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題名:『ドロップ』

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題名:『ドロップ』
題名:『ドロップ』
あらすじ:
とある街で〝ドロップ〟という飴が密かに街にバラまかれる。それを口にしたものは特定の素粒子を
見て結合させることにより何もない空間から各々の能力を得る。ある者は火を、ある者は水を、ある者
は風を生み出し操る。だが、使用限度を超えると植物状態となる。
主人公であるB1は唯一そこから目覚めるも、能力を隠し、一般人として振舞う。彼が意識を取り戻
せたのは未来から別人格が入りこんだためだが、これも自覚しつつ素知らぬ振りを通す。しかし、それ
を知る者がA1 と名乗り、転校生として現れ、過去改編という罪を犯す前に別人格を呼び戻そうと奮闘す
る。
それもこれも実は、未来の科学者と奇天烈な生徒会長との知識共有という特殊な異能を宿す●●一族
の知的好奇心による実験と、情報通の図書委員として行き詰まりを予測した未来の管理システム『マザ
ー』から「可能性の判断」という任務により派遣されたA2の計略であったが、最後は主人公の能力も
人格共存状態もバレ、A2により「可能性」として主人公B1とA1 は認められ、現代の日常を生きるこ
とになる。
登場人物(A→女性、B→男性):
◆B1…主人公。現代人。
『ドロップ』の副作用で入院し植物状態に陥る。そこへB2の意識体が入り込
み、学校に復学する。
『ドロップ』の能力やB2の記憶を隠している。
◆B2…もう一人の主人公。未来人。マザーコンピューターの管理者を担っていた。
「自由」の意味を求
め、B3の援助により、意識を失ったB1の精神に入り込む違反行為に及ぶ。
◆B3…未来の科学者。知識を継承し続ける特異な一族。研究のため、初期の完成版『ドロップ』を撒
き散らした当人。
◆B4…奇行が目立つ生徒会長。現代人。B3の一族。完成版『ドロップ』を基に不良グループと手を
組み、量産させた。
◆B5…不良グループのリーダー。現代人。『ドロップ』の副作用から回復したB1に強い関心がある。
◆A1…ヒロイン。現代人。B1の学校の転校生。別の街で病のため意識不明だったが、A2が意識体
として入り込んだ。
◆A2…もう一人のヒロイン。未来人。B2を追って、B3の援助を要請。違反行為と知りながら、マ
ザーコンピューターのデータを誤魔化して、B2を未来に戻し、救おうとする。
◆A3…後に消える架空の現代人。マザーコンピューターの端末として監視の役目を密かに担う。情報
通の図書委員。海外で飛び級制度により本来は学生を終えているため、図書室に篭っているこ
とが多い。
セールスポイント(訴えたい内容):
 遺伝子を完全にコントロールして個々に生まれながらの役割を与えると、居場所は確保されるが、
可能性を探求する自由はなくなる。停滞する。
 生物はすべての遺伝子を開花させて生きていないが、これは環境の変化があった場合に適応したり、
進化の過程を模索するためである。
「完璧な人間=その環境における完璧な人間」であり、完璧な人
間は何かあった折に真っ先に滅びる危険性が高い。
プロット:
ストーリー
①

時系列:過去(現代)
憶 く
だ
ら
な
い
記

場所:ビルの狭間
① B1が喧嘩でボロボロになって倒れている
備考

『ドロップ』の正体をB3は、B1
にハッキリと明かさない。

B3は、
『ドロップ』がただの飴でな
② B3が現れ、
『ドロップ』を渡す。
い事と、街にバラ撒く事とを仄めか
③ B1が服用する。
す。
ストーリー
備考
②

時系列:現在(現代)

実はB1には、B2の記憶もある。
イ
カ
れ
た
転
校
生

場所:学校の教室

B1は、
「A1=A2」だとわかる。

A1はクラスで電波だと思わる。
① HRでA1が転校生として紹介される。
② A1が地方で入院していた事を明かし、B2と同 
じだとクラスメイトが口走る。
③ A1は「B1=B2」の確信を持ち、記憶を取り
境を変えるためと説明。

戻すように言及する。
④ B1はシラを切りとおす。
A1の転校理由は退院復帰と共に環
B1は『ドロップ』の副作用による
入院暦があり。

A1はB3より、B1の居場所と、
意識体として送ったという情報を事
前に得ている。
ストーリー
③

時系列:現在(現代)
迷
惑
な
生
徒
会
長

場所:学校の教室
① いきなりB4が転校生を見るため乱入してくる。
備考

るが、観測に留めている。

② 全員が呆れる中、B4はA1に派手なパフォーマ
ンスで挨拶して出て行く。
B4は、B2の裏事情に気づいてい
B4の接触は、A1の正体に概ね気
づきつつの確認作業。

③ A1は廊下にいたA3と一瞬目が合う。
独特の喋りと変人のような行動で目
立たないようにしつつ、B4の行動
目的を匂わせて、最終局面の伏線と
する。

A3は気のせいだと思う程度の視
線。今後登場するための伏線。
ストーリー
④

時系列:現在(現代)
碌
で
も
な
い
少
年

場所:学校からの帰り道
① A1の要請でB1とA2は一緒に帰宅。
備考

ることを描く。

② A1は熱烈にB2について話す。
③ A1とB1は途中で別れて帰路に着く。
B2の人柄を述べさせて、B1との
雰囲気の違いも表現する。

④ B1の自宅マンション前にB5が待ち伏せ。
⑤ B5による挑発と尋問。
A1がB2へ本当に想いを寄せてい
B5の挑発行動で『ドロップ』の効
能を説明。

⑥ B5が去る。
副作用の植物状態から脱したB1の
希少性を明確にする。
ストーリー
⑤

時系列:現在(現代)
謎
の
図
書
委
員

場所:学校の図書室
① B1は図書室に行き、A3にA1のデータ提示を
備考

A3が情報通である事と飛び級の特
別扱いである事を描く。

求める。
B1に『ドロップ』服用時期の能力
がないと読み手に印象付ける。
② A3はB1に『ドロップ』服用時期の記憶の有無
(※本当はある。
)

を再確認。
③ B1が図書室を出て暫くいくと、B1を探してい
A1がハッキングによるデータで、
外部の街からの元病人で、『ドロッ
たA1に出会い、教室に戻る。
プ』とは無関係である事を示す。
ストーリー
⑥

時系列:現在(現代)
ラ
チ
ら
れ
る
俺

場所:学校→不良アジト
① B1は、B5の手下により、A1が攫われたこと
備考

脱出法を探っている。

を知らされる。
② B1は、B5のアジトまで大人しく連行される。
B5は、B1が能力を使えないか、
記憶が本当にないのか疑っている。

③ B5とB1再対面。
④ B1が不良メンバーの中にB4を発見。
B5は『ドロップ』の副作用からの
B4がオリジナルを元に『ドロップ』
を製造・流通させていたことを告白。

B4は知識継承の一族であることを
述べ、長期的人間観測と研究が命題
と発言。
ストーリー
⑦

時系列:現在(現代)
バ
レ
る
真
実

場所:不良アジト
備考

化のない未来の行き詰まりと衰退を
① A1を人質にB5が『ドロップ』の能力で追い詰
予見していた。

める。
マザーコンピューターは、停滞し進
B4はマザーコンピューターの意図
② B1は、
『ドロップ』の力を思わず使う。
を理解し、B3の犯罪援助が黙認さ
③ 不良グループに囲まれ、B1が追い詰められる。
れたのも、遺伝子の可能性を秘めた
④ A3が突然現れ、素粒子を解体により『ドロップ』
被検体ゆえだろうと予想していた
による全攻撃を無力化。
が、ここで裏付けを取った形となる。
⑤ A3はマザーコンピューターの観測端末であると
明かす。
⑥ B1とA1を未来の可能性探索要員としてA3が
正式に認証する。
(=違反行為でないと明言。
)
⑦ A3が掻き消える。
ストーリー
⑧

時系列:現在(現代)
つ
ま
ら
ん
日
常

場所:学校の教室
① 居眠りするB1にA1が話しかける。
② B1は「自由」についてA1に語る。
③ 担任が入ってきて授業開始。
④ B3(またはB4)が探究心に終わりがないこと
を独白する。
備考

B1はB2視点で、未完成な世界だ
からこその「自由」を語る。

B3・B4一族の問題を残す事で物
語に余韻を与える。
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