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広葉樹大径木の生長経過について
!過 広 葉 樹 大 径 木 の生 長 経 につ いて ※ 中川 一 目 ※ ※ 川 尻秀樹 中 林幹夫 鈴 木 勝 次 2.3 樹 幹解析本の生長経過 ……………… 25 2.4 更 新後 40年 間の生長経過 …………・31 …… … 34 2.5 伐 倒前 40年 間の生長経過 …・ ・ ・ ……………………………… …… 23 は じめに・ …………………………… 23 1.調 査方法 ………・ 2.結 果 と考察 …………………………………・25 2.1 調 査林分 の立地環境 ………………… 25 2.2 調 査林分の林分状況 ………………… 25 ・ ・ ・ ・ ……・3 8 ・ ……………………… ・ まとめ ……・ 引用文献 ………………………………………Ⅲ3 8 岐 阜県内 の広集 樹林 につ いて、林分 、つ ま り林木集団 としての生長、構造 は、広案樹賦存状況調査 資料 の解析 (4、 5、 6、 7)に よ り明 らか に した。 しか し、林分全体の平均 的 な生長 と林分 を構成 す る個 々の立木の生長 とでは、更新時期 、更新方法 、林分内での階層、樹種特性等 の個体的 な影響 に よ り大 きく異 な って くると考 えられ る。また、県 内の広菓 樹林 は、大部分 が天然更新 によ って成 立 し てお り、多 くの樹種 が混生 す るため、比較的 デー タの多 いスギ、 ヒノキ等 の針菓樹人工林 を参考 にす ることがで きない。 そこで 、広票樹林 の施業方法 を確立す るためには、林分内の各立木の生長経過 を把握す ることが必 要 である。広葉樹用 材林施業 の一つの 目標 となる胸高直径約 30筋 以上の立本が生 育す る大径木林 を 対象 に して、林分調査 と立木の樹幹解析 を行 い、生長経過 を検討 した。 なお 、 この調査 は、 1986∼ 1988年 度 に国補事業 の森林施業体系作成調査 で実施 した。 また、 この調査 において、樹幹解析木用立 本 を提供 された森林所有者 、木 材生産者の皆 様 に御 礼 を申 しあげ る。 1 調 査 方 法 調査林分 は、図 -1、 表 -1に 示す 24林 分 で ある。調査 は 、岐 阜県の北東部 を除 いて、 覗 。1 7 主 に広 葉樹 資源 の多 い地域 で実施 した。林分 のない比較的良好 な 調査 は、林冠 に大 きな子し 林分 で実施 した。約 0.1施 の方形区調査 で行 い、胸高直径 4筋 以上 の立木 を毎木調査 した。 樹高 は、樹種別 に標本調査 して樹高曲線か ら 求 めた。 樹幹解析本 は、陽樹冠 を もつ立本 を調査林 分 内か ら 1∼ 3本 ず つ 伐倒 した。ただ し、調 査林分 のml、 15の 図-1 樹幹解析本 は、伐倒 、 ※現岐 阜県森林整備課 位 ※※現 岐 阜県西 南濃 県事務所 - 2 3 - 置 図 表- 1 場 NG 標 助 所 760 本巣郡根尾村越波 2 調 〃 740 〃 740 4 郡 上 郡 大和町万場 650 5 加 茂郡 自川町 黒 川 1,000 6 │1辺町 石神 加茂郡ナ 7 8 脚 調 S43° ヽ V 35 BB 山腹平衡 N57° E 45 BB 山脚 N66° E 45 S84° E 45 BD 1.5初 未満 器 議 恢 岩 山腹 平衡 S30° 的 20 BD 1.0物 未満 凝灰質 角際岩 台 地 下部 S2 1 °的 26 BD ④ 〃 台地頂部 S27° E BD④ 〃 高原 S16° W B′ D③ 安 山岩 〃 斬 ∼B D ( 1,280 〃 谷 S10° E BBh8DC 西洞 1,240 〃 山腹平衡 S12° ヽ V BD① 武儀郡板取村川浦 650 中古生界 砂岩 550 鞭 〃 〃 安 山岩 88 BD① 〃 〃 N47° E P DII ″ 中古生 界 頁岩 〃 N8° W 〃 S66° W 1 中古生界 砂岩 安 山岩 部上郡和良村上京 920 〃 帥 曰斡町石徹自 500 880 980 21 揖斐郡藤僑村西横山 〃 郡 上 郡 八 幡町那 比 360 620 2.5物 以上 N70° W 中吉生 界 チャー ト 18 〃 〃 岩 1,250 1,310 2.5初未満 BD 大野郡 自川村大訓 郡上郡明方村奥住 〃 44 950 17 〃 S68° W 〃 大牧 2.5物 以上 ″ 大野郡荘川村牛 丸 〃 24 山腹斜 面 中古生界 砂岩 中古生界 砂岩 中古生界 砂岩 土 壊 型 最深積雪深 輸 12 23 傾斜角 形 880 〃 22 斜面方位 地 醐 〃 14 地 質 220 高野 〃 査 林 分 の 立 地 環 境 45 BD BB( 2.5物未掃 埼 BD④ 2.5物 以上 B DKdl 2,5初 未満 N56° W 35 山腹 平衡 S15° W 15 溶結廃灰岩 山頂緩 斜 N52° W BDBDKd 山脚 N37° W BD 山腹平衡 S47° ヽ V 〃 安 山岩 〃 中古生界 砂岩 中古生界 D程まチャー 中古生 界 ∼ 雌 順 〃 N74° ヽ V 〃 S20° E BD 1.0物 揃 〃 BLrJBJ E 2.5物 未満 18 B7」 ④ 〃 BDAB′ 」 1.5″ 未満 山腹凹 S 9° E 38 BD 山腹平衡 V S 8° ヽ 80 BD -24- 1 . 5 物未満 〃 1.0物木掃 踊 般出の都合上、調査区域 の隣接木 とした。合計 41本 を樹幹解析 した。解析用円盤 は、伐倒 木 の 材呑U 用 によ って、切株面 か ら 1∼ 4物 の間隔 で採取 した。樹幹解析木 は、表 -2の とお り主に優占樹種 と し、多 くの樹種 か ら選定 した。樹幹解析 は、1年 輪ず つ測定 した。 結 果 と 考 察 2.1 調 査林分 の立地韓 境 調査林分 の立地 環境 は 、表 -1に 示す とお りである。標高 は、 150ヽ1310初 の範囲 にあ り、 500 物以上の ものが多 い。地質 は、中 ・古生界の堆積岩が多 い。地形 は、山腹 が多 い。土壌 は、適 潤性 の BD∼ BD④ 型土壌が多 く、乾性土壌では少ない。最 深 積雪深 は、 1.0物 以上の多雪地域 が多 い。 調査林分 の樹種 別構成 は、表 -2に 示す とお りである。岐 阜県内では、胸高直径 30物 以上の大径 広集樹林 は 、ブナ、 ミズナラが多 く生育す る不便 な奥地林 で多 く、便利 が良 く頻繁 に施業 された里山 で少 ない (4)た め、調査林分は 、暖温帯林が 5林 分 と少ないのに対 して、冷温帯林が 19林 分 と多 い。暖温帯林 は、N86、 7の コナラ、アベマ キ林 、N622、 23の ケ ヤキ林 、血 24の コナラ林 である。 2.2調 査林分の林分状況 調査林分 の林分状況 を表 -3に 示 した。調査林分 は、林分 材積 117∼ 388〃 /施 、上層木密度 274 ∼ 2590彬 施 、上層本の平均胸高直径 16∼ 45筋 、上層木 の平均樹高 12∼ 23初 と林分 によ り大 き な差が 認 め られ る。 これ らの差 に影響 す る施業経歴が 7林 分 で認め られた。Nd ll、 15、 18、 22、 23は 、上木で も 樹高 が大 きく異な る層が認 め られ、明 らか に一斉林 ではない。No l lは、第 2次 大戦 中か ら戦後 にか けて、主 に枕木用 としてケヤキを除いて伐採 され、その後成 立 した林分 である。m15は 、保残木作 業 によ るブナ林 の天然更新作業 が行 われ、 1971年 に上 木 の約 1/3が 伐採 された。No 1 8は、散在す る大径 のブナ 、 ミズナラの残存本 と伐採後成 立 した他の立木 とか ら成 ってい る。胤 22、 23は 、残存 された大径 のケヤキ と伐採後成立 した他 の立木 とか ら成 ってい る。陥 22、 23は 、 ケヤキを除 いて 、 林 内 に残 る炭窯跡で炭 材 として利用 された。県内のケヤキ大径木林 の多 くが 、封建時代か ら柱 材等 の 重要な資源 として、保残 、育成 され る伝統 (1、 2)の うえに成林 していることが示 されてい る。 血 6、 21は 、一 斉林 であ って も林内 の 伐採 が認 め られ る。m6は 、アカマツ と広集 樹 の混 交林 で あ ったが、調査時 までにはマツノザ ィセ ンチ ュウ病 によ り枯損 したアカマツの 伐倒駆 除が実施 された 広葉樹林で ある。血 21は 、 自家用薪 材の採取 のため、被圧本 を中心 に伐採 されている。 林分 材積 が 60∼ 150年 生で 117∼ 170〃 /物 と比較 的少 ない林分 には、その原因が認 め られ る。 品 8、 13は 、 45° 以 上の急 傾斜地 で、岩盤が多 く露出 してい る。No 10、 12、 17は 、林 床 にササ 類が繁茂 した疎林 である。N611は 、伐採 によ り大径木密度が少ない。 一方、血 7、 24は 、 45∼ 57年 生 で 305∼ 388ブ /物 と特 に林分 材積生長が良 い。 これ ら2林 分 は、 コナラ林 で、大 きな礫が少 な く土層の厚 い適潤性土壌である。今回の調査では、おおよそ、林分 の生長が早 い林分 は際 の少 ない土層 の厚 い立地が多 い。 ブナ、ケヤキ林 は、石傑地 で も高 い林齢 とな れば高蓄積 にな り得 ると考 え られる。また、今回の調査地 に BE型 土壌等 のg5湿性土壌がな いのは、 広菓樹賦存状況調査 の場合 (4)と 同様 、土壊水分の多 い沢沿 いでは上層木 の密度 が少 な く疎林 であ ったた めである。 2。3樹 幹解析木 の生長経過 各調査林分の樹幹解析本 を表 -4に 示 した。 樹齢 は、 伐根 にお ける年輪数 としたため、更新時 に被 圧 されて生長が極 めて運 い場合 、伐根 までの 年数が多 くな り、更 に高 い樹齢 となる。例 えば、m13、 14、 15の ブナは、更新後 の樹高連年生長 量が 10物 未満 で、 この低 い生長が数十年間継続 してい るため、実際の樹齢 が更 に高 い と考 え られ る。 -25- 表 -2 1 位 樹 種 別 林 2 位 分 材 積 8 位 4 位 その他 5 位 Na 種 樹 1 ブ ブ ナ ナ 材積 95 123 種 樹 材積 樹 種 材積 イ ヌブ ナ ミズ ナ ラ ミズ ナ ラ 47 ミズ メ 25 樹 種 材積 樹 種 アズキナシ ア カ シデ コヽ ウチワ カ エデ マ ンサ ク アカ シデ 41 ミズ メ 28 ミズナ ラ 4 トチ ノキ 43 イタヤル 43 5 サ クラ類 31 ク 6 アベ マキ 110 ヨナ ラ 7 コナ ラ 167 アベ マ キ 100 クマノミヌ洋 8 ブ ナ 79 ミズ ナ ラ 65 ヨナ ラ 47 ホオノキ ブ 84 ミズ ナ ラ 70 ダケカン ヾ 39 コハウチワ カエ デ 83 ホオ ノ キ ミズ メ ミズ ナ ラ 8 ミ シラカンタ 100 カ エ デ類 イヌシデ ク マ シデ 7 カ ラス ザンンョウ 71 コハウチワ カエ デ 18 ア カ シデ ク リ 6 ヤ 報 │ミジ イ ヌブナ 64 ハ ウチ ワ カエ デ マ ンサ ク ナ 夕 カン ヾ ケ ヤキ 0 ィ. 12 ヌブナ リ カツラ すカフクウレミ 39 ブ ナ 25 77 29 カエ デ類 ア カ シデ 17 ヨナ ラ 15 68 63 ツバキ 6 ヒノキ アラカシ アラ カシ ハ リギ リ 32 リ 14 28 ホオノキ 19 26 ブ ナ 190 ミズ メ 23 イケ輪ぅ毎エデ ア カ シデ 15 ブ ナ 168 ホ オノ キ 12 シナ ノ キ ミズ メ ブ ナ 203 ホオノキ コノ、カカワ カエ デ ンナ ノ キ ブ ナ 80 ハ リギ リ ミズ ナ ラ ホ オ ノキ 25 シナ ノ キ ミズナ ラ 40 モ 17 ヒ トツバ カエ デ ミズ ナ ラ 51 30 ブ ナ 24 ミズ メ 44 イヌシデ 25 ス ギ ク 22 23 ク リ 21 ホオノ キ 7 97 ヨナ ラ 65 ホオ ノ キ 19 ンフカン ヾ ケヤキ 152 ヨナ ラ 41 イタヤ党臣テ 40 ア カ シデ ケヤキ 245 イヌシデ イタ" モ ` ツ ガ リ ヨナ ラ 256 ミ 44 ク 24 ヽく 21 ズラ ウ ミズ ナ ラ ワザ 20 ヒノ キ ※ llk位 は材積 の多 さによる ※※ 材 積 はグ/物 ※※※ ○ 印は樹幹解析本の樹種 -26- 25 アカ シデ 1 5 15 ク 15 51 5 14 ミズ メ 4 ウラジロノ」 ナ ミ 9 12 ブ 18 4 材積 ブ ナ 15 18 17 材積 0 42 7 リ ョウブ 18 ホオノ キ 40 キハ ダ 3 ハ ウチ ワ カエ デ 1 ヽり│ゴリ う 17 55 15 7 コハウチワ カエ デ 4 5 リョウブ 5 ヤ頭式 ジ 8 5 19 86 4 39 ヤ頭式 ジ ィ ヌ シデ 1 18 68 鼎 動 踊 林分 林 林 コ雷亦 働 材積 銃 状 分 酵 No 表 -3 分 直 ∼ 20 樹高 物 況 材 積 径 103 46 67 78 1 234 753 26.8 16.3 2 199 638 276 17.9 3 156 753 25.7 15.0 5 4 268 560 32.1 22.5 2 5 181 2312 19.9 17.5 54 190 2590 23.1 15.2 44 77 52 305 2409 23.2 15.1 54 201 265 1055 23.7 18.6 5 45 259 1151 260 15.7 8 48 117 274 28.3 13.9 178 2087 15.7 12.1 123 651 29.1 15,9 166 1938 22.3 13.0 296 565 33.8 20.3 191 646 80.8 15,8 217 982 28.7 14.0 3 17 149 544 26.5 139 1 18 175 1575 20.2 13.3 244 1158 26.6 18.9 20 299 439 35.7 17.8 1 21 201 1078 28.5 16.3 4 310 969 29.3 17.9 23 275 377 45.1 22.9 24 338 1469 29,2 19.9 8 15 63 -30 数 本/ 物 階 ハウ40 215 151 32 243 181 225 87 17 104 228 86 85 57 1465 598 212 42 1736 510 261 83 40 1041 714 598 99 85 296 369 253 116 104 65 172 582 265 92 40 131 104 13 78 126 34 46 38 58 0 39 16 37 45 88 0 51 100 1860 638 56 27 274 194 92 37 1084 558 280 158 143 139 88 149 387 145 0 38 68 23 33 55 58 88 432 220 192 88 55 48 47 49 109 159 150 76 50 44 25 35 889 506 113 38 34 38 87 65 48 419 430 199 77 38 42 56 194 76 127 162 0 18 40 力生 5 107 38 -27- 42 566 162 188 181 204 484 153 208 80 80 68 46 103 127 820 305 158 115 76 126 9 56 1 1ヽ 当 峯 踏 持│ -20 204 87 5 径 153 40 4 本 245 17 15 41 木 直 階 ∼ 40 -30 立 材 協 77 15 (16) 140 ブ ナ 301 ブ ナ 0.411 0.293 0.385 0.580 0.442 0.738 0.532 70 15 2781 0.112 実 生 38 23 0.943 上 層 大径 実 生 48 上 層 中径 実 生 0.657 4 7 2 2 1.190 0.458 0.656 6 8 7 0.499 0.656 7 0.560 0,880 0.996 20 22 0.609 4 3 22 5 2 (1)裸 書 きは推定林齢、 ()書 きは抜 き伐 り等 の林 冠疎 開時か らの年数。 (2)上 層 は上層木 の平均樹高 い)以 上、 中層 はH未 満 1/2 H以 上 。 大径 は上層本 の平均胸高直径 ①)の 1.5倍以上、中径 は 1.5D未 満 0.5D以 上 。 (3)皮 な し直径。 -28- 2 7 8 1 2 39 3 2 4 7 6 8 3 実 生 議 芽 3 3 上層中径 L層 中径 2 3 5 実 生 18 9 2 5 中層中径 7 52 29 5 3 生生 生芽 ナ 上層中径 上層中径 中層中径 中層中径 4 30 40 実 生 実 実 実萌 上層中径 1.866 4 2 上層中径 上層 中径 生 牛 生 芽 生生 1.894 実 宰 実 摘 実実 18 上 層 大径 L層 巾径 0 7 キニフ ノ ホ コ オ 57 0.587 0.508 44 168 58 4 7 1 ︱4フ ギナ リズ く ハヽ 24 ヨ ナ ラ イタヤカザ 0.683 0753 0.846 上層中径 上層大径 115 キ 0.615 0.386 22 92 76 ケ ヤ 1 上層 中径 (40) 115 8 128 23 7 ナ イタヤカザ コ ナ ラ 9 ブ (40) 70 8 (50) 105 89 88 111 70 6 14 89 8 実 生 ミズ ナ ラ 9 上 層 大径 (40) 119 1 258 20 8 ナ 70 4 ブ (58) 160 5 実 生 18 氏υ 9 “ 上層 中径 (50) 150 ナ ラ ナ ナ ノ キ 3 115 ミズ ブ ブ ホオ 8 生生 イ ヌ ブ ナ 66 27 32 実 生 実実 径径 大中 層層 上上 上 層 中径 86 86 9 2 8 167 45 径径 中中 層層 上中 9 67 上 層中径 上層中径 0.900 0.983 1.230 0.663 0 8 5 4 75 73 上層大径 上層 中径 0 2 上 層大径 上 層大径 径径 大中 層層 上上 5 4 キラ ケミ (40) 170 5 ヤ ル タケ カ ンバ 10 5 ミズ ナ ラ ブ ナ タケ カ ンパ ブ ナ 6 5 ラキ ラキ 75 マ ナ ベ コア コア 45 ナや 50 8 6 東イ 1箸身 幹 材積 8 1 上 層大径 上 層 中径 3 144 118 樹 高 45 45 5 イタヤカエデ ミ うだ メ カス ミサクラ コ ナ ラ 5 8 中層 中径 胸高直イ 9 85 105 79 新 9 4 上 層大径 更 生芽 芽 芽 芽 芽 生 生 生 生 115 階 冒 ナ ラ ナ ナ ラ ナ 芽生 芽 生 生 生 3 ミズ ブ ミズ ブ 木 実萌 萌 萌 萌 萌 実 実 実 実 85 樹 齢 種 析 8 8 65 樹 解 1 1 1 林軽 樹 幹 萌実 萌 実 実実 m 表- 4 林齢 は、樹幹解析木 の樹 高生長、直径生長、更新方法か ら推定 したが、 45∼ 170年 と考 えられ る。 林齢約 100年以上 の樹幹解析木 では、伐倒約 50年 前 に急激な生長増が認 め られ る。 これ らの林分 で は、林木 の 伐採、大 きな隣接本の枯損が考 え られ る。 しか し、前 に述べ た林分調査時 におけ る施業実 施状況 、調査林分 内 の枯損本 の分布が少な いこと、小見山 (3)が 荘川村の伐根調査において約 90 年前 の伐採 の推定 か らみて、林本の 伐採が多か った と考 え られ る。 更新方法 は、林分調査 における株立 ち状態 、更新直後 の樹高生長量、樹 種別 の 萌芽能力か ら推定 し た。 樹幹解析本 の伐倒時の生長状況 を表 -5に 示 した。 なお 、更新方法の区分 は、実生 (ブ ナ類 )、実生 (そ の他 )、 萌芽 とした。実生 (ブ ナ類 )は 、ブ ナとイヌブナであ る。 これ らの樹種はその他 の樹種 に比 べて耐陰性が強 いため区分 した。実生 (そ の 他 )の 中 には、ミ ズメ、 ダケ カンバのよ うに陽性 の強 い樹種 が含 まれ る。 しか し、これ らの樹種 には、 実生 (そ の他 )を さらに区分す る程 の極 立 った生長特性 が見出 されなか ったため、ブナ類 を除 いて実 生 (そ の他 )に 一括 した。 全体 でみる と樹高生長量 は、常 に連 年生 長量よ りも平均 生長量が大 きく、樹高生長量の伐倒前の連 年生長量減退が認 め られ る。 階層別 に樹高生 長量 をみ ると、平均 生長量が 中層 0.19物 /年 よ りも上層 022∼ 0.26物 /年 と大 きい。上層 では、大径 の平均樹齢 123年 と中径の平均樹齢 79年 との間には44年 の樹齢差 があ るた め、 ほぼ同 じである両者 の伐倒時樹高で は、平均 生長量 に大 きな差 が生 じている。連 年生 長量 は、中層 0.10物/年 が上層 0.18初/年 の約 しを で ある。 この差 は、 伐倒時 には中層が上層か ら被圧 されてい るため と考 えられ る。 更新方法別 に樹高生長量 をみ ると、平均生 長量 、連年生長量 ともに、萌芽が最 も大 きい。 表- 5 伐 倒 時 の 生 長 状 況 95 幹 鍵 体 物 帥 鍵 晩 全 高 幹 鍵殊 的 鍵擁 年 幹 鍵稼 帥 鍵稼 樹 樹 齢 8,7 20.5 胸 高 直 径 幹 材 筋 グ 0.24 0.17 35.5 0.42 0.38 0.79 積 階 層 更 新 伐 倒時 樹 齢 上 層 大 径 123 199 0.22 0.18 45.2 0.49 0.54 1.21 上 層 中 径 79 19.2 0.26 0.18 299 0.40 0。32 0.58 7.5 15.5 中 層 中 径 92 1 7 . 0 0 . 1 9 0,10 85,1 0.40 0.31 0.66 7.4 1 4 . 7 実生 (ブナ類 ) 131 1 9 . 3 0.18 0.15 38.8 0.35 0。39 0,95 8.0 24.7 実生 (そ釧 也) 90 195 0,23 0.16 35.5 0.41 0.34 0,81 8,7 18.6 萌 芽 65 18.1 0 , 3 1 0.21 32.0 0。52 0.44 0.59 9.4 1 9 . 5 50年 以下 47 17.3 0.37 0.33 25.0 0.53 0.57 0。38 8 . 0 19.6 ∼ 100年 以下 74 19 1 0.26 0.18 88.8 0.46 0 38 0。70 9 5 19.5 ∼ 150年 以下 118 19,8 0.17 0.10 88.1 0,32 0.28 0.80 6.8 16.1 151年 以上 222 20.2 0.10 0.07 58.3 0.27 0.32 1.81 9 . 2 86.8 -29- 11.2 3 1 . 5 伐倒時間齢別 に樹高生 長量 をみる と、平均生長量 、連年生長量 ともに、伐倒時樹齢が若いほ ど大 き い。樹高生長量 は 、伐倒時 には減少傾向 をみせてい るが、若 い樹齢 ほ ど減退量が少な いこととなる。 胸高直径生長量 は、全体 では平均生長量 と連年生長量 がおおよそ等 しく約 0.40物 /年 である。 階層別 に胸高直径生長量 をみ ると、平均生長量 、連年生長量 ともに大径 が最 も大 きい。中径 と大径 の差 は、連年生長量 でよ り大 きく、中径木が伐倒前の生長減退 で大 きい ことによ って い ると考 え られ る。 更新別 、伐倒時樹齢 別 に胸高直径生長量 をみ ると、樹高生長量 と同様 、平均生長量、連年生長量 と もに萌芽 、若 い伐倒時樹齢 で大 きい。 幹 材積生 長量は、常 に 、連年生長量が平均生 長量の約 2倍 あ る。従 って、 伐倒前 まで生長量の増大 が非常 に大 きい こ ととな る。大径 は、中径 よ りも幹 材積生長量が大 きい 。 更新別 、伐倒時樹齢別 の幹 材積生 長量 には、差が認 め られな い。 幹 材積生 長量 は、おおよそ 、胸高直径 の大 きさに比例 して大 きくな ってい る。 樹幹解析本の平均生長量 、連年生長量 にお ける最大値 を表 -6に 示 した。 樹高生 長量 の最大値 は、全体 の平均値では平均生長量が 0.39物 /年 、連年生長量が 0.50物 /年 で、お およそ 30年 生時 の値 である。 階層別 では、樹高生長量 に差 がないが 、最大の樹高生長量 となる樹齢で は、平均生長量、連年生長 量 と もに大径の約 40年 生が 中径の約 20∼ 30年 生 ょ りやや高 い 。 更新別 に樹高生長量 をみると、平均 生長量及 び連年生長量 は、萌芽、実生 (そ の他 )、 実生 (ブ ナ 類 )の llkに 大 きい。萌芽 は、その特性 が頭 著 に表 れてお り、10年 生以前 の 非常 に若 い樹齢 で平均生 長量 0.64物 /年 、運年生長量 0,67物 /年 と最大 になる。一方 、実生 (ブ ナ類 )で は、 50∼ 70年 生 で最大 とな る樹齢が遅 い。 表- 6 生 長 量 の 最 大 値 古向 樹 平々生長 笏 全 年生 胸 連年生 長 稼 体 高 平均生長 年生 7 年 29 0.47 年生 直 径 幹 連年生 長 啄 年生 0,73 49 材 平均生長 易 8.9 積 連年生 長 階 層 牲 融長 年生 95 22.5 95 32.3 121 更 新 上 層 大 径 0.37 40 0.52 41 0.50 104 0.81 74 上 層 中 径 0.40 31 0.49 23 0.46 50 0.69 34 7 . 5 79 18.4 73 中 層 中 径 0,37 16 0.47 28 0.43 63 0.69 50 7 . 4 92 16.6 83 ナ 売 (英 ラ 買 0.24 70 0.39 52 0.37 115 0.71 81 8 . 0 131 2■ 8 123 難 1 2 . 0128 伐 倒時 樹 齢 」 L(翻 ヲ 電 0.35 23 0.47 27 0.45 58 0.71 39 9.2 90 20.4 85 萌 0.64 7 0.67 9 0.60 42 0.77 34 9,4 65 21,0 62 以下 0.68 14 0,73 13 0.59 34 0.78 20 8.0 47 1 9 . 6 47 ∼ 100を め『 0.39 28 0.50 27 0.51 53 0.80 85 9.5 74 22.4 ∼ 150年以下 0.32 81 0.41 25 0,86 73 0.56 60 7 . 9 118 1 7 . 2 112 151年以上 o.21 73 0.37 73 0.29 199 0.60 139 9 , 2 222 39.1 50年 芽 -30- 69 215 伐倒時樹齢別 の樹高生長量 をみる と、平均生長量及 び連 年 生長量は、 伐倒時樹齢が若 いほ ど大 きい。 最大樹高生 長量 となる樹齢 は、若 い伐倒時樹齢 ほ どおおよそ早 い傾向である。 胸高直径生長量 の最大 は、全体 でみ ると樹高生長量 よ り遅 く、平均生長量が 69年 生で 0.47筋 /年 、 平均生 長量が 49年 生で o.73物 /年 である。 階層別 に胸高直径生長量 をみ ると、上層大径 は、他 よ りも平均 生 長量 、連年生長量でやや大 きい傾 向で あ り、最大 となる樹齢 も約 70∼ 100年 と高 い 。 更新別 に胸高直径生長量 をみ ると、平均生長量 では萌芽が最 も大 きい。最大 とな る樹齢 で も萌芽が 最 も若 い。連年生長量 の最大値 は、 0,71∼ 0.77物 /年 と更新方法 によ る差 はない。平均生長量 、連 年生長量 と もに最大 とな る樹齢 は、更新方法 によ り大 きく異な るが、伐倒時か ら逆算す ると、平均生 長量 で は 15∼ 30年 前、連年生長量 では 30∼ 50年 前 と更新方法 による差 は少 な くな っている。 伐倒時樹齢別 に胸高直径生長量 をみ ると、平均生長量 は、若 い伐倒時樹齢 ほど大 きく、最大 とな る 樹齢が早 い。連年生長量 は、伐倒時樹齢 100年 生以下の約 0.80効 /年 が 101年生以上の約 0.60物 / 年 よ り大 きい。最 大 とな る樹齢 は、若 い伐倒時樹齢ほ ど早 い。 幹 材積 生長量は、平均生長量 、連年生長量 ともに、伐倒時 にはぼ最大 とな ってお り、生長量が ほぼ 伐倒時 と同 じであ る。従 って、伐倒時 と同一 の傾 向が認 め られ、大径木 となればな るほ ど大 きい生長 量で ある。 樹幹解析木 ごとの生長量 の最大値 をみる と、樹高の平均生長 と連年生長 は、No 6のアベマキの 5年 生 で 1.08物 /年 で ある。胸高直径 の最大平均生長量は、陥 4の サ ワグル ミの 45年 生 で o.9o筋 /年 、 最大連年生 長量 は、陥 4の サ ワグル ミの 25年 生 で 1.46筋 /年 である。幹 材積 の最大 は、平均 生長量 がNd 4のサ ワグル ミの 45年 生 で o.o249プ /年 、連年生長量が同 じサワグル ミの 45年 生で o,o598 グ/年 で ある。 反対 に、樹幹解析木 ごとの生 長量 の最大値 のなかで、最小 の値 は、樹高の平均 生長量がNo 1 5のブ ナの 270年 生で 0.o9物 /年 である。樹高の連年生 長量 は、N613の ブナの 60年 生 で 0.24物 /年 であ る。胸 高直径 の平均 生長量 は、No 15のブナの 301年 生 で 0.16物 /年 、連年生長量 は、胤 13の ブナ の 100年 生 で o.36物 /年 である。幹 材積 の平均生長量 は、N620の ミズナラの 119年 生 で 0.0089〃 /年 、連年生長量が同 じ ミズナラの 119年 生 で o.oo62〃 /年 である。 2。4更 新後 40年 間の生長経過 更新時 か ら 40年 生 までの樹高生長量 を図 -2に 示 した。 なお 、運年生長量 は、 5年 間の定期連年生長量で示 した。樹種別 には、ブナ 10本 、 ミズナラ 7本 、 コナラ 6本 と樹幹解析本 の多 い樹種 について示 した。 階層別 には、平均生長量、連年生長量 ともに 02∼ 0,3初 /年 とほ とん ど差が ない。 更新別 にみると、平均生長量 は萌芽 、実生 (そ の他 )、 実生 (ブ ナ類 )の 順 に大 きい。特 に、更新 初期 の 5年 生 には 、萌芽 0.62物 /年 、実生 (そ の他 )0.25初 /年 、実生 (ブ ナ類 )0.15物 /年 と 大 きく異 な る。 40年 生の連年生長量 では更新方法 に差がな く0.25物 /年 で あるが、 40年 生 までの 連年生長量が異 な ってお り、 この時点 の樹高 は萌芽が 15物 、実生 (そ の他 )が 12初 、実生 (ブ ナ類 ) が 8物 で ある。 樹種別 にみ ると、平均生長量 は ヨナ ラ、 ミズナラ、ブナのllkに 大 きい。連年生長量 は、 35年 生 ま では ヨナラ、 ミズナラ、ブナの順 に大 きいが、 40年 生 では樹種間 に差がな い。 伐gjl時 樹齢別 には、平均生長量 、連年生長量 ともに伐倒時樹齢 が若 いほ ど生長が大 きい。 樹幹解析本の 40年 生 の平均樹高は、約 12初 とな り、岐 阜県内の広実樹賦存状況調査 の上層木平均 樹高 (4)に ほぼ等 しい。従 うて、樹幹解析本の平均値 は、県内広葉樹 の平均的 な単木生長を示す と 考 え られ る。 -31- 更新時 か ら 40年 生 までの胸 高直径生長量 を図 -3に 示 した。 どの階層 において も平均生長量 、連年生長量 と もに経 年的な増加傾向が 認め られ 、階層 の生 間 長差 も認 め られない。 40年 生 で、平均生長量が約 0.38物 /年 、連年生 長量が約 0.50筋 /年 である。 更新別では、平均生長量 、連年生長量 ともに萌芽が最 も大 きい生長 である。 5年 生か ら 40年 生 ま での平均 生長量は、各更新方法 ともに約 0.2∼ 0.3効 /年 の増加が認 め られ る。 40年 生の連 年生長 量で も、更新方法別 に生 長差が認 め られ、萌芽が 0.58と 最 も大 きい。 樹種別 には、平均生長量 は 40年 生 まで コナラ、 ミズナラ、ブナのllPに 大 きい。連年生長量 は、 コ ナラが 15年 生以降 に は o.6∼ 0.75物 /年 と非常 に大 きい。 ミズナラは、 15年 生 以降 には o,35∼ 0.4物 /年 とほぼギ定である。 階 層 別 大 中 中 眉 層 層 上 上 中 一 的 韓 年 牛 径 伐倒時樹齢別 では、平均生長量 、連 年生長量 と もに、おおょそ樹齢 の若 い ものほ ど生 長量が大 きい。 従 って、樹齢 の多 い大径木は、初期 生長量が大 きいこと もな く、更新以後の生長が少ないまま 継続 し てい ると考 え られ る。 この ことは、伐倒時 の樹齢 の高 いブナ、ケヤキ、 ィタャヵェ デの 特性 と関係 が あると考 えられ る。 新 別 讐賃畳 ■森 難 (う ぺ 数 帥 萌 芽 垂貿量聾賃量 )一 )一 一 0 3 齢 樹 ミズナラ ヨナ ラ い 幾一一︻ ブ ナ 選賃量 50物 搾 却 年以 下一 ∼販々以 下一 m― -2 更 新 時 の 樹 高 生 -32- 長 図 o 40年 ′ t 20 遷賃量 樹幹解析木の 40年 生の平均胸 高直径 は、約 15物 とな り、樹 高の場合 と同様 、岐 阜県内の広菓樹賦 存状況調査 の上層 木平均樹高 (4)と ほぼ等 しか った。 更新時 か ら 40年 生 までの幹 材積生 長量 を図 -4に 示 した。 階層別、更新別 、樹種別 、伐倒時樹齢別にみて も、平均生 長量 、連年生長量 でみて も、幹 材積生長 量 は経年的 に増加 す る。 階層別 には、生長量差が比較的少な い。 40年 生 には、平均 生長量が 0.003〃 /年 、連年生長量が 0,01〃 /年 で ある。 0006∼ 更新別 では、萌芽 、実生 (そ の他 )、 実生 (ブ ナ類 )の llkに 平均 生長量、連年生長量が大 きい。 樹種別 では、 コ ナラは、ブ ナ、 ミズナラに比較 して、平均生長量 、連年生長量 ともに非常 に大 きい。 階 層 別 上層 大窪 進 岳 侵畳撃隻 ● - 6-― 上 層中窪 い― ・ … te 中層中と ― 卜 …Ⅲ 憾 一 憾 秘 憾 コナラは、 40年 生 には平均生長量 00075〃 /年 、連年生長量 0.018〃 /年 であ る。 伐倒時樹齢別 で は、若 い伐倒木 ほ ど、平均生長量、連年生長量 ともに大 きい。 更 新 男J 平 連年 均 生長量 生 長皇 契 歓 ブ頻 ) ― ― 数 劉 萌 芽 )一 ― 陶 高 直 径 生 長 4 0 年生 齢 ブ ナ鋒 J 間齢男 暴 ∼ lomtt F_ ∼ 150年以下 ― ミズナラ_ . _ _ _ . コナ ラ _ 浄 _卓 ′X _ _ _ 、 20 30 3 更 図 40年 壁侵量屋餐量 白"― ● 50朝 1マ・ 151判別L― 生 0 新時 の胸 高直径生長 -38- 2.5 伐 倒 前 40年 間 の生長経過 伐倒前 40年 間の樹高生長量 を図 -5に 示 した。 階層別 にみ ると、平均 生 長量 は減少傾向が認め られ、伐倒 40年 前 の約 0.25∼ 0.3物 /年 が伐倒時 で 0。 2∼ 0.25物 /年 とな ってい る。速年生長量 は、上層大径が約 0,2物 /年 でほぼ一定であるのに 対 し、上層中径 、中層中径 が 伐倒 80年 前 か らの生長低下が認 め られ る。 この時点 か ら被圧が進んで い ると考 えられ る。 更新別 にみ ると、平均 生長量 は、実生 (ブ ナ類 )が 0.2初 /年 とほぼ一定 で あるが 、他の更新法 で は減少傾向 である。連年生長量は、全ての更新法 で減少傾向が認 め られ、伐倒時 には約 0.15∼ 0.2 物/年 とな ってい る。 階 層 別 中層中径 ― 平均 生長量 ウ類 )― 実生 (ラ 0.020 o ・ ‐‐・ ― 料 ギ 実生(御 )_ 崎 芽 中 / ″ 幹 財 憤 生 長 上層中径 ― 更 新 別 虚A 亀“ 平均 運 年 生長量 生長量 ・――te 上層大窪 ― 難 壊一 P/1「 0. ′′ ′′ ′′ F ゥ ″ ″ . ″ ′ 齢 コナ ラ_ 平均 ぼA 50年以下 讐 0.020 x___x ∼ 100年以下 c― ・__。 ∼ 150年以 下 ― 浄 _卓 151年以上 _ ぉ 10 20 図- 4 30 40年rt 0 更 新 時 の 幹 材 積 生 長 - 3 4 - 鍵¨ 離 倒 齢 別 平均 運 年 生長量 生長豊 ・‐‐H・ ブ ナー _● ・―‐ ミ ズナラー ___A 樹種別 にみ ると、平均生長量 では ミズナ ラ、ブナが約 0.2初 /年 で はぼ一定 で あるが、 コナ ラは減 少傾向で ある。連年生長量 は、変動が大 きいが、おおよそ減少傾向 とな っている。 伐倒時樹齢別 にみ ると、伐倒 時樹齢が若 いほ ど生長量が大 きいが、各 伐倒時樹齢 ともに平均生長量 及 び連 年生長量 でおおよそ減少傾向が認 め られ る。 伐倒前 40年 間 の胸高直径生長量 を図 -6に 示 した。 4効 /年 ではぼ一定 である。連年生長量 は、大径 階層別 にみ ると、平均生長量 はどの階層 で も約 0。 一 ではやや減少傾向であるが約 0.5効 /年 とほぼ 定の生長が続 いている。中径 は、伐倒約 30年 前 か ら被圧 によ ると考 えられ る生長減が認 め られ る。 しか し、中径 の胸高直径生長の減少 は、樹高生長ほ ど大 きな減少でな い。 更新労 」 階 層 別 雌 ″舛 贈 撃 讐 Z/t: 上層中荏い―・ ・…- 3 中層中極岸―= x ― ―ギ 0 4 連年 墜貿 量生長量 歎 顔 数 そぢ 也) ― 暇 )一 ― 樹 高 0 3 生 長 02 こ ン江 主章 … やヽ 、 ` `■ ■ ==::===│ 3D`ギ 01 0 平均 運 年 生長量 生長豊 ―・ ・‐…● ブ ナい ー ● ●‐‐‐ ミズナラ 樹 種 別 50似 博 ∼100年 以 下e _ ‐ ∼1 5 1 1以下 年 一 ‐― X‐ X コナ ラー 05 樹 齢 別 15以 上一 樹 高 0.4 ‐・' ″'・ ″・″ ヽ,″ 生 長 0・ 3 0.2 01 0 30 図-5 20 10 伐 倒時 0 40年前 伐 倒 前 の 樹 高 生 長 -35- 運年 /F_長 量 更新別 にみる と、平均生長量 は、萌芽が 0.5筋 /年 、実生 (そ の他 )が 約 9.4物 /年 ではぼ一定 で ある。実 生 (ブ ナ類 )は 、 伐倒 40年 前 の 0.8筋 /年 か ら伐倒時の 0.35物 /年 に増加 してお り、更新 時 の遅 い生 長 の影響が認 め られ る。連 年生長量 は 、全ての更新法 で減少傾向が認 め られ る。 樹種別 にみると、平均生長量 は各樹種 ともにやや増加傾向が認 め られ、伐倒 40年 前 の約 0.3∼ 0.5物 /年 が 伐倒時 の約 0.35∼ 0.55筋 /年 とな っている。連 年生長量 は、各樹種 と もやや変動が大 きい。 伐倒時樹齢 別 にみると、平均生長量 は、伐倒時樹齢 50年 以下では増加す るがその他 の伐倒時樹齢 ではほぼ一定 である。連年生長量 は、伐倒時樹齢 150年 以下 と 151年 以上では o.3筋 /年 ではぼ一定 である。 しか し、伐倒時樹齢 50年 以下は、伐倒 40年 前 の 0.4物 /年 か ら伐倒時 の 0.6筋 /年 に増加 す る。 伐倒時樹齢 100年 以下は、伐倒 40年 前 の 0.6筋 /年 か ら伐倒時 の 0,35物 /年 に減少す る。 階 層 月U 平 更 新 別 均 運 年 生長量 生長量 ・――‐ 上 層大径 ― 実 上 層中年 生 ( 顔 実生(翻 x__ネ 中層中径― 萌 芽 40年 前 ) ― )― ― ・ ‐― コ ・――o x――― x 40年 前 30 30 一 難 韓 一 駒 鍵 ヽ 一 々 里 高 直 径 生 長 40年 前 平均 連 年 生 長量 生長量 ブ ナ 平均 連 年 1 50年 間齢丹 以下役賢語宅長昇 ハ 日100至 干E双 ]千― ∼ 150年以下 ― ミヌt ト ラ ヨナ ラ 20 図- 6 X― ――X 一 1o 伐 151班 伐 倒時 40年 倒 前 の 胸 高直径 生 長 -36- 前 ― ・――。 ・ 浄 ‐― X ― 、 伐倒前 40年 間 の幹 材積生長量 を図 -7に 示 した。 幹 材積 生長量は、更新後 の 40年 間 と同様 、平均生長量 、連年生長量 ともに経年 的 な増加が認 め ら れ る。 階層 別 にみ ると、大径 は中径 に比 較 して、平均生長量 、連年生長量 ともに生長量が大 きい。 更新 別 にみ ると、平均生長量 は更新法 による差がな い。連年生長量 は、実生 (ブ ナ類 )が 他よ りも 大 きい。 樹種別 にみると、平均生長量では ヨナラ、ブナ、ミ ズナラのllkに 大 きいが、連年生長量ではブナ、 コナラ、 ミズナラの順 に大 きい。 伐倒時樹齢別 にみ ると、平均 生長量、連 年生長量 と もに伐倒時樹齢 151年 以上が最 も大 きいが 、そ の他 の 伐倒時樹齢 では伐倒前 40年 間 に順位 の変動 がある。 増 唐 】け ″洋 0 04 均 運 年 生長亀 生長量 ― ・‐‐… 上麿大径 ・ ‐―。 上層 中佳 ― 中眉中荏 中 幹 更 新 月1 平 7 / f 実生(Sぺ 0 04 難 X―――X ( てぢ 也) c ― 萌 芽 財 0,03 平均 連 年 生長量 生長量 ・ ‐―・ )― ― い ‐‐・ 浄 ‐‐ X 003 積 」と 0 0 2 長 0 01 ″ 0 02 ・ ・ ″ ″ ″ t‐ ■ 料 メー 「 '■ 4 ヂ … 力 1 ・ ・ rメ 。 x́'´ :」 _ 0 01 ‐ :::_‐ 三 0 0 40年 前 30 40年 高 1 30 宙 瞳 丹J 献A O.04 倒 齢 月叫 平 均 運 年 生長量 生長量 o一 " 50似 下 ― ∼100年以下 6- ● ‐_。 ∼150年以下 ― ま 浄 。 平 均 運 年 生長量 生長量 ―― ・ ・‐―‐・ ブ ナ ●――te ミズナラ ー ‐ ヨナラ卓 X ‐ ― X t尽 0.破 二_A 151を 」 'E次 幹 ▲ ___▲ , 0103 財 003 積 002 生 002 長 ▲ ″ 、 ,″ 、 ▲ :r を 二 :ヱ !:::五 P,:】 11を ″X″ 001 0.01 癖 二】戸 0 0 40角F日 1 30 20 図-7 10 伐 劇時 40年 B 1 30 伐 倒 前 の 幹 材 積 生 長 -37- ま と め 岐 阜県内のおおよそ胸高直径約 30筋 以上 の大径本が生 育す る広案樹林 について、 24林 分 の林分調 査 と立 木 41本 の樹幹解析 を行 った結果 、次の とお りで ある。 1.林 分 材積 の少 ない広集樹林は、岩が多 く露出す る急 傾斜地及 び休床がササで覆 われた疎林 で多 い。 林分 材積 の多 い広葉樹林 は、際 の少 ない土層 の厚 い適潤性土壌に多 い。 2.陽 樹冠 を もつ立本について、樹高生 長量が最大 とな る樹齢 は、更新方法 によ り大 きく異な り、萌 芽更新が 10年 生以 下 と早 く、実生 (ブ ナ類 )が 約 50年 生 と長 く、実生 (そ の他 )が 約 25年 で あ る。胸 高直径生 長量が最大 とな る樹齢 は、約 30年 生 以降 である。幹 材積生長量が最大 とな る樹齢 は、伐倒時 である。 3.伐 倒時 に中層又 は中径 である立本 は、伐倒時 の約 30年 前 か ら樹高生 長量 と胸 高直径生長量 に低 下が認 め られ る。 4.樹 齢 40年 までの樹高 、胸高直径 、幹 材積 の生 長量 は、伐倒時の階層 には差がな いが、更新方法、 樹種、大径木 にな るまでの樹齢 によ り大 きく異 な る。なお、樹高生長量 は、更新後 、一定 の生 長量 を示すか、又は減少傾 向 を示す。胸 高直径生長 は、更新後 、増加 の傾向 を示 す。 5,伐 倒前 40年 間 にお ける樹高 、胸 高直径幹 材積 の生長量 は、伐倒時の樹齢 によ り大 きな差 が生 ず るが 、階層 、更新方法 、樹 種 によ って も差が生ず る。 なお、樹高生長量 は、 伐倒時 まで減少傾向 を 示す 。胸高直径生長 は、 伐倒時 までやや成少傾向か ら一定 値 を示す。 引 用 文 献 (D 岐 阜県 :岐 阜県林業 史 上 (飛 騨 国編 )、 679 PP、 1984 一― :岐 阜県林業 史 中 (美 濃国編 )、 708 PP、 1985 0 小 見山 章 :落 集広案樹二 次林の形成過程 :37回 日林中論 、 263∼ 264、 1989 ④ 中 川 一 :岐 阜県 の民有広菓樹林 について i岐 阜林 セ研報 17:1∼ 41、 1989 0-― 0-!飛 騨川森林計画区の広 案樹林 :岐 阜林 セ研報 12:19∼ 40、 1984 0-― 一一― :揖 斐川 、宮庄川森林計 画区 の広葉樹 林 :岐 阜林 セ研報 15:1∼ 40、 1987 0-一 ――― :木 曽川森林計画区の広菓樹林 :岐 阜林 セ研報 13:1∼ 14、 1985 -38-