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研究船上における非密封放射性同位元素 利用の手引き (外部

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研究船上における非密封放射性同位元素 利用の手引き (外部
参考 22
2014 年 6 月 改 訂 研 究 船 上 に お け る 非 密 封 放 射 性 同 位 元 素 利 用 の 手 引 き ( 外 部 研 究 者 用 ) 独 立 行 政 法 人 海 洋 研 究 開 発 機 構 (注 )本 手 引 書 の対 象 となる研 究 船 は「なつしま」、「よこすか」、「かいれ
い」、「みらい」、「かいよう」、「新 生 丸 」に限 ります。学 術 研 究 船 「白 鳳
丸 」における非 密 封 放 射 性 同 位 元 素 の利 用 につきましては、本 手 引 書
の対 象 とはなりませんのでご注 意 ください。
<目次>
1.研究船上での非密封放射性同位元素の利用条件と手続きについて
(1)利用条件
(2)利用までの手続きについて
2.アイソバン実験室の概要
3.その他
(1)緊急時の対応
(2)消耗品について
(3)備品について
4.問合せ先
1.研究船上での非密封放射性同位元素の利用条件と手続きについて
(1)利用条件
イ . 使 用 場 所
非 密 封 放 射 性 同 位 元 素( 以 下「 非 密 封 RI」と い う 。)は 非 密 封 RI 実 験 用 コ ン テ ナ
ラ ボ( 以 下「 ア イ ソ バ ン 実 験 室 」と い う 。)内 、許 可 を 得 た 現 場 培 養 器 、保 圧 採 水 器 、
カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 及 び 基 礎 生 産 力 測 定 用 自 動 培 養 装 置 ( 以 下 「 SID」 と い う 。)
で 使 用 で き ま す( ※ )。な お 、ア イ ソ バ ン 実 験 室 に つ い て は 、1 号 及 び 2 号 の 2 基 が
あり、いずれか1台を研究船上に搭載して使用します。利用に当たりアイソバン実
験室の指定及び複数基の搭載はできません。
(※ )現 場 培 養 器 、 保 圧 採 水 器 、 カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 及 び S ID に つ い て は 単 独 で 使 用 す る こ と は で き ず 、 必 ず ア
イソバン実 験 室 を研 究 船 上 に搭 載 することが必 要 です。
.
ロ.廃液の処理について
アイソバン実験室には排水設備が設置されていないため、発生した廃液について
は全て専用のポリタンクに収納することになります。その都合上、廃液の排出につ
いては量的な制約がありますので予めご了承下さい。なお、アイソバン実験室内に
はシンクが設置されていますが、排水口にポリタンクを設置して使用する簡易的な
ものであり、通常の実験室のような水回りの機能は有しておりません。
ハ . 所 属 機 関 に お け る 放 射 線 業 務 従 事 者 の 登 録
利用者は所属機関の放射線業務従事者であることが必要ですので、乗船前に必ず
所属元で放射線業務従事者登録を行って下さい。
詳 細 に つ い て は 所 属 元 の 放 射 線 管 理 部 署( 大 学 の ア イ ソ ト ー プ 総 合 セ ン タ ー な ど )
にお尋ねください。
なお、所属元が放射線管理業務を行っていない場合はご相談下さい。
二 . 機 構 に お け る 第 1 類 放 射 線 取 扱 者 ( 放 射 線 業 務 従 事 者 ) の 登 録
利 用 者 は 上 記 ハ . に 併 せ 、 機 構 の 第 1 類 放 射 線 取 扱 者 と し て も 登 録 す る 必 要 が あ
ります。
第 1 類 放 射 線 取 扱 者 登 録 に つ い て は 教 育 訓 練 の 受 講 、 場 合 に よ っ て は 健 康 診 断 の
受 診 が 必 要 と な る 場 合 が あ り ま す の で 、 研 究 船 上 で 非 密 封 RI を 利 用 さ れ る 予 定 の
ある方はお早めに登録の手続きをお願い致します。
ホ . 管 理 区 域 管 理 者 と 有 資 格 者 の 配 置
利用者は管理区域管理者及び第1種放射線取扱主任者免状を有する者を必ず手配
の う え 配 置 し 、 当 該 非 密 封 RI を 使 用 す る 期 間 乗 船 さ せ て 下 さ い 。 機 構 で は 管 理 区
域管理者及び有資格者の派遣、斡旋、紹介は致しておりません。
(※)管 理 区 域 管 理 者 はアイソバン実 験 室 の使 用 に当 たり、その管 理 責 任 を有 する者 として配 置 して下 さい。なお、
配 置 に 当 た り 特 別 の 資 格 は 要 し ま せ ん 。 (乗 船 す る 放 射 線 取 扱 主 任 者 が 兼 務 し て も 問 題 あ り ま せ ん 。 )
ヘ . 使 用 す る 非 密 封 RI の 手 配
使 用 す る 非 密 封 RI は 自 ら 用 意 し て 下 さ い 。
ト . 放 射 線 安 全 委 員 会 に よ る 承 認
非 密 封 RI を 機 構 に お い て 使 用 す る 場 合 は 、「 放 射 性 物 質 等 使 用 計 画 書 」を 作 成 の
うえ申請し、毎年度末に開催される機構の放射線安全委員会の審議を経て承認され
る こ と が 必 要 で す 。( 研 究 課 題 が 採 択 さ れ た 場 合 で も 、同 委 員 会 で 非 密 封 RI の 使 用
計 画 に つ い て 不 承 認 と さ れ た 場 合 は 、 非 密 封 RI の 使 用 は で き ま せ ん 。)
チ.使用可能な核種、数量、使用時間等
ア イ ソ バ ン 実 験 室 内 、 現 場 培 養 器 、 保 圧 採 水 器 、 カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 及 び SID
で 使 用 ・ 貯 蔵 で き る 非 密 封 RI の 核 種 、 使 用 数 量 、 貯 蔵 数 量 、 使 用 時 間 等 は 表 1 ~
表3に記載のとおりです。
リ.数量の割り当て
当 該 年 度 中 及 び 同 一 四 半 期 の 間 に 非 密 封 RI 利 用 予 定 の 研 究 グ ル ー プ が 複 数 あ る
場合は、表1~表3の年間使用数量及び3ヶ月間使用数量に示す数量を各研究グル
ープに均等に割り当てることとします。ただし、研究グループ間で調整を行う場合
はこの限りではありません。
ヌ.その他の調整
そ の 他 、 ア イ ソ バ ン 実 験 室 の 利 用 に お い て 各 研 究 グ ル ー プ の 間 で 調 整 事 項 が 生 じ
た場合は、そのつど調整し利用していただきます。
ル.乗船期間中のアイソバン実験室の管理
乗 船 期 間 中 の ア イ ソ バ ン 実 験 室 の 管 理 ( 点 検 、 実 験 の 準 備 、 帳 簿 の 記 帳 、 線 源 の
管理、汚染防止対策など)は、アイソバン実験室を利用する研究者に行っていただ
きます。
ヲ.注意事項
本手引きの記載内容は平成26年6月1日現在のものです。
実 際 に 非 密 封 RI 実 験 を 行 う に 際 し て は 、 許 可 内 容 等 の 変 更 に よ り 現 行 の 非 密 封
RI の 使 用 条 件 が 変 更 さ れ る 場 合 も 想 定 さ れ ま す の で 、 予 め ご 了 承 く だ さ い 。
(2)利用までの手続きについて
研 究 船 上 で の 非 密 封 RI 利 用 ま で に 要 す る 手 続 き は 以 下 の と お り で す 。 各 手 続 き
の詳細についてはその都度ご案内いたします。
イ.放射性物質等使用計画書による申請
研究課題の採択後、
「 放 射 性 物 質 等 使 用 計 画 書 」を 作 成 し 申 請 し て 下 さ い 。申 請 さ
れた使用計画については放射線安全委員会(毎年度末に開催)に付議され、使用に
当たっては同委員会の承認が必要です。
(研究課題が採択された場合でも放射線安全
委 員 会 に お い て 不 承 認 の 場 合 は 当 該 計 画 に 基 づ く 非 密 封 RI の 利 用 は で き ま せ ん 。)
ロ.第 1 類放射線取扱者(放射線業務従事者)の登録申請
放 射 線 安 全 委 員 会 の 承 認 後 、研 究 航 海 開 始 前 ま で に 機 構 の 第 1 類 放 射 線 取 扱 者 と
して登録申請を行ってください。
(登録されるまでには所属元での放射線業務従事者登録、機構での放射線業務従
事者登録の双方が必要になり相応の時間を要しますので、余裕をもってお申し込み
下 さ い 。)
ハ . 放 射 性 物 質 の 入 手 申 請
非 密 封 RI を 持 ち 込 む 場 合 ( 購 入 し 、 研 究 船 宛 て に 納 品 す る 場 合 も 含 む 。) に は 、
事前に放射性同位元素入手承認申請書を提出してください。
ニ.その他の手続き
そ の 他 の 諸 手 続 き に つ い て は 、 担 当 部 署 か ら ご 連 絡 い た し ま す 。
表 1 ア イ ソ バ ン 実 験 室 に お け る 使 用 数 量 及 び 貯 蔵 能 力 ( 1 号 、 2 号 共 通 )
密封されていない放射性同位元素
C-14
核種
物理的状態
種
類
及
び
数
量
固体・液体
気体
化学形等
年間使用数量
H-3
S-35
Mn-54
Fe-55
固 体・液 体
固 体・液 体
固体・液体
固体・液体
すべての化合物
1.480GBq
80MBq
1.480GBq
1.776GBq
0.01 MBq
74 MBq
740MBq
40MBq
740MBq
888MBq
0.01 MBq
74 MBq
370MBq
20MBq
370MBq
444MBq
0.005 MBq
37MBq
1.480GBq
1.776GBq
0.01 MBq
74 MBq
3ヶ月間
使用数量
1日最大
使用数量
1.480GBq
貯蔵能力
使用の目的
生体機能及び化学分析法に関する研究
使用方法
トレーサー
C-14( 気 体 )の 使 用 数 量 は 、C-14( 固 体・液 体 )の 使 用 数 量 の 内 数 で あ る 。
備考
表 2 SID の 使 用 数 量
密封されていない放射性同位元素
種
類
及
び
数
量
核種
C-14
物理的状態
固体・液体
化学形等
すべての化合物
年間使用数量
10MBq
3ヶ月間
使用数量
1日最大
使用数量
5MBq
500kBq
使用の目的
生体機能及び化学分析法に関する研究
使用方法
トレーサー
● 本 表 の 使 用 数 量 は SID1 台 当 た り の 数 量 で あ る 。
備考
● SID に お け る 総 使 用 数 量 に つ い て は 、研 究 船 に 搭 載 す る ア イ ソ バ ン
実験室の使用数量(表1)の内数である。
● SID は 許 可 を 得 た 仕 様 に 限 る 。
表 3 現 場 培 養 器 、 保 圧 採 水 器 及 び カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 の 使 用 数 量
密封されていない放射性同位元素
C-14
核種
物理的状
態
種
類
及
び
数
量
固体・液体
気体
H-3
S-35
Mn-54
Fe-55
固体・液体
固体・液体
固 体・液 体
固 体・液 体
化学形等
年間使用
数量
3ヶ月間
使用数量
1日最大
使用数量
すべての化合物
1.480GBq
80MBq
1.480GBq
1.776GBq
0.01 MBq
74 MBq
650MBq
40MBq
650MBq
888MBq
0.01 MBq
74 MBq
10MBq
10MBq
10MBq
100MBq
0.005 MBq
37MBq
使用の目的
生体機能及び化学分析法に関する研究
使用方法
トレーサー
● C-14( 気 体 ) の 使 用 数 量 は 、 C-14( 固 体 ・ 液 体 ) の 使 用 数 量 の 内 数 で あ
る。
●本表の使用数量については、研究船に搭載するアイソバン実験室の使用
数量(表1)の内数である。
●現場培養器、保圧採水器及びカプラー式保圧採水器を複数用いる場合の
総使用数量は本表中の使用数量を上限とする。
各々の採水器等の使用核種は次のとおりとする。
備考
・ 現 場 培 養 器 : C-14,S-35
・ 保 圧 採 水 器 : H-3,C-14,S-35,Mn-54,Fe-55
・ カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 : H-3,C-14,S-35,
●現場培養器、保圧採水器及びカプラー式保圧採水器は許可を得た仕様に
限る。
● 現 場 培 養 器 の 使 用 時 間 は 1200 時 間 / 3 ヶ 月 ( 168 時 間 / 週 ) と す る 。
● 保 圧 採 水 器 及 び カ プ ラ ー 式 保 圧 採 水 器 の 使 用 時 間 は 250 時 間 / 3 ヶ 月
( 168 時 間 / 週 ) と す る 。
2.アイソバン実験室の概要
ア イ ソ バ ン 実 験 室 は 研 究 船 上 で 非 密 封 RI を 使 用 す る 際 に 搭 載 す る 可 搬 式 の 管 理 区
域( 20 フ ィ ー ト 舶 用 コ ン テ ナ )で す 。本 ア イ ソ バ ン 実 験 室 は 海 洋 調 査 船「 な つ し ま 」、
深 海 潜 水 調 査 船 支 援 母 船 「 よ こ す か 」、 深 海 調 査 研 究 船 「 か い れ い 」、 海 洋 調 査 船 「 か
い よ う 」、 海 洋 地 球 研 究 船 「 み ら い 」、 東 北 海 洋 生 態 系 調 査 船 「 新 青 丸 」 に 設 置 す る こ
とが可能です。
な お 、 本 書 は 作 成 時 点 の 体 制 に 基 づ き 記 載 さ れ て い ま す 。 実 際 の 使 用 時 に は 要 領 等
の変更がある場合もありますので、あらかじめご了承ください。
ア イ ソ バ ン 実 験 室 の 構 造 に つ い て は 図 1 , 2 の と お り で す 。
図 1 ア イ ソ バ ン 実 験 室 1 号 の 平 面 図
図 2 ア イ ソ バ ン 実 験 室 2 号 の 平 面 図
3.その他
(1)緊急時の対応
放 射 性 物 質 の 漏 え い 、 想 定 外 の 被 ば く 等 の 緊 急 時 に は 速 や か に 一 等 航 海 士 若 し く
は船長にご連絡ください。
(2)消耗品について
観 測 ・ 実 験 に 必 要 な 消 耗 品 ( 養 生 用 ポ リ エ チ レ ン ろ 紙 、 ペ ー パ ー タ オ ル 、 グ ロ ー
ブ類、廃棄物用ビニール袋など)は利用者でご用意ください。
(3)備品について
ア イ ソ バ ン 実 験 室 に は 、 RI 実 験 用 ド ラ フ ト チ ャ ン バ ー 、 RI 貯 蔵 用 冷 蔵 庫 、 試 料
保管用冷凍冷蔵庫、小型ディープフリーザーが備え付けられていますが、実験に必
要な機器等については事前にご確認の上、利用者がご用意ください。
4.問合せ先
担 当 部 署 : 安 全 ・ 環 境 管 理 室
担 当 者 : 望 月 芳 和 、 青 柳 竜 一
電 話 : 046-867-9104、 9118
電 子 メ ー ル : [email protected]
[email protected]
フ ァ ク シ ミ リ : 046-867-9195
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