進路便り7号

進路だより
福岡市立 屋形原特別支援学校
発行：進路支援専科
２０１６年７月２０日
実習を終えて…
はつらつステージ中学部１年生は、６月２０日（月）
（今春の高等部卒業生のようすを紹介します）
から１週間、生単「お手伝いをしよう」の授業を実施し
城南区片江にある「未来咲舎」は、東区の「箱崎 ました。内容を学年職員で検討した結果、中学生になり
翔店」と同じ法人が運営する事業所です。就労継続 家庭での「お手伝い」につなげていきたいと考え、「掃
支援 A 型１０名、B 型１０ 除」と「皿洗い」に決めました。
名の定員ですが、B 型はす 詳細についても「家庭でできる
でに定員オーバーです。本 こと」を念頭において検討した
校を今春卒業した T さんと ため、「掃除」ではフローリン
U さんは、「カレー屋もり グや畳、窓、棚、トイレや風呂
ぞう」と「カップケーキ工房」の仕事に加えて、ス 場の掃除、「皿洗い」では、皿や調理器具の洗いや拭き
タッフの昼食作りという 3 つの仕事にローテーシ あげに取り組むことにしました。レベルアップとして、
ョンで取り組んでいました。二人がさわやかな笑顔 掃除機を使った掃除や、陶器の皿洗いやシンクや排水溝
で迎え入れてくれたことに加えて、現場主任の話は の掃除にも挑戦できるようにしました。
とてもうれしいものでした。「T さんは自分から取
はじめは雑巾がけが無造作で、トイレやお風呂の掃除
り組むなど、実習の時以上の成長ぶりでびっくりし を「やったことないからいや」「汚い」などと言って嫌
ています。U さんは持ち帰り袋の取っ手をミサンガ がっていた生徒も、指導していくうちにフローリングや
風に編んでくれていて、こちらも手先の器用さと集 畳の目に沿って雑巾がけができるようになったり、風呂
中力にびっくりです」。二人が今月中はカレー屋で 場やトイレをブラシを使って隅々まで洗えるようにな
働いている事を確認して店を後にしました。
ったりしていきました。「皿洗
南区野間にある「花の花」は、就労継続支援 A 型 い」でも丁寧に皿や調理器具を
10 名、B 型 20 名の定員で、本校卒業の V さんは 洗ったり拭いたりすることがで
B 型を利用しています。A 型は単独で弁当の調理・ きるようになり、シンクや排水
販売を行い、B 型は農作業とクッキー等の製造・販 溝まで意識して磨くこともでき
売に分かれています。V さんは農作業を希望して、 るようになりました。
所定の手続きを経て、卒業と同時に B 型の利用を開
与えられた課題に集中して取り組み、広い場所を担当
始しました。訪問した那珂川町
を決めて掃除したり、たくさんの皿洗いと食器拭きで作
ミリカローデン近くの田んぼ
業分担したりしながら、最後まで取り組むことができま
では、炎天下、皆さんが並んで
した。
田植えをしていました。ロープ
この授業をきっかけに、家庭で風呂洗いの手伝いに毎
を貼り、ロープに記された赤い
日取り組む生徒も出てきました。他の生徒もこの授業を
マークの所に１本ずつ苗を植
家庭で役立ててもらい、たくさんの「お手伝い」に取り
えていました。日に焼けた笑顔
組んでくれることを期待しています。
がとてもさわやかでした。
（中学部職員 吉田亮介）
夏だ！まつりだ！
※特別支援学校では、卒業生の卒業後の相談や支援にも
福祉施設等では「サマーイベント」を予定している
関われるように努めています。進路先や関係機関との連 所があります。気になる施設等に確認して、良ければ
携も大切にしています。一人ひとりの今そして将来の幸 参加し、「楽しい出会いの場」にされませんか？！
せを見つめて支援していきたいと考えています。
進路選択の時に活きてきますよ！