...

こちら - 関西教育学会

by user

on
Category: Documents
75

views

Report

Comments

Transcript

こちら - 関西教育学会
関西教育学会
第68回大会プログラム
期 日 2016 年(平成 28 年)12 月 3 日(土)
会 場 立命館大学 衣笠キャンパス
関西教育学会
参加者へのご案内
1.受 付 ①受付は 9:00 から敬学館の2階のロビーで行います。
② 50 音順に受付を分けて準備する予定です。ご協力をお願いいたします。
2.参加費 ①大会参加費(発表要旨集録代を含む)は、3,000 円です。
②大会当日だけの臨時会員の参加費(発表要旨集録代を含む)は 2,000 円です。
③一般の方の公開シンポジウムの参加は無料です。(会員の方は大会参加費に含
まれています)
3.学会費 入会ご希望の方は、2016 年度会費 5,000 円を受付隣接の学会事務局にてお納めく
ださい。また、2016 年度および過年度の学会費の納入は大会までにお済ませい
ただきますようお願いします。
4.発 表 ①自由研究発表の場合、個人発表は発表 20 分・質疑 10 分、共同発表は発表 25 分・
質疑 10 分です。発表者が 1 名の共同研究は、個人発表に準じます。
②終了時刻を知らせる呼鈴は使用しません。
③終了は 12:00 です(共同研究がある分科会では、12:05)。時間に余裕のあると
きは総括討論等にあててください。
5.昼 食 ①大学生協食堂の存心館食堂(時計台地下1階)が、11:00∼15:00 まで営業して
おります。学会参加の名札を提示していただければ組合員価格でご利用いただ
けます。
②自由研究発表の司会者の方には、昼食時に受付でお弁当をお渡しいたします。
6.懇親会 ① 17:30∼19:00 の予定で、大学生協カフェ Café ROSSO にて行います。
②懇親会費は 3,000 円(院生 1,500 円)です。公開シンポジウム終了時までに受
付でお納めください。インフォーマルな雰囲気での研究交流の場として有意義
な機会にしたいと願っております。ぜひご参加ください。
7.交 通 ① JR 円町駅から京都市営バスが便利です。
②タクシーをご利用の場合、JR 円町駅から約 10 分(1,000 円程度)、阪急西院駅
から約 15 分(1,300 円程度)です。
③駐車場はございませんので、なるべく公共交通機関でお越しください。
8.その他 大学敷地内は全面禁煙となっておりますので、ご協力をよろしくお願いいたしま
す。
9.連絡先 〒603-8577 京都市北区等持院北町 56-1 立命館大学文学部
山内清郎研究室気付 関西教育学会第 68 回大会 準備委員会事務局
FAX: 075-466-3229
E-mail: [email protected]
1
関西教育学会第 68 回研究大会
日 時 2016 年 12 月 3 日(土) 9:30∼17:00
会 場 立命館大学衣笠キャンパス(〒603-8577 京都市北区等持院北町 56-1)敬学館
(http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/)
2
交通案内
3
【おすすめ路線】
□ JR・近鉄京都駅から
市バス 50 にて 42 分、快速 205 にて 36 分(※ 土日は運休)、「立命館大学前(終点)」下車
市バス 205 にて 38 分、「衣笠校前」下車、徒歩 10 分
JR バスにて 30 分、「立命館大学前」下車
□ JR 円町駅から
市バス快速 202/ 快速 205 にて 8 分(※ 土日は運休)、「立命館大学前(終点)」下車
市バス 15 にて 10 分、臨にて 9 分、「立命館大学前(終点)」下車
市バス 204/205 にて 5 分、「衣笠校前」下車、徒歩 10 分
JR バス 高尾・京北線にて 8 分、「立命館大学前」下車
□阪急電車西院駅から
市バス快速 202/ 快速 205 にて 15 分(※ 土日は運休)、臨にて 17 分、
「立命館大学前(終点)」
下車
市バス 205 にて 13 分、「衣笠校前」下車、徒歩 10 分
□阪急大宮駅から
市バス 55 にて 25 分、「立命館大学前(終点)」下車
JR バス 高尾・京北線にて 18 分、
「立命館大学前」下車
□京阪電車三条駅から
市バス 12 にて 53 分、市バス 15 にて 34 分、市バス 51 にて 36 分、
「立命館大学前(終点)」
下車
市バス 59 にて 40 分、「立命館大学前」下車
【その他の路線】
□地下鉄西大路御池駅から
市バス快速 202/ 快速 205 にて 11 分(※ 土日は運休)、臨にて 13 分、
「立命館大学前(終点)」
下車
市バス 205 にて 9 分、「衣笠校前」下車、徒歩 10 分
□地下鉄北大路駅から
市バス M1 にて 16 分、「立命館大学前」下車
市バス 204/205 にて 13 分、「わら天神前」下車、徒歩 10 分
□ JR・地下鉄二条駅から
市バス 15/55 にて 20 分、「立命館大学前(終点)」下車
JR バス 高尾・京北線にて 14 分、
「立命館大学前」下車
4
衣笠キャンパスマップ
20.敬学館(KEIGAKUKAN HALL)
大会会場(受付・自由研究発表・公開シンポジウム)
2.存心館(ZONSHINKAN HALL)
時計台 地下1階 大学生協食堂
14.諒友館(RYOYUKAN HALL)
地下1階 懇親会会場 大学生協カフェ Café ROSSO
5
敬学館 教室配置図
テキスト
総会会場
シンポジウム会場
受付
6
7
5
4
3
2
8
9
10
理事会会場
6
1
11
大会日程と会場
1.受 付
9:00∼ ・・・・・・・・・・・・・・ 敬学館2階ロビー
2.自由研究発表
9:30∼12:00 1.教育史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.教育思想・哲学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.教育方法・教育課程 ・・・・・・・・・・・・・・・
4.教科教育 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.教科教育の展望 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.教員・保育者養成 ・・・・・・・・・・・・・・・・
7.教員の資質・能力開発 ・・・・・・・・・・・・・・
8.幼児教育(1) ・・・・・・・・・・・・・・・・・
9.幼児教育(2) ・・・・・・・・・・・・・・・・・
10.子どもの問題と教育 ・・・・・・・・・・・・・・・
11.地域の問題と教育 ・・・・・・・・・・・・・・・・
敬学館2階 252
敬学館2階 253
敬学館2階 254
敬学館2階 255
敬学館2階 256
敬学館2階 257
敬学館2階 260
敬学館2階 261
敬学館2階 262
敬学館2階 263
敬学館2階 264
3.昼食
12:00∼13:00
大学生協食堂の存心館食堂(時計台地下1階)が営業しています。
4.総会
13:00∼13:45 ・・・・・・・・・・・・
敬学館2階 250
5.公開シンポジウム
14:00∼17:00 ・・・・・・・・・・・・
敬学館2階 250
6.懇親会
17:30∼17:00 ・・・・ 諒友館 大学生協カフェ Café ROSSO
●パソコンの持参について
当日ノートパソコンをご利用になる発表者は、発表データを USB メモリ等に保存し、ノートパ
ソコンをご持参ください。
●当日の発表資料について
・当日配布する資料につきましては、30 部を目安にご用意をお願いします。
・自己都合で自由研究発表を取りやめる場合は、速やかに大会事務局にご連絡ください。なお、
発表取り消しに伴う発表時間の繰り上げは致しません。その際は司会者の指示に従ってくだ
さい。
●食堂について
大学生協食堂の存心館食堂(時計台地下1階)が 11:00∼15:00 まで営業しております。
7
自由研究発表(9:30∼12:00)
1.教育史 **************************** 敬学館2階 252
司会 関口 敏美(大谷大学)
宮坂 朋幸(大阪商業大学)
9:30 帰国後のお雇い教師ヘンリー・ダイアー ─日本教育の還元─
加藤 詔士(愛知大学)
10:00 五日市憲法草案作成者・千葉卓三郎(1852-83)の教育論に関する検討
─ S. スマイルズら英国人の著書,中村正直訳書,千葉稿の三者比較─
岡本 洋之(兵庫大学)
10:30 明治前期における公立小学校の設立と地域社会 ─山形県庄内地方を事例として─
鈴木 敦史(びわこ学院大学)
11:00 大正期発刊雑誌『理科少女』
・『少年少女談話界』に関する研究
田中 卓也(共栄大学)
11:30 学校歴史資料の特徴と活用 ―戦後学制改革期の資料を中心に―
和崎 光太郎(京都市学校歴史博物館)
2.教育思想・哲学 ************************ 敬学館2階 253
司会 岡本 哲雄(関西学院大学)
村島 義彦(池坊短期大学)
9:30 パイドロス
におけるプラトンの対話的問答法と教育
東 敏徳(幼児教育専門学校(元))
10:00 W.v. フンボルトにおける思考と言語
石本 沙織(京都大学大学院生)
10:30 道徳教育における倫理的相対主義の意義 ─中期ニーチェの道徳批判から─
谷山 弘太(大阪大学大学院生)
11:00 郷愁についての教育人間学的考察
─ジャンケレヴィッチの『還らぬ時と郷愁』を手掛かりに─
立野 航平(立命館大学大学院生)
11:30 総括討論
8
3.教育方法・教育課程 ********************** 敬学館2階 254
司会 石井 英真(京都大学)
鋒山 泰弘(追手門学院大学)
9:30 友納友次郎の綴方教授論における「描写」と「自己信頼」
─随意選題論争を手がかりとして─
森本 和寿(京都大学大学院生)
10:00 田中寛一による入試改革構想の意義と課題
市川 和也(京都大学大学院生)
10:30 戸田唯巳の教育実践に関する研究
─第二次大戦下に発行された文集に焦点をあてて─
星川 佳加(神戸大学大学院生)
11:00 小学校における『子ども風土記』の展開
─その編纂過程と地域性に着目して─
11:30 専門学校の質保証・向上の現状と課題
一色 範子(佛教大学大学院生)
影山 弘典(学校法人大和学園)
4.教科教育 *************************** 敬学館2階 255
司会 赤沢 真世(大阪成蹊大学)
武田 富美子(立命館大学)
9:30 谷川俊太郎の言語教育論 ─『にほんご』を中心に─
吉田 直哉(神戸松蔭女子学院大学)
10:00 What-If-Not 方略を取り入れた小学校算数科の単元デザインについての一考察
─逆向き設計論に着目して─
大室 俊一(兵庫教育大学大学院生)
10:30 工業高校生による小・中学生向け理科実験教材の
開発に向けた実践的研究
岡本 昌賢(千葉県立千葉工業高等学校教諭)
11:00 小学校に置ける外国語教育の展開(その2)
キャンベル早川久美子(奈良女子大学非常勤講師)
11:30 クラッシック音楽の演奏に関するルーブリックの作成
杉原 亨(関東学院大学高等教育研究・開発センター)
9
5.教科教育の展望 ************************ 敬学館2階 256
司会 五百住 満(関西学院大学)
佐々木 正昭(甲子園大学)
9:30 「総合的な学習の時間」と「生産的な学習の時間」について
─ Learner-Centered-Education の視点から─
近藤 隆久(立命館大学応用人間科学研究科研修生)
10:00 戦後日本における道徳教育の出発
─修身科の廃止と全面主義道徳教育の登場─
占新(京都大学人間・環境学研究科大学院生
・日本学術振興会特別研究員)
10:30 豊かなかかわりを通して、共によりよい生き方を求める子どもの育成
─思いや考えを伝え合う道徳の授業づくり─
八木 眞由美(明石市立鳥羽小学校)
11:00 日本におけるサービス・ラーニングの展開(8)
─教科「奉仕」がエンカレッジスクール等の生徒に与える影響─
○富川 拓(聖泉大学)
大束 貢生(佛教大学)
11:30 総括討論
6.教員・保育者養成 *********************** 敬学館2階 257
司会 高根 雅啓(大阪府立大学)
広岡 義之(神戸親和女子大学)
9:30 公立大学における教職課程の組織に関する研究
10:00 講義前後における学生の ICT 活用教育に対する変化
─教師志望学生の考えの変容─
10:30 短期大学におけるカリキュラムツリー作成の課題
─保育者養成課程に注目して―
田中 達也(釧路公立大学)
河西 正之(佛教大学)
○浅田 瞳(華頂短期大学)
堀出 雅人(華頂短期大学)
11:00 保育者養成校におけるキャリア教育の一考察
─現場経験者とキャリアカウンセラーの連携でみえてきたもの─
○林 静香(常磐会短期大学)
東城 佐知子(常磐会短期大学)
11:30 総括討論
10
7.教員の資質・能力開発 ********************* 敬学館2階 260
司会 田中 圭治郎(佛教大学名誉教授)
冨岡 勝(近畿大学)
9:30 「受ける」研修から「創る」研修へ
─若手教師実践交流ラウンドテーブルの試み─
神徳 圭二(奈良女子大学附属中等教育学校)
10:00 アクティブ・ラーニングの視点を取り入れたリレー式グループ模擬授業
定金 浩一(大阪産業大学)
10:30 小学校教員を目指す学生に理科実験の模擬授業を
実施することで高められる意識と態度について
11:00 学力の「見立て」直しの試み
内山 裕之(姫路大学)
髙木 聡(京都府立桃山高等学校・
大谷大学非常勤講師)
11:30 防災を軸にした学校と地域の連携のあり方に関する一考察
─「いつでもじゃぐち」を活用した教員研修─
藤原 靖浩(大阪市立大学)
8.幼児教育(1)
************************* 敬学館2階 261
司会 田岡 由美子(龍谷大学短期大学部)
原 志保(大阪成蹊短期大学)
9:30 子育て支援活動におけるフレーベル第一恩物の今日的意義
─まり遊びを中心に─I
○藤田 博子(大阪芸術大学短期大学)
入戸野 廣子(大和郡山市まちづくり
アイデアサポート事業)
10:00 子育て支援活動におけるフレーベル第一恩物の今日的意義
─まり遊びを中心に─ II
○入戸野 廣子(大和郡山市まちづくり
アイデアサポート事業)
藤田 博子(大阪芸術大学短期大学)
10:30 「子どもとともにある保育」についての一考察(3)
岩
11:00 異年齢保育における経験の意味についての一考察
成美(市川町立甘地幼稚園)
岡本 雅子(関西福祉科学大学)
11:30 アプローチ・カリキュラム編成の課題と指導上の留意点
田中 まさ子(名古屋学院大学)
11
9.幼児教育(2)
************************* 敬学館2階 262
司会 中島 千恵(京都文教大学)
村井 尚子(京都女子大学)
9:30 生活の連続性を構築する行事のあり方
吉次 豊見(湊川短期大学)
10:00 ドキュメンテーション作成を導入した模擬保育の効果
宍戸 良子(作新学院大学女子短期大学部)
10:30 保育力を培う演習について ─お茶─
篠原 いくよ(池坊短期大学幼児保育学科)
11:00 アサガオの栽培とその後の活用の実践
─花やツルや種を活用して─
川渕 博祥(姫路大学)
11:30 総括討論
10.子どもの問題と教育 ********************* 敬学館2階 263
司会 西村 拓生(奈良女子大学)
森岡 次郎(大阪府立大学)
9:30 社会経済的に厳しい公立中学校の教育実践
10:00 発達障害のある生徒へのキャリア支援の実態
野
友花(大阪大学大学院生)
長谷川 誠(神戸松蔭女子学院大学)
10:30 学校教育における吃音矯正と当事者活動
─「治す努力の否定」という視点から─
橋本 雄太(立命館大学大学院先端総合学術研究科大学院生)
11:00 義務教育段階のネットいじめの特徴と生徒指導上の課題
―A市における悉皆調査の結果を中心に―
○原 清治(佛教大学)
○神月 紀輔(京都ノートルダム女子大学)
○堀出 雅人(華頂短期大学)
浅田 瞳(華頂短期大学)
11:35 総括討論
12
11.地域の問題と教育 ********************** 敬学館2階 264
司会 敦子(奈良女子大学)
南部 広孝(京都大学)
9:30 中国における私立学校の発展と現状
─ S 省 A 市にみられる私立小学校の類型とその特徴─
孫 群
10:00 中国における「中外合作弁学」の実態及び課題
─河北省でのフィールド調査を手掛かりに─
(京都府立大学大学院生)
李 霞(滋賀短期大学)
10:30 中国における「学校暴力」と「いじめ問題」に関する検討
─中国におけるいじめの現状とその対応─
趙 彤(関西学院大学大学院生)
11:00 生徒減少期における公私立高校の調和的発展は可能か?
─京都における「公私立高等学校協議会」の機能と役割をめぐって─
長谷川 庸作(京都私立高校研究会)
11:30 おはなしの世界と地域活動
吉良 仁美(奈良少年刑務所)
13
公開シンポジウム
14:00∼17:00(敬学館2階 250 教室)
「さようなら」を学ぶ
−別離としての教育/教育としての別離−
人生における「人との出会い」の大切さが語られることは少なくない。とりわけ教育
にかかわる言説では、
「家族との出会い」
「先生との出会い」
「友人との出会い」などがも
つとされる教育的意味がしばしば論究される。
「出会いの教育」は、教育学において、な
がく、いわば「定番」の論題の一つであり続けている。
しかしながら、有限ないのちを生きる私たちにとって、人生におけるあらゆる出会い
は、そのはじまりから、原理的に「別れ」を胚胎している。私たちが出会うどんなに大切
な人、かけがえのない人とも、私たちはいつまでもどこまでも共にあることはできない。
「別れたくない」、
「離れたくない」とどんなにお互いが乞い願うとしても、それは畢竟叶
わない。必ず別離がやってくる。いつと定めたり、どのようにと選んだりできるわけで
はないが、いのちあるものにおける出会いにとって、別離は必定であり、
「死」はその別
離の極点である。
「出会いを通しての成長」、
「出会いがもたらす人生のよろこび」といった言説が、私た
ちの生活実感において持ちうる意義、さらには教育の学問的研究において占めてきた位
置を否定するわけではない。ただ、
「死」を象徴的な極北とする、生きることにおける「別
離の出来事」についての反省を必ずしも徹底せずに語られる、出会いによる「成長」や
「発達」、出会いの「よろこび」や「希望」が、空疎に響くことを怖れるのである。
人との出会いが人生にもたらすものの意義を学ぶことの大切さを軽んじるのではな
い。しかし、目覚ましい「発展」を遂げた情報通信や移動にかかわる科学技術の圧倒的な
力によって、表層的には多くの人との様々な出会いがより簡便に可能となった今日にお
いてこそ、私たちは、
「死」を極点とする「別れる」という出来事を、人間の生きる営み
としての教育において丁寧に位置づけ、改めてそれに思いを致してみてはどうだろう
か。人との出会いは不思議だが、この世に生きる限り私たちは別れねばならないという
こともまた、不思議というほかはない。
このような問題意識から、本シンポジウムでは、有限ないのちを生きる私たちにとっ
ての「別離」をめぐるいくつかの論点について、シンポジストからの報告と提言に触発さ
れつつ、教育学研究におけるもう一つの重要問題として位置づけて議論を深めたい。
シンポジスト(報告順)
朴 シネ (同志社大学キリスト教文化センター講師)
細井 順 (公益財団法人ヴォーリズ記念病院ホスピス長)
福原 浩之 (立命館大学文学部教授)
司会
鳶野 克己 (立命館大学文学部教授)
14
シンポジスト紹介
朴 シネ 1975 年生まれ 立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。仁川教育
大学(現在、京仁教育大学)卒業。韓国仁川西蔵、大丁小学校の教
諭を経て、現在、同志社大学キリスト教文化センター講師。立
命館大学博士(文学)。著書・論文『死の力−死と向き合う教育
−』
(晃洋書房 2013 年)、
「死の直視から生命の尊厳を語る」
(
『キ
リスト教文化』2015 年度 秋号)他。
細井 順 1951 年生まれ 大阪医科大学卒業。自治医科大学(消化器一般外科)講師、淀川
キリスト教病院外科医長を経て、現在、公益財団法人近江兄弟
社ヴォーリズ記念病院ホスピス長。著書・論文『死をおそれない
で生きる―がんになったホスピス医の人生論ノート−』
(いのち
のことば社フォレストブックス 2007 年)、
『希望という名のホ
スピスで見つけたこと−がんになったホスピス医の生き方論
−』(いのちのことば社フォレストブックス 2014 年)他。
福原 浩之 1961 年生まれ 立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。立命
館大学准教授を経て、現在、立命館大学文学部教授。日本催眠
医学心理学会理事。著書・論文「暴力とその癒し −インナーチャ
イルド・メソッドの観点から」
(谷徹他『暴力と人間存在』 筑摩
書房 2008)、「内なる促し・体験・把捉・自証−体験的教育人間
学の方法を求めて−」
(鳶野克己編『人間を生きるということ−
「体験」の教育人間学に向けて−』文理閣 2016)他。
15
関西教育学会第 68 回大会準備委員会
委 員 長 鳶野 克己 (立命館大学)
事務局長 山内 清郎 (立命館大学)
16
関西教育学会第 68 回大会準備委員会事務局
Fly UP