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Tokyo University of Foreign Studies
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
Tokyo University of Foreign Studies
Area and International Studies
2003
東京外国語大学 外国語学部
地域・国際コース
カリキュラム案内
2003
―――――――――――――――――――――――――――――――
はじめに ------------------------------------------------ 2
カリキュラムの構成 -------------------------------------- 3
1年生のみなさんへ -------------------------------------- 4
2年生のみなさんへ -------------------------------------- 5
3年生のみなさんへ ------------------------------------ 13
4年生のみなさんへ ------------------------------------ 23
【資料】2003 年度卒業論文題目一覧 ------------------- 28
【資料】地域・国際コース・教官一覧 -------------------- 33
―――――――――――――――――――――――――――――――
1
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
はじめに
みなさんが手にしているこの冊子は、東京外国語大学外国語学
しながら卒業論文を完成させること。それが大学での勉学の本筋
部の3つのコース(言語・情報コース、総合文化コース、地域・
です。この手順を効率よく進めるためには、それぞれの学年で適
国際コース)のうち、地域・国際コースを選んだ(あるいは、こ
切な授業の選択をしなくてはなりません。なぜなら、授業のなか
れから選ぼうと思っている)みなさんに、地域・国際コースで開
には、順を追って履修しなければ理解できない場合や、互いに関
講されている授業を紹介するためのものです。地域・国際コース
連しあうものが少なくないからです。
とは、なにをどうやって勉強するコースなのかを知ってもらうこ
しかし、残念ながら、『履修案内』や『授業科目概要』をいく
とがこの冊子の目的です。ここでは学年に応じて履修する授業が
ら読んでも、分野ごとの授業のまとまりや学年別の進行は、なか
整理されていますので、履修登録の前によく読んで、授業をえら
なかわかりにくいものです。そこで、本冊子では、地域・国際コ
ぶ参考にしてください。
ースで学べる9分野について、それぞれの分野で学年別に履修す
同じような冊子としては、教務課で配布される『履修案内』や、
べき授業を整理して提示してあります。これを参考に、体系的な
『授業科目概要』があることはご存知ですね。本冊子は、主とし
履修計画をたてて下さい。
て地域・国際コースの授業を中心に扱ったものなので、これらの
2つの冊子とは性格が違います。外国語学部の授業全体を見渡し
その2:世界の中で「地域」を考える
たり、履修コードや教務課での手続きを確認するには『履修案内』
国際政治、国際経済、比較社会、西ヨーロッパ地域研究、東ヨ
を、また、それぞれの授業のくわしい内容(シラバス)に関して
ーロッパ地域研究、アメリカ地域研究、東アジア地域研究、東南
は、『授業科目概要』の方を参照してください。また、各種の変
アジア地域研究、南・西アジア地域研究という9つの分野の名前
更については、教務課の掲示に常に注意してください。
は(6つの地域研究系分野を含めて)、皆さんが入学時以来所属
さて、この冊子は、次の2つの観点で、地域・国際コースのみ
している課程や専攻語のくくり方と必ずしも対応していないこ
なさんの授業選択を助けることになるでしょう。
とに気がついたでしょうか。そのことの意味は、地域・国際コー
スで学ぶ上でとても重要なことです。「世界のなかの地域、地域
その1:体系的な履修計画をたてる。
からみる世界」への理解を深めていく上で、「地域」は、専攻語
外国語学部の授業は、履修者グループからみると、つぎの3つ
の名称の由来となっているひとつ(あるいは複数)の国をさすも
のグループにわけることができます。
のではないことに、いつも注意を払ってください。本冊子に示さ
①課程・専攻語を単位に開講されている主専攻語科目や地域科目
れた授業のまとまりは、専攻語を使って行う研究の分野が、ひと
②コース別に開講されている専修科目(専修基礎・専修専門)
つの「国」に限定されたものではないことを示してくれるでしょ
③全学生にオープンな、総合科目・研究言語科目・副専攻語科目
う。
このうち、①の授業群については、7課程 26 専攻語という比
その背景には、「国民国家」の脱構築やグローバル資本主義時
較的小さなグループごとに設定されているので、授業の選択にそ
代の到来による社会を考える枠組みそのものの変化があります。
れほど迷うことはないと思います。これに対し、②や③の科目群
例えばアメリカ合衆国は、英語を話す人だけの国ではなくスペイ
では、開講されている授業の数が多く選択肢が広いため、いった
ン語話者が急増しています。日本でも中国語や朝鮮語、さらに近
いどの授業をとったらよいのか迷うことが多いのではないでし
年ではポルトガル語などを母語とする住民がたくさん暮らして
ょうか。あれこれ迷った結果、脈絡のない取り方をしてしまって
います。また、ヨーロッパでは EU の試みが始まり、国民国家の
は、十分な成果をあげられないことはいうまでもありません。
重要性が相対化される一方、イギリスやフランスではアフリカや
本冊子は、②や③の授業群のうち、地域・国際コースに関係す
カリブ海の旧植民地出身者が、ドイツではトルコ系住民が重要な
る授業を選びだし、より細かい分類を示すことで、体系的な履修
位置を占めるようになっています。今や、私たちは、言語と地域・
計画作成の指針になることを目的としています。
国を、安易に固定的に関連づけることができなくなっているので
地域・国際コースで勉強できる学問の「分野」としては、国際
す。ドイツの地域研究を行うためにトルコ語を勉強する、日本社
政治、国際経済、比較社会、西ヨーロッパ地域研究、東ヨーロッ
会研究を行うためにポルトガル語が必要になる。このような時代
パ地域研究、アメリカ地域研究、東アジア地域研究、東南アジア
をわれわれは生きており、そしてそれが実践できるところに、東
地域研究、南・西アジア地域研究の9つをあげることができます。
京外国語大学で学ぶ意義があります。
授業も、おおきく、この9つのグループにわけられます。これら
1年次以来とりくんできた専攻語の力を生かしつつ、その先に
の分野のうち、どのグループに属す研究テーマを選んで卒業論文
どんな世界が広がっているのか。この冊子を参考にその可能性を
を執筆するか。これは地域・国際コースのみなさんが、1年、2
考えてみてください。
年、3年、4年と進むステップのなかで、じょじょに固めていか
世界の諸地域や諸地域間関係、さらに地球規模の問題に関して、
なくてはならない課題です。自分の関心や興味の在り処を知り、
学問的方法論を踏まえた理解力・分析力・判断力を身につけてい
それに関連する授業を履修して知識を深め、適切な指導教官のゼ
くこと、これが地域・国際コースのねらいです。
ミで研究技法を学び、そして、それまでに習得した語学力もいか
地域・国際コース・カリキュラム委員会
2
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カリキュラムの仕組み
カリキュラムの概要
目・専修専門科目、および、総合科目の一部です。これらの授業
は、ひとことでいうと、「卒業論文・卒業研究にいたる授業」と
外国語学部のカリキュラムは、
まとめることができます。
ご存知のように、東京外国語大学では 2000 年度入学者から、
①主専攻語科目・主専攻語表現演習科目、
②副専攻語科目、
卒業論文・卒業研究(ここでは、まとめて卒論とよんでおきます)
③地域基礎科目・地域専門科目、
の執筆・作成が必修となっています。
④専修基礎科目・専修専門科目、
ところで「卒論を書く」ということは、実はそれほど簡単なこ
⑤総合科目(総合科目Ⅰ∼Ⅷ・身体スポーツ科目・情報リテラシ
とではありません。なぜなら、みなさんが入学するときに選んだ
ー科目)、という5つの科目群の授業をそれぞれ4年間を通じて
「専攻語・課程」は、大学で中心的に学ぶ言語の選択であって、
履修するシステムになっています。科目群に応じて、必修単位数、
かならずしも卒論のテーマの枠を決めるものではないからです。
履修する学年や履修できる学生のグループが決まっています。そ
たとえば、主専攻語としてスペイン語を勉強した人が選べる卒業
れぞれの学年でどのような科目を履修するのか、典型的な例をし
論文のテーマの範囲は、ロマンス諸語の言語学的研究から南米の
めしておきましょう。
スペイン語文学の研究、あるいは、イスラム時代のイベリア半島
の歴史から、アルゼンチンの経済危機の研究まで、広く広く、広
1年次―――――
がっているのです。
主専攻語
主専攻語としてスペイン語を学んだ上で、次に、どのような研
副専攻語
究テーマを選び、それを卒論に結実させるか。それを決めていく
地域基礎科目
ことが、コースをえらび、コースごとの授業を履修していくプロ
専修基礎科目
セスにほかなりません。地域・国際コースでは、そのプロセスを、
総合科目(総合科目Ⅰ∼Ⅷ、身体スポーツ、情報リテラシー)
各学年ごとに次のように考えています。次章以下で詳しく説明さ
れますが、そのアウトラインは、以下のとおりです。
2年次―――――
主専攻語
1年次―――――
副専攻語
専修基礎科目として地域国際系学問分野を紹介する授業を履修
地域基礎科目
しましょう。また、総合科目で、「地域」にかかわる授業を選択
地域専門科目2年次聴講可授業
してください。
専修基礎科目
専修専門科目(講義)2年次聴講可授業
2年次―――――
総合科目(総合科目Ⅰ∼Ⅷ)
地域・国際コースをえらんだあとは、9つの専門分野のうちどの
分野に興味があるのか、おおよその見当をつけましょう。そして、
3年次―――――
「地域・国際研究総論」を中心に、専修専門科目2年次聴講可の
主専攻語表現演習科目
授業を履修します。その際、分野の別を意識して、授業選択を行
地域専門科目
うこと。2学期には、指導教官決定の手続きがはじまります。
専修専門科目(講義・演習)
3年次―――――
4年次―――――
履修の中心は、指導教官の「演習」になります。指導教官とも相
主専攻語表現演習科目
談し、関連する講義科目などの選択を行いましょう。
地域専門科目
専修専門科目(卒業論文・卒業研究演習)
4年次―――――
履修の中心は、「卒論演習・卒研演習」です。4年間の集大成と
このほかに、各自の関心や必要に応じて、上記の各カテゴリー
なる論文の作成にあたります。
の授業や研究言語の授業を自由科目として 12 単位履修すること
大学 4 年間をいかに有効にすごすかは、目標の定まった履修計画
ができます。(詳細については、
『履修案内』を参照してください)
がたてられるかどうかにかかっています。多くの授業のなかで迷
地域・国際コースにかかわる授業群
子にならないよう、よく準備をしてください。(わからないこと
があったら、カリキュラム委員会にメールでご相談ください。ア
このうち、地域・国際コースにかかわる授業群は、専修基礎科
ドレスは、[email protected])
3
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1年生のみなさんへ
1年生の皆さんの履修の中心は、それぞれの専攻語の授業です。
っています。地域・国際系の専修専門科目としては、2003
週6時間の専攻語の授業を通じて、読み・書き・聞き・話す、
年度に次の授業が開講されます。(*印は通年開講。1学期、
それぞれの運用能力を身につけましょう。その他に、1年次に
2学期にわけて履修することはできません。
)
は副専攻語、地域基礎科目、専修基礎科目、身体スポーツ科目、
情報リテラシー科目、総合科目の授業などを履修することにな
1学期―――――
ります。このうち、2年次以後のコース選択にむけて多くのヒ
国際関係論基礎
ントを与えてくれることになるのが、総合科目と専修基礎科目
国際関係概論A
の各授業です。
未定 (渡邊啓貴)
(井尻秀憲)
*Nationalism and Ethnicity
<総合科目>
木・1
集中講義
(オブラス)
火・5
法学基礎
総合科目は、1年∼4年までに開かれた授業ですが、通常は 1
法学概論A(法学入門)(塩原真理子)
∼2 年次に履修します。総合科目では 21 世紀の社会に生きる皆
木・2
経済学基礎
さんが、さまざまな分野で教養を身につけるための授業が用意
されていますが、地域・国際コースへ進むことを考えている1
年生の皆さんには、
「民族と民族問題の諸相」と「現代史と映像」
国際経済学概論A-Ⅰ (田島陽一)
金・2
国際経済学概論B−Ⅰ (蒲生慶一)
月・2
政治学基礎
というふたつの授業の履修を勧めます。
「民族と民族問題の諸相」
(水・3)
*現代日本政治論 (小笠原欣幸)
月・2
政治学入門 (大川正彦)
火・1
社会学基礎
世界諸地域のおけるマイノリティ、エスニシティ、宗教対立な
近代世界システムと社会学(中野敏男)
金・2
どの諸問題が、歴史的背景にさかのぼり、具体的事例に即して
性とアイデンティティの社会学(伊野真一)
木・2
検討されます。これらの問題が現在の地域紛争の主たる原因と
歴史学基礎
なっていることはご存知でしょう。みなさんが学ぶ言葉の使わ
近代史の比較―日本と中国―(佐藤公彦)
火・4
れている地域の現実の問題を、世界的視野にたち相対的にとら
世界史の中の日本文化(稲田雅洋)
月・2
える機会になるでしょう。1 学期には、①南アメリカの民族問
教育学基礎
題、②ベトナムにおけるエスニシティの諸問題、③隣人として
*学校についての「知」
・
「無知」を見つめる
(倉石一郎)
の「在日」−日本社会のエスニシティ、④モンゴルの民族問題
木・2
の4つのテーマが扱われます。2 学期には⑤南アジアにおける
宗教と民族、⑥朝鮮における民族問題とナショナリズム、⑦中
2学期―――――
東・バルカンの民族問題、⑧ロシア帝国∼ソ連∼ソ連崩壊以後
国際関係論基礎
の民族の問題の4つのテーマが扱われます。1学期のみ、2学
国際関係概論B (井尻秀憲)
木・1
期のみの履修も可能ですが、なるべく1学期、2学期通して受
未定 (渡邊啓貴)
火・2
講しましょう。
*Nationalism and Ethnicity (オブラス)
火・5
法学基礎
「現代史と映像」
(火・5)
法学概論B(民法入門)(塩原真理子)
この授業では、現代史を素材にした映画をみて、その成立や視
木・2
経済学基礎
点を分析し、同時にその歴史的背景から映画自体が主張しよう
国際経済学概論A-Ⅱ (田島陽一)
金・2
としている意図と目的を読み取っていく、という授業です。1
国際経済学概論B−Ⅱ (蒲生慶一)
月・2
学期には主にヨーロッパ・アメリカの映画を、2 学期にはアジ
政治学基礎
アの映画をとりあげます。授業で映画をみられるとはラッキ
*現代日本政治論 (小笠原欣幸)
月・2
ー!
政治学入門一歩前 (大川正彦)
火・1
ですが、映画の背後にある「主張」を読みとくことが目的
ですので、レポートはしっかり書き上げましょう。
社会学基礎
<専修基礎科目>
歴史学基礎
社会構想の基礎社会学 (中野敏男)
歴史理論 (佐藤公彦)
専修基礎科目は、地域・国際コースで学べる諸分野の基礎を、
学問への入門として学ぶ授業です。専修基礎科目(必修 12 単
金・2
火・4
教育学基礎
位)のうち、地域・国際系の授業から最低4単位を取得してお
*学校についての「知」
・
「無知」を見つめる
くことは、3 年次に地域・国際コースへ進むための要件にもな
(倉石一郎)
4
木・2
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2 年生のみなさんへ
2 年次には、専攻語、副専攻語、地域基礎科目、専修基礎科目、
目との共通科目として開講されています。ほかのコースの授業
総合科目などの1年次と同じ授業群のほかに、地域専門科目・
でも、あなたが所属する課程の地域専門科目と共通授業になっ
専修専門科目のうちの「2 年次履修可」とされている授業群が加
ている場合には、地域専門科目としても履修ができます。この
わります。
ため、同じ教室で行われる同じ先生によるひとつの授業でも、
履修する人によって、「専修専門科目」だったり、「自由科目」
<総合科目>
だったり、
「地域専門科目」だったりしますので、それぞれ履修
登録を間違えのないよう注意してください。
総合科目は1∼4年生に開かれている授業ですが、通常1,2
年で履修します。地域・国際コースにすすんだ2年生のみなさ
地域・国際コースの2年生向けの専修専門科目のうち、火曜日
んには、環境問題・環境政策に関する次の授業の履修をすすめ
と木曜日の1限の「地域・国際研究総論」の履修はとくにすす
ます。
めています。地域・国際研究総論の7つの授業のうち地域研究
系の4つの授業では、アメリカ地域、ヨーロッパ地域、東アジ
「地球環境と現代経済」
(新熊隆嘉、火・4)
ア地域、イスラム世界というおおくくりの地域に共通する文化
前期は、基礎的なマクロ経済理論を用いた環境政策の経済的
的・歴史的背景や現代の問題が扱われます。ジェンダー、福祉国
基礎理論を紹介します。後期には、地球温暖化問題、ダイオキ
家/セキュリティー論、世界史認識という大きな問題を多角的
シン問題、リサイクルシステムの構築に関する問題などの具体
に扱う3つの授業では、地域を越えた世界への視点が提供され
的な環境問題をとりあげ、各問題に対して経済学的な観点から
ます。
接近します。
地域研究系
<専修専門科目・地域専門科目・自由科目>
・南北アメリカの都市化と社会変動(鈴木・金井・佐々木)
1学期、木・1
専修専門科目は、本来3.4年生が履修する科目ですが、教務
・東アジア近現代史(稲田・二木・佐藤公)
1学期、火・1
課で配布される『履修案内』で「※」マークがついている授業
は、2年生も履修することができます。地域・国際コースでは、
・ヨーロッパ近代の諸相(相馬・高下・鈴木義) 2学期、火・1
「※」マークつきの専修専門科目(講義)については、なるべ
・イスラーム世界における国家と宗教(八尾師・左右田)
く2年次で履修することをすすめています。
1学期、木・1
専修専門科目は、コースごとに開講されています。言語情報コ
国際研究系
ースに所属する人は、言語・情報コースの専修専門科目を、総
・ジェンダーを考える−歴史にみる家族・財産・婚姻−
合文化コースに所属する人は総合文化コースの専修専門科目を、
(吉田・野本・小泉・林)
2学期、木・1
地域・国際コースに所属している人は地域・国際コースの専修
・福祉国家/セキュリティー(大川・蒲生)
専門科目を履修した場合にかぎり、
「専修専門科目」の単位とし
・世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
て認定されます。ほかのコースの専修専門科目は「自由科目」
として履修します。また、地域専門科目の多くは、専修専門科
5
2学期、木・1
2学期、火・1
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
指導教官決定プロセス――2年次2学期実施
2003 年 11 月 8 日ごろ
コースは、2 年次の履修登録の時に一緒に登録します。これは
3 年次の履修登録の時に変更することも可能です。ただし、2
第一次希望届けの結果の公表
年次の後半には「指導教官決定」がおこなわれますので、3 年
(本年度の希望の動向がわかります。第二次希望届けの
次以後、何について勉強し、どの先生のもとで卒業論文・卒業
提出のための参考にしてください。
)
研究の執筆・作成を行うかは、2 年生の間に決めてゆかなくて
2003 年 11 月
はなりません。指導教官がきまれば、自動的にコースが決まる
ことになります。自分が勉強したいことは何なのかをよく考え
教官別ガイダンス
て、
「コース」
、「専門」、そしてを「指導教官」選んでいきまし
(先生の研究室や、共同研究室で個別に開催されます。
ょう。
複数の先生の話を聞いて見ましょう。
)
そのための手助けとなるのは、1 年次から引き続き履修する「総
2003 年 11 月 26 日∼12 月 4 日
合科目」や「専修基礎科目(地域国際系)
」の授業のはずです。
第二次希望届けの提出
また、2 年生から履修できる専修専門科目の講義類も積極的に
(第一希望∼第三希望までを届出ます。
)
履修しましょう。2年のはじめの段階で、今後勉強したい分野
2003 年 12 月中旬∼2004 年1月中旬
がおおよそ決まっている人は、関連する専修専門科目(講義)の
2 年次聴講可のものは履修しておきましょう。講義を聞き、そ
希望者多数のゼミに関しての選抜
の分野での勉強をはじめておくことは、最終的にコースや指導
(レポート提出、面接などが行われます。
)
教官をきめる上でとても役にたつからです。
2004 年1月末
<指導教官決定プロセス>
指導教官名の発表
2年生を対象とする指導教官決定連の手続きは、次にように行
指導教官が決まったら、3年次進学後の演習(いわゆる、ゼミ)
われます。必要な届出書の提出などをおこたらないよう、十分
の履修にそなえ、春休みに準備することなどの指示を教官から受
注意しましょう。
けることになります。
2003 年 10 月
いったん決まった指導教官やコースを変更することは、必要な手
言語・情報コース、総合文化コース、地域・国際コースに
続きをとれば、その後も制度的には可能ですが、卒業論文・卒業
よるコースの別の総合ガイダンス
研究にいたる準備の必要上、なるべくさけましょう。ただし、新
地域・国際コースの専攻別ガイダンス
しい先生が赴任されたり、長期出張などで不在だった先生が戻ら
れたりした際には、随時、募集が行われます。これに伴う指導教
2003 年 10 月 29 日∼11 月 6 日
官の変更は可能です。これらの情報は、各コースのホームページ
第一次希望届け提出
や、教務関係掲示板に掲示されますので、注意してみておいてく
(第一希望の先生を届出でます。
)
ださい。
6
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2年生が履修できる地域・国際コースの専修専門科目(講義)
時間割その他は変更になることがあります。
『履修案内』でよく確認し、
また教務課の掲示にも注意してください。
*印の授業は、通年で開講されています。1学期のみ、2学期のみの履修はできません。
地域・国際研究への入門(地域・国際研究総論)_______________________________________________
地域・国際研究総論は、地域研究や国際研究への入門用授業として 2 年生用に開講されています。
自分の課程・専攻語の「地域」にとらわれず、複数履修することをすすめます。
<1学期>
<2学期>
地域・国際研究総論:
地域・国際研究総論:
南北アメリカの都市化と社会変動(鈴木・金井・佐々木)
ジェンダーを考える−歴史にみる家族・財産・婚姻−
(吉田・野本・小泉・林)
木・1
地域・国際研究総論:
東アジア近現代史(稲田・二木・佐藤公)
木・1
地域・国際研究総論:
火・1
福祉国家/セキュリティー(大川・蒲生)
地域・国際研究総論:
木・1
地域・国際研究総論:
イスラーム世界における国家と宗教(八尾師・左右田) 木・1
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
火・1
地域・国際研究総論:
ヨーロッパ近代の諸相(相馬・高下・鈴木義)
火・1
政治と国際関係を学ぶ授業 __________________________________________________________________
<1学期>
国際関係論:*ナショナリズム論(オブラス)
<2学期>
月・3
国際関係論:*ナショナリズム論(オブラス)
国際関係論:冷戦期アジアの政治と国際関係(井尻秀憲) 木・3
政治学:政治理論Ⅰ(大川正彦)
木・3
月・3
アジア地域研究Ⅱ:
ASEAN をめぐる国際関係(佐藤考一)
火・2
国際法学:*国際法Ⅰ(西立野園子)
木・4
国際関係論:冷戦後アジアの政治と国際関係(井尻秀憲) 木・3
政治学:比較政治学概論(小笠原欣幸)
金・3
政治学:政治理論Ⅱ(大川正彦)
木・3
政治学:エスニシティの政治学(尹慧瑛)
金・4
国際法学:*国際法Ⅰ(西立野園子)
木・4
政治学:台湾政治経済論(小笠原欣幸)
金・3
政治学:エスニシティの政治学(英書講読)(尹慧瑛)
金・4
7
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
経済の基礎を学ぶ授業 ______________________________________________________________________
<1学期>
<2学期>
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:移行経済研究(鈴木義一)
月・4
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:ロシア経済史(鈴木義一)
月・4
アジア地域研究Ⅱ:インドネシア経済論(松井和久)
月・5
国際協力論:オーストリア学派の経済学(中山智香子)
火・2
火・3
国際協力論:現代経済思想史(中山智香子)
火・2
国際経済学:国際経済学A-Ⅱ(田島陽一)
国際経済学:国際経済学A-Ⅰ(田島陽一)
火・3
アジア地域研究Ⅱ:
アジア地域研究Ⅱ:
*東南アジア概説・島嶼東南アジア熱帯雨林地域の
*東南アジア概説・島嶼東南アジア熱帯雨林地域の
開発と保全(平戸幹夫)
経済学:マクロ経済学(新熊隆嘉)
開発と保全(平戸幹夫)
木・1
木・1
経済学:マクロ経済学(新熊隆嘉)
木・4
木・4
国際経済学:国際経済学B−2(蒲生慶一)
金・1
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの環境問題論(関良基)
金・4
国際経済学:国際経済学B−1(蒲生慶一)
金・1
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの環境問題論(関良基)
金・4
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの熱帯林論(関良基)
金・5
社会の仕組みを学ぶ授業 ____________________________________________________________________
<1学期>
<2学期>
社会学:戦中・戦後の日本−その社会と思想(中野敏男) 月・3
社会学:現代批判の社会学(中野敏男)
日本地域研究:
地域・国際研究総論:
近現代日本社会におけるジェンダーの諸相(野本京子) 火・2
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
アメリカ地域研究Ⅰ:
現代民主制と公共の問題(金井光太朗)
水・1
日本地域研究:
法学:民法(塩原真理子)
火・1
日本地域研究:
アジア地域研究Ⅲ:南アジア史とジェンダー(粟屋利江) 木・3
ジェンダーからみた日本近世(吉田ゆり子)
月・3
木・3
現代日本の農業・農村をめぐる諸相(野本京子)
火・2
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の法体系(土岐茂)
火・5
アメリカ地域研究Ⅰ:
木・3
太平洋戦争に見る日米の公共(金井光太朗)
水・1
地域・国際研究総論:
ジェンダーを考える−歴史にみる家族・財産・婚姻−
(吉田・野本・小泉・林)
木・1
地域・国際研究総論:
福祉国家/セキュリティー(大川・蒲生)
法学:民法(塩原真理子)
8
木・1
木・3
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ヨーロッパ地域に関する授業 ________________________________________________________________
<1学期>
<2学期>
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:移行経済研究(鈴木義一)
月・4
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:ロシア経済史(鈴木義一)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:ポーランド文化史(関口時正)
木・5
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:ドイツ第三帝国(清水明子)
金・2
中・東欧現代政治−民主化からEU加盟へ(中田瑞穂) 月・4
政治学:エスニシティの政治学(尹慧瑛)
【北アイルランド問題を事例としてとりあげる】
月・4
地域・国際研究総論:
金・4
ヨーロッパ近代の諸相(相馬・高下・鈴木義)
火・1
地域・国際研究総論:
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:ドイツ第三帝国(清水明子)
火・1
金・2
アジア地域研究Ⅲ:
ヨーロッパにおけるトルコ移民社会(内藤正典)
金・2
アメリカ地域に関する授業 __________________________________________________________________
<1学期>
アメリカ地域研究Ⅱ:ブラジル近現代史Ⅱ(鈴木茂)
<2学期>
月・4
地域・国際研究総論:
アメリカ地域研究Ⅰ:
現代民主制と公共の問題(金井光太朗)
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
水・1
火・1
アメリカ地域研究Ⅰ:
地域・国際研究総論:
太平洋戦争に見る日米の公共(金井光太朗)
南北アメリカの都市化と社会変動(鈴木・金井・佐々木)
木・1
9
水・1
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東アジアに関する授業 ______________________________________________________________________
<1学期>
アジア地域研究Ⅰ:モンゴル近現代史(1)(二木博史) 月・4
<2学期>
アジア地域研究Ⅰ:*中央アジアの歴史と文化(新免康) 月・4
アジア地域研究Ⅰ:モンゴル近現代史(2)(二木博史) 月・4
アジア地域研究Ⅰ:*東アジア社会の人類学(西村一之) 月・5
アジア地域研究Ⅰ:*中央アジアの歴史と文化(新免康) 月・4
地域・国際研究総論:
アジア地域研究Ⅰ:*東アジア社会の人類学(西村一之) 月・5
東アジア近現代史(稲田・二木・佐藤公)
火・1
地域・国際研究総論:
日本地域研究:
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
近現代日本社会におけるジェンダーの諸相(野本京子) 火・2
アジア地域研究Ⅰ:朝鮮の宗教と社会(丹羽泉)
火・4
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の法体系(土岐茂)
火・5
アジア史―東アジア近代史の諸問題(佐藤公彦)
日本地域研究:
ジェンダーからみた日本近世(吉田ゆり子)
火・1
歴史学(世界史Ⅰ):
火・2
日本地域研究:
木・3
現代日本の農業・農村をめぐる諸相(野本京子)
火・2
アジア地域研究Ⅰ:朝鮮の宗教と社会(丹羽泉)
火・4
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の法体系(土岐茂)
火・5
アメリカ地域研究Ⅰ:
太平洋戦争に見る日米の公共(金井光太朗)
水・1
日本地域研究:建築と都市を読む(横手義洋)
水・3
政治学:台湾政治経済論(小笠原欣幸)
金・3
アジア地域研究Ⅱ:日本・東南アジア関係史(小座野八光) 集中
10
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東南アジアに関する授業 ____________________________________________________________________
<1学期>
<2学期>
アジア地域研究Ⅱ:ビルマ社会経済史(1)(齊藤照子) 月・3
アジア地域研究Ⅱ:ビルマ社会経済史(2)(齊藤照子) 月・3
アジア地域研究Ⅱ:東南アジア華人社会論(原不二夫)
地域・国際研究総論:
月・3
アジア地域研究Ⅱ:東南アジア開発NGO論(成家克徳) 月・3
アジア地域研究Ⅱ:インドネシア経済論(松井和久)
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
(安村・粟屋・新井)
月・5
アジア地域研究Ⅱ:
オランダ語文献講読(初級)A(佐藤弘幸)
ASEAN をめぐる国際関係(佐藤考一)
火・2
アジア地域研究Ⅱ:
*マレーシア・シンガポール政治概論(佐藤考一)
オランダ語文献講読(初級)B(佐藤弘幸)
水・1
*マレーシア・シンガポール政治概論(佐藤考一)
*東南アジア概説・島嶼東南アジア熱帯雨林地域の
木・1
開発と保全(平戸幹夫)
地域・国際研究総論:
ベトナムにおける「戦争の記憶」(今井昭夫)
木・4
アジア地域研究Ⅱ:*ムラユ世界の形成(西尾寛治)
木・4
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの環境問題論(関良基)
アジア地域研究Ⅱ:
アジア地域研究Ⅱ:
木・4
金・2
アジア地域研究Ⅱ:マレーシア政治社会論(左右田直規) 金・4
アジア地域研究Ⅱ:*ムラユ世界の形成(西尾寛治)
金・2
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの環境問題論(関良基)
金・4
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの熱帯林論(関良基)
金・5
アジア地域研究Ⅱ:グローバル経済とラオス(鈴木基義)
木・1
アジア地域研究Ⅱ:
イスラーム世界における国家と宗教(八尾師・左右田) 木・1
ベトナムにおける宗教と国家(今井昭夫)
火・3
アジア地域研究Ⅱ:
*東南アジア概説・島嶼東南アジア熱帯雨林地域の
アジア地域研究Ⅱ:ラオス経済史(ケオラ)
火・2
アジア地域研究Ⅱ:
アジア地域研究Ⅱ:
開発と保全(平戸幹夫)
火・2
アジア地域研究Ⅱ:
火・3
アジア地域研究Ⅱ:
19・20世紀のインドネシア(佐藤弘幸)
火・1
アジア地域研究Ⅱ:
東南アジア大陸山地部の空間構造(横山智)
アジア地域研究Ⅱ:東南アジアの考古学(新田栄治)
集中
金・4
集中
集中
アジア地域研究Ⅱ:
オーラルヒストリーによる村落史の再構成(桜井由躬雄) 集中
アジア地域研究Ⅱ:日本・東南アジア関係史(小座野八光) 集中
11
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
南アジア、西アジアに関する授業 ____________________________________________________________
<1学期>
<2学期>
アジア地域研究Ⅲ:
宗教・地域紛争とイスラーム(私市正年)
アジア地域研究Ⅲ:エジプト社会論(ショルバギー)
地域・国際研究総論:
水・1
世界史認識の新たな地平−地域から見た世界史
水・3
(安村・粟屋・新井)
地域・国際研究総論:
火・1
アジア地域研究Ⅲ:イスラム史の史料と研究法(三浦徹) 火・2
イスラーム世界における国家と宗教(八尾師・左右田) 木・1
アジア地域研究Ⅲ:オスマン朝史入門(林佳世子)
火・5
アジア地域研究Ⅲ:南アジア史とジェンダー(粟屋利江) 木・3
アジア地域研究Ⅲ:クルアーン研究(鎌田繁)
水・4
アジア地域研究Ⅲ:現代トルコ政治経済(間寧)
木・4
アジア地域研究Ⅲ:アナトリア考古学(三宅裕)
水・4
アジア地域研究Ⅲ:トルコの現代社会(内藤正典)
金・2
アジア地域研究Ⅲ:
アジア地域研究Ⅲ:
近現代インドの社会と歴史(藤井毅)
現代アラブ世界における政治思想:いわゆる「イス
金・2
ラーム原理主義」を中心に(青山弘之)
アジア地域研究Ⅲ:
検証:第二次世界大戦後中東離散民
−イスラエルのアラブ住民(藤田進)
アジア地域研究Ⅲ:電脳イスラーム論(保坂修司)
木・1
アジア地域研究Ⅲ:南アジア史とジェンダー(粟屋利江) 木・3
アジア地域研究Ⅲ:現代トルコ政治経済(間寧)
金・2
木・4
アジア地域研究Ⅲ:
金・4
ヨーロッパにおけるトルコ移民社会(内藤正典)
金・2
アジア地域研究Ⅲ:
近現代インドの社会と歴史(藤井毅)
金・2
アジア地域研究Ⅲ:
検証:第二次世界大戦後中東離散民
−イスラム諸国のアラブ難民(藤田進)
12
金・2
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3年生のみなさんへ――ゼミで学ぶ
3年次の履修の中心は演習(ゼミ、とよぶこともあります)で
多種多様だろうと思いますが、おおまかにいって、次の三つのも
す。2年次の後半に決まった指導教官の専修専門科目(演習)の
のにわけられます。(1)専攻語の原書講読を中心にして学んで
時間が、具体的には、「ゼミの授業」ということになります。し
ゆくもの。(2)英米語や日本語の研究書・研究論文を輪読とい
かし、実は、ゼミは、その 1 時間半の時間だけをさすものではあ
う形式をつかって学んでゆくもの。(3)講読(つまり、テキス
りません。ここでは、ゼミとは何か、を説明しておきましょう。
トの読み合わせ)というよりも、むしろ報告・ディスカッション
に重点をおいて学んでゆくもの。
☆☆☆
ただし、この3つのやり方にしても、それぞれの学びの場面で
重要になってくることは、互いに相容れないものではありません。
ゼミは一言でいったら、3、4年生での大学生活の根城です。
どのようなかたちでメニューが調理されてゆくにしても、基本と
大学での授業の形態は講義というものもあれば、演習というもの
なる学びのポイントは、読むこと、書くこと、話すこと、聴くこ
もあります。広い意味でいうと、講義という名前がついている授
とにおかれることになるはずです。
業であっても、履修人数によっては演習という授業形態をとって
したがって、あなたは根城をあなた自身の根城と呼べるものに
行なわれるものもあります。ただ、ここでみなさんに知っておい
してゆくときに、この4つの基本的なポイントに重点をおいて、
てもらわなくてはならないのは、狭い意味での「演習」(ゼミ)
せっせと鍛錬を積んでゆかなくてはならないのです。ゼミ担当教
の意味合いです。
員の指導のもと、そしてゼミの仲間たちとともに。テキストや資
なぜ、根城なのかというと、ひとつには、何かひとつのゼミに
料、現実に対する読みを深めてゆくこと。そして他人だけではな
所属して、そのゼミで学ぶことを根っこにすえたうえで、1、2
く自分でも納得のゆく文章を、それぞれのゼミでの研究技法にの
年生までに学んできた「体系的な履修計画」
「世界の中での地域」
っとって書くこと。ゼミという場面で発言する際の声の出し方、
という学習の方向性をさらにギュッと絞り込んでゆくことにな
筋を通して他人を説得するときに必要とされる声のかけ方を身
るからです。根城の城主はゼミの担当教員ではなく、みなさんひ
につけ、自分の主張したいことを卑下もせず照れもせず(もちろ
とりひとりであることに注意してください。あなた自身があなた
ん、偉そうにもせず)はっきりとした声色で語る度胸をつけるこ
にとって大事な学びの主人公なのですから。もちろん、ゼミの担
と。自分とはまるっきり相容れない主張や議論であっても、そこ
当教員は、あなたの学習面でのさまざまな相談役、指南役をつと
にひそむ大事なポイントにひっそりと耳を澄まし問題のありか
めてくれることもあるでしょう。実際、ゼミの選択にあたって、
を探ること。テキスト、資料、現実に表立っては書かれていない
あなた自身の問題関心、興味のありか、学習の方向性を話したう
「空白」
「沈黙」
「不在」に耳を澄まし、そこから語りかけられて
えで、ゼミを選択してきてもいることでしょう。
くる事柄をきっちりと見抜くこと。――ひとつのゼミをそれぞれ
根城をつくり、4年生のときには、卒業論文もしくは卒業研究
の根城とする人たちによって、こうした基本的なポイントに関す
(あなた自身がおくってきた大学生活での学びの総まとめ)を作
る、それぞれの必死な学びの真剣勝負が行なわれるとき、(つね
成することになります。第一志望のゼミに残念ながら入ることが
に、とはかぎらないでしょうけれども)いつか、ひととひととが
できなかったとしても、なんとかして、あなた自身の根城と呼べ
言葉・議論の交換だけではなく、学びの交歓を実感することがで
るものをつくることが4年生のときに卒業論文もしくは卒業研
きるようになることでしょう。
究を作成するさいに、大事な基礎となってゆくことでしょう。
ゼミに対する1教師の手前勝手な思いのたけを書きつらねた
あなたが根城の主であるからといって、一国一城の主であるか
ように思われるかもしれませんが、大学生活での学びをより愉し
らといって、朝から晩まで「昼寝」をしてばかりいるわけにもい
く、充実したものにするには、あなた自身の学びへの希求が何よ
きません。家来たちがせっせと年がら年中はたらいているわけで
りも必要です。そして、ゼミでのお互いの真剣な切磋琢磨が。そ
はありません。さて、それでは、あなたは根城をあなた自身の根
れがなければ、ゼミは死んだも同然ですし、あなた自身の大学生
城と呼べるものにしてゆくときに、何をしてゆかなくてはならな
活もひょっとしたら死んだも同然になってしまうかもしれませ
いのか。それがとても気がかりになってきます。
ん。あなたの根城があなた自身の根城と呼べるものになったとき、
あなたが選ぶゼミでは、どのようなメニューが並んでいるでし
おそらく、そのときには、大学で生活する喜びが学ぶ喜びに重な
ょうか。メニューの調理のしかたはどのようなものでしょうか。
ってくることでしょう。
13
(大川正彦)
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3年生向け授業――演習と関連講義
2年生向けの専修専門科目(講義)は、3年生でも履修できます。
それらについては、2年生向けのページを参照してください。
*印の授業は、通年で開講されています。1学期のみ、2学期のみの履修はできません。
各教官のゼミ案内は、地域・国際コースのホームページに掲載されています。
http;//www.tufs.ac.jp/common/fs/chiiki/
国際政治 __________________________________________________________________________________
グローバル化のなかで国際政治はどのような方向に向かおうとしているのでしょ うか。
国際政治の歴史と現在,未来を探り,現代の国際社会の動態とそれを捉える法・政治理論を研究していきます。
基本となる演習
国際関係論演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 井尻秀憲 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 水・2(通年)
国際関係論演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 渡邊啓貴 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1学期集中、火・4(2学期開講)
Logic of Sovereignty ・・・・・・・・・・・・ オブラス ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・4(通年)
国際法演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 西立野園子 ・・・・・・・・・・・・・・ 火・4(通年)
比較政治学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小笠原欣幸 ・・・・・・・・・・・・・・ 月・3(通年)
現代政治学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大川正彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
西欧現代政治演習・・・・・・・・・・・・・・・ 若松邦弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5(通年)
関連する専修専門(講義)
このほかに7ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
法学:*日本国憲法(戸波江二)
月・2
法学:*日本国憲法(戸波江二)
月・2
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:*西欧現代政治論(若松邦弘)
月・3
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:*西欧現代政治論(若松邦弘)
月・3
国際関係論:グローバリズムと多元主義(西川恵)
月・3
法学:*国際法Ⅱ(西立野園子)
火・2
国際法学:*国際法Ⅱ(西立野園子)
火・2
法学:*行政法(後藤光男)
火・2
法学:*行政法(後藤光男)
火・2
法学:*商法(会社法)(河村賢治)
火・2
法学:*商法(会社法)(河村賢治)
火・2
国際法学:*EU法(庄司克宏)
木・2
国際法学:*EU法(庄司克宏)
木・2
国際関係論:題目未定(渡邊啓貴)
火・3
国際関係論:*アメリカのアジア政策(高杉忠明)
金・2
国際関係論:*アメリカのアジア政策(高杉忠明)
金・2
国際法学:*国際私法入門(安達栄司)
金・2
国際法学:*国際私法入門(安達栄司)
金・2
国際関係論:国際政治史(清水麗)
金・2
国際関係論:*題目未定(渡邊啓貴)
集中
14
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
国際経済 __________________________________________________________________________________
冷戦終結後,世界はグローバリゼーションの波のなかに巻き込まれ,各地域ではそれへの対応に追われています。
そうした中で,現代の国際経済の動向を地域との関係のなかで捉えることはますます重要になっています。
基本となる演習
国際経済学B ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 蒲生慶一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5(1・2学期開講)
環境経済学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新熊隆嘉 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5(1・2学期開講)
経済社会学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中山智香子 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・3(1学期開講)、木・4(2学期開講)
国際経済学A演習・・・・・・・・・・・・・・・ 田島陽一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
関連する専修専門(講義)
このほか8ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
☆印の授業は2年次から履修できますが、2年次に経済関係の入門講義をうけたあとでの履修が推奨されます。
<1学期>
<2学期>
経済学:金融(新家昭宏) ☆
月・1
経営学:経営管理論Ⅰ(幸田浩文) ☆
火・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:*現代スペイン経済誌(長岡顕) 水・2
経済学:金融(新家昭宏) ☆
月・1
経営学:経営管理論Ⅱ(幸田浩文) ☆
火・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:*現代スペイン経済誌(長岡顕) 水・2
経営学:会計学1(福多裕志) ☆
木・1
経営学:会計学2(福多裕志) ☆
木・1
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の経済(沢田ゆかり)
木・1
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の経済(沢田ゆかり)
木・1
アメリカ地域研究Ⅱ:
*ラテンアメリカの経済発展の概説(久松佳彰)
アメリカ地域研究Ⅱ:
金・2
*ラテンアメリカの経済発展の概説(久松佳彰)
金・2
経済学:財政学Ⅰ(船津潤) ☆
金・4
経済学:財政学Ⅱ(船津潤) ☆
金・4
経済学:開発経済学と地域研究Ⅰ(中西徹) ☆
金・4
経済学:開発経済学と地域研究Ⅰ(中西徹) ☆
金・4
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
中・東欧の移行経済とEU東方拡大(田口雅弘)
集中
15
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
比較社会 __________________________________________________________________________________
私たちの生きている社会はどのように編制され,いかなる原理から成り立っているのでしょうか。
家族やジェンダー,都市やそれを取り巻く地域,教育や人々の動向などを題材にして,多角的に社会の比較を行います。
基本となる演習
比較教育学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 倉石一郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・4(通年)
歴史社会学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中野敏男 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・4(通年)
歴史学文献講読・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤公彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5(通年)
日本近代史演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 稲田雅洋 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・3(1学期開講)
日本近現代史演習・・・・・・・・・・・・・・・ 野本京子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
日本の「伝統」社会を考える ・・・・・ 吉田ゆり子 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・4(1・2学期開講)
関連する専修専門(講義)
このほか8ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
比較教育学:
*教育の多様性・多様性のなかの教育(倉石一郎)
比較教育学:フランス教育史(塙清子)
比較教育学:
月・3
*教育の多様性・多様性のなかの教育(倉石一郎)
月・3
水・2
アジア地域研究Ⅲ:現代のイスラーム法(堀井聡江)
水・3
アジア地域研究Ⅲ:イスラーム法の歴史(堀井聡江)
水・3
社会学:社会調査法(酒井千絵)
水・3
社会学:環境社会学(湯浅陽一)
水・3
社会学:宗教社会学(荒川敏彦)
木・3
教育学特殊講義:ロシアの教育と社会(澤野由紀子)
木・5
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
比較教育学:自己信頼とケアの道徳教育(斉藤直子)
集中
東欧史におけるジェンダーとナショナリズム(篠原琢) 金・2
教育学特殊講義:教育行政論(西井麻美)
16
集中
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
西ヨーロッパ地域研究 ______________________________________________________________________
ユーロ統合をすすめますます一つになりつつあるヨーロッパ,しかし同時に近年のヨーロッパは
多文化社会的な状況を迎えてもいます。変わりつつある西・南欧の文化・社会・政治,その歴史と現在を考えていきます。
基本となる演習
西欧現代政治演習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 若松邦弘 ・・・・・・・・・・・・ 月・5(通年)
フランス社会史演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 工藤光一 ・・・・・・・・・・・・ 火・2(1・2学期開講)
イタリア史研究Ⅶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高下一郎 ・・・・・・・・・・・・ 月・5(通年)
スペイン史演習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 立石博高 ・・・・・・・・・・・・ 木・4(通年)
ドイツ/オーストリア地域歴史研究 ・・・ 増谷英樹 ・・・・・・・・・・・・ 金・3(1・2学期開講)
ドイツの近現代史・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 清水明子(非常勤) ・・・ 金・4(1学期開講)
ドイツ・ヨーロッパ地域研究演習 ・・・・・ 相馬保夫 ・・・・・・・・・・・・ 金・4(2学期開講)
関連する専修専門(講義)
このほか9ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:*西欧現代政治論(若松邦弘)
<2学期>
月・3
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:*西欧現代政治論(若松邦弘)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
*近代イタリアの文学と政治(Ⅶ)(高下一郎)
月・4
*近代イタリアの文学と政治(Ⅶ)(高下一郎)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
現代フランス政治研究(1)(中村雅治)
月・4
現代フランス政治研究(2)(中村雅治)
火・1
*イタリア映像文化論(押場靖志)
火・2
*イタリアの古典と現代1(堤康徳)
「アーリア化」とは何か(増谷英樹)
火・2
ナチズムと戦後ドイツ史Ⅳ(石田勇治)
火・3
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:*現代スペイン経済誌(長岡顕) 水・2
火・3
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
フランス民族学とケルト・アカデミー(原聖)
木・1
水・2
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:ポルトガル史Ⅱ(荻野恵)
木・2
国際法学:*EU法(庄司克宏)
木・2
木・1
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
フランス民族学博物館の誕生(原聖)
Littérature et cinéma (ルーセル)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:ポルトガル史Ⅰ(荻野恵)
木・2
国際法学:*EU法(庄司克宏)
木・2
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
木・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
La « deuxième Révolution française » (ルーセル)
*スペイン近現代史(磯山久美子)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:*スペイン近現代史(磯山久美子)金・4
木・3
金・4
近現代フランス政治文化史の諸問題(2)(工藤光一) 金・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
近現代フランス政治文化史の諸問題(1)(工藤光一) 金・4
フランコフォニー(仏語圏)論(長谷川秀樹)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
コルシカ文化論(地中海島嶼社会論)(長谷川秀樹)
火・2
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:人種主義とナチズム(相馬保夫) 火・3
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:*現代スペイン経済誌(長岡顕) 水・2
比較教育学:フランス教育史(塙清子)
火・2
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:日欧交渉史(岸野久)
火・1
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅰ:
ナチズムと戦後ドイツ史Ⅲ(石田勇治)
月・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
*イタリアの古典と現代1(堤康徳)
月・4
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
*イタリア映像文化論(押場靖志)
月・3
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:
金・5
17
金・5
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東ヨーロッパ地域研究 ______________________________________________________________________
冷戦終結後,中・東欧/ロシアの関係は新たな段階に入り,かつて社会主義圏だった地域は現在,著しく変容しつつあります。
この地域のダイナミックな文化・社会・政治のありよう,その歴史と現在を考えていきます。
基本となる演習
中・東欧史近代史演習(ハプスブルク帝国史研究) ・・・ 篠原琢 ・・・・・・・・・・・ 金・3(1・2学期開講)
中・東欧史現代史演習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 篠原琢 ・・・・・・・・・・・ 金・5(1・2学期開講)
ポーランド史の諸問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小原雅俊(非常勤) ・ 水・3(2学期開講)
ポーランド文化論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 関口時正 ・・・・・・・・・ 木・5(2学期開講)
移行期の政治経済体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴木義一 ・・・・・・・・・ 金・5(通年)
ロシア史の諸問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高橋清治 ・・・・・・・・・ 火・4(通年)
関連する専修専門(講義)
このほか9ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
ロシア社会史−革命前のロシア農民家族(広岡直子)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
月・2
ロシア農村社会史−農村共同体の生活(広岡直子)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
「東欧」の「発見」
:
日本における歴史研究(長場真砂子)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
火・3
中・近世中欧の国家と社会(薩摩秀登)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
バルカン地域社会論1(寺島憲治)
水・2
バルカン地域社会論2(寺島憲治)
東欧史におけるジェンダーとナショナリズム(篠原琢) 金・2
水・3
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
ハプスブルク帝国と市民文化(篠原琢)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:ロシア政治史Ⅱ(中嶋毅)
金・3
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:近代ロシア史(2)(高橋清治)
金・4
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
金・2
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:ロシア政治史Ⅰ(中嶋毅)
金・3
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:近代ロシア史(1)(高橋清治)
金・4
チェコ=スロヴァキア関係史(林忠行)
集中
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
現代ポーランド政治経済分析の視座と手法(田口雅弘)
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
中・東欧の移行経済とEU東方拡大(田口雅弘)
水・2
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
木・5
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
東方ユダヤ人の歴史と文化(小原雅俊)
火・1
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:中・東欧の国際関係(広瀬佳一) 木・4
教育学特殊講義:ロシアの教育と社会(澤野由紀子)
月・2
集中
ヨーロッパ地域研究Ⅲ:
集中
中央アジアとロシア帝国・ロシア革命(宇山智彦)
18
集中
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アメリカ地域研究 __________________________________________________________________________
政治・経済・文化の広い範囲にわたって日本と密接な関係をもちながら,
案外にその実状が知られていない南北アメリカの文化・社会・政治のありよう,
その歴史と現在を考えていきます。
基本となる演習
北米大陸の世界と合衆国の建国 ・・・ 金井光太朗 ・・・・・・・・・・・・・・ 月・5(通年)
アメリカ社会史演習・・・・・・・・・・・・・ 佐々木孝弘 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・4,5(1 学期 2 コマ開講)
ラテンアメリカ歴史社会論 ・・・・・・・ 安村直己 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・4(1・2学期開講)
ラテンアメリカの歴史と社会 ・・・・・ 高橋正明 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・2(1・2学期開講)
ブラジルの歴史と社会・・・・・・・・・・・ 鈴木茂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・4(1・2学期開講)
関連する専修専門(講義)
このほか9ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
アメリカ地域研究Ⅱ:
アメリカ地域研究Ⅱ:
ラテンアメリカ史における民族間関係と文化的混交に
ついて(安村直己)
ラテンアメリカ史における民族間関係と文化的混交に
月・4
ついて(安村直己)
アメリカ地域研究Ⅱ:
ラテンアメリカの社会とポピュラー文化(長野太郎)
火・3
ラテンアメリカの社会とポピュラー文化(長野太郎)
アジア地域研究Ⅱ:
*ベトナム戦争と東南アジア(栗原浩英)
国際関係論:*アメリカのアジア政策(高杉忠明)
*ベトナム戦争と東南アジア(栗原浩英)
木・2
*カナダの歴史と政治(木野・加藤)
金・2
木・2
アメリカ地域研究Ⅱ:ハイチ文化・社会論考(荒井芳廣) 木・2
国際関係論:*アメリカのアジア政策(高杉忠明)
金・2
金・2
アメリカ地域研究Ⅱ:
アメリカ地域研究Ⅱ:
日系ブラジル移民の諸問題Ⅰ(アンジェロ・イシ)
水・2
アメリカ地域研究Ⅰ:
アメリカ地域研究Ⅱ:
*ラテンアメリカの経済発展の概説(久松佳彰)
火・3
アジア地域研究Ⅱ:
水・2
アメリカ地域研究Ⅰ:
*カナダの歴史と政治(木野・加藤)
月・4
アメリカ地域研究Ⅱ:
*ラテンアメリカの経済発展の概説(久松佳彰)
金・2
金・2
アメリカ地域研究Ⅱ:
19
日系ブラジル移民の諸問題Ⅱ(アンジェロ・イシ)
金・2
アメリカ地域研究Ⅱ:ブラジル社会論Ⅱ(山崎圭一)
集中
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東アジア地域研究 __________________________________________________________________________
文化的・社会的な類似性と異質性を兼ね備え,21 世紀を迎えて新たな関係のあり方を模索する東アジア地域の歴史と
現状を日本を含めて多様な視点から問いかけ,グローバル化時代の地域のありようをみつめ直します。
基本となる演習
中国の経済開発・・・・・・・・・・・・・・・・・ 沢田ゆかり ・・・・・・・・・・・・・・ 木・2(通年)
歴史学文献講読・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤公彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5(通年)
朝鮮地域研究演習・・・・・・・・・・・・・・・ 丹羽泉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4(1・2学期開講)
朝鮮近現代史演習・・・・・・・・・・・・・・・ 月脚達彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・3(1・2学期開講)
モンゴル地域研究演習・・・・・・・・・・・ 二木博史 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・4(通年)
日本近現代史演習・・・・・・・・・・・・・・・ 野本京子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
日本の「伝統」社会を考える ・・・・・ 吉田ゆり子 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・4(1・2学期開講)
日本近代史演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 稲田雅洋 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・3(1学期開講)
比較政治学演習・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小笠原欣幸 ・・・・・・・・・・・・・・ 月・3(通年)
関連する専修専門(講義)
このほか 10 ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
アジア地域研究Ⅰ:*中国近代史(武内房司)
月・4
アジア地域研究Ⅰ:*中国近代史(武内房司)
月・4
火・4
歴史学(日本史Ⅰ):日本近代史概説(稲田雅洋)
火・3
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国論(高橋茂男)
ヨーロッパ地域研究Ⅱ:日欧交渉史(岸野久)
火・3
歴史学(日本史Ⅰ):
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国論(高橋茂男)
火・4
*日本近現代史(20世紀の政治・軍事・天皇制)
(山田朗)
歴史学(日本史Ⅰ):
*日本近現代史−20世紀の政治・軍事・天皇制)
(山田朗)
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の経済(沢田ゆかり)
水・3
アジア地域研究Ⅰ:*現代中国の経済(沢田ゆかり)
木・1
アジア地域研究Ⅰ:近代朝鮮の国家と社会(月脚達彦)
金・3
アジア地域研究Ⅰ:*モンゴル系民族史(宮脇淳子)
金・5
水・3
木・1
アジア地域研究Ⅰ:
韓国の工業化と社会文化変容(小玉敏彦)
金・2
国際関係論:国際政治史(清水麗)
【日中台関係を中心に】
20
金・2
アジア地域研究Ⅰ:近代朝鮮の国家と社会(月脚達彦)
金・3
アジア地域研究Ⅰ:*モンゴル系民族史(宮脇淳子)
金・5
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東南アジア地域研究 ________________________________________________________________________
多様な社会・文化的背景,政治体制,経済発展の水準をもつ国々からなり,激動する現代東南アジアを理解するため,
その歴史と現状を域内間および域外との関係を含んだ地域研究として追求していきます。
基本となる演習
植民地時代のインドネシア ・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤弘幸 ・・・・・・・・・ 火・5(通年)
マレーシア地域研究演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 左右田直規 ・・・・・・・ 火・5(通年)
タイ研究文献講読・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小泉順子 ・・・・・・・・・ 月・4(通年)
ベトナム地域研究演習・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今井昭夫 ・・・・・・・・・ 火・4(通年)
考古学演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小川英文 ・・・・・・・・・ 金・5(1・2学期開講)
比較経済思想(東南アジアの視点から) ・・ 齊藤照子 ・・・・・・・・・ 月・4(通年)
ラオス関係文献講読・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菊池陽子 ・・・・・・・・・ 金・4(通年)
カンボジア文献講読・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岡田知子 ・・・・・・・・・ 金・4(通年)
関連する専修専門(講義)
このほか 11 ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
アジア地域研究Ⅱ:タイ法入門(飯田順三)
月・2
アジア地域研究Ⅱ:タイ史とタイ歴史学(小泉順子)
月・3
アジア地域研究Ⅱ:
*カンボジア文学史概説(岡田知子)
アジア地域研究Ⅱ:*カンボジア文学史概説(岡田知子) 月・4
アジア地域研究Ⅱ:
*ベトナム戦争と東南アジア(栗原浩英)
*ベトナム戦争と東南アジア(栗原浩英)
アジア地域研究Ⅱ:東南アジア考古学(小川英文)
水・2
水・2
アジア地域研究Ⅱ:
木・3
アジア地域研究Ⅱ:東南アジア考古学(小川英文)
木・5
アジア地域研究Ⅱ:*ビルマ近現代政治史研究(根本敬) 金・3
アジア地域研究Ⅱ:
オランダ語文献講読(上級)A(佐藤弘幸)
月・4
アジア地域研究Ⅱ:
オランダ語文献講読(上級)B(佐藤弘幸)
木・3
木・5
アジア地域研究Ⅱ:*ビルマ近現代政治史研究(根本敬) 金・3
アジア地域研究Ⅱ:*ラオスの歴史と文化(菊池陽子)
金・3
アジア地域研究Ⅱ:*ラオスの歴史と文化(菊池陽子)
金・3
アジア地域研究Ⅱ:*ベトナム経済社会論(竹内郁雄)
金・4
アジア地域研究Ⅱ:*ベトナム経済社会論(竹内郁雄)
金・4
アジア地域研究Ⅱ:
アジア地域研究Ⅱ:
経済発展における慣習の変容:発展途上国における
経済発展における慣習の変容:発展途上国における
国際比較Ⅰ(中西徹)
国際比較Ⅱ(中西徹)
金・5
金・5
アジア地域研究Ⅱ:題目未定(早瀬晋三)
集中
アジア地域研究Ⅱ:題目未定(早瀬晋三)
集中
アジア地域研究Ⅱ:ビルマの農業と農村(高橋昭雄)
集中
アジア地域研究Ⅱ:フィリピン現代研究(天野光一)
集中
アジア地域研究Ⅱ:フィリピン現代政治(天野光一)
集中
アジア地域研究Ⅱ:タイ経済論(上田曜子)
集中
アジア地域研究Ⅱ:現代タイ政治と国際関係(高橋正樹)
集中
21
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
南アジア・西アジア地域研究 ________________________________________________________________
さまざまな民族と宗教の存在するインドから北アフリカにいたる世界。
奥深い伝統的な文化が息づく一方,民族紛争・宗教紛争・貧困など,さまざまな困難な問題をかかえています。
そこに生きる人々の視点にたって,その歴史と現在と考えていきます。
基本となる演習
近現代日本インド関係史研究 ・・・・・・・・・・・・ 藤井毅 ・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
南アジアにおけるジェンダーを考える ・・・・ 粟屋利江 ・・・・・・・・・ 木・4(1・2学期開講)
現代アラブ民衆の諸問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 藤田進 ・・・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
国民国家イランとイラン人 ・・・・・・・・・・・・・・ 八尾師誠 ・・・・・・・・・ 木・5(1・2学期開講)
トルコ近現代史研究入門 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 新井政美 ・・・・・・・・・ 月・4(1・2学期開講)
トルコ文化研究入門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 林佳世子 ・・・・・・・・・ 火・4(1・2学期開講)
関連する専修専門(講義)
このほか 12 ページに掲載されている2年生対象授業も受講できます。
<1学期>
<2学期>
アジア地域研究Ⅲ:*現代南アジアの政治と社会(佐藤宏)
アジア地域研究Ⅲ:*現代南アジアの政治と社会(佐藤宏)
月・2
月・2
アジア地域研究Ⅲ:
*南アジアの宗教文化の概観(永ノ尾信悟)
アジア地域研究Ⅲ:
月・2
*南アジアの宗教文化の概観(永ノ尾信悟)
国際関係論:グローバリズムと多元主義(西川恵)
【前半は中東情勢を、後半は欧州統合政策を論じる】 月・3
アジア地域研究Ⅲ:
*パンジャーブの言語・文化・歴史(セーティ)
月・3
アジア地域研究Ⅲ:南インドの諸様相(井上恭子)
月・5
アジア地域研究Ⅲ:現代インドの政治と社会(近藤則夫) 火・5
水・3
アジア地域研究Ⅲ:南西アジア展望の基軸(深町宏樹)
木・5
アジア地域研究Ⅲ:イラン現代政治事情(田中浩一郎)
火・4
アジア地域研究Ⅲ:現代のイスラーム法(堀井聡江)
水・3
イランにおける国民国家の歴史と現在(八尾師誠)
木・1
アジア地域研究Ⅲ:
*スリランカの民族と歴史(小槻文洋)
金・4
アジア地域研究Ⅲ:
金・5
アジア地域研究Ⅲ:
アジア地域研究Ⅲ:
*ネパール語とネパール事情(サッキャ)
火・2
アジア地域研究Ⅲ:イラン宗教社会史研究(下山伴子)
アジア地域研究Ⅲ:
アジア地域研究Ⅲ:
*スリランカの民族と歴史(小槻文洋)
月・3
月・5
*インド文化の歴史的展開(小谷汪之)
火・2
アジア地域研究Ⅲ:イスラーム法の歴史(堀井聡江)
*パンジャーブの言語・文化・歴史(セーティ)
アジア地域研究Ⅲ:トルコ近代史の研究(新井政美)
アジア地域研究Ⅲ:
アジア地域研究Ⅲ:
*インド文化の歴史的展開(小谷汪之)
月・2
アジア地域研究Ⅲ:
*ネパール語とネパール事情(サッキャ)
集中
インド・ムスリムの生活世界(小牧幸代)
22
金・4
金・5
集中
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4年生のみなさんへ――卒業論文の執筆に向けて
4 年次の履修登録の時には、これまでに取得した単位をよく確認
もあるとおり、「4年間の勉強のまとめ」ということに集約でき
し、卒業必要単位に不足がないかよく注意しましょう。全学的に
るでしょう。このカリキュラム案内で述べてきたように、地域・
4 年生用の履修ガイダンスも実施されますので、必ず参加してく
国際コースのカリキュラムは、基礎からの積み上げと体系性を重
ださい。さて、4 年生のみなさんは、これから卒業論文・卒業研
視していますから、その意味でも卒業論文は文字どおり4年間の
究の作成にとりかかることになります。ここでは、地域・国際コ
勉学の集大成として位置づけることができます。たしかに、卒業
ースで卒業論文を書くとはどういうことなのか、紹介しておきま
論文を書くことによって、学部時代に何を勉強したのかを具体的
しょう。
なかたちで自覚できるとともに、自分以外の人にアピールできる
ようにもなるでしょう(本学での討議の中では、卒業論文を書い
☆☆☆
ていると就職にも有利だ、という意見も出されました)
。
しかしながら、全員に論文執筆を義務づけることには、さまざ
まな困難や問題が予想されるのも事実です。そもそも、卒業論文
すでに 10 年前のことになりますが、
『歴史評論』という雑誌が
の執筆にあまり意欲的でない学生諸君もいるはずですし、あくま
「卒業論文をどう書くか」という特集号を出しています(『歴史
でも例外でしょうが、他人の論文の無断引用や剽窃も起こりかね
評論』518 号、1993 年6月)。その編集後記には、次のような一
ません。先に言及した『歴史評論』の特集号の中で、浜林正夫氏
節があります。「大学で歴史学を担当している多くの教師は、学
は、
「卒論必修反対派の主張」として、
「学生に卒論を書かせても
生に対して、4年間の大学での勉強のまとめとして『卒論』に取
どうせ大したものは書けないし、他人の本や論文の丸写しか、切
り組んでほしい、と思っています。ところが学生にとっては『ど
り貼りなのだから、そんなことをしている暇があったら、ほかの
うやって卒論をかくの?』というのが正直なところでしょう。
(中
科目を2つか、3つ、余計に取らせた方がよい」といったことを
略)マニュアル化された現代社会にあって、卒論だけは自分で調
あげられています。現在では、インターネット上に公開されてい
べなくてはなりません」
。
(112 頁、筆者は君島和彦氏)
る他人の論文の剽窃(レポートの課題に書評を出して、私自身す
「マニュアル化された現代社会にあって、卒論だけは自分で調
でに何回か経験しています)や、「論文請負人」への依頼(アメ
べなくてはなりません」――皮肉にも、いま大学生協の書籍部や
リカ合衆国にはかなり以前から存在していると言われます)も付
大手書店には、論文やレポートの書き方のマニュアル本があふれ
け加えなければならないでしょう。
ています。これは一見便利なように見えますが、その反面で卒業
また、先ほど論文執筆には手間と時間がかかると書きましたが、
論文を書く学生諸君だけでなく、その指導をする教員の悩みの深
同じことは、指導する側にも当てはまります。卒業論文の執筆指
さを物語っているようにも思われます。「情報発信」やら「プレ
導を真面目にやろうとすれば、ゼミの場での集団的な指導だけで
ゼンテーション能力」やらがもてはやされる世の中になり、手っ
はなく、どうしても個別指導のかたちをとることになり、しかも
取り早くその「やり方」を習得しよう、させようとする気持ちも
草稿に2度3度と目を通し、論理の組み立てから文章上の表現に
分からないではありませんが、やはり「論文を書く」ことは手間
いたるまで問題点と改善方法を指摘しなければなりません。なか
と時間のかかることだと覚悟しなければなりません。
なかたいへんな作業です。
卒業論文に関する事務的な事項は『履修案内』などに譲るとし
それにもかかわらず、全員に卒業論文を書いてもらうことに意
て、ここでは、世にあふれるマニュアル本とは少し違った観点か
味があるとすれば、結局「それが一番大学らしい勉強」だからと
ら、
「卒業論文の書き方」を説明することにします。
いうことになるでしょう。
「大学らしい勉強」
、それは「当たり前
だと考えられていることを疑ってみること」です。殊に、本学の
1. 卒業論文はなぜ必修化されたのか
学生諸君は、入学直後から未習言語(英語専攻と日本語専攻を除
く)を集中的に学習する中で、教えられたこと、教科書に書かれ
2000 年度以降に入学された皆さんは、卒業論文が必修となっ
ていることを「覚える」ことに慣らされてしまいかねない危険が
ています。それまでは選択科目で、卒業論文を書かない場合は指
あることを考慮すれば、このことを強調しておくことがいっそう
定された授業科目でその分の必要単位を代替することになって
重要になります。権威があるとされる偉い学者の説や、一般に常
いました。また、本学で卒業論文の必修化が決まったのと同じ頃、
識と考えられている前提を、その根拠にまでさかのぼって検証し
それまで卒業論文が必修であった他の大学の中には、必修を止め
直し、納得のゆくまで突き詰めて考えてみる、これこそ大学での
て選択制にするところもあったようです(例えば大阪外国語大
勉学の醍醐味です。「4年間の勉強のまとめ」とは、本来、こう
学)し、人文・社会科学系の学部でも、法学部のように資格試験
いう意味であって、それはすぐ役に立つ「実学」とはほど遠いも
に備える必要があるところでは、もともと必修ではない場合が少
のでしょうが、卒業論文を書いたという経験は、長い人生の支え
なくないようです。では、なぜ本学は卒業論文を必修化したので
となる「教養」の糧となることでしょう。
しょうか。
その理由は、建て前としては、冒頭に引用した「編集後記」に
23
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2. まず「読んでみる」こと
「古典として読む」というふた通りがあると言われています。
「情報として読む」というのは、改めて説明する必要もないで
では、卒業論文とは、どのような文章を指すのでしょうか。卒
しょう。受験や就職やイベントの情報誌を読むときのような、必
業論文は学術論文です。学術論文は、自分の思いや感情を直接ぶ
要とする情報を取り出すための読み方です。一方、「古典として
つけるものでも、頭に浮かんだアイデアをそのまま書くものでも
読む」というのは、内田氏の説明によれば次のような読み方です。
ありません。問題を発見し、仮説を立て、従来の研究成果を検討
「新しい情報を得るという意味では役立たないかもしれないが、
し、他人が検証可能な資料に基づいて自分の立てた仮説を論証す
情報を見る眼の構造を変え、情報の受けとり方、何がそもそも有
る、それが学術論文です。
益な情報か、有益なるものの考え方、求め方を――生き方を含め
しかし、学術論文の形式となると、専門分野によってずいぶん
て――変える。変えると言って悪ければ新しくする。新奇な情報
違いがあるようです。人文・社会科学系の分野に限っても、わず
は得られなくとも、古くから知っていたはずのことがにわかに新
か数頁に数式が並んでいるだけの数理経済学の論文から、アンケ
鮮な風景として身を囲み、せまってくる、というような『読み』
ート調査の結果をつけて数百頁、ときには千頁をも超えるような
があるわけです。」
(12-13 頁)この本は、今から 20 年近く前に
社会学の論文など、分量から表現方法にいたるまで一律には扱え
出版されたものですが、皆さん、なかなか古くて新しい問題を指
ません。また、学術論文、ことに卒業論文では引用注を欠かすこ
摘されていると思われませんか。
とができませんが、引用文献の表記法を含め、いくつもの方法が
読書は、卒業論文のテーマの元となる問題意識を目覚めさせる、
ありますし、論文をどの言語で書くかによっても変わってきます。
非常に重要なきっかけになりますが、そのためには内田氏の言わ
そこで、学術論文とはどういうものかを知るもっとも確実な方
れるように「古典として読む」ことが必要です。同様に、論文作
法は、実際に、自分が関心を持っている分野の学術論文を読んで
成の過程で他人の論文や著書を利用する場合にも、これは当ては
みることです。論文を読む中で、その内容を理解するのと同時に、
まるでしょう。いわゆる how to ものなどふだん何か役に立つ「情
その形式についても学んでゆくのが早道でしょう。
報」が書かれていないかという本の読み方に慣れている方には、
また、論文を書く前提としてもう一つ重要な点は、論文では用
ぜひこの「古典として読む」読み方を見直してほしいものです。
語や概念の厳密さを問われるということです。これは、それぞれ
ところで、ここ十数年の間に、海外旅行や留学の機会が増え、
の分野の専門家の間でその意味が了解されている、いわゆる専門
自分自身の眼で「現地」を見ることが格段に容易になりました。
用語について一定程度の知識が必要になるということでもあり
殊に、若く好奇心あふれる本学の多くの学生諸君は、自分の専攻
ますが、むしろもっと大切なのは、日常語としても使われる用語
語が使われている社会に身を置き、その言語で現地の人々と意思
について、それが複数の意味に理解される余地を残したり、ひと
疎通したり、その言語を介してさまざまな知識を獲得したいとい
りよがりの意味にならないよう注意を払うことが大切です。論理
う希望を抱いておられるでしょうし、実際、長期の留学や、夏休
的な文章には論理的な用語法や厳密な概念規定や研ぎすました
みなどを利用した短期の滞在をすでに経験された方もあるでし
文章表現が求められるのであり、それを習得するにも優れた学術
ょう。いわゆる現地体験もまた、卒業論文につながる重要なきっ
論文を読んでみることが早道でしょう。また、正確に書くために
かけとなる場合が多いことも事実です。
は、何よりもまず正確に読む力が必要となります。(ただし、日
しかしながら、自分自身の眼で見てきたことは、すべてが「正
常語に対してごく狭い仲間内だけで通用するような概念――
しい」ことでしょうか。あるいは反対に、自分自身の眼で確かめ
往々にして翻訳語です――を与え、専門外の読者にはことさら難
るまでは、本で読んだり他人の話を聞いたりして得た知識は「信
解な表現を多用する自己陶酔に陥った文章や、中味は優れていて
用できない」ものでしょうか。学生諸君のレポートや答案を読ん
も原語の構文が予想できるような翻訳は、正確に理解せよと言う
でいると、「自分は現地に行ったことがないから、本当のところ
方が無理ですが。
)
は分からない」というような表現にときどき出会います。すでに
言い古されていることではありますが、人間の眼をカメラのファ
3. 「読む」ことと「経験する」こと
インダーに譬えれば、写真としてわれわれが見ることができるの
は、ただファインダーの中に収められた、撮影者によって切り取
「読む」ということに関して、さらにもう一点、付け加えてお
られた「現実」にすぎません。つまり、いくら現地に行ったとこ
きます。私は、毎年、新しいゼミを始めるにあたって、参加者の
ろで、自分が見ようとしないもの、その存在に気づかないものは
皆さんに内田義彦氏の『読書と社会科学』
(岩波新書、1985 年)
見ることができず、自分の眼に映ったものだけでその社会なり
を予め一読しておくように勧めてきました。この本は、経済史家
人々なりを判断することは危険です。
である著者の体験に基づき、「本をどう読むべきか」を実践的に
自分の経験は、他人の経験によって相対化することによって、
紹介した名著ですので、すでにお読みの方もあるかと思いますが。
その価値と限界がはじめて見えてくるのです。そこで、読書は、
その中で、内田氏は、本の読み方には、「情報として読む」のと
他人の経験を知るもっとも便利で効果的な手段となります。自分
24
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
の経験していないことを読んで追体験する力、これもまた卒業論
なければなりません。
文を書くことによっていっそう鍛えられるのです。
5.
卒業研究
4. 卒業論文執筆のスケジュールなど
卒業論文が必修化されると同時に、新たに「卒業研究」という
卒業論文は予め決められた期限までに提出しなければなりま
新しいジャンルが設けられました。卒業研究もまた「4年間の勉
せん。そのため、できるだけ早くから執筆準備に入るのが良いで
強のまとめ」として位置づけられますが、学術論文の体裁をとら
しょう。具体的な作業の進め方は、3年生から所属するゼミの教
ないものすべてを含みます。具体的には、「4年間の勉強のまと
員の指導に従っていただくとして、ここでは技術的・制度的な注
め」として相応しい内容であるかを、ゼミの指導教員と相談して
意点を2、3列挙しておきます。
ください。
まず、卒業論文は最終年度(セメスター)に提出することにな
われわれ教官の側では、新しい発表メディアの登場によって可
っていますが、企業などへの就職を希望する場合、ここ数年来、
能となった映像作品の制作やソフトウェアーの開発、古典の翻訳
事実上4年生の前半は就職活動のため満足に大学へ来れず、開店
や注釈といった「研究」が提出されるのではないかと想定してい
休業状態になっている卒論ゼミが少なくないようです。したがっ
ます。しかし、思いも寄らない独創的な作品の出現は、大いに歓
て、テーマ選びと関連する文献の検索・入手は、できるかぎり3
迎です。期待しています。
年生の2学期から着手するのが望ましいと思われます。
卒業研究の提出にあたっては、ビデオテープやディスク、印刷
卒業論文のテーマが決まり、利用する資料も集めたら、それを
物といったかたちのあるものを作成してください。要旨の提出も
読んでゆかなければなりません。作業を進める中で、行き詰まっ
義務づけられていますので、『履修案内』をよく確認してくださ
たり、方向転換したりする必要が出てくるのは、むしろ当たり前
い。また、「卒業論文演習」と「卒業研究演習」の授業は、履修コ
ですが、そういうときに頼りになるのが、ゼミでの報告とゼミの
ードが違いますので、間違わないように。「論文」「研究」のいず
仲間たちです。この頃は、大学院においてすら、自分のテーマと
れを提出するかについては、よく指導教官と相談してください。
直接関わらないと、同じゼミの仲間の報告でも関心を示さない傾
(4 月の履修登録ののち、10 月の後期・履修登録時に変更可能で
向が指摘されていますが、狭いテーマに引きこもらず、他の人の
す。
)
テーマや報告にまで関心を広げ、理解しようとすることは、結局、
自分自身の問題関心の幅を広げることにつながります。ゼミを互
おわりに
いに切磋琢磨する場とできるかできないかは、各自の卒業論文の
隅谷三喜男氏は、
『大学で何を学ぶか』
(岩波ジュニア新書、1981
出来不出来を大いに左右するものです。
今は、卒業論文をコンピュータで作成することが当たり前にな
年)の中で、「学生が受け身であればあるほど、大学はガイダン
り、下書きを新しい原稿用紙に「清書」するという作業がなくな
スやオリエンテーションに熱心になる。(中略)ガイダンスが親
りました。論文は、序章から本論を経て結論にいたるまで、必ず
切丁寧に行なわれれば行なわれるほど、きみたちの学生生活は受
しも順に書く必要はなく、書けるところから書いていって、最後
け身の生活になる」と述べられています。
(53 頁)この卒業論文
に順番をそろえれば良いものですが、コンピュータの登場は、こ
の書き方が、あまり親切になっていないことを願います。隅谷氏
うした執筆作業をまさに革命的に容易にしました。しかしながら、
の言うとおり、学生諸君は単純に失敗しないことよりも、創意工
いくらコンピュータが便利だといっても、論理構成や細かい文章
夫や試行錯誤からより多くを学び取るものだからです。
表現まで機械に任せることはできません。完成までに最低2回は
(鈴木茂)
下書きが必要でしょうし、ワープロ特有の変換ミスをチェックし
25
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4年生向け授業――卒業論文演習・卒業研究演習
卒業論文演習・卒業研究演習は、半期単位で開講されていますが、
原則として1学期・2学期を連続して履修してください。
卒業論文演習と卒業研究演習の履修コードは異なります。間違わないように!
国際政治分野
国際関係論卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 井尻
秀憲 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
国際関係論卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 渡邊
啓貴 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 水・1
国際関係路卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ オブラス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
国際法卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 西立野 園子 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
比較政治学卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小笠原欣幸 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・1
現代政治学卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大川
正彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
国際経済分野
国際経済学B−1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 蒲生
慶一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
・・・・・・・・・・・・・・・ 田島
陽一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
国際経済学A
卒論演習
環境経済学卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新熊 隆嘉 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
国際協力論卒業論文演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中山 智香子 ・・・・・・・・・・・・・・ 木・4
比較社会分野
歴史社会学卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中野
敏男 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
卒業論文演習
卒演 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 倉石
歴史学卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤
一郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
公彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
近現代日本の歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 野本
京子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
日本の歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 吉田
ゆり子 ・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
西ヨーロッパ地域研究分野
イギリス西欧現代政治卒論演習Ⅱ ・・・・・・・・・ 若松
邦弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
フランス史卒論・卒研演習 ・・・・・・・・・・・・・・・ 工藤
光一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
イタリア史研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高下
スペイン史卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 立石
一郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
博高 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
ドイツ・ヨーロッパ地域卒論研究 ・・・・・・・・・ 相馬
保夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5(2学期のみ)
ドイツ/オーストリア地域歴史研究卒論演習 増谷
英樹 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
東ヨーロッパ地域研究分野
中・東欧近現代史演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 篠原
琢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
ロシア史研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高橋
清治 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
CIS地域研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴木
義一 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
アメリカ地域研究分野
アメリカ社会史卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐々木
アメリカ研究卒業論文指導 ・・・・・・・・・・・・・・・ 金井
孝弘 ・・・・・・・・・・・・・・ 水・1(1学期のみ)
光太朗 ・・・・・・・・・・・・・・ 月・1
ラテンアメリカの歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・ 高橋 正明 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・2
ラテンアメリカ地域研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 安村 直己 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
ブラジルの歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴木
茂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・2
26
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東アジア地域研究分野
現代中国社会の政治経済 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 沢田 ゆかり ・・・・・・・・・・・・・・ 月・1
歴史学卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤 公彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
朝鮮地域研究演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 丹羽
泉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
朝鮮史研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 月脚
モンゴル地域研究卒論演習 ・・・・・・・・・・・・・・・ 二木
達彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
博史 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
近現代日本の歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 野本
京子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
日本の歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 吉田
ゆり子 ・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
東南アジア地域研究分野
インドネシア史・オランダ史 ・・・・・・・・・・・・・ 佐藤
弘幸 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
卒論演習 ・・・・・・・・・・・ 左右田
マレーシア地域研究
タイ地域研究演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小泉
昭夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
順子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・5
カンボジアの文化と社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岡田
知子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
フィリピン研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小川
ラオスの社会と文化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菊池
英文 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
陽子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
東南アジアの経済と経済思想 ・・・・・・・・・・・・・ 齊藤
照子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
ベトナム地域研究
卒業論文演習 ・・・・・・・・・ 今井
直規 ・・・・・・・・・・・・・・ 金・5
南・西アジア地域研究分野
南アジア史における諸問題 ・・・・・・・・・・・・・・・ 粟屋
近現代南アジア歴史社会論研究 ・・・・・・・・・・・ 藤井
利江 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・5
毅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 火・5
現代アラブ民衆の諸問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 藤田
進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金・4
イラン近・現代の歴史と社会 ・・・・・・・・・・・・・ 八尾師 誠 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・4
トルコ近現代史演習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新井 政美 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 木・4
トルコの歴史と文化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 林
佳世子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 月・4
27
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【資料】2002年度卒業論文題目一覧
国際関係論(井尻秀憲)
上島
玄 ・・・・・・ Disarmament as Investment
英樹 ・・・・ カナダにおけるケベック独立問題の一考察
古賀竜一 ・・・・・・ ヨーロッパにおける安全保障
山川実香 ・・・・・・ 国際開発援助における新たな展開―経済開発から社会開発へ
磯貝
千じ松寿延 ・・・・ 在米外資系企業に対するアメリカの経済政策
日下誠 ・・・・・・・・ 中国・台湾関係におけるアメリカの役割
北川明嗣 ・・・・・・ 中国における国家・基層幹部・農民の三者関係
奥山鮎子 ・・・・・・ 中国脅威論に見る虚像と実像
国際経済学(田島陽一)
大平久美 ・・・・・・ 二酸化炭素削減問題をめぐる日米欧の対応相違と原因比較
大滝花 ・・・・・・・・ 日中韓の異文化接触
中村あゆ子 ・・・・ 日本の対中 ODA 外交
高野大輔 ・・・・・・ イスラム金融の挑戦と世界経済におけるその役割
名和曜子 ・・・・・・ アフガニスタン復興
飛田朋宏 ・・・・・・ インド IT 産業の特徴と課題
大塚久美子 ・・・・ タイの開発僧による内発的開発
鈴木千尋 ・・・・・・ タイの中小企業―その役割と通貨危機後の育成支援
小川由香里 ・・・・ ラオスの高等教育に関する考察
藤本朋子 ・・・・・・ 愛国心は国の発展に貢献するか
木村紗矢子 ・・・・ 開発途上国における森林保全と援助
山本隆宏 ・・・・・・ 経済発展過程における金融部門への政府介入
柘植香織 ・・・・・・ 参加型開発―参加の促進における心理的プロセス遵守の重要性
大塚彩花 ・・・・・・ 植民地経済下と独立後のインド経済における茶産業
谷本和信 ・・・・・・ 地球温暖化問題の不確実性を考慮した地球温暖化対策に関する考察
川瀬良美 ・・・・・・ 日比間における国際労働力移動の実態
国際経済学(蒲生慶一)
山田香織 ・・・・・・ 日本型経済開発モデルの可能性
田上英二 ・・・・・・ 地球温暖化防止策―日本がとりうる政策について
北住理絵子 ・・・・ アメリカと EU―米欧鉄鋼摩擦をケースとして
福田香奈子 ・・・・ グローバリゼーションにおける産業集積パターンの国際比較とその地域構
造に与える影響の分析
中根洋介 ・・・・・・ ドイツの政労使関係と理想的ワークシェアリング策
松木里絵 ・・・・・・ ブランド経営戦略―日本企業の今後の展望
佐藤洋 ・・・・・・・・ 英語教材自動生成システムの分析と考察
早瀬永一 ・・・・・・ 国際貿易理論を基にした産業空洞化の検証―日本の自動車産業における産
業空洞化と、貿易理論を基にした提言
嘉数卓洋 ・・・・・・ 短期 GDP 予測
丸山義弘 ・・・・・・ 日本の地域統合のあり方―FTA 政策をケースとした日本の通商政策転換の
考察
国際法学(西立野園子)
猪飼桜子 ・・・・・・ グアンタナモ米軍基地の抑留者の処遇をめぐって
田村将 ・・・・・・・・ WTO 体制における貿易と環境
加藤太一 ・・・・・・ いわゆる『破綻国家(Collapsed States)』をめぐる国連憲章の適用問題―国
家主権、内政不干渉義務、国内管轄事項の機能変化
中屋敷奈央 ・・・・ セクシャル・マイノリティの人権―性同一性障害者の法的地位を中心に
三宅良佳 ・・・・・・ パレスチナ人民の自決権の発展
長尾一史 ・・・・・・ 欧州評議会サイバー犯罪条約の手続法とプライバシー
土井敏之 ・・・・・・ 言語権の法制化の可能性
東裕里 ・・・・・・・・ 国際刑事裁判所の設立と『人道に対する罪』
寺門麻美子 ・・・・ 国際人道法違反としての性暴力
白浜佐和子 ・・・・ 在外公館における難民庇護
高田寛子 ・・・・・・ 人道的介入の基準―ICISS の報告書を通して
28
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河野洋 ・・・・・・・・ 東ティモールにおける自決権と国連の人道的介入―ポルトガルの非自治地
域から独立に至る過程の考察
新田太一 ・・・・・・ 米国による新しい戦争を問う―米同時多発テロ・アフガニスタン武力攻撃
国際協力論(中山智香子)
政治学(小笠原欣幸)
政治学(大川正彦)
とは何であったのか
大槻忠史 ・・・・・・ 『冷戦期』ヘゲモニーとしてのソ連の可能性
高木心平 ・・・・・・ イデオロギーの蔓延と教科書の役割
早坂淳史 ・・・・・・ 邪魔者にされたペーター・ハントケ
土井満喜 ・・・・・・ フィクションとしての人種
後藤和歌 ・・・・・・ 『リドレス運動』から見るカナダの日系移民
田中智子 ・・・・・・ 中国の権力とジェンダー
小林由賀里 ・・・・ 組織的な物理的暴力は何故起こるのか―E.フロム、N.エリアスの議論をも
とに
谷川絵理花 ・・・・ インドにおける教育と社会変容
藤村夏樹 ・・・・・・ 戦争とメディア
羅昭珍 ・・・・・・・・ 中江兆民の政治思想を考える
法学 (高橋寿一)
野崎美穂 ・・・・・・ 定住外国人の教育をめぐって―日系ブラジル人の状況を中心に
小坂なな ・・・・・・ 幼児の過失相殺
綿引智之 ・・・・・・ パブリシティ権―映像メディア時代の新たな知的財産権
多田佐和子 ・・・・ 環境政策の理論と実際
泉川真智子 ・・・・ 食の安全と法
遠山泰啓 ・・・・・・ 中国競争法の域外適用について―日本、アメリカ、EU のそれとの比較を
社会学(中野敏男)
通して
菅原琴柱 ・・・・・・ 法定代理人と未成年者との間の利益相反性の判断基準
秋吉郁恵 ・・・・・・ 日本人ムスリマを通して見るイスラームという生き方の魅力
岩沢久美子 ・・・・ FGMをめぐる言説の研究
國分友紀子 ・・・・ ジェンダー・アイデンティティの言説分析
佐藤祐太 ・・・・・・ セクシャル・アイデンティティの政治学
大塚浩央 ・・・・・・ セクシャル・ハラスメントの社会学―〈権力〉とジェンダーの構図
八子聡美 ・・・・・・ ドメスティック・バイオレンスの社会学
伊藤真紀子 ・・・・ メディアの中の女性像
中川志大 ・・・・・・ 現代日本におけるナショナリズムの自明性
得能仁美 ・・・・・・ 自由を求めて―下着改革に見る女性解放運動
木村いずみ ・・・・ 東京『部屋カフェ』分析―内閉化する若者たちのコミュニケーション
比較教育学(倉石一郎)
佐藤三奈子 ・・・・ 朝鮮半島における近代教育の普及は日本の功績か
川松雅美 ・・・・・・ イタリア普通教育における統合教育導入とその意義
小林愛恵 ・・・・・・ イラン・イスラム革命前後の高等教育の変遷
麻生和美 ・・・・・・ カナダ多文化主義の歩んできた道
田中祥子 ・・・・・・ ビルマにおける言語政策―ウ・ヌ政権期とネ・ウィン政権期の比較
宮本茜 ・・・・・・・・ フランス社会における統合―移民二世の教育を中心にして
小宮山徹 ・・・・・・ 環境教育の変遷とその意味についての考察―公害学習から環境教育へ
畑秀典 ・・・・・・・・ 韓国・日本における英語教育史の社会学的考察
吉田愛 ・・・・・・・・ 日本における帰国子女教育問題―インタビュー調査から見えてきた<帰国
子女の共通点>と<帰国子女教育問題の解決策>
歴史学(稲田雅洋)
青木絵美 ・・・・・・ 新聞報道と政治
佐藤圭 ・・・・・・・・ ハワイ併合と日米関係
菊田隆一 ・・・・・・ 日中間の歴史認識の相違
二宮史子 ・・・・・・ 日本・中国における日中戦争(抗日戦争)に対する評価・認識の比較
29
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西ヨーロッパ地域研究(若松邦弘)
西ヨーロッパ地域研究(増谷英樹)
戸倉真咲 ・・・・・・ 国籍法にみるフランスの移民問題
中村宇雄 ・・・・・・ サッチャー政権期におけるイギリス農業政策の形成構造
山田勇太 ・・・・・・ ホロコーストはいかにして起こったか
岩田恵理香 ・・・・ ドイツにおけるリサイクルシステム
齋藤桐子 ・・・・・・ ドイツにおける環境問題とエコロジー
清水梨衣 ・・・・・・ ドイツにおける国民国家と国民形成
河渕いつか ・・・・ ドイツにおける労働市場政策と社会保障
馬寧 ・・・・・・・・・・ ナチスによる強制労働と中国人強制連行
木村隆介 ・・・・・・ ニュルンベルクとナチ党全国党大会
野中千草 ・・・・・・ 環境共生型まちづくり
中川由美子 ・・・・ 近代ドイツにおけるユダヤ女性
山本めぐみ ・・・・ 杉原千畝と日本のユダヤ政策
奈良部麻美 ・・・・ 第三帝国下の社会
高森賢一 ・・・・・・ 東西ドイツとオーストリアにおける戦後補償
田中清隆 ・・・・・・ 東西ドイツの経済統合政策
小林純子 ・・・・・・ 統一後ドイツの見えない壁
西ヨーロッパ地域研究(工藤光一)
篠原千春 ・・・・・・ フランスにおけるカップル形態の多様性とその問題点
藤村広祐 ・・・・・・ ヨーロッパ統合による「地域」の可能性とアイデンティティの変容―アル
西ヨーロッパ地域研究(立石博高)
ザスを事例に
対崎奈津子 ・・・・ 近現代フランスにおける余暇と時間意識
瀬戸川杏奈 ・・・・ 現代フランスの人種主義―F・N と移民問題
高橋澄人 ・・・・・・ ガリシア・ナショナリズム−第二共和政期における自治権獲得をめぐるせ
東ヨーロッパ地域研究(小原雅俊)
橋本菜穂美 ・・・・ 19 世紀後半のスペインにおける国民統合化の装置
渡邊麻紀 ・・・・・・ カタルーニャの言語政策
河野佳子 ・・・・・・ ポーランドにおけるサブカルチャーについて―ポーランド・クラブ・カル
めぎあい
チャー
寺尾貴世 ・・・・・・ 20世紀のフランスにおける移民たち
横井実奈 ・・・・・・ アメリカポピュラー音楽における東欧ユダヤ移民
木本真弓 ・・・・・・ イェドバブネの事件
東ヨーロッパ地域研究(高橋清治)
国包郁子 ・・・・・・ イェドヴァブネのユダヤ人虐殺考
田中篤 ・・・・・・・・ ポーランドの農業部門の EU 加盟交渉について考える
奈良岡律子 ・・・・ 現代ロシアの経済状況について
加藤奈美 ・・・・・・ シベリア資源開発と環境保全
佐藤佑美 ・・・・・・ ソヴィエト政府の民族政策
小林秀行 ・・・・・・ ソ連の崩壊と体制転換
小泉麗 ・・・・・・・・ ソ連崩壊とロシア
佐藤亜紀子 ・・・・ ソ連邦崩壊を巡って
山本真古 ・・・・・・ リトアニア
佐々木信人 ・・・・ 極東ロシアと日露経済
渋沢聡 ・・・・・・・・ 現代のレーニン像
菊池由希子 ・・・・ 第二次世界大戦後のソ連・ユーゴスラヴィア関係
森澤理奈 ・・・・・・ 独ソ不可侵条約をめぐって
玉井温子 ・・・・・・ 二つの軍事的介入をめぐって
安部操佐 ・・・・・・ 北方領土問題をめぐって
林田卓 ・・・・・・・・ 冷戦後の民族紛争に関する理論的考察
アメリカ地域研究(佐々木孝弘)
肥田木祥子 ・・・・ アメリカ公民権運動における性差別
水原悠紀 ・・・・・・ 「風と共に去りぬ」から考察する 1930 年代女性
八崎京子 ・・・・・・ アメリカへ渡った日本人移民一世女性と家政婦の仕事
30
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酒井円 ・・・・・・・・ アメリカ合衆国南部からカナダへ逃亡した黒人奴隷たち
アメリカ地域研究(金井光太朗)
アメリカ地域研究(安村直己)
岩本恵美 ・・・・・・ 現代アメリカ黒人映画に見える「人種」
服部聖 ・・・・・・・・ 黒人音楽文化とアメリカ消費社会
青山知喜 ・・・・・・ ボルティモア・オハイオ鉄道の社会的意義の考察
五味
岩井
憲一 ・・・・ 経済自由化の流れとメキシコ自動車産業
幸恵 ・・・・ 1970 年から 1990 年にかけてのアメリカ合衆国におけるメキシコ系女性の
意識変化ー労働市場と家庭の観点から
舞 ・・・・・・ パブロ・ネルーダの詩における歴史的記憶としての機能について
三宅 麻美 ・・・・ ブラジルのストリート・チルドレンー子ども達と地域社会ー
鈴木 美貴 ・・・・ アメリカ合衆国の新聞を通して見る 20 世紀のニュース報道とチカーノの
増井
アメリカ地域研究(高橋正明)
関係
志田恭子 ・・・・・・ プエルトリコ人のアイデンティティ
冨重博之 ・・・・・・ Marginacion e integracion: aproximacion a distintas perspectivas de la
situacion laboral de los "nikkei" en Japon
田代明子 ・・・・・・ キューバの経済と社会―二つのキューバ
鈴木愛 ・・・・・・・・ プエブラ・パナマ計画
緒方謙一 ・・・・・・ ラテンアメリカとアメリカ合衆国の相互関係
青木芳充 ・・・・・・ ラテンアメリカにおける移民とナショナリティ・エスニシティ・人種
桑原あかり ・・・・ ラテンアメリカにおける児童労働
西岡志穂 ・・・・・・ ラテンアメリカのサッカーと社会
芝田健 ・・・・・・・・ ラテンアメリカ地域におけるスポーツと社会の関係について
山田祥子 ・・・・・・ ラテンアメリカ貧困層の子ども
アメリカ地域研究(鈴木茂)
高橋有紀 ・・・・・・ 異文化間における他者のイメージ
山崎彩 ・・・・・・・・ 中南米のエコツーリズム
岡村尚美 ・・・・・・ 現代ブラジルの音楽
東アジア地域研究(臼井佐知子)
赤木妙子 ・・・・・・ ブラジルの歴史と女性
佐和田成美 ・・・・ 台湾における宗族組織の機能及び形態の歴史的変容―台湾における漢人移
東アジア地域研究(沢田ゆかり)
民社会を例に
長谷川賢 ・・・・・・ 中国明代嘉靖年間における政策とその歴史的意味
大澤香織 ・・・・・・ 中国雲南省における地域開発―東南アジア関係、メコン河流域開発の視点
から
村松さおり ・・・・ 21世紀の中国農業―開発輸入と日中農業
佐藤奈緒 ・・・・・・ 温州における郷鎮企業の発展―「赤い帽子」を脱いだ私営企業
高橋貴美子 ・・・・ 香港経済における製造業の存在意義―就業問題の視点から
金星 ・・・・・・・・・・ 在中日系企業の現地化問題およびその要因について
杉山智子 ・・・・・・ 中国の外資導入と日系企業の対中投資
明洪哲 ・・・・・・・・ 中国の産業高度化と日中貿易の将来
中西武司 ・・・・・・ 中国の市場開放と自動車産業
坂井智子 ・・・・・・ 東南アジア華人とその企業ネットワーク―インドネシア、タイの華人企業
東アジア地域研究(丹羽泉)
を中心に
向井大豪 ・・・・・・ 日本における中国経済報道―中国通貨政策に関する誤報に学ぶ
引地洋介 ・・・・・・ 福建省廈門の外資経済―台湾資本との結びつきの中で
丸山康一 ・・・・・・ 大韓民国における住民登録制度研究
小田原奈津子 ・・ 在米韓国人研究
伊藤佳子 ・・・・・・ 社会変化と理想的韓国人像の変化
安藤梢 ・・・・・・・・ 日本における生殖補助技術の規制に関する考察
石川由紀 ・・・・・・ 日本仏教と性差別
東アジア地域研究(月脚達彦)
澤登まりや ・・・・ 北朝鮮鎖国社会
飯島梓 ・・・・・・・・ ピョンヤンの現代建築
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東アジア地域研究(二木博史)
大場江梨子 ・・・・ モンゴル国における都市への人口流入について
ツォグト・ハリオン ・ モンゴルと周辺国との貿易関係
早川菜つみ ・・・・ 日本とモンゴルの関係とイメージ形成
東アジア地域研究(野本京子)
チア・ポーリン 日本軍占領下のシンガポールにおける日本語教育
穴井みさき ・・・・ 薩摩藩における富山売薬業の展開過程―昆布上納に注目して
一ノ瀬美紀 ・・・・ シンガポールの都市形成
槇彩子 ・・・・・・・・ Wanita dan Politik di Malaysia: Kaum Ibu, Wanita dan Puteri UMNO
東アジア地域研究(吉田ゆり子)
東南アジア地域研究(左右田直規)
マレーシアの女性と政治―UMNO のカウム・イブ、ワニタ、およびプトリ
小池明子 ・・・・・・ アジア通貨危機とマレーシア:マハティールによる「開発体制」の正当化
の論理を探る
須田明子 ・・・・・・ インドネシアの南方特別留学生
小林さやか ・・・・ オランアスリと開発政策:教育事情を中心に
伊藤恵理子 ・・・・ マハティールの思想と行動:マハティールのイスラム論に関する一考察
松浦友香 ・・・・・・ マレーシアにおける外国人労働者―バングラディッシュ人労働者の事例か
ら不法就労に至る動機を探る
谷由希子 ・・・・・・ マレーシアにおける言論の自由
近藤弘幸 ・・・・・・ マレーシアにおける天然ゴム産業の推移
米田菜美 ・・・・・・ マレーシアの華人社会:マラッカとシンガポールのババ
東南アジア地域研究(小泉順子)
豊永登 ・・・・・・・・ マレーシア観光開発とエコツーリズムの現状
佐藤郁美 ・・・・・・ 港市マラッカ
平林賢児 ・・・・・・ 社会保障の国際比較―日本とマレーシアの社会保障制度
石井美千子 ・・・・ 現代タイにおける国内外への労働移動
東南アジア地域研究(今井昭夫)
鈴木里美 ・・・・・・ タイにおける華僑―20 世紀前半の華僑政策と柔軟性
服部有紀 ・・・・・・ タイにおける売買春の現状
梅本良子 ・・・・・・ 表象されるタイ人女性たち―タイ映画の中の女性像とそれが生み出すもの
竹之内千香 ・・・・ 近年のベトナム芸能事情―多様化する『ベトナムポップス』とその管理に
ついて
松井玲央 ・・・・・・ ASEAN の基本理念の形成と展開
古川未記 ・・・・・・ ベトナムにおける高等教育
山田真実子 ・・・・ ベトナムの社会保障について
井関しおり ・・・・ ベトナムの農村におけるジェンダー
柏良紀 ・・・・・・・・ ベトナム経済と情報技術
新井晃 ・・・・・・・・ ベトナム紅河デルタの農業・農村開発における合作社
清水一臣 ・・・・・・ ホー・チ・ミン表象―多様化するイメージとその可能性
東南アジア地域研究(齋藤照子)
須賀由美子 ・・・・ ビルマの国民統合の過程における仏教思想
川内理代 ・・・・・・ アウンサン・スーチーの思想
清水美生子 ・・・・ ビルマ式社会主義―その発展への道
藤田恭子 ・・・・・・ フィリピンの農地改革―1988年包括的農地改革法をもとに進められて
いる農地改革の成果と今後の課題
高井敏行 ・・・・・・ 新思考政策の研究―ラオス国内情勢と国際情勢による分析
松川倫子 ・・・・・・ 中国における企業文化について―海爾集団公司と松下電器産業の比較を通
南・西アジア地域研究(藤井毅)
南・西アジア地域研究(粟屋利江)
して
板橋力 ・・・・・・・・ 脳死・臓器移植問題と仏教―上座部仏教の視点から
横山泰明 ・・・・・・ 日本におけるインド不可触民に関する認識の枠組み
藤森英子 ・・・・・・ インドの家族計画における諸問題―サン・プレファレンスと女児堕胎なら
びに女児殺し
櫻井杏子 ・・・・・・ SEWA(女性自営者協会)のマイクロファイナンス事業とエンパワーメン
ト
32
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松井佳菜 ・・・・・・ 理想的結婚像に見る結婚観とジェンダー―ケーララ(南インド)における
南・西アジア地域研究(藤田進)
南・西アジア地域研究(八尾師誠)
南・西アジア地域研究(新井政美)
南・西アジア地域研究(林佳世子)
アンケート調査をもとに
高野洋子 ・・・・・・ 現代シリアの政治と社会構造
越智道子 ・・・・・・ 9-11 以後の対アラブ報道
松岡幸江 ・・・・・・ ブッシュ父子の『栄光』と闇―アメリカはその存在を容認しつづけるか
菊森浩記 ・・・・・・ 民主主義とユダヤ人・アラブ人
小倉邦子 ・・・・・・ アフガニスタンにおける女性問題
谷口浩之 ・・・・・・ トルコの西洋化に関する一考察―ミュムタズ・トゥルハンを手がかりに
室和憲 ・・・・・・・・ ケマル・アタチュルクの人物像
新妻幸恵 ・・・・・・ トルコ共和国におけるイマーム・ハティプ学校の歴史と現状
高井博子 ・・・・・・ トルコの油相撲―その歴史と文化的位置づけ
只野千鶴 ・・・・・・ トルコ共和国における行政発掘調査
森かおり ・・・・・・ 現代トルコにおける観光業の整備に関する研究
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【資料】地域・国際コース・教官一覧
国際政治
アメリカ地域研究
井尻秀憲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
オブラス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
金井光太郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
佐々木孝弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
西立野園子 ・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
高橋正明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
渡辺啓貴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
小笠原欣幸 ・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
安村直己 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
鈴木茂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
大川正彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
東アジア地域研究
臼井佐知子 ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
国際経済
新熊隆嘉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
沢田ゆかり ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
田島陽一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
丹羽泉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
月脚達彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
蒲生慶一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
中山智香子(大学院) ・・・・・・ [email protected]
二木博史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
沼田京子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
吉田ゆり子 ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
比較社会
中野敏男 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
千田有紀 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
倉石一郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
東南アジア地域研究
佐藤弘幸 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
佐藤公彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
左右田直紀 ・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
稲田雅洋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
小川英文 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
小泉順子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
今井昭夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
西ヨーロッパ地域研究
若松邦弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
斉藤照子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
増谷英樹 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
相馬保夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
南・西アジア地域研究
工藤光一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
高下一郎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
粟谷利江 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
藤井毅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
立石博高 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
藤田進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
八尾師誠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
新井政美 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
東ヨーロッパ地域研究
高橋清治 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
林佳世子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・[email protected]
鈴木義一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
小原雅俊 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
篠原琢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [email protected]
34
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東京外国語大学外国語学部
地域・国際コース
カリキュラム案内 2003
2003 年4月1日発行
編集
地域国際講座・カリキュラム委員会(今井昭夫、大川正彦、金井光太郎、
蒲生恵一、工藤光一、鈴木茂(委員長)
、林佳世子、丹羽泉、吉田ゆり子)
[email protected]
発行
東京外国語大学外国語学部地域国際講座
印刷
株式会社 美巧社
東京都府中市朝日町 3−11−1
東京都文京区小石川 2−2−14
35
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