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EXECUTIVE BRIEF
Enterprise Data Hub
情報駆動型企業への転換のために
概要
今日の企業のリーダー達は、顧客を獲得し、維持し続け、さらに、コストをコントロールしつつ、他社との競合に打ち勝つためには、
「情報駆動型の組織」
になる必要があることに気付いています。私見に頼るのではなく、社員全員が事実に基づいた判断を行えるような企業文化を醸成することが不可欠です。
あらゆる業界の企業が、データを経営改革の中心に据え、顧客の行動パターンを理解し、詐称を見破り、患者の健康改善を図るといった目的に利用するこ
とを目指しています。
長年にわたり、企業は個別の業務課題解決に向けたソリューションを構築してきました。例えば、トランザクション処理のためのリレーショナルデータベース、
分析や調査のためのデータウェアハウス、業務文書の保管と検索のためのドキュメント管理システム、企業の中核業務を処理するためのERPやCRMとい
ったソリューションです。しかし現在では、過去には経験しなかったほどの様々な形態のデータが大量に流れ込んできます。データ量が増加するにつれ、業
務上の問い合せや分析要求に、その都度対応することが大きな負担になってきています。さらに、法規制対応やリスク管理も、より複雑でコストがかかる
ものになってきています。さらに悪いことに、企業がビジネスを発展させるために必要となるすべてのデータを格納できる単独のシステムは存在しません。
直面するこの問題に対応するため、多くの企業がデータセンターに新しい機能を構築しようとしています。それが「エンタープライズデータハブ」と呼ばれ
る新しいプラットフォームです。企業の中心にデータを据えることで、強力かつ柔軟に、そして、従来のデータ管理機能に比べ格段に低価格で情報駆動型
企業を実現します。
エンタープライズデータハブ(EDH)は、すべてのデータに対する唯一の格納場所であり、必要に応じて好きなだけデータをそのままの形態で保存して
おくことができます。また、既存のインフラストラクチャーやツールと連携させることはもちろん、多岐にわたる企業のワークロード、例えば、バッチ処
理、インタラクティブSQL、企業内検索、高度な分析などを、堅牢なセキュリティの下で実行させることができます。先端企業は、エンタープライズデータ
ハブを採用することで、データに対する考え方を変え、またデータを単なるコストから、価値を生み出すものへと転換させています。
2013年には64%の企業がビッグデータ・テクノ
ロジーに投資、
または投資を計画しており、前年の
58%を大きく上回っています
大きなチャンスと大きな苦労
ビッグデータは、業界に関わらず大きな機会を提供します。多様な形態の膨大なデータの世界に踏み
込むことで、顧客や業務に関して、以前にはない成果を得ることができます。例えば、カスタマー・エク
スペリエンスを向上し、高い価値を生み出す得意顧客を増やすためにデータを活用している企業もあ
ります。また同時に、業務に対する理解が深まることで、非効率な部分を特定してコスト削減につなげ
ることも可能です。
得られるものが大きい反面、未だ多くの企業がビッグデータに取り組みはじめた段階にいます。ガート
ナー・リサーチによれば、2013年には64%の企業がビッグデータ・テクノロジーに投資、または投資
を計画しており、これは前年の58%を大きく上回っています*。この違いを理解するためには、何が妨
げになっているかを知る必要があります。
第1に、データの特質の変化があります。過去、データは主として構造化されたトランザクショナルな
データベースに格納されていました。そこではスキーマが固定され、また、格納できる容量もギガバイト
ないしはテラバイトサイズでした。現在のように、過去に比べ格段に複雑な状況下では、データのボリ
ューム、多様性、変化スピードも大きく異なってきます。
* 出典:Survey Analysis: Big Data Adoption Shows Substance Behind the Hype, Gartner Research, September 2013
EXECUTIVE BRIEF | 2
“
Cloudera の導入によって、1桁違う情報量
をシステムで処理できるようになりました。
技術的な機能、当社の専門性、データ資産
を融合することで、将来のマーケティング環
境に対する新しい洞察を得ることができま
した
”
EXPERIAN社 製品戦略担当 VP
JEFF HASSEMER 氏
第2に、データの取り扱い方法に応じて、各企業が様々な異なるシステムを利用しており、包括的な情報
としての視点が欠如している点を上げることができます。業務報告のためのエンタープライズデータウェア
ハウス、データを安全に利用するためのストレージシステム、大規模な分析用の特別な超並列データ
ベース、バックアップの費用対効果を高めるためのデータアーカイブシステム、さらに、Web検索
エンジンの使いやすさを追求した情報の検索と抽出のための企業内検索システムなどがそれぞれ散
在しています。新しいデータが増えると、このようなサイロ状のシステムがさらに増加し、各部門は自
部門の予算で必要な対応をしなければなりません。もし包括的な視点がなければ、業務に対する理
解や考察が著しく制限されることになり、首尾一貫した結論を導き出せないばかりか、新しいデータ
やワークロードが発生するたびに、追加でテクノロジーに投資しなければならない事態に陥ります。
第3に、膨大な量のデータを移動することが非常に困難である点です。IT部門がテラバイトまたはペタ
バイト級のデータを扱い始めると、新しい業務課題に対応するためのデータ変換や移動に、極めて大
きな労力を必要としたり、対応の効率が悪くなってしまったりします。また、
「データ変換」によって、
文字通り元の情報が全く失われてしまうようなデータの変更が発生する可能性もあります。一方、IT
部門は、新しいデータソースを取り込み、新しいカラムを追加するだけのデータモデルの変更でさえ、
数週間から数か月の期間を必要とします。いったいどうしたら、重要な課題を一切の積み残しなく対
処できるのでしょうか。
第4に、以上のような制限にもかかわらず、従業員、業務プロセスおよびテクノロジーに対するこれま
での投資が未だ継続されていることを上げることができます。例えば、開発者や運用担当者がリレー
ショナルデータベースの認定技術者であったり、業務やIT担当者が、従来のワークフローや管理方法
で、既存のBIやデータウェアハウスを使うことに慣れてしまっているなど、既に限界が見えているにも
関わらず、既存のシステムの拡張に対し惰性的に投資し続ける状況が見られます。
必要なのは、これらのシステムのリプレースではありません。新しい次元のデータを克服するために
は、拡張性と柔軟性を有するコストパフォーマンスに優れた新しい機能によって、データセンターの既
存の資産を拡張し補完することが必要なのです。
エンタープライズデータハブ:ビッグデータ成功の鍵
目的は明白です。あらゆる形態のあらゆる規模のデータを、何ら変更することなく、同じ場所に好きな
期間だけ格納し、すべてのユーザーに迅速に提供することです。また、これを出来る限り効率的な資金
とリソースの投入により実現することです。Cloudera Enterprise Data Hub Editionならそれが可
能です。
Cloudera エンタープライズデータハブ
検索
エンジン
バッチ
処理
ストリーム
プロセッシング
機械
学習
リソース管理
エラスティック、
フォールトトレラント、
セルフヒーリング、
インメモリ
SQL
ストリーミング
ファイルシステム (NFS)
データ管理
あらゆる形態のデータを格納可能な
スケールアウトな統合ストレージ
システム管理
アナリティック
MPP DBMS
メタデータ、
セキュリティ、監査、
データ来歴
オンライン
NoSQL
DBMS
EXECUTIVE BRIEF | 3
Cloudera Enterprise Data Hub Editionには、既存システムと比べて以下に示すような優位性があります:
>> アクティブなアーカイブ:あらゆるフォーマットの、
あらゆるサイズのデータを好きな期間だけ、
同じ場所
に格納しておくことができます。
これにより、
コンプライアンス要件に対応し、
また、社内あるいは社外の
規則に対応して、
いつでもデータを提供することが可能です。
また、誰が何を参照できるかを統制でき、
データをセキュアに保つことができます。
さらに、
データガバナンスおよびデータリネージサービスを提
供、
データへのアクセスや変更履歴をトレースできます。
>> データ変換およびデータ処理:従来、
ETL処理は高価なシステム上で行う必要がありました。
これを
エンタープライズデータハブに移行し、
低いコストで、
パラレルに、
かつ以前より高速に実行することがで
Powered by Cloudera
Apache Hadoopオープンソースソフトウェアプロジェクト
を基盤とするCloudera Enterpriseは、企業ユーザーの
要求に対応できるようデザインされています。Cloudera
は、
Hadoopエコシステムに対する一番のコントリビューター
であり、
既にCloudera Enterpriseに含まれている、
多くの
補完的オープンソースプロジェクトを作ってきました。
Hadoopは、次世代のデータ管理に向けた、安定的で
スケーラブル、
そして柔軟なコアとして進化してきました。
きます。ETL処理やデータの配置を最適化することで、高度な分析やデータウェアハウスシステムに余力
しかしながら、単独ではエンタープライズ・データハブの中
を提供することができ、
ビジネスクリティカルなOLAPやアプリケーションの価値をさらに高めることが
核とするには不足している機能もあります。
プロジェクト全
できます。
体をカバーするセキュリティ機能などがそれにあたります。
>> セルフサービス型のBI:ユーザーは、
レポーティング、調査や分析のために、頻繁にデータにアクセスし
また、Hadoopは、
データ処理をバッチで行うため、
データ
センターの補助的な位置付けに限定されてきました。企業
ます。本番の企業データウェアハウスは、
ミッションクリティカルな財務報告や業務報告を処理するた
のエンタープライズデータハブは、
リアルタイムに対応でき
め、不用意な利用から守る必要があります。
エンタープライズデータハブでは、従来のインタラクティブ
なければなりません。
また、Hadoopは、
ビジネスユーザー
なBIツールのSQLおよびキーワード検索を使用し、完全なセキュリティのもとで、
データにアクセスする
ことができます。
析、検索、機械学習などが可能になります。
サンプルや短時間のスナップショットのデータではなく、時系
列データをそのまま使用した分析が可能です。
また、
これまでは不可能だった、単純な表形式のデータ
と複雑なマルチストラクチャーのデータと組み合わせも可能です。
エンタープライズデータハブは、
システム運用上の信頼性確保するため、以下の機能を提供しています。
>> 堅牢なアクセスコントロール
>> データ暗号化オプション
>> 共有セキュリティポリシー
>> メタデータ管理
データガバナンス
>> データリネージおよびテザリング
>> 監査ログおよびレポーティング
>> すべての分析・処理ツールに共通な、全データを格納す
る単一の共有ストレージ
統合と管理
>> オンプレミス、
クラウド、
マネージドサービスのデプロイ
>> バックアップおよびディザスタリカバリによる高可用性
>> 特定のベンダーに縛られない、
オープンソース・プラット
フォーム
オープン・アーキテクチャ
界標準インタフェースをサポートしていません。Cloudera
では、
これらの課題、そしてその他の課題を解決してきま
>> 高度な分析:マルチコンピューティングフレームワークにより、
データソースの新旧にとらわれずに、分
セキュリティおよびコンプライアンス
が必要とする、
クエリや検索アプリケーションのための業
>> マルチ・ワークロードに対応するネイティブなAPIと
エンジン
>> サードパーティー向けの拡張が可能
した。
Clouderaは、
企業が業務課題に挑むためのプラットフォーム
を提供します:
>> コンプライアンス要件に対応できるよう、企業データ
の完全なアーカイブをオンラインアクセスと同時に自
動取得
>> データおよびワークロードをオフロードすることで、
パ
フォーマンスを向上し、既存の企業データウェアハウ
スを補助する一方、
コストを抑えながら業務報告用の
価値あるデータを提供
>> 以前では不可能な量と形態のデータを扱うことがで
きる使いやすいセルフサービスBIをサポート
>> データとドキュメントに対する企業内検索を同一の環
境でまとめて可能
>> レコメンデーション・エンジン、不正検知、画像処理な
ど、高度な分析ソリューションを高速化
EXECUTIVE BRIEF | 4
まとめ
データの統合管理は、ビジネスやITの共通の目標でありながら、従来のアプローチでは、制約やコスト
によって達成不能な対象でした。何十年にもわたり、企業における分析処理と言えば、リレーショナル
データベースに構築されたデーウェアハウスやデータマートが唯一の選択肢でした。また、さまざまな
データを長期にわたり利用するためには、ストレージアレイやアーカイブシステムが不可欠でした。
Cloudera Enterpriseは、急激に増え続ける様々な形態のデータをいとも簡単に処理し、また、レガ
シーなインフラストラクチャーから移行するデータやワークロードが増えることで、既存システムの効
率を向上することができます。Apache Hadoopをコアに持つCloudera Enterpriseは、これまでの
環境を、あらゆるデータから限りなく価値を見出すためのスケーラブルで柔軟、かつセキュアな環境へ
と変換します。
エンタープライズデータハブは新しい強力なプラットフォームです。将来、企業のデータは、まずエンター
プライズデータハブに格納され、その量は増え続けるでしょう。短期的な視点では、柔軟性に富む、包
括的かつ経済的なデータ分析手法を、エンタープライズデータハブが提供します。既存のインフラスト
ラクチャーに加え、エンタープライズデータハブを導入する企業こそが、現代のデータのあるべき世界
をリードします。
Clouderaについて
Clouderaは、業界初のApache
Hadoop™上のエンタープライズデータハブである、ビッグデータ向け
統合プラットフォーム(Platform for Big Data)で、エンタープライズデータマネージメントの変革を
続けています。Clouderaは、すべてのデータを一か所にストアし、処理・分析することで、既存の投資
に対する価値を高めると同時に、根本的に新しい方法でデータから価値を引き出すための手段を提
供します。保存、アクセス、管理、分析、セキュリティ、検索など、重要な業務データを扱う上で必要な
ソフトウェアを含む、エンタープライズデータハブに必要なすべてを提供できるのは、Clouderaだけ
です。また、Hadoopプロフェッショナルの有数の育成機関として、Clouderaは世界で40,000名以上
の方を教育してきました。800以上のパートナーとベテランのプロフェッショナルチームが高い時間価値
を提供します。エンタープライズデータハブを自信を持って稼働させるために、プロアクティブサポート
が提供できるのはClouderaだけです。すべての業界の先端企業や世界中の公的機関で、Cloudera
は本番業務に利用されています。
Cloudera株式会社 〒104-0031 東京都中央区京橋2-7-14 ビュレックス京橋701 | cloudera.com | ご質問は[email protected]までご自由にお寄せ下さい。
またClouderaニュースレターについては、
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その他の商標については、
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