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Web - Yimg.jp
やはりお前らの Webアクセシビリティは 間違っている 福本 翔 ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー エクスペリエンスデザイン部 ! マークアップエンジニア/フロントエンジニア ! 広告周りのツール 広告周りのプロモーションサイト ! HTML/CSS/JavaScript/PHP/CMS Webアクセシビリティ 聞いたことあります? • 聞いたことない • ちょっと知ってる/聞いたことがある • よく知ってる むしろ喋らせろ • こうなるといいな 今後の仕事をする上で アクセシビリティについて 考えるきっかけになった よく知らなかった方 勘違いしていた方 全力でdisるよ! まずいいたいのは Webアクセシビリティは 障がい者や高齢者の ためだけの対応 ではない ということ Webアクセシビリティは • • • • 障がい者や高齢者も含めた 誰もが、どんな環境でも どれだけ利用できるか の度合いのこと そこをはき違えるから お前らはすぐに 「一部のユーザーのためだけに力を入れても……」 「高齢者はターゲットじゃないから……」 「スクリーンリーダー対応をやってもなぁ……」 というような話になる ヽ(・ω・)/ ズコー \(.\ ノ 、ハ,,、  ̄  ̄ 誰もが、どんな環境でも 利用者も様々 • • 健常者 こども 高齢者 障がい者 機械、ロボット • etc… etc… • • • 使用するデバイスも様々 • • タッチスクリーン 音声入出力 ウェアラブルデバイス キーボードがないデバイス マウスがないデバイス 多様なディスプレイサイズ • etc… etc… • • • • コンテキストも様々 • 屋外でまぶしい 電車内で音が出せない 周りがうるさくて音声入出力ができない 運転中で画面に注目できない ディスプレイが壊れた 怪我をして上手く操作できない 料理中で手が汚れているのでマウスが使えない • etc… etc… • • • • • • つまり 利用者 × 使用するデバイス × コンテキスト こういった利用環境下で どれだけ利用できる 度合いが高いか なのです! 利用環境は たくさんあるのに 障がい者、高齢者とか スクリーンリーダーという 言葉に お前ら釣られ過ぎ m9(^д^) そもそも 視覚から情報を 得るのに支障がある人 視覚から情報を 得るのに支障がある人 =視覚障がい者 だけではない 視覚から情報を得るのに 支障がある人 • • 視覚障がい者 ディスプレイが壊れた ディスプレイが存在しないデバイス 回線が遅くて接続が切れて画像が読めない 運転中でよそ見ができない • 英語が書いてある画像でしかもalt属性が無い • • • なのにお前らは懲りずに 「障がい者はターゲットじゃないから……」 「スクリーンリーダー対応をやってもなぁ……」 という話をする ヽ(・ω・)/ ズコー \(.\ ノ 、ハ,,、  ̄  ̄ 視覚障がい者のための対応 ではなく 視覚以外でも 支障なく情報を得られる ようにする対応 という風に 考える必要がある 特に最近は ウェアラブルデバイスの 登場もあり Webサイトは 目で見て情報を得るモノ という神話は崩れてきた 今後、利用環境は より一層多様化! だから 誰もが、どんな環境でも どれだけ利用できるか の度合いを高める 必要がある 次に Webアクセシビリティの 対応とは 未来のデバイス ウェアラブルデバイス 全盲 スクリーンリーダーの使用 点字 リーダーの使用 ロービジョン 色弱 聴覚障 害 中途失聴 ろう 音声・言語・そしゃく機 能障害 知的障害 四肢不自由 怪我をした キーボードの破損 マウスの破損 ディスプ レイの破損 ディスプレイのサイズ 未来のデバイス ウェアラブルデバイス 全盲 スクリーンリーダーの使用 点字 リーダーの使用 ロービジョン 色弱 聴覚障 多様化される 害 中途失聴 ろう 音声・言語・そしゃく機 利用環境すべてに 能障害 知的障害 四肢不自由 怪我をした 使えるように キーボードの破損 マウスの破損 ディスプ レイの破損 ディスプレイのサイズ 未来のデバイス ウェアラブルデバイス 全盲 スクリーンリーダーの使用 点字 リーダーの使用 ロービジョン 色弱 聴覚障 • • • • • 害 中途失聴 ろう 音声・言語・そしゃく機 特別な対応を施すこと 能障害 知的障害 四肢不自由 怪我をした キーボードの破損 マウスの破損 ディスプ レイの破損 ディスプレイのサイズ ではない ということ Webアクセシビリティの 対応とは 3つの要点を 押さえればおk Webアクセシビリティ対応の 3つのポイント • 人間自身が理解しやすいこと (ヒューマンリーダブル) • 人間が使う機械自身が理解しやすいこと (マシンリーダブル) • 利用、操作可能な代替手段が存在すること 特に今日言いたいのは マシンリーダブル であること なぜこれが大事かというと Webを利用する 構成要素は Web コンテンツ 入出力 機器 ソフト ウェア 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! JAPAN</ HTML API RSS Web コンテンツ 入出力 機器 ソフト ウェア 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! JAPAN</ HTML API RSS Web コンテンツ ブラウザ アプリ 入出力 機器 ソフト ウェア 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! JAPAN</ HTML API RSS Web コンテンツ ディスプレイ、 スピーカー マウス、キーボード ブラウザ アプリ 入出力 機器 ソフト ウェア 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! JAPAN</ HTML API RSS Web コンテンツ ディスプレイ、 スピーカー マウス、キーボード ブラウザ アプリ 入出力 機器 ソフト ウェア 視覚情報 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 支援技術を 利用する場合だと <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! JAPAN</ HTML API RSS Web コンテンツ ブラウザ アプリ 入出力 機器 ソフト ウェア 感覚 情報 支援技術 ハードウェア ユーザーエージェント 利用者 <!DOCTYPE HTML> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Yahoo! 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Webページ Apple Watch 利用者 アクセシビリティを 高くしておけばひとまず安心 Webページ Apple Watch 利用者 最後に Webという メディア媒体の本質は The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect. Tim Berners-Lee Webの持つパワーは、 そのユニバーサル性にある。 つまり、障害の有無に関係なく、 誰もが利用できることこそが Webの本質なのである。 ティム・バーナーズ=リー Webって誰でも 利用できるところが まじすげーって思うし、 そうあるべきだと思うのよ 意訳 なのです つまり Webアクセシビリティ を高める事は Webの本質 …… やはり 障がい者、高齢者のためだけに 対応すること スクリーンリーダーのためだけに 対応すること というような認識の お前らの Webアクセシビリティは 間違っている ご清聴 ありがとうございました Appendix Appendix • WAI-ARIA(最新版) http://www.w3.org/TR/wai-aria/ WAI-ARIA(日立が公開している日本語 • • 版) • http://www.hitachi.co.jp/ universaldesign/ria/ajax/wai-aria/ wd_20090224/index.html Appendix • ウェブアクセシビリティは未来像から伝え 始めましょうぜ http://note.openvista.jp/2014/learnaccessibility-from-future グーグルの盲目プログラマーが未来を語る • • --アクセシビリティで生活を便利に • http://japan.cnet.com/news/business/ 35033380/