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博多港の港勢と取組み
第30回 博多港地方港湾審議会資料1 博多港の港勢と取組み 平成27年7月 福岡市 港湾局 Ⅰ 博多港の港勢 物流 博多港 ■国際海上コンテナ取扱個数 主要5港※ (万TEU) ※ 東京,横浜,名古屋,大阪,神戸 100 160% 91万TEU 2年連続 過去最高! 90 150% 80 149% 70 60 140% 130% 50 120% 40 118% 30 110% 20 100% 10 0 90% S60 H2 H7 H12 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 ※H26は速報値 人流 ■外国航路船舶乗降人員数 (万人) 100 86.6 22年連続 日本一! 90 84.4 80 87.3 84.5 万人 84.6 75.2 70 66.0 67.7 63.6 66.4 63.3 60 50 40.1 40 30 15.9 20 10 0 1.1 S60 H2 0 H7 H12 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 ※H26は速報値 1 Ⅱ 博多港の取組み 港湾局の使命 アジアの成長と活力を 取込みながら都市の成長を牽引し 市民生活を支える博多港 港の整備と調和のとれた 博多湾の環境の保全と創造 福岡市の成長拠点となる 『先進的モデル都市 アイランドシティ』の創造 1.物 流 取り組みの方向性(4つの柱) 国際競争力があり、多様な物流 ニーズに対応した“博多港づくり” 3 環 境 3.環 自然と共生した “環境先進港づくり” 2.人 流 官民連携による“海の観光・交流 ゲートウェイづくり” アイランドシティ 4 事業推進 4. 福岡市の活力を創造する “みなとづくり・まちづくり” 2 Ⅱ 博多港の取組み (1) アイランドシティコンテナターミナルの機能強化 満杯 近 満杯に近いコンテナターミナル ナタ ナ ① コンテナターミナルの拡張整備(奥行き350m→500m) ② 東航路・泊地の整備(-14m→-15m) 浚渫土砂受け入れのための護岸整備 ③ D岸壁の早期事業化に向けた国との協議 アイ ランドシティ 拡張整備 H28d完了予定 完了予定 護岸整備 D岸壁 -15m 350m 東航路・泊地整備 C2岸壁 -15m 350m C1岸壁 -14m 330m 東航路・泊地 (-14m→-15m) 香椎パークポート (2) 高速物流ネットワーク拠点の整備 ○ 国際・国内ROROターミナル整備 (貨物の積み替え保管施設の整備) アジア域内のシ ムレス物流の実現 ・アジア域内のシームレス物流の実現 ・国内RORO船や鉄道と円滑に接続するモーダルシフトの拠点づくり 箱崎ふ頭 国際・国内RORO ★ROROターミナル上屋が竣工【H27.6】 ★ROROタ ミナル上屋が竣工【H27.6】 ≪概要≫ ・構造:鉄骨造平屋建て (延床:2,376㎡,高さ:8.8m,敷地:6,443㎡) ・プラットホーム:14機(可動床・シャッター式) 3 国際・国内ROROターミナル JR貨物 ターミナル Ⅱ 博多港の取組み (3)ポートセールの推進と港湾物流の効率化 集荷対策・航路誘致 ① 荷主・船社への営業活動 《H26実績:510社訪問 (うち新規245社)》 ② 欧米航路・東南アジア航路等の維持・拡充 ③ 博多港振興セミナー(東京,大阪,中国,東南アジア) 博多港振興セミナ (東京 大阪 中国 東南アジア) 港湾物流の効率化 ① 海外港 海外港とのIT連携の拡大 連携 拡大 ② 最適物流の提案強化 ・博多港コンテナ物流トライアル実証調査等 ★海外港とのIT連携 青島港 ・「深セン港」,「広州港」,「青島港」と連携済 ・新たに「バンコク港」と連携開始【H27.6】 ・現在,「台北港」と連携作業中 博多港 広州港 深セン港 さらに さらに, 天津港,上海港,厦門港, ベトナム(ホーチミン港,ハイフォン港) と連携協議中! 台北港 バンコク港 ※連携作業中 ※連携開始 【H27.6~】 ★博多港物流ITシステム「HiTSVer.3」の充実拡大 ・「英語」,「中国語」ページを拡充【H27.3】 スマートフォ ンにも対応(H25.9~) も 応( ) 貨物の到着時刻が分かる! 手続きの進捗が分かる! スマホで事前予約 ゲート前混雑が見える! さらに 効率化 GPSで位置把握 事前予約 10km圏内 5km圏内 コンテナ受け渡し時間 平均 15分以内! ターミナル側で事前準備 4 Ⅱ 博多港の取組み (1)クルーズ受入環境の充実・強化 ○ クルーズ船の寄港増・大型化に対応すべく,中央ふ頭において早期に受入環境を整える ★外航クルーズ船の寄港が日本一【H26年】 外航クルーズ客船寄港数(H26) (回) 200 上段:乗降客数 下段:寄港回数 (回) 99 100 90 80 70 70 69 68 73 60 6月 まで 48 50 40 1位 博多 ★新たなクルーズ船が相次いで寄港【H27.1~】 ・クァンタム・オブ・ザ・シーズ 2位 長崎 3位 石垣 4位 那覇 H27 博多 5位 横浜 約20回 H27予定 167,800総トン 〔ロイヤル・カリビアン・インターナショナル:アメリカ〕 ・セレブリティ・ミレニアム 90,963総トン 〔セレブリティクルーズ:ギリシャ〕 ・ロストラル トラ 10 700総トン 10,700 総 〔 ゚ 〔ポナン:フランス〕 〕 ・コスタ・セレ-ナ 114,147総トン 〔コスタ・クルーズ:イタリア〕 ・スカイシー・ゴールデン・エラ 72,458総トン 〔スカイシー・クルーズ:中国〕 アジア最大級のクルーズ船 『クァンタム・オブ・ザ・シーズ』H27.6.27初寄港 ★「中央ふ頭クルーズセンター」の供用開始【H27.5】 ・インバウンドにおいて,審査時間短縮による観光時間約1時間増 ・インバウンドにおいて 審査時間短縮による観光時間約1時間増 ・2,000~3,000人規模のアウトバウンドに対応可能 中央ふ頭クルーズセンター[H27.5供用開始] (2)クルーズ船誘致事業 ○ クルーズセンターを核とした,多様なクルーズ誘致,博多港発着クルーズの振興 カジュアルクラス以外 & 多くの地域から 「ロストラル」 ポナン社(仏) H27.4 博多港発着クルーズ プレミアムクラス 「セレブリティ・ミレニアム」 セレブリティクルーズ社(米) H27.2 船内見学会 市民向けセミナー 28年3月初入港予定 「シーボーン・ソジャーン」 (シーボーンクルーズ・米) 5 ※ ラグジュアリークルーズ ■平成27年4月 大規模(2,000人)発着クルーズ ■平成28年は,発着クルーズ増加予定 Ⅱ 博多港の取組み (3)ウォーターフロントネクストの推進 ○ 都心部の新たな拠点として,MICE機能や海のゲートウェイ機能の更なる充実・強化,賑わいの 創出等に向けて,計画提案公募の概要等も踏まえ,平成27年度中にウォーターフロント地区再整備 計画を策定する予定であり,関係局と連携しながらウォーターフロントの活性化を進める 再整備のイメージ 民間事業者からの提案公募と短期的な取組み 6 Ⅱ 博多港の取組み (1)エコパークゾーンの環境質の向上 ①和白海域でのアマモ場の造成 水底質の改善や多様な生物の生息場をつくるため,和白海域において,海草群落のアマモ場を 造成している。 ②市民共働による環境保全活動 エコパークゾーンの豊かな自然を保全するため,市民と共働で環境保全活動や啓発イベントを 企画・実施している。 コウイカ アマモに産み付けられたコウイカの卵 市民参加によるアオサの回収 ③野鳥公園の整備に向けた検討 エコパークゾーンと一体となった「成長する野鳥公園」を実現するため、整備に向けた検討を 進めている。 ★(仮称)野鳥公園基本計画(整備プラン)の策定【H27.7予定】 ( 案) ※ (仮 称) 野 鳥 公 園 基 本 計 画 平成27年 ●月 ( 整 備 プ ラ ン ) 成長する野鳥公園 ~人と自然との共生を象徴する空間づくり~ 福岡市 ※将来イメージ 7 Ⅱ 博多港の取組み (仮称)野鳥公園のゾーニングと平面図(整備イメージ) 海生生物や野鳥の生息環境を創造し,観察等を通し て,海域の生物多様性や環境保全の重要性について 学習する空間を前面海域に創出します。 【活動例】 アマモ場づくり,生きもの観察会 自然に親しむ空間 ( 人が楽しむ・ にぎわう) 身近に生きものを感じられる空間 (自然を育てる・ 学ぶ) 市民やNPO等,多様な主体が共働で自然形成に携 わりながら,時間経過とともに自然が成長する過程を 学習する空間を創出します。 【活動例】 野鳥観察会,生物モニタリング 遊歩道と緑を配置し,海辺を感じ親しみながら歩きたく なる空間を水際線に創出します。 【活動例】 市民による植樹,家族で散策 訪れる人々の交流が図られるとともに,エコパークゾーン 全体を一望したり,休息やピクニックなどを通してくつろぐ こともできる空間を創出します。 【活動例】 眺望(ピクニック),遠足 ※野鳥公園全体で,「環境学習・市民交流拠点機能」を創出していきます。 ○アイランドシティ中央公園と比較 せんてい ・野鳥公園 (約12ha) ※自然環境に配慮し,バリアフリーや ※ユニバーサルデザインを考慮しなが ※ら,来園者が心地よく利用できる施 ※設の充実を図ります。 シギ・チドリ類の休息場 ・アイランドシティ中央公園 (約15.3ha) 環境学習,情報 発信の場 つきやま エコパークゾーンを一望 できる視点場の確保 ・シギ・チドリ類の休息場 ・人の立ち入りを制限 ・人から見下ろされない地盤高 グリーンベルトとの 動線を考慮し配置 花木を北風 から守る起伏 (2)低炭素物流ネットワークの構築 ○ ECOコンテナターミナルの取組み強化 ⇒ 電動化・ハイブリッド化荷役機器を活用したターミナルオペレーションの効率化促進 BCPにも対応 ■停電時はエンジンを活用し ターミナル機能を確保 タ ミナル機能を確保 8 Ⅱ 博多港の取組み アイランドシティ整備事業の進捗状況 居住人口 :約2,100世帯,約6,400人(平成27年6月末現在) (G) (B) ((A)) (B) (D) (C) (E) (F) ※図中の(アルファベット)は「最近の動き」に対応 ※図中の(アルファヘ ット)は「最近の動き」に対応 (1)港湾機能の強化 ①コンテナターミナルの整備 ②分譲地確保に向けた土地造成及び港湾関連用地の土地分譲の推進 <最近の動き> ■平成26年 5月 博多港最大級の民間物流施設が操業開始(A) ■平成28年 2月 新青果市場が開場予定 ※民間事業者17社が進出(平成27年6月末現在) 物流センター(平成26年5月操業) 9 新青果市場(イメージ図) Ⅱ 博多港の取組み (2)快適な都市空間(住環境)の形成 ① 環境配慮型住宅の整備など,国内トップレベルの創エネ・省エネ型都市づくりを推進 環境配慮型住宅の整備など 国内トップレベルの創エネ 省エネ型都市づくりを推進 ②アイランドシティ・デザインガイドラインにより,美しいまちなみを形成 <最近の動き> ■平成26年7月 「環境配慮街区」の事業予定者が決定 環境配慮街区」 事業予定者 決定 (平成28年度以降順次着工予定)(B) ■平成27年6月 路線バス増便(千早駅便の通勤時間帯の増便等) 環境配慮街区(イメージ) (3)新しい産業の集積拠点の形成 ①「賑わいとふれあいの場」の形成に向け,センター地区等へ商業・利便施設を誘致 ②「ふくおか健康未来都市構想」の推進 「生活」と「産業」の両面から,生涯を通じてだれもが健康で生き生きと暮らすことが きる 健康未来都市」 くり できる「健康未来都市」づくり <最近の動き> ■平成26年11月 ■平成27年 6月 ■平成27年 8月 ■平成27年度 福岡市立こども病院開院 高度・多機能型リハビリテーション病院開院(C) 温浴施設(D)・メディカルビル(E)開設予定 産直マ 産直マーケット等開設予定(F) ケット等開設予定(F) 集積が進む医療施設 (こども病院,高度・多機能型リハビリテーション病院等) (4)東部地域の交通体系の整備 ①自動車専用道路の新規事業化に向けた,関係機関との協議・調整 ①自動車専用道路の新規事業化に向けた 関係機関との協議・調整 ②香椎アイランド線の4車線化 <最近の動き> ■平成26年 3月 新たな道路が供用開始 臨港道路 イラ ドシテ 号線の 車線化 臨港道路アイランドシティ1号線の6車線化 海の中道大橋の4車線化 都市計画道路香椎アイランド線の暫定2車線 ■平成27年 5月 アイランド西2号線 4車線供用開始(G) 平成26年3月開通式の様子 平成17年のまちびらきから平成27年で10年を迎えたアイランドシティのも つ魅力,ポテンシャルを広く市民・事業者に発信し,このまちびらき10周年を 契機に,魅力あるまちづくりを加速していく。 10