元自治会、おごと温泉観光協会にて構成されたメンバーの協議会 (後のおごと温泉観光公園の準備委員会的役割) 注3 地域資源活用事業概要HP http://j-net21.smrj.go.jp/expand/shigen/MTninteiKeikaku/pdf/shiga091028_02.pdf おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 *現在のおおつ観光マップ 66 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 *旧温泉旅館地図 ★1:又兵、えり清、みのや、 芳月楼、芭蕉、湖泉閣、 ●名鉄マリーナホテル ホテル雄琴 ★2:錦波、勇楽荘、光喜 その他:やっこ、柳家、雄琴魚国、 雄 泉 閣 、寿 荘 、増 田 、市 田 77 ●琴船 ●ホテルニューびわ湖 ●アクティバ琵琶 ●京友仙 ●三島屋 ●清元楼 ●月光園 ★1 ★2 写真上:おごと温泉港から見た風景 写 真 下:1948 年 か も ね ぎ キ ャ ン ペ ー ン 現在 旧 移り変わり 雄琴荘 びわ湖花街道 歴代理事長名 初代 針谷 末吉 國華荘 平成13年から現在の屋号に変更 2代 佐藤 傳三郎 芭蕉園 創業立地よりその後移動屋号変更 3代 針谷 和雄 芭蕉園別館雄琴グランドホテル 昭和51年から屋号変更 4代 金子 基文 雄琴グランドホテル 昭和57年から現在の屋号に変更 5代 中路 桂一郎 里湯昔話雄山荘 ロイヤルホテル雄山荘 平成10年から現在の屋号に変更 6代 佐藤 良治 暖灯館きくのや 国際ホテルきくのや 平成16年から現在の屋号に変更 7代 針谷 了 前、芳月楼の位置 8代 榎 高雄 雄琴温泉 昭和4年~10年代 9代 金子 博美 雄琴旧温泉 昭和10年代~20年頃代 湯元舘 昭和20年代以降 琵琶湖グランドホテル びわこ緑水亭 湯元舘 木もれび 前ヘルシーパルおおつの位置 天然源泉の宿 ことゆう 前、芭蕉園の位置 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 3.市場環境 表 4-1-1 88 レ ジ ャ ー 白 書 (2014年 版 日 本 生 産 性 本 部 )に よ る と 、 余 暇 活 動 の 1位 に 3年 連 続 で 観 光 旅行が入っていますが、東京スカイツリーの誕生や各地のテーマパークが人気だった よ う で す 。 こ の 傾 向 は さ ら に 続 く と み ら れ て い ま す が 、 2013年 は 消 費 税 の 駆 け 込 み 需 要の面も指摘されています。 な か で も 温 泉 人 気 は 相 変 わ ら ず で 、 温 浴 施 設 に 関 し て 2012年 か ら デ ー タ を 取 り は じ め て か ら 、 日 本 人 の 好 み を 反 映 し て か 、 12位 に は い っ て い ま す 。 全 般 的 に 余 暇 活 動 へ の 参 加 者 は 減 少 傾 向 に あ り ま す が 、 観 光 ・ 行 楽 部 門 は 金 額 的 に は 65兆 2,160億 円 と 前 年 比 0.8% 、 4,900億 円 の 増 と 2002年 に 0.7% 増 加 し て 以 来 11年 ぶ り の プ ラ ス な っ て い ます。 表 4-1-2 左の表で気になるのは全国的に みると旅館の売り上げが唯一減 っ て い る こ と で す 。ホ テ ル の 集 客 は 順 調 の よ う で す が 、旅 館 の 集 客 は 次 第 に 減 少 し て い る よ う で 、今 後の大きな課題となっています。 ( レ ジ ャ ー 白 書 2014 よ り ) おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 表4-2 温泉旅館の利用状況 (出 典 : 環 境 省 調 べ ) 99 (2)市場規模 ■ 滋 賀 県 平 成 24 年 度 延 観 光 入 込 客 数 の 推 移 延観光客数 : 宿泊客数 : 4,419 万 1,300 人 で 、 前 年 比 316 万 6,000 人 ( 6.7%) 減 少 296 万 2,300 人 で 、 前 年 比 外国人延観光客数 : 外国人宿泊客数 : 27 万 6,300 人 ( 8.5%) 減 少 14 万 1,059 人 で 、 前 年 比 1 万 5,431 人 ( 12.3%) 増 加 7 万 337 人 で 、 前 年 比 7,165 人 ( 9.2%) 減 少 表 4-3 滋 賀 県 の 平 成 24年 度 観 光 入 込 調 査 に よ る と 、 日 帰 り 宿 泊 と も 苦 戦 し て い ま す 。 (次 ペ ー ジ 表 4-4) し か し 特 殊 要 因 ( N H K 大 河 ド ラ マ の 放 映 等 ) を 除 き 、 H 22年 と 比 較 す る と 、 日 帰 り 客は上昇しやや戻している感があります。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 表 4-4 滋 賀 県 年 別 観 光 入 込 み 客 数 推 移 (単位 ( H23 年 滋賀県観光動態調査) 人) 10 10 ■滋賀県地域別観光客数の内訳 表 4-5 ( H23 年 地域別内訳 滋賀県観光動態調査) 平 成 24 年 は 、 大 津 地 域 や 湖 南 地 域 、 甲 賀 地 域 な ど 県 南 部 で は 観 光 客 数 が 増 加 し ま し た が 、 県 北 部 で は 平 成 23 年 に 長 浜 市 で 開 催 さ れ た「 江・浅 井 三 姉 妹 博 覧 会 」が 終 了 し た こ と に 伴 い 周 辺 や 関 連 す る 施 設 な ど で 観 光 客 数 が 減 少 し 、 特 に 湖 北 地 域 で 27.5%減 と 大 き く 減 少 し ま し た 。 し か し ピ ー ク 前 の 平 成 22 年 と 比 較 す る と 滋 賀 県 県 全 体 で は 1.6%の 増 加 で し た 。 ・ 宿 泊 客 数 に つ い て は 、 対 前 年 比 8.5%の 減 少 で し た 。 ・外国人延観光客数については、東日本大震災に関する風評の影響により減少した平成 23 年 と 比 較 し て 12.3%の 増 加 と な っ て い ま す 。 (表 4-3 参 照 ) 地 域 別 の 割 合 で は[ 大 津 地 域 ]が 26.4% と 最 も 多 く 、次 い で「 湖 北 地 域 」の 19.8% の 順 でした。 対前年比では、 「大津地域」 「 湖 南 地 域 」お よ び「 甲 賀 地 域 」で 増 加 し ま し た が 、 「湖北地 域 」 が マ イ ナ ス 27.5% と 大 幅 に 減 少 し ま し た 。 宿 泊 客 数 に 占 め る 地 域 別 の 割 合 は 「 大 津 地 域 」 が 40% と 最 も 多 く な っ て い ま す 。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 表 4-6 11 11 「日本天台三総本山」について お ご と 温 泉 は 1200 年 前 比 叡 山 延 暦 寺 の 伝 教 大 師 最 澄 が 開 湯 し た と 言 わ れ る よ うに、比叡山に一番近い温泉です。 大 津 に は 天 台 と 名 の つ く 宗 派 の 総 本 山 が 3 寺 あ り 、「 日 本 天 台 三 総 本 山 」 と し て 、 天台宗比叡山延暦寺、天台寺門宗(長等山園城寺)三井寺、天台真盛宗西教寺が 2014 年 初 め て 合 同 で 「 平 和 の 祈 り 」 の 祭 典 を 行 い ま し た 。 2015 年 4 月 1 日 よ り 日 本 天 台 三 総 本 山 特 別 共 通 巡 拝 券 が 発 売 予 定 で す が 、 お ごと温泉でも昔からのご縁で取り扱いを予定しています。 比叡山延暦寺 おごと温泉旅館協同組合 三井寺(長等山園城寺) 知的資産経営報告書 西教寺(兼法勝西教寺) 表 4-7 観 光 客 入 込 客 数 BEST30(平 成 23 年 度 ) (滋 賀 県 公開了承施設のみ) 12 12 表 4-8 おごと温泉入込客数推移 お ご と 温 泉 に 限 れ ば 平 成 23年 に は 京 都 の 親 鸞 聖 人 ご 遠 忌 等 の イ ベ ン ト で 来 訪 客 582,179名 と い う 近 年 に な い 入 込 客 を 迎 え 、 日 帰 り 客 の 増 な ど 比 較 的 順 調 に 集 客 が できています。 おごと温泉入込客数推移 単位:人 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 0 宿泊 日帰 宿泊 日帰 宿泊 日帰 宿泊 日帰 宿泊 日帰 宿泊 日帰 宿泊 日帰 20年 21年 おごと温泉旅館協同組合 22年 23年 24年 知的資産経営報告書 25年 26年 4.これまでの事業展開 (1)産地・地域の現状と課題 おごと温泉利用顧客の推移 2014 年 度 の レ ジ ャ ー 白 書 か ら 見 る よ う に 、日 本 人 の 余 暇 活 動 で 国 内 観 光 旅 行 が 3 年 連 続首位となり、レジャーの代表格として定着してきています。 し か し p 8 の 表 4 -1-2 の よ う に 、絶 対 額 は 大 き い も の の ホ テ ル と 比 較 し 、旅 館 の 利 用 客の減少が気になるところです。 従来、おごと温泉旅館協同組合に所属する各旅館は、その立地環境から他の有名温泉 地や都市ホテル、都市型温泉(健康ランド等)等とも競合するため、生活者の変化に対 応し、露天風呂や創作料理、会議室、エステサロンやペット同伴可能など一丸となって 新たな顧客の掘り起こしを行って参りました。 大津市からの主な支援等 1. 湖西道路の無料化 2. 雄琴駅からおごと温泉駅へ駅名改称 3. 新温泉源の掘削と配湯 4. 歓 迎 看 板 類 の 設 置 ( 161 号 線 、 バ イ パ ス 、 お ご と 温 泉 駅 構 内 等 ) 5. おごと温泉観光公園・足湯開設 上記のように滋賀県や大津市など行政の支援を受けながら、おごと温泉旅館協同組合 参加各旅館は様々な努力により、徐々にではありますがリピータや新規顧客を増やし、 2011 年 に は 日 帰 り 、 宿 泊 を 含 む 延 べ 来 訪 者 数 が 過 去 最 高 の 58 万 2,179 名 を 記 録 い た し ました。 団体参拝や会議、研修、合宿、総会、修学旅行、婚礼、各種宴会等観光以外の集客、 国内ばかりでなく海外からの誘客にも引き続き努めています。 2014 年 度 は 日 帰 り 、 宿 泊 を 含 む 延 べ 来 訪 者 が 57.8 万 人 と な り 、 京 都 の 親 鸞 聖 人 御 遠 忌 の 2011 年 に 迫 る 勢 い と な り ま し た 。 京都や比叡山の観光地等から近いこと、交通が便利で都心からも近いこと、 様々なお 客様に対応した各旅館の努力と、個々の旅館の特性を生かした「おごと温泉」全体とし てのまとまりが、こうした結果につながったと思われます。 (2)地域産業資源(おごと温泉)の特性 2006 年 に 温 泉 地 と し て 第 1 号 の 地 域 ブ ラ ン ド 認 定 お ご と 温 泉 は 「 こ と ゆ う 」( 自 前 ) 以 外 は 泉 源 を 大 津 市 が 所 有 ・ 管 理 他の組合所属旅館は全て大津市より配湯 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 13 13 【おごと温泉の効能】 〔泉質〕 ア ル カ リ 性 単 純 温 泉 ( 低 張 性 ア ル カ リ 性 温 泉 ) 約 36 度 〔効能〕 神経痛 筋肉痛 冷え症 疲労回復等 関節痛 五十肩 運動マヒ 打ち身 無色透明 PH9 慢性消化器病 美肌効果 ★おごと温泉を利用された理由 各旅館でお客様にアンケートをいただいた結果です。 表 4-9 14 14 おごと温泉利用アンケート 露天風呂 85 お手頃価格 83 交通の便・居住地から近い 82 温泉の雰囲気 76 料理 69 自然環境 38 もてなし 35 建物設備・規模 30 天然温泉100% 28 宿泊施設 20 泉質・効 15 観光名所・レジャー施設が近い15 ゆかたサービス 13 ペット 12 エステ等リラクザーションサービス 7 街の雰囲気 1 その他 0 お ご と 温 泉 の 特 徴 中:満月寺 浮見堂 右:石山寺 (大津市提供) おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 (3)過去の活動について 15 15 日 おごと温泉旅館協同組合 時 : 5 月 8 月 12 月 の 3 回 知的資産経営報告書 (4)近年の活動 *おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク 第 1 回おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク 2013 年 9 月 22 日 、 23 日 第 2 回おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク 2014 年 9 月 20 日 、 21 日 16 16 *おごと温泉びわ湖湖上お散歩クルーズ 2014 年 4 月 26~ 9 月 28 日 、 10 月 4 日 ~ 12 月 7 日 2015 年 3 月 14 日 ~ 29 日 ( 土 、 日 、 祝 日 ) *日本天台三総本山「平和の祈り」 2014 年 11 月 29 日 日本天台三総本山エリアに 最も近いおごと温泉。 歴史を超え 3 つの総本山が初 め て 合 同 で 法 要( 滋 賀 県 ・ 大 津市から発信する平和の祈 り )を 行 い 、そ の 記 念 式 典 に ご 縁 が あ り 、参 加 い た し ま し た。 . おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 5.おごと温泉の強み おごと温泉旅館協同組合の強みというより個々の旅館やホテルの強みを全体としてまと め 、[ お ご と 温 泉 ] の 総 合 力 と し て 力 を 発 揮 し て き た こ と が 全 体 の 力 と な っ て い ま す 。 各旅館のお客様のニーズに応えた独自のドメインの工夫など、常日頃の会合等を通じて お互いに協力し切磋琢磨してきたことが、今日の「おごと温泉」を 作り上げたといっても 過言ではありません。 (1)企業ドメインを意識 個々の企業が生き残りをかけそれぞれの規模に応じた工夫を凝らし、顧客誘 引を図ってきたことが、現在の9社の団結を生んでいます。 (2)個々の企画・開発・創造力 個々の企業の創造力を強め、個性ある温泉旅館を育て、個々の独立を保って います。 それでいて全体でのイベントなどの協力など、非常に調和のとれた組織を作 っています。 (3)全体でのサービス力維持 どこかの企業がイメージを落としたら全体のイメージに影響を及ぼします が、非常に調和のとれたサービス向上に組合企業全体で努めています。 しかも個々の特色を出したサービスを心掛けています。 (4)顧客との交流システムの確立 年間を通しての各種イベントの開催など、滋賀県や大津市、地域観光施設等 と 共 同 や 組 合 単 独 で 、地 元 を 始 め 多 く の 誘 客 を 継 続 的 に 図 り 、関 西 圏 の[ 近 場 ] のメリットを生かした活動を行っています。 (5)外部ネットワークの活用 組合参加旅館の誘客活動だけでなく、県や市を始め、旅行社ネットワーク、 他の観光協会ネットワーク、スポーツ関連ネットワークなど広く交流を図るこ と で 、フ ア ン 層 の 拡 大 に 努 め 、老 若 男 女 、ペ ッ ト フ ア ン 、健 康 志 向 、食 志 向 の フ ア ン 等 の 観 光 客・旅 行 客 や 、全 国 の 企 業 ネ ッ ト ワ ー ク に よ る 会 議 、研 修 、総 会 、 婚礼、各種宴会等、またインバウンド誘客活動など幅広い層にアピールしファ ンのネットワークづくりを心掛けています。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 (琵琶湖汽船:ミシガン) 17 17 6.これからの組合活動 (1)クロスSWOT分析・・これからの組合活動のさらなる発展を目指して 内部環境 ≪強み≫ ≪弱み≫ ・地域ブランド第 1 回認定 ・組合員の高齢化、イベント ・各旅館予約サイト等でク クロスSWOT チコミ評価が高い。 ・個 々 の 企 画・開 発・創 造 力 が 優 れ 、個 々 の 独 立 と 全 体 の 調 和 が よ く 取 れ 、幅 広 い ニーズに全体で応えるこ とができる。 ・各旅館の高いサービス品 質が守られている。 ・継 続 イ ベ ン ト に 加 え 、毎 年 いろいろな おごとん 等の人員不足。 ・競争意識が薄い。 ・街としての回遊の面白さが ない。 ・周辺の街開発がまだ十分に できていない。 ・港の活用が不十分。 ・ミシガンなどの周遊船(観 光船)が寄港していない。 ・湖からの景観に劣る。 工夫を加えたイベントや (桜などの花や木がない 販 促 を 行 い 、顧 客 と の 交 流 ため年間を通しての楽し システムができている。 さ演出ができない) ・旅行会社との連携が強い。 ・インバウンドの顧客誘致 活 ・外部ネットワークづくり 動が少ない で、イベント開催が多く、 ・組合活動費が少ない 情報発信が盛ん。 ・関西近郊からの日帰り * 機 会 外 * 圏 、周 辺 の 歴 史 遺 産 、京 ・独自のサービス強化によるリピート顧客の継続的確 都の観光地、世界遺産 保と多種多様なイベント開催による新規顧客開発 ( 比 叡 山 )に 近 い 温 泉 。 ・ 滋 賀 県 や 大 津 市 に よ る 観 光 立 地 と し て の 意 識 強 化 、 ・日本一の琵琶湖に面する 行政との良好な連携関係 ・温泉アルカリ度数高い そのための具体的施策 ・J R の 将 来 計 画 、ミ シ ガ ① 組合として、各旅館としての独自のサービス開発、 部 ン停泊企画等将来展望 環 に期待大 境 *組合活動をより強化するための重要成功要因 ・ 地 域 間 競 争 の 激 化 (京 都 サービス強化 ② 地 元 を は じ め 広 範 囲 に わ た る 地 域 と の 連 携 、地 域 開 発、新規イベント企画 ③ 顧客価値とのマッチング * ホテル数増) 脅 ・街開発の遅れ ( 個 々 の 企 業 の 独 自 サ ー ビ ス の 集 大 成 が 、多 く の 顧 威 ・ 旅 行 客 の 減 少 (バ ス 法 等 ) 客のニーズに合致、おごと温泉として集客へ) * ・ 少 子 化 、採 用 難 ④ 行政との継続的なコミュニケーション ・経済不況 ⑤ ニューツーリズム対応への環境整備 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 18 18 (2)取組内容 ①新キーワード「おごと温泉ハブ&ステイ・ツーリズム」 環境の変化に対応したおごと温泉旅館協同組合の活動 19 19 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 ②「おごと温泉ハブ&ステイ・ツーリズム」の内容 「 HAVE A NICE DAY!」 =お ご と 温 泉 ハ ブ & ス テ イ ・ ツ ー リ ズ ム 湯 治 客 へ の 一 層 の サ ー ビ ス 強 化 と 周 辺 観 光 地 を 楽 し ん で い た だ く た め に・・ 20 20 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 *新たな街づくりの中心として おごと温泉観光公園 左:観光交流センター 右:ことこと足湯(無料の足湯) おごと温 泉 観 光 公 園 オープン 2011 年 2 月 1 日 センターにはカフェを併 設 、近 江 牛 入 りの 焼 肉 丼 や カ レ ー 、ま た 地 元 野 菜 を 使 っ た ワ ン プ レ ート ラン チ が 人 気 。特 産 品 を安 く 売 る 毎 週 日 曜 の朝 市 も好 評 。ゆずの里 として ゆず 商 品 も 豊 富 。 ガ ーデンか らは 琵 琶 湖 が 一 望 できま す。 おごと温泉地域の中心に位置するおごと温泉観光公園の交流センターでは物産コーナーと カフェを併設、地元と仰木の物産を中心とした商品を取り揃え、隣の足湯と共にガーデンで は季節の花が楽しめ、地元を始め周辺地域の方や観光客の方達から愛される存在として、宿 泊して寄ってよし、通ってよしの大津市おごと温泉観光公園を目指しています。 おごと温泉・くつろぎと癒しの観光タウンづくり *開 湯 以 来 1200 年 の 歴 史 を * 大 津 市 は 全 国 10 番 目 の 古 都 誇 るおごと温 泉 を活 かした都 市 *おごと温泉は大正時代末期 観 光 の振 興 形成の旅館街 *おごと温 泉 を要 とする新 たな * 点 か ら 面 へ 、点 在 す る 観 光 資 観 光 資 源 の創 造 源めぐり おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 21 21 7.価値創造ストーリーと知的資産活用マップ (1)価値創造ストーリー 過 去 現 過去~現在のストーリー 人 的 資 産 在 2015 将 来 現在~将来のストーリー ・おごと温泉としてのまと ・個 々 の 旅 館 の 特 色 と 全 体 の 調 和・ま まりの大切さを参加組合企 とまりを活かした経営を行う。 業すべてが理解している。 ・全旅館の従業員がおごと温泉に誇 ・おごと青経塾での共同学 りを持ち、自ら魅力づくり、活性化、 習 経 験 。 (現 役 員 陣 ) 連帯意識を持つ。 22 22 ・地元の子供たちへの知育活動 構 造 資 産 ( 組 織 ) ・食 や 防 災 へ の 安 心・安 全 に 取り組む ・新たなリーダーによる調和と前進 ・事業を引っ張る組織の存 ・より組織としてのまとまりの発揮 と地域間競争での選択地化 在とまとまり ・旅館協同組合と観光協会 の併存 ・ニュー・ツーリズムの推進 。新プロジェクトの立ち上げ ・国 や 県・大 津 市 等 行 政 や 関 関 係 資 産 ・食 や 防 災 へ の 安 心・安 全 に 取 り 組 む 連企業との連携 ・滋 賀 県・大 津 市 や 地 元 と の よ り 強 固 な連携による地域イメージの向上 ・取引先等のネットワーク ・旅行会社等との連携 ・すべての取引先との友好ネットワ ーク化 ・ネット関連企業との連携 ・国内外いろいろな機関や企業との 連携、誘致強化 ・個々の組合参加旅館のイ サ ー ビ ス 充実 メージ向上 ・おごとんなどのイメージ キャラクタ ・足湯などの施設開設 ・鉄道、船をはじめ交通アクセスの ・更なる街づくり ・リピート顧客の創造 ・全旅館のサービス向上 (個々のレベルアップ) ・おごとんの活性化 ・オリジナル商品の開発 ・新たな情報発信 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 お ご と 温 泉 ハ ブ & ス テ イ ・ ツ ー リ ズ ム (2)知的資産活用マップ 過去の知的資産 獲得すべき知的資産 おごとん 震 災 後 の 傾 向 安 遠 短 → 安 近 短 街作り 駅前足湯施設 鉄道や船をはじ おごと温泉観光公園 め交通アクセス の充実 ファン拡大 おごと温泉 顧 影響 ハブ&ステイ・ 客 震 地 災 域 後 間 競 争 の 激 化 地域間競争への対応 ツーリズム フ 顧客との結び付き強化 ア ン サービスの 強化 顧客ニーズへの 対応 おごと温泉 食や防災など 安 心・安 全 へ の 取 り 組 み( 各 旅 館・全体) 地域全体での まとまり 多彩なイベント ( 各 旅 館・全 体 ) 協同学習経験 (青経塾) 良好なネットワーク (強いネットワーク作り) おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 お 客 様 満 足 の 最 大 化 ・ リ ピ ー ト 増 ・ 新 規 顧 客 増 23 23 8.組合参加各旅館概要 組合員名 収容客数 客室数 料亭 宴会場 等 お食事処 レストラン 等 大 浴 場 数 貸 切 風 呂 露 天 風 呂 サロン・ エステ ペット その他 売店 小グループ・家族・カップル など 雄琴荘 45 10 3 びわ湖花街道 163 43 7 2 2 1 7 有 琵琶湖グランドホテル 京近江 832 300 140 44 35 1 4 4 4 有 不可 会議室、コンベンション ホール、ゲームコーナー、 ラウンジ、カラオケ、売店 各種団体、家族連れ、女性グ ループ 、カップル、教育旅行・企 業研修など 湯元舘 336 69 40 1 5 2、特別室1 有 会議室、ロビー、カフェ、 ゲームセンター、麻雀室、 ラウンジ、カラオケ、売店 夫婦、家族連れ、女性グ ループ、カップル、企業、慰安 会 木もれび 55 20 2 1 2 会議室、レストラン、卓 夫婦、家族連れ、女性グループ、 球、ビリヤード、売店 カップル、企業、慰安会 暖灯館きくのや 150 27 100畳(舞台付) 40畳(舞台付) 料亭個室(6) びわこ緑水亭 381 70 8 2 2 50 里湯昔話雄山荘 553 110 4 1 2 41 ことゆう 128 38 2 5 つぼ湯つ き客室4部 屋 組合員名 1 雄琴荘 2 3 4 5 6 7 8 9 びわ湖花街道 琵琶湖グランドホテル/京近江 湯元舘 木もれび 暖灯館きくのや びわこ緑水亭 里湯昔話雄山荘 ことゆう 1 利用客客層について (夫婦、女性グループ 、恋人 同士・カップル等 宴会は修学旅行や企業等、 研修や慰安会など) 会議室、談話室、麻雀 夫婦、家族連れ、女性グ 室、喫茶、売店、カラオ ループ、カップル、企業、慰安 ケ、麺処 会 会議室、ロビー、ラウン 夫婦、カップル、ペット連 2 1 可(6部 ジ、売店 屋) 4 有 有 代表者 榎 高雄 佐藤 祐子 金子 基文 椿 宏 椿 宏 池見 喜博 金子 憲司 宇津木 公一 木村 勉 れ、女性グループ等 会議室、ロビー、ラウン 夫婦、カップル、家族、各 ジ、カラオケ、売店 種団体、企業旅行等 近江昔話らいぶらり、喫 茶、バー、プール、クラブ、 ゲームコーナー、売店 茶室、カラオケバー、売 夫婦、カップル、家族、女 店、スパリゾート施設 性グループ 組合役職 榎 高雄 佐藤 祐子 金子 博美 椿 宏 椿 宏 池見 喜博 金子 憲之 森崎 祐次 伊能 正生 創業 理事長 昭和29年 副理事長 昭和15年 専務理事 昭和33年 昭和 4年 平成18年 理事 昭和28年 理事 平成 8年 監事 昭和35年 平成19年 写真:源泉 2011 年 に お ご と 温 泉 観 光 公 園 が 現 在 は こ の 源 泉 の 前 に 建 築 さ れ て い ま す 。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 24 24 9 .お ご と 温 泉 事 業 推 進 体 制 事務局 大津市おごと温泉観光公園 おごと温泉旅館協同組合 (大津市より指定管理者認 おごと温泉観光協会 定を受ける) 所長(統括責任者) 職員 理事長 副理事長 専務理事 理事 営 業 企 画 委 員 会 キ ャ ン ペ ー ン 委 員 会 宣 伝 委 員 会 I T 担 当 地 元 各 種 団 体 担 当 広 報 担 当 ロ ー カ ル リ サ ー チ 担 当 共 同 購 入 担 当 営業企画委員会 組合として取り組む宿泊プランの企画や交渉・調整を担当 宣伝委員会 おごと温泉の宿泊プランなどの宣伝周知において、より効果的な情報発信の方法を企画 温泉地でのキャンペーンや、キャラバンとして東京、名古屋、大阪などの都市部での誘 致活動の実施 組合のWEBページ内容の考案や温泉地PRに活用できるITツールの導入 キャンペーン委員会 IT担当 地元各種団体担当 ローカルリサーチ担当 自治会、消防、小学校などとの連携調整を行う イベントやおすすめ情報などのトピックスをマスコミに対するプレスリリースや情報発 信を行う 地元のおすすめスポット(ショップや観光地など)の発掘 共同購入担当 組合の共同購入事業において、新商品を購入する際の交渉・検討 広報担当 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 25 25 *おごと温泉周辺地図 旅館所在MAP(HPより) 26 26 ★おごと温泉駅前六角足湯 2015 年 現 在 のおごと温泉 ★法光寺 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 写真HPより *各旅館案内 【多彩な湯めぐり 四季の幸を愛でる宿】 庭園露天風呂「湯幻逍遥」琵琶湖が一望できる展望露天 風呂「月心の湯」など、館内4ヶ所の大浴場で名湯がお 楽しみいただけます。お料理は近江牛や地野菜を使った 四季の会席料理が好評です。また、スタイリッシュな 「はなれ葭蘆葦」やジャパニーズモダンの和洋室など、 お好みのタイプのお部屋がお選びいただける旅館です。 5 種 類 の 岩 盤 浴・10 種 類 の お 風 呂 、各 種 エ ス テ・マ ッ サ ー ジ、さかなの足湯も大好評!スパリゾート雄琴「あがりゃ ん せ 」併 設 の 宿 で す 。200 台 の リ ク ラ イ ナ ー 付 き 休 憩 コ ー ナ ー 、さ ら に は 屋 根 付 き フ ッ ト サ ル コ ー ト 3 面 も 有 す 広 い 敷地は癒しと楽しさがいっぱい。お部屋は和室・洋室・和 洋室の3タイプ。お好みのスタイルでお寛ぎいただけま す。琵琶湖まで徒歩30秒。雄大な琵琶湖を望みながら、 思い思いのひと時がお過ごしいただける旅館です。 ほっとする和のくつろぎ。懐かしい土の風合いと暖か いおもてなしと灯りの湖畔の宿です。客室は、一般和 室の他に、露天風呂付客室やローツイン和室、ペット 専用客室などお客様のニーズに合わせて選べます。季 節の旬と湖国の素材を活かした会席料理が自慢です。 屋上貸切露天風呂から眺める琵琶湖は壮大かつ爽やか です。当館は、関西でも数少ないペットが泊まれる宿 です。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 27 27 【リーズナブルなお宿】 美味しいお料理とリニューアルした客室が好評です。平 日 1 室 3 名 様 な ら 一 泊 夕 朝 食 付 7,800 円 ( 税 別 ) と い うリーズナブルな宿泊料金も評判です。姉妹館の湯元舘 の 温 泉 大 浴 場 等 の 施 設 を 600 円 ( 税 別 ) で 利 用 し て 頂 けます。湯元舘とともにお楽しみいただける旅館です。 琵琶湖対岸からの日の出が眺められる露天風呂付き大 浴場や庭園露天風呂付き大浴場が男湯女湯それぞれに あ り 、バ リ ア フ リ ー 等 の 4 つ の 貸 切 風 呂 、ま た 、 「温泉& コ ン ベ ン シ ョ ン 」 と し て ご 利 用 い た だ け る 500 畳 の 宴 会 場 を は じ め 、コ ン ベ ン シ ョ ン ホ ー ル や 大 小 会 議 室 が あ る 湖 畔 に 佇 む 全 160 室 の 旅 館 。隣 接 す る 別 館「 京 近 江 」 は 客 室 が ゆ っ た り と し て い て 、 44 室 全 て に 琵 琶 湖 が 一 望できる露天風呂が付いている旅館です。 全室琵琶湖向きで眺望にこだわったリゾート旅館。ロビ ーは吹き抜けガラス張りで到着してすぐ、琵琶湖が目の 前 に 広 が り ま す 。70 室 の 客 室 の う ち 50 室 は 露 天 風 呂 付 客 室 で 、露 天 風 呂 は 24 時 間 自 動 管 理 さ れ て い ま す 。お 食 事はさわやかな琵琶湖の見えるレストランで認証近江牛 が付いた会席料理が楽しめる他、一番大きな部屋タイプ の 萬 葉 で お 部 屋 食 も 選 択 で き ま す 。会 議 室 や 、宴 会 場 も 完 備 し て お り 、ご 家 族 、カ ッ プ ル か ら 団 体 ま で 幅 広 く 対 応 で きる旅館です。 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 28 28 近 江 の 里 山 に た つ 、び わ 湖 の 眺 望 が 自 慢 の 宿 。全 室 110 室 の 内 、 51 が 露 天 風 呂 付 客 室 と な っ て お り 温 泉 に 浸 か りながらびわ湖の景色を楽しむことができます。館内は 「近江の昔話」をモチーフとしており、様々な昔話を紹 介したパネルやライブラリーコーナーで近江の郷土文化 に触れることができます。お料理は「おうみの名工」受 賞の調理長が、自家菜園や契約農家の食材など、地産地 消にこだわったメニューを提供します。 小さな宿だからこそ出来る、食の素材へのこだわりと、 心尽くしのおもてなし。 オ ー ナ ー 自 ら 包 丁 を 握 る 、お 勧 め の お 料 理 は ボ リ ュ ー ム も満点です。 お 風 呂 も 小 さ い な が ら も 、無 料 の 貸 切 風 呂 と し て 、御 家 族やカップルだけで気兼ねなく入浴していただけます。 アットホームな旅館です。 お 客 様 と の 御 縁 を つ な ぐ 宿 。高 台 か ら 望 む 琵 琶 湖 の 景 色に心癒されます。 女性のお客様を意識した料理・設えが特徴です。 お客様の大切な時間をご満足頂いてお過ごしいただ けるよう、様々なご要望にお応えできる、きめ細やか なサービスのご提供が自慢の旅館です おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 29 29 10. 知 的 資 産 経 営 報 告 書 と は 「知的資産」とは、従来のバランスシートに記載されている資産以外の無形の資産であ り 、企 業 に お け る 競 争 力 の 源 泉 で あ る 人 材 、技 術 、技 能 、知 的 財 産( 特 許・ブ ラ ン ド な ど )、 組織力、経営理念、顧客とのネットワークなど、財務諸表には表れてこない、目に見えに く い 経 営 資 源 の 総 称 を 意 味 し ま す 。よ っ て 、 「 知 的 資 産 経 営 報 告 書 」と は 、目 に 見 え に く い 経営資源、すなわち非財務情報を、債権者、株主、顧客、従業員といったステークホルダ ー( 利 害 関 係 者 )に 対 し 、 「 知 的 資 産 」を 活 用 し た 企 業 価 値 向 上 に 向 け た 活 動( 価 値 創 造 戦 略)として目に見える形で分かりやすく伝え、企業の将来性に関する認識の共有化を図る こ と を 目 的 に 作 成 す る 書 類 で す 。経 済 産 業 省 か ら 平 成 17 年 10 月 に「 知 的 資 産 経 営 の 開 示 ガ イ ド ラ イ ン 」が 公 表 さ れ て お り 、本 報 告 書 は 原 則 と し て こ れ に 準 拠 し て 作 成 し て い ま す 。 *本書ご利用上の注意 本知的資産経営報告書に掲載しました将来の経営戦略及び事業計画並びに付帯する事業 見込みなどは、すべて現在入手可能な情報をもとに、当組合の判断にて記載しています。 そのため、将来に亘り当組合を取り巻く経営環境(内部環境及び外部環境)の変化によっ て、これらの記載内容などを変更すべき必要を生じることもあり、その際には、本報告書 の内容が将来実施又は実現する内容と異なる可能性もあります。よって、本報告書に掲載 した内容や数値などを、当組合が将来に亘って保証するものではないことを、十分にご了 承願います。 *作成支援・監修専門家 本知的資産経営報告書の作成にあたりましては、本書記載内容につき、その客観性を維 持し内容の向上を図る趣旨から、次に掲げる専門家のご支援・ご監修を賜りました。 滋賀県中小企業応援センター 滋賀県中小企業団体中央会 壷井 真人 中小企業診断士 石本 和治 *お問い合わせ先 おごと温泉旅館協同組合 事務局 隅田 〒 520-0101 / おごと温泉観光協会 詔子 大津市雄琴6-5-1 (琵琶湖グランドホテル内) T E L /F A X : 0 7 7 - 5 7 8 - 1 6 5 0 *発行 2015 年 3 月 おごと温泉旅館協同組合 知的資産経営報告書 30 30