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Italia Marche

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Italia Marche
2012年3月号
ItaliaWine list
テラヴェール株式会社
東京都港区赤坂 4-1-31 アカネビル 7F 〒107-0052
TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681
商品情報・画像はHPhttp://www.terravert.co.jp/
飲み頃ワインはテラヴェール・ブログhttp://ameblo.jp/terravert/
『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』
イタリア国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています
倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用
『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』
御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
『テクニカルデータが充実』
各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
嘘のないファインワイン
最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束
『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。
『务化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』
| 2 テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横
浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行
います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお取引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け
できるよう努力いたします。
フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して
います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ
ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸
送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで
あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。
日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管
は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫
時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル丌良などをできる限り排除
いたします。
フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に
揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を受
けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ
メージを受けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。
出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、
外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ
ックに積み込まれます。
『最高の状態のワインはやっぱり美味しい』
残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも务化したワインは多く存在します。本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられません。日
本人は元来、旪の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚を持つと
言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛す
る人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、ワインの本当の楽しさを尐しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴ
ェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお届けすることを約束します。最高の状態管理で造り手の意思と土壌
の個性をお届けします。
テラヴェールのイタリアワイン造り手一覧
≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫
|3
ヴァッレ・ダオスタ(P7)
ロンバルディア(P4)
トレンティーノ(P10)
アルト・アディジェ(P13)
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
レ・クレーテ
ヴィッラ フランチャコルタ
ウベルティ フランチャコルタ
カサ・カテリーナ
フォラドリ
ポイエル・エ・サンドリ
ニーデルマイヤー
フランツ・ゴイエル
バロン・ウィッドマン
コフェレルホーフ
ピエモンテ(P20)
フリウリ(P17)
ネッビオーロ・ディ・カレーマ
レ・ピアーネ
アントニオロ
イオッパ
マッテオ・コレッジァ
マリオ・マレンゴ
G.D.ヴァイラ
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
ジュゼッペ・マスカレッロ
プリンチピアーノ・フェルディナンド
ロアーニャ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
モッカガッタ
ラ・カ・ノヴァ
カッシーナ・ロエラ
ダリオ・プリンチッチ
ヴェネト(P18)
カ・ラ・ビオンダ
マルスーレ
エミリア・ロマーニャ(P36)
ラ・ストッパ
デナーヴォロ
カ・デ・ノーチ
マルケ(P50)
ラ・モナチェスカ
サルタレッリ
レ・カニエッテ
トスカーナ(P39)
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
モンテセコンド
リヴェルナーノ
カザルヴェント
レ・チンチョレ
バッケレート
アンブラ
サンタ10
グラッパ・リキュール(P62)
ヴァルネッリ/マルケ
シボーナ/ピエモンテ
プーリア(P57)
ナタリーノ・デル・プレーテ
ウンブリア(P47)
パラッツォーネ
コッリ・アメリーニ
ミルツィアデ・アンタノ
シチリア(P58)
カンパーニャ(P53)
コス
ジローラモ・ルッソ
グラーチ
ラモレスカ
カンティーナ・デル・タブルノ
ベニート・フェラーラ
ペリッロ
サンフランチェスコ
『食文化としてのイタリアワイン』
イタリアの食文化は奥が深い。地域に根ざした料理はその地域独特のものであり、地のものを食す、まさにマンマの味。ワインはと言えば、年々加
熱するワイン醸造の技術進歩と自然派志向。確実に進化する一方でマンマの味とは思えないワインの存在も無視できなくなってきたようです。そ
んな中、テラヴェールがイタリアワインに求めるのは“マンマの味”。地域に根ざした食文化としてのワインをお届けしたい。私達、テラヴェールの出
発点はレストラン。フランスワインもイタリアワインもテーブルの上で真価を発揮するワインが理想です。シンプルであっても、偉大なワインであって
も、ビオディナミであろうが、先進的であろうが、古典的であろうが、それ自体は最重要ではありません。卖体で飲んでも寂しかったり、素気なかっ
たりするワインであっても食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。欠点の無い完成されたワインも素晴らしいものです。し
かし、私達がもっと伝えたいのはピエモンテの煮込みと一緒に飲んだ時に肉の甘みをぐっと引き立ててくれる粗野なランゲ・ネッビオーロであり。炭
火で焼いた赤身肉と合わせた時にシンプルなサンジョヴェーゼが、まるで香辛料のように味わいを引き締めてくれたりといった経験。料理とワイン
の楽しさは難しいことではありません。ワインの最も自然で最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、レストラン様と共に尐しでも広げていきたい。もっと
感覚的に、もっと気楽に楽しめるようになればワインはもっと受け入れられるのではないでしょうか。
最後に自然なワインについて。一時期のモダン・バローロにおいて、過度の抽出を行い、ローストの強いバリックで樽の雰囲気を加えたワインは料
理とは相容れませんでした。自然なワイン造りも行き過ぎれば、葡萄そのものの質や土地の個性を覆い隠してしまうこともあるようです。自然を尊
重することは勿論ですが、飲み物として安全であり、葡萄そのものの表現やワインとしての風味を損なっているものは自然であるとは思えません。
ワインは充実した時間を楽しむ最も情緒的なお酒。頭で飲むのではなく、楽に、卖純に美味しく、楽しく飲めなければいけないと思うのです。本当
の自然なワインとは無理せず、自然に飲めてしまうようなワインなのではないでしょうか。
TOP
Azienda. Agricola
Villa
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
ヴィッラ
|4
自社畑100%の家族経営フランチャコルタ
毎年決まったレストランのみで完売
今ではイタリアを代表するスパークリングワインの生産地となったフラン
チャコルタ。しかし、30年
前までは赤ワインの生産
地であった。70年代にベ
ルルッキ家が瓶内2次発
酵によるスプマンテを造り
始めてから、一部の大手
生産者によってその市場
は牽引されてきた。広大
な畑と設備を必要とする
スパークリングワインの生
産は現在でもベラヴィスタ
やカ・デル・ボスコのような
大手企業によって引率さ
れ、イタリア国内でもこの2
大巨頭のシェアは高く、品
質も安定している。彼等
は契約農家から葡萄、も
しくはワインを購入しワイン
に仕上げている。一方、自社畑葡萄のみを使い、栽培から醸造、ボトリ
ングまで全て自らの手で行い毎年レストランの予約のみで完売してしま
うフランチャコルタがあるのを御存知だろうか?
自社畑100%
ヴィッラは歴代モンティチェッリ・ブルッサーティ地区で果実や家畜を育
てつつワインの量り売りをしていたが、78年よりフランチャコルタのボトリ
ングを開始した歴史ある造り手。(この時代、フランチャコルタには10
軒の造り手しか存在しなかった)その後自社畑100%に拘り続け、現
在でも家族経営で37ha の自社畑からミレジメのみのフランチャコルタ
を産している。生産量はベースのブリュット・ミレジメで5000ケースと大
手の1/10以下の規模。昔からの顧客であるレストランからの熱烈な支
持を集めていて販売と同時に毎年完売すると言う。ヴィッラの畑はフラ
ンチャコルタ DOCG の東側に位置する。ベラヴィスタやカ・デル・ボスコ
商品記号
造り手
が位置する西半分はイゼオ
湖を形成した川からの堆積
土が主体で砂質が混じり込
む粘土質土壌。反対にヴィ
ッラの畑は海底が隆起した
土壌。1億5千年前の海底
に由来する複雑な土壌でア
ルプスの影響を強く受けてミ
ネラル分に富む。
ビオロジックと収量の制限
ヴィッラはこの地域で最も急な斜面の畑に岩を積み上げて畑にしてい
て、一切除草剤を使わずにビオロジックを採用し、人間の手で健康な
畑を維持している。また、特筆すべきは葡萄の品質の高さ。通常スパ
ークリングワインは、その泡の存在によって果実味の質を覆っている為、
スティルワインよりも収量が極端に多いことがほとんど。ヴィッラでは葡
萄樹1本から平均3~5房の葡萄を収穫する。(平均的生産者の1/2
程度の収量)平均植樹率は5,000本/ha と極端に高い設定。これに
よって泡にごまかさ
れることないしっかり
とした果実味を持つ
こととなる。収穫は全
て手摘み。醸造設
備は畑に隣接してい
るので直に低温に保
ち、ほとんど除梗せ
ずに65%程度まで
圧搾し、18度に保っ
て醗酵段階に入る。収穫、醗酵は区画ごとに行われる。そしてヴィッラ
の最も大きな特徴は『フランチャコルタもヴィンテージの個性をしっかり
表現すべき』との考え方から行われる卖一ヴィンテージによる瓶詰め
(熟成期間は法定基準よりも長く30ヶ月)。よってベースのフランチャコ
ルタまでもが、そのヴィンテージの個性を良くも悪くも表現することにな
る。(全てミレジメで瓶詰は2社のみ)
ワイン
69B71 Villa
Franciacorta Brut Millesimato
69L74 Villa
Franciacorta Brut Millesimato≪1500ml≫
ヴィッラ
ヴィッラ
州
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート
フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート
Lombardia
4月入港予定
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
2006
泡
750ml
4,000
2007
泡
1500ml
8,500
在庫
◎
△
80% Chardonnay, 10% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero ローム層にプラスしてミネラル分の多い畑。单西向き。ベースのワインながら条件は他のワインとほとんど変わらない。フランチャコルタでは完熟度合と酸とのバラ
ンスが大切とのことで酸度を見ながら収穫。空気圧で軽くプレス後、葡萄本来の香を大切に低温で醗酵。2006年は近年では最高のヴィンテージ。
69637 Villa
Franciacorta "Saten" Millesimato
69950 Villa
Franciacorta Brut Millesimato"Saten"≪1500ml≫
ヴィッラ
ヴィッラ
Lombardia
2005
泡
750ml
4,600
Lombardia
2005
泡
750ml
9,400
フランチャコルタ・サテン・ミレジマート
フランチャコルタ・ブリュット・サテン・ミレジマート・マグナム
〇
△
100% Chardonnay Roccolo(Provaglio)、Breda ,Tralicci(Monticelli Brusati)の葡萄を使用。单单東を向いた粘土主体のミネラルに富んだ畑で、5000本の高密植。ビオロジック。
69B72 Villa
Franciacorta Brut Rose Millesimato
69L75 Villa
Franciacorta Brut Rose Millesimato
ヴィッラ
ヴィッラ
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・ロゼ・ミレジマート
フランチャコルタ・ブリュット・ロゼ・ミレジマート
Lombardia
4月入港予定
2006
泡
750ml
4,600
2008
泡
750ml
4,600
〇
〇
60% Chardonnay, 40% Pinot Nero シャルドネと80%のピノ・ネロはプレスしてジュースのみ発酵。20%のピノ・ネロは果皮ごと10時間程度発酵させて色素を得る。翌年の春にボトリング。30ヶ月の瓶熟成を経て出荷。
非常にドライなロゼで食事を通して楽しめる。
69L76 Villa
ヴィッラ
Franciacorta Rose Demisec
フランチャコルタ・ロゼ・ドゥミセック
Lombardia
4月入港予定
N.V
泡
750ml
4,600
〇
TOP
Azienda. Agricola
Uberti
Erbusco , Lombardia, Italia
ウベルティ
|5
最もリザーヴ・ワイン比率の高いフランチャコルタ
常に高い評価を受けるフランチャコルタ
エスプレッソ誌を見るとフランチャコルタの造り手3社に2つ星を不えて
いて、これが最高の評価。圧倒的シェアを誇るカ・デル・ボスコとベッラ
ヴィスタは勿論だが、両巨頭と言える2社と並んでの2つ星を獲得して
いるのが18世 紀か らの
歴史を誇る名門ウベルテ
ィ。生産量は前述2社の
1/10程度と尐ないが、安
定した品質を誇っている。
(ウベルティのフランチャ
コルタはほぼ全量がイタリ
ア国内で販売されてい
る)ヴィッラはフランチャコ
ルタ東側に位置する海底
が隆起した土壌で気候も尐し冷涼。一方、カ・デル・ボスコやベッラヴィ
スタと同様の地区である西側の代表的産地エルブスコに位置するウベ
ルティはイゼオ湖を形成した川からの堆積土で砂質が混じりあう粘土
質土壌(氷河が堆積してできた土壌)となっている。
堆積土から生まれる果実のフランチャコルタ
特にウベルティの畑は赤い粘土質土壌と白い石灰土壌、更には川の
流れで砕けた石が
風化した砂質土壌と
色々な土壌が交錯
していて、特に赤い
粘土質土壌から生
まれる濃厚な果実
の厚みはクラシック
なフランチャコルタ
の噛み締めるような
果実感を実現してい
るそうで、ここに石灰土壌からのミネラル分や砂質土壌の芳香性など
が混じり合うことでウベルティ独特のスタイルが出来上がるのだと言う。
フランチャコルタの完熟した果実からくる柔らかい果実はウベルティで
商品記号
造り手
69H57 Uberti
ウベルティ
は更に昇華されている。法定基準でも収穫量は10,000kg/ha とシャ
ンパーニュ以下であるが、ウベルティでは8,500~9,000kg/ha まで
制限。
高いリザーヴ・ワイン比率
更にはシャンパーニュで学んだ娘シルヴィアの影響もありリザーヴ・ワイ
ンの比率を徍々に高めている。『シャンパーニュのジャック・セロスで働
いたことは大きな収獲だった。ワインに複雑味を持たせることにリザー
ヴ・ワインは極めて大きな影響を持つ。
今後、リザーヴ・ワインを使って更にウベ
ルティらしさを表現したい』現当主はジョ
ヴァンニ・アゴスティーノ・ウベルティ氏。
娘のシルヴィアはジャック・セロスで働い
た後、ウベルティに戻り、栽培から醸造
にまで関わるようになっている。1980
年代初めからワイナリーを運営、ジョヴァ
ンニの代になってからは養蚕や酪農も
辞めフランチャコルタの生産に注力することとなっていて、近年、更に
その品質を向上させている。生産しているフランチャコルタは全部で6
種類。スタンダード・キュヴェである“フランチャコルタ・ブリュット・フラン
チェスコ・1”は古典的フランチャコルタの完熟した果実を十分に感じさ
せてくれる。单国フルーツのような熟度、甘味を酸が引き締める。発泡
はワインに溶け込んでいて柔らかい。ウベルティのスタイルがよく解る1
本ではないだろうか。
フランチャコルタ古来の仕立“シルヴォー”
そしてこの蔵の代名詞とも言えるのが“フランチャコルタ・エクストラ・ブリ
ュット・コマリ・デル・サレム”。平均樹齢50年近い区画(この区画のみ
シルヴォ仕立という昔の仕立を採用している)の葡萄のみを使用した極
辛口だが完熟した果実にしっかりとした骨格、熟成からくる複雑味が加
わってエクストラ・ドライながらも非常にリッチ。シャンパーニュとも違った
独特の構成で飲み手を圧倒してくれる。今後間違いなくフランチャコル
タを代表する造り手として発展を続けるであろうウベルティ。シルヴィア
の活躍はフランチャコルタの歴史を変えるはず。
ワイン
Franciacorta Brut"Francesco 1"
州
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・フランチェスコ・1
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
4,600
在庫
◎
75% Chardonnay, 15% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero 全ての葡萄は自社畑から手摘みで収獲。ステンレスタンクで発酵後、澱と共に24ヶ月から36ヶ月間置かれる。ベースのワインであるが非常にリッチな果実と溶け
込んだ泡は好相性。穏やかで柔らかいフランチャコルタ。
69H59 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Saten"Magnificentia"
Lombardia
フランチャコルタ・サテン・マニフィセンティア
N.V
泡
750ml
6,800
○
100% Chardonnay 低めのガス圧で食事を通して楽しめる。手摘みで収穫後、極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。30ヶ月間のシュール・リー。穏やかな酸と溶け込んだ気泡はサテンの
お手本のような出来栄え。
69H58 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Extra Brut"Comari' del Salem"
Lombardia
フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム
2006
泡
750ml
7,000
○
80% Chardonnay, 20% Pinot Bianco 卖一畑コマリからの葡萄100%。特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。デゴルジュマン後48ヶ月熟成してから出荷。時間と
共に複雑味を増していく。長期熟成タイプ。
69H60 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Non dosato"Sublimis"
フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス
Lombardia
2004
泡
750ml
7,600
○
100% Chardonnay 特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースを木樽のみで発酵。澱と共に尐なくとも60ヶ月間置いておくことでスプマンテとしては例外的な深みを手に入れる。ドサージュは一切しないが果実の濃
さが十分にあるのでボリュームさえ感じさせる。
TOP
Azienda. Agricola
Casa Caterina
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
カサ・カテリーナ
|6
フランチャコルタを脱退 シャンパーニュ以上の完成度
セロスとプレヴォー
フランチャコルタはその厚い果実感が最大の魅力かもしれない。シャン
パーニュとは全く違った魅力。その決定的な違いは土壌と気候にある
と思っていたが、大きな間違いだったようだ。カサ・カテリーナはフラン
チャコルタ東部モンティチ
ェッリ・ブルッサーティの小
高い丘に小さな畑を所有
している。彼等が意識して
いるのはシャンパーニュ。
『セロスやジェローム・プレ
ヴォーの影響は大きかっ
た。ドサージュをしないで
複雑味のあるスプマンテ
を造るには自然酵母での
発酵が丌可欠。自然酵母
での発酵を完結させる為
には健全で腐敗の無い葡
萄が絶対条件。よって自
然な栽培は必須』83年か
ら2ha の畑でワイン造りを
始め、89年にはフランチ
ャコルタの生産も始めたが、
2005年にフランチャコルタ協会を脱会する。『全く違うものを造ってい
るのに協会に所属しても意味が無いから』
100%葡萄のみの唯一のスプマンテ
ワイン造りは2001年から大きく転換した。例年通り農薬を撒こうと袋を
開けた瞬間、誤って薬品を吸い込んでしまい気絶。弟に助けられたの
だと言う。これをきっかけに除草剤は勿論、一切の薬剤の使用を中止
した。醸造所内でも同じで僅かなSO2以外は何も加えないことになる。
当初、瓶内2次発酵時にはヴァテマラ産の黒糖を使用していたが、こ
商品記号
造り手
69K34 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
れも中止。現在では葡萄のモストを5度で保存しておき(バクテリアの繁
殖を防ぐ為フィルターはかけておく)これを瓶内2次発酵に使っている。
自然のモストなので完璧にガス圧をコントロールすることはできないが、
蔗糖を足したものよりも明らかに馴染んだ味わいになる。彼等のスプマ
ンテは正真正銘100%葡萄の
み。『葡萄が全てを決める。ド
サージュもしない。リキュール
を足すと厚みもでるし、コクも出
るけど葡萄本来のものではなく
なってしまう。ノン・ドサージュで
も最高の品質の葡萄を収獲す
れば深い味わいを手に入れら
れる』畑は小高い丘に点在、
除草剤は勿論、一切の薬剤を
使用しない。下草は生やしっぱなしで年に数回刈るだけ。この丘の土
壌はライムストーンが多いのが特徴で白い粘土質が表面を覆っている。
この土壌も彼等のワインの味わいを特異なものとしている。
澱と共に長期熟成することで旨みを得る
毎年出てくるワインは違うそうで何種類造っているか解らないそうだが、
全てのワインは澱と共に長期間熟成される。澱は熟成中にタンパク質
をワイン中に放出する。これがワインに旨みを不える。彼等のスプマン
テは大振りのグラスで15度程度の高い温度で飲まれることをお薦めし
たい。『冷やさないと欠点が見えてしまうスプマンテを造っているつもり
はない。温度が高いほうが全ての要素が出てくる。ゆっくりと酸素と触れ
させながら楽しんで欲しい。泡が抜けても味わいは決して崩れない。そ
れどころか違う世界を見せてくれるはずだ』最後に彼等のスプマンテは
毎年、尐しずつデゴルジュマンを行いリリースしている。ヴィンテージは
勿論だが、バックラベルに手書きでデゴルジュマンの日付が記入され
ている。このデゴルジュマンが大きく味わいを左右することになるので、
ヴィンテージ同様、こちらもご注目頂きたい。
ワイン
Brut Cuvee' 60
ブリュット・キュヴェ60
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
新入港
Lombardia
2006
泡
750ml
8,000
〇
新入港
Lombardia
2002
泡
750ml
9,200
〇
Lombardia
1999
泡
750ml
9,200
〇
完売
Lombardia
1989
泡
750ml
19,500
△
新入港
Lombardia
1990
泡
750ml
21,000
△
新入港
Lombardia
1994
泡
750ml
21,500
△
100%Chardonnay
【デゴルジュマン】2011年8月7日 【ティラージュ】2007年3月13日 【生産本数】6,000本
69H53 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Cremant"Blanc de Blanc"
クレマン・ブラン・ド・ブラン
75%Chardonnay, 25%Pinot Blanc このキュヴェのみ6g/Lのみのドサージュを行う。非常にふくよかな果実と発酵由来の複雑味が加わる。
【デゴルジュマン】2011年1月3日 【ティラージュ】2003年5月15日 【生産本数】1,000本
69H52 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut Reserve
ブリュット・リゼルヴァ
新入港
92%Pinot Noir, 8%Chardonnay ノン・ドサージュ。香は熟成を感じさせるが口中では1999年とは思えない若々しさを保っている。
【デゴルジュマン】2011年3月30日 【ティラージュ】2000年5月3日 【生産本数】1,000本
69H54 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut Sauvage Reserva
ブリュット・ソヴァージュ・リゼルヴァ
100%Chardonnay ノン・ドサージュ。20年3ヶ月間シュール・リー状態で熟成。2010年の2月にデゴルジュマンしたもの。
【デゴルジュマン】2009年3月20日 【ティラージュ】1990年6月29日 【生産本数】500本
69H55 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut"Blanc de Noir"
ブリュット・ブラン・ド・ノワール
【デゴルジュマン】2011年4月15日 【ティラージュ】1991年3月3日 【生産本数】500本
69H56 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut"PM"
ブリュット・ピノ・ムニエ
100%Pinot Munier ノン・ドサージュ。がっちりとした骨格と深み。余韻は圧倒的に長く、スプマンテというより偉大な白ワインといった感じか。泡を飛ばして大きめのブルゴーニュグラスで楽しみたい。
【デゴルジュマン】2011年3月3日 【ティラージュ】1995年4月15日 【生産本数】800本
TOP
Soc. Coop
Cave du Vin Blanc de Morgex
Morgex , Aosta , Italia
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
|7
ヨーロッパ最高標高“1200m”の葡萄畑
イタリア文化で最も無くなって欲しくないワイン
緑がかった光沢のある色調。細身のワイン
ながら、鉱物的で、上質な酸は果実を感じ
させる位に甘味を連想させる。香は直線的
で一切の曇りも無い。口中ではファーストノ
ーズの柑橘系のアロマティックな雰囲気か
らアプリコット、洋ナシ、ハチミツ、タバコ、パ
イナップルと複雑。こんなにも透き通ったワ
インなのに味わいは中心に詰まったよう・・・。
こんな繊細で独特なワインが他にあるだろ
うか?今は亡きルイジ・ヴェロネッリにして
『イタリアのワイン文化で最も無くなって欲し
くないワイン』と言わしめたワイン“ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッ
レ”。ピエモンテから国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最
後に辿り着くのがモルジェー。
モンブランが育てたワイン
モンブランを望む断崖絶壁に位置する畑は最も高い標高で何と1200
m。ヨーロッパで最も標高の高い葡萄畑ということになる。厳しい自然環
境に耐える品種は限られるし、
1年を通じて極端に気温が上る
ことが無い。しかし、直接の日光
だけでなく、残雥で白いモンブラ
ンに反射した日射も葡萄育成に
重要な影響を不える。まさにモ
ンブランが育てたワインと言える。
この地域のワイン造りを苦しめる
最大の問題は春先の遅霜。発
芽準備に入った葡萄の芽は霜
によって全滅してしまう年さえあ
ると言う。それぐらい厳しい環境。
無事、果実を付けたとしても丁
寧な摘葉、摘房をして熟度を保
つ努力が必須となる。最終的に
熟度が足りない葡萄を選別すると1ヘクタールから3000本以下のワイ
ンしか造ることができない。葡萄品種はプリエ・ブラン(ブラン・ド・モルジ
ェー)。尐ない日照条件でも生育することができ、発芽から完熟までの
期間も短い為、この地域では昔から植えられていた。仕立ては極端に
低いペルゴラ。冬の間の強風や霜に対する処置なのだが、表土が日
商品記号
69J90
造り手
中の熱を夜間放射する際、
低い仕立ての方が熱を葡
萄樹に取り込みやすいと
いう利点もあるのだそう。
畑は急斜面の為、トラクタ
ーなどの大型の機材は入
れない。よって毎日の畑
仕事、雑草対策、収穫ま
で全てが手作業で行われ
る。また、あまりの標高の
高さによってカビや病原菌が尐ないのもこの地域の大きな特徴。除草
剤は勿論、防カビ剤も使用しない。(銅、硫黄由来のもののみ若干使
用)だからこそ、ブラン・ド・モルジェーはあのピュアで曇りの無い香にな
るのだろう。
フィロキセラが侵食していない土地
厳しい自然環境に
生産者の数は年々
減尐していった。そ
んな中、この地域
の文化を継承すべ
く、1983年に設立
されたのが、今やモ
ルジェーを代表す
るワインを造る生産
者協同組合カー
ヴ・デュ・ヴァン・ブ
ラン・ド・モルジェー。
醸造責任者はジャンルカ氏。『フィロキセラもここまで辿り着けなかった。
生きている原種のプリエ・ブランの枝を地中に一度通し、枝を切り離さ
ずに地面に付け、土をかぶ
せて根を出させ、その後親
木から切り離して、増殖させ
ていく方法を取りプレ・フィロ
キセラのプリエ・ブランを現
在に残しています。この厳し
い自然環境だから残ったモ
ンブランのワイン。繊細な日
本の食事にも合うと思うのです』
ワイン
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de La Salle
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
州
Aosta
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
750ml
参考上代
2,200
在庫
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。
69B50
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de la Salle "Rayon"
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
69J89
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de la Salle "Rayon"
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
新入港
Aosta
2009
白
750ml
2,600
Aosta
2010
白
750ml
2,600
△
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。より良い畑、より良い葡萄をセレクション。
69H32
Cave du Vin Blanc de Morgex
Brut"Blanc de Morgex"Extreme Brut
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブリュット・ブラン・ド・モルジェー・エクストリーム・ブリュット
Aosta
2009
白
750ml
3,400
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 高い酸度のプリエ・ブランを活かす為に造られたスプマンテ。活き活きとした酸はスプマンテになっても十分に存在感を持っている。柑橘系の爽やかさは食前にしっくりくる。泡
は細かく余韻は細く長く続く理想的食前酒。
TOP
Soc. Coop
La Crotta di Vegneron
Chambave , Aosta , Italia
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
|8
14世紀から続く銘酒シャンバーヴ・ミュスカ
シャンバーヴの歴史を守り続ける協同組合
イタリア最西端に位置するヴァッレ・ダオスタ州。公共の標識はフランス
語とイタリア語が併記されている。アルプス山脈に程近く、主要産業は
スキーや登山などの観光。ワインはイタリア全州で最小の生産量。しか
し、イタリアワインを語る上では絶対に外せないし、ここにしかない重要
な個性を持っている。葡萄畑はアルプス山脈の岩肌の隙間に段々畑
のように造られている。標高は最も高い畑で1200m。これは全世界で
最も高い標高ということになる。勿
論、育つ葡萄品種は限られるし、
限られた葡萄品種にとってもかな
り厳しい生育環境となる。ラ・クロッ
タ・ヴィニュロンはアオスタの中心
部シャンバーヴの街に位置する。
1980年に25名で結成された生
産者協同組合で、アオスタの高
品質ワインを支え続けてきたと言
っても過言ではない。中世から続
くシャンバーヴのモスカートの歴史を今に伝えるという意味でも唯一と
言ってもよい造り手であり、重要な意味を持っている。現在では120名
まで構成員が増えており、生産量も2500ケースまで増えた。
イタリアで最も少ない降雨量
元々、歴史的にも古くから葡萄にとって最良の条件が揃った場所が畑
に開墾されていて訳で標高500~850m に位置する畑はパッチワー
クのように細分化され、その殆どが太陽に向いた真单を向く畑になって
いる。特筆すべきは、幸運にも降雤量が
イタリアで最も尐ないこと。(500 mm/
年)これによって年間を通して湿気が低
く、細菌、カビの繁殖を防いでくれること
となり、この地域では歴史的に防カビ剤
とは殆ど使われていないのだそう。更に、
極寒のイメージのシャンバーヴも真夏に
は日中の温度がトスカーナと同等位にま
で上ることも珍しくないのだと言う。しかし
ながら、日が沈むのは早く、夜間の温度は極端に下がることとなる。遮
るものの無い单向き斜面の日照量によって葡萄は熟度を手にし、昼夜
商品記号
造り手
69F54 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
の 寒 暖 差によ って 高い
酸度も手に入れることと
なる。葡萄の生育サイク
ルも独特で芽吹きから
結実まではゆっくりと進
み、夏場の高温で一気
に熟度を高め、その後は
ゆっくりと複雑味を高め
ていく。アオスタのワイン
造りを更に過酷にしてい
るのが、その地形。断崖絶壁に段々畑のようになっていて、一枚の大
きな畑は存在しない。勿論、ほぼ全ての畑でトラクターなどの機材は使
用することが丌可能で、必然的に全ての作業が手作業となる。
歴史的ワイン“シャンバーヴ・ミュスカ”
シャンバーヴでは独特のワイン文化が育っている。例えばピノ・ノワール
から造られる白ワイン。歴史的にこの地ではピノ・ノワールの糖度が上ら
ないことが多かったことと、繊細で伸びのある酸味を活かす為に白ワイ
ンに仕立てられている。ステンレスタンクで12度程度の低温下で発酵、
そのまま5ヶ月間程熟成させてからボトリングされる。若干ピンクがかっ
た色調。凛とした酸を基調に透き通ったワインだが、味わいの奥にはパ
イナップルのような熟度も感じさせる。勿論、標高が低めで最高の日照
条件を持つ畑では赤ワイ
ンに仕立てられる。アオ
スタではブルゴーニュか
ら伝わったピノ・ノワール
のクローンが未だに育てら
れている。そして、最も注
目すべきは他のどの地域
と比べても圧倒的芳香を
持ち合わすと言われる辛
口のミュスカ。シンプルな
構成ながらミュスカらしい甘さを連想させるマスカット香、口中では尐し
スパイシーな胡椒、ナツメグのようなニュアンスまで感じさせる。歴史的
には14世紀にまで遡ると言われるシャンバーヴの歴史的ワイン。
ワイン
Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco)
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ
州
Aosta
6月入港予定
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
〇
100% Pinot Noir 单東から单西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旪に収穫し、ステン
レスタンクのみで12度程度に保って発酵。
69J91 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Rosso)
Aosta
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ロッソ
2010
赤
750ml
2,400
〇
100% Pinot Noir 单東から单西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旪に収穫し、24時間
低温浸漬。23度程度で10日間発酵。ステンレスタンクで8ヶ月間落ちつかせてからボトリング。
69B68 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Valle d’Aosta Müller Thurgau
Aosta
ヴァッレ・ダオスタ・ミュラー・トゥルガウ
2009
白
750ml
2,600
〇
100% Müller Thurgau 单東から单西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月初旪に収穫。16
度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
69B70 La Crotta di Vegneron
Valle d’Aosta Chambave Muscat
69J92 La Crotta di Vegneron
Valle d’Aosta Chambave Muscat
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Aosta
2009
白
750ml
2,800
Aosta
2010
白
750ml
2,800
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ
△
〇
100% w hite Muscat これほどにテロワールを表現しているワインはない。この地でしかあり得ないアロマ。個性的でリッチ。单東から单西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, SaintDenis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。9月最終週から10月初旪に収穫。16度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
69D24 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Fumin "Esprit Follet"
フミン・エスプリ・フォッレ
Aosta
2008
赤
750ml
3,600
〇
TOP
Azienda Agricola
Les Cretes
Aymavilles , Aosta , Italia
レ・クレーテ
|9
“14年連続3ビッケーリ”イタリア最高峰のシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
アオスタを代表するシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
最も生産量の尐ない州ヴァッ
レ・ダオスタ。この州のワイン造
りの歴史はレ・クレーテによっ
て新たな高みに到達したと言
えるのではないだろうか。高評
価の常連となったシャルドネ・
キュヴェ・ボワ(14年連続で3
ビッキエーリ)はレ・クレーテを
代表するワインだが、今やアオ
スタを代表するだけでなく、イタリア最高峰の白ワインと称されるまでに
成長している。カンティーナはヴァッレ・ダオスタの州都アオスタ郊外の
アイマヴィーユに位置する。1700年代中頃にフランスより移住してき
たシャレール一族はこの地で小麦を中心とする製粉農家として生計を
たてていた。1955年、土着品種の多様な個性に興味を持ち僅か2ha
の畑を購入しワイン造りを始める。1989年には現在のカンティーナを
完成させ、製粉所はアグリツーリズモへと変更された。現在では6つの
異なる村に25ha の自社畑を持ち、この地特有の土着品種に加えシャ
ルドネ、ピノ・ノワールなどのフランス品種まで多様なワインを造っていて、
協同組合の多いこの地方では個人所有のカンティーナとしては最大規
模を誇るまでに成長している。
化学薬品全廃、酸化防止剤激減
彼等は一貫して高品質ワインに拘り続けている。当初から密植率は7,
000~9,000本/ha と極めて高く、降雤量の低さゆえカビや病気に侵
商品記号
造り手
69D16 Les Cretes
レ・クレーテ
されることが尐なかったこともあり、防カビ剤などの使用も極端に尐ない。
今では、自然農学に基づいた農薬散布や化学肥料の廃止、必要最
低限の酸化防止剤の使用など、より厳格な規定を作り品質向上に努
めている。アイマヴィーユは氷河期に形
成された帯状の氷堆積に囲まれていて
石灰質片岩が砕けた白い土壌と砂質の
混合土壌。表土は石灰質のもろい岩に
覆われている。標高は600~1000m。
年間を通して冷涼だが雤が尐なく、意外
なことに日照量は他の産地と比べても多
い為に葡萄はゆっくりと熟していくこととなる。
山のピノ・ノワール
『葡萄はゆっくり時間をかけて成熟していく。適度な酸をキープしながら
秋以降、一気に糖度を蓄える。100日以上もかけてゆっくり成熟した
果実はタンニンも酸も糖度も全てが高いレベルに達する。未熟さは皆
無だ』更に成熟期の秋口の葡萄は夜は氷点下、日中はモンブランの
山に反射する太陽熱で30℃近くまで上るという。『昼夜の寒暖差で複
雑味を得るようになるんだよ』白ワインで高名なレ・クレーテだが、近年、
赤ワインの品質が上っている。墨、香辛料のような独特の風味と鋭角
的な酸で敬遠されがちなフミンもジューシーで濃厚な果実はそのまま
に、どこか爽やかさを感じさせる位に後口が軽い。しっかりとフミンを感
じさせるが和食とも合わせられるようなまとまりを持っている。彼等が他
の産地のピノ・ネロと区別する『山のピノ・ノワール』は、よりブルゴーニュ
に近い果実よりも余韻を感じさせる穏やかなワインとなっている。
ワイン
"Neblu" Spumante Metodo Classico Brut
州
ヴィンテージ 色
Aosta
ネブル・スプマンテ・メトド・クラシコ
N.V
泡
サイズ
参考上代
750ml
在庫
5,400
△
100% Prëmettaによるシャンパーニュ方式。ステンレスタンクで定温管理しながら発酵。10ヶ月間のシュール・リー。標高650m程度の0.5haの畑。スパークリングとしては極端に高い7,500本/ha。
69D20 Les Cretes
Blanc des Vignes V.d.T
69D17 Les Cretes
Petite Arvine Valle d’Aosta
レ・クレーテ
レ・クレーテ
Aosta
N.V
白
750ml
2,400
Aosta
2009
白
750ml
3,600
◎
◎
3,600
◎
ブラン・ド・ヴィーニュ
プティ・アリヴィヌ・ヴァッレ・ダオスタ
100% Petit Arvine スイスとアオスタではポピュラーな品種。グレープフルーツからパッションフルーツのような甘い香に岩塩の塩味が加わる。決して強いワインではないが余韻は長く続く。
69D19 Les Cretes
レ・クレーテ
Chardonnay Valle d'Aosta
Aosta
シャルドネ・ヴァッレ・ダオスタ
2009
白
750ml
各地で作られるシャルドネだがアオスタのシャルドネはやはり独自のバランスを保っている。トロピカルな印象や濃厚なナッツ、バターの風味はほとんどなく、カリン、はっさくの活き活きした果実と芯のあるミネラルが特徴。一
見軽やかだが構成はしっかりとしているので食事と共に盛り上がっていくワイン。
69D18 Les Cretes
レ・クレーテ
Chardonnay "Cuvee Bois" Valle d'Aosta
2008
白
750ml
7,800
〇
Aosta
2009
赤
750ml
2,800
Aosta
2010
赤
750ml
2,800
△
〇
Aosta
シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ
伝統的ブルゴーニュの製法。完璧に熟す9月の最終週に収穫。バリック発酵、バリック熟成。プラムや单国フルーツのようなどっしりとした果実。圧倒的な複雑味。
69D21 Les Cretes
Torette Valle d’Aosta
69G94 Les Cretes
Torette Valle d’Aosta
レ・クレーテ
レ・クレーテ
トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ
トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ
70% Petit Rouge 30% Mayolet, Tinturier, Cornalin, Fumin アオスタの最も典型的なワイン。スグリ、クランベリーのような可愛らしい果実でクリスピーで爽やかな余韻。
69G95 Les Cretes
レ・クレーテ
Pinot Noir Valle d'Aosta
Aosta
2010
赤
750ml
3,600
◎
Aosta
2007
赤
750ml
4,800
〇
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700
〇
〇
ピノノワール・ヴァッレ・ダオスタ
山のピノ・ノワールは繊細さが特徴との考えからステンレスタンクのみで発酵・熟成。いちごのような風味に東洋的なスパイスの印象。
69D23 Les Cretes
レ・クレーテ
Fumin Valle d'Aosta
フミン・ヴァッレ・ダオスタ
かつてフミンは色づけ用の補助品種であったが1993年にレ・クレーテがモノセパージュとして瓶詰め開始。フミンの生みの親はレ・クレーテ。
69K89 Les Cretes
Grappa di Moscato
69K90 Les Cretes
Grappa di Fumin
レ・クレーテ
レ・クレーテ
グラッパ・ディ・モスカート
グラッパ・ディ・フミン
TOP
Azienda Agricola
Foradori
Mezzolombardo , Trentino, Italia
フォラドリ
| 10
テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる
テロルデゴの独自性
『テロルデゴの品質が正しく評価されるよう、そし
て大量生産品からはっきりと区別されるよう努
力すべきだ』と言ったのはサンミケーレ・アッラデ
ィジェ農業研究所の初代所長エドモンド・マック。
この言葉から100年以上経ち、テロルデゴ種は
エリザベッタ・フォラドリによって世界に広められ
た。エリザベッタは父親の死によって早くからワ
イン造りに関り、テロルデゴの可能性に注目、当
時無名であった田舎品種テロルデゴに人生を
賭けることとなる。テロルデゴは常に個性の際
立ったワインとして認識されてきた。ボルドーの
ような力強さを持っている。しかし“粗野”でバラ
ンスの悪いワイン。『でも、この品種には偉大な
個性と質の高い酸があった。これは偉大なワインを造る上で最も重要
な要素と言える』/エリザベッタ
10年以上のビオディナミが土壌を変えた
『テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる』とはエリザ
ベッタの言葉。彼女はカンポ・ロタリアーノ地区の礫がこの品種と最良
の相性を見せることに着目。更に品種個性を最大限発揮させる為バイ
オディバーシティ(生物の種多様性)を取り戻すことに着手。当時は収
量の多いクローンがセレクショ
ンされ、卖一のクローンでうめ
つくされていたが、より自然な
状 態 であった 昔 の畑( 多 様
性)を再現していくというもの
であった。この作業は実に20
年続けられた。『今ではモザ
イクのように色々な個性を持
つテロルデゴが混在している。
人間が操作する以上の偉大な個性が存在する』エリザベッタの進化は
商品記号
造り手
69J56 Foradori
フォラドリ
まだ止まらない。この土地のアイデンティティをより強く表現するには葡
萄の育成環境をこの土地独自の環境にすることが重要だとの結論に
達し、ビオディナミに転向。一切の化
学肥料の使用を中止。10年以上前
からプレパラシオンを使用して土壌の
改良に努めてきた。近年、その結果
がしっかりと認識できるようになった。
確かに彼女のワインは以前と全く違う。
素晴らしいワインではあったが、どこか
人間味を感じさせなかった以前のワ
インに対して、現在のワインは果実の
躍動感を感じる。味わいは以前に比
べておとなしいとさえ言えそうだが、溶
け込むような心地良さを持っている。
コンテストワインではなく飲み物として
の楽しさだ。そして美しい。『テロルデゴを、そして私達の土地をよりしっ
かり表現しようと思ったらビオディナミに到達しただけ。より良い物を造る
精神は何も変わっていない。アンフォラでの発酵もプレパラシオンもね。
ワインを飲んでもらえば理解してもらえるはず』/エリザベッタ
異なった考え方で醸す2つのライン
フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フ
ォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するもの。ピ
ュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテロルデゴ・フォラドリ。テ
ロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデ
ゴ・グラナート。もう1つのラインが畑の個性を表現するライン。ビオディ
ナミにより各々の畑は理想的な均衡状態に達し、畑毎の個性が感じら
れるようになったことで、別々にボトリングすることにしたのがテロルデゴ・
モレイとテロルデゴ・スガルツォン。更に新しい畑、トレントの丘の石灰質
土壌から生まれるノジオラとマンツォーニ・ビアンコが加わった。アンフ
ォラで長めのマセラシオンを経てボトリングされた白ワインはより解りや
すくエリザベッタの決意を感じさせてくれるはず。
ワイン
州
Teroldego Dolomiti"Foradori"
Trentino
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォラドリ
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,400
在庫
◎
≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するものでピュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテ
ロルデゴ・フォラドリ。果実をストレートに感じさせる仕上りで滑らかな果実感は洗練を感じさせる。
69J57 Foradori
フォラドリ
Teroldego Dolomiti"Granato"
Trentino
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・グラナート
2008
赤
750ml
7,800
◎
≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデゴ・グラナー
トである。果実の凝縮度は勿論だが、しっかりとした骨格でゆっくりとグラスの中で艶かしさを開かせる。
69L62 Foradori
フォラドリ
Teroldego Dolomiti"Morei"
テロ ルデゴ・ヴィニェ ーティ・デッレ・ドロ ミティ・モレイ
新入港
Trentino
2010
赤
750ml
5,800
◎
≪畑の個性を表現≫砂利、砂を豊富に含むノーチェ川に隣接する堆積土壌である卖一畑メロイ。8年以上ビオディナミを実践してきた結果、畑の個性がくっきりと出てきた。モレイという言葉はトレンティーノの方言で暗い茶
色や濃い色を意味する。この畑から生まれる葡萄はまるで鏡のようにモレイを映し出す。ミネラル感の強い、凝縮したワイン。
69L63 Foradori
フォラドリ
Teroldego Dolomiti"Sgrzon"
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・スガルツォン
新入港
Trentino
2010
赤
750ml
5,800
◎
≪畑の個性を表現≫アンフォラで発酵・熟成。マセレーションは8ヶ月間にも及ぶ。その後、大樽に移して2ヶ月間落ち着かせてから出荷。年産5,000本。砂岩質。河川による深さ30cmの堆積土に覆われ、小石を多く含
む土壌である卖一畑スガルツォン。この特別に冷涼な気候は、平坦になりがちなテロルデゴにアクセントを不えてくれる。
69L60 Foradori
フォラドリ
Manzoni Bianco Dolomiti"Fontanasanta"
マンツォーニ・ビアンコ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ
新入港
Trentino
2010
白
750ml
3,600
◎
≪畑の個性を表現≫セメントタンクで果皮ごと発酵。2週間のマセラシオンで果皮からの成分を抽出する。熟成はアカシアの樽で12ヶ月間。リースリング・レナーノと、ピノ・ビアンコの交配種であるマンゾーニ・ビアンコはフォン
タナサンタ畑の特徴を表現することができる数尐ない葡萄。時間とともに開花するこの品種は、待つことが大切で、最低でも収穫から2年、3年程待って、ようやく、その真価を発揮することができる。
69L61 Foradori
フォラドリ
Nosiola Dolomiti"Fontanasanta"
ノジオラ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ
新入港
Trentino
2010
白
750ml
5,000
◎
≪畑の個性を表現≫アンフォラでの8ヶ月に及ぶマセラシオンは果皮に含まれる自然のタンニンに守られながら、ゆっくりと葡萄のエキスを抽出し、ノジオラの表現力を最大限に引き出すことを可能にしている。その後、アカ
シアの大樽に移して2ヶ月間落ち着かせて出荷。大き目のグラスで空気と触れさせながら、最低でも15度以上の温度で飲んでもらいたい。
TOP
Azienda Agricola e Disilleria
Pojer & Sandri
Faedo , Trentino, Italia
ポイエル・エ・サンドリ
| 11
自然なワインへの独自の解釈とアプローチ
ファエドはトレンティーノでも特殊な土壌
1972年、フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによってファエド
に設立された。当初は2ha の畑とガレージに置かれた簡卖な醸造設
備のみであった(ボトリングはイエルマンで行っていた)が今日ではトレン
ティーノを代表する造り手となっている。『ファエドは特別な地だ。谷が
多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて谷が大きく開けていてトス
カーナと同等の日
照量が確保できる』
実際、ファエドの下
に位置するサンミケ
ーレ・ディ・アディジ
ェではトレンティー
ノ・アルト・アディジェ
で最も気温が高いこ
とで知られている。
更に熱い夏場には
ガルダ湖からの冷た
い風がファエドの谷に吹きこむことで葡萄は健康度を保ち香味成分を
失わない。この地域の土壌は2億5000万年前のアフリカで起こった噴
火で断層が縦に隆起した珍しい土壌になっている。氷山に押し出され
た石灰岩が主体の堆積土壌とモルフィドと呼ばれる火山岩と粘土の重
たい土壌が主体だが、この土壌と標高との組み合わせによって品種を
選ぶ必要がある。ポイエル・エ・サンドリは現在6つの村にまたがって細
かく畑を所有していて各畑の個性に合わせた品種を栽培し、各畑の葡
萄をブレンドすることでバランスを保っている。例えばパラディゾットと呼
ばれる標高300m の沈泥土主体の石灰と粘土からなる堆積土壌から
はロッソ・ファイエが生まれる。ドロミテ渓谷の白い石灰岩が主体で標高
が750mを超えるパライからはミュラー・トゥルガウが生まれるといった
具合。
『出回っている培養酵母は若干量でも非常に強く、ワインの質に大きく
影響する。それにあれはほとんどがカナダ産なんだ。そんなものを使っ
てテロワールって言えるかい?』彼等は健全な葡萄を栽培するだけで
なく、その健全な葡萄の風味をワインになっても失わないように努力を
続けている。
ヴァン・ナチュール以上に自然なワイン造り
『近年のビオロジコのワインも良いワインは沢山あるし、可能性は大きい
と思う。だが、欠点の多いワインが多すぎる。栽培は勿論、醸造におい
ても何もしないでよい訳ではない。科学的な何かを足したり、引いたり
するべきではないが、“葡萄を健全にワインに変える為の努力”は絶対
に必要だ。欠点や汚染に目をつぶって飲むのが本当の楽しさなの
か?』彼等は彼等のアプローチで自然なワインを造っている訳である。
『ワインはもっとエモーショナルで卖純に楽しむべきもの。考えながら飲
むべきものじゃないんじゃないかな』もう1つ彼等の自然なワインへのア
プローチが始まっているのが“ソラリス”。フィロキセラなどの防ぎようが
ない病気に耐性を持った葡萄をドイツのフライベルグ大学と共同で研
究、古代品種を掛け合わせている訳だが、一切の薬剤を使用しないで
も育つ葡萄を隐離された森の中の畑で栽培し、皮ごと発酵させるという
もの。既に植樹されていて数年後にはワインができあがるという。
4日以内に蒸留するからフレッシュなグラッパ
ポイエル・エ・サンドリのもうひとつの顔が蒸留所。ここの蒸留所には驚
かされる。蒸留器は自家製。色々な蒸留器の良い所を組み合わせた
のだという。ほとんどの蒸留所ではエスプレッソマシーンのように下から
蒸気をヴィナッチャにあて、その熱で一気に蒸留してしまうのが普通で、
この場合1時間程度で蒸留が済んでしまうという。彼等はバーニャ・マリ
アと言われる手法をとっていてヴィナッチャに水を注ぎ湯煎でゆっくりと
温めて蒸気を出し、それを蒸留していく。時間はかかるが香豊かなもの
となる。また、彼等はSO2
は一切添加せず蒸留して
科学的理論に基づいた自然醸造
いるが蒸留の過程でSO2
彼らは独自のアプローチで“葡萄そのものの表現”に挑戦している。例
は生成されてしまう。これを
えば、収穫した葡萄を発酵させる前に冷蔵庫に入れて6度まで冷やし
取り除く為に最後の管の先
一晩置く。この作業は薬剤をほとんど使わずに育てた健康な葡萄には
に大理石を砕いたフィルタ
必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサ
ーを取り付けていて、この
ミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く冷えた果実から外に這い出し
大理石がSO2 を除去する
てきて冷蔵庫内で死滅するそう。更に、ジ
のだという。そしてなんと言
ャグジーのような装置を使いクエン酸を
っても大きな特徴はカンテ
1%加えた水で葡萄を洗ってしまう。クエン ィーナとディスティラートを一緒に運営しているからこそできる訳だが、
酸は硫黄と銅を落としてくれるので僅かに フレッシュなヴィナッチャを使えること。通常どこの蒸留所でも発酵前の
果皮に残った銅や硫黄も除去することが ヴィナッチャ(普通1ヶ月以上は保管されている)は赤茶けていて葡萄
できる。その際、野生酵母も50%程度落 品種本来の香はほとんど感じられない。彼らに言わせれば“焼けたリン
としてしまうが、雑菌も落とすので綺麗にな ゴのような”風味。しかし、ここではタンクから出てきたノジオラのヴィナッ
った葡萄は数時間後には収穫時の1.5倍 チャはキウイのように光る黄緑色で品種本来の香が強烈に放たれる。
まで酵母が復活するのだという。硫黄や銅 この新鮮なヴィナッチャを4日以内に蒸留してしまうことで品種由来の
は菌類に働く為、酵母の動きさえも弱めて 香といつまでもフレッシュな風味を持つようになるという。『4日以内に
しまう。この“洗う”作業で実際には野生酵 蒸留している造り手は僕等以外に世界中何処にも存在しない。これは
母を増やし、更に酵母が働きやすい環境 小さい造り手だからできるんだ』蒸留後は基本的にはステンレスタンク
を作り出せるのでスターターと呼ばれる若 で熟成される。近隣のミネラル分の尐ない湧き水で割り、糖分、香料、
干の培養酵母さえ使わずに済むのだという。 香付けチップ、カラメル等は一切使用しないでボトリングされる。
Wine
商品記号
造り手
69J73 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
ワイン
州
Nosiola Dolomiti
ヴィンテージ 色
2010
Trentino
ノジオラ・ドロミティ
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
◎
ノジオラとしては恐らく最高の品質を誇る。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、青リンゴのような爽やかで伸びのある酸味とナッツのようなノジオラらしい味わいを素直に感じさせる。また特筆すべきは彼等のノジオラは例
外的に5~10年程度の熟成に耐えうること。それだけ質の高い酸を持っている。
Pojer & Sandri
| 12 69B59 ポイエル・エ・サンドリ
Muller Thurgau delle Dolomiti "Palai"
69J72 Pojer & Sandri
Muller Thurgau delle Dolomiti "Palai"
ポイエル・エ・サンドリ
Trentino
2009
白
750ml
2,400
Trentino
2010
白
750ml
2,400
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
新入港
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
○
◎
標高550~750mの单西向き斜面に位置する。標高は高いがガルダ湖からの暖かい空気が葡萄を完熟させるという。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。品種独
特のアロマはカ案熟した葡萄から、味わいの骨子は複雑な土壌から得ている。
69B61 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Chardonnay Dolomiti
2009
Trentino
シャルドネ・ドロミティ
白
750ml
2,400
〇
異なった数箇所の畑のブレンド。標高は300mから、最も高い畑は750mを超える。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。トレンティーノらしい繊細で可憐なタイプのシャ
ルドネに仕上げる為ステンレスタンクのみで熟成。
69B62 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Traminer Aromatico Dolomiti
2009
白
750ml
2,800
〇
Trentino
2009
白
750ml
2,800
〇
Trentino
2006
白
750ml
4,000
〇
Trentino
2006
赤
750ml
4,600
〇
2007
甘
375ml
3,600
〇
Trentino
トラミネール・アロマティコ・ドロミティ
アルザスのクローンを使ったゲビュルツトラミネル。2~3年で飲み頃を迎える。比較的低めの標高300mに位置する畑。酸化を極力抑えたクリーンな造り。
69B63 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Sauvignon Dolomiti
ソーヴィニヨン・ドロミティ
標高700mのパライの畑と400mのフラトの畑から。クリスピーで細かいミネラルと繊細な余韻をもたらす酸。
69B64 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Bianco Faye Dolomiti
ビアンコ・ファイエ・ドロミティ
シャルドネ、ピノ・ビアンコ。
69B65 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Rosso Faye Dolomiti
ロッソ・ファイエ・ドロミティ
50%カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ラグレイン(ヴィンテージによって若干異なる) このヴィンテージは過去最高の出来栄え。
69B66 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Essenzia Dolomiti
Trentino
エッセンツィア・ドロミティ
シャルドネ、ソーヴィニヨン、リースリング・レナーノ、ゲビュルツトラミネル、ケルナーのブレンド。350m~700mに位置する畑。パッシートはしていないのでフレッシュな酸が口中を引き締める。葡萄はボトリティス・シネレアの影
響を受けるが、一部ではフレッシュな状態を保つ。ハチミツ、マンゴーなどの詰まった印象にリンゴ、ブラックベリーなどのフレッシュさが加わる。
Grappa & Acquavite
商品記号
造り手
69G39 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
グラッパ
Grappa di Nosiola
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Trentino
N.V
蒸留
500ml
4,200
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
4,500
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
500ml
5,200
〇
グラッパ・ディ・ノジオラ・ステンレスタンク
ファエド地区のクリュコヴェッリとクラのノジオラ100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G40 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Grappa di Traminer
グラッパ・ディ・トラミネール・ステンレスタンク
ファエド地区のトラミネール100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G41 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Grappa di Essenzia
グラッパ・ディ・エッセンツィア・ステンレスタンク
デザートワイン”エッセンツィア”のグラッパ。品種はChardonnay, Traminer, Sauvignon, Riesling Renano, Kerner。 全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G44 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Albicocche
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・アルビコッケ(アンズ)
800~1200mの高地で作られるアンズ100%。高地のアンズは生育が遅く、生育の遅さが香味成分を充実させることにより芳香豊かなものとなる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G45 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Chiliege
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・チリエジェ(さくらんぼ)
N.V
蒸留
70%Stevensbear種(スウェーデンの品種)Chat Morelle種(トレンティーノの品種)のさくらんぼを使用。どちらの品種も熟すのが遅く芳香成分が成熟してから収穫できる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G46 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Melecotogne
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・メレコトーニャ(カリン)
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
有機栽培で栽培された20種類以上のクローンが混在した畑のカリンを使用。ピアツェンツァ大学と共同でカリンのオリジナルクローンの保存に努めている。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G43 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Sambuco
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・サンブーコ
N.V
蒸留
500ml
6,500
〇
1994
蒸留
500ml
6,000
〇
ワイナリー周辺にあるニワトコの実を使用。この地域はニワトコにとっては冷涼すぎるが芳香成分は十分に生育するという。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G42 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Vino
アクアヴィーテ・ディ・ヴィーノ・木樽10年熟成
スキアーヴァとラガリーノのブレンドワインを蒸留。225lのバリックで10年間熟成。その後3~5年間ステンレスタンクで落ちつかせてから出荷。
Trentino
TOP
Tenuta e Azienda Vinicola
Niedermayr
Cornaiano , Alto-Adige, Italia
ニーデルマイヤー
| 13
細く軽やかなアルト・アディジェのミネラル感
アルト・アディジェらしさを表現
イタリア最北端産地であるアルト・アディ
ジェにおいて、歴史的に高い品質を誇
ってきた Girlan の街にカンティーナは
ある。この地は古くから協同組合が発
達していたお陰でワイン造りの歴史は古
く、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と
並んで白ワインの優秀な産地と言われ
る。しかし、その個性は全く異なるもの。
アルト・アディジェはフリウリに比べ標高
も高く冷涼な気候条件を持つ。海に近
いフリウリは逆に強い陽光を持っていて
葡萄の糖度は比べものにならない位に高いし、果皮も厚く成長する。
勿論、熟度も高い。土壌に関して前者は軽く白い土壌が主となってい
て、後者は粘土質中心の重い土壌が主となる。ワイン自体はフリウリが
高いアルコールを背景にがっちりとした骨格、海に由来するヨード的な
大粒なミネラルに対して、アルト・アディジェは軽やかで繊細な酸ときら
りとした細かいミネラルが特徴と言える。
自社畑、自社醸造による品質管理
ニーデルマイヤーは1852年に設立されたアルト・アディジェらしい軽や
かで繊細なスタイルを教えてくれる手本のような造り手。3つのシリーズ
でワインを生産していて Club Finess はイタリア国内外で毎年最高の
評価を得ているトップ・キュヴェ。収量の制限、バリックによる熟成、古
商品記号
造り手
樹の使用等贅沢な造りながらアルト・アディジェらしい清涼感も持ち合
わす。しかし、ニーデルマイヤーの素晴らしさは Club Finess のシリー
ズだけではない。卖一畑を中心とした Club Gourmet は勿論、その圧
倒的なコストパフォーマンスが魅力の Club Traditon も非常に完成度
が高い。アルト・アディジェらしい繊細で軽やかな酸味を背景に軽やか
で食事の良きパートナーとなりえる嫌味のないワインを造る。
圧倒的コストパフォーマンス
2 0 1 0 年 ガ ン ベ ロ ・ ロ ッ ソ 誌 に お い て Pinot Bianco と Santa
Maddarena Classico は価格と品質のバランスに最も優れたワインと
いうことで”Oscar Qualita-Prezzo” を受賞している。これはある程度
の生産量を確保しながらも、
全て自社畑の葡萄を使ってい
るということに起因していて『品
質と価格とのバランス』を大切
にするジョセフ・ニーデルマイ
ヤーの真骨頂と言える。エノロ
ゴは20年以上もニーデルマイ
ヤーを支えてきたロレンツォ・
マルティーニ氏。『この地の伝統と世界に通用する品質の両方を意識
している』と言う氏は全ての畑、全てのパーセルでどのように葡萄が熟
すかまで把握しているという。全てのシリーズで高いレベルを維持し、そ
の伝統的スタイルを崩さない貴重なカンティーナである。
ワイン
69B47 Niedermayr
C.Tradition Pinot Bianco
69J74 Niedermayr
C.Tradition Pinot Bianco
69B03 Niedermayr
C.Tradition Chardonnay
69J75 Niedermayr
C.Tradition Pinot Grigio
69B48 Niedermayr
C.Tradition Muller Thurgau
69D25 Niedermayr
C.Tradition Terlano Pramol
69B49 Niedermayr
C.Tradition Santa Maddalena Classico
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
州
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2009
白
750ml
2,200
新入港
A.Adige
2010
白
750ml
2,200
A.Adige
2009
白
750ml
2,200
A.Adige
2010
白
750ml
2,300
A.Adige
2009
白
750ml
2,300
A.Adige
2008
白
750ml
2,800
A.Adige
5月入港予定
2009
赤
750ml
2,100
△
◎
◎
◎
〇
〇
〇
A.Adige
2007
赤
750ml
2,800
〇
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
"クラブ・トラディション" シャルドネ
"クラブ・トラディション" ピノ・グリージョ
"クラブ・トラディション" ミュラー・トゥルガウ
"クラブ・トラディション" テルラーノ・プラモル
"クラブ・トラディション" サンタ・マッダレーナ・クラシコ
ヴィンテージ 色
ガンベロロッソにて最もコストパフォーマンスの高い赤ワインに認定されている。
69F40 Niedermayr
ニーデルマイヤー
C.Tradition Pinot Nero
"クラブ・トラディション" ピノ・ネロ
この地方を代表するピノ・ネロと言っても良いかもしれない。ステンレスタンクのみで仕上げたベースのラインながら完成度は高い。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。リリース後3年目くらいから角が取れて丸く柔らか
い味わいが出てくる。食中酒としてのおくゆかしさ、複雑味をバランス良く感じさせる。
69158 Niedermayr
C.Gourmet "Naun"Sauvignon
69160 Niedermayr
C.Gourmet "Blacedelle"Lagrein di Gries
69J76 Niedermayr
C.Finesse Pinot Nero Riserva
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
A.Adige
2007
白
750ml
3,000
A.Adige
2006
赤
750ml
3,200
A.Adige
2007
赤
750ml
5,400
"クラブ・グルメ" ナウン・ソーヴィニヨン
"クラブ・グルメ"ブラチェデッレ・ラグレイン・ディ・グリーズ
"クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ
〇
〇
〇
ニーデルマイヤーを語る上で最も重要なワイン。ピノ・ノワールの代表的な3種のクローンを使いGirlan地区の畑のみで造られる。熟成はバリックで12ヶ月間。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。若いうちは若干樽の
ニュアンスを感じるが樽との相性は非常に優れている。
69161 Niedermayr
ニーデルマイヤー
C.Finesse "Aureus"Passito Bianco
"クラブ・フィネス" アウレウス・パッシート・ビアンコ
A.Adige
2005
甘
375ml
シャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲビュルツトラミネールのブレンド。手摘み後、カセットに並べて2月まで陰干し。とろりとした質感でオレンジのハチミツのような甘みと比較的強めの酸がバランス良し。毎年最高の評価。
6,000
〇
TOP
Azienda .Agricola
Franz Gojer “Glögglhof”
St.Magdalena , Alto-Adige , Italia
フランツ・ゴイエル
| 14
伝統品種スキアーヴァとラグレインの完成形
180年続く葡萄栽培の歴史
イタリアワインの本当の素
晴らしさはこんな個性か
もしれない。淡い色合い
で優しい質感ながら味わ
い深く、楽に喉を通り抜
けていく、余韻は若干ア
マーロを思わせる苦味と
ハーブ香。サンタ・マッダ
レーナ・クラシコを現地で
飲む度に、その素朴で飾りっ気のない新鮮な果実味に驚かされる。決
して偉大なワインではないかもしれない。しかし、イタリアらしさを持った
“必要”なワイン・・・。サンタ・マッダレーナの品質を一気に高めた偉大
な造り手フランツ・ゴイエールはボルツァーノの街からすぐ東に位置する。
180年続く葡萄栽培家であるが、先代までは瓶詰めはしないでスイス
にバルク売りしていた。1983年、現当主に引き継がれてからプライベ
ート用に瓶詰めを始め、徍々に瓶詰め比率を高め、品質を重視するよ
うになっていった。現在ではこの地方の伝統的品種スキアーヴァとラグ
レインに加えて2010年からはケルナーも手掛けている。
4種のスキアーヴァのクローンを混植
スキアーヴァの畑はボルツァーノ近辺に位置し、氷堆石土壌が主体で
砂質を多く含んでいる。真单を向く畑は陽光を遮るものがない。平地は
ほとんどなく、丘の間の緩やかな斜面は風通しが良い。よって昼夜の
寒暖差が非常に大きい。標高は200~350m。畑は基本的にペルゴ
ラ仕立てが採用されていて全て有機栽培。ヘクタールあたり5000本
の密植となっている。(この地域では例外的に高い)スキアーヴァは厳
密には4種のクローンに分割されるが、その4種全てと共に若干のラグ
レインが混植されていて、収穫から醗酵まで一緒に行われる。『昔の畑
がそうであったように色々なクローンが同じ生態系の中で混植され、収
商品記号
造り手
69H89 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
穫も一緒、発酵も一緒に行うことで複雑味
を実現しているんだ。多尐熟度にばらつき
があろうが醗酵段階から一緒に行うことで
別々に醸造するよりも良い結果を得てい
る』ラグレインはボルツァーノ单部 Piani di
Bolzano を中心に植えられ、イサルコ川に
由来する化石が多く出土する沖積層に中
程度の岩が混じる重めの土壌。この畑も日
照条件が素晴らしく、完璧に熟することが
重要な(熟度が足りないラグレインは青く苦
い印象を不える)ラグレインも十分な熟度を
得る。
大樽による伝統的醸造
醸造に関しては基本的には伝統的手法を用いる。セラーには大樽が
並び、醗酵は温度管理機能のついたステンレスタンクを使用。ラグレイ
ンに関しては一部バリッ
ク熟成も試していて、非
常に良い結果を残して
いる。収穫からプレス、
醗酵まで過度な力を加
えずに繊細な仕事がな
される。この繊細な仕事
はワインを口に含むと良
く理解できることなのだ
が、香り豊かで苦味、酸
味、タンニン、全てを十
分に有しているにも関わらず丸みを帯びていて甘さを感じさせる。この
地域独特の個性をしっかりと反映させながらも全体のバランスは高次
元でバランスさせている。
ワイン
州
A.A Kerner "Karneid"
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2010
白
750ml
3,000
〇
A.Adige
2009
赤
750ml
2,100
〇
A.Adige
2009
赤
750ml
2,500
〇
A.Adige
2010
赤
750ml
2,800
△
ケルナー・カルネイド
新しく購入した古いケルナーの樹の畑。芳香は華やかでゲヴュルツトラミネルのようだが口中ではミネラルが引き締める。
69B14 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
A.A Vernatsch "Karneid"
ヴェルナッシュ・カルネイド
Schiava95% Lagrein5% 初ヴィンテージ。新しく購入した畑。より軽やかで引き締まった酸味。
69B15 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
Santa Maddalena Classico
サンタ・マッダレーナ・クラシコ
5月入港予定
Schiava95% Lagrein5%
69H90 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
Santa Maddalena "Rondell"
サンタ・マッダレーナ・ロンデル
Schiava97% Lagrein3% サンタ・マッダレーナの丘の頂上付近に位置する周囲からも尊敬を集める畑ロンデル100%。日照、土壌条件も最高でワインはより凝縮され、より果実味を感じさせる。タンニン分も豊富で通常のサンタ・
マッダレーナとは違い2年後位から深みを増してくる。
69H91 Franz Gojer
Lagrein"Furggl"
69498 Franz Gojer
Lagrein Riserva
69499 Franz Gojer
Merlot Spitz
フランツ・ゴイエル
フランツ・ゴイエル
フランツ・ゴイエル
A.Adige
2010
赤
750ml
3,000
A.Adige
2006
赤
750ml
3,800
A.Adige
2006
赤
750ml
3,900
ラグレイン・フグル
ラグレイン・リゼルヴァ
メルロー・スピツ
植え替えの為、最後のヴィンテージです。この地域のメルローとしては例外的に完熟した果実味を持っている。青い風味は一切無い。
〇
△
△
TOP
Azienda .Agricola
Baron Widmann
Cortaccia , Alto-Adige , Italia
バロン・ウィドマン
| 15
バロン・ウィドマン特有の透明感溢れるワイン
りんご農家が醸す透明感溢れるワイン
バロン・ウィッドマンは1824年からワ
イン醸造を行ってきた歴史ある造り
手。この地方特産のりんごやあんず
の栽培と手造りのワインヴィネガー
の生産が主であり、ワインは1アイテ
ムあたり400ケース程度の極々尐
ない生産量。イタリア国内レストラン
向けだけで毎年のワインは全量完
売してしまう。基本的には現当主の
アンドレアスが1人で畑の管理から
醸造までを行っていて『りんごの栽
培に比べてワイン造りにはロマンが
ある。自分にしかできない、この土
地にしかできないワインを造りたい』と言う。州都であるボルツァーノの
街から約20km单下したコルタッチャ村にカンティーナはあり、畑はそ
のコルタッチャ村を取り囲むように、標高220mから600mの間に散在
していている。
断崖絶壁の畑は全てが手作業
全ての畑は平地ではなく断崖絶壁に位置しているのも大きな特徴。こ
れは全ての作業において膨大な手作業を要求されることを意味してい
る。畑では生産体制に入る前の樹齢3年以下の畑を除き完全なる有
機栽培を実践している。
葡萄生育にとって完璧と
は言えない厳しい気象
条件のこの地域において、
より自然をリスペクトした
葡萄造りに挑戦している。
トータル16ha の自社畑
はおおまかに4つのゾー
ンに分けることができる。
標高220mの畑“ミッラ”
にはシャルドネ、モスカート・ジャッロ、ピノ・ビアンコを植樹。標高230~
商品記号
造り手
69B73 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
320mの畑“アウフォフ”と“フェルド”にはスキアーヴァ、メルロ、カベル
ネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンの赤品種を。標高350mの“レイ
ン”、“ドルンメン”、“ノケリッシュ”の各畑にはスキアーヴァ、ソーヴィニョ
ン、ゲヴルツトラミネールが栽培されている。さらに標高600mの畑“ス
ルツホフ”にはソーヴィニョンとピノ・ビアンコが植えられている。(畑の名
前:そのゾーンの地理的名称のほか、ドイツ語で家を意味する Hof(ホ
フ)がつく場合はかならず一族が所有する大きな家が隣接しており、そ
れがそのままワイン名になっているものもある)
アルコール度数を上げない為に
アルプス山脈を单北に一直線に切りこんだような渓谷の底に流れるア
ディジェ川西側に位置するコルタッチャ村は日中の照り返しが非常に
激しく、夏の旱魃が一番の悩みと言う。一般に冷涼なイメージを持たれ
ている地方だが、彼らが最も心配するのは白ワインのアルコール度数
が上がりすぎてしまうこと。平坦な味わいにならないように、完熟しても
酸味を失わないように細心の注意を払う。また有機栽培を取り入れる
ことにより水丌足にも耐えうる丈夫な葡萄樹に育て上げるのだと言う。
現当主のアンドレアスは、ボルツァーノ人の典型ともいえる。ドイツ人気
質で、勤勉、まじめで実直な人柄。近隣の造り手ニードリスト、フランツ・
ゴイエール、クーエンホフらと親交が厚く、常に情報交換をしながら互
いのワイン造りを高めあっている。それぞれのワインの生産量は2000
~7000本。最も生産量の多い地場品種スキアーヴァのみがわずか
に1万本を超える程度。年間総生産量が3万5000本程度という極尐
量の生産であり、その全ては16ha の自社畑から造られている。2010
年のリリースから、クーエンホフらがすでに試みているスクリューキャッ
プを一部のワインに採用。年々深刻化するコルクトラブルと、世界的な
コルク丌足に対するエコ的観点から導入に踏み切ったそう。スキアー
ヴァには従来どおりコルクを使用しているが、これは『スキアーヴァは酸
素を好む品種であることと、還元状態に陥りやすい品種』だから。発
酵・熟成にはいまだに伝統的な大樽のみを使用している。ぜひ、一度
彼のワインを試して欲しい。アルト・アディジェの『らしさ』と言っても良い
かもしれない細かくキラキラとしたミネラルと伸びのある酸味、更には適
度に、決して主張しすぎないアルコールや果実感がバランスしていて
本当に美しい。ここにしかない魅力を秘めている。
ワイン
Weinberg Dolomiten "Weiss"
州
A.Adige
ヴァインベルグ・ドロミテン・ヴァイス
ヴィンテージ 色
2009
白
サイズ
750ml
参考上代
3,100
在庫
△
年間生産量5000本。Pinot biancoとChardonney(このヴィンテージは尐量ソーヴィニョンもブレンド)畑は“ミッラ“ (250m)と“スルツホフ” (600m)でグイヨー。収穫は9月19日(ミッラ) 10月7、18日(スルツホフ) 12ヘクトリット
ルのオーク樽でシュール・リー熟成。
69B74 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Sauvignon
A.Adige
シュッドチローラー・ソーヴィニヨン
2009
白
750ml
3,100
△
年間生産量5000本 。様々な異なるクローンのソーヴィニョン・ブラン。“アウホフ” (260m), “レイン” (350m) と“スルツホフ” (600m)の畑から。グイヨー仕立。収穫は9月12日(Aアウホフ、レイン) 、10月6日(スルツホフ) 発
酵・熟成ともにステンレスのみ。
69B75 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Goldmuskateller
A.Adige
2009
白
750ml
3,100
△
A.Adige
2009
赤
750ml
2,500
△
シュッドチローラー・ゴールドムスカテラー
年間生産量1000本。畑は"ミッラ" (250m)でグイヨー仕立て。 収穫は10月21日。発酵・熟成ともにステンレスタンクのみ。
69B76 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Vernatsch
シュッドチローラー・ヴェルナッシュ
年間生産量10000本。畑は“ノケリッシュ” (340 m)で、仕立ては伝統的なペルゴラ。収穫は10月1日。アルコール発酵のみステンレス。マロラクティックからオークの大樽で行う。難しいヴィンテージながらスキアーヴァらしい
独特の風味を綺麗に表現。素晴らしいワインに仕上がった。
69B77 Baron Widmann
Sudtirolers Weisbrugnder
69B78 Baron Widmann
Sudtirolers Gewurztraminer
69B79 Baron Widmann
Weinberg Dolomiten "Rot"
バロン・ウィッドマン
バロン・ウィッドマン
バロン・ウィッドマン
A.Adige
2009
白
750ml
3,100
A.Adige
2008
白
750ml
3,800
A.Adige
2008
赤
750ml
4,500
シュッドチローラー・ヴァイスブルグンダー
シュッドチローラー・ゲヴュルツトラミネル
ヴァインベルグ・ドロミテン・ロト
△
△
△
TOP
Tenuta
Kofererhof
Valle Isarco , Alto-Adige , Italia
コフェレルホーフ
| 16
イタリア最北の産地ヴァッレ・イサルコの独自性
注目が集まっているヴァッレ・イサルコ
イタリア最北の産地がアルト・アディジェのヴァッレ・イサルコ地区。アル
ト・アディジェの州都ボルツァーノから北へ20km 以上、更に20km も
行けばオーストリア領となる国境付近に位置する。言語はドイツ語が主
となっていて街の道路標識もドイツ語。この辺り一帯は单チロル地方と
呼ばれ、住人は自らのことを单チロル人と呼ぶ。郊外にはブリューワリ
ーが点在し、街にはビア・パブが立ち並び、皆
プレッツェルを頬張っている。食文化も勿論、
ワイン造りもオーストリアの文化を色濃く反映
させていて、適度なアルコールに繊細で伸び
やかな酸とクリスピーなミネラルが印象的。他
には存在しない独自の文化がここにはある。
イサルコ渓谷は険しくテラス状になっていて、
急斜面の畑は葡萄生育にとっては非常に厳
しい環境となっている。標高は700m を超え、
場所によっては1000m を超える。よって、育
つ葡萄品種はシルヴァーナーやミュラートゥルガウ、ケルナー、そしてリ
ースリングなど気温の低さに対応できるドイツ系品種が主になっている。
ヴァッレ・イサルコの象徴はノヴァチェッラ修道院。壮大な規模の修道
院で観光地としても有名だが、地域に根ざして高品質なワイン造りやり
んご栽培も行っている。
ノヴァチェッラに葡萄を売っていた
コフェレルホーフは1940年から葡萄栽培を行っていて、1995年に瓶
詰めを始めるまでアバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ修道院に葡萄の状
態で販売していた。コフェレルホーフの葡萄の品質の高さは有名で卖
商品記号
造り手
69L81 Kofererhof
コフェレルホーフ
独でのボトリングの要望が
高まり、95年以降、5.8ヘ
クタールの畑から年産僅
か4000ケース弱を生産、
販売するに至っている。畑
は肥沃な黒い土壌に若干
の砂質が混じる。街は崖の
窪地にできていて畑は街
や修道院に隣接している。
その為、畑では科学薬品の使用を避けていて、使われるのは硫黄、銅
のみ。(これも最低限の量に抑えられる)植樹率はヘクタールあたり60
00~7000本の高密植。葡萄が育つ限界に近い標高だけに昼夜の
寒暖差は非常に大きく、葡萄に強靭な酸を不える。一方で、夏場はイ
タリアでも最も高い気温になることもある位に日照条件が良く、この時
期に葡萄の生育度は上がる。
最も素晴らしい白ワインに選出される
発酵・熟成に関しては基本的にステンレスタンクのみで葡萄品種本来
の香や味わいの個性を大切にしている。(ピノグリージョとシルヴァーナ
ーは一部古木樽を使用)所有畑はピノ・グリージョ:1.25ha ゲヴュル
ツトラミネル:0.85ha ケルナー:1.8ha ミュラー・トゥルガウ:0.8ha
シルヴァーナー:0.65ha となっている。いずれのワインも、ほとんどが
地元リストランテでしか飲めないワインであったが、2011年にはガンベ
ロ・ロッソで『最も素晴らしい白ワイン』に選出された。これによってイタリ
ア国内だけではなく、世界中からの注目を集めることとなり、必然的に
ヴァッレ・イサルコの注目度も一気に高まっていった。
ワイン
Sylvaner "Valle Isarco"
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール
州
新入港
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2010
白
750ml
3,300
〇
A.Adige
2010
白
750ml
4,800
A.Adige
2008
白
750ml
3,300
△
〇
A.Adige
2007
白
750ml
3,500
〇
A.Adige
2010
白
750ml
3,900
〇
△
〇
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
69J79 Kofererhof
Sylvaner "Valle Isarco" R
69718 Kofererhof
Muller Thurgau "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール・エッレ
ヴァッレ・イサルコ・ミュラートゥルガウ
非常に強いミネラルと酸だが、口中ではハーブ香を主体に熟した果実を感じさせる。ステンレスタンク熟成。
69719 Kofererhof
コフェレルホーフ
Pinot Grigio "Valle Isarco"
ヴァッレ・イサルコ・ピノ・グリージョ
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。糖度は低く、エレガント。
69J77 Kofererhof
コフェレルホーフ
Kerner "Valle Isarco"
ヴァッレ・イサルコ・ケルナー
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。柑橘系でフレッシュな質の高い酸と尐しスパイスを感じさせるリースリングにも通づる香が特徴的。食事を盛り上げてくれる。
69717 Kofererhof
Gewurztraminer "Valle Isarco"
69H70 Kofererhof
Gewurztraminer "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
A.Adige
2008
白
750ml
4,100
A.Adige
2010
白
750ml
3,800
A.Adige
2007
白
750ml
4,200
A.Adige
2009
白
750ml
4,200
A.Adige
2009
白
750ml
4,300
A.Adige
2010
白
750ml
4,300
ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール
ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール
新入港
比較的ドライでミネラルに溢れた造り。華やかな香とは対照的。ステンレスタンクのみ。
69505 Kofererhof
Gruner Veltliner "Valle Isarco"
69D51 Kofererhof
Gruner Veltliner "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー
ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー
新入港
△
〇
ニュートラルな香ながらとろみさえあ感じるボリューム感。標高は800mを越す畑。ステンレスタンクのみ。
69D49 Kofererhof
Riesling "Valle Isarco"
69J78 Kofererhof
Riesling "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・リースリング
ヴァッレ・イサルコ・リースリング
新入港
イタリア最高峰のリースリングと称される。基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
△
○
TOP
Azienda. Agricola
Dario Princic
Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia
ダリオ・プリンチッチ
| 17
より優しく、よりピュアで飲みやすく変化“ビアンコ・トレベッツ”
グラヴネル、ラディコンに学んだワイン造り
になってしまった。(現在では割当制)ダリオのワインは特別だ。グラヴ
ネルやラディコンにある『難解さ』や『気難しさ』がない。飲み手を試すよ
うな素気ない冷たい印象が全くなく、誰にでも近寄ってきてくれる『優し
さ』に溢れている。華やかで豊潤に香るアタックは口中に強烈に長く留
まる。しかしながら、長期間のマセラシオンによる『ワインの重さ』はあま
り感じさせず、スイスイと飲み進んでしまう、ある意味での『軽さ』がある。
『ワイン造りはスタンコに教わったし、スタンコと同じ気持ちでワインを造
っているよ。大切なのはバランスじゃないか?』
ヨスコ・グラヴネルの親友であり、スタンコ・ラディコンや
ラ・カステッラーダのニーコとは同級生。しかし、ダリオは
異質だ。彼等が代々続くカンティーナの子供であったの
に対し、ダリオはそうではなかった。実際、近隣のレスト
ランやホテルに食材やグラヴネル、ラディコンのワインを
卸す仕事をしていたのだと言う。ワイン造りへの情熱をお
さえられるわけもなく、1993年から自家瓶詰めを開始。
技術的なことの多くはスタンコ・ラディコンから教わりなが
らワイン造りに対する考えを同じくしていった。
年々軽やかになっているダリオのワイン
経営する居酒屋で出すダリオ・ビアンコとロッソ
ボトリングを始めてからの10年間、ワインは全く売れず、
友人であるラディコンやラ・カステッラーダ、グラヴネル
が世界的にも注目を集める中、自宅1階部分で居酒屋
を営みながら、量り売りで自らのワインとサラミを販売し生計を立ててい
た。(ビアンコ・ロッソはこの居酒屋で出されていたワイン)しかし、ダリオ
のワインは“特別”だった。2004年のヴィラ・ファヴォリータにて当時、
無名のダリオ・プリンチッチ
による長期間マセラシオン
されオレンジがかった白ワイ
ン、ビアンコ・トレベッツ200
2が人気を南した。丌遇の1
0年間、そしてレストラン卸
の仕事を通してダリオは直
接飲み手と触れ合い、その
バランス感覚を自然と高めていたのであろう。イタリア国内だけでなく、
国外でも爆発的な人気となり、全てのワインが毎年完売してしまうまで
商品記号
造り手
69H21 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
ワイン
Vino Bianco Venezia Giulia
ダリオが言うように彼のワインは全てがバランスしている。長期間の果
皮浸透によるタンニンや厚み、柔らかい酸、ポンカ由来の硬さに対して
果実のフレッシュ感、濃密で詰まった甘味が高次元でつりあっている。
ラディコンやグラヴネルとは全く違った方
向に向かっているようで果皮浸透を施し
ながらもエレガントだ。ダリオにしかできな
い高次元でバランスされたワインと言える
のではないだろうか。勿論、畑では最大
限自然に敬意を払った葡萄育成が行わ
れている。一切の化学薬品の丌使用(有
機の堆肥を3年に1回程度)。醸造も自
然まかせ。温度管理はせず、天然酵母
のみで発酵。温度差や薬品による安定
化、フィルタリング、清澄などもせず(清
澄は、ボトリング前にステンレスタンクで休
ませることで十分)に、ボトリング前のごく
尐量の酸化防止剤(1リットルあたり20~22mg)を添加するのみ(発
酵時や、澱引き時には使用しない)。
州
ヴィンテージ 色
F.V.G
ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
[2010]
白
サイズ
750ml
参考上代
3,000
在庫
◎
45% Chardonny, 35% Sauvignon, 20% Pinot Grigio上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、4日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされ
る。経営する居酒屋で出されている地酒。生産本数:500ケース程度。
69B06 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Vino Rosso Venezia Giulia
F.V.G
ヴィノ・ロッソ・ヴェネツィア・ジューリア
[2009]
赤
750ml
2,900
◎
70% Merlot、30% Cabernet Sauvignon上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、10日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされる。経営する
居酒屋で出されている地酒。生産本数:200ケース程度。
69H22 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Bianco Venezia Giulia "Trebez"
F.V.G
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・トレベツ
2007
白
750ml
5,200
〇
40% Chardonnay、30%Sauvignon、30%Pinot Grigio シャルドネとソーヴィニョンは一緒に発酵・マセレーション、ピノ・グリージョのみ別に発酵・マセレーションしたのちブレンドし、一緒にマロラクティク発酵。ヴィンテージに
よってセパージュは変わる。
69J66 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Bianco Venezia Giulia "Jakot"
F.V.G
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ヤーコット
2009
白
750ml
5,400
○
白
750ml
5,400
○
白
750ml
5,400
○
赤
750ml
8,000
△
赤
750ml
10,500
△
100%Tocai Friulano25日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69J67 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Ribolla Gialla Venezia Giulia
F.V.G
リボッラ・ジャッラ・ヴェネツィア・ジューリア
2007
100%Ribolla Gialla 35日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69J68 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Pinot Grigio Venezia Giulia
F.V.G
ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ジューリア
2009
100%Pinot Grigio 7日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B11 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Cabernet Sauvignon Venezia Giulia
F.V.G
カベルネ・ソーヴィニヨン・ヴェネツィア・ジューリア
2001
100%Cabernet Sauvignon 50日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B12 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Merlot Venezia Giulia
F.V.G
メルロー・ヴェネツィア・ジューリア
100%Merlot 45日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
2002
TOP
Azienda. Agricola
Ca’ la Bionda
Marano di Valpolicella , Veneto, Italia
カ・ラ・ビオンダ
| 18
食事と共にあるエレガントなアマローネ
クインタレッリが認めた畑
ヴァルポリチェッラを語る
上で最も重要な造り手ク
インタレッリをしてヴァルポ
リチェッラで最も優れた畑
と言わしめたのがこのカ・
ラ・ビオンダの畑。ヴァル
ポリチェ ッラは 非常に広
大な生産地だが、西1/3
が Classico を名乗れる
昔からの生産地で標高も高く石灰分を含む比率も高い優良な畑。
Classico エリアは3つの谷が連なっている。その中央、マラーノ丘の東
面にカ・ラ・ビオンダの中心的な畑は位置する。マラーノの丘は海底が
隆起して出来上がったもので海の沈殿物が何層にも重なっていて石
灰分が豊富。地面は白く柔らかい岩質で覆われている。標高は150
~300m。平均樹齢は50年程度で区画によっては70年を越す。
100年続いている循環型農業
自分達を農民と称するカステッラーニ家はヴァルポリチェッラの自然に
敬意を払い、一切薬剤の使用をしない。除草剤も使用せず、3代目で
ある先代の父親を中心に毎日、畑に出て葡萄樹の管理をしていて、昨
年の剪定された枝や果実、牛糞などが肥料に使われる循環型農業が
機能している。霧の多いこの地域ではリスクも高いが100年も続けてき
たので葡萄樹が強くなってきていて病気に対する抗体が出来上がって
商品記号
造り手
69H27 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
いると言う。収穫は全て手摘み。小さな籠を使い葡萄が重なり、その重
さで傷つくことのないよう細心の注意を払って収穫。完熟に拘り、収穫
時期は各パーセルによって微妙に変えている。アマローネに使用する
葡萄の収穫から2週間程度遅れてヴァルポリチェッラの収穫に入る。
陰干しの奥に繊細さのあるアマローネを造りたい
『ヴァルポリチェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。マラーノ渓
谷は、その標高の高さと石灰分、冷涼な気候から繊細さをワインに不
えてくれる』アマローネは陰干しからくる独特の風味とアタックに感じら
れる凝縮度の強さに圧倒されがちだが、果実味の奥にブルゴーニュの
ような繊細さを感じさせ、余韻を味わえるワインに仕上げたいと彼等は
言う。その為には、カビに
侵されていない健全で完
熟した葡萄を適度なマセ
レーションを行い、畑に自
生する自然酵母を使って
発酵させることが重要との
こと。フィルタリングは味わ
いの複雑味を破壊してしま
うとの理由で行わない。ま
た、発酵時の SO2 の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限加える。
(40mg/liter)カンティーナにはソルデーラやジャコモ・コンテルノ、ポッ
ジオ・ディ・ソットの空ボトルが置かれている。彼らの目指しているスタイ
ルが良く分かる気がした。
ワイン
Valpolicella Classico
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Veneto
2010
赤
750ml
2,200
◎
Veneto
2007
赤
750ml
2,500
〇
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
80 % Corvina e Corvinone, 20% Rondinella 5% Molinara.
69B97 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Valpolicella Classico Superiore"Ravazzol"
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone,10% Molinara 石灰岩が多く白い土壌。畑には貝の化石が非常に多く見られる。地中深くまで小石が存在し、この小石が畑の温度を上げる。この畑は特にワインに上品さを不え、重くない
鉱物的ニュアンスを表現してくれる。また熟成ポテンシャル高いのも特徴。
69090 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Valpolicella Classico Sup"Campo Casal Vegri"
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ
Veneto
2006
赤
750ml
3,400
〇
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ
チェッラにする。
69H29 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Valpolicella Classico Sup"Campo Casal Vegri"Riserva
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ・リゼルヴァ
Veneto
2001
5月入港予定
赤
750ml
5,600
△
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ
チェッラにする。10年間熟成させた貴重なヴァルポリチェッラ。
69613 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Corvina Veronese
Veneto
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ
2005
赤
750ml
8,500
〇
100% Corvina 彼等の畑でも最も樹齢が古い区画を中心に最高の葡萄のみを500Lのトノー1樽分だけ試しに醸したところ、彼等が思った以上に素晴らしいフィネスを持ったワインが出来上がったと言う。※自然酵母で2
8°程度で30日間発酵。30ヶ月間トノーで熟成。最高の出来栄え。
69H28 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Amarone della Valpolicella Classico
Veneto
2007
赤
750ml
6,000
◎
Veneto
2006
赤
750ml
7,000
〇
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella
69F18 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Amarone della Valpolicella Classico"Ravazzol"
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella 標高200~300mの畑で最もエレガントなワインを産む畑。 最高レベルの選果を行い、カンティーナ2階で40%程水分をとばす。香を大事にする為15度以下で醗酵を行う。伝統
的大樽で熟成。
69094 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
90% Garganega, 10% その他
Bianco Passito
ビアンコ・パッシート
Veneto
2001
白
500ml
4,800
△
TOP
Azienda. Agricola
Marsuret
Valdobbiadene, Veneto, Italia
マルスーレ
| 19
グレラ種の個性を感じる為のワイン“プロセッコ”
信じられない急勾配の畑は全て手作業
『プロセッコがDOCGに昇格することを未だに納得していない人が多く
いることも事実だ。しかし、元々原産地呼称制度は価格や希尐価値で
はなく、その産地、ワインの個性を守る為に存在したはずであり、グレラ
種にはその可能性が十分にあ
ると確信している。近年のプロ
セッコはテロワールの表現とい
う意味でも1つ上のステップに
進んだように思える』その土壌
は変化に富んでいる。氷河期
に由来する氷堆石が主となる
が、アルプス山脈を形成する
石灰土壌が所々顔を出してい
るかと思えば、海に由来する
泥岩や砂岩質も存在する。非
常に起伏に富んだ土地で数メ
ートルごとに土壌も変化する。
この狭いエリア内で標高差は
軽く200m を越す。特にマル
スーレは、ほぼ全ての畑を丘
の頂上部の单側斜面に所有し
ている(一部ヴァルドッビアーデネの外側にも所有)のが特徴でプロセッ
コのイメージとは全く異なる急斜面の畑になっている。勿論、この急斜
面にはトラクターは入ることができないので、耕作から収穫まで全ての
作業は人間の手によって行われることとなる。また、彼等の畑では有
機的な取組みが成されていて、出来る限り化学的な肥料を制限し、健
全な葡萄の栽培に努めている。
砂糖を焦がした
ような香ばしい
風味や後口の
ボリューム感は
発酵行程に起
因していること
がほとんどで、
グレラ種のフレ
ッシュさを表現
するには邪魔に
なる。白桃、青
りんご、シトラスに尐し東洋的なスパイスを思わせるマルスーレのプロセ
ッコはグレラ種の本来の特徴を忠実に表現しながらも味わいの骨格、
酒質という意味では従来のプロセッコのそれを大きく上回っている。
生産量の50%以上は他メーカーに販売する
『有機的アプローチによって強くなった葡萄樹が大きな要因』と言うが、
更に特筆すべきは飛び地のように所有している葡萄畑の多様なテロワ
ールをブレンドしていることとその樹
齢の高さ。最も古い樹では70年を
越し、50年以上の樹が半分以上
を占めるというプロセッコにしては贅
沢な環境。最後にマルスーレは家
族経営で成り立っている。マッシモ
氏を中心に家族全員がグレラ種の
個性を守り続けることに情熱を燃や
す。葡萄の樹齢が若い畑や微気
候によって何らかの問題が発生し
シャルマ方式だから本当のプロセッコが完成する
た畑は葡萄販売用に回される。そ
『私達のプロセッコはシャルマ方式によって
して第二段階、手作業による収穫
完成する。グレラ種の本来の個性を表現
時に選別が行われマルスーレの品
することを最重要視している』とマッシモ氏。
質基準を下回るものは販売に回さ
健全な状態で適度に熟した葡萄を素早く
れると言う。マルスーレのブランド、
プレスし、自然酵母で発酵させる。更には そしてプロセッコの本来の姿を知ってもらう為に彼等の畑で収穫された
瓶内ではなく、大きなタンク内で2次発酵 葡萄は驚くべきことに半数以上を大手プロセッコメーカーに販売してい
を行うことで酵母や澱に影響されずにプロ るのだと言う。『栽培から醸造までプロセッコの個性を誠実に表現したい。
セッコ本来のアロマティックで華やかな白い果実を思わせる香が素直 日本の皆さんとも価値観を共有できたら嬉しい』
に表現されることとなる。シャンパーニュやフランチャコルタに存在する
商品記号
造り手
69C58 Marsuret
マルスーレ
ワイン
Prosecco Treviso≪Extra Dry≫
州
Veneto
プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
2,100
在庫
◎
Glera 100% 白桃の香に尐し香草のニュアンス。プロセッコらしい自然な甘みがファーストノーズからアフターまで長く持続する。エクストラ・ドライながらブリュットに近い味わいに感じられるのは酸度の高さから。プロセッコ本
来の香、味わいを十分に感じて頂けるお勧めの1本。
69C59 Marsuret
マルスーレ
Prosecco Vardobbiadene Sup "San Boldo"≪Brut≫
Veneto
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット
N.V
泡
750ml
2,400
◎
Glera 100% プロセッコ独特の白桃のような香はマルスーレならでは。しっかりとプロセッコの存在感を保っている。近年、ブリュットタイプはプロセッコらしさよりも、より硬質なものが主体になっているがマルスーレはあくまでも
プロセッコらしさを重視している。食前に優しく胃を刺激し食欲増進させる。
69742 Marsuret
マルスーレ
Prosecco "Valdobbiadene" Millesimato D.O.C
プロセッコ・ヴァルドッビアーデネ・ミレジマート
Glera 100% 白桃の香から更に熟度が上ったメロンのような雰囲気。泡も優しくエレガント。
Veneto
2008
泡
750ml
2,800
〇
TOP
Cantina dei
Produttori Nebbiolo di Carema
Carema, Piemonte, Italia
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
| 20
カレーマにしか表現できないもう一つのネッビオーロの魅力
人口700人の村カレーマの地酒
人口700人のピエモンテ州
カレーマ村。トリノからアオス
タに向かう途中にあるこの小
さな田舎村にトリノ県で始め
てDOCを獲得した銘酒“カ
レーマ”が存在する。アオス
タと隣接するように位置する
カレーマ村は独特のワイン
文化が今でも残されている。
その中心的役割を果たすの
が700人の村民のうち78
人が所属する生産者協同
組合がプロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ。1960年にカレーマ
のワイン文化を後世に残すことを目的に設立された組合で組合員は全
員が他の農業などの仕事と兹業になっている。(社長もワインメーカー
も兹業)カレーマの畑は全ての畑を合わせても12ha のみで、そのほと
んどがこの組合によって醸造されている。1960年に設立、1965年に
は現在の場所に移動し、熟成からボトリング、販売までをこのカンティー
ナで行うようになる。1960年から1983年までの期間は驚くことに各
家庭で収穫、発酵まで行っていた。マロラクティックが終わった時点で
カンティーナに持ち込み樽熟成を行っていたと言う。『その当時は日本
に輸出するなんて考えもしない地酒でした。現在でもほとんどの設備は
変わっていませんが、各家庭のガレージで発酵をしていたのでは品質
の向上は望めませんから83年よりこちらのカンティーナの大きなセメン
トタンクで発酵をすることにしました』
てはペルゴラ。身長
よりも高い仕立で他
のどの産地のネッビ
オーロとも全く違う
光景。急勾配の单
向き斜面に葡萄樹
が2~4列程度植
わった段々畑が張り
付いているように見
える。勿論、機械は
入れないし、牛など
を使った耕作も丌可能なので、剪定から収穫まで全ての作業は手作
業。収獲時は30kg の収獲用のカゴを背負って登り降りすることとなる。
『効率が良いとは言えません。しかし、この单向き斜面でこの石垣と石
柱があり、この仕立てでないとここでは葡萄は育たない。そしてカレーマ
の繊細な酒質は他のどの偉大なネッビオーロの産地でも表現しえない
訳ですから、我々はこのカレーマという特殊なワインを残していきたいと
考えています』
荒廃していく段々畑
人口減に加え、その
効率の悪さから荒廃
し て しま う段 々畑 が
後を絶たず、後継者
問題に直面している
カレーマ。味わいは
ネッビ オーロを 愛す
石垣造りの伝統的葡萄畑ドゥピン
る人にはたまらない
カレーマは非常に冷涼でネッビオーロが育つには限界地点と言われる。
魅力に溢れている。
この冷涼な土地で葡萄栽培を可能にしているのが“トゥピン“と言われる
薄い色調、軽やかで
畑の作り方。ネッビオ
芳香に富むネッビオ
ーロの畑では恐らく他 ーロながら、岩盤の上に位置するカレーマはアルプス由来の石灰から
に は 無 い で あ ろ う 石 ミネラルを吸収して硬水のような独特のミネラルの硬さを持っている。
垣で組まれた段々畑 鉱物的なニュアンスと地酒らしい収量の多さから優しく親しみの持てる
で古い区画は支柱も 味わい。(熟成によって妖艶な甘味が出てくるのがカレーマの本来の
岩盤を切り取った石 姿)ガッティナーラほど硬質な酸ではなく、ゲンメほど甘い果実ではない。
製 。こ の 石垣 と石 柱 ロエロほど華やかでなく、ボーカほど強くはない。一度体験したら止めら
が日中に温められ、 れないバランス感覚が、この薄い色調の中に十二分に隠されている。
ア ル プ ス から の 冷た 近年こういったネッビオーロは姿を消している。早くにDOCに指定され
い風で一気に冷え込 た意味はあるはず。後世に残したいネッビオーロの1つではないだろう
む夜間に熱を放射することで葡萄が死滅せずにすむのだと言う。仕立 か。
商品記号
造り手
69K06 Nebbiolo di Carema
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
ワイン
Carema Classico
州
Piemonte
カレーマ・クラシコ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
〇
100% Nebbiolo 高地で育ったネッビオーロは近年のランゲの凝縮度や高いアルコール度数とは無縁。各生産農家は専業ではなく、収量の制限もほとんどしていないと言う。昔ながらの透明感溢れる地酒的なネッビオーロ
がここには僅かに残っていた。セメントタンクで発酵(一部ステンレス)大樽で熟成。
69H18 Nebbiolo di Carema
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
Carema Riserva
カレーマ・リゼルヴァ
Piemonte
2006
赤
750ml
3,400
〇
100% Nebbiolo 強さではなく上品さこそがネッビオーロの魅力なんだと気付かされるワイン。2009年までは木樽熟成30ヶ月後瓶内熟成12ヶ月以上が義務付けられているが2010年からは36ヶ月の木樽熟成のみとなっ
た。収獲前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄をリゼルヴァに使用する。(樽熟成期間中にもう一度チェックしベースにまわすこともあるし、その逆もある)非常に大きなセメントタンクでゆっくりと発酵させることで要素の多いワ
インに仕上がる。
TOP
Azienda. Agricola
Le Piane
Boca, Piemonte, Italia
レ・ピアーネ
| 21
絶滅寸前のD.O.Cボーカの復活を目指す
薄れていくピエモンテワインの個性
バローロやバルバレスコに
代表されるネッビオーロは
間違いなくイタリアを代表
する葡萄であり、ワインとし
ての味わいも誇るべきも
のである。しかし近年、昔
ながらの個性を味わう機
会は激減している。レ・ピ
アーネのオーナー、クリス
トフ・キュンズリ氏は元々ワインの輸入業者であったが、薄れていく『ピエ
モンテワインの個性』に危機感を感じ、絶滅寸前であった DOC ボーカ
の再建に乗り出した。
(一時期は造り手が7人
まで減尐)きっかけはイ
ゾレ・エ・オレーナ当主
パ オ ロ 氏に 紹 介 され 、
何度も訪問を重ねてい
たアントニオ・チェッリ
(ボーカ随一の造り手)
が病気でワイン造りを断
念したことであった。
1950年、51年の雹害で全滅
アントニオ氏の畑、醸造所を引き継ぎアントニオ氏の造り、畑仕事を忠
実に再現していく。特殊なマジョリーナ仕立もそのまま残した。(2~3
本の樹を棚 作りにし、人が輪にな
って手をつないでいるような様子に
枝を仕立てる)セラーも掃除しただ
けで何も変えていない。ボーカはピ
エモンテの最北部に位置し、標高
は500m を越える。北限に位置し
ながら、单風の影響と、山に囲ま
れ盆地状に切り出されたような格好の特殊な地形により、オリーヴの木
や椰子の木が育つような温暖な気候になっている。また、アルプスから
商品記号
造り手
Colline Novaresi "La Maggiorina"
69K26 Le Piane
Colline Novaresi "La Maggiorina"
レ・ピアーネ
火山岩のネッビオーロ
土壌は火山岩が主で、石灰岩と
砂質が混ざる極度に痩せた土壌。
ランゲが世界に適応した味わいに目を向ける中、本来のピエモンテの
素朴ながら深い味わいを感じさせてくれる貴重なワイン。キュンズリ氏
は言う。『無名な DOC ボーカを販売することは困難の連続だ。だが、
火山岩土壌から造られるネ
ッビオーロはガッティナーラ
とボーカだけ。ボナルダなど
とブレンドされるのはボーカ
しか存在しない。この個性
は後世に残すべきものだ』1
995年に受け継いで以来、
ネッビオーロを中心にヴェス
ポリーナ、ウヴァラーラを栽
培。(最高樹齢は100年を越す)現在では Le Piane, Montalbano,
Mottosergo, Traversagna, Valvecchi の5つの畑を所有。畑では有
機栽培が徹底され醸造は天然酵母のみで醗酵、数年前までは栗材に
よる大樽を使うなど伝統的醸造法に固執している。(現在は栗材が入
手困難とのことで一時休止、オーク大樽を使用)
ワイン
69308 Le Piane
レ・ピアーネ
の乾いた風が湿気を払いのけ病
害も尐ないのだそうだ。昼夜の温
度差が際立って激しく、これがワ
インにストラクチャーを不える。し
かし、その激しい寒暖差のため、
雹害が深刻なのも事実。(50年、
51年にワインを全く生産できない
ほどの雹害があり、すでに衰退し
始めていたボーカのワインは終わ
ったと言われている)レ・ピアーネ
の畑は現在では国立自然公園
に囲まれ有機栽培が実践され続
けている。
州
新入港
サイズ
参考上代
Piemonte
2006
赤
750ml
2,300
Piemonte
2010
赤
750ml
2,600
コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ
コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ
ヴィンテージ 色
在庫
△
○
Nebbiolo30%以上 Vespolina , Croatinaで30%以下 Bonarda40%以下。ノヴァーラ周辺の5つの畑からブレンドされる。ステンレスタンクで天然酵母のみで醗酵。熟成は大樽で行う。カジュアルラインだがコッリーネ・ノヴァレージの法定
収量以上に厳しく制限。中程度の凝縮度にスパイシーな香、ボナルダらしいフルーツ感が加わる。若いうちから飲めるが、尐し落ち着かせると更に深みを見せてくれる。最も近づきやすいかわいらしいワイン。
69306 Le Piane
Boca
69305 Le Piane
Boca
69K27 Le Piane
Boca
レ・ピアーネ
レ・ピアーネ
レ・ピアーネ
Piemonte
2002
赤
750ml
5,500
Piemonte
2004
赤
750ml
5,500
Piemonte
2005
赤
750ml
6,000
ボーカ
ボーカ
ボーカ
新入港
△
〇
〇
Nebbiolo60-100% , Vespolina , Bonardaで40%以下。標高350~550mの比較的樹齢の古い樹が中心。ステンレスタンクで品種ごとに畑由来の酵母で醗酵。上部開放桶で25日間のマセラシオン。醗酵はゆっくりと時間をかけ
て行われる。ネッビオーロはスロヴェニアンオークの大樽で熟成。他品種は古小樽で熟成。最北の産地らしいはっきりとした酸とランゲには無い細かいミネラル感はボーカならでは。熟成によって丸みが出てきた時、本当のボーカが顔を
出す。
TOP
Azienda. Agricola
Antoniolo
Gattinara, Piemonte, Italia
アントニオロ
| 22
火山岩土壌から生まれるネッビオーロ
家族のみで経営するガッティナーラの老舗
いる。自然がワインを造るんだ』
ピエモンテ北部、アルプスに
程近い位置にガッティナーラ
の丘はある。緯度はアオスタ
と同じで、ランゲと比べて年
間を通して冷涼で非常に厳し
い自然環境にある。この地域
ではネッビオーロをスパンナと
呼び、スパンナの最高峰と称
されるのが DOCG ガッティナ
ーラである。アントニオロは1948年にマリオ・アントニオロによって設立
された。畑はガッティナーラの丘の单面に12ha を所有し、この地域を
代表する卖一畑を3つ所有している。(レ・カステッレ:1.5ha、オッソ・
サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha を所有)現在ではロ
ザンナと彼女の娘ロレッラ、息子のアルベルトと共に品質の向上に努め
ている。
アルカリ性の火山岩によってミネラルが吸収される
1/100まで激減したガッティナーラ
『1900年代ガッティナーラはワインの王と称
されていた。しかし今ではそれはバローロに取
って代わられ、畑は荒廃し、全盛期の1/100
まで激減してしまった。反対にランゲは森が開
墾され葡萄畑が100倍になっている。元々葡
萄にとって素晴しい環境であったのはガッティ
ナーラなんだ』/アルベルト。昔は全て葡萄畑
であったガッティナーラの丘は今ではほとんど
が森。ところどころに葡萄畑が散らばっていて
森と一体化している。『お陰でここでは森から色々な種類の種子が飛
んできて自生、虫も動物も豊富に存在する。畑は自然の一部になって
商品記号
造り手
69L04 Antoniolo
アントニオロ
特筆すべきはその土壌。ランゲの粘土質とは違いアルプスに由来する
火山岩土壌が主であり斑岩(マグマが冷え固まったもの)が豊富。この
土壌はアルカリ性に傾きや
すく、ミネラルの吸収を促進
させるという。(粘土石灰は
酸性)ゲンメまで降りると海
に由来する土壌に変化する
ので火山岩土壌のネッビオ
ーロはガッティナーラとボー
カにしか存在しないというこ
とになる。醸造に関しては1
4~16日の長めのマセラシオンを行い、セメントタンクで醗酵(コステ・
デラ・セシアのみステンレスタンク)。以前レ・カステッレでは一部バリッ
クを使用して熟成させていたが、
2008年を最後に全て大樽に
変更されていくという。『最も優
れた畑を所有していると自負し
ている。オッソ・サン・グラートと
サン・フランチェスコは斑岩の
含有量が非常に高く、痩せて
いる。ワインはしっかりとした骨
格を備え高い酸度によって長
熟向き。レ・カステッレは粘土の比率が高く、地中深くに岩盤が通って
いるのでミネラル豊富なワインを産む』生産量は年間4000ケース程
度。品質を落としたくないので増やさないのだという。現在では全世界
割当制で販売開始と共に完売してしまう。
ワイン
Erbaluce di Caluso Bianco
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Piemonte
2010
白
750ml
2,600
〇
Piemonte
2008
赤
750ml
2,600
〇
エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ
Erbaluce di Caluso100% この地域のみで栽培されている品種。エルヴァルーチェの中では非常にドライな仕上りになっていて好印象。
69F48 Antoniolo
アントニオロ
Coste della Sesia Nebbiolo
コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ
Nebbiolo 100% 50年を超える樹齢。ステンレスタンクで醗酵、熟成。2ヘクタールから800ケースを生産していて年々レベルが上がってきている。土壌は火山岩土壌に砂質が混ざりこんでいる。ランゲより軽やかで早めに熟成が
進んでいくが2年から5年の熟成によってネッビオーロのタンニンが甘味に変わりリッチな余韻を演出する。
69F45 Antoniolo
Gattinara
69L05 Antoniolo
Gattinara
アントニオロ
アントニオロ
Piemonte
2005
赤
750ml
4,800
Piemonte
2007
赤
750ml
4,800
ガッティナーラ
ガッティナーラ
〇
〇
平均樹齢45年、11ヘクタールの畑。氷河期に遡る石灰分の多い地層が表面近くまで出ている。15日程度のマセラシオン。熟成は中規模の古樽で24-30ヶ月。古樹ならではの凝縮感と複雑味を感じさせる。特に2004年は
ガッティナーラ史上でも歴史に残る年と言われ、最盛期のアントニオロを感じさせてくれる仕上り。バローロ以上にしっかりとした骨格と北ピエモンテらしい細かいミネラルと伸びのある酸に控えめな果実の甘味は絶妙。
69992 Antoniolo
アントニオロ
Gattinara "Le Castelle"
Piemonte
ガッティナーラ・レ・カステッレ
2004
赤
750ml
6,800
〇
单向き斜面に位置する40年樹畑。特にミネラルに富む土壌を有しながら厚い果実味も備える。熟成はバリックで24ヶ月。果実味が強くバリックにも負けないボリューム感は若いうちから楽しめる。タンニンの質が優しく細かいのが特
徴。
69F46 Antoniolo
アントニオロ
Gattinara "S.Francesco"
Piemonte
ガッティナーラ・サンフランチェスコ
2005
赤
750ml
6,500
〇
△
〇
单西向きの畑で日照量は最も多い。セメントタンクでの醗酵後、12ヶ月トノー、18ヶ月大樽で熟成。ネッビオーロらしい繊細できめの細かい味わい。アントニオロのクリュの中で最もバランスに優れたワイン。
69105 Antoniolo
Gattinara "Osso S. Grato"
69F47 Antoniolo
Gattinara "Osso S. Grato"
アントニオロ
アントニオロ
Piemonte
2003
赤
750ml
6,800
Piemonte
2006
赤
750ml
7,500
ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート
ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート
最も古い樹が残っている畑。50-60年樹。5.5ヘクタール。ステンレスタンクで醗酵、若干酸素と触れさせながら醗酵。大樽で30ヶ月熟成。最もネッビオーロらしい長熟タイプ。若いうちはそのタンニンと強めの酸に圧倒されるが、時間と
共にネッビオーロらしい華やかな香と湿ったキノコを思わせる香が出てくる。
TOP
Azienda.Agricola
Ioppa
Romagnano Sesia , Piemonte , Italia
イオッパ
| 23
“ゲンメ”の個性を表現できる唯一の造り手
ゴルゴンゾーラの里“ゲンメ”
ブルゴーニュを極めたらネッビオー
ロを飲むべきだと言ったのはシャン
シス・ロビンソン。彼女がそう言うの
はブルゴーニュと同様にピエモンテ
の各地で生み出されるネッビオーロ
がテロワールをしっかりと表現してい
て土地のアイデンティティを感じられ
るワインを産むからなのだろう。土地
の個性を葡萄が吸い上げ、ワインに
その土地にしかない個性を不える。テロワールの表現が可能な葡萄品
種はそんなにも多く存在しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴
品種と言われる理由はそこにある。近年、温暖化によってランゲ地方
のネッビオーロはアルコール度数が高まっている。そんな中、より食事
と寄り添うネッビ
オーロとして注
目されているの
が北ピエモンテ
の ス パ ン ナ( ネ
ッビオーロ)。こ
の地域のネッビ
オーロはランゲ
ほど強固な骨
格ではなく、毎
日でも楽しめる親しみやすさがある。火山岩土壌の硬くミネラリーなネ
ッビオーロの代表格ガッティナーラと川を挟んで向かい合うゲンメはボ
ーカ、コッリーネ・ノヴァレージの单、シッツァーノの北に位置する人口
僅か3000人程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチ
ーズで有名)。
海底が隆起した粘土主体の堆積土壌
ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主
体の堆積土壌となっていてワインはおおらかで若いうちから楽しめる柔
らかいタンニンが特徴。その芳香の高いレベルを最大の個性とする砂
地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせている。
生産量はバローロの1/100程度で、そのほとんどが地元で消貹されて
商品記号
造り手
69J62 Ioppa
イオッパ
ワイン
Ghemme
しまう。ゲンメの造り
手は数十軒しか存在
しない。日本市場で
も見かけるカンタル
ーポ社が最も有名。
そんなゲンメにも近
年、若い造り手が台
頭してきた。イオッパ
は現在若い2人の兄
弟によって営まれて
いるが歴史的には古
く、現存する記録では1852年から続いている。1920年、現オーナー
の祖父に当たるジャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカン
ティーナに変貌を遂げた。
素朴な食中酒として大活躍するゲンメ
彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビオー
ロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている
造り手は多くない。収量
が多すぎる。我々は勇気
を持って収量を抑える。
夏の間のグリーンハーベ
ストと収穫前の摘果によ
って各要素の凝縮した
葡萄を収穫することが大
切』と語り、全ての葡萄
は手作業でケアされる
(収穫もて作業)。畑では
ボルドー液などの最低限
のもの以外は薬剤を使
用しない。ゲンメの個性
を守っていく為に土壌環
境を守ることは大切。そして何よりも飲み手にとっても有害なものは使
用すべきでないと考えている。また、彼等はウーヴァ・ラーラやヴェスポ
リーナといった地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をし
っかり収量を制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げている。
州
ヴィンテージ 色
Piemonte
ゲンメ
2004
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
◎
標高は300m程度の畑で、そのほとんどが单西を向く。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。仕立はグイヨ。樹齢は20年から30年。例年10月初旪に収穫。
ステンレスタンクで22-25℃以下に温度を保ち12-15日醗酵。その後オーク樽にて約36カ月熟成。(1年バリック、2年間大樽)最低1年瓶熟成。
69J63 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Vespolina
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ヴェスポリーナ
2006
赤
750ml
3,400
○
2008
赤
750ml
2,600
◎
2009
赤
750ml
2,400
○
ここまでレベルの高いヴェスポリーナを他に知らない。卖一品種では複雑味を表現できないとされた品種だがネッビオーロにも負けない存在感、滑らかな口当たり。
69J64 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Nebbiolo
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ネッビオーロ
普段飲みのネッビオーロに求められる控えめなタンニンと爽やかな酸味が高次元でバランスする。決して凄いワインではないが食事と共にあるべきワイン。
69J65 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Uva Rara
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ウヴァラーラ
この地方では普通に飲まれている地品種。ステンレスタンクで26-27℃以下に温度を保ち3-7日醗酵。ステンレスタンク熟成(7-8カ月)、その後瓶熟成。
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Azienda Agricola
Matteo Correggia
Roero , Piemonte , Italia
マッテオ・コレッジア
| 24
芳香に富むロエロらしい味わいは更に純度を増している
ロベルト・ヴォエルッィオに学んだ
タナロ川を挟んでランゲと向
かい合うロエロ。30年前まで
はランゲの造り手に葡萄を供
給するのが役目であった。ロ
エロを変革したのがマッテオ。
赤ワインでランゲにも負けな
いワインを造ることを目標に
畑選定、栽培、醸造まで全
てを変えた。大きく品質重視に転換したきっかけはロベルト・ヴォエルッ
ツィオ、エリオ・アルターレと共に行ったブルゴーニュ視察であった。ブ
ルゴーニュが“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”を併せ持ってい
ることに驚いたのと同時にロエロの可能性に自信を深めたという。マッテ
オ・コレッジアの名声はすぐに広まった。最初に注目されたのはバルベ
ーラ・ダルバ・マルン。密植と収量制限(収獲時に葡萄の下2/3を捨て、
より要素の詰まった上部1/3のみを使用)による高い凝縮度を持ちな
がらも軽さを感じさせるものだった。マッテオ亡き今でも婦人オルネッラ
を中心に厳しい収量制限をはじめ、当初のワイン造りを継承している。
“軽やかさ”と“複雑味”ロッケ・ダンピセ
マルンは特別な畑。『小さな丘の最上部に位置し、東から西まで広が
商品記号
造り手
69J80 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
っている。縦に3つに分けて最も日照量の多い单西から单東に向かっ
て熟度を計りながら収穫。強い凝縮度を誇るが单東部の高い酸度の
葡萄がワインに緊張感を不える』そして、ロエロ・ロッケ・ダンピセ。10年
以上にわたって最高評価を得ていてロエロ
の代名詞となっている。この畑は特殊で国立
自然公園内に位置し、自然に囲まれている。
表土はロエロ特有の砂質が60%以上で貝
殻が多く転がっているのだが、地中5m 下に
は黄土層が存在し、その下には岩盤が通っ
ている。石灰とマグネシウムが豊富な軽い砂
質の下に粘土と岩盤が通っていることで他の
ロエロにはない骨格を手に入れている。マッテオがブルゴーニュで感じ
た“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”の同居が感じられる。
地酒であるべきロエロ・アルネイス
イタリアでも大人気なのがロエロ・アルネイス。あくまでも地酒の範囲で
あるべきとの考えで、ステンレスタンクで極めてシンプルに仕上げている。
『アルネイスは私達にとっては日常酒。チャーミングで大好きな葡萄だ
けど偉大な葡萄ではない。砂質土壌で香豊かに育ったアルネイスはそ
の果実香を損なわないようにしている』ランゲの重い土壌とは違う60%
以上が砂質という特殊な土壌から生まれる軽やかな美味しさ。
ワイン
州
Roero Rosso
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
◎
Piemonte
2004
赤
750ml
7,000
Piemonte
2006
赤
750ml
6,800
△
〇
ロエロ・ロッソ
100%Nebbiolo 砂地のネッビオーロは芳醇な香が若いうちから楽しめる。タンニン、酸がこなれている為に食事との相性も非常に良い。
69122 Matteo Correggia
Roero Roche d'Ampsej
69F33 Matteo Correggia
Roero Roche d'Ampsej Riserva
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
ロエロ・ロッケ・ダンピセ
ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ
100%Nebbiolo ロエロを代表する銘酒。畑はロエロの平野部を抜けた丘陵地帯の入り口に位置する畑で、やはり表土は60%以上が砂質。地表こと砂が多いのですが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その
下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成になっている。
69H65 Matteo Correggia
Barbera d'alba
69503 Matteo Correggia
Barbera d'alba "Marun"
69H68 Matteo Correggia
Barbera d'alba "Marun"
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
Piemonte
2006
赤
750ml
4,600
Piemonte
2007
赤
750ml
4,600
バルベーラ・ダルバ
バルベーラ・ダルバ・マルン
新入港
バルベーラ・ダルバ・マルン
◎
△
〇
3haの完全に单向きで風通しが良い特別な畑で5,000本/haの密植。バルベーラで偉大なワインを造るには完璧な熟度が必要で3回に分けて収穫するという。更に収穫時には未熟な葡萄房の下1/3を切り落としてしまう
という拘りよう。ステンレスタンクで発酵を開始するが発酵中にバリックに移し変える。(樽が馴染む)70%が新樽、30%が2~3年樽にて熟成。
69K35 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Rosso "Le Marne Girigie"
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
新入港
Piemonte
2003
赤
750ml
5,800
△
Cabernet Sauvignon 25%,Merlot 25 %, Petit verdot 20%,Syrah 15%, Cabernet Franc 15% 標高300mの真单を向く丘の中腹に位置する畑から年間100ケース程度生産されるワイン。外国品種のブレンドでコレッ
ジアにしては異質なワイン。10月に入ってから全て手収穫。週間程度のマセラシオン。マロラクティックから新バリック移して18ヶ月熟成。
69G27 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Roero Arneis
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
◎
Piemonte
2009
白
750ml
2,800
×
Piemonte
2007
白
750ml
4,300
〇
[2010]
赤
750ml
2,800
〇
甘
375ml
3,800
〇
ロエロ・アルネイス
非常に軽いプレスのみ。100%ステンレスタンク発酵、熟成。 酸化に弱い葡萄なので酸素との接触を最低限に抑える。
69G28 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Bianco"per Giappone"
ランゲ・ビアンコ・日本限定
2009ヴィンテージのみ生産された日本限定のランゲ・ビアンコ。ステンレスタンクで発酵、ノン・フィルターでボトリング。
69H66 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Bianco"Matteo Correggia"
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジァ
100%Sauvignon Blanc 250ケース/年産。 ステンレス発酵。 熟成はステンレス半分とバリック半分。 酵母を若干残したまま熟成、瓶詰め。 高い密度。
69H67 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Anthos Brachetto
Piemonte
アントス・ブラケット
Brachetto 100% 300ケース/年産。2~4日程度マセラシオンを行い、皮からのエキス、色を抽出。 近年生産者が激減している貴重なブラケットの辛口ワイン。 ステンレスのみ。
69F34 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Brachetto 100%
Anthos Passito VINO DA UVA STRAMAT
アントス・パッシート・ヴィノ・ダ・ウヴァ・ストラマット
Piemonte
[2008]
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Azienda. Agricola
Mario Marengo
La Morra, Piemonte, Italia
マリオ・マレンゴ
| 25
レ・ブルナーテ最高の畑からラ・モッラらしい成熟したエレガンス
ブルナーテで最高の区画を所有
『私が知っている中で最高の畑はマレンゴのブルナーテだ』これはエリ
オ・アルターレの言葉。ラ・モッラの最大の長所である繊細さを最も高
いレベルで表現することが可能なのは限られた畑であり、その最も重要
な畑がブルナーテである。しっかりとした骨格、構成を持ちながらも、ま
さにテロワールでしか説明がつかない繊細さを持っている畑。コート・ド・
ニュイのワインで稀に味
わうことができる、どこま
でも丸く、溶けるような
甘味とそれを支える凛と
した酸の調和は出会え
ることの尐ない貴重な
個性だ。尐し時間は必
要だが時間と共にその
本来のポテンシャルを感じさせてくれるマリオ・マレンゴのバローロはイタ
リア最高峰のワインに育ってきたと言って良いと思う。
優しくエレガントなラ・モッラ
マリオ・マレンゴは1899年からボトリングを開始。現在でも総計3.5ha
という僅かな所有畑からブルナーテ(5000本)を中心にブリッコ・ヴィ
オーレ(2800本)と1940年に植樹された70年以上の樹齢を誇る貴
重なワインであるヴェッキア・ヴィーニュ・ブルナーテ(年産1000本)の
3種の卖一畑バローロに加えて1999年に植樹されたバローロ(3000
本)も造っている。全ての畑はラ・モッラに位置していて畑名の入ってい
ないバローロでさえも非常に優れた区画に位置している。ネッビオーロ・
ダルバはロエロの畑から造られる(3000本)。バローロに比べればシン
プルな仕上りだがマレンゴらしさを感じさせる清涼感溢れるワイン。更に
商品記号
造り手
69J95 Mario Marengo
マリオ・マレンゴ
はカスティリオーネ・ファレットに位置する畑
から産するバルベーラ・ダルバ・プニャーネ
(3800本)はネッビオーロにも通ずる繊細さ
を持つ。55年樹のドルチェット・ダルバ(15
00本)も粗野な印象は全くなくシルキーで
柔らかい完成度の高いワインに仕上がって
いる。ブルナーテからドルチェットまで、畑仕
事からボトリングまで一切妥協の無いワイン造りをしているのがワインか
ら伝わってくる。
驚くほど健全な畑は毎日のケアから
畑ではできる限り薬品に頼らない葡萄樹の育成に努めていて、防虫剤
や防カビ剤は基本的には使わない。全ての畑で除草剤も使わず、雑
草との共存によって葡萄樹は生育に必要な栄養素及び水分を求め、
まっすぐ地中深く根を伸ばす。葡萄樹が若い場合や化学肥料に慣れ
ている葡萄樹は雑草との競争に敗れてしまうこともあるそうだが、マレン
ゴの畑ではその樹齢の高さと長年の自然な畑環境に順応している為、
葡萄根は地中15m 以上まで根を伸ばし、色々な地層からの栄養を吸
収することとなる。近年の温暖化に対してもこの深い根は役立っていて
暑く乾燥した夏も地中深くの水分を吸収することができるので灌漑の必
要も全くないのだそう。もう1つの利点は必然的に収穫量が減ること。
房数は減り、より凝縮した健全で強い葡萄の収穫が可能になると言う。
3代に渡って受け継がれているマレンゴ家のワイン造りへの拘りは200
1年にマリオ氏が亡くなったのを機に息子であるマルコ氏に引き継がれ
た。『ラ・モッラ村にしか表現できないバローロのエレガンスを大切にした
い。何も変える必要はない。ただ毎日畑をケアしてあげることが大切』
ワイン
Barolo
バローロ
州
新入港
ヴィンテージ 色
Piemonte
2007
赤
サイズ
参考上代
在庫
750ml
7,200
〇
△
〇
ラ・モッラの畑のみを使用した畑名の入っていないバローロ。24ヶ月間バリックにて熟成。ベースのバローロながらもR.パーカーで90ポイントを獲得するなど素晴らしい完成度を誇る。
69B81 Mario Marengo
Barolo "Brunate"
69J96 Mario Marengo
Barolo "Brunate"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2006
赤
750ml
8,000
Piemonte
2007
赤
750ml
8,600
バローロ・ブルナーテ
新入港
バローロ・ブルナーテ
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。樹齢は60年を越し、土壌は典型的な石灰岩を多く含む泥灰土。日当たりは最高で秋以降のピエモンテ
特有のネッビア(霧)によるカビ害もほとんどない健全な畑。
69D34 Mario Marengo
Barolo "Bricco Viole"
69J97 Mario Marengo
Barolo "Bricco Viole"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2006
赤
750ml
7,000
Piemonte
2007
赤
750ml
7,600
△
〇
2007
赤
750ml
13,000
△
バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ
新入港
バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ
僅か0.38haの小さい畑から造られる卖一畑バローロ。発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチ・バリックを使用する。新樽は全体の30%以下に抑える。
69J98 Mario Marengo
マリオ・マレンゴ
Barolo Vecchie Vigne delle "Brunate"
Piemonte
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。その中でも最も樹齢の古い特別な区画の0.38haから造られる。樹齢は75年を越し、土壌は典型的な
石灰岩を多く含む泥灰土。素晴らしい余韻。完璧なバランス。
69B84 Mario Marengo
Nebbiolo d'Alba "Valmaggiore"
69K02 Mario Marengo
Nebbiolo d'Alba "Valmaggiore"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2008
赤
750ml
4,200
Piemonte
2009
赤
750ml
4,200
Piemonte
2006
赤
750ml
4,000
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
新入港
△
〇
ヴェッツァ・ダルバに位置する单向きの畑100%。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで18ヶ月熟成(新樽比率30%)
69889 Mario Marengo
Barbera d'Alba "Pugnane"
マリオ・マレンゴ
バルベーラ・ダルバ・プニャーネ
69B83 Mario Marengo
Dolcetto d'Alba
69K01 Mario Marengo
Dolcetto d'Alba
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
ドルチェット・ダルバ
ドルチェット・ダルバ
新入港
〇
△
〇
TOP
Azienda. Agricola
G.D.Vajra
Barolo, Piemonte, Italia
G.D.ヴァイラ
| 26
美味しいだけでなく“美しくピュア”なものでなければ
1代で築き上げたアルド・ヴァイラ
現当主アルド・ヴァイラ氏とミレーナ婦人は非常に穏やかでピエモンテ
は勿論、他の産地の造り手からも慕われる人格者。醸造や栽培の経
験や知識を若い世代に伝えることを重視していて、若い醸造家達の憧
れの存在にもなっている。現
在は息子のジュゼッペも参加
し家族経営を続けている。ア
ルド氏の父親はワイン造りを
仕事とはせず、街で働いてい
た。醸造学校を卒業後、お
爺さんが所有していた僅か0.
3ha の畑と樽の枞だけを相
続しワイン造りを開始。転機
はすぐに訪れた。86年、バローロ地区が雹害でほとんど全ての畑が壊
滅的な被害を受けた年だ。大丌況の真只中の雹害で多くの造り手が
廃業していったが、諦めきれず借金をして畑を買い増したのだと言う。
今ではバローロ村を中心に各地域の優良畑を所有している。
ワインは葡萄の味でなくてはいけない
『美味しいのは当然。“安全”で“清潔”。そして“美しい”ものでなければ
ならない。そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけな
いのと同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来
の甘味やタンニンや香も必要ない』現にヴァイラのバローロは美しい均
整の取れた酒質で素直にフルーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを
増していくが、ネッビオーロらしさは崩れない。発酵はステンレスタンク
(一部大樽)。自然酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるとこ
商品記号
造り手
69H48 G.D.Vajra
G.D.ヴァイラ
ろで糖分が二酸化炭素を造り果帽を押し上げることが重要(1日に2回
櫂入れを行う)。ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアント
シアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこのフ
ォラトゥーラ(櫂入れ)は大切。特に樹齢の高いネッビオーロは収量が
落ちるだけでなく、果実そのものが小さくなり、果汁に対する果皮のバラ
ンスが若い樹と比べて高くなる。より一層フォラトゥーラが重要になって
くる。『果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに
不える。高樹齢であれば過度の抽出も必要なく、適度なフォラトゥーラ
をしてあげるだけでバローロは偉大さを備える』
マルセル・ダイスから移植したリースリング
アルド氏は様々な挑戦を続けている。醸造学校の卒業論文は“白ワイ
ンにおけるマロラクティック発酵”だったそうで、
当時憧れていた品種リースリングを植樹。ド
イツ系リースリングと古い友人であるマルセ
ル・ダイスの100年以上の畑から無作為に
取った色々なクローンを植樹したそう。『卖一
クローンでは複雑味を産まないのは明らかマ
ルセル・ダイスは早くからそれに気付いてい
た』当初、全く売れなかったというリースリング
は今ではランゲ地方だけでも14の造り手がリリースする人気品種となっ
た。ヴァイラは全ての品種で素晴しいワインを造っている。中でもドルチ
ェットは秀逸。通常は収量が落ちる為30年程度で引き抜かれるがコス
テは50年、フォッサーティも27年程度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピ
ュアで曇りのないワインでチェリーやスミレの香が爽やかに香るエレガン
トなドルチェット。
ワイン
州
Barolo"Albe"
Piemonte
バローロ・アルベ
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,000
在庫
◎
バローロ村のLa Volta, Fossati, Coste di Vergneを中心に複数の畑から収獲する葡萄を使用。ステンレスタンクで発酵(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。この価
格ながら全ての葡萄は自社畑からのもの。クリュもの同様の醸造によって生まれるバローロで比較的早くから楽しめる。
69H45 G.D.Vajra
G.D.ヴァイラ
Barolo"Bricco delle Viole"
Piemonte
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
2006
赤
750ml
8,800
◎
伝統的スタイルのバローロでありながら繊細な果実の表現力を持つ。ブリッコ・デッレ・ヴィオーレはカンティーナのすぐ上に位置する丘の上部に広がる单向き斜面に位置している。ここではいつも葡萄が完熟すると言う。発酵
はステンレスタンク(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。ネッビオーロはミケとランピアのみを使用(ロゼは使用しない)。
69J88 G.D.Vajra
Langhe Nebbiolo
69K97 G.D.Vajra
Langhe Freisa Kye
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
Piemonte
2009
赤
750ml
4,000
Piemonte
2008
赤
750ml
5,800
ランゲ・ネッビオーロ
ランゲ・フレイザ・キエ
新入港
〇
〇
フレイザの最高峰の1つと言える。この品種はネッビオーロ以上に良い条件と樹齢の高さ、そして収量の制限が重要で効率が悪い。ヴァイラでは30年以上の樹しか使わない。年によって葡萄の状態が大きく変わるので生
産量は安定しない。年産3000~9000本。バローロと比べても遜色ない出来栄え。
69H46 G.D.Vajra
Barbera d'Alba Speriore
69K96 G.D.Vajra
Barbera d'Alba Speriore
69H51 G.D.Vajra
Dolcetto d'Alba
69J87 G.D.Vajra
Dolcetto d'Alba Coste & Fossati
69H47 G.D.Vajra
Langhe Bianco"Petracine"
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
Piemonte
2007
赤
750ml
4,800
Piemonte
2008
赤
750ml
4,800
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800
Piemonte
2009
白
750ml
4,800
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ
ドルチェット・ダルバ
ドルチェット・ダルバ・コステ・エ・フォッサーティ
ランゲ・ビアンコ・ペトラシネ
△
〇
〇
〇
〇
友人であるマルセル・ダイスの畑から無作為に選んだリースリングを植樹。ダイスはオリジナルの色々なクローンのリースリングを混植することによってワインが複雑になると認識していて、これと同じ考えを持つアルドはドイツ
のクローンも混植している。若いうちは果実が中心だが熟成してこそ本領を発揮する。
69H49 G.D.Vajra
Moscato d'Asti
69H50 G.D.Vajra
Moscato d'Asti ≪375ml≫
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
Piemonte
2010
白
375ml
1,700
モスカート・ダスティ
モスカート・ダスティ・ハーフ
Riforno地区のモスカートを100%使用。モスカートの個性を忠実に表現するべく、繊細な香と酸度を残すことを重視している。
◎
〇
TOP
Azienda. Agricola
Cavallotto Bricco Boschis
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
| 27
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
カスティリオーネ・ファレットの代表的モノポール『ブリッコ・ボスキス』
5世代続くバローロの老舗中の老舗
カヴァロットは1948年から
5世代に渡ってカンティー
ナを運営している老舗。古
典派バローロと言えば必ず
名前が挙がる名手であり、
地元では偏屈者として非
常に有名なジュゼッペ氏
が現在の当主。カンティー
ナはブリッコ・ボスキスの丘
の上部に位置し、畑がカン
ティーナを取り囲むように位置している。ワインとしてのバランスに優れ
ながらも力強い酒質を誇る。豊富なタンニンと鮮烈な酸。今では珍しい
古典的な味わいがここにはある。ブリッコ・ボスキスはカスティリオーネ・
ファレットを代表する畑で周辺の造り手達も羨む好立地。
農民としてグリーン・ハーヴェストはしたくない
収穫量は32-38hl/ha と尐ないがこれは樹齢の高さから収量が落ち
ているだけ。『お爺さんも父親も天の恵みである果実を切り捨てることに
抵抗を感じる。よって、ほとんど摘果を行わない』グリーン・ハーヴェスト
(摘果)を行えば凝縮感は出せるが、それはカヴァロットのスタイルでは
ないとの判断。農薬も使われないし、除草剤も一切使用しない。(銅、
硫黄のみ)自生する雑草をある程度まで生やし、ある一定の高さまで
育つと手作業で刈りとり、そのまま畑を耕すことなく放置しておくという丌
耕起栽培を実践している。醸造所は大きく変更された。収穫した葡萄
商品記号
69F29
造り手
をすみやかに発酵槽に受け入れられるようにスペースがとられた。セラ
ー内の仕事は変りなく伝統的なスロヴェニアン・オークでゆっくりと熟成
される。全ての作業がスムーズに行われるようになったこと、自然農法
を導入し時間を経たことで葡萄の質が上ったこと、セラー内が清潔に
保たれていることが近年の垢抜けた味わいに寄不している。
偉大な畑ブリッコ・ボスキス
カヴァロットでは3種のバローロを造って
いる。1945,1966年に植樹された1.
56ha(单单西向)のクリュから産まれる
Barolo Vignolo。ブリッコ・ボスキスより
も低い位置にあり、優美な甘味を備え
ている。他の2つのワインよりパワフルで
ありながら優しくクリーミーな口当たり。
そして、カスティリオーネ・ファレットのキ
ャラクターを素直に表現するクリュ San Giuseppe。ブリッコ・ボスキス
の区画の一部であり、最も古い樹で73年を越す優れた区画。絶対的
な威厳を持ちカスティリオーネ・ファレットらしさを最大限に発揮したカス
ティリオーネ・ファレットを代表する偉大なワイン。そして最後にカヴァロ
ットの代表的ワインである Bricco Boschis。ブリッコ・ボスキスはヴィラ
ージュワインではない。ブリッコ・ボスキスの畑(5.04ha 单東~单西)の
みの葡萄を使い色々な大きさのスロヴェニアン・オークの大樽で36ヶ
月間熟成させる。しっかりとしたストラクチャーを持った厳格なスタイル
のバローロである。
ワイン
Cavallotto Bricco Boschis
Barolo Bricco Boschis
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
バローロ・ブリッコ・ボスキス
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Piemonte
2006
赤
750ml
7,500
◎
Piemonte
2004
赤
750ml
12,000
△
Piemonte
2003
赤
750ml
11,000
Piemonte
2004
赤
750ml
12,000
△
△
Piemonte
2007
赤
750ml
4,500
〇
Piemonte
2006
赤
750ml
3,900
Piemonte
2008
赤
750ml
3,200
Piemonte
2009
赤
750ml
3,300
Piemonte
2009
赤
750ml
3,000
Piemonte
2008
赤
750ml
2,600
Piemonte
2009
白
750ml
3,000
Piemonte
2010
白
750ml
3,300
〇
△
△
△
〇
〇
〇
カヴァロットを代表する銘酒。单東から单西までの畑の葡萄をブレンドすることにより、よりストラクチャーのしっかりしたバローロを造り出す。
Bricco Boschis
69K10 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Barolo Riserva Bricco Boschis "San Giuseppe"
バローロ・リゼルヴァ・ブリッコ・ボスキス・サン・ジュゼッペ
ブリッコ・ボスキスを代表するバローロ。カスティリオーネ・ファレットらしさを最大限に表現している。樹齢は73年を超える区画もある貴重なワイン。
Bricco Boschis
69884 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Barolo Riserva "Vignolo"
Cavallotto Bricco Boschis
Barolo Riserva "Vignolo"
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
69K07
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
ブリッコ・ボスキスの下部に位置する畑でよりジューシーで柔らかい口当たり。割と若い内から楽しめるのも特徴。
Bricco Boschis
69888 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Nebbiolo Bricco Boschis
ランゲ・ネッビオーロ・ブリッコ・ボスキス
ほとんどバローロと言っても良いのではないだろうか?非常に高い品質。比較的若い樹が使われる。
Bricco Boschis
69C63 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
69C64
Barbera d'Alba Bricco Boschis "Cuculo"
バルベーラ・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・ククロ
Cvallotto Bricco Boschis
Langhe Freisa Bricco Boschis
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
Bricco Boschis
69K08 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Freisa Bricco Boschis
Bricco Boschis
69F28 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Grignolino Bricco Boschis
Bricco Boschis
69F30 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Dolcetto d'Alba Bricco Boschis "Melera"
Bricco Boschis
69F31 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Chardonnay Bricco Boschis
Bricco Boschis
69K09 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Bianco Pinot Nero
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・グリニョリーノ・ブリッコ・ボスキス
ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・メレラ
ランゲ・シャルドネ・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・ビアンコ・ピノ・ネロ
Pinot Nero 100% 非常に珍しいピノ・ネロから造られるブラン・ド・ノワール。
TOP
Azienda. Agricola
Giuseppe Mascarello
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
ジュゼッペ・マスカレッロ
| 28
普遍的味わいモノポール“バローロ・モンプリヴァート”
歴史に残るバローロにとって重要な造り手
伝統的なバローロの造り手と言えば必ず名前の挙がる造り手“ジュゼッ
ペ・マスカレッロ”。彼等のワインは他のどの造り手のワインとも違う。ジュ
ゼッペ・マスカレッロ独自の味わいが確実に存在する。バルトロ・マスカ
レッロともジャコモ・コンテルノとも全く違う世界を経験できる。大袈裟で
はなくバローロの1つの完成品、1つの芸術品とも言えるのではないだろ
うか。1881年、ジュゼッ
ペ・マスカレッロ(1世)がモ
ンフォルテ・ダルバに葡萄
畑を購入したことがこのカン
ティーナの始まり。1904年
には、現在でも卖独所有を
続けているフラッグシップ
“モンプリヴァート”を購入し
た。現在ではバローロとモン
フォルテ・ダルバの中間に位置するモンキエロの氷貯蔵庫をワインセラ
ーに改築しカンティーナとしてカスティリオーネ・ファレットとモンフォル
テ・ダルバにまたがって優良畑を所有している。
歴史と経験がなければ変革はできない
現在の当主は3代目、マウロ・マスカレッロ。農民としての経験則に基づ
いた細かい仕事には定評があり、伝統的ジュゼッペ・マスカレッロの栽
培、醸造においても次々に改革していったことでも有名。1970年から
は地域性・テロワールを更に重視して畑ごとの醸造に踏み切る。これは
ジュゼッペ・マスカレッロの大きな変革の1つであった。彼が最重要視
するのは“果実”。完熟した果実を最適の状態で収獲することが重要。
商品記号
造り手
69H72 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
薬品の排除と健康的な土壌によって葡萄が活き活きとしていることは
勿論だ。そして、酸、糖分、更にはアントシアニンなどの各要素が凝縮
して存在することもジュゼッペ・マスカレッロのワインにとって丌可欠。
『ジュゼッペ・マスカレッロのワインは歴史と経験によって成り立っている。
歴史と経験だけが革新を可能にする。栽培もマセレーション、瓶詰めま
でもが経験しなければ解らないことばかりだ』(マウロ)妻のマリア・テレザ
が経理他を担当し、現在では1994年にアルバ醸造学校を卒業した
息子ジュゼッペ(3世)も栽培・醸造に参加している。実はDOCG法で
はモンキエロで醸したワインはバローロと呼ぶことができなくなっている。
しかし、伝統的造り手であるジュゼッペ・マスカレッロのみ例外としてモ
ンキエロでの醸造を認めている。それほどまでにバローロにとって重要
な造り手だと言う事なのだ。
最もエレガントなバローロ“モンプリヴァート”
彼等のワインはドルチェットやバルベーラ、フレイザまでもが驚くべき完
成度を誇っている。妥協は一切感じさせない。
気品に溢れたワインだ。バローロに関しては
説明さえ必要ないのかもしれない。歴史的に
見ても重要な畑ばかりだが、やはり最重要な
のはモンプリヴァート。標高280m の单西向
き斜面に広がるモノポール。凝灰質、泥灰質
に強い石灰質が特徴的で表土が白くなって
いる。ネッビオーロはミケとランピアに尐量のロゼが混じっている。この畑
から生まれる偉大な年のワインは丸みを帯びて各要素が完璧なまでに
調和する。口中ではいつまでも太く長く伸びていく。
ワイン
Barolo "Villero"
州
Piemonte
バローロ・ヴィレッロ
ヴィンテージ 色
2004
赤
サイズ
750ml
参考上代
在庫
12,800
△
カスティリオーネ・ファレットに位置する单西の畑。標高は280m。1985年からマスカレッロ家が所有する0.65haの畑。粘土質、石灰質が主体だが他の畑より砂質の比率が高いのが特徴。
69H73 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barolo "Santo Stefano di Perno"
Piemonte
バローロ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
2005
赤
750ml
13,500
△
赤
750ml
16,500
△
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H74 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barolo "Monprivato"
Piemonte
バローロ・モンプリヴァート
2006
カスティリオーネ・ファレットに位置する单西の畑。標高は280m。1904年からマスカレッロ家が所有するモノポール。レナート・ラッティが作成した最古のバローロのクリュを示した地図でも最良の畑として紹介されている。凝
灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに尐量のロゼが混じっている。
69H79 Giuseppe Mascarello
Langhe Nebbiolo
69H77 Giuseppe Mascarello
Barbera d'Alba "Scudetto"
ジュゼッペ・マスカレッロ
ジュゼッペ・マスカレッロ
Piemonte
2008
赤
750ml
5,800
Piemonte
2006
赤
750ml
5,800
〇
〇
Piemonte
2006
赤
750ml
6,800
〇
赤
750ml
7,800
〇
ランゲ・ネッビオーロ
バルベーラ・ダルバ・スクデット
モンフォルテ・ダルバに位置する1.8haの单单西を向く畑。1991年よりマスカレッロ家が所有。粘土と砂質がバランスよく混じり小石が多い畑。
69H75 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barbera d'Alba "Santo Stefano di Perno"
バルベーラ・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H76 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barbera d'Alba "Codana"
Piemonte
バルベーラ・ダルバ・コダーナ
2007
カスティリオーネ・ファレットに位置する单西の畑。標高は270m。0.38ha。土壌はモンプリヴァートとほとんど変わらない。特筆すべきは樹齢。100年を超える樹がほとんどで収量は極端に尐ないが驚くほどの深みを持っ
ている。長期熟成にも耐えるが若いうちの楽しめる。
69H78 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Dolcetto d'Alba "Santo Stefano di Perno"
Piemonte
ドルチェット・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
2009
赤
750ml
3,800
〇
赤
750ml
3,800
〇
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H80 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Langhe Freisa "Toetto"
ランゲ・フレイザ・トエット
カスティリオーネ・ファレットに位置する0.68haの畑。北西を向く畑。フレイザにしては非常に高い25年以上の樹齢。
Piemonte
2005
TOP
Azienda. Agricola
Principiano Ferdinando
Monteforte d'Alba, Piemonte, Italia
プリンチピアーノ・フェルディナンド
| 29
本物のセッラルンガ“バローロ・ボスカレート”
僕は後悔しているモダニスト
バローロにおいてプリンチピアーノほど劇的な変化を遂げた造り手を他
に知らない。90年代、バローロで起こった一大革命ランガローラのヌー
ヴェルバーグ(日本ではバローロ・ボーイズでしょうか)によって現当主フ
ェルディナンドはモダン・バローロと
して人気を南した。『でも何かが違
った。大切に育てた葡萄をいじくり
まわすような仕事は違うと漠然と
感じていた』2004年、除草剤、薬
剤の使用を一切取りやめる。※現
在では銅と松脂を混ぜたものと硫
黄(市販されているものではなく鉱山から採ったもの)のみを使用。20
05年にはバリックの使用を中止。更には短期間の抽出を可能にするロ
ータリーファーメンテーターを売却。そのお金でスロヴェニアン・オーク
の大樽を導入する。『当時のワインは短期間で抽出することで凝縮しな
がらもフルーティーであった。でも、そこには偉大さが無かった』
茎ごとの葡萄を足で踏んで発酵
しかし、モダン・バローロの功績はある意味では大きなものだった。20
年前、10人中2人しかバロ
ーロを知らなかったが、現在
では10人中8人がバローロ
を認知している。『でも、現在
バローロを知っている8人の
中で本物のバローロを知って
いる人はいるのかな?20年
前バローロを知っていた2人
は本物のバローロを知ってい
たよ』今ではプリンチピアーノ
のような繊細さを持ったバローロはバローロの一般的イメージとは違って
商品記号
造り手
Barolo "Serralunga"
69L38 Principiano
Barolo "Serralunga"≪1500ml≫
プリンチピアーノ
カッシーナ・フランチャの真下バローロ・ボスカレート
ボスカレートはセッラルンガを代表する畑カッシーナ・フランチャの真下、
バローロ・エリアの境界線にある。標高は一番低いところで320m(カン
ヌビやブッシアよりも高い)、最も高いところでは400m を超える。『バロ
ーロ・エリアの境界線であるゆえに森と隣接している。よってここには鹿
や猪も住んでいて葡萄以外の生態系が存在する。実はこれが葡萄に
とって最も重要なこと』石灰比率が高いのも特徴で畑の横から湧く井戸
は石灰が白く凝固していた。上部は石灰と砂質が強すぎて、痩せてい
る為時々鶏糞を撒くこともあるが、基本的には自家製の枝とヴィナッチ
ャから作られるコンポストのみ。除草剤を使わなくなった畑では色々な
植物が自生。豆が窒素を不え、行き過ぎれば小麦が窒素を吸収する
といったように土壌のバランスをとる。『ボスカレートで“偉大なバローロ”
を造りたい。自然なアプローチはその為に重要。ただ僕は自然なワイン
を造りたいわけじゃない。醸造も自然酵母だし、余計なことはしない。S
O2も最小限。でも醸造所はカビが生えてはいけないし、埃まみれでは
いけない。偉大なワインには清潔感が必要。何もしないことは良いこと
ではないんだ』元々、バローロは凝縮度を誇るものではなかったはずだ。
細さ、余韻、残り香、じんわりとした旨み。染み入るような繊細さこそが
バローロなのだし、ブルゴーニュにも通ずる“偉大さ”なのだろう。
ワイン
69K81 Principiano
プリンチピアーノ
しまったようだが、フェルディナンドは30年前のブルゴーニュのようにア
フターの繊細さ、長さを持った“偉大なワイン”を造りたいのだと言う。彼
の挑戦はこれだけではない。自然酵母のみでの発酵は勿論、トップ・キ
ュヴェ“ボスカレート”ではトノーを立てて茎ごと葡萄を投入、足で踏んで
発酵を促す。『現在では茎を取り除くけど、昔の農民は茎ごと発酵させ
ないと発酵がスムーズに進まないと言っていた。その通りだった』ワイン
は丌思議とフィネスを得るようになった。凝縮感やタンニン量が偉大さ
ではない。若いうちからフィネスを感じさせ、熟成と共に深みを増してい
くのが“偉大なワイン”。ボスカレートにはそれがある。
バローロ・セッラルンガ
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
6,000
完売
Piemonte
2006
赤
1500ml
12,000
〇
△
8,800
〇
バローロ・セッラルンガ・マグナム
≪セッラルンガ≫ボスカレートの一部3.5haの若い樹齢の樹を使用。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで発酵、約1ヶ月マセレーションの後、24ヶ月20~40ヘクトリットルの大樽で熟成。
69K82 Principiano
プリンチピアーノ
Barolo "Ravera"
バローロ・ラヴェラ
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
≪モンフォルテ・ダルバ≫樹齢50歳を超える0.6haの小さな畑。ネッビオーロの中でも古いクローンのミケ種のみを用いて造られる。徍梗された後、酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで約1ヶ月マセレーション。24ヶ
月間400リットルの樽で熟成させた後、ボトルで熟成。生産本数2000本。
69K83 Principiano
プリンチピアーノ
Barolo "Boscareto"
バローロ・ボスカレート
新入港
Piemonte
2006
赤
750ml
11,500
△
≪セッラルンガ≫ボスカレートの中でも单西向きの最上の区画。樹齢は40年以上。早くても10月の初旪まで完熟を待つ。徍梗せず、足で踏み潰したブドウは酸化防止剤やセレクション酵母の添加を行わず、葡萄の出来
により40日~90日間のマセレーション。30ヶ月間30ヘクトリットルの大樽での熟成を経た後、ボトルで熟成される。生産量約4000本。
69K79 Principiano
プリンチピアーノ
Langhe Nebbiolo "Coste"
新入港
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ・コステ
2010
赤
750ml
3,600
〇
2009
赤
750ml
6,800
〇
赤
750ml
3,000
〇
2,800
〇
標高350mの畑で樹齢40歳以上のレ・コステ畑でも单西向きと单東向きの2区画あわせて1haの区画の葡萄に、若干ボスカレートの葡萄を加えて造られる。
69K80 Principiano
プリンチピアーノ
Barbera d'Alba "La Romualda"
バルベーラ・ダルバ・ロムアルダ
新入港
Piemonte
≪モンフォルテ・ダルバ≫0.7haの畑。樹齢は約60年。30~60日間のマセレーション。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみ。大樽で20ヶ月熟成。年産1800本。
69K78 Principiano
プリンチピアーノ
Barbera d'Alba "Laura"
バルベーラ・ダルバ・ラウラ
新入港
Piemonte
2010
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高300m以上、樹齢30年以上の約1.5haの畑。单西向き。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで20日間マセレーション。10ヶ月ステンレスタンクで熟成。
69K77 Principiano
プリンチピアーノ
Dolcetto d'Alba"St. Anna"
ドルチェット・ダルバ・サンタンナ
新入港
Piemonte
2010
赤
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高400m以上の2つの畑(合計約2ha)、サンタンナ(サンタアンナ)とサン・マルティーノの樹齢40年以上の樹を使用。ステンレスタンクによる10ヶ月の熟成。
750ml
TOP
Azienda. Agricola
Roagna
Barbaresco, Piemonte, Italia
ロアーニャ
| 30
“プレ・フィロキセラ”バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
Roagna non cambia/ロアーニャは変らない
現当主ルーカ・ロアーニャは専門誌の
インタビューにこう答えていた。『僕たち
は一世紀半以上前から、全く変わって
ない。今後も変わることはないだろう。
それはワインに対する哲学というよりは、
人生の選択なのだと思う。テクノロジー
に助けられることがあることは認めるし、
必要があればある程度取り入れるのは
理解できるけど、あくまで、この土地の
個性を最大限に表現する方法であり、
葡萄の独自性の追求に有効である場
合にのみに限られるべきだ』現当主の
ルーカから遡ること5世代、ヴィンチェ
ンツォ・ロアーニャがバルバレスコの村
の中心にワイナリーを開いたのがロアー
ニャの始まり。ルーカのおじいさんであるジョヴァンニが現在醸造所を
構えるパリエリ地区(ピエモンテの方言でパイエ)にネッビオーロに最も
適したテロワールだとして拠点を移した。更にルーカの父、アルフレッド
が1990年にカスティリオーネ・ディ・ファッレート村のロッケ地区、500
年以上の歴史を持つカッシーナ・ピラを購入したことで、バローロの生
産にも乗り出した。
50年以上の樹齢でないと本物のバローロはできない
畑では100年以上前
から化学肥料は勿論、
有機肥料も一度も使っ
たことがない(ボルドー
液のみ局地的に使用)。
春先に刈り込まれる下
草がその役割を十分に
果たしてくれるのだそう。
様々な雑草やハーブ、
葡萄以外の植物との
共存がより複雑な自然
環境を生み出し、病害や害虫への耐性も自然に備わってくるのだとい
う。セラーに入っても考え方は変わらない。150年前から全く変わらぬ
醸造。勿論、亜硫酸以外の一切の添加物を使用せず(SO2の添加は
瓶詰時のみ、発酵時はなし)、野生酵母のみで醗酵。100日にも及ぶ
長期のマセレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成
期間の長さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本
当の個性を発揮できる前に消貹され、誤った評価を受けてしまう。これ
ではネッビオーロの良さは伝わらない』バローロ・ラロッカ・エ・ピラ Ris19
95は14年間樽で寝かされたワイン。当初8樽あった樽は瓶詰時には
蒸発により7樽に減っていたそうだ。こんなにも長い樽熟成を経て出荷
されるワインは他にあるだろうか?また、彼等の畑は非常に樹齢が高い。
ほとんどの畑が60年以上。樹齢の高い畑では100年樹がざらに存在
する。『ネッビオーロの本
当の力を表現するには
最低でも50年以上の樹
齢が必要。30年樹はま
だ赤ちゃんだよ』
砂質土壌のバローロ
彼等のワインの中でも特
徴的で貴重な畑がバロ
ーロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ。
粘土質土壌が主体のバ
ローロにおいてカッペラーノが所有する一部の畑とロアーニャが所有す
るこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂質土壌となっている。砂質土壌のネッ
ビオーロは構成が全く違う。骨格ではなく、豊潤な香で飲み応えを感じ
させてくれる。砂質は大きく2種類存在する。黒く重い砂層は海底が隆
起した層(砕き香を嗅ぐと、なんと磯の香がする)。白く軽い砂層は石灰
を多く含んでいる層でアルプスに由来する層。ワインは石灰層からのミ
ネラル感と磯の香に通じるヨード的なニュアンスを持っている。
プレ・フィロキセラ/第二次世界大戦以前のネッビオーロ
そして、この畑の最大の特徴はフィロキセラの被害を受けず自根の状
態で古代のネッビオーロが生きていること。(第二次世界大戦以前の
葡萄樹も存在する)クローンのコントロールもなされず樹が死滅すれば
隣の樹の枝を一度地中に通し、自然に根を張らせることで独自の自然
環境を守っている。これはマルゴッタ(プロヴィナージュ)と呼ばれる手
法で通常は根が生えて2、3年で親樹から切り離されるがロアーニャで
は20年以上親樹か
ら切り離されない 。
それによって若い樹
であっても親樹の根
から地中の養分やミ
ネラルを吸い上げる
のだという。『砂が押
し固められたこの土
壌では薬剤は絶対
使えない。使えば雑
草の根が土を支えられなくなり土壌は崩れてしまう』砂質は窒素が極
端に尐ない。それにも関らず、有機肥料なども必要としないのは森林に
囲まれた畑であることで色々な植物が自生している為に十分な栄養を
得ることができるから。更に、この砂と石灰岩だけの貧しい土壌では葡
萄の育成が極端に遅くなる。その分葡萄は複雑味を増していく。
商品記号
造り手
ワイン
69A59 Roagna
Opera Prima XVII
69K63 Roagna
Opera Prima XVII ≪1500ml≫
ロアーニャ
ロアーニャ
州
サイズ
参考上代
Piemonte
(00/01)
赤
750ml
5,800
Piemonte
(00/01)
赤
1500ml
12,000
オペラ・プリマ・17
新入港
ヴィンテージ 色
オペラ・プリマ・17・マグナム
在庫
◎
○
2~4年間フランス産の縦型の大樽で熟成後、ヴィンテージごとのキュヴェをブレンド(ⅩⅦは2000年のキュヴェと2001年のキュヴェを2006年にアッサンブラージュ)した後、2008年にボトリング。樹齢40年以上のバルバレ
スコを名乗れる畑の葡萄を使用。複数ヴィンテージをブレンドしたユニークなワインだが造りは非常に伝統的。
| 31
69D52 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Paje"
Piemonte
バルバレスコ・パイエ
2004
赤
750ml
7,800
〇
60年以上ロアーニャ家が所有する单/单西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをし
ながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。
69C19 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Paje" Riserva
Piemonte
バルバレスコ・パイエ・リゼルヴァ
1999
赤
750ml
18,500
△
60年以上ロアーニャ家が所有する单/单西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをし
ながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。例外的な年を除いて8年以内の期間フランス産の中樽で熟成後、さらに最低2年はボトルでエイジング。
69A65 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Crichet Paje"
Piemonte
バルバレスコ・クリケット・パイエ
2000
赤
750ml
24,000
△
特別なヴィンテージのみに造られるロアーニャ家のトップキュヴェ。伝統的なバルバレスコの最高の姿を、純粋な形で体現したもの。バルバレスコ村の石灰質の泥灰土壌は、偉大な骨格と桁外れに強いタンニンを贈ってく
れる。30年の熟成を経ても若々しいフレッシュさを保つ点が特徴的で、他のワインから区別を容易にするはっきりとした個性を持つ。クリケット・パイエに使用される葡萄はパイエの区画の最上部の7列で、更に、その7列の中
から葡萄樹1つ1つを選別して、どの樹をクリケット・パイエにするか確定させると言う。
69A66 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Asili"
Piemonte
バルバレスコ・アジリ
2004
赤
750ml
10,000
〇
バルバレスコ村において最も歴史あるクリュの1つで間違いなく最上の畑である。その強い石灰質により最も男性的なバルバレスコを生み出す。樹齢45年以上。单向きの非常に石灰質の強い土壌。ロアーニャ家所有は0.
22ヘクタールのみ。
69A67 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Montefico"
Piemonte
バルバレスコ・モンテフィーコ
2004
赤
750ml
10,000
〇
バルバレスコ村においてアジッリとともに重要な歴史あるクリュのひとつでアジッリと比べるとよりエレガントな酒質に仕上がる畑。单西向きのマール質を多く含む石灰質土壌。ロアーニャ家所有は0.24ヘクタールのみ。
69A61 Roagna
ロアーニャ
Barolo "Vigna Rionda"
Piemonte
バローロ・ヴィーニャ・リオンダ
2005
赤
750ml
7,800
△
赤
750ml
8,000
◎
セッラルンガ・ダルバ村。最も高貴なヴィーニャ・リオンダの偉大なテロワールを感じさせる伝統的ワイン。以前はブルーノ・ジャコーザにワインにした段階で売られていた畑。
69A62 Roagna
ロアーニャ
Barolo "la Rocca e la Pira"
Piemonte
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
2003
セッラルンガ・ダルバ村。バローロ地区でカッペラーノの一部の畑とこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂地となっていて、この畑はフィロキセラに侵されていないピエ・フランコ100%となっている。薬剤の丌使用だけでなく、下草
を残す(5年に1度刈りこむ)ことや動物、昆虫を生かすことで自然環境を維持している。また、苗木業者を使わず、マルゴッタ(プロヴィナージュ)によって畑の独自性を保っていることも重要。バローロでピエ・フランコのネッビ
オーロを所有している数尐ない造り手の1人であり、その味わいは透明感の中に和出汁のような旨味をたっぷりと感じさせる。
69A63 Roagna
ロアーニャ
Barolo "la Rocca e la Pira" Riserva
Piemonte
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ・リゼルヴァ
1995
赤
750ml
18,500
△
ロッカ・エ・ラ・ピラの中でも特に優れた年のみ造られる。この年は小さめの古樽で8樽のみ造られたが10年以上も樽熟成をするうちに水分は蒸発し、最終的には7樽になってしまったと言う。角が取れ丸く、しなやかな状態
になってから出荷されている為、バローロ本来のエレガンスが楽しめる。1口目ではなく、飲み終えた後に満足感を感じるワイン。
69K57 Roagna
ロアーニャ
Langhe Rosso
Piemonte
ランゲ・ロッソ
2004
赤
750ml
4,500
◎
100%Nebbiolo このワインとバローロ、バルバレスコの違いは樹齢だけ。樹齢20年以下のブドウ樹は根がまだ短く、複雑味を帯びることは丌可能だから。2003年ヴィンテージのマセレーション期間は35~40日。
69H01 Roagna
ロアーニャ
Langhe Bianco
Piemonte
ランゲ・ビアンコ
2010
白
750ml
2,600
◎
750ml
4,500
〇
90%Chardonnay 10%Nebbiolo ネッビオーロのモストとシャルドネは皮ごと木樽で、野生酵母のみ。酸化防止剤の使用量はきわめて尐量で、他の全てのワインと同様ノンフィルター。
69C17 Roagna
ロアーニャ
Langhe Bianco "Solea"
Piemonte
ランゲ・ビアンコ・ソレア
2006
白
75~80%Chardonnay 20~25%Nebbiolo 100%除梗。縦型の木製醗酵桶でピジャージュ。野生酵母のみ。2週間のマセレーションを経たシャルドネのプレス時にネッビオーロを皮ごと加えることでワインに厚みをもたらす。
ミネラルの強さに隠れがちだが非常に厚みのある果実。
69K58 Roagna
ロアーニャ
Dolcetto d'Alba
Piemonte
ドルチェット・ダルバ
2010
赤
750ml
2,600
〇
2008年ヴィンテージは葡萄の葉が落ち始めてから収穫するという特徴的な年となった。これは樹がその植物サイクルを完遂したとい点からも重要。このような年は1958年に一度きりということ。樹齢は平均45年。パイエ畑
とアジッリの一部の畑のドルチェットが使用されている。野生酵母のみ。35日間のマセレーション。
69A68 Roagna
ロアーニャ
Barolo Chinato
バローロ・キナート
Piemonte
N.V
キナート
750ml
10,000
△
キナの皮と33種類のアルプスの野生ハーブ(ピエモンテとアオスタの自生している野生のハーブ)をネッビオーロのグラッパ漬けにしたものを、バローロ・リゼルヴァ・ロッカ・エ・ピラの熟成したワインにブレンドし、さらに熟成さ
せアルコールが16度近くまで下がるのを待って出荷。勿論、カラメルなどの科学的なものは一切添加されていない。
TOP
Azienda. Agricola
Rabaja di Bruno Rocca
Barbaresco, Piemonte, Italia
ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ
| 32
バルバレスコの畑ごとのポテンシャルを引き出すワイン造り
ブルゴーニュで学んだ
歴史は浅く、1950年代前半に現当主ブルノの父フラン
チェスコと母マリア・アデライドがバルバレスコ村中心部か
ら現在のラバヤの地に移住したのが始まり。当初は葡萄
栽培農家として協同組合や近隣のカンティーナに葡萄の
段階で販売していた。父が亡くなりブルノに代替わりとなっ
た81年にボトリングを開始。30年の歴史しか持たない若
い造り手ながら、今や他の造り手達も認めるバルバレスコ
を代表する造り手となった。ブルノとの会話の中にはブル
ゴーニュという言葉が何度も出てくる。30年前、バルバレ
スコにはテロワールという概念がなく、畑ごとの土壌の違
いやミクロクリマの違いをワインに表現するという考えを持
った造り手は皆無だったという。ブルノは年に数回ブルゴ
ーニュに渡り、土壌の扱い方、栽培、醸造までを学んだそ
う。『バリックの導入もブルゴーニュの影響だ。でも勘違い
しないで欲しい。バリックの香は大嫌い。葡萄に力があるからバリックが
必要になる。これは自然なことだ。バリックの風味ではない。バリックの
酸素供給能力が必要になる。36ヶ月以上熟成、乾燥させたバリックは
香もタンニンも控えめ。酸素をある程度供給しながら発酵、熟成させる
ことだけが重要なんだ』
銅は酸度を下げるからほとんど使わない
ブルノは多くのことを実際のワインで試している。一時期はロータリーフ
ァーメンターを活用し、速やかな抽出と色素の安定に取り組んだことも
あったが、現在では縦型ステンレスタンクでの発酵に戻している。横型
の発酵容器では果帽が常にワインに漬かっている状態になり調整が効
かないが、縦型であれば果帽が上部で完全にはワインに漬からず、ル
モンタージュの仕方、回数によって調整ができる。一方、畑では化学
肥料は一切使用されない。近年ではボルドー液も使用しないという。
商品記号
造り手
ワイン
『ボルドー液の每性は6ヶ
月以上もの間畑に残留す
るが、我 々が使ってい る
天然硫黄は2週間で土に
戻る。大きな違いだと思わ
ないか?それにボルドー
液の主原料である銅はネ
ッビオーロの命である酸度
を下げることに繋がる』
トゥーフォ(青い石灰)から生まれるラバヤ
畑はラバヤを中心にネイヴェ側のコパロッサ、クラ、更にはトレイゾにも
尐し持っている。全ての畑はクリュを名乗れる区画であり、なんとベー
スのバルバレスコも全てクリュの葡萄が100%使われている。最も重
要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に
珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。单西向きで日照
量が最も多い畑で、盆地
上になっている下部には
タナロ川が流れていて川
から年間を通じてこの盆
地を冷たい風が吹き抜け
ていくのだそうで、この風
がカビや病気から葡萄を
守ってくれる理想的環境。
ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。一方、ネイ
ヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端
に低くなる。骨格では务るが芳香の広がりや可憐さではラバヤ以上のワ
インに仕上がるという。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
69G32 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco
Piemonte
2008
赤
750ml
7,800
69G33 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco≪1500ml≫
Piemonte
2008
赤
1500ml
16,000
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
バルバレスコ
バルバレスコ・マグナム
在庫
◎
△
ラバヤ、コパロッサ、クラからの葡萄のみで造られる。クリュ以外の葡萄は一切使われていない。若い区画の葡萄や熟成段階で樽から試飲しクリュの品質、スタイルにはそぐわないと判断したものをブレンドしたもの。毎年非
常に完成度が高く、お買い得なワイン。
69G31 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Coparossa"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
Piemonte
バルバレスコ・コパロッサ
2007
赤
750ml
11,000
〇
ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなるというネイヴェでは珍しい畑。軽い土壌で水はけが良く、毎年安定的に高いレベルに達する。骨格ではラバヤに务るが芳香の広がりや可
憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。
69G30 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Rabaja"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
Piemonte
バルバレスコ・ラバヤ
2007
赤
750ml
12,000
〇
最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。单西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れてい
てタナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。
69G29 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Maria Adelaide"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
Piemonte
バルバレスコ・マリア・アデライデ
2006
赤
750ml
15,000
△
現当主ブルノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007の4ヴィンテージしか生産されていない。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り長期熟成を目的に
造っている。特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る。
69G34 Rabaja di Bruno Rocca Langhe Rosso"Rabajolo"
Piemonte
2008
赤
750ml
5,800
69G35 Rabaja di Bruno Rocca Babarbera d'Alba
Piemonte
2009
赤
750ml
4,600
69G37 Rabaja di Bruno Rocca Dolcetto d'Alba"Trifole"
Piemonte
2010
赤
750ml
3,000
69G38 Rabaja di Bruno Rocca Langhe Chardonnay"Cadet"
Piemonte
2010
白
750ml
4,600
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ランゲ・ロッソ・ラバイオロ
バルベーラ・ダルバ
ドルチェット・ダルバ・トリフォレ
ランゲ・シャルドネ・カデ
〇
〇
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
Moccagatta
Barbaresco, Piemonte, Italia
モッカガッタ
| 33
最高の完成度を誇るバルバレスコのクリュごとの個性
ほとんど情報公開されないカンティーナ
1952年、マリオ・ミヌートに
よってモッカガッタに設立さ
れた。現在はマリオ氏の息
子セルジオとフランコによっ
て運営されている。所有畑
は12ha で3つのクリュ・バ
ルバレスコを中心にピエモ
ンテで“最もエレガントなシ
ャルドネ”と称される白ワイ
ンも2種造っている。カンティーナの真正面にはガヤの畑が広がってい
る。『モダン?僕等が?バリックは使うが酸素供給の為に必要だから使
うだけ。ガヤの畑は縦に葡萄列が並んでいるだろう。あれは畑に機械を
入れて作業をする為だ。僕等は全てが手作業。モダンなものか』
“ブリック・バリン”
最も重要なワインはバルバレスコ村に位置するバルバレスコ“ブリック・
バリン”。青みがかった泥灰土で石灰質が豊富に含まれる。单西を向
き日当たりは良好。樹齢は最も古い区画で60年を超える。発酵は縦
商品記号
造り手
69J43 Moccagatta
モッカガッタ
型ステンレスタンクで比較的低目の温度で行われる。熟成はバリックに
移して最低18ヶ月。その後ボトル内熟成を経て出荷される。元々バラ
ンスに優れた畑であるが樹齢の高さと完熟度からか、モッカガッタのブ
リック・バリンは力強い。タンニン量も多く、長い熟成にも耐える。『ブリッ
ク・バリンは素晴らしい畑だ。痩せ過ぎてもいないし重すぎもしない。冷
涼な風が吹き抜ける窪地になっていて葡萄は完熟する。若いうちはフ
ルーツが前面に出るが、時間とともにタバコ、なめし皮、色々な香辛料
の香が出てくる。これこそがバルバレスコだ』
有機栽培への転換
モッカガッタはEU2078/92 環境保全規定に加盟している。自然環境
を保全することを目的としていて除草剤、化学肥料の丌使用(銅と硫
黄は使用する)、肥料は有機肥料のみとしている。『バルバレスコの丘
は昔一面緑だった。今では除草剤によって赤く色付いている。僕等の
畑は一面緑。ここに住んでいるのだから当たり前のことだ』雑草を残す
ことで地表は乾かず、根によって耕され、昆虫も自生する。雑草は数
年に1度刈り込み土に戻される。これによって有機肥料も最小限に抑
えることができる。
ワイン
Barbaresco
バルバレスコ
州
新入港
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,000
在庫
△
バルバレスコ村とネイヴェ村の2つの畑合計0.8haの畑から造られる。クリュ名は入っていないが他のクリュ同様の造り。7日間のマセラシオン。熟成は1年間樽熟成(20%が新樽80%が2年目以降の樽を使用)後ステンレ
スタンクでブレンド、ボトルに移してからは1年間休ませてから出荷する。年産4,500本のみ。
69K98 Moccagatta
モッカガッタ
Barbaresco "Basarin"
Piemonte
バルバレスコ・バサリン
2006
赤
750ml
7,000
〇
≪ネイヴェ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か1.8haの畑はネイヴェ村に位置する真单向きの畑。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロ
という印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産10000本。
69K99 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
69132 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
69D35 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
モッカガッタ
モッカガッタ
モッカガッタ
バルバレスコ・ブリック・バリン
新入港
バルバレスコ・ブリック・バリン
バルバレスコ・ブリック・バリン
新入港
Piemonte
2003
赤
750ml
7,800
Piemonte
2004
赤
750ml
7,000
Piemonte
2005
赤
750ml
7,500
△
△
〇
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。50年以上の樹齢が主体となっている僅か4haの畑はバルバレスコ村に位置する西向きの畑。毎年最高の評価を受けるバルバレスコを代表するワインと
言える。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産23000本。
69B85 Moccagatta
モッカガッタ
Barbaresco "Cole"
Piemonte
バルバレスコ・コッレ
2006
赤
750ml
8,500
△
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か0.46haの畑はバルバレスコ村に位置する单東向きの畑でバルバレスコで最も冷涼な区画。フランス産新バ
リックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産800本のみ造られる最も重要なワイン。
69F39 Moccagatta
モッカガッタ
Langhe Nebbiolo
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ
2009
赤
750ml
3,200
〇
100%バルバレスコ村のネッビオーロのみ使用。平地の葡萄を使ったワインではなく、あくまでもバルバレスコの畑の若い樹で造られるバルバレスコのセカンドワイン的なもの。よって収量や栽培に関しても厳格にバルバレス
コの基準が適応される。熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックを使用する。内容はバルバレスコに限りなく近いお得なワイン。
69J44 Moccagatta
モッカガッタ
Barbera d'alba
Piemonte
バルベーラ・ダルバ
2009
赤
750ml
3,200
〇
バルバレスコに位置する2haの畑。この区画は昔からバルベーラが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリッ
クを使用する。6ヶ月間の熟成。濃密で目の詰まったワインで、シルキーな口当たり。
69L01 Moccagatta
モッカガッタ
Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ
新入港
Piemonte
2009
赤
750ml
2,700
〇
モッカガッタの隠れた銘酒。これを飲んでもらえばモッカガッタのワイン造りがよく分かる。バルバレスコに位置する1.5haの畑。この区画は昔からドルチェットが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発
酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックと尐し大きめの古樽を使用する。
69F38 Moccagatta
Langhe Chardonnay
69J46 Moccagatta
Langhe Chardonnay
モッカガッタ
モッカガッタ
Piemonte
2009
白
750ml
3,200
Piemonte
2010
白
750ml
3,200
△
〇
白
750ml
4,900
〇
ランゲ・シャルドネ
ランゲ・シャルドネ
バルバレスコ村に位置する北西向きの僅か0.8haの畑。石灰質を感じさせるミネラル溢れるワインであると同時に冷涼な気候を反映しブスケットとは違う繊細さを備えている。
69J45 Moccagatta
モッカガッタ
Langhe Chardonnay"Buschet"
ランゲ・シャルドネ・ブスケット
完売
Piemonte
2009
僅か0.7haの卖一畑ブスケット。石灰質が表土に出ている。発酵段階からバリック。熟成もフランス産新バリックを使用する。樽のニュアンスはワイン全体に溶け込み違和感を感じさせない。
TOP
Azienda Agricola
La Ca’nova
Barbaresco , Piemonte , Italia
ラ・カノヴァ
| 34
バルバレスコの優しさが残る数少ない蔵
農家のバルバレスコ
バルバレスコの丘に
広がる12ha の畑は
科学的なものを極力
排除し、雑草が青々
と茂った健康的な畑。
山道に手製の木の看
板が掲げられている
だけで、そこがカンテ
ィーナだとは誰も気
付かない。ラ・カ・ノヴ
ァは自宅の地下部分がセラーになっている家族経営のカンティーナで
マルコ・ロッカ氏を中心に3人の兄弟で運営されている。今では珍しい
バルバレスコの土地の香を感じさせくれる数尐ないカンティーナの1つ。
温度管理さえしない発酵
セラーではこの地方の
伝統を守り、現代的な
技術は一切排除され
る。例えば・・・『発酵
槽も熟成槽もただの容
器です。ここでは伝統
的に大樽が使われて
きて、それで何の丌都
合もない』マルコ氏の
言う通り、発酵槽は温
度管理機能も付いていないステンレスタンクのみ。熟成に関しては30
00リットル以上の大樽が並び、圧搾機も木製の昔ながらのもの。全く
近代醸造技術を感じさせない。電気が通っているのは照明のみ。現代
商品記号
造り手
69G26 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
ワイン
Barbaresco
のこの地域のカンティーナには標準的
に配置されているバリックも無ければ、
ロータリーファーメンターも勿論存在し
ない。このセラーは30年前と何も変わ
らない。若い造り手ながら、ここにはバ
ルバレスコの伝統が息づいている。
伝統の畑モンテステファノ
一方で、マルコは『ワインの品質はほと
んどが畑で決まる。だから僕等は畑仕
事に情熱を傾ける』と言いきる。ビオディナミにはよく知らないと言い全く
興味がないようだ。伝統と経験から判断し、勿論のことだが、防カビに
は銅を使うなど科学的なものはできる限り排除している。(防カビ剤は
葡萄の皮を弱くするが、銅は葡萄の皮を強くする)農具も木製の鍬や
杭が使われ収穫も全て手
作業。畑は自宅の周辺、
丘の頂上付近に所有。特
にモンテステファノは貴重
な畑で、丘の頂上に位置し、
バルバレスコのエリア内で
最も石灰質比率が高い畑
と言われている。白い粘土
質に沖積物が混ざる理想
的土壌。ワインは独特の風
味を持ち、果実にチョコレートのようなニュアンスも感じさせる。タンニン
は比較的細かく、旨味に溢れている。余韻が非常に心地よいのは上質
な酸と熟度のバランスからか。素朴で優しく柔らかい造り手そのものの
ようなワインに仕上がっている。
州
Piemonte
バルバレスコ
ヴィンテージ 色
2005
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
△
ベースとなるバルバレスコだが高い品質を誇る。自社畑のみで色々な畑のブレンド。醸造過程においてはクリュモノと全く同じで大樽による熟成。若い葡萄樹はランゲ・ロッソに使われるので基本的には20年以上の樹を使用。透明
感のある色調で適度に優しい果実味が中心だが、ネッビオーロらしい旨味のある余韻はブルゴーニュを思わせる。
69174 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbaresco "Bric Mentina"
Piemonte
バルバレスコ・ブリック・メンティーナ
2004
赤
750ml
4,700
〇
400ケース/年。 小さな丘の頂上にある单向きの優良畑。標高が高く、陽光の恩恵を最大限受ける。モンテステファノに比べて粘土質が強い。樹齢20~30年。バルバレスコに位置しながら霧の影響をあまり受けず、しかも強い日
差しを受けて完熟する。ワイン自体は線が細く繊細で細身な印象。若いうちは果実感が優しいながら、フィネスを感じさせる。
69176 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbaresco "Montestefano"
Piemonte
バルバレスコ・モンテステファノ
2004
赤
750ml
5,000
〇
400ケース/年。 バルバレスコの丘の单東斜面に位置。バルバレスコエリアで最もライムストーンの比率が高い畑と言われている特殊な畑。樹齢40~55年。石灰質土壌が強く、ワイン自体は硬くミネラルを強く感じさせるワインに仕上がる。
骨格のしっかりした伝統的スタイルでネッビオーロの強固なタンニンと上質の酸が素晴らしい。アタックではなく余韻で楽しませてくれる。
69C20 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Langhe Nebbiolo
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ
2008
赤
750ml
2,800
◎
各畑の10年程度の若い樹を使う。よって全ての葡萄は急斜面の上部から収穫されたもの。平野部の水分量の多い葡萄は一切使用されていない。発酵は温度管理せずステンレスタンク。熟成はバルバレスコ同様30hl
の大樽で行う。若い樹ゆえに果実中心だが圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。年産6000本程度。
69A43 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbera d'Alba "Loreto"
Piemonte
バルベーラ・ダルバ・ロレート
2008
赤
750ml
2,600
〇
赤
750ml
2,400
〇
このカンティーナのワイン全てに共通することだが柔らかく、しなやかな質感が特徴的。飲み進むごとに葡萄本来の甘みが噛み締められるよう。余韻も長くバランスの良いワイン。
69J50 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Dolcetto d'Alba
Piemonte
ドルチェット・ダルバ
まさしく地酒といった感じながらどこか優しさを感じさせるスタイル。明るい紫色で中程度の凝縮度。過度な抽出のない素直な味わいは飲み飽きることがない。
2010
TOP
Azienda Agricola
Cascina Roera
Costigliole d’Asti, Piemonte, Italia
カッシーナ・ロエラ
| 35
本物のバルベーラが生まれるサンマルティーノ
葡萄栽培家から醸造家に転向
滑らかさによって自
2002年、クラウディオ・ロッソとピエロ・
然な飲み口。サンマ
ネッビオーロの2人によってバルベー
ルティーノの畑のすぐ
ラ・ダスティの中心地であるカスティリ
脇に住んでいるのが
オーレ・ダスティにカッシーナ・ロエラは
ロレンツォ・コリーノ。
設立された。以前よりクラウディオもピ
『ロレンツォに多くのア
エロもワイン造りを行っていてクラウディ
ドヴァイスをもらってい
オ家はバルク売りが主だった60年代に、
る。畑で の仕事 と収
この地域で始めてボトリングに踏み切っ
穫のタイミング。そし
た一家。早くから品質重視に転換して
て発酵技術も彼に教
いた。ピエロも葡萄栽培家に生まれ、 わった。彼の畑は正に自然だ。僕らの畑も最小限の手助けだけで気候
家を継ぎ品質重視に転換させていた。 や病気への対応も自然にできるようになってきた。当然、除草剤、化
『職人として飲み手と自然環境に最大限配慮してワインを造る』
学肥料、防虫剤も必要なくなった』(撒くのは銅と硫黄物のみ)畑は最
ロレンツォ・コリーノ博士の存在
高の状態になりつつある。これによってワインは葡萄の個性、畑の個性
地元の住人が“本物の
を厳密に表現できるようになってきた。
バルベーラが生まれる
リスクと隣り合わせの自然醸造
畑”と呼 ぶのが サ ンマ
カンティーナに入っても考え方は一緒。畑の個性を表現する為に人為
ルティーノ。真单を向く
的介入は厳しく制限される。温度管理をせずにある程度酸素と触れ合
畑で粘土、砂岩、石灰
いながらの発酵。ラッキングもできる限り行わない。いかなるフィルター
質など様々な土壌層を
も通さない。各種添加物も使わない(SO2は瓶詰前に極尐量使用)と
持っている。ワインは濃
大きなリスクと隣り合わせながら信念を貫き通している。実際に2006
厚で高いアルコールを
年は雹と天候丌良による未熟果による影響で生産量は半分以下に落
誇るが、酸度と質感の
ち込んだと言う。
商品記号
造り手
69933 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
ワイン
州
Barbera d'Asti "La Roera"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・ラ・ロエラ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,700
在庫
◎
バルベーラ100%。色々な畑から集めたキュヴェで、比較的若い樹齢のものや、収量もクリュモノにくらべればやや高めのブドウから造られる。Haあたりの収量は70~80キンタルでDOCの規定よりは低く保ちながら低価格を
実現。醗酵も熟成もセメントタンクで行うので(温度が急激に上がるのを防いでくれるから)バルベーラ種の特徴であるフレッシュさ(な酸)を保てる。
69B05 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Barbera d'Asti Superiore "San Martino"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ
2005
赤
750ml
3,300
〇
真单を向いた特徴的な畑。粘土質、砂岩質、石灰質などさまざまなバリエーションを持つ細かな土の表層、均一でない複雑な土壌からなる畑を形成した。2,3メートル向こうはもう違う土壌、10数メートル向こうはまた違う
土壌というような場所まである。特にこの粘土質の土壌はブドウに高い糖度、際立った酸、そして強い色素(アントシアニン)をもたらし、それがワインに反映され力強く、粗野な(柔らかさに欠けるともいえる)特徴となる。かな
り急な斜面を持つ丘にある1.5haの小さな畑で、ピエモンテ人は“本当のバルベーラ”が生まれる土地と呼ぶ。
69932 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Barbera d'Asti Superiore "Cardin"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・カルディン
2005
赤
750ml
3,800
〇
西向きの複数の畑のバルベーラを合わせたキュヴェ。ラ・ロエラとは反対方向を向く畑から造られる。サン・マルティーノや他の畑に比較すると非常に柔らかい土質でボディのしっかりした、しかしバランスの良いワインを生み
出す。この畑はフレイザFreisaやネッビオーロNebbiolo種にも適していてタンニンの多い品種でもやわらかく上質なタンニンに仕上げることができる。
69165 Cascina Roera
Barbera d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
69G24 Cascina Roera
Barbera d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
カッシーナ・ロエラ
カッシーナ・ロエラ
Piemonte
2003
赤
750ml
4,500
Piemonte
2004
赤
750ml
4,500
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
△
〇
カルディンに使われる良い畑のなかでも特に樹齢の高い樹からのみ収穫される非常に収量の低いブドウをしようする。都合熟成も通常より長く寝かせる必要がある(ワインの構成要素がより複雑なためと思われる)。
69C46 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Monferrato Rosso "Vigna Piva"
Piemonte
2006
赤
750ml
4,300
△
Piemonte
[2010]
白
750ml
2,300
〇
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
〇
Piemonte
2007
白
750ml
3,800
〇
モンフェッラート・ロッソ”ヴィーニャ・ピヴァ”
ロエラが造る唯一のネッビオーロ。バローロと比べても遜色ない伸びのある余韻。濃厚な果実。僅か1haの小さな畑から生まれる。
69J15 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Ciapin Vino Bianco da Tavola
チャピン・ヴィノ・ビアンコ・ダ・ターヴォラ
Chardonnay: 60%, Arneis: 30%, Cortese: 10% 非常に可愛らしいワイン。 甘味を感じさせる香とアルネイスの引き締まった味わいは好相性。
69K85 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
"Le Aie" Chardonnay
新入港
レ・アイエ・シャルドネ
ノーマルキュヴェだけに若いうちから華やかで開いた味わい。イタリアらしい果実感と適度な酸とミネラル。心地よいワイン。
69765 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
"Le Aie" Chardonnay Selezione
レ・アイエ・シャルドネ・セレッツィオーネ
ロエラが造る最上級キュヴェ。ピエモンテのシャルドネでこんなにもしっかりとした輪郭を持つワインがあっただろうか。
TOP
Azienda. Vitivinicola
La Stoppa
Rivergaro , Emilia Romagna , Italia
ラ・ストッパ
| 36
最初の飲み頃を迎えるまで熟成“大人のワイン”
最も優れた栽培家に選出
『どういうワインを造るか
なんておかしい。土地の
個性を最大限に反映さ
せた結果がラ・ストッパの
ワインになる。それこそが
ラ・ストッパの個性』ガン
ベロ・ロッソにて最も優れ
た栽培家に選出された
エレナはいつでも理知的
で信念の強さを感じさせ
る。広大な所有地は52ヘクタールにもおよび、その内葡萄畑は30ha。
1973年に購入した畑で現在では全ての区画で有機栽培が徹底。敶
地内には小川も流れ、飛び地になっている各畑は異なるミクロクリマを
持っていて、それらをブレンドすることで全体のバランスが取れるのだ。
醸造責任者ジュリオ・アルマーニ
1982年からは一切の除草剤の使用を中止。畑は木製の杭が打たれ
雑草が生い茂る。丘の上から向こう側に見える畑は除草剤で枯れ果て
た草の赤と畝の間の緑がシマ模様になって
いて気味が悪い。ラ・ストッパの畑はルーコ
ラ、豆類、タンポポが一面に咲き一面黄色
と緑。葡萄樹は活力がみなぎっている。昔
は急斜面の畑下部では土が流され葡萄樹
ごとさらわれる事があったが、1978年以降
は無耕起が採用され雑草の根が土を固定してくれるようになった。本
当に自然で緩やかな空気が漂う。ラ・ストッパというカンティーナは現在
エレナが暮らす城とともに100年以上前から存在していて、主にフラン
商品記号
造り手
ス品種を栽培していた。パンタレオーネ家が購入してから高品質ワイン
造りを始め、エレナは2代目になる。このカンティーナを支えるもう1人
の重要な人物が栽培・醸造の責任者を務めるジュリオ・アルマーニ氏。
30年間、栽培・醸造に従事し、エレナと共に品質を高めてきた。福岡
正信の考え方に賛同しているが、一方でビオディナミにも異議を唱える。
ラ・ビアンカーラのアンジョリーノ・マウレ氏ともある意味で同調しながらも
一部では激しくぶつかる。『アンジョリーノは粘土質の畑は絶対耕すべ
きだというが、僕等はそう思わない。だって、空気の粒子というのは土の
粒子よりも格段に細かくて人間がひっくり返さなくても地底深くまで浸透
する。粘土質が完全に固まってしまうことはないんだ』
地下熟成庫で納得いくまで熟成させる
ワインは全体が丸くまとまり、決して突出するところがない。完璧にバラ
ンスし、悪いところが見つからない。しかも、飲み頃に限りなく近い状態
で出荷される。醸造に関しては至ってシンプル。完熟を待って区画ごと
に収穫。セメントか縦型のステンレスタンクにて醗酵。天然酵母のみ。
特別な温度管理もしない。
ワインは瓶詰め後地下セ
ラーでゆっくりと熟成される。
味わいがこなれ、甘みが
出てきてから出荷される。
『私達はグラヴネルではな
い。ステンレスタンクは全
部捨てるというようなドラス
ティックな変革は好まない。
だってまだ使えるのよ。それが地球にとって良いことだとは思えない。自
分達がやれることを最大限やっていく』
ワイン
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
赤微
E.Romagna
2008 発泡 750ml
2,400
ラ・ストッパ
コッリ・ピアチェンティーニ・グットゥルニオ・フリッツァンテ
Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。この地方独特の文化である微発泡に仕上がっている。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感
覚としか言いようがない。
69A46 La Stoppa
Colli Piacentini Gutturnio "Frizzante" DOC
69H61 La Stoppa
Colli Piacentini Rosso
ラ・ストッパ
◎
E.Romagna
コッリ・ピアチェンティーニ・ロッソ
2009
赤
750ml
2,500
◎
Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感覚としか言いようがない。こちらは、よりラ・ストッパらし
いしみじみとした旨味を感じさせる。スティルワイン。
69A49 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Rosso Barbera IGT
E.Romagna
2005
赤
750ml
3,800
〇
E.Romagna
2003
赤
750ml
4,500
〇
エミリア・ロッソ・バルベーラ
100% Barbera 何かが突出することなくこの地区のバルベーラらしい親しみやすさを残しながらもワンランク上のしっとりとした味わいを実現。
69A48 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Rosso "Macchiona" IGT
エミリア・ロッソ・マッキオーナ
Barbera 50% Bonarda 50% このワインこそがラ・ストッパらしさを最も表現しているのではないだろうか。自然酵母のみで発酵。スロヴェニア産の大樽で12ヶ月間熟成。瓶詰め後も地下セラーにて十分熟成させてからリ
リースされる。しっかりとした骨格と濃厚な果実感を持っていながらも全体が馴染んでいる。奥に厳格さというべきか、このワインの品格みたいなものが隠れているように思う。重さを感じさせない伸びやかで優美な酸と爽や
かな甘味がバランス。
69A50 La Stoppa
Colli Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon DOC
69A51 La Stoppa
Colli Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon DOC
ラ・ストッパ
ラ・ストッパ
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
E.Romagna
1999
赤
750ml
5,600
E.Romagna
2003
赤
750ml
5,300
△
〇
Cabernet Sauvignon, Merlot この地区では昔から植えられていたカベルネ ソーヴィニョン及びメルローが主体。彼らにとっては地葡萄である。自然酵母のみで発酵。30日間程度のマセラシオン。バリックで14ヶ月熟成。
満足いくまで瓶熟させてからリリース。
69A45 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Bianco "Ageno"IGT
E.Romagna
エミリア・ビアンコ・アジェーノ
2006
白
750ml
4,500
〇
Malvasia 60%, Ortrugo e Trebbiano 40% 天然酵母のみで醗酵、11ヶ月のマセレーション後はステンレスと木樽を併用して1年間熟成。ノンフィルター、極尐量の亜硫酸を添加するのみでボトリング。黄金色の色調は
濃厚な旨味が詰まっているかのよう。紅茶、ベルガモット、ライチ、アンズ・・・複雑で濃密な香は口中を長く支配する。
69H62 La Stoppa
ラ・ストッパ
Vigna del Volta Passito
E.Romagna
ヴィーニャ・デル・ヴォルタ・パッシート
95% Malvasia 5% Moscato 完璧に熟した葡萄を樹から切り離し、室内ではなく畑に置き、自然風で乾燥させることで自然なパッシートを造り上げる。
2007
甘
500ml
5,600
△
TOP
Azienda. Vitivinicola
Denavolo
Travo , Emilia Romagna , Italia
デナーヴォロ
| 37
醸造家としての挑戦『悪魔のワイン』
ヴァン・ナチュールを代表する醸造家
エミリア・ロマーニャを代表する造り手、ラ・ストッパで長く栽培・醸造を
手掛けオーナー、エレナと共にその品質の向上に努めてきたジュリオ・
アルマーニ氏。彼がラ・ストッパの名声をここまで高めたと言っても過言
ではないだろう。エミリア・ロマーニャの地品種を使った伝統的なワイン
造りで知られるラ・ストッパだけに仕事は赤ワインが中心になる。しかも、
ある程度の生産本
数をキ ープ しなが
らラ・スト ッ パの伝
統とスタイルを継
承していかなけれ
ばいけない。ジュリ
オ氏曰く『ラ・ストッ
パは大人の味わい
を持った完成され
たワインであるべき。
しかし醸造家として
は、よりアグレッシヴな挑戦がしたくなるものだ。ラ・ストッパでは、すべき
でないことを自分のワインでやっている。ラ・ストッパとは全く違う想いで
造られたワインだ』ジュリオ氏は元々農学の専門家で、ラ・ストッパでも
主に畑の管理を仕事としていた。しかし、毎年繰り返される醸造の現場
でワイン醸造を体感、学び、自然と醸造まで手掛けるようになった。今
では30年もの経験を活かし、自然なワイン造りのコンサルタントとして数
軒のカンティーナの醸造を手掛けている。彼を慕う人は多い。ラ・ストッ
パを間借りして醸造・熟成しているピノ・ネロの造り手アルベルト・アング
イソッラもその1人。フランスにおいては自然なワインに特化したコンサ
ルタントが数人存在するが、イタリアでは稀な存在。ラ・ストッパのオー
ナー、エレナは『ジュリオと私はワイン造りの哲学においては完璧といっ
てよいほどシンクロしている。彼の意見は私の意見だし、彼が求めてい
るワインの理想像は私の追い求めているものと全く同じ』と絶賛。畑の
管理から醸造、熟成まで全てをジュリオ氏に任せている。勿論重要な
決定は2人で話し合って決定するそうだが、基本的には各地、各国の
フェアや表に出て行くのはエレナの仕事で毎日のカンティーナでの仕
事の全権はジュリオ氏にあるのだ。
ラ・ストッパではできないリスクをとった攻めの醸造
ジュリオはラ・ストッパではできないことがあるのだと言う。ある程度の生
産本数をキープしながら伝統とスタイルを毎年守っていく。8名の従業
員を抱え、オーナーであるエレナの下で働いていれば、全権を任され
ているとは言え、極限まで“攻めた”ワイン造りはすべきでないのだと言
いたいのだろう。ある程度の本数を造る訳だから“多くの人に受け入れ
られる美味しさ”がなくてはいけないし、極端に人を選ぶ個性的なワイ
ンでもいけない。発酵中にステンレスタンク全てがワイン・ヴィネガーに
商品記号
造り手
69H63 Denavolo
デナーヴォロ
ワイン
Dinavolino
なってしまうようなことがあってもいけな
い。ステンレスタンク1本のワイン全てを
捨ててしまう“リスク”はとれるはずもない。
ラ・ストッパでやる以上、失敗は許されな
いのだ。その点、自らのワイナリーでは“リ
スク”をとれる。ワイン造りにおいて、どこ
まで“攻めて”、どこまで“リスク”をとるの
か。それがラ・ストッパでとデナーヴォロで
大きく違う。30年もの間ラ・ストッパで自
然なワイン造りを追求してきたジュリオ氏
が自らの思想を追い“リスク”をとり、“攻
めた”ワイン造り。温厚でゆったりとした雰囲気のジュリオからは想像もつ
かない。破天荒で異端児的なワインに驚くはず。
嫌気的環境での長期マセラシオン
100日以上、果皮、種子ごとステンレスタンクの中で漬け込んでいる。
長期マセラシオンのワインとしては珍しくステンレスタンクで発酵させて
いる為、嫌気的な環境に置かれ還元に陥りがち、しかしこれがワインに
厳しさを不えるのだという。更に果皮とワインが触れ合っている最上部
は若干酢酸的なニュアンスを帯びるので取り除かれることが普通だが
デナーヴォロでは、これもワインに混ぜこんでいる。ここにもラ・ストッパと
の大きな違いがうかがい知れる。品種はマルヴァジーア、オルトゥルゴ、
マルサンヌ。畑はラ・ストッパから車で15分程度登ったデナーヴォロと
いう小さな町に位置する。非常に暑く乾燥した地域だが標高500m と
いう環境にあっては昼夜の寒暖差が10度以上開く。その差がワインに
フ レ ッ シ ュ さを、 畑
の強い石灰質土壌
が強烈なミネラル
感を不えている。有
機栽培、ビオディナ
ミ、自然栽培などの
呼び方に拘らず、
畑に極力負担をか
けない最小限の栽
培を心がけている。
特に葡萄樹を含めた畑の生態系本来のバランスを崩さないことに気を
使っている。その為、下草を生やしたまま(丌耕起)で、栄養分が足り
なさそうに見えても簡卖に施肥はしない。樹齢が高くなれば自然と収量
は減る。よって無理な剪定や摘果も必要ない。収穫の時期さえ的確な
ら凝縮した葡萄を得ることができると考えている。畑ではボルドー液以
外の一切の農薬、除草剤、防カビ剤などを用いず、徹底した自然農法
を実践。醸造時にも酸化防止剤をはじめ、いかなる添加物も使用しな
い。
州
ヴィンテージ 色
E.Romagna
ディナヴォリーノ
サイズ
参考上代
在庫
2010
白
750ml
2,800
〇
2007
白
750ml
5,500
〇
ディナーヴォロのセカンドワイン。畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。
69A52 Denavolo
デナーヴォロ
Dinavolo
ディナーヴォロ
E.Romagna
マルヴァジーア、オルトゥルゴ、マルサンヌ。葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出す長いマセレーションをともなう発酵は、ワインに複雑味をあたえるだけでなく、そこで抽出された複数の要素が
安定剤の役割を果たし、長い熟成を可能にする。半永久的にポジティヴな熟成を遂げてゆくワイン。発酵・熟成ともにステンレスタンクを用いるのは、フレッシュな果実味をより長く保存するため。さらに、あえて好気的な樽を
使用せず、わずかながら還元状態におくことでワインに若干の神経質さ、ナーヴァスさを不え、果実味を引き立たせることができると考えているため。
TOP
Azienda. Agricola
Ca de Noci
Reggio Emilia , Emilia Romagna , Italia
カ・デ・ノーチ
| 38
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
輪廻再生の象徴ノーチェ(胡桃)
ヴィットリオ氏によって60年代に
植えられた畑をアルベルトとジョ
ヴァンニの2人が守り続けている。
1993年から有機栽培を実践。
100%自社畑で100%有機栽
培によって得られた地元品種の
みを使用しワインを醸している。
アペニン山脈の麓、レッジャーノ
に広がる約10ha の土地に、こ
の地方において最も高貴な存
在だと考えている“胡桃”を栽培
している。胡桃の木は、ギリシャ
神話においては、女性崇拝のシ
ンボルであり、地獄の創造と同
時に輪廻再生を象徴するものと
して登場する。彼等は胡桃の樹
を高貴な存在と考えており、ノチ
ーノ(胡桃のリキュール)の製造
は重要な仕事となっている。葡
萄はクロストロ渓谷に沿って横た
わる石と泥混じりの丘陵地帯に約5ヘクタールの畑を所有していて、レ
ッジャーノ地方で最も古い品種、スペルゴラやマルボ・ジェンティーレ、
ランブルスコ・ディ・モンテリッコ、ズガヴェッタなどの他に、現在も研究
中の絶滅しかけている地品種を栽培している。
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
この丘の土壌の貧しさが低収量の果実をもたらし、葡萄の個性やポテ
ンシャルを最大限に引き出している。『私達のボトルはそれぞれに唯一
の味わいをもっており、毎年、決して繰り返されることのない固有の表
情を見せてくれる。これこそがワインの楽しさであり、深さではないだろう
か』有機栽培は、カ・デ・ノーチで実践される唯一の農法。植物に不え
られるのは植物質であれ動物質であれ、有機的な物質のみ。(昔から
使用されている銅と硫黄は極小量使用)『自然をケアしていくということ
は、小さな菌類から赤ゲラ、何世紀も前からある巨木まで、すべての
商品記号
造り手
69J58 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
ワイン
Sottobosco
動植物の均衡を崩
さないような技術が
重要と考えている』
彼等はワインを造る
為に必要最低限の
手助けをどのタイミ
ングで行うべきかだ
けに集中する。この
地方では当たり前に
行われている灌漑も
行われない。施肥も
一切行われない。そして除草もしない。しかし、畑は昆虫が有効的に
色々な草木の受粉を行い、害虫の駆除も自然の中で行われている。
ランブルスコよりもドライで食事に寄り添う
土壌は活性化し、健全な状態を保っていると言う。彼等のワインはその
全てで発酵からボトリングまで酸化防止剤を添加していないにも関わら
ず安定している(醸造過程で生成される SO2は分析表に現れるがそ
の数値は12mg 程度と極端に尐ない)。発酵は全て自然酵母で行い、
温度管理は行わない。瓶内2次発酵時に加える酵母に関しても収穫し
た葡萄に付着している天然酵母を培養して使用する。更に、通常では
2次発酵時に蔗糖を
加えて発酵を促すの
だが、彼等は収穫時
に得たモストを低温で
保管しておき、そのモ
ストの糖分で2次発酵
を開始させる。10
0%葡萄で造られワイ
ン な の だ。 最 終 的 に
残糖分をほとんど感じ
ないほどに発酵しつくしたワインはランブルスコとは全く違うドライで塩っ
ぽささえ感じさせるものに仕上がる。色々なタイプの食事に合わせるこ
とが可能なワインだ。全てのワインはフィルターをかけないでボトリング。
州
E.Romagna
ソットボスコ
ヴィンテージ 色
2009
微赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
〇
ランブルスコ・モンテリッコ30%、ランブルスコ・グラッパロッサ30%、スガベッタ20%、マルボ・ジェンティーレ20% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。
フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。
69J59 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Querciole
E.Romagna
クエルチョーレ
2009
微白
750ml
3,000
〇
スペルゴラ100% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。澱と共にボトリン
グされているので若干の還元状態に陥りがちだが近年は発酵を完全に行うことでクリアしている。味わいはドライで後口に塩っぽさを感じさせる。
69J60 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Nottediluna
E.Romagna
ノッテ・ディ・ルナ
2009
白
750ml
3,600
〇
ミュスカ40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20% 0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上となっている。自然酵母で発酵。発酵期間中は果皮を漬け込んでおく。マロラクティック発酵後も酵母の死骸と共に熟成を続
け、時折混ぜこむように棒でかき混ぜる。ワインは旨みを手に入れる。
69J61 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Riserva dei Fratelli
リゼルヴァ・ディ・フラテッリ
E.Romagna
2007
泡
750ml
5,800
△
スペルゴラ100% 0.5haの小さな区画で樹齢は45年以上と、この地域では非常に高い。1次発酵も2次発酵も自然酵母のみで発酵。2次発酵時は蔗糖の代わりにモストを加えて発酵を促す。36ヶ月間酵母と共に熟成
させ1月のっ寒い時期に屋外にさらして自然の力を利用してデゴルジュマン。リキュールも一切添加しないドサージュ・ゼロ。勿論、SO2も添加しない。
TOP
Azienda. Agricola
Il Paradiso di Manfredi
Montalcino , Toscana , Italia
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
| 39
北斜面“魂”のブルネロ・ディ・モンタルチーノ
ブルネロは北側斜面から始まった
イタリアを代表するワインの1つであるブルネロ・ディ・モンタルチーノは
現在130を超える生産者が存
在している。海外資本も参入す
るなど世界的な注目も高まって
きた。イル・パラディソ・ディ・マン
フレディはモンタルチーノの街か
ら北東に抜けた荒れた農道沿い
にある。元々ブルネロの中心地
は北東斜面であり、イル・パラデ
ィソ・ディ・マンフレディはこの北
東斜面に僅か2.5ha の畑から家族5人で年産750ケースのみの極尐
量生産を続けている。現当主で元数学教師のフローリオ氏は言う。『ブ
ルネロの本来の姿は北側斜面にあり、その個性は单側と全く違うもの』
このカンティーナは19
50年頃、先代がイル・
パラディソと呼ばれる畑
を購入し、1967年に
Baricci 等数軒の造り
手と共にモンタルチーノ
協会を設立したことに
始まっている。以来、
畑は薬剤などを一切排
除した自然農法が実践され、醸造に関しても伝統に則り、流行にぶれ
ることなく自分達のブルネロを造り続けてきた。
って2003年のような酷暑にも耐える丈夫な葡萄が育つ。栽培に関し
ても、醸造に関しても自然に任せた彼等のワインはモンタルチーノの景
色のように丸く、おおらかで優しい印象。その奥に繊細ながら深みを感
じさせてくれる。これこそがサンジョヴェーゼ・グロッソの本来の姿なのか
もしれない。
自然は人間が考えたものより偉大なものを造る
畑は7段の段々畑になっていて石灰の強い白い土壌から粘土の強い
赤い土壌まで様々。この様々な土壌の葡萄を全てアッサンブラージュ
してワインにしている。『土壌ごとに分けてワインにするなんて考えたこと
もない。人間が考えて造
り出すものなんて意味が
無い。天から授かった畑
の 葡 萄 を完 熟 さ せて 発
酵させるだけ。魂は1つし
か無いのだから、魂を込
めたワインは1つしかでき
ないはずだし、自然は人
間以上のものをいつも造
ってしまう』収穫は区画ご
とに完熟を待って行う。
モスト計などで熟度を見るのではなく、フローリオ氏が葡萄を食べて収
穫時期を決定していて2007年に関しては列ごとに収穫をした。醗酵
は伝統的に20~50hl のセメントタンクで収穫した区画ごとに行う。時
折、セメントタンクに手をあて温度が上がりすぎた時だけ、ルモンタージ
ュを行う。熟成は5hl~32hl の大樽のみ。10年以上使用している古
蜂が害虫から葡萄を守ってくれる
樽が中心。ある程度ワインが安定してきたら全てをアッサンブラージュ
義父から引き継いだフローリオ氏も先代の意思を継ぎ自然農法を実践。 して、更に熟成を続ける。瓶詰め直前に極尐量の SO2 を添加するが、
畑には色々なハーブが自生し、害虫対策にはその害虫の天敵である 醗酵から熟成に至るまでは一切無添加。ワインはブルネロ・ディ・モンタ
益虫を畑に放つことで対応する。除草剤も防虫剤も使われていない。 ルチーノ1種類のみだが最良年には一部がリゼルヴァにまわされる。ま
葡萄樹を支える支柱さえも木製。本当に信じられない位自然と共存し た、昔からの顧客向けにブルネロを早くボトリングして(中身は格落ちで
ている葡萄がここにはある。樹齢は平均30年で地下セラーの壁から根 ないブルネロ)ロッソ・ディ・モンタルチーノとして出荷している。
が出てくるくらいに(深さ20m)地中深くまで根を伸ばしている。これによ
商品記号
造り手
Paradiso di Manfredi
69D27 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
ワイン
州
Rosso di Montalcino
Toscana
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,500
在庫
△
ブルネロしか生産していない造り手ですが、イタリア国内の昔からの顧客向けに極尐量だけロッソ・ディ・モンタルチーノとして早めにボトリングしています。今回は日本向けに360本のみ分けて頂きました。ブルネロとの差は
熟成期間だけというお得なキュヴェ。
Paradiso di Manfredi
69187 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino
Toscana
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
2003
赤
750ml
10,500
△
明らかに突出したヴィンテージと言える。酷暑に見舞われた年だけに凝縮した果実と豊富なタンニンは特徴的で長期熟成の可能性を感じさせる。しかし、一方で暑さを感じさせない仕上り。涼しささえ感じさせる。北斜面の
2003年は隠れたビッグヴィンテージではないでしょうか。
Paradiso di Manfredi
69G25 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino
Toscana
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
2004
赤
750ml
10,500
〇
2001年と同じような気候条件であった。ワイン自体も個性も同様で、特にタンニンの雰囲気がよく似通っている。他のヴィンテージのタンニンが早い段階から均衡がとれ、やわらかい表情を見せ始めるのと比較して、より厳
格な表情を持っている。素晴しい出来栄えであり、久し振りにリゼルヴァも造ることを決意。かなり長く熟成できることは間違いない。
Paradiso di Manfredi
69L59 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
新入港
Toscana
2005
赤
750ml
9,800
〇
2002年とそっくりなヴィンテージだった。年間を通して冷涼で葡萄は収穫直前まで多くの苦労を体験した。厳しい年であったが、2005年らしいチャーミングなワインに仕上がった。香の充実度は最近のヴィンテージでは一
番ではないだろうか。2004年よりも早く楽しめるはず。
Paradiso di Manfredi
69190 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino Riserva
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ
Toscana
2000
赤
750ml
14,500
△
『2000年はとにかく素晴らしかった。葡萄の成長、発酵の進み具合、何をとっても素晴らしかった。』協会の発表では4ッ星であったが、あまりの完璧さに例外だがリゼルヴァを造った。真に偉大なワインが持つ気品を持って
いる。1200本のみだが、手に入るならば必ず試してほしい。
TOP
Azienda. Agricola
Ciacci Piccolomini d’Aragona
Montalcino , Toscana , Italia
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
| 40
粘土質土壌ブルネロ・ディ・モンタルチーノの最高峰
ブルネロを代表する造り手に成長
ビッグネームが
揃うブルネロ・デ
ィ・モンタルチー
ノの中でその独
特の味わいと比
類なき完成度で
存在感を示すの
がチャッ チ・ ピッ
コロミーニ・ダラゴ
ナ。シエナの单1
0km 程田舎道を進んでいくとモンタルチーノの丘がぽっかりと現れる。
世界的に有名な産地のわりには飾り気のない素朴な街並みで130を
越える生産者がひしめきあう周辺のなだらかな丘陵部分は見渡す限り
葡萄とオリーヴが占領している。更に单に進んだモンタルチーノの单端
カステルヌォーヴォにチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナは位置する。
赤土から生まれる濃厚な果実
ガレストロ土壌
が広がるモン
タルチーノにお
いて、ここは尐
し特異な土壌
になっている。
白いガレストロ
に赤い粘土質
が混ざりこみ、
鉄分、マグネ
シウムの比率が周りの土壌と比べて格段に高くなっている。この特殊な
土壌がチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナのスタイルを独特のものにして
いる。標高は240~360m 程度。オルチァ川の影響もあり日中は陽
商品記号
69J05
造り手
光が強く、夜間は冷え込み
が強い理想的微気候となっ
ている。チャッチ・ピッコロミ
ーニ・ダラゴナの歴史は古く、
起源は17世紀に遡る。198
5年にはジュゼッペ・ビアンキ
ーニ(現オーナー一族)に引
き継がれ、一気に品質志向
を強めていくこととなる。セラ
ーは改築され最新鋭の設備が整い、醸造責任者にはロベルト・チプレ
ッソを起用した。この改革後数年で最高の評価を得て、一気に人気ワ
イナリーの仲間入りを果たした。現在ではジュゼッペから息子パオロと
娘ルチアに引き継がれ、醸造責任者もパオロ・ヴァッカジーニとなって、
更に安定感を増している。
法定基準の3/4まで抑えた収量
畑では有機栽培が実践され防虫剤、防カ
ビ剤は勿論、除草剤も使用しない。(一部
ボルドー液、銅、硫黄化合物は使用する)
収量も厳しく制限され法定基準の3/4まで
抑えられている。フラッグシップであるブル
ネロ・ディ・モンタルチーノ・ピアンロッソはモ
ンタルチーノの单西端に位置する卖一畑ピ
アンロッソ(11.6ha)100%でオルチァ川
に单向きに面している。粘土と石灰が混ざりあった泥灰土壌で標高は
360m。熟成はスロヴェニア産の大樽で36ヶ月間行われる。また200
3年より新たな試みとしてIGTトスカーナ・ロッソが発売された。アテオの
畑の若木を中心にサンジョヴェーゼ、カベルネ、メルローをアッサンブラ
ージュ。若木ゆえに若いうちから開き、楽しめるが、流石に素晴らしい
完熟度。チャッチ・ピッコロミーニらしさを感じさせる。
ワイン
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Rosso di Montalcino
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
2009
赤
750ml
4,000
◎
Toscana
2006
赤
750ml
6,800
◎
Toscana
2004
赤
750ml
8,000
△
Toscana
このカンティーナのロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロとは全く違う魅力を持っている。しなやかで丸く適度な果実感が特徴。リリース後半年程度で開いてくる。
69K11
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
この価格でこの品質のブルネロは滅多に出会えない。濃密なワインでありながら卖調にならず、旨味、酸味のバランスに優れている。
69797
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino "Pianrosso"
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
モンタルチーノを代表する畑ピアンロッソ。痩せた粘土質土壌から骨格のしっかりしたワインを産む。毎年最高の評価を得ているが2004年は突出した品質を誇る。
69C22
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino "Pianrosso" Riserva
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
69G97
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Sant'Antimo Rosso "Ateo"
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
サンタンティモ・ロッソ・アテオ
Toscana
2004
赤
750ml
12,000
Toscana
2008
赤
750ml
3,200
△
〇
Toscana
2008
赤
750ml
2,000
◎
Toscana
N.V
蒸留
500ml
6,800
Toscana
2008
蒸留
700ml
16,000
△
△
サンジョヴェーゼ50%以上、CS+Me サンタンティモロッソDOC
69G96
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Rosso Toscana
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ロッソ・トスカーナ
IGTトスカーナ 2003年初ヴィンテージ サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー アテオの畑の若木を主に使用する非常にコストパフォーマンスに優れたワイン。
69G98
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Grappa di Brunello
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
グラッパ・ディ・ブルネロ
69G99
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Grappa di Brunello"Pianrosso" Riserva
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
グラッパ・ディ・ブルネロ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
TOP
Azienda. Agricola
Montesecondo
Chianti Classico , Toscana , Italia
モンテセコンド
| 41
アルベレッロ仕立・茎ごと発酵・アンフォラ発酵…
アルベレッロ仕立の唯一のキャンティ
1716年にキャンティの地区の境界が設定されて以来、キャンティは8
つのサブゾーンに分割された。モンテセコンドはフィレンツェから程近い
キャンティ・クラシコ・ゾーンの最北端サン・カッシャーノ・イン・ヴァル・デ
ィ・ペサに位置している。周囲を森に囲まれた自然に溢れる11ha の畑
では2001年から有機栽培を実践。2004年からはビオディナミを採
用していて、土壌は石灰質が強く出ている。炭酸カルシウムやマンガン
が豊富でサンジョヴェーゼにとって理想的土壌。樹齢は平均30年で古
い畑はヘクタールあたり3300本植樹。植替えた畑は6000本/ha の
密植。針金に支えられている樹に“自然”を感じられず、徍々に支柱を
必要としないアルベレッロ(株造り)に変更されている。これはトスカーナ
では初めての試みかもしれない。
失敗続きのビオディナミ
『畑の真中に自宅があり、子供達と生活している。子供達の健康を考
えていた時期にニコラ・ジョリーのセミ
ナーに参加し、ビオディナミに自然と
共感した』しかし、ビオディナミへの転
換は多くの困難を伴った。2008年
はベト病にかかりほとんどの葡萄が焼
け死んでしまった。自根の野生の葡
萄を植樹し、サンジョヴェーゼを刺木
した際は30%がフィロキセラにやら
れたそう。しかし、確実に葡萄樹は耐
性を強めていて葡萄自体も強くなっ
てきているし、シルヴィオ本人も自然
への対処の仕方が理解できるように
なってきた。醸造に関しても色々なこ
とを試している。マセラシオンの期間
も毎年変わっていく。2005年頃からは“完熟と美しい酸の確保”の両
商品記号
造り手
Rosso Toscano
69K69 Montesecondo
Rosso Toscano
モンテセコンド
還元的でないアンフォラ発酵
キャンティ以外で試しているのがアンフォラによる発
酵・熟成。2010ヴィンテージのロッソ・デル・ロスポは
アンフォラで発酵させたものとステンレスタンクで発酵
させたものの2種類を造っている。『カベルネでワイン
を造るならインターナショナルなものでなく、この土地
のアイデンティティを表したものにしたかった。木との
相性は悪くは無いが香を何も不えずに嫌気的な環境
にないアンフォラを試してみたかった』ワインは洗練されていてボトリング
前であるのにも関らず、既に完成されたようなワインになっていた。酸化
防止剤に関しては『畑での自然なアプローチという点ではもっと努力を
していきたいが、ワイン造りという点では“クリーンさ”は大切だと考えて
いる。よって SO2 完全無添
加よりも完璧な状態で消貹
者に届けられることの方が
大切だと思う。勿論、添加
する量は必要最低限である
ことは当然だけどね』彼のア
ナライズを見ると亜硫酸の
数値は恐ろしく尐ない。来
年からはトノーから大樽での
発酵に変わる予定。毎年劇的に進化していくシルヴィオのワイン。より
エレガントで透明感のあるワインに向かっているようだ。
ワイン
69J47 Montesecondo
モンテセコンド
立を強く意識し始める。それに伴って収穫時期が若
干早くなってきた。更には果実だけでなく種子、茎も
熟してくれるので15%程度は茎ごと発酵させるように
なった。『一時期は完熟を追い過ぎていたし、マセラ
シオンも長すぎたのかもしれない』言葉通り、エレガン
トなワインに変化している。
州
新入港
サイズ
参考上代
Toscana
2009
赤
750ml
2,300
Toscana
2010
赤
750ml
2,300
ロッソ・トスカーノ
ロッソ・トスカーノ
ヴィンテージ 色
在庫
△
◎
Sangiovese 80 %, Canaiolo 20 % 畑はキャンティ・クラシコに位置。中身はキャンティ・クラシコだが、手軽な価格を実現する為あえてデクラッセして販売している。
69D31 Montesecondo
Chianti Classico
69K68 Montesecondo
Chianti Classico
69J48 Montesecondo
Chianti Classico≪1500ml≫
モンテセコンド
モンテセコンド
モンテセコンド
Toscana
2007
赤
750ml
3,200
Toscana
2008
赤
750ml
3,200
Toscana
2008
赤
1500ml
7,200
Toscana
2008
赤
750ml
3,200
新入港
Toscana
2010
赤
750ml
3,600
新入港
Toscana
2010
赤
1500ml
8,800
キャンティ・クラシコ
キャンティ・クラシコ
新入港
キャンティ・クラシコ・マグナム
◎
◎
△
Sangiovese 80 %, Canaiolo 15 %, Colorino 5 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。トノーで熟成。
69D32 Montesecondo
Rosso del Rospo
69K70 Montesecondo
Rosso del Rospo
69K71 Montesecondo
Rosso del Rospo"Amphora"≪1500ml≫
モンテセコンド
モンテセコンド
モンテセコンド
ロッソ・デル・ロスポ
ロッソ・デル・ロスポ
ロッソ・デル・ロスポ・アンフォラ・マグナム
〇
〇
〇
Cabernet Sauvignon 100 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。一部バリック熟成。カベルネらしい凝縮感を持ちながら完璧に熟したなめらかな質感。青臭さは一切無い。一方、
過熟したニュアンスもなく健全な葡萄を感じさせる。
69195 Montesecondo
モンテセコンド
Passito del Rospo
パッシート・デル・ロスポ
Toscana
2003
甘
500ml
5,200
〇
Malvasia , Trebbiano 遅摘みによるデザートワイン。収穫時期は11月後半から12月に入ることもある。 ステンレス醗酵、熟成は木樽にて。 糖分も酸も足していない葡萄本来の甘味と酸味のバランス。濃密なアカシアを思わせ
る甘味の後から爽やかな柑橘系の酸が引き締める。
TOP
Azienda Agricola
Azienda Agricola
Livernano
Casalvento
Radda in Chianti , Toscana , Italia
リヴェルナーノ
| 42
カサルヴェント
キャンティ・クラシコ最高峰のコストパフォーマンス
ラッダ・イン・キャンティのエレガンス
トスカーナ中心部
ラッダ・イン・キャ
ンティの街から尐
し離れた高台に
カンティーナはあ
る。キャンティ地
区は日本でもお
馴染みの造り手
が多く、イタリアを
代表する生産地
と言って間違いないだろう。そのキャンティ地区でラッダ・イン・キャンテ
ィは特に標高の高い地区。日照量は多いが気温は相対的に低く、なだ
らかなトスカーナにおいて若干強い傾斜になっている。標高は約650
m。よって最も繊細でエレガントなワインを産むと言われる。キャンティ
本来の伸びやかな酸、ジュヴレ・シャンベルタンのような梅や鉄のニュ
アンス、そしてトスカーナの豊富な太陽を感じさせるふくよかさ。
畑に撒かれた石が葡萄を完熟させる
独特な姿勢を貫くリヴェルナ
ーノは90年以降続いていた
カンティーナの改築を完成さ
せた。(リヴェルナーノとカサ
ルヴェントは同じ醸造所)グラ
ヴィティシステム、完全温度
管理のセラーなどの導入に
よって更に完成度を上げて
いる。醸造責任者及び栽培
管理者は両ブランドともステファノ・キオッチョリ氏。(彼と初めて契約し
たのがリヴェルナーノ)ステファノ氏は畑を完璧に知り尽くしているよう。
『僕にとっての良いワインとは土地の個性を表現できているワインのこ
商品記号
造り手
69H25 Livernano
リヴェルナーノ
と』と言う通り、週に1度は畑を回り葡萄を完熟に
導くことに全力を傾ける。『完熟した葡萄を最適
のタイミングで収穫できれば、ここの土地は必ず
最高の結果、ワインを生み出してくれる。そういう
ポテンシャルを持っている』畑には葡萄を完熟さ
せる為の1つの試みとして手のひら大の石が撒
かれている。これによって適度な温度が保たれ
るという。
純血という名のサンジョヴェーゼ
93年にワイン造りを開始して以来、各評価誌で高い評価を得続けてい
ることで既に証明されている。トップ・キュヴェのリヴェルナーノは97年
以降3年連続の3ビッケーレを始め、ヴェロネッリ、エスプレッソ他でも最
高評価。プロ・サングエはサンジョヴェーゼ100%のワインの中で毎年
最高の評価を得ている1つの完成型と
言ってよい。そして特筆すべきはベー
スとなるキャンティの品質の高さである。
年産1000ケースという決して尐なくな
い生産量にも拘らず、凝縮した果実が
素直に出ていて好感が持てる。別ブラ
ンドのカサルヴェントはカベルネの品質
の高さを活かして20%ブレンドしたキ
ャンティで濃厚だが、何処かリヴェルナ
ーノのエスプリを感じさせる。驚くべきコ
ストパフォーマンスを誇る。ヤヌスはカ
ベルネ・ソーヴィニヨン100%。圧倒的
な凝縮感と豊富なタンニン分。熟成によってその個性を発揮するだろ
う大きなワインになっている。リヴェルナーノとは全く違う個性を感じて欲
しい。生産量が尐なく、イタリア国内ではリストランテ・エノテカ・ピンキオ
ーリが買い占めていた経緯もあって、ほとんど手に入ることのないワイン
であった。
ワイン
州
Chianti Classico "Livernano"
Toscana
キャンティ・クラシコ
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
2007
赤
750ml
2,800
◎
2007
赤
750ml
6,800
△
80% Sangiovese 20% Merlot しなやかで上品でありながら中程度の凝縮度と骨格が素晴らしいバランスをとっている。オールマイティーに使えるワイン。
69K66 Livernano
リヴェルナーノ
Puro Sangue
プーロ・サングエ
新入港
Toscana
400ケース/年産 100%Sangiovese サンジョヴェーゼの1つの完成形。7,000本の密殖。カベルネ等に比べて繊細で気難しい品種と言われるだけに栽培にも醸造にも最も気を使うワイン。収量もヘクタールあたり30hl程度にまで
おさえる。雑味を出さない為にピシャージュは一切行わないでルモンタージュのみ。リヴェルナーノに比べてより細身で繊細。伸びのある酸味は嫌味がなく綺麗。
69060 Livernano
Livernano
69K67 Livernano
Livernano
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
Toscana
2003
赤
750ml
6,800
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
新入港
△
△
700ケース/年産 Merlot , Cabernet S , Cabernet F , Sangiovese 9月末に完熟を待ってメルローを収穫。10月以降順次他の葡萄を手摘み。ヘクタールあたり30hl程度にまで収量を制限した贅沢な造り。葡萄を完熟させるこ
とに執着しているだけに非常に濃厚なエキス。皮からのタンニン分も豊富。余韻も長く太いもの。
69K65 Livernano
リヴェルナーノ
L'Anima
ラニマ
新入港
Toscana
2010
白
750ml
3,800
〇
Chardonnay(55%) Sauvignon blanc(40%), Gewurtztraminer(5%) 品種ごとに発酵させている。(Sauvignon:ステンレスタンク, 7ヶ月間シュール・リー. Chardonnay , Traminer:225Lバリック発酵)熟成は樽は使用せずス
テンレスタンクで落ちつかせてから瓶に移し最低6ヶ月間。
69C49 Casalvento
カサルヴェント
Chianti Classico "Casalvento"
キャンティ・クラシコ・カサルヴェント
新入港
Toscana
2007
赤
750ml
2,700
◎
2006
赤
750ml
6,800
〇
80% Sangiovese 20% Cabernet Sauvignon リヴェルナーノのカベルネの状態が素晴らしかった為、これを活かすべく力強いキャンティを造り出した。
69H24 Casalvento
カサルヴェント
Janus
ヤヌス
Toscana
100%Cabernet Sauvignon リヴェルナーノとは違いどっしりとした果実味を持つ。 圧倒的な凝縮度。若いうちは硬く冷たい印象。極尐量のみ生産。近年評価が上がっていて、今後が楽しみなワイン。
TOP
Podere
Le Cinciole
Panzano in Chianti , Toscana , Italia
レ・チンチョレ
| 43
最もエレガントでしなやかなキャンティ・クラシコ
パンツァーノ・イン・キャンティ最高評価
『キャンティ地区で
最も健康的な畑の
1つ』と言われるレ・
チンチョレの畑。キ
ャンティ・クラシコの
中心部に 位置し、
シエナからもフィレ
ンツェからも30km
の距離にあるパン
ツァーノ。キャンテ
ィの山と呼ばれる緩やかな丘に囲まれたクラシコ・エリアの中心で標高
は450m から470m と高め。ガレストロと言われる土壌が中心のキャン
ティ・クラシコにおいて粘土比率が高く(保水性に優れる)、砂、石灰の
バランスが取れていることで近年注目の産地となっている。10年以上
に渡って土壌を元気にする努力を続けてきたと言う畑は1畝ごとに年
一回だけ下草が刈り込まれる以外は基本的には何もしない。1年間下
草は生えっぱなしにされ、下草と共に大麦などの豆類が植えられてい
る。下草や大麦は1m 程度根を伸ばし、土壌にミクロの穴をあけ、土壌
に酸素を供給、ミミズなど色々な虫も生息するようになる。また、下草
自体が緑肥となり、豆類は土壌に窒素を不え、葡萄樹の成長を促して
くれる。『畑は随分と元気になって有機肥料すらほとんど必要としないく
らいになった』
2年間熟成自家製コンポストのみ
畑は青々とした下草で満
たされ、歩けばぐっと沈み
込むほどの柔らかな土。
土壌が疲れてしまった場
合のみ、ウムスと呼ばれる
自家製の培養土を畑に撒
く。(市販のものは何が入
っているか分からないので
培養土さえも自家製。剪
定した枝や葉に馬糞など
を極尐量加えて2年以上かけてゆっくりと発酵、熟成させたものを使
商品記号
造り手
69H23 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
用)ほぼ全ての畑は单西を向き、上部にはサンジョヴェーゼが植えられ、
日没時に一番先に日陰になる比較的冷涼な畑にはカベルネやシラー
が植えられている。密植の効果と痩せた土壌、剪定によってベースの
キャンティでも1つの樹から1200g 程度の葡萄しか収穫しない(平均
的には3000g/樹と言われる)。更にカマライオーネに使われるカベル
ネは1つの樹から500g(2房程度)の収穫と異常なまでの低収量とな
っている。カマライオーネを除いて全てのワインはセメントタンクで発酵。
野生酵母を元気に活動させる酸素供給
発酵は野生酵母のみで3~4週間。野生酵母のみでゆっくりと発酵す
ることは極めて重要。このゆっくりとした発酵の初期段階で色々な要素
が抽出される。『野生酵母のみでのゆっくりとした発酵は完璧な果実で
ないと丌可能。もし未熟な果実であれば青いタンニンやえぐみが抽出さ
れてしまう』カマライオー
ネは使い古しのトノーを
立 て て 側 面を 取り 外 し
開放発酵桶として使用、
ピシャージュを繰り返し、
酸素を不えながら発酵
を行う。全てのワインは
マロラクティック終了後
に軽くデキャンタージュ
し、粗い酵母の死骸などを取り除き、細かいオリとは接触させておく。オ
リは酸素を吸収する効能があるので天然の酸化防止の役割を果たし
ながらオリ特有の旨味をワインに不えてくれる。そして彼等が最も重要
視するのが『健康的な酵母』。発酵初期の段階で酸素をある程度供給
してあげることで酵母が元気に活動できるようにすることが重要。酵母
が丌健康な状態で残り続けるとバクテリアの影響等で嫌な香が出るこ
とがあるのだ。『チンチョレらしい独自の個性をワインに不える為には自
然な畑環境は勿論、醸造も自然であるべきだと考えている。そうでない
とテロワールの表現にはならないからね』決して特異で奇抜なワインで
はないが、キャンティにもカベルネにも、全てのワインにチンチョレのスタ
イルが表現されている。果実の濃度の奥に隠れたミネラルの強さや酸
の質の高さ。ここ数年で大きく進化を遂げ、イタリア国内でも注目を集
めているのは10年以上の土壌改良と醸造テクニックに頼らない毎年
の経験値からくる適切な醸造スキルの高さによるものなのだ。
ワイン
Rosato Toscana
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2010
ロゼ
750ml
2,300
〇
Toscana
2008
赤
750ml
3,000
◎
ロザート・トスカーナ
Sangiovese サラッソ(セニエ)方式によるロゼ。破砕してすぐにジュースのみを発酵させるロゼで自家消貹用として尐量造っているもの。
69F41 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Chianti Classico "Le Cinciole"
キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ
98% Sangiovese, 2 % Canaiolo セメントタンク(イノックスは便利だが酸素を供給してくれないので使用しない)で野生酵母で3-4週間かけてゆっくり発酵(この期間はマセレーションと同じ効果)しオリと共に熟成。発酵の
初期段階では空気が必要なのでタンクの下から液体を全て取り出し上から戻す(デレスタージュ)ことによって空気により多く触れさせる。
69F43 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Chianti Classico Riserva "Petresco"
Toscana
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ
2007
赤
750ml
5,200
〇
Sangioveseのみ。 収穫前の葡萄の状態を見て最高の区画のサンジョヴェーゼを厳選する。区画は年によって異なるがほぼ毎年一番標高の高い畑が選ばれる。醸造はベースのキャンティと同じだが、熟成は2-3年使
用したバリックで12ヶ月間行う。
69F42 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2005
赤
750ml
6,500
△
Cabernet Sauvignon 70%, Syrah 15%,Merlot 15% トノーをたてて開放桶として発酵。櫂入れで酸素供給。容量が小さいので温度が上がらないので温度管理は必要ない。マロラクティックからはバリック(70%新樽)。
移し変える前に軽くデキャンタージュ。粗い酵母のみ沈殿させるが、細かい酵母の死骸は一緒に詰める。シュールリー状態で時々樽を揺らして攪拌。細かい酵母の死骸は酸素を吸収するので自然の酸化防止剤となる(こ
れが一番大切)し、オリの中には旨味もあるのでその為にも細かいオリはワインと接触させておく。マロ終了後にオリ引きしてバリックにつめて18ヶ月熟成。
TOP
Fattoria di
Bacchereto“Terre a Mano”
Carmignano , Toscana , Italia
バッケレート“テッレ・ア・マーノ”
| 44
手造りの大地(テッレ・ア・マーノ)と呼ばれる畑
カルミニャーノ唯一のビオディナミ
ニコラ・ジョリーに刺激を受けビオディナミに転向する造り手は多くいるし、
ビオディナミが販促ツールのように扱われていることも多々ある。ビオデ
ィナミの誠実なイ
メージは昔の話の
ような気もするが、
こういうワインと出
会ってしまうとビ
オディナミの力を
信じたくなってし
まう。カルミニャ
ーノの街から西に
3km、プラートに
あるモンタルバーノの丘にファットリア・ディ・バッケレートは位置する。ト
スカーナらしい緩やかな丘に手つかずの自然が残っている。所有面積
は150ha。内葡萄畑はたった8ha で60ha はオリーヴ畑。そして90ha
の森林を残し自然環境を維持している。現当主はロセッラ・ベンチーニ。
彼女はニコラ・ジョリーの講演やイタリアの然派ワインのグループ“Triple
A”に参加することで徍々にビオディナミに、無理のない自然なワイン造
りに引かれていった。彼女は蜂蜜と干し無花果も作っている。
薬剤の代りに豆類を畑に植えた
畑では有機栽培
が実践されていて、
科学肥料はほとん
ど使用しない。(農
薬はボルドー液の
み。殺虫剤や除草
剤なども使わな
い)薬剤の代わり
に緑肥・豆類を植
えある程度育った
ら浅く耕し、その枯れ草を畑に撒きっぱなしにすることによって豊かな
土壌と強く生命力に溢れる葡萄樹をつくると共に、土壌からの過剰な
水分蒸発を防ぎ、ここ何年かで深刻化している暑さによる旱魃からも
商品記号
造り手
ワイン
69A36 Bacchereto
Carmignano "Terre a Mano"
69793 Bacchereto
Carmignano "Terre a Mano"
バッケレート
バッケレート
守っている。収穫は全
て手作業。1房ごと1果
実ごとに選別する。醗
酵はセメントタンクで葡
萄果実に着く自然酵母
のみ。醗酵時は温度管
理もしない。自然に任
せた醗酵過程はマロラ
クティック醗酵時も、何
も足さないし、何も引か
ない。勿論、醗酵時のSO2添加もなし。アリエ産のトノー(350l)で18
ヶ月熟成し、フィルターをかけずに瓶詰め。
カルミニャーノとしては異例の凝縮感
出来上がったワインはカルミニャーノとしては異例の凝縮感と大ぶりで
強烈なタンニンに支配されている。サンジョヴェーゼらしい繊細な酸も
感じられるが濃密な果実味とタンニンに隠れてしまう。しかし、抜栓から
2時間を経過すると徍々に、そのしなやかなボディと杏のニュアンスや
黒胡椒などのスパイス香、更に動物的な香も出てきて複雑味を感じさ
せる。余韻も非常に長く、飲み
手を引きつける。ファットリア・ア
ンブラの出し汁のようなしみじ
みとした主張しすぎない旨味と
は正反対で力強く、存在感の
強いワイン。一度飲めば忘れら
れない。現在の考え方に基づいたワイン造りに転換したのは2002年
から。ロセッラによると、こうした自分達の哲学の変化が目に見えて現
れたのは葡萄の樹と従業員の健康だと言う。『葡萄樹はより強く、丈夫
になってきた。従業員は薬剤にまみれて仕事をしなくてすむようになっ
た。これによって真の意味で嘘のない、身体に悪いものが何一つ入っ
ていない健康なワインを消貹者に届けることができることを実感した。
消貹者にとって良いことを信じて続けていけば、いずれ自分達に何らか
の形で戻ってくるだろう』バッケレートにおけるビオディナミはスタイルや
売り文句ではなく、嘘のないワイン造りに欠かせない信念であり、道しる
べのようだ。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Toscana
2006
赤
750ml
4,600
Toscana
2007
赤
750ml
4,600
カルミニャーノ
カルミニャーノ
在庫
△
〇
東、单-单東向き 5haが1975年、 2ha が1993年、 1haが2003年に植えたもの 品種:サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ・ネーロ10%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 年間生産量:13000本 収穫:だいたい10月第1週に
サンジョヴェーゼとカナイオーロ・ネーロ、カベルネは2週目くらい 醗酵:伝統的なセメントタンクで野生酵母による醗酵、約15日間熟成:18ヶ月 アリエ産のオーク樽(350リットルのトノー)
69998 Bacchereto
バッケレート
Sassocarlo "Terre a Mano" Bianco
Toscana
サッソカルロ・テッレ・ア・マーノ・ビアンコ
2007
白
750ml
5,200
〇
1999
甘
375ml
6,500
△
10月中旪まで収穫を遅らせたトレッビアーノ80%とマルヴァージア20%のブレンド。5日間程度のマセラシオン。非常に濃厚な旨味、粘度。300本のみの入港。
69795 Bacchereto
バッケレート
Vin Santo di Carmignano
ヴィンサント・ディ・カルミニャーノ
Toscana
TOP
Fattoria
Ambra
Carmignano, Toscana, Italia
アンブラ
| 45
カルミニャーノの最も重要なカンティーナ
最小のDOCG“カルミニャーノ”
サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
1975年にキャンティ・モンタルバーノか
ら切り離されたカルミニャーノ。歴史的に
は13世紀より高品質ワインの生産地とし
て認識されており、1716年、コジモ3世
の指示により生産地域、収量や流通ま
でもが厳しく制限された。同年イタリアで
最初の生産地呼称に指定され、当時は
貴族のワインとして重宝されていたのだ
そう。その影響もあり、現在でもイタリア最
小のDOCGエリアとなっている。生産者
は10軒程度と非常に小さなもの。
“力強さ”よりも“フィネス”
キャンティは75%以上のサンジョヴェーゼ比率が求められるのに対し
て、カルミニャーノでは50%以上のサンジョヴェーゼにカベルネ、シラ
ー、メルローなどのフランス品種。更にマンモロ、コロリーノなどの地品種
のブレンドが認めら
れている。『カベル
ネは僕等にとっては
フランス品種という
よりも昔からある地
元の品種』と当主ジ
ュゼッペが言うよう
に昔からブレンドさ
れている。ワインは
キャンティよりも黒
果実系のリッチさが現れる。熟成ポテンシャルは高いが、ブルネロと比
べれば大きなワインではないし、タンニン量も尐なく、チャーミングなワイ
ン。特にアンブラのスタイルは“力強さ”よりも“フィネス”の表現に長け
ている。
商品記号
造り手
69C10 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラは1955年に設立。20ha の畑から年産6000ケ
ースのワインを造っている。オーナーで
あり醸造責任者ジュゼッペはトスカーナ
の他のカンティーナの醸造コンサルタン
トとしても活躍していてトスカーナらしい
おおらかでゆったりとした味わいには定
評がある。卖一畑毎に4種類のカルミ
ニャーノを造っている。最も重要なクリ
ュがサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ。
最も石灰岩比率が高い畑でストラクチ
ャーのはっきりしたワインが生まれる。砂
質比率が高く、小石とガレストロ主体の
畑がモンテフォルティーニ。骨格ではサ
ンタ・クリスティーナ・イン・ピッリに务るが
華やかさ、優しさでは群を抜く。最も標
高の高い畑がモンタルビオロ。ガレストロ
主体で若干の赤い粘土質が混じる土
壌から比類なきエレガントなワインが生
まれる。この畑は1985年から熟成期
間を延ばしリゼルヴァとなった。(フレン
チバリック熟成)もう1つのリゼルヴァが
エルツァーナ。粘土とガレストロが半分
程度の比率のリッチな土壌。パワフルで
濃密、目の詰まったワインを生む。もう
1つ面白いのがトレビアーノ。飾らない
素朴なワイン。比較的遅めの完熟したトレビアーノから蜜のようなワイン
が出来上がる。トスカーナの昔ながらのスタイルのトレビアーノは今や貴
重な存在と言える。
ワイン
州
Barco Reale
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2009
赤
750ml
2,000
◎
Toscana
2008
赤
750ml
2,600
Toscana
2006
赤
750ml
2,800
○
◎
バルコ・レアーレ
比較的シンプルなワイン。ガレストロ土壌が主だが粘土質の強い畑など多岐にわたる。ステンレスタンク醗酵。仏産トノーで8ヶ月熟成。
69D33 Fattoria Ambra
Carmignano "Montefortini"
69934 Fattoria Ambra
Carmignano "S.Cristina in Pilli"
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
カルミニャーノ・モンテフォルティーニ
新入港
カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
Sangiovese75% Cabernet.S10% Canaiolo10% Colorino, syrah, merlot5% 平均樹齢30年。ライムストーン比率が非常に高い4ヘクタールの畑。ワインにミネラル感が反映されて最もエレガントでカルミニャーノらしさを感じさせる。高
いコストパフォーマンス。 50%トノー、50%小樽で12ヶ月熟成。
69K36 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
Carmignano Riserva "Elzana"
カルミニャーノ・リゼルヴァ・エルツァーナ
新入港
Toscana
2007
赤
750ml
4,000
○
Sangiovese90% Cabernet sauvignon10% 1ヘクタールの畑から年産400ケースのみ生産。12ヶ月バリック熟成。カベルネをブレンドすることにより凝縮感の強いワインに仕上がっていてタンニン分も豊富。
69996 Fattoria Ambra
Carmignano Riserva "Vigne Alte"
69K37 Fattoria Ambra
Carmignano Riserva Montalbiolo
69C11 Fattoria Ambra
Trebbiano
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
カルミニャーノ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・アルテ
カルミニャーノ・リゼルヴァ・モンタルビオーロ
新入港
Toscana
2006
赤
750ml
4,500
新入港
Toscana
2007
赤
750ml
4,000
Toscana
2009
白
750ml
1,900
〇
〇
◎
Toscana
2002
甘
375ml
5,600
〇
トレッビアーノ
33年樹。ステンレスタンク醗酵、熟成。单向き斜面に位置する畑からよく熟したトレッビアーノを収穫。バランスの取れたテーブルワイン。
69997 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
Vin Santo di Carmignano
ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ
Trebbiano90% San Colombano10% 収穫後3月まで陰干し。スロヴェニア産の中樽で熟成6年間。
TOP
Azienda Agricola
Santa 10
Siena, Toscana, Italia
サンタ・ディエチ
| 46
子供が遊べる安全な畑から生まれるシエナのワイン
シエナに残っていた古い畑を再生
トスカーナの中心に位置するキャンティ地区。そのすぐ单の歴史ある街
シエナの郊外に位置するのがサンタ10。シエナに5軒ほどしか残って
いないカンティーナのうちの1つで1.5ha の葡萄畑と480本のオリーヴ
の樹を含む8ha の土地を所有していて生産量は500ケースのみという
極々小さな造り手。オ
ーナーであるジャン
ニ・マッソーネは会計
士として生計を立てな
がらワイン造りに没頭
し始める。シエナから
近いコッリ・セネージの
友人であるパーチナ
のステファノ、ジョヴァ
ンナ夫妻の指導もあって自然な栽培・自然な醸造へ傾倒していくことと
なる。
キャンティにはないトゥーフォ土壌
『シエナの黄色い土“トゥーフォ”の畑を理解することから始め、祖父母
の時代のワイン醸造方法を研究し、実践している』(ジャンニ・マッソー
ネ)土壌は火山噴火に由来する凝灰岩と砂を多く含む特徴的な構成
でキャンティ地区には存在しない土壌。元々50年以上も放置されて
いた葡萄畑は荒れ放題であったが土壌自体は健全性を保っていた。
2003年、高品質なワインを造る為に一部を植え替え、2007年よりワ
イン造りを始める。
子供達と共に畑近
くで生活しているこ
ともあり、農薬や殺
虫剤、防カビ剤な
どを一切使用して
いない。そして、パ
ーチナに倣って無
施肥の自然農法
を実践している。
『 畑 で は毎 日、 飼
い犬と子供達が遊
んでいるが、薬品を使用していないので何の心配もない。最高の遊び
商品記号
造り手
69K62 Santa 10
サンタ・ディエチ
場だ』畑での自然に対するリスペクト
同様、中世の小さい塔を修理した
小さなセラーの中でもシエナの自然
を活かすべく、出きる限り人為的介
入を排除したワイン造りを目指して
いる。テロワールの表現には向かな
いので培養酵母は一切使用しない。
葡萄畑に住む自然酵母のみ。フィ
ルターもかけない。ボトリング時の電
動ポンプまで丌使用とし、栽培、収
穫、醸造、ボトリングまで全工程を
人間の手によってのみ行っている。
エチケットに込められた想い
『母親から葡萄畑と中世の小さい塔
を相続し、葡萄畑を整備。塔の地下の部屋を修復していたら、そこは
その昔ワイン貯蔵庫であったことが判明した。その時このワイン造りとい
う私の夢の選択は正しかったと確信した』現在、ジャンニ・マッソーネ本
人は会計士とワイン造りの両立。奥様は大学の数学教師を辞め、自宅
で小さなアグリツーリズモを経営することでジャンニのワイン造りの夢を
支えている。そんな家
族を象徴しているのが
特徴的なエチケット。
『家族 の生活 の 象徴
である“家”と人生とワ
イン造りの象徴である
“樹”。4つの葉は家族
4人を表しています。
生活とワイン造りを通
して家族が成長してい
くことをイメージしてい
ます』彼のワインは既に驚くべき品質に到達しているが、まだまだ樹齢
の低さなど未熟な要素が多い。しかし、彼のワインには中心にしっかりと
上質な酸の美味しさが存在している。樹齢が高まるのと共に、より複雑
なワインへと進化するはずだ。進化するジャンニの仕事と高まっていく
樹齢によるワインの成熟が楽しみでたまらない。
ワイン
Santa Subito
サンタ・スビト
州
新入港
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,200
在庫
○
Sangiovese 20%, Canaiolo 20%, Ciliegiolo 20%, Colorino 20%, Trebbiano 20% サンタ10と全く同じ畑の若い樹を使ったセカンドワイン。柔らかく若いうちから楽しめる。サンタ10に比べるとシリアスさに欠けるが料理との相
性は素晴らしい。
69K61 Santa 10
サンタ・ディエチ
Santa 10
サンタ・ディエチ
新入港
Toscana
2008
赤
750ml
4,800
○
新入港
Toscana
2007
赤
1500ml
10,000
△
Sangiovese 60%, Petit verdot 20%, Cabernet Sauvignon 20%
69K60 Santa 10
サンタ・ディエチ
Santa 10 ≪1500ml≫
サンタ・ディエチ・マグナム
ファーストヴィンテージ2007。最初のヴィンテージとは思えない完璧さ。サンジョヴェーゼの力強さが中心。
TOP
Azienda. Agricola
Palazzone
Orvieto, Umbria, Italia
パラッツォーネ
| 47
5種類の品種をブレンドした伝統ワイン
アッサンブラージュによるまとまった味わい
イタリアの伝統的白ワイン
と言えばソアヴェ、ガヴィ、
フラスカティ、オルヴィエ
ート。卖一品種による個
性的な白ワインが数多く
存在する。品種個性を
前面に出し、ソアヴェなど
は一時期の低迷期を克
服したかのようだ。量から
質への転換を終え、市場での評価を高めている。ウンブリアにも伝統的
白ワインが存在する。50年代に貴腐菌を利用して若干の甘みを残し
たアマービレで人気を南したオルヴィエートがそれである。(その後辛口
タイプが主流になっている)60年代に入り生産地域が広げられると共
に、一時期のソアヴェ
同様に粗悪品が出回
り、評判を落としてい
った。オルヴィエート
はこの地域の伝統的
品種5種をアッサンブ
ラージュして造るとい
う他にはない個性的
な造りのワイン。卖一品種の理解しやすさはないが、多品種をブレンド
することでしか得られない“丸さ”や“しみじみとした美味しさ”がこのワイ
ンの個性。
量から質への転換をリード
が名門パラッツォーネ。1969年にイル・パラッツォーネ荘園を購入し、
植替え、量から質への転換をオルヴィエートで最初に行った。今ではウ
ンブリアを代表するカンティーナに成長した。土壌は貝の化石を多く含
む多孔質石灰石を主とした泥灰粘土質。標高は300~400m。オル
ヴィエート DOC 全体はまだまだかつての名声を取り戻したとは言えな
い様だが現当主ジョヴァンニは自信を覗かせる。『葡萄の生育が比較
的早い地域なので未熟になるリスクが尐ない。そのせいで厳しい選別
や摘果を行わない造り手が多い。収量の多い若い樹から完熟前に大
量に収穫しているのが実情だ。お陰でオルヴィエートは質の高いワイン
を探すのはイタリアで一番難しいかもしれない。私達の畑は樹齢も高く
なってきたし、密植の効果も出始めてきた。オルヴィエートの質を高め
ていきたい』
熟成するオルヴィエート“テッレ・ヴィナーテ”
5種類の葡萄品種は18ha のばらばらに散った畑、それぞれの土壌個
性に合わせて植えられている。勿論、品種も土壌も違うので熟度が違
ってしまう。そこが多品種ブレンドワイ
ンの難しいところだが、最高のタイミン
グで収穫できれば、それぞれの品種
個性が独特の複雑味を表現し、バラ
ンスしてくれる。ジョヴァンニ曰く、この
ブレンドや収穫時期は長年の経験し
かないのだと言う。『醸造面では空気圧でのソフトプレスと発酵期間の
長さを意識している』パラッツォーネのオルヴィエートはまとまりが良く、
突出した要素がないので感じ難いが非常に高いポテンシャルを持って
いる。その証拠にベースのオルヴィエート“テッレ・ヴィナーテ”でさえ5
年程度の熟成によって、より大きなワインへと変貌する。
そのオルヴィエートの造り手として近年、“らしさ”を取り戻してきているの
商品記号
造り手
69B55 Palazzone
パラッツォーネ
ワイン
州
Dubini Bianco Umbria
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Umbria
2009
白
750ml
1,700
◎
Umbria
2008
白
750ml
2,000
◎
ドゥビニ・ビアンコ・ウンブリア
Procanico, Verdello, Grechetto, Malvasia, Drupeggioのブレンド。圧倒的なコストパフォーマンスでありながら熟成にも耐えるしっかりとした骨格。
69941 Palazzone
パラッツォーネ
Orvieto Classico "Terre Vineate"
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ
Procanico 50% Grechetto 20% Verdello, Drupeggio, Malvasia 30% オリヴィエートらしさを表現するに最高の畑。収穫量はオリヴィエート平均の2/3程度にまで制限。収穫は全て手作業で行われる。土壌は沖積層と粘土層
が複雑に入り混じる。標高は210-340m。醗酵は房ごと、できるかぎり優しくプレスして20度以下で醗酵。ステンレスタンクのみで熟成。
69723 Palazzone
パラッツォーネ
Orvieto Classico Superiore "Campo del Guardiano"
オルヴィエート・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・デル・ガルディアーノ
Umbria
2006
白
750ml
3,500
〇
Procanico 50%,Grechetto 25%,Verdello, Drupeggio, Malvasia 25% 標高260mのCampo del Guardianoという卖一畑から造られる。複雑な土壌で10mごとに地質が変わる。600ケースのみの生産。10月初めまで収穫
を遅らせることによって例外的な深みを持つに至る。オリヴィエート最高の畑の1つ。
69B36 Palazzone
パラッツォーネ
Grechetto
2009
白
750ml
2,100
〇
2007
白
750ml
2,900
△
2005
赤
750ml
5,800
〇
Umbria
2006
甘
375ml
6,800
Umbria
2007
甘
375ml
6,800
△
△
Umbria
グレケット
Grechetto100% ウンブリアで歴史を持つグレケットの原種100% 果皮が厚く酸度も糖度も高いのが特徴。ステンレスタンクで非常に繊細で個性的に仕上がっている。
69142 Palazzone
パラッツォーネ
L'Ultima Spiaggia Viognier
Umbria
ルルティマ・スピアッジャ・ヴィオニエ
Viognier 100% 1991年に高密植で植樹されたヴィオニエ100% 8月後半から9月に収穫、冷却後バリック醗酵、バリック熟成。イタリアで最も完成度の高いヴィオニエと言える。
69143 Palazzone
パラッツォーネ
Armaleo
Umbria
アルマレオ
Cabernet Sauvignon 95%とCabernet Franc 5% カベルネは1986年植樹。ステンレスタンクで醗酵後12ヶ月程度バリックで熟成。ウンブリア最高の赤ワインを目指す。
69724 Palazzone
Muffa Nobile Umbria Bianco
69K05 Palazzone
Muffa Nobile Umbria Bianco
パラッツォーネ
パラッツォーネ
Sauvignon Blanc 100%
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
新入港
TOP
Cantina dei
Colli Amerini
Pfornole di Amelia , Umbria , Italia
コッリ・アメリーニ
| 48
ウンブリア・トラットリアの定番ワイン
地元で人気の協同組合
イタリアの中央部ウンブ
リアの单端に位置する
注目の D.O.C コッリ・ア
メリーニ地区。その中央
部に位置する1975年
設立の革新的な生産
者協同組合がカンティ
ーナ・デイ・コッリ・アメリ
ーニ。実は今日、イタリ
ア国内でもウンブリアワ
インの人気が異常に高まっている。理由は明らかだ。葡萄造りにおいて
潜在的なポテンシャルを持つ土地であるのと同時に、醸造技術の近
代化、更には葡萄畑の改良が進んだことも重なってコッリ・アメリーニ地
区のワイン造りは大きく進化している。中でも、この5年間で確実に進歩
を遂げ、ウンブリアの D.O.C の中でも群を抜いて高いコストパフォーマン
スを誇るに至っているのがこの共同組合。
アッティリオ・パーリによる醸造
醸造責任者にはアッティリオ・パーリ氏。言うまでもないが、古典派ブル
ネッロのトップサルヴィオーニ。リコルマやペルカルロを産する人気ワイ
ナリー、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ。サグランティーノの雄、アル
ナルド・カプライ。更にはガッティナーラの伝統派アントニオロなどを表
舞台へと押し上げた名醸造コンサルタントだ。彼の主導の下、葡萄栽
培から醸造に至るまで実験、研究が進められた。中でも特筆すべきは
『品種個性を表現するワイン造り』という観点のもとに①品種個性に合
った畑の選出(土壌、標高等)と②独自性の強いクローンの選出、③
品種に合った仕立てと植樹率への変更であろう。ワインは確実に上品
さを増している。低価格帯のワインをいくつも試飲していると葡萄品種
由来の香や味わいの表現やテロワールの個性といったものよりも、高級
感であったり、味わいのボリューム感、アタックの強さ、甘さ、アルコー
ルの高さに趣きをおいたものが多いことに驚かされる。化粧を施し、どこ
の国のワインだか、何の葡萄だか分からないワインが多く丌満を感じず
にはいられなかった。しかし、カンティーナ・コッリ・アメリーニの全てのワ
インはシンプルながら、その透き通った果実感と豊富なミネラルが共通
商品記号
造り手
69704 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
ワイン
Poggio dei Salici "Trebbiano"
して存在してい
て、非常に繊
細で伸 びや か
な酸がある。こ
のバランス感
はある意味現
代的で上品。
ワインラヴァー
が楽しめるデイ
リーワインではないだろうか。
飲み飽きしないことが最も大切
ポッジオ・ディ・サリーチ・サンジョヴェーゼはウンブリア(アメリア地区、ナ
ルニ地区)のサンジョヴェーゼ100%。活き活きとした酸と適度な熟度
を感じさせる。スミレの香、熟した黒スグリに適度の山苺。丸いタンニン
は心地よい。ポッジオ・ディ・サリーチ・トレビアーノはアルヴィアーノ地区
産のトレビアーノ種で蜂蜜のように熟した香ながら柑橘系の爽やかな酸
を感じさせ引き締まった味わい。香草のような残り香と若干の苦味と塩
っぽさが口中を引き締める。どちらも無駄な化粧が一切なく、背伸びを
しない素直な造りで飲み飽きさせない。ワインが主張しすぎるのではな
く、本当の意味で食事と寄り添うワイン。
リーファー輸送デイリーワイン“5リットルボトル”
日本に輸入されている参考上代1
000円前後のワインは間違いなく
全てドライコンテナで運ばれている。
甲板の上に置かれ、赤道を2回越
えて日本に到着したワインがフレッ
シュ感を保てるはずがない。特に
低価格ワインは壊れやすく繊細。
低価格ワインこそ輸送と保管状態
が重要なのではないでしょうか?
テラヴェールでは容量を5リットルと
することで、この価格でも海上は勿
論、イタリア国内、日本国内、倉庫
もリーファー輸送を実現。(750ml に換算すれば参考上代910円)
州
ヴィンテージ 色
Umbria
ポッジォ・デイ・サリーチ・トレビアーノ
N.V
白
サイズ
750ml
参考上代
在庫
1,400
◎
標高320mを越すアルヴィアーノ産。仕立はコルドン・スペロナート植樹率は4000本/Haで平均樹齢は20年。発酵はステンレスタンクで温度管理をしながら発酵。マロラクティックは行わない。
69705 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Poggio dei Salici "Sangiovese"
Umbria
ポッジオ・デイ・サリーチ・サンジョヴェーゼ
N.V
赤
750ml
1,400
◎
N.V
白
5000ml
6,000
◎
標高320mを越すアルメリア, ナルニ産。仕立はコルドン・スペロナートで植樹率は 4000本/Ha。平均樹齢:は20年。収穫は10月初旪。発酵はステンレスタンク。
69D44 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Bianco da Tavola ≪5000ml≫
Umbria
ビアンコ・ダ・ターヴォラ
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消貹用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という
安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
69D45 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Rosso da Tavola ≪5000ml≫
ロッソ・ダ・ターヴォラ
Umbria
N.V
赤
5000ml
6,000
◎
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消貹用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という
安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
TOP
Fattoria
Milziade Antano
Montefalco , Umbria , Italia
ミルツィアデ・アンタノ
| 49
サグランティーノの本来の姿を今に伝える
自宅地下のセラーで醸す
元々、サグランティ
ーノはパッシート(甘
口 )用 品 種と し て 植
え ら れて いた。 高 い
糖度を持っているが
タンニンが豊富で気
難しい品種である為、
陰干しし甘く飲みや
すくしていたのだろう。
セッコ(辛口)が造ら
れるようになったのは80年代後半と歴史は浅い。90年代に入るとア
ルナルド・カプライが現代風にアレンジしたサグランティーノ・ディ・モン
テファルコを造り人気を獲得。サグランティーノの知名度は一気に高ま
り、多くの生産者がセッコを造り始めた。モンテファルコから1km ほど北
西の丘、ベヴァーニャという町に位置するミルツィアデ・アンタノ。モンテ
ファルコの老舗のワイナリーであり、ウンブリアには何処にでもある極普
通の農家。何も特別なことはない。元々は小作人として働いていたが、
現当主フランチェスコの父ミルツィアデが1969年に30ヘクタールの
土地を購入。ワイン造りとキアーナ牛の放牧を始めることとなる。1975
年、モンテファルコ・ロッソとサグランティーノ・パッシートを醸造開始、8
0年代にはサグランティーノ・セッコの生産も始め、ボトリングまで行うよ
うになった。
2軒しか残っていない昔ながらのサグランティーノ
サグランティーノは90年代のブーム
で随分と世界基準の味わいに近づい
たのかもしれない。しかし、本来のサ
グランティーノの滋味溢れる野性味
を素直に楽しめる機会は確実に減っ
たと言える。世界中でウンブリアの極
一部でしか表現することができないサ
グランティーノというワインの個性、圧
倒的存在感は今、途絶えようとして
いるのだ。『今では本物のサグランテ
ィーノは尐なくなった。僕が知る限り
サグランティーノを真剣に追求しているのは他にアンタノしかいないよ』
商品記号
造り手
69A53 Antano
アンターノ
ワイン
Montefalco Rosso
と語るのはジャン・ピエ
ロ氏(サグランティーノ
の第一人者パオロ・ベ
アのオーナー兹醸造
責任者)。パオロ・ベア
のワインにも感じるが、
アンタノのワインは強さ
の中に柔らかく成熟し
た果実を持っている。大きく強いワインでありながら、しっとりとして上品
な質感。フランチェスコ氏曰く、『粗野で荒っぽく無作法な喰えない奴』
というサングランティーノ。『女性と同じでゆっくり時間をかけて熟成する
ことによって丸く、上品にまとまり、成熟した色気を放つようになる』のだ
そう。豊富なタンニンと黒胡椒や鉄、丁子、ジュニパーベリーのニュア
ンス。押し寄せるような濃厚な果実。若いうちはアタックの強さに奥が
感じられないが、時間と共に花開きサグランティーノにしかない個性を
感じさせる。『最近のフルーティーでドリンカブルなサグランティーノには
全く興味がない。長期の熟成に耐えうる、がっしりした体躯のワイン、こ
の地の伝統的ワインを造るんだ』
父親と同じことを続けていくだけ
彼の父親がそうであったように昔から普通に行われてきたワイン造りを
毎年繰り返す。ワイン作りは土壌から始まり、畑での葡萄樹のケアがク
オリティーを左右するという父親の教えの通り、フランチェスコは生活の
大半を畑で過ごしている。手作業で収穫した完熟した果実をセメントタ
ンクで温度管理もせず
に、自然酵母のみで発
酵、木樽での熟成。いか
なるフィルターも通さず
ボトリングされることとな
る。尊敬する父親は3年
前に亡くなった。現在ワ
イナリーは40ヘクタール、
うちブドウ畑は12ヘクタ
ール。弟のファブリツィ
オと2人で畑仕事のほとんどをこなし、醸造に関してはフランチェスコ本
人が1人で行っている。
州
Umbria
モンテファルコ・ロッソ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
〇
Sangiovese70%, Sagrantino15%,Merlot15% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタンク
で行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。18ヶ月間大樽で熟成させる。非常にデリケートなワイン。サグランティーノの荒々しいタンニンは十分に存在するが割りと
早いうちから飲める。
69A54 Antano
アンターノ
Montefalco Rosso Riserva
Umbria
モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ
2006
赤
750ml
5,500
〇
Sangiovese70%, Sagrantino10%,Merlot,Cabernet Sauvignon5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らかさ
を増していく。年間3000本のみの生産。
69A55 Antano
アンターノ
Sagrantino di Montefalco
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
Umbria
2004
赤
750ml
7,000
〇
Sangiovese70%, Sagrantino10%,Merlot,Cabernet Sauvignon5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らか
で妖艶な独特の世界が広がる。年間6000本のみの生産。今や見かけることの尐なくなった古典的なサグランティーノ。
TOP
Azienda Agricola Fattoria
La Monacesca
Matelica , Marche , Italia
ラ・モナチェスカ
| 50
最も熟成する地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
海のヴェルディッキオと山のヴェルディッキオ
カステリ・ディ・イエジに
比べて認知度の低いマ
テリカ。しかし、意外にも
カステリ・ディ・イエジよ
りも歴史は古い。また、
熟成という観点から見
ると数段上のポテンシ
ャルを持っている。リゼ
ルヴァ“ミルム”は15年
~20年以上の熟成に
耐えるもので、熟成と共にリースリングのようなペトロール香をまとう。地
理的にはアドリア海から海洋性気候の影響を大きく受けるカステリ・デ
ィ・イエジに比べ、60km 内陸に入ったマテリカは山に囲まれ内陸性の
気候となっていて標高も400~500m と高く冷涼。湿気を含んだ海風
の影響は山々に完全に遮断されている為にほとんど受けない。同じヴ
ェルディッキオ種でも全く違った環境。優れたワインでありながら産地の
規模が非常に小さいこと、山々に囲まれ陸の孤島となる物流条件の悪
さがマテリカワインの普及を妨げてきた。当主アルド・チフォラ氏はマテリ
カの塩分を感じさせる程のミネラル感と高い酸度に可能性を感じ、マテ
リカの育成に努めてきた。モナチェスカのワインは透明感溢れる造りな
がらも豊かな表情を持つ。小高い丘の頂上部にカンティーナを構え、
そのまわりに畑が広がっている。单西にはヴェルディッキオとサンジョヴ
ェーゼ。北西にはシャルドネとメルローが植えられている。27ha の畑は
平均35年以上とヴェルディッキオにしては樹齢が高く、ベースとなるヴ
ェルディッキオでさえ樹齢30年以上の樹が半分以上となっている。
元々塩田だった畑はミネラル分豊か
特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土壌。元々塩田であった関係で
表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、地中深くにミネラルに富
商品記号
造り手
69K76 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
む土壌が厚く続いていて複雑な構成。高い樹齢から密度の高さを、複
雑な土壌から味わいの深みを、单向き斜面から強い果実感を。そして、
比較的冷涼で昼夜の温度差の大きさから高い酸度を得ている。まさに
ヴェルディッキオにとって最高の条件が揃っている畑と言える。醸造に
関しては非常にシンプル。
ヴェルディッキオは勿論、
シャルドネに関しても品
種由来の香を最大限表
現したいとの理由で一切
の木を排除。発酵から
熟成に至るまで4000リ
ットル以上の大型のステ
ンレスタンクで完結する。
冷涼な気候な為10月の初め頃まで完熟を待ち、収穫は人間の手を
使って行う。選別と同時に極めて軽いプレスをかけて発酵槽へ。(この
時点での SO2は添加しない)その後20度以下で15日程度の発酵を
行う。
4ヴィンテージをブレンドした“ミルム・20アンニ”
ミルムは10月の最終週まで収穫を遅らせたリゼルヴァ。限界まで樹の
上で熟させることで豊かな厚
みとエキゾチックな香を得る。
2008年マテリカは好天に恵
まれ、アルドは勿論ミルムの生
産を決めた。出来上がったミ
ルムはアルドの期待を大きく上
回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年という
こともあり、最初で最後のミルム20アンニという記念ワインを造ることと
なった。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年であ
る2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
ワイン
Verdicchio di Matelica
州
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
ヴィンテージ 色
2009
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
◎
ベースのワインながら全て手収穫。半分が30年以上の古樹、半分が6年程度の若樹となっている。時間が経つにつれ丸くとろりとした質感とリースリングのような香が出てくる。発酵から熟成まで全てステンレスタンク。低温醗酵で葡
萄本来の香を損なわないよう細心の注意を払う。酸化防止剤にに関しては発酵時の添加は無し、瓶詰め時に極尐量の添加に抑えている。
69D53 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM"
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
2007
白
750ml
3,900
〇
圧倒的に粘土の多い3ヘクタールの畑。10月の最終週まで収穫を遅らせる。限界まで樹の上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。全て手収穫で厳密に選果を行う。空気圧でやさしくプレスを施し、SO2は使わ
ないで醗酵に入る。発酵は低めの温度でゆっくり20日以上かけて行う。(ステンレスタンク)マロラクティック醗酵が始まるのは通常夏頃になる。最良年のみの生産。自他共に認めるマテリカ最高のワイン。
69D67 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM" 20anni
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム・20アンニ
2008
白
750ml
6,800
△
2008年マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、ミルムの生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後のミ
ルム20アンニという記念ワインを造ることとなりました。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
69799 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
"Ecclesia" Marche Chardonnay
Marche
エクレシア・マルケ・シャルドネ
2007
白
750ml
3,000
〇
500ケース/年産。砂質が入る北西向き斜面に植えられているシャルドネ。勿論、木樽を使わずにステンレスのみで熟成。どこかヴェルディッキオを連想させる苦味を余韻に残す。中部イタリアのシャルドネの中ではトップクラスの評価を受
けていてイタリア国内でも手に入り難いワインとなっている。
69937 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
"Camerte" Marche Rosso
カメルテ・マルケ・ロッソ
Marche
2006
赤
750ml
4,000
△
5ヘクタールの特別な畑から造られる。粘土質の強く出ている畑でメルローにとって最高の条件が揃っている。粘度の高いねっとりとしたメルローと高い酸度のサンジョヴェーゼのブレンドで適度な強さのアタックと繊細な余韻を併せ持
つ。ステンレスタンクで28度まで温度を上げながら発酵。20日間のマセラシオンを行い果皮からの成分を抽出する。熟成にはこのカンティーナで唯一、新バリックを使っている。
TOP
Soc. Agricola
Sartarelli
Castelli di Jesi, Marche, Italia
サルタレッリ
| 51
36種ものクローンをマスセレクション
最高のコストパフォーマンス
この低価格ながら2010
年のヴェルディッキオ・ク
ラシコはワインアドヴォゲ
イドから88point の評価
を受けている。2008年
のヴィニタリーでも最もコ
ストパフォーマンスの高
い白ワインにサルタレッリ
のクラシコが指名されて
いた。数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も高いポテンシ
ャルを持っている品種の1つということは間違いない。更にカステリ・デ
ィ・イエジ地区はイタリアでも有数の高いコストパフォーマンスを誇る地
域であり、サルタレッリはその高い品質で
早くから注目を集めてきた。50ha 以上
の広大な畑を持ち、内30ha 以上がベ
ースのヴェルディッキオ・クラシコに充て
られる。一家族が経営するカンティーナ
としては広大な畑だが、長い歴史の中で
一度も品質至上主義を崩していない優
良生産者。カステリ・ディ・イエジを引っ
張ってきたのは間違いなくこのカンティー
ナである。サルタレッリはパトリッツィオ・キ
アリーニ氏と夫人のドナテッラが経営して
おり、エノロゴはアルベルト・マッツォーニ。
パトリッツィオは1990年まではパン職人であった。義父が1970年に1
4ha の葡萄畑を購入し、尐しずつワイン造りにのめり込んでいったが、1
989年に義父が亡くなってしまう。パトリッツィオはこれを引き継ぎ一気
に品質を高めていった。
収穫量の60%は地ワインとして地元で直売
る。一定期間、一定量に限
って雑草も繁らせる。アンコ
ーナの北西に広がる畑は
基本的に单東~单西向き。
樹齢は平均20年程度。
(ベースのクラシコは平均1
5年樹)驚くべきことに生産
量の60%は地元で量り売
りされている。これは選別さ
れた良い葡萄のファースト
プレスだけを商品にすることで品質を高める工夫であり、このお陰でリー
ズナブルな価格も実現できているのだ。
36種のクローンを混植
現在、カステリ・ディ・イエジではほとんどの造り手が病気に強く、多産で
育てやすいクローン3種を植樹している。しかしサルタレッリは違う。昔
のカステリ・ディ・イエジを表現すべく36種類のクローンを混植している。
『昔はクローンという考え
方自体が存在しなかった。
だから自然と畑の中で
様々なクローンが共存し、
熟度、酸度、凝縮度、ど
れをとってもそれぞれに
ばらつきがあった。これこ
そがワインにメリハリを不
えていたのだ』ワインはよ
り複雑味を持つようになった。サルタレッリを一躍有名にしたのはバル
チャーナと呼ばれる遅摘みによる辛口ヴェルディッキオ。バルチャーナ
の畑は北東斜面に位置する為、急激な糖度の上昇は避けられる。よ
って貴腐菌が付くまで収穫を遅らせることも可能になる。(2008年の
収穫は11月3日~18日の間6回に分けて収穫)
畑では防虫剤、除草剤は使わず、有機系肥料は必要に応じて使用す
商品記号
造り手
69H26 Sartarelli
サルタレッリ
ワイン
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Classico"
州
Marche
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
750ml
参考上代
1,700
在庫
◎
平均樹齢15年程度の比較的若い畑。单東~单西斜面、標高350m。畑は非常に広く31ヘクタールにもおよぶ。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されている。醸造に関しては品種個性を表現する
為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。
69F49 Sartarelli
サルタレッリ
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Tralivio"
Marche
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・トラリヴィオ
2009
白
750ml
2,400
〇
15ヘクタールの卖一畑から造られる。区画ごとに熟度を見て別々に収穫。ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。低温で醗酵させる。日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるよう
にねっとりとした質感。
69171 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
69F50 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
69F50 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
サルタレッリ
サルタレッリ
サルタレッリ
Marche
2006
白
750ml
4,800
Marche
2008
白
750ml
4,800
Marche
2009
白
750ml
4,800
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
△
〇
〇
北東斜面で特異な気象条件を有する9.5ヘクタールの畑。11月末までに数回に分けて収穫を行う。収穫は4~5房/樹に制限し、20hl/haまでにおさえることによりヴェルディッキオでもトップクラスの凝縮度を誇る。一部には貴腐葡
萄も混ざっている為、独特の風味を感じさせる。
69708 Sartarelli
サルタレッリ
Passito
パッシート
Marche
2007
甘
500ml
4,300
△
TOP
Azienda Agricola
Le Caniette
Ripatransone, Marche, Italia
レ・カニエッテ
| 52
リパトランソーネならではの長期熟成型ロッソ・ピチェーノ
ロッソ・ピチェーノ唯一の石灰土壌
ネのように標高が高い産地で完熟を待ち、最適のタイミングで収穫さ
ヴェルディッキオで高名なマルケ州。州都アンコーナから单方、アブル れたものは酸度と糖度のバランスがとれるので長い熟成に耐える偉大
ッツォ州に程近い单端アスコリピチェーノ県リパトランソーネの山奥にレ・ なワインを生み出す素質を持つ。
カニエッテは位置する。アドリア海に接し海洋性の気候を連想させるが、 『私はガイアよ、ルクレッツィアじゃないわ』
全く異なる気候。海岸から8km しか離れていないので微妙に海風が
カニエッテのワインは赤、白共に
影響しながらも、標高は280~400m にも達し、昼夜の寒暖差が大き
長熟タイプ。白ワインは若干の果
くなるという微気候。また特筆すべきは土壌。ロッソ・ピチェーノの生産
皮浸透を行い、果皮の成分を抽
エリアでは極めて異例だが石灰分に富みマンガン、カルシウム等、必
出している。ルクレッツィアはお
要な養分を十分に含んでいる。
姉ちゃんの名前が付けられたパ
先代から続く自然農法
ッセリーナ。ドライで爽やかな軽さ
『PHが低い土壌なの
が特徴のテーブルワイン。イオ・
で酸度を確保できる。
ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツ
ワインは熟成にも耐
ィア(私はガイアよ、ルクレッツィ
えるようになる』適度 アじゃないわ)という変わった名前のワインはペコリーノ(トレビアーノの亜
に粘土質と砂質が混 種)100%。ここまで大柄で複雑味のあるワインに出会うことはない。ペ
ざる土壌でロッソ・ピ コリーノの最高峰と言える。赤ワインは畑ごとにボトリングしていて最も石
チ ェ ー ノ というよ り も 灰比率の高いネロ・ディ・ヴ
北ピエモンテのような ィーテは大樽で発酵、マロ
土壌構成。畑では現当主ジョヴァンニの父親の代より有機栽培が実践 ラクティックからバリックに
され、除草剤も使わずに健全な土壌が確保されている。D.O.C ロッソ・ 移して熟成。まるでネッビ
ピチェーノはマルケ州で最も広い生産地域を持っているだけに D.O.C オーロかアリアニコのような
ロッソ・コーネロと比べ、品質よりも生産量を重視する印象があるかもし シリアスさがある。最もカジ
れない。しかし、アッピニャーノ、オッフィーダ、リパトランソーネ等の一 ュアルなロッソ・ベッロは東
部の生産地では量から質への転換が進み、次世代の高品質志向の 向きの畑を中心に色々な
造り手が尐しずつ誕生している。更に主要品種のモンテプルチャーノの 畑の葡萄をブレンドする。
特徴はその凝縮感やボリューム感と考えられがちだが、リパトランソー 適度な熟度と全体を引き締める酸がこのワインに品格を不えている。
商品記号
造り手
69H84 Le Caniette
レ・カニエッテ
ワイン
Rosso Piceno "Rosso Bello"
州
Marche
ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ
ヴィンテージ 色
2009
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
2,300
◎
赤
750ml
3,600
〇
750ml
7,500
〇
45%Sangiovese 45%Montepulciano 10%Cabernet Sauvignon レストランのグラスワイン向けに造るハイコストパフォーマンスワイン。若々しい果実感に噛める様な凝縮感。
69H83 Le Caniette
レ・カニエッテ
Rosso Piceno "Morellone"
Marche
ロッソ・ピチェーノ・モレッローネ
2006
30%Sangiovese 70%Montepulciano 選別された優れた畑のみの葡萄を使用。(ヴィンテージにより異なる)よりモンテプルチャーノらしい果実味と高い熟度。ミネラルを十分に感じさせる。
69066 Le Caniette
レ・カニエッテ
Rosso Piceno "Nero di Vite"
Marche
ロッソ・ピチェーノ・ネロ・ディ・ヴィーテ
2003
赤
6日間の醸しを経て、自然酵母のみで発酵。発酵は60hlの木樽で順調に進んだ。凝縮感が過去にないくらいに高く、強い葡萄だったのでマロラクティック発酵に進む段階でバリックに移し替え30ヶ月熟成させてみた。適度
な酸素との触れ合いによってワインはより一層強さを増し、しかも安定したようだ。ノンフィルターでボトリング。
69H82 Le Caniette
レ・カニエッテ
Offida Passerina "Lucrezia"
Marche
2010
白
750ml
2,200
〇
Marche
2009
白
750ml
3,600
〇
Marche
2004
甘
375ml
4,900
Marche
2005
甘
375ml
5,200
△
△
オッフィーダ・パッセリーナ・ルクレッツィア
100%Passerina 80%ステンレスタンク熟成 20%バリック熟成。
69H81 Le Caniette
レ・カニエッテ
Offida Pecorino"Io sono gaia non sono Lucrezia"
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
100%Pecorino バリック発酵 12ヶ月バリック熟成後、6ヶ月ステンレスタンク熟成。
69944 Le Caniette
Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina
69G47 Le Caniette
Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina
レ・カニエッテ
レ・カニエッテ
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
100%Passerina 厳しく選別した特別な葡萄のみを使用。機械を使わずに自然風のみで乾燥させる珍しいヴィンサント。
TOP
Cantina del Taburno
Foglianise, Campania, Italia
カンティーナ・デル・タブルノ
| 53
『正統派カンパーニャ・ワイン』を醸す協同組合
ベネヴェントの楽しさ
ネッビオーロやサンジョベーゼと同様にアリアニコの持つ品位、複雑さ、
余韻、タンニンの質、長熟の可能性は周知の事実であろう。紀元前ま
でその歴史をさかのぼるアリアニコは別格だ。しかし、長い間この土地
の持つポテンシャルに甘んじてワインの品質向上に目を向ける生産者
は尐なかった。(必要性に迫られることが無いほど恵まれていた産地だ
ったのかもしれない)カンパー
ニャの生産地区は卖純な形で
海岸地帯と山岳地帯に分ける
ことができる。海岸地帯は穏や
かな気候に起因し、爽やかさ
だけでなく、香り豊かで、十分
な凝縮度を持った白ワインが
多く産出される。一方、山岳
地帯では、石灰岩土壌や 小
石を含む粘土質より豊富なミ
ネラルを得て、寒暖の差から
伸びやかな酸を得て緊張感の
あるワインに仕上がる。カンティーナ・デル・タブルノは後者、山岳地帯
の中心地ベネヴェントに位置する350人もの構成員を抱える巨大協同
組合。
文化を創る協同組合
象徴でもあるタブルノ山の東側にある丘陵地帯、標高 350m の地に合
計700ha もの畑を持ち、アリアニコ、ファランギーナ、コーダ・ディ・ヴォ
ルペ、ピエディロッソ等の地場品種のみに拘り地域特性をしっかりと表
現したワインを造っている。赤葡萄は緻密なタンニン、味わいを引き締
商品記号
造り手
69F53 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
める適度な酸、豊かなボディを持ち合わ
せる。白品種は厚みがあり、決してぼやけ
ることのない酸とアロマティックで温かみを
感じとれる果実味を持っている。まさにカ
ンパーニャの食卓にぴったりのワイン。イタ
リア国内でも最大規模の生産者協同組合
ともなればマイナスイメージを持つ人もい
るかもしれない。しかし、プロドゥットリ・デ
ル・バルバレスコ、テラミン同様、カンティーナ・デル・タブルノはテロワ
ールを反映させた文化とも言える地ワインを醸している。ある意味では
カンパーニャのワイン造りを牽引している立場と言える。
樹齢150年(自根)のアリアニコ“ブエ・アピス”
カンティーナ・デル・タブルノはカンパーニャワインのトップ生産者アント
ニオ・カッジャーノやサン・グレゴリオで醸造を手掛けたルイジ・モイオ氏
を醸造責任者に迎えた。更にフィリッポ・コーランドレアに率いられた25
名もの優秀な技術者を配備して各農家に綿密な指導を不えるように
制度改正。化学的なものを極力排除した農法、密植やグリーン・ハー
ヴェスト、厳しい選果による収量制限、健全な葡萄を务化させない醸
造技術と設備の拡充も進んでいる。そして最も重要なのが各契約農家
の『健康で健全な葡萄を育てる』という高い品質意識。彼らのフラッグ
シップワインでもある樹齢150年を超える自根(プレ・フィロキセラ)のア
リアニコが生み出すブエ・アピスをぜひ試して欲しい。極めてパワフルで
いながら、シルクのようなタンニンを持ち、計算つくされた複雑性、飲み
手を説き伏せるまでの凝縮度。ここに彼らのワインへの情熱と可能性
が集約されている。
ワイン
州
Falanghina del Tabruno
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
白
750ml
2,200
◎
2007
白
750ml
3,400
〇
Campania
2010
白
750ml
2,200
〇
Campania
2010
白
750ml
2,400
Campania
2009
白
750ml
2,600
Campania
2005
赤
750ml
3,700
新入港
Campania
2008
赤
750ml
2,300
〇
△
〇
◎
新入港
Campania
2004
赤
750ml
4,200
〇
Campania
2004
赤
750ml
12,800
△
Campania
2010
Campania
ファランギーナ・デル・タブルノ
標高200~600mの各畑のブレンド。驚くべきコストパフォーマンス。
69B45 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Falanghina del Taburno "Folius"
ファランギーナ・デル・タブルノ・フォリウス
遅摘み。30日間のマセラシオン後バリックで発酵、熟成。单東向き標高350m以上の5haの畑の葡萄100%。
69F51 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Coda di Volpe "Amineo"
コーダ・ディ・ヴォルペ・アミネオ
標高200~600mの各畑のブレンド。ステンレスタンクのみ。
69F52 Cantina del Taburno
Greco IGT "Beneventano"
69B41 Cantina del Taburno
Fiano IGT "Beneventano"
69B43 Cantina del Taburno
Piedirosso IGT "Beneventano"
69K92 Cantina del Taburno
Aglianico del Taburno "Fidelis"
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
グレーコ・ベネヴェンターノ
フィアーノ・ベネヴェンターノ
ピエディロッソ・ベネヴェンターノ
アリアニコ・デル・タブルノ・フィデリス
Aglianico - 90%、Sangiovese - 5%、Merlot - 5% ステンレスタンクで発酵。熟成には大樽と使用済みのバリックを併用。
69B38 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Aglianico del Taburno "Delius"
アリアニコ・デル・タブルノ・デリウス
30日間のマセラシオン。マロラクティックから新バリックで行う。
69B37 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Aglianico del Taburno "Bue Apis"
アリアニコ・デル・タブルノ・ブエ・アピス
カンパーニャにとって特別なワイン。200年の歴史を持つ畑のフィロキセラに侵されていない自根のアリアニコのみを使用している。40日間のマセラシオン。18ヶ月間バリック及び栗の木樽で熟成させる。圧倒的な凝縮度
を誇る。濃厚な果実の奥に酸とミネラルに支えられた芯がある。
69B44 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Falanghina Passito "Ruscolo"
ファランギーナ・パッシート・ルスコロ
10月後半に収穫し2~3ヶ月間乾燥させてから発酵。12ヶ月間のバリック熟成。
Campania
2004
甘
750ml
5,000
〇
TOP
Azienda. Vinicola
Benito Ferrara
Tufo, Campania, Italia
ベニート・フェラーラ
| 54
グレーコの原種を栽培する数少ない造り手
カンパーニャの個性
ぼ单向き斜面に位置し良い条件が揃って
いる。現オーナーはガブリエッラとその夫
セルジオ。セルジオは手作業で畑の管理
を行い、醸造に関してはパオロ氏が行う。
この蔵のグレーコは今や貴重な純正のグ
レーコで力強さの奥に繊細な味わいを見
せる。『フィアーノと比較してグレーコは攻
撃的でアタックの強いワインだと思われて
いるかもしれない。サン・パオロ・ディ・トゥ
ーフォの純正グレーコは力強さだけじゃな
サン・パオロ・ディ・トゥーフォのグレーコ
い。若いうちはグレープフルーツのような
グレーコの特徴的なナッティな風味や柑橘系のア 果実味、尐し落ち着いてくると、丸い質感と複雑な余韻が出てくる。繊
ロマは強烈でその果実感は非常に厚みのあるもの。 細で長熟な葡萄なのです』
酸度は高く、果皮には白葡萄としては多めのタン 循環型有機農法
ニンも含む。10年程度の熟成にも耐えうるポテン 畑では化学薬品を排除し、撒くのは極尐量の銅と硫黄のみ。雑草や除
シャルを持ちながら若い内からも独特の風味を十 去した葉や枝はそのまま土壌に返すという有機栽培をベースとした循
分に発揮してくれる。(熟成して全てが溶け合うとリ 環型農業を実践している。もともとサン・パオロ・ディ・トゥーフォは丘の
ースリングのように繊細で美しい余韻を持つよう 上に位置し風通しが良い為に病気やカビに侵されることが非常に尐な
に)グレーコはカンパーニャ全域で栽培されている いという。彼等の最上のワインであるヴィーニャ・チコーニャは70年を
が、なんと言ってもサン・パオロ・ディ・トゥーフォが 超える樹齢のグレーコからなる畑100%で、収穫は20kg ずつ手摘み
別格であろう。ひとまわり大きなワインとなり、力強 され、除梗し、5度で15時間コールドマセラシオンに入る。優しくプレス
さを増す。ベニート・フェラーラはこのサン・パオロ・ し、18度程度で1ヶ月間発酵が続けられる。ワインはグレーコ最上のも
ディ・トゥーフォに畑を所有していて標高は400~600m。1880年の のであることは間違いない。燻ったアーモンドの風味とグレープッフルー
設立の若い造り手。当時40ha あった畑は財産分不を繰り返し、現在 ツの苦味。塩分を感じさせ、高い熟度ながらドライな後口。スケールの
では8ha。しかし、古くから良い区画を所有していただけに、どの畑もほ 大きなワインに仕上がっている。
单イタリアは長い歴史の中で北の産地への葡萄供給源となっていた。
今では注目されているカンパーニャも例外でなくマストロベラルディーノ
以外に高品質ワインを生産していたカンティーナなど存在しなかった。
しかし幸運なことに、カンパーニャには他の何処にもない個性的な葡萄
が存在していた。アリアニコ種は勿論、フィアーノ、そしてグレーコ。ヴェ
ズヴィオ火山に由来する硫黄を多く含む火山岩土壌と单らしい豊富な
日照とこれらの品種は最高の相性を見せ、数多い地品種の中でも群
を抜いて個性的なワインとなりえた。カンパーニャの白品種の双璧はフ
ィアーノとグレーコ。どちらも素晴らしい個性を持ち合わせている。
商品記号
造り手
ワイン
69C60 Benito Ferrara
Greco Campania "Due Chicchi"
69H85 Benito Ferrara
Greco Campania "Due Chicchi"
ベニート・フェラーラ
ベニート・フェラーラ
州
新入港
サイズ
参考上代
在庫
Campania
2009
白
750ml
2,400
Campania
2010
白
750ml
2,400
△
◎
Campania
2010
白
750ml
3,000
◎
Campania
2010
白
750ml
3,600
〇
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・チッチ"
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・チッチ"
ヴィンテージ 色
Greco 85% Coda di Volpe 15% フレッシュで尐し苦味のきいた味わいにコーダ・ディ・ヴォルペの厚みが加わる。年間4000本のみ。
69H86 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Greco di Tufo
グレーコ・ディ・トゥフォ
Greco 100% 果皮の色、旨味が上手に抽出されている。発酵・熟成は全てステンレスタンクを使用。
69H87 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Greco di Tufo "V.Cicogna"
グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ
Greco 100% 僅か1haのクリュ・チコーニャの葡萄のみを使用。樹齢は70年を越える。ステンレスタンクによる発酵は1ヶ月以上続き、熟成に関しても同じくステンレスタンクのみで6ヶ月間。圧倒的な凝縮感、複雑味を持
ちながらもグレープフルーツのような爽やかさ、苦味も。
69109 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Fiano di Avellino
Campania
2006
白
750ml
3,400
〇
Campania
2008
赤
750ml
2,300
Campania
2010
赤
750ml
2,300
△
〇
Campania
2006
赤
750ml
2,700
〇
フィアーノ・ディ・アヴェリーノ
Fiano 100% Lapioに位置する畑から造られる。尐し熟成することにより真価を発揮する。2006は特にバランスに優れエレガントな仕上り。
69726 Benito Ferrara
Aglianico Campania "Passo del Lupo"
69K91 Benito Ferrara
Aglianico Campania "Passo del Lupo"
ベニート・フェラーラ
ベニート・フェラーラ
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
新入港
Aglianico 100% 濃厚な果実を感じさせながらもアリアニコらしい酸が飲み飽きさせない。2日目以降複雑味を見せる。
69111 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Irpinia Aglianico "Vigna Quattro Confini"
イルピニア・アリアニコ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。非常に硬く強い酸が支配的。6日間果皮浸透。発酵はステンレスタンク。熟成は70%がステンレスタンク。30%がバリック(一部新樽)で9ヶ月間。3ヶ月間ボト
ル内で落ち着かせてから出荷。
69729 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Taurasi "Vigna Quattro Confini"
タウラジ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Campania
2005
赤
750ml
6,500
〇
Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。標高は600mにもなる畑で昼夜の寒暖差が極めて大きい单西を向く畑。完璧に熟したアリアニコを収穫後、直に発酵槽に投入。マロラクティック発酵からバリック
に移す。30ヶ月間バリックにて熟成。
TOP
Azienda. Agricola
Perillo
Castelfranci, Campania, Italia
ペリッロ
| 55
樹齢90年“プレ・フィロキセラ”コーダ・ディ・カヴァッロの実力
世界で一番遅い12月の収穫
恐らく世界中で葡萄が開
花してから収穫されるまで
の期間が最も長い産地、
カステルフランチ。年によ
っては12月の雥が降った
後に収穫されることもある
という。ゆっくり尐しずつ熟
していく萄葡はタンニンも
アントシアニンも成熟し、
高い糖度と高い酸度を両立させることとなる。色々な要素が成熟し、
複雑味を帯びていく。『収穫が遅いと雤が心配じゃないかって?雤季
が過ぎたもっともっと後に収穫するんだ。だから雤は全く影響ない。20
03年もカステルフランチは寒かった。収穫も11月の第2週。葡萄が芽
吹き、生育し熟成していく過程が長ければ長いほど葡萄は色々な資質
を備えるようになる』
プレ・フィロキセラ90年樹のアリアニコ
例年11月中旪に入ってから収穫が始まるペリッロの畑はタウラジでも、
そのワイン名になっているタウラジ村ではなく、更に100メート程高い標
高であるカステルフランチに位置する。標高は680メートル程度。この
地域は年間を通して夜は0℃近くまで気温が下がる。昼夜の寒暖差が
激しく、丘の谷間から乾燥した空気が入り込む。ペリッロのタウラジはま
るでバローロのように力強く、しっかりとした骨格を持っている。特筆すべ
きはペリッロの所有する畑に育つアリアニコ。コーダ・ディ・カヴァッロと呼
ばれるアリアニコ
の原種に近いクロ
ーンであり、その9
0%は90年を越
す樹齢となってい
る。そして90年を
越す樹のほとんど
はフィロキセラ の
害を适れたプレ・
フィロキセラ。コー
ダ・ディ・カヴァッロ(馬の尻尾の意)という名の通り、葡萄の房は通常の
アリアニコよりも1.5倍程度長く垂れ下がり、果実と果実の間に隙間が
できてしまう位に実なりが悪い。果実自体は小振りでありながら果皮は
厚くアントシアニンも豊富。更にはブルゴーニュのピノ・ファンのように結
実丌良果実が1房に10粒程度入り込むのも特徴。通常の果実の1/4
程度にしか育たない結実丌良の小さな果実が多いということは通常の
商品記号
造り手
69D28 Perillo
ペリッロ
ワイン
Taurasi Riserva
アリアニコと比べると果皮と比べて水分比率が低いことになり、それだ
け凝縮感を生む。果実と果実の間に隙間があり山間部の乾燥した風
がその間を通る為、雤や積雥があったとしてもベト病やカビに侵される
事がない。
結実丌良が凝縮感を生む
アリアニコはタンニン、酸共に豊富である為、ゆっくりと樹の上で成熟し
ていくことが最も重要。『タンニンも酸も熟成しないと荒さが出てしまう』
何もかもが常識外とも思えるペリッロの仕事。更に驚かされるのが収穫
量。『剪定はしていない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫
量が尐なくなってしまい1つの樹に1、2房しかできないんだ』果実が小
さい上に実なりが悪い。
しかも1つの樹に1房し
か付かない葡萄・・・。
勿論、生産本数、生産
効率は極端に落ちるこ
ととなる。※タウラジの
規定が100キンタリ/ha
のところペリッロでは35
キンタリ/ha。畑では薬
剤も除草剤も使用しな
い。樹が病気に対して抗体を持っていることと高地で乾燥している為病
気自体がほとんど無い。单西を向くカステルフランチの畑は棚造りにも
似た昔ながらのラジエッラ仕立。(昔から伝わる仕立で樹と樹の間に他
の野菜や果物を栽培していた)土壌は粘土質の下にカルシウム豊富な
岩盤があり、地表には白い石灰岩がところどころに顔を出している。下
草は自然に残され7月に年1回だけ刈り込みが行われる。(基本的に
は丌耕起)醸造所は自宅地下に位置し大樽5つと使用済みトノーが20
樽程度という小さなもの。畑はカステルフランチの3ha の他にモンテマ
ラーノに1ha カステルフランチに近いが砂質が混じる自宅裏に0.5ha
を所有する。これら全ての畑が全てタウラジを名乗れる区画であり、畑
毎に発酵、熟成させ熟成過程をチェックしながらタウラジにする樽とアリ
アニコとしてボトリングすべき樽とに分けていく。また、購入した畑に樹齢
の古いコーダ・ディ・ヴォルペが植わっていて自家消貹用に尐しワイン
を造っていた。このコーダ・ディ・ヴォルペにも絶品。カンパーニャの歴
史はマストロベラルディーノが作ったと言って良いだろう。アリアニコを筆
頭にカンパーニャの固有品種を世界に根付かせた功績は大きいと思う。
しかし、これから歴史を作っていくのはこのペリッロを始めとする小さくと
も高品質に拘り、本当のアリアニコの個性を追求する新しい試みの中
から出てくるのではないだろうか。
州
Campania
タウラジ・リゼルヴァ
ヴィンテージ 色
2003
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,900
在庫
〇
樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。全ての要素が強く、ネッビオーロにも勝る複雑味を持ち合わ
せている。カステルフランチから収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。
69954 Perillo
ペリッロ
Irpinia Aglianico Rosso
Campania
イルピニア・アリアニコ・ロッソ
2003
赤
750ml
4,500
〇
基本的にはタウラジと変らない。熟成期間が短いだけと言える。畑毎に熟成されている樽を定期的にチェックしていきタウラジの各畑のブレンド比率を決めていく。その過程で余ることとなる樽がこのアリアニコとなる。非常に
お買い得と言えるキュヴェ。
69D29 Perillo
ペリッロ
Coda di Volpe
コーダ・ディ・ヴォルペ
Campania
2008
白
750ml
3,600
〇
自宅裏にある小さな畑に植わっていたコーダ・ディ・ヴォルペ。自宅での食事用と近隣の数軒のレストランの為に毎年尐量だけ造っているのだという。樹齢も丌明であるが相当高い樹齢だと思われる。しっかりと味のある
コーダ・ディ・ヴォルペで粘性も強め。蜜、オレンジピールなどの熟した香が支配的。
TOP
Azienda. Agricola
San Francesco
Coata d’Amalfi , Campania , Italia
サンフランチェスコ
| 56
フィロキセラさえも寄せ付けなかった中世のワインが残る産地トラモンティ
遮断された土地アマルフィ
『世界で最も美しい
海 岸 線』と 称 され 、
ユネスコの世界遺産
にも認定されている
アマルフィ。美しい景
観だけでなく、その
独特の文化が育っ
ている。歴史的には
9世紀頃から繁栄し
たアマルフィ公国が
独自の文化を形成し、その後もティレニア海に囲まれラッターリ山脈に
隐てられたソレント半島独特の地形(海岸付近に平地がなくいきなり崖
になっている)によって、交通の便が非常に悪かった為、外部の文化が
入り込むこともなかった。現在ではイスラム文化の影響を受けた中世
独特の建造物や史
跡、自然環境とレモ
ンや手漉し紙の特
産品で人気の観光
地となっている。20
00年前から続くワイ
ン文化に関しても独
自の路線を進んで
いる。イタリア全土、
勿論カンパーニャの
平野部も全てフィロ
キセラによって一時壊滅状態になった訳だが、本土からティレニア海、
ラッターリ山脈によって遮断されていること、さらさらと軽い火山灰土壌
によってアマルフィはフィロキセラの害から守られる結果となった。
トラモンティ=日が沈む
自根の品種も含めアマルフィには固有品種が80種類も残っている。そ
のほとんどの品種はソレント半島以外には存在しない。サン・フランチェ
スコは2004年に設立された若いカンティーナで、代表はこの地を熟
知するボーヴェ・ガエターノ。ソレントでも非常に優れた土壌を持つと言
商品記号
造り手
69G48 San Francesco
サン・フランチェスコ
われるトラモンティに位置する。ソレント半島の中心部でティレニア海か
らすぐの断崖絶壁の上部、標高は550m に畑を所有。トラモンティとは
『陽が沈む』という意味を持っている。その名の通り三方を海に囲まれ
たトラモンティは日没までの時間が長く、極端に長い日照時間を手に
入れ、元来高い酸度を保有するソレントの地葡萄は高い熟度を手に入
れることとなる。
塩味のアマルフィ・ワイン
畑では極力、化学肥料、薬剤の使用を
抑えている。急勾配の畑だけに機材は
入ることができず、全ての作業は手作業。
土壌は石灰質と火山性土壌の混合。石
灰が腐敗し、崩れ、石礫になり、火山性
と土壌と合わさったもの。この土壌はワイ
ンにストラクチャーを不える。そしてトラモ
ンティ最大の特徴は海を感じさせる塩味。
ミネラルの結晶のような太い塩味が食事
のアクセントになる。白ワインは自根のビ
アンコレッラとこれまた自根のペペッラ
(ピコリットと同種とも言われる)にファラン
ギーナがブレンドされている。自根の葡
萄は樹齢も高く、野生種の為、結実が悪い。ペペッラは特に大きな粒
は尐しで小さい粒がほとんど。房は長く垂
れ下がり隙間だらけ。果汁に対して果皮
の割合が異常に高く、必然的に収穫量は
尐なくなり、凝縮度が上る。黒葡萄はアリ
アニコ、自根のティントーレ、更に自根の
ピエディロッソが育っている。ティントーレ
はトラモンティにしか存在しない葡萄で、
やはり結実が悪い。更には育成に時間が
かかる難しい品種で例年収穫は10月後
半から11月にもなる。高い酸度、豊富な
タンニンで長期熟成が可能。仕立ては自
根の葡萄樹に関しては伝統的な棚作り
が採用されている。
ワイン
Costa d'Amalfi Tramonti Bianco
州
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
参考上代
在庫
750ml
2,600
◎
750ml
2,600
◎
750ml
2,600
◎
750ml
3,600
〇
50% ファランギーナ、25%ビアンコレッラ(プレ・フィロキセラ)、25%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ビアンコレッラとペペッラは樹齢100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
69G49 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Tramonti Rosato
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロザート
2010
ロゼ
60%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、30%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、 20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
69D30 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Tramonti Rosso
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ
2008
赤
40%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、40%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。熟成はステンレスとバリックを併用。
69B90 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Bianco Per EVA
Campania
コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ
2008
白
60% ファランギーナ、30~32%ジネストラ(プレ・フィロキセラ)、8~10%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ステンレスタンクで発酵・熟成。10ヶ月間の瓶熟。『エヴァ(奥様)の為に』というワイン名。
69B91 San Francesco
サン・フランチェスコ
Tramonti Rosso Ris "4 Spine"
Campania
トラモンティ・ロッソ・リゼルヴァ・クアットロ・スピネ
2006
赤
750ml
4,600
〇
2007
赤
750ml
5,800
〇
60%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、10%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、 30% アリアニコ 10月末から11月に収穫。バリックで24ヶ月間熟成。
69B92 San Francesco
サン・フランチェスコ
Tramonti Rosso Tintore "Pre Fillossera"E'ISS
Campania
トラモンティ・ロッソ・プレ・フィロキセラ・エイス
100% ティントーレ(プレ・フィロキセラ)樹齢100年以上。古いものは300年!!! 大樽で12ヶ月、その後バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月間熟成させて出荷。
TOP
Azienda. Agricola Biologica
Natalino del Prete
San Donaci , Puglia , Italia
ナタリーノ・デル・プレーテ
| 57
樹齢70年のサリーチェ・サレンティーノの複雑味
プーリアでは貴重な70年樹
シチリアに次ぐ葡萄栽培地としてイタリアのみならずフランスにも葡萄を
提供してきた大産地プーリア。豊富な日照量と乾燥した気候は色調、
糖分、凝縮度、全てにおいてブレンド用葡萄としては最高のものであっ
た。一時期は100万キロリットルをという生産量を誇っていたが、その
ほとんどは北イタリアやフランスに輸送、ブレンドされプーリア産のワイン
として販売されることはなかった。このような歴史がプーリアの高品質ワ
インへの転換を未だに阻害している。ナタリーノ・デル・プレーテはプーリ
ア单端レッチェの北、サン・ドナチに位置する。10ha の所有地にオリー
ヴと葡萄を栽培していて、若干小石の混じった赤粘土質の葡萄畑を7
ha 所有。年間生産量は約2000ケースという極々小さな造り手。葡萄
は現当主のお爺さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さはこの
地域では今や貴重な存在となっている。
今や貴重な伝統的アルベレッロ仕立
樹齢の高い樹は収量を自然に制限してくれるだけではなく、水丌足や
気候の望ましくない変化にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を
保つことができ
る。乾燥で焼け
ることもなく、水
分が多すぎて
破裂することも
ない。毎年収
量は減っていく
が品質は向上
していっている
のだと言う。ナ
タリーノのワイン
はフレッシュで
口中ではフルーツが前面に押し出される。しかし、古樹の真骨頂はそこ
から。後口にはフルーツ以外の香辛料、カカオ、タバコなどの風味がど
んどん出てくる。これこそが古樹の複雑味なのだろう。『多くの葡萄栽培
農家は協同組合へ収めるべき量が毎年決められている。よって生産
性の低い樹齢の高い樹を引き抜き、若く卖純だが丈夫で多くの果実を
着ける樹に植え替えることを余儀なくされている。多産で病気に強いク
ローンばかりだしね』残念なことにナタリーノの周辺では年を追うごとに
新しい畑への植替えが進んでいるそうで高品質ワインを造るという意思
の下にワイン造りを行える環境は皆無なのだ。『私は幸せなのだろう。
私の一族には生産性という観念が持ち込まれたことがないので今でも
古いアルベレッロの畑を大切にする贅沢が許される訳だから』
商品記号
造り手
69H14 Natalino del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテ
彼の畑はアルベ
レッロ仕立て。手
間は4倍かかり、
収量は1/2になる
といういが品質は
高い。数十年前
までは伝統的に
多くの畑がこの仕
立てだったが今
ではほとんど残っ
ていない。彼等
はいつからというわけでなく、ずっと有機農法で栽培してきた。
有機栽培とは内側から沸いてくる本能的なもの
1994年には認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可さ
れている農薬でさえも彼等は使用しない。除草剤も使用せず、施肥も
行わない(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年には
ボルドー液すら使わない)。醸造中も、セレクション酵母などは一切使
用せず、野生酵母のみで発酵させている。『畑を毎日手入れしていれ
ば、剪定時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十
分に自然な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。
発酵さえ葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ』と言うが、毎日の畑
のケアは楽な仕事ではない。自分のワインの質を決める土壌に外部か
ら農薬を持ち込
んだり、余計なケ
アをすることはダ
メージを不える以
外のなにものでも
ないとの理由でビ
オロジック農法を
続けているのだと
言う。そして、近
年のヴァン・ナチ
ュールに対する
注目に関しても独特の考えを持っている。『有機農法は簡卖に収入に
結びつけられるような表面的な方法であるはずがない。内から湧いてく
る本能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使命だ。
それに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを不えること
ができるのだ』そもそもワインとはこういう飲み物だったのかもしれない。
出荷作業も手作業の為、1回の出荷は1000本以内に限るとのこと。
入荷数にご注意下さい。
ワイン
州
Salice Salentino "Torre Nova"
Puglia
サリーチェ・サレンティーノ・トッレ・ノーヴァ
ヴィンテージ 色
2009
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
2,200
〇
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
69H15 Natalino del Prete
Primitivo"Nataly Salento" IGT
69L43 Natalino del Prete
Primitivo"Nataly Salento" IGT
ナタリーノ・デル・プレーテ
ナタリーノ・デル・プレーテ
Puglia
2009
赤
750ml
2,600
Puglia
2010
赤
750ml
2,600
△
〇
Puglia
2009
赤
750ml
2,600
〇
プリミティーヴォ・ナタリー・サレント
プリミティーヴォ・ナタリー・サレント
100% Primitivo 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
69L44 Natalino del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテ
Salice Salentino "Il Pioniere"
サリーチェ・サレンティーノ・イル・ピオニエレ
新入港
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
TOP
Azienda. Agricola
C.O.S
Vittoria , Sicilia , Italia
コス
| 58
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの透明感溢れるミネラル
毎日飲める価格を守りたい
『日雇い労働にでも、学生
にで も、 手の 届く価 格設
定が我々の設立当初から
のポリシー。勿論その思い
は今も変わらない』創業
者であり共同経営者で栽
培から醸造までを手掛け
るジューストとティッタは言
う。『今日では私達のワイ
ンは以前より若干高い価格になっている。しかし、その品質と価格を見
た場合、十分に納得してもらえるものであると思っている』シチリア、ヴィ
ットリアでの高品質ワインの歴史は浅い。実際にコスが創業した80年代、
高品質尐量生産ワイナリーは皆無であった。ブレンド用白ワインの供給
地とされていたこの地域で、高品質ワイン造りを志し、仲間3人で立ち
上げた。醸造所にはバリックが並び、最先端醸造技術が導入された。
その結果、無名の造り手コスは90年代に入ると評価を上げ、名声はシ
チリア内に留まらず、イタリア全土、更には海外でも高い評価を獲得、
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを代表する造り手となった。
自然へのリスペクト
しかし、ジューストとティッタの挑戦はここで終わらない。『ワインを作るこ
と自体は無意味だと思っている。僕等が興味を持っているのは、このヴ
商品記号
造り手
69B19 C.O.S
コス
ィットリアのミネラル、土壌の力強さと自分達のキャラクターをワインで
表現すること』更に栽培、醸造に関しても自然に任せたワイン造りへと
傾倒していく。畑では一切の薬剤を排除。除草剤も使用しない。醸造
所からはバリックが消え、大
量のアンフォラが地中に埋
まり、ステンレスタンクから
伝統的セメントタンクに変わ
っていった。(現在はほぼ全
てのワインがアンフォラ又は
セメントタンクでの発酵、熟
成)樽等の外部からの要素
をできる限り削ぎ落とし、シンプルな中にも深みを感じさせるワイン。より
研ぎ澄まされたような印象を受ける。
アフリカ文化に最も近いヴィットリア
コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア单端のラグーサの西に位置し、
オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。農作物も建築もアフリ
カの影響を深く受けている。イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域で
その気候、土壌も独特。特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質
が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワ
フルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを不えると
同時に華やかな芳香をも不えてくれると言う。
ワイン
州
Frappato
Sicilia
フラッパート
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
△
100% Frappato di Vittoria とにかくいくらでも飲める。この品種の特徴である華やかなプライマリーノートはいつまでも続く。香ばしく生き生きしとした香りだ。50%はアンフォラで熟成し残りはセメントタンクでの熟成。これによ
り、さらにフラッパートの畑の石灰質な、白いミネラリーな要素がはっきりと感じられる。尐し冷やしめで、16度くらいで飲んでほしい。
69F19 C.O.S
Cerasuolo di Vittoria
69733 C.O.S
Pithos Rosso
コス
コス
Sicilia
2008
赤
750ml
3,300
Sicilia
2008
赤
750ml
3,800
◎
〇
Sicilia
2009
赤
750ml
3,500
〇
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
ピトス・ロッソ
60% Nero d'Avola; 40% Frappato di Vittoria 2008ヴィンテージよりDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの名称を排除。
69H35 C.O.S
コス
Nero di Lupo
ネロ・ディ・ルポ
新入港
Nero d’Avola 100% フォッサ・ディ・ルーポ区の葡萄。完璧なまでに美しいワイン。香からミネラルを感じさせる。ネロ・ダーヴォラらしい海に由来する豊富なミネラルを存分に楽しめる。透明感があり、酸は練れていて質が
高い。50%セメントタンク、50%アンフォラによる熟成。
69736 C.O.S
コス
Syre
Sicilia
2005
赤
750ml
5,400
〇
Sicilia
2008
赤
750ml
4,000
〇
2007
赤
750ml
8,600
〇
シレ
100% Nero d'Avola シーリ区の葡萄。
69F20 C.O.S
コス
Maldafrica
マルダフリカ
Cabernet Sauvignon 45%,Merlot 45%,Nero d Avola 10% COSのルーツでもある記念碑的存在。ボルドーワインにも負けないしっかりとした骨格。
69F21 C.O.S
コス
Contrada Labirinto
Sicilia
コントラーダ・ラビリント
50% Nero d'Avola 50%Cabernet Sauvignon 鮮新世時代に期限を持つ、中くらいの堅さの砂とアペニン堆積土による混合土壌。石灰とケイ石、石灰凝灰岩などによる堆積層で構成されるミネラルに富んだ土壌。28日
間のマセレーション後ピジャージュ。時々リモンタージュを行う。熟成は30hlのオーク樽で24ヶ月、セメントタンクで6ヶ月、ボトルで12ヶ月。
69H30 C.O.S
コス
Rami
ラミ
新入港
Sicilia
2010
白
750ml
2,800
◎
50%Inzolia 50%Grecanico 昨年とまったく同品種同比率であるにもかかわらず、明らかに複雑で深みのあるワインに仕上がった。10日間のマセレーションがワインをさらにリッチにし、エキゾチックなフルーツの香りが岩その
ものを髣髴とさせる強いミネラル感の上にしっかりと乗っている。シュナンやガルガーネガに類似するグレカニコという偉大な品種は、熟成にも耐えうる。
69H34 C.O.S
Pithos Bianco
69910 C.O.S
Pithos Bianco≪1500ml≫
コス
コス
Sicilia
2009
白
750ml
3,800
Sicilia
2008
白
1500ml
8,000
ピトス・ビアンコ
ピトス・ビアンコ・マグナム
〇
〇
Grecanico100%。アンフォラによる4ヶ月の発酵・マセレーション熟成。アンフォラを使用したはじめての白ワインで偉大な個性を持っている。非常に濃い黄金色は酸化に強く、成熟した香りとフレッシュな香りの絶妙なハー
モニーをかもし出している。とても機密で、繰り返しよみがえる新鮮な果実、滑らかなタンニン、強いミネラル感と、芯の強さを秘めている。
TOP
Azienda. Agricola
Girolamo Russo
Etna , Sicilia , Italia
ジローラモ・ルッソ
| 59
標高780m のエトナ火山北斜面から生まれる新生エトナ・ロッソ
注目が集まっているエトナ
の北斜面標高約650m から780m の間に25ha ほどを所有し、15ha
の葡萄畑のほかオリーヴ、ヘーゼルナッツなども栽培。樹齢は50年か
ら100年を越えるものまであり、収量は1ヘクタールあたり35キンタル
と超低収量。(これは
頻繁な摘果と収穫時
の選果による)古い
畑では葡萄樹の仕立
てはアルベレッロとい
うエトナの伝統的な
株仕立をそのまま引
き 継 い で い る。 地 理
的にはランダッツォ村
の入口にある一番大
火山岩土壌から生まれる希少な赤ワイン
きく最も標高の高いコ
エトナ特有の火山性土壌の黒い土と溶岩石から豊富なミネラルを得る。 ントラーダ(クリュのことをシチリアではコントラーダと呼ぶ):サン・ロレンツ
シチリアならではの強烈な陽光は北側斜面の為、適度に制限され、過 ォ。同じくランダッツォ村にある2つのコントラーダ:フェウドとカルデラー
熟を防ぎ、標高の高さから夜間の強い冷え込みを得て果実は高い糖 ラ・ソッターナ。カスティリオーネ・ディ・シチリア村にあるフェウド・ディ・メ
度と質の良い酸を手に入れる。エトナの北側斜面は非常に良い条件を ッツォの4箇所に分かれている。それぞれの畑はそれほど離れていな
兹ね備えているのだ。この付近の造り手と言えば、パッソピッシャーロや いのにも関わらず、特に地元の土着葡萄であり高貴品種ネレッロ・マス
マルク・デ・グラッツィアのテッレ・ネッレ(ジローラモ・ルッソが畑を貸し カレーゼ゙、またネレッロ・カプッチョ(マスカレーゼの亜種)においても顕
ている)、更には奇才フランク・コーネリッセンと皆、素晴らしい結果を残
著にその畑ごとの個性
している。
の違いを示している。
フランク・コーネリッセンとガレージで始まった
2005年が初ヴィンテ
現当主ジュゼッペ氏は2003年にワイナリーを引き継ぎ、一族の財産
ージの新しいワインだ
である伝統を尊重し
が、それを感じさせな
ながらも革新的に有
い落ち着きのあるワイ
機農法を取り入れ、
ンとなっていてガンベ
古いものと新しいもの
ロ・ロッソはじめ専門誌
の調和をはかりながら
で の 評 価 も非 常 に 高
新しい時代に突入し
い。ジュゼッペ氏はピ
た。ワイン造りは良き アニストとしても有名で、文学の教師でもある。『僕は、僕が今、生きて
友 人 で も あ る フ ラ ン いるこのエトナの一部であるという意識を語れるほど理性的に理解でき
ク・コーネリッセンの影 てない。もっとエトナを突き詰めて理解することが大切』地域性や造り
響を受けつつも、ミク 手の個性を大切にするエスプレッソ誌でも注目されて、今後が楽しみ
ロクリマの研究、畑ご な造り手。
との醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。畑はエトナ火山
商品記号
造り手
ワイン
州
ヴィンテージ 色
サイズ 参考上代 在庫
長く協同組合による低価格ワインの産
地として捉えられてきたシチリアが大き
く変わりつつある。密植や収量の制限、
醸造技術も革新され、高品質ワイン産
地へと変貌をとげている。その中心産
地はエトナであろう。暑い産地だけにエ
トナ・ロッソは過熟気味で野暮ったく、
複雑味に欠けるという印象を持ってい
る人も多いと思われるが、特にエトナの
北側斜面、それも標高の高い畑からは
そんなイメージとは無縁の上品で奥行きのある酸を持ち合わせた何と
も言えない魅力を持ったワインが生まれている。
69H88 Girolamo Russo
ジローラモ・ルッソ
Etna Rosso 'A Rina
エトナ・ロッソ・アリナ
新入港
Sicilia
2009
赤
750ml
3,200
△
Sicilia
2006
赤
750ml
4,600
Sicilia
2008
赤
750ml
4,600
〇
〇
Sicilia
2008
赤
750ml
4,600
〇
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2%
69127 Girolamo Russo
Etna Rosso "Feudo"
69F36 Girolamo Russo
Etna Rosso "Feudo"
ジローラモ・ルッソ
ジローラモ・ルッソ
エトナ・ロッソ・フェウド
エトナ・ロッソ・フェウド
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2%
69F37 Girolamo Russo
ジローラモ・ルッソ
Etna Rosso "San Lorenzo"
エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2% いきなりエスプレッソ誌で5グラッポリ獲得。しかも18.5ポイントと高得点。濃密ながらエトナらしいエレガンスを感じさせる素晴らしい出来栄え。
TOP
Azienda. Agricola
Graci
Etna , Sicilia , Italia
グラーチ
| 60
パッソピッシャーロはシャンボール・ミュジニーなのか?
バローロのようにありたい
『心から愛するワインはバローロだ。ジ
ャコモ・コンテルノやバルトロ・マスカレ
ッロ、ジュゼッペ・マスカレッロのバロ
ーロは規律の中に偉大な厳格さを感
じさせる。時間とともに変化していく妖
艶さ、純粋さ。決して飲み疲れするこ
となく、野蛮さもない』元々はミラノで
金融関係の仕事に就いていたという
アルベルト・グラーチ。知性に溢れ、
自信に満ちている。やるべきことが決まっていて、自らが愛するワイン、
偉大なワイン、目標とすべきワインがクリアーに意識の中にあるからだ。
パッソピッシャーロの100年樹から
意外かもしれないが、エトナにはスキー場も存在する。それほどの高地
なのだ。グラーチの畑は
エトナ火山の北側斜面、
今イタリアで最も注目を
集めている産地と言える
かも知れないパッソピッシ
ャーロ地区に位置する。
2004年に購入した所有
畑は標高600m の畑ア
ルクリアと、標高1000m
を越える畑バルバベッキの2つ。『何でこの畑を購入したかって?以前
の所有者がケチだったからだよ。ケチ過ぎて農薬なんて撒いたことない
んだ。ここしかないと思ったよ』ネレッロ・マスカレーゼを中心にカリカンテ
とカタラットを尐量づつ栽培している。エトナの北側斜面は单側より極端
に昼夜の寒暖差が大きく、標高600m 以上の彼の畑は葡萄にとって
非常に厳しい環境になっている。ここには農薬を全くと言って必要とし
ない環境がある。驚くべきことに1000m を越すバルバベッキの畑はそ
の標高の高さ、冷涼な気候から害虫が尐なく、病気もほとんど存在し
ないそう。更には乾いた空気が絶えず動いている為、カビの繁殖も尐な
い。ボルドー液でさえほとんど使うことが無い。フィロキセラさえも活動で
きず、樹齢100年を超えるプレ・フィロキセラのネレッロ・マスカレーゼが
今でも活躍している。ワイン造りにおける哲学は一点のみ『エトナという
土地が持つ個性や伝統を如何に表現するか』なのだという。栽培にお
いては除草剤などを用いず、あくまでも伝統的な手法を尊重。醸造は
オークの開放発酵桶で発酵(ベースのエトナ・ロッソのみステンレスタン
商品記号
造り手
69L39 Graci
グラーチ
クで発酵)、伝統的な
大樽を使用して熟成。
勿論、全てのワインは
自然酵母による発酵。
亜硫酸も最小限に抑
えている。長いマセラ
シオン、長期間の大樽
での熟成、無濾過での
ボトリング。まるでクラシ
ックなバローロのよう。
葡萄果実そのものを表
現するかのようなワイン
造り。出来上がったワイ
ンは今までのエトナのイ
メージとは全く違う。バ
ローロやバルバレスコ、
またはブルゴーニュに
も通ずる。口中では整
然とした印象を不え、
飲み込んだ後の膨ら
みのある長い余韻。強さではなく、圧倒的なフィネスで満足感を不えて
くれる。
DRCのヴィレーヌ氏も愛飲
DRCのヴィレーヌ氏もグラーチを愛飲していて、カンティーナまで訪問
している。シャンシス・ロビンソンもグラーチを賞賛。『グラーチは若い造
り手だが注目に値する。
彼のワインはバローロ、バ
ルバレスコ、もしくはブル
ゴーニュのようだ』/シャン
シス・ロビンソン。エチケッ
トにはエトナチルネコが描
かれている。(1000年以
上昔からヨーロッパで一
番高い活火山であるエト
ナに生息する犬)『私は自
然界の均衡をそこなうような除草剤や、その他いかなる科学的な薬剤
を使用しない。セラーの中でも、極力人間の関不を排し、フィルターも
かけずにボトリングする。エトナと共存するのだから』
ワイン
Etna Rosso
エトナ・ロッソ
州
新入港
Sicilia
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,400
在庫
〇
ネレッロ・マスカレーゼ100%。果皮を漬け込んだマセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、自然酵母によるステンレスタンクでの発酵を経て、ステンレスタンクで熟成されます。火山に由来する暗褐色の土壌が主体
で、水はけが良いのが特徴です。いくつかの部分は砂質で、石灰質は多くありませんが、鉄分や窒素分が豊富な土壌。
69B54 Graci
グラーチ
Etna Rosso "Quota 600"
Sicilia
エトナ・ロッソ・クォタ・セイチェント
2007
赤
750ml
5,300
○
ネレッロ・マスカレーゼ100%。「標高600m」という意味のQuota 600(クオータ セイチェント)。マセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、発酵・熟成ともトロンコニック(オーク製の開放型木樽)の大樽にて行います。熟
成期間は14ヶ月にも及び、成熟した果実の風味と力強い芯のある味わいが楽しめます。
69H19 Graci
Etna Bianco
69B53 Graci
Etna Bianco "Quota 600"
グラーチ
グラーチ
カリカンテ、カタラット。
Sicilia
2010
白
750ml
3,400
Sicilia
2009
白
750ml
3,900
エトナ・ビアンコ
エトナ・ビアンコ・クォタ・セイチェント
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
Lamoresca
San Michele di Ganzaria , Sicilia , Italia
ラモレスカ
| 61
13年間の人気レストラン経営から理想のワイン造りへ
シチリアには美味しいと思えるワインが無かった
『そんなつもりはなかった』フィリッ
ポ・リッツォはベルギーでイタリア
料理店を13年間経営していた。
シンプルながら本格的な料理とサ
ービス。そしてフィリッポが厳選し
たイタリアワインが評判で連日満
席の超人気トラットリア。ヨーロッパ
でも食のレベルが非常に高いと言
われるベルギーにおいて個性的
で拘りの強い店として食通の間で
は有名であった。同じベルギーで
イタリアワインのインポートを手掛け
ていたフランク・コーネリッセンとの
出会いがフィリッポの人生を大きく変える。日頃からシチリアワインに大
きな丌満を持っていたフィリッポとフランクは意気投合。2005年シラク
ーサ県、トマトで高名なパッキーノの真っ白い畑(石灰分が強く出ている
特異な畑で樹齢が高く、仕立はアルベレッロであったことが購入の決め
手に)0.85ha を購入。既にエトナに移住し、自らのワインを醸造してい
たフランク・コーネリッセンに委託すると言う形で自らのレストランで供す
るワインを造り始めてしまう。『当時、本当に美味しいと思えるシチリアワ
インは皆無だった。ただ、美味しいシチリアワインを自分の店で出したく
て・・・当初は趣味半分だった』
2006年に正式に誕生したラモレスカは所有するオリーヴ畑で育てて
いるオリーヴの品種名“モレスカ”から名付けられた。標高430m のシ
チリア中央部カタニア県とエンナ県の境界に位置するサン・ミケーレ・デ
ィ・ガンザリアのコントラーダ“ジリオット”に位置する。特に石灰分の強い
白い土壌で樹齢が高く、仕立てはアルベレッロに拘っている。異常に暑
いシチリア内陸部特有の乾いた風がいつも通り抜ける。『自分の理想の
ワインにとって理想の土地』
毎年変わる試行錯誤のワイン造り
フィリッポは毎日をほとんど畑で過ごし、手間をおしまずケアしている。
病気にかかった樹は化学療法ではなく物理的アプローチで、一本一本
根引き抜き病害を抑える。土壌に窒素を送り込む必要があったとして
も、肥料をつかわず、マメ科の植物を植えることで対処する。カビや菌
の病害には必要最低限の硫黄で対応するなど、極めて自然な栽培に
とりくんでいる。 葡萄
は完璧に熟した状態
で収穫され、徍梗・
破砕機にかける際、
若干の二酸化硫黄
を添加する以外は培
養酵母や乳酸発酵
をうながすバクテリー
など一切添加されな
い。モストはプラステ
フランク・コーネリッセンに委託
ィ ック の 発酵 桶を 開
2005ヴィンテージはフランクのカンティーナで醸造・ボトリングが行わ 放した状態で、温度管理せずに発酵。赤ワインには長いスキンコンタク
れた。しかし、2006年、フランクは畑を買い足し、更に自らのワイン造り トを、白ワインには短めのスキンコンタクトと使い分けている。熟成は使
に没頭していくこ い古しのオーク樽とセメントの発酵槽。『畑での仕事を無駄にしないよう、
と と な り 、 ラ モ レ できる限りシンプルな醸造にしたい。しかしながら、寒い地方ならばとも
スカまで手が回 かく、シチリアの中部のように暑い地方においては、自然な醸造を成功
ら な く な る 。 『 結 させるためには酸化防止剤の使用は丌可欠。最低限に抑えられた分
局ワインを造るこ 量ではあっても、使用しなければ発酵時のバクテリア汚染のリスクがあ
とになり、抜け出 まりに高い。酵母添加も温度管理もせずに自然な発酵を行うため、あ
せなくなった』フ えて最もリスクの高い破砕時に尐量添加する方法を選択している』ワイ
ィリッポは更に、 ンは安定感を増している。若干マセラシオン期間を短くし、ピュアな果
サ ン ・ ミ ケ ー レ ・ 実味と果実からくる甘味を前面に出している。タンニンに隠れることなく
デ ィ・ ガ ンザ リ ア 素直に楽しめる。若いうちからバランスが取れているが熟成と共に表情
に畑を買い足し、ベルギーのレストランを売り渡し、シチリアに完全移住。 を変えるだろう。
商品記号
造り手
69J94 Lamoresca
ラモレスカ
ワイン
Nerocapitano
州
Sicilia
ネロカピターノ
ヴィンテージ 色
2010
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
3,600
〇
赤
750ml
4,000
〇
フラッパート100%のワイン。シチリアらしいヨード的なミネラルよりも石灰土壌由来のミネラルを感じる。繊細で伸びのあるワインでコスのフラッパートとは全く違った印象。
69F23 Lamoresca
ラモレスカ
Lamoresca Rosso
Sicilia
ラモレスカ・ロッソ
2009
Nero d’Avola 60 %, Frappato 30%, Grenache 10% 9月20日から10月15日に収穫。プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大30日間。8ヶ月セメント槽、4ヶ月使い古しのバ
リックで熟成。
69F24 Lamoresca
Lamoresca Bianco
69J93 Lamoresca
Lamoresca Bianco
ラモレスカ
ラモレスカ
Sicilia
2009
白
750ml
4,000
Sicilia
2008
白
750ml
4,000
ラモレスカ・ビアンコ
ラモレスカ・ビアンコ
Vermentino 95%, Roussanne 5% 収量は25ヘクトリットル/ha プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大2日間。4ヶ月セメント槽、8ヶ月使い古しのバリックで熟成。
〇
〇
TOP
Distilleria
Varnelli
Muccia , Marche , Italia
ヴァルネッリ
| 62
天然素材を焚き火で煮出す手造りアニスリキュール
マルケのカフェコレットはアニスを入れる
通常カフェ・コレットを注文すると
エスプレッソにグラッパが加えられ
るが、マルケでカフェ・コレットを注
文すると注がれるのは必ずヴァル
ネッリのアニス。バールでは飲み
終えたデミタスカップにヴァルネッ
リを注いでカップを洗うように楽し
む姿も多い。マルケではヴァルネ
ッリが当たり前なのだ。古代ローマ
人やエジプト人はアニスを万能薬
として利用していた。食事の後、
ディジェスティーヴォとして胃を落
ちつかせる為に飲用したり、精力
剤としても利用されていた記録がある。その香は頭痛を和らげる効果も
あるとされている。更には利尿作用を高めたり、整腸作用もあるとされ、
呼吸器系にも良いと言われる。まさに万能薬。その名残もあって今でも
ヴァルネッリのアニスリキュールは漢方
系薬局で販売されている。
自然素材を銅鍋で煮出す
高品質アニスリキュールの造り手として
イタリアで最も高い評価を得ているヴァ
ルネッリ。1868年にアニスを中心に香
草、根、果実、蜂蜜を使ったリキュー
ルの造り手としてジローラモ・ヴァルネッ
リによって創業された。元々シビッリー
ニの町に居を構えていて自然な環境
に恵まれていたこともあり、その地に自
生する香草や草木、根を使ったリキュール造りに傾倒していった(今で
商品記号
造り手
69J53 Varnelli
ヴァルネッリ
ワイン
L'Anice Secco Speciale Varnelli
は国立公園と薬用植物の研究所に
なっている)。リキュール・メーカーは
大手資本下に入ることが多いが、一
度も資本が入ることなく、家族経営を
続けている。厳選した自然の素材を
銅鍋で煮出して、その要素を抽出す
るという職人による手造りによって質
を保ち続けている。現在でもラベリン
グマシーンや品質管理はオートメー
ション化されたが蒸留部門は一切機
械化していない。現在は4代目でシ
モネッタ、マリードナテッラ、オリエッタ、
マリアの4人の女性達で運営されている。
“苦く”なければ本物のアマーロとはいえない
ヴァルネッリの名前を最初に世間に浸透させたのはアマーロ“シビッラ”。
リンドウの根やカリッサイアキーナの含有率が極端に高いことから、当時
は抗マラリア剤、解熱剤として珍重されていた。更に2代目のアントニオ
の代に大きな飛躍を迎えることとなる。彼はマルケ州に古くから普及し
ていたアニス酒のレシピを更に洗練させ“ヴァルネッリ”を考案した。この
エレガントで他には真似できない独特の風味のアニスは当時、高感度
なソムリエや食通の間で大きな話題となった。今でもヴァルネッリのア
ニスは当時のレシピを忠実に守っ
ている。ヴァルネッリのアニス、そし
てアマーロは全て自然の素材から
造られる。キナの根、アニス、セー
ジなどの香草、かんぞう、ウコン、甘
味は砂糖を加えるのではなく蜂蜜。
カラメル色素は一切使用しない。
州
Marche
ヴィンテージ 色
N.V
リキュール
サイズ
700ml
アニス・セッコ・スペシャーレ・ヴァルネッリ
参考上代
4,600
在庫
◎
厳選したアニスシードから造られる特別なアニスリキュール。地元ではカフェコレットと言えばグラッパではなくヴァルネッリのアニスが加えられるのがあたり前。ソーダ割りやグレープフルーツと共に食前酒として食欲を増進さ
せたり、食後酒として胃を落ちつかせたり、アイスクリームにかけたりと幅広く使われている。最も一般的でお薦めなのはロックや水割り。純粋にアニスの味わいが楽しめる。
69J54 Varnelli
ヴァルネッリ
Amaro Sibilla
Marche
N.V
リキュール
700ml
アマーロ・シビッラ
4,600
◎
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。
69J55 Varnelli
ヴァルネッリ
Amaro Tonico
アマーロ・トニコ
Marche
N.V
リキュール
500ml
4,800
〇
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。こちらはアルコールが低く、よりハーブのニュアンスが強く出たヴァルネッリらしいリキュール。
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Distilleria
Sibona
Piobesi d’Alba , Piemonte , Italia
シボーナ
| 63
最古のグラッパ蒸留所シボーナ
蒸留所登録番号NO.1
ピエモンテにおける蒸留
酒の歴史は古い。144
3年にこの地域での税関
書類上に蒸留酒の記述
を見つける事が出来る。
( 当時はグラッパという
名称ではなく、プランタと
呼ばれていた)ピエモン
テがアクアヴィーテを生
産している歴史ある州の1つである事がうかがえる。ピエモンテ州アル
バから数キロメートル離れたピオベジ・ダルバのロエロ地区にシボーナ蒸
留所は位置する。ピエモンテ州だけでなく全州のソムリエから厚い信頼
を集め、星付きリストランテには必ずと言って良いほどにオンリストされ
ている老舗ディステ
レリア。その歴史は1
00年を越す。U.T.
F(蒸留所商取引監
督機関)の登録ナン
バーは“ 0 0 1 ” 。全
国で最初に登記さ
れている最古の蒸留所である。
ワイン生産者からの信頼
長い歴史の中で1度もぶれることなく品質至上主義を貫いてきたシボ
ーナは造り手からの信頼も厚い。マッテオ・コレッジア、コンテルノ・ファ
ンティーノ、レナート・ラッティ、マッソリーノ、ピオ・チェザーレ、ヴィエッテ
商品記号
造り手
ィ、エルヴィオ・コーニョ・・・。シ
ボーナへヴィナッチャを提供す
る周辺の生産者もビッグネーム
が揃っている。『良いグラッパを
造るには、まず高品質の葡萄生
産者の協力が必要』皆、最高の
状態で搬入に協力してくれると
いう。
アルコール57.5%のトゥットグラードの深み
設立当初よりシボーナは葡萄の搾りかす(ヴィナッチャ)の鮮度に強い
拘りを持っている。更に、卖一品種で
のグラッパ造りに拘り続けてきた。厳選
された新鮮なヴィナッチャを使って、そ
れぞれの葡萄の香や成分を最大限に
引き出す。香り高く、その年の葡萄の
アロマを表現したグラッパを目指してい
る。また、葡萄の性質に合わせてステ
ンレス、もしくは木樽での熟成も行って
いる。中でも注目したいのが“トゥットグ
ラード”グラッパ・ディ・バローロ。毎年
決まった造り手のヴィナッチャを使用
する。(バローロ、ラ・モッラ、セッラルンガ、モンフォルテのバローロのヴ
ィナッチャ)絞りきったヴィナッチャは各生産者から同じ日に搬入され、
香が飛ばないうちに蒸留に入る。中程度のオーク樽で熟成した後、リム
ーザン産新バリックに入れて熟成。その後、加水を極限まで抑えてボト
リングすることで圧倒的な香と深みを得ている。
ワイン
州
69511 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Dolcetto
69512 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Moscato
69513 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbera
69986 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Nebbiolo
69514 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Arneis
69515 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Brachetto
69516 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbaresco
69517 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barolo
69H20 Sibona
≪Tutto Grado≫Grappa di Barolo 57.5%
69D42 Sibona
≪Riserva speciale≫Grappa di Barolo invecchiata
69518 Sibona
Liquore all'Aloe e Miele in Grappa Finissima
69519 Sibona
Liquore alla Camomilla in grappa Finissima
69955 Sibona
Amaro Sibona
69912 Sibona
Gocce di Grappa
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
7,200
Piemonte
1999
蒸留
500ml
18,500
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,600
Piemonte
N.V
蒸留
700ml
3,600
Piemonte
N.V
リキュール
500ml
3,500
Piemonte
N.V
チョコレート
300g
4,500
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルベーラ・樽熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ネッビオーロ・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・アルネイス・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ブラケット・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルバレスコ・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バローロ・樽熟成
≪トゥット・グラド≫グラッパ・ディ・バローロ 57.5
リゼルヴァ・スペシャーレ・グラッパ・ディ・バローロ・インヴェッキアータ
アロエ(アロエヴェラとハチミツを加えたグラッパ)
カモミッレ(カモミールのリキュールを加えたグラッパ)
アマーロ・シボーナ
年1回輸入。寒い時期に入ってから手造りされるグラッパ入チョコレート。中身のグラッパはモスカート。
参考上代
N.V
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・モスカート・樽熟成
完売
サイズ
Piemonte
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ドルチェット・ステンレスタンク熟成
ゴッチェ・ディ・グラッパ(グラッパ入チョコレート)
ヴィンテージ 色
在庫
◎
◎
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