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INOV-8 ×DESCENTE TRAILROC 245
INOV-8 ×DESCENTE PROFILE CLOSE UP IMPRESSION 効率的なスタイルで ナチュラルランを実践するランナーの ためのレーシングモデル ナチュラルランニングシューズの先駆的なブランド 『イ ノヴェイト』 ( 正式ブランド名はinov8×DESCENTE) 。 ラインナップする全てのモデルに 『ショックゾーン・レベ ル』 と名付けられた、 ドロップ (前足部とカカト部の高低差) のグループ分けがされている。 『トレイルロック245』は 3mmドロップのシューズで効率的なスタイルでナチュラ ルランニングを実践するランナー向けのレーシングモデル。 ヒールからトゥに向けてスリットを入れることで5つの 独立したシャンク (強化プレート) が足の動きに合わせて可 動する 『メタ・シャンク』 (ジェネレーション3) が内蔵され、 レスポンスを生かした走りを実現。アウトソールはフォア フットが不整地をしっかり捉えるように 「ソフト」 「ハード」 「耐久性」 の3つの異なる硬度の 『TRI-C』 ラバーで構成。人 間の足の骨格に沿ったアナトミカル形状によって足に負担 を抑えサポートする。 TRAILROC 245 トレイルロック245 15,000円+税 ソールが薄いが 下からの突き上げに対しては強固 ロードシューズに近い感覚で履ける。ランニング 吉川 性能は申し分ない。装着感はタイトなシューズなの だが表示サイズより全長がある。フレックスは柔軟 だが下からの力に対しては強固でソールが薄いわり に小石等による突き上げ時の不安はない。グリップ 4本の透明なプロテクトが フィッティングをサポート 力は総じていい。細身のシェイプだからかウエット な下りでスピードをだすとやや横に滑るきらいがあ サイドアッパーを補強する透明のプロテク ト。中足部からヒールエンドまで、テンショ ンによって甲・足首を均一にフィットさせる。 るが、あくまでも高い要求の中で感覚。レスポンス もよくスピードランニング系のシューズなので ショートレース向き。ロードの多いレースにも適し ている。 すでにフォアフット着地ができる ランナー向けスピートモデル Outside ・ ・ 「よくかむなぁ」 。あえてトレイル上の岩に足を置 アウトソールは硬度の異なる 3タイプのラバーのコンビ 磯村 いたとき。思わずそうつぶやいてしまった。それほ どにグリップ力の高さが印象に残った。ややつま先 オレンジが地面を捉える 「耐久性」 。着地・ キックするイエローはエッジが 「ハード」 で トゥが 「ソフト」 。それぞれ硬度の異なる3 タイプのスティック・ラバーを配合 側の幅に余裕、自由度があるフィッティングで、こ のあたりは好みが分かれそうだ。僕は通常26.5㎝ を着用しているが、本モデルは26㎝がちょうどよ かった。 シューズの構造としては、 すでにフォアフッ ト着地ができる人向け。ヒール部にも多少のクッ Inside ションはあるが、 フォアフットで丁寧に、 かつスピー ドに乗って走りたい人にとっては大きな武器となる Spec ■サイズ:24.5 ~ 28.0cm(0.5cm刻み) ■カラー:ブラック×ライム×オレンジ (掲載モデル) ■素材:<アッパー >合成繊維×合成樹脂 <ミッドソール>合成 樹脂 (EVA) <アウトソール>ゴム底 Men's 目を閉じていてもサーフェスが分かる ビンビン伝わる路面感覚 お尻のグリップだって 抜け目ない フォアフットといっても下りではやはり ヒールから。ヒールエンドにオーバーレイ させたラグによりお尻のグリップも強力。 幅広の僕が履いてもワイズにたっぷり余裕がある 渡辺 ので、足の指を自由に動かすことができ、路面をつ かむような自然な走りができる。ソールが薄く、目 Men's 267 299 102 ■ドロップ:3 ㎜(地上高は未発表) ■重量 (1/2ペア) :* g ㎜ ■ソール長:* ㎜(26.5cmモデル*編集部計測) ■ワイズ:* だろう。 を閉じてもサーフェスが頭に浮かんでくるかのよう ABILITY に路面の凹凸をビンビン感じることができる。グ リップ力は秀逸で、ぬかるみや濡れた岩の上でもス 敏感な足裏感覚とレスポンスを利用した ナチュラルランニング対応モデル 取扱いメーカー名 デサント 東京03-5979-6101 大阪06-6774-0359 129 リップすることが少なく、難しい下りセクションで も安心して攻めることができるうえ、軽くて軽快な 足さばきが可能。クッション性は低いので上級者の レース用、または中級者以上のトレーニング用に向 イノヴェイトの開発コンセプトは 「ナチュ てば、この数ミリのポジションの違いが ラルランニング」 。ナチュラルランニング よく分かる。ヒールの肉厚が薄く地上高 とは前足部で進む走行を指す。そのメカ が低いため、自然とフォアフットなラン ニズムのベースとなるのは 「heel to toe ニングスタイルを体感できる。 drop」 、つまりヒールとトゥの高低差 (ド フォアフット走行を前提としているの ロップ)にある (素足の高低差は0mmと で、カカトを抑えるための成型型ヒール なる) 。イノヴェイトでは、ナチュラルラン カップが存在しない。予備ホールまで入 を段階的に導入するためのプログラム れると6つあるレースホールによって、 葉が示すように 「履いていない」 という感覚に限りな 『トランジション・ジャーニー』 (直訳す 甲、足首周りがよく締まり、シューズと く近い。それでいて、スピードを出して走った時や ると 「移行への旅」 ) に沿い、ドロップを 足との一体感を強く感じさせるシューズ 登りの際には、ソールの適切な固さが生み出す反発 9mm/6mm/3mm/0mmの4つのグルー だ。足裏感覚の非常に敏感なシューズで 力が、身体を押し上げてくれるような力強い走りを プ別に分けてシューズを展開。これから レスポンスを利用して、自ら走りを作っ 与えてくれる。自分自身の身体の動きを余すこと無 ナチュラルランを目指す人には、フォーム ていくタイプのシューズ。したがって く走りに表現してくれる、そんなフィーリングだっ の変化によるヒザなどの負担を抑えるた メーカーの意図どおり足ができているラ た。ショートでもロングでも、どの距離のレースに めにも段階的な移行を提唱している。 ンナーが履くべきで、履き手が合致すれ も対応可能。また、初級の方から上級者まで、履く 『トレイルロック245』 は3mmドロップ。 ばニーズに応じたハイレベルなランニン 方を選ばないシューズ。 すでにナチュラルランニング実践者対象 グ力をさらに発揮する。 で、強い足とフクラハギを持ち、効率的 ラストは前足部に余裕を持たせた欧米 なスタイルで走れるランナー向けのモデ 型だが甲周りの中足部は細身でタイト。 ル。最近のレーシングモデルはロープロ ヒールカップがない分、ヒールエンドが ファイル (低重心) でドロップの少ないモ 後ろに深く、つま先の余裕からサイズを デルが多いが、それでもドロップは8 ~ 大きく感じるようだ。サイズを選定する 6mmあたりが標準。実際に装着して立 際は必ず店頭で試し履きをしたい。 くと考える。 身体の動きを余すこと無く 走りに表現してくれるシューズ アッパーのヒールカップにかけて足へのストレス 小原 を感じさせないは履き心地は、ナチュラルという言 ADVANTAGE 3つの ❶ アドバンテージ 走行時の軽さ ❷ 純粋なランニング性能 ❸ 下りのグリップ力 128