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第 2 章 検索の目的と種類
目録検索 第2章 検索の目的と種類 国立情報学研究所 NACSIS-CAT/ILL セルフラーニング教材 1 目録検索 第2章 1項 検索の目的と種類 検索の目的 書誌レコード検索とは、登録 しようとす る資料 に対応 す る書誌レコードが、すでに総 合目録デー タベー スにあ る かどうかを 確認す る作業 で す。 正確に検索することで、正し い書誌レコ ードに 対して 所 蔵データを 登録す ること が できます。 また、検索もれにより無用な 重複書誌レ コード を作成 す ることのないよう、注意しま しょう。 十分に検索を行って、総合目 録データベ ースに 書誌レ コ ードを発見 できな かった 場 合だけ、新規の書誌レコード を作成することができます。 2項 検索のタイミング 現在、全国1,000以上の参加機 関が、随時、総合目録データ ベースの登録・更新を行って います。 総合目録データベースは常に 更新されているので、登録作 業の直前のタイミングで検索 を行う必要があります。 検索から時間をおいた登録作 業は、重複書誌レコードの作 成や、異なる書誌レコードに 所蔵データをつける要因とな ります。 検索のタイミングは、登録作 業の直前としましょう。 国立情報学研究所 NACSIS-CAT/ILL セルフラーニング教材 2 目録検索 第2章 1項 検索の目的と種類 検索(ファイル検索) 目録システムにおける検索に は、ファイル検索とリンク参 照があります。 検索キーを指定して、ファイ ルを直接検索することを、 「検 索」もしくは「ファイル検索」 といいます。 ファイル検索は、書誌レコー ドの検索や、典拠レコードの 検索に使います。 各レコードの種類別に検索画 面が用意されています。 国立情報学研究所 NACSIS-CAT/ILL セルフラーニング教材 3 目録検索 第2章 検索の目的と種類 例えば図書書誌検索用の画面では、 タイトルや著者名などを検索キー (検索語)として、ファイル検索を します。 この教材の画面例・操作例では、国 立情報学研究所が開発したクライ アントであるWebUIPを使っていま す。 使っているシステムにより、実際の 画面や操作方法が異なりますが、デ ータ内容やCAT業務の考え方は同じ です。 検索フィールドには「キーワードフ ィールド」と「コードフィールド」 があります。 「キーワードフィールド」では、検 索キーをスペースやコンマで区切 って、複数指定することができま す。また、末尾に*を入力すると前 方一致検索になります。 一方、「コードフィールド」は検索 2項 リンク参照 キーを1つしか入力できません。 リンクをたどってリンク関係にあ るレコードを検索するのが「リンク 参照」です。 総合目録データベースでは、書誌レ コードには所蔵レコードがリンク 付けられています。 また、書誌レコードと典拠レコード もリンク付けられており、互いに参 照することができるのです。 なお、書誌レコードと(親)書誌レコ ードのリンク参照は図書書誌ファ イルにおいてのみ有効で、書誌レコ ードとタイトル変遷レコードのリ ンク参照は雑誌書誌ファイルにお いてのみ有効です。 ファイル検索、リンク参照の実際に ついては、第3章と第4章でみていき ます。 国立情報学研究所 NACSIS-CAT/ILL セルフラーニング教材 4 目録検索 第2章 1項 検索の目的と種類 検索順序の原則と検索対象ファイルの設定 目録業務の検索においては、 最初に総合目録データベース を検索するのが原則です。 ファイル検索の条件にあった レコードが、どのファイルの ものかを確認するようにしま しょう。 総合目録データベースの検索 が不十分なまま参照ファイル を利用することは、重複レコ ード作成の要因となります。 NACSIS-CATでは、同時に複数 のファイルを検索対象にした り、検索順序を自由に設定で きます。 ただし、常に最初に総合目録 データベースを検索するとい う原則は守らなければなりま せん。 国立情報学研究所 NACSIS-CAT/ILL セルフラーニング教材 5