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木津川市地球温暖化対策実行計画 [392KB pdfファイル]
木津川市地球温暖化対策実行計画 平成23年3月 木津川市 目 次 第1章 基本的事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1-1.計画策定の背景 第2章 木津川市の概況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-1.自然的条件 2-2.社会的条件 2-3.将来の動向 第3章 計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 3-1.計画の目的 3-2.計画の期間及び基準年度 3-3.対象範囲 第4章 温室効果ガスの排出状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 4-1.温室効果ガスの総排出量 4-2.温室効果ガスの発生状況内訳 第5章 温室効果ガスの排出削減の取組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 5-1.削減に向けた基本的な考え方 5-2.削減目標 5-3.温室効果ガスの排出量削減に向けた取組み 5-4.公共施設の改修・新築時等に検討する項目 第6章 計画の推進と管理体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 6-1.推進方法 6-2.推進体制 6-3.職員に対する研修、情報提供 6-4.実施状況の点検・評価・公表 資料 温室効果ガス排出量の算定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 用語説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 第1章 基本的事項 1-1.計画策定の背景 私たちの住む地球の表面は、窒素や酸素などの大気が取り巻いています。その中で二酸化 炭素やメタンといったガスが地球を暖める効果をもつといわれ、温室効果ガスと呼ばれてい ます。温室効果ガスがあるおかげで、私たちが暮らす地球の平均気温は快適な環境に保たれ ています。その仕組みは次のとおりです。地球に届いた太陽光は、本来、大気を素通りして 地表面で吸収され、加熱された地表面から放射された熱が温室効果ガスに吸収されることに より、地球の平均気温は15℃程度に保たれています。仮にこの温室効果ガスが全く無いと、 地球の気温は-18℃位になってしまい今のように暮らすことは出来なかったでしょう。「地 球温暖化」とは、人の活動に伴って発生する二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが大気 中の温室効果ガスの濃度を増加させることにより、地球全体として、地表面が温まりすぎて しまう現象をいいます。産業の発展による人類の活動が活発化し、温室効果ガスの濃度が高 まり、大気中に吸収される熱が増えたことにより、地球規模での気温上昇が進み、過去100 年(1906年~2005年)の間に地球の平均気温は0.74℃上昇しました。このままでいくと、地 球の平均気温は2100年には2.4~6.4℃上昇し、海面が0.26~0.59m 上昇すると予測されてい ます。【参考:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書(2007年)】この ように地球温暖化が進むと、私たちの生活には、以下のような影響が起こると考えられてい ます。 (1) 海面上昇の被害 海抜の低い沿岸地域などでは、海面上昇と強大化した大雨や台風などの影響により、今後 被害が増大することが予測されています。 (2) 豪雨や干ばつなど異常気象の増加 降雨の分布が一様でなくなり、多くの地域で降水の強度が高まる一方、干ばつに見舞われ る地域が増加します。各地で熱波が多発し、世界各都市での熱波による死者は、現在の数十 倍に上るといわれています。 (3) 動植物などの生態系への影響 温暖化による気候変動に伴う洪水・干ばつ・森林火災や、過剰な環境破壊や開発の相乗作 用によって、多くの動植物の絶滅速度が加速すると見られています。 (4) 農業生産や水資源への影響 病害虫の増加や雨量の変化により農作物生産が大幅に減少し、深刻な食糧難を招きます。 また、水資源の確保にも大きな影響を及ぼします。 (5) 熱帯性感染症の発生数の増加 マラリアなどの熱帯性感染症の発生範囲が拡大する可能性が高まります。 こうした中、国際的な地球温暖化対策に向けて1997年(平成9年)京都で開催された「気 候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)」において、「京都議定書」が採択されました。 この京都議定書では、先進国における温室効果ガス削減目標や削減期間、温室効果ガス削 減のための世界的な仕組みである「京都メカニズム」の導入などが定められました。わが国 では、2008年(平成20年)から2012年(平成24年)の間に、1990年(平成2年)を基準に温 室効果ガスを6%削減することとされました。 2005年(平成17年)2月に京都議定書の発効を受けてわが国では、地球温暖化対策推進大 綱の後継として、2005年(平成17年)4月、「京都議定書目標達成計画」が閣議決定され、 「京都議定書の6%削減約束の確実な達成」と「地球規模での温室効果ガスの長期的・継続 的な排出削減」を目指すこととされました。 1 <参考> 地球温暖化対策の推進に関する法律より抜粋 (地方公共団体実行計画等) 第 20 条の 3 都道府県及び市町村は、京都議定書目標達成計画に即して、当該都道府県及び 市町村の事務及び事業に関し、温室効果ガスの排出の量の削減並びに吸収作用の保全及び強 化のための措置に関する計画(以下「地方公共団体実行計画」という。)を策定するものと する。 2 地方公共団体実行計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。 (1)計画期間 (2)地方公共団体実行計画の目標 (3)実施しようとする措置の内容 (4)その他地方公共団体実行計画の実施に関し必要な事項 <中略> 8 都道府県及び市町村は、地方公共団体実行計画を策定したときは、遅滞なく、これを公表 しなければならない。 <中略> 10 都道府県及び市町村は、毎年 1 回、地方公共団体実行計画に基づく措置及び施策の実施 の状況(温室効果ガス総排出量を含む。)を公表しなければならない。 2 第2章 木津川市の概況 2-1.自然的条件 1.木津川市の概要 本市は、平成19年3月12日に最先端の科学技術研究施設を有する関西文化学術研究都市で ある木津町と、多くの文化財や農地を含むみどり豊かな自然環境が豊富に存在する加茂町・ 山城町の3町が合併し、誕生しました。 2.気候 木津川市の地域は、四季を通じて穏やかな気候となっていますが、盆地型の地形のため、 寒暖の差が大きいという特徴も併せ持っています。 降水量は年間1,500mm程度で、比較的少ないですが、夏期に雷雨が発生しやすく、局地的 な集中豪雨に見舞われることがあります。 年平均気温 ℃ 25 20 19.7 16.3 16.4 16.2 15 10 5 0 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 ※平成17年数値は、6/9~12/31観測数値より算定 資料:木津川市統計書 平成 21 年度版 3 2-2.社会的条件 1.人口・世帯数 (1)人口・世帯数の推移 全国的に人口減少が懸念される中、木津川市の人口は、平成 12 年(国勢調査)58,809 人、平成 17 年(国勢調査)63,649 人と増加傾向にあります。 世帯数についても、増加傾向が続いており平成 17 年(国勢調査)では、世帯数が 21,426 世帯となっています。 なお、平成 22 年 3 月末現在の住民基本台帳によると、人口は 69,310 人、世帯数は 24,887 世帯、1 世帯あたり人員は 2.78 人となっています。 図 木津川市の人口・世帯数の推移 (世帯) 30,000 (人) 80,000 25,000 60,000 20,000 40,000 15,000 10,000 20,000 5,000 0 昭和 60 年 平成 2 年 平成 7 年 平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年 39,761 49,532 52,436 58,809 63,649 69,310 人口 13,575 15,160 18,570 21,426 24,887 世帯数 10,386 昭和 60 年 3.83 図 木津川市の一世帯あたり人員の推移 平成2年 平成7年 平成 12 年 平成 17 年 3.65 3.46 3.17 2.97 0 平成 22 年 2.78 資料:国勢調査(昭和 60 年~平成 17 年)、住民基本台帳(平成 22 年 3 月末現在) 4 2.エネルギー使用量 私たちの生活は、さまざまな電気機器が使用され、快適で便利な生活を支えています。こ の便利さが高まるほど電気などのエネルギー使用量は増加します。電気などエネルギーの多 くは、石油などの化石燃料に依存しており、その使用量が増加するとともに二酸化炭素など の温室効果ガスの排出も増加してきました。本市域の電力と都市ガスの使用量は、年々増加 の傾向にあります。 図 電力使用量の推移 電灯 (千kWh) 200,000 158,521 電力 160,511 168,113 167,429 150,000 100,000 50,000 0 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 資料:木津川市統計書 平成 21 年度版 ※特定規模需要は除く 図 都市ガス使用量の推移 (万㎥) 1400 1200 公用 1,255 1,118 1,038 1,094 1000 工業用 商業用 800 医療用 600 家庭用 400 200 0 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 資料:木津川市統計書 5 平成 21 年度版 3.公共施設の状況 (1)水道施設の状況 本市の水道施設である6つの浄水場における配水量は、年々増加傾向となっており、人口 増加に伴って利用需要が増大している状況がうかがえます。 図 総配水量 (千㎥) 8,000 7,900 7,800 7,700 7,600 7,500 7,400 7,300 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 資料:木津川市統計書 平成 21 年度版 (2)学校等の状況 本市の幼稚園や小学校及び保育園では、園児数、児童数の増加に伴い、学級数も増加傾向に あります。 図 小学校の児童・学級数 図 幼稚園の園児・学級数 (人) 1200 1000 800 600 400 200 0 園児数 学級数 4500 5 160 3900 2 155 3700 1 3500 0 150 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成 21 年度版 資料:木津川市統計書 図 保育園の園児数 (人) 2,000 1,500 1,000 500 0 平成17年度 平成18年度 165 4100 3 資料:木津川市統計書 170 児童数 学級数 4300 4 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 (学級数) (人) (学級数) 平成19年度 平成20年度 平成21年度 資料:子育て支援課 6 平成 21 年度版 2-3.将来の動向 1.まちづくりの状況 国家的プロジェクトとして建設が進む関西文化学術研究都市の木津中央地区は、平成24 年春にまちびらきが予定されており、住宅地の整備などまちづくりが進展しています。 事業名称 木津中央特定土地区画整理事業 計画面積 245.7ha 施行者 独立行政法人都市再生機構 計画人口 約11,000人 (約3,800戸) 2.将来人口の推計 第1次木津川市総合計画では、平成30年の人口目標を8万人として計画を進めています。 この人口の推計によると、本計画の目標年度である平成27年度の人口は、約73,500人となり、 平成21年度末(住民基本台帳)の人口と比較すると約5%の増加が見込まれます。 図 将来人口の推計 (人) 90,000 80,000 80,000 73,500 69,789 70,000 平成 21 年から約 5%の増加 60,000 平成21年 平成 27 年 平成30年 資料:第 1 次木津川市総合計画 7 第3章 計画の概要 3-1.計画の目的 本計画は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」(以下「地球温暖化対策推進法」とい う。)第20条の3の規定に基づき、市自らの事務事業に伴い排出される二酸化炭素等の温室 効果ガス排出量削減を図るとともに、市が率先して温暖化対策に取組むことにより、市民・ 事業者の主体的な取組みの促進を図ります。 ●実行計画策定の目的と期待される効果 ○市内の大規模事業者として、地球温暖化防止に貢献 ○職員一人ひとりの意識向上 ○地域住民や事業者に対する行政の率先行動 ○地方公共団体の義務の履行 ○省エネによる経費削減 3-2.計画の期間及び基準年度 本計画の期間は、2009年度(平成21年度)を基準年度として、2011年度(平成23年度)か ら2015年度(平成27年度)の5ヵ年とします。なお、計画期間中に、必要があれば見直し・ 修正を行います。 3-3.対象範囲 本実行計画で対象となる組織及び施設は、次のとおりです。 1.計画の対象範囲 原則として、市が実施するすべての事務及び事業 □市庁舎のみならず、原則としてすべての施設 □市が直接管理し、かつ、市職員が常駐する施設 □温室効果ガス排出量が特に大きく、排出量削減に向けた取組みが必要な施設 (水道施設、小学校、中学校等) 2.対象外施設 他社に委託等して行う事務または事業 □指定管理者等で他の事業者に管理を任せている施設 □市職員の取組みによる温室効果ガス削減が期待できない施設 (街路灯、公衆トイレ等) 8 なお、基準年度以降に新設された施設、または増設される施設などにおける温室効果ガス の排出量については、基準値との比較ができないため、排出量の実績数値からは除くものと します。ただし、それらの施設においても本計画に基づき温室効果ガスの排出量の調査を実 施し、温室効果ガスの排出削減に向けた取組みを行います。 表 対象組織(いずれも出先機関を含む) 市長部局、教育委員会事務局、上下水道部、議会事務局、行政委員会事務局 表 調査対象とする施設等 分 類 施設名 市役所庁舎 本庁舎、加茂支所、山城支所、北別館、第二北別館 水道施設 8取水場、6浄水場、3受水場、9ポンプ場、31配水池 保育所 相楽保育園、清水保育園、木津保育園、相楽台保育園、木津川台保育園、いづ み保育園、南加茂台保育園、やましろ保育園、(旧)当尾保育所 幼稚園 木津幼稚園、相楽幼稚園、高の原幼稚園 小学校 木津小学校(鹿背山分校含む)、相楽小学校、州見台小学校、高の原小学校、 相楽台小学校、木津川台小学校、梅美台小学校、加茂小学校、恭仁小学校、当 尾小学校、南加茂台小学校、上狛小学校、棚倉小学校 中学校 木津中学校、木津第二中学校、泉川中学校、山城中学校 その他 コミュニティバス(加茂路線)、共同浴場いずみ湯、共同浴場やすらぎの湯、 出先機関等 木津人権センター、加茂人権センター、木津児童館、老人憩いの家、清水集会 所、女性センター、木津児童クラブ、相楽児童クラブ、州見台児童クラブ、高 の原児童クラブ、相楽台児童クラブ、木津川台児童クラブ、梅美台児童クラブ、 加茂児童クラブ、恭仁児童クラブ、南加茂台児童クラブ、上狛児童クラブ、棚 倉児童クラブ、リサイクル研修ステーション、相楽療育教室、山城老人福祉セ ンター、木津川市包括支援センター、木津川市包括支援センター加茂支所、木 津川市包括支援センター山城支所、小谷児童館、木津保健センター、加茂保健 センター、山城保健センター、市営住宅下川原住宅(共用部分)、木津駅前整 備事務所、水利組合ポンプ、市内全域マンホールポンプ、加茂浄化センター、 木津学校給食センター、山城学校給食センター、南加茂台公民館、瓶原公民館、 当尾公民館、小谷上教育集会所、小谷下教育集会所、青少年山の家、加茂プラ ネタリウム館、青少年センター、加茂文化センター、発掘事務所、整理保管セ ンター、整理保管センター恭仁分室、文化財整理室・倉庫、中央図書館、加茂 図書館、山城図書館、中央体育館、スポーツセンター、梅美台テニスコート、 兜谷テニスコート、木津川台公園テニスコート、加茂プール、加茂グラウンド、 赤田川グラウンド、加茂体育館、塚穴テニスコート 9 3.対象となる温室効果ガス 本計画の温室効果ガスの削減目標の対象は、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸 化二窒素(N2O)とします。温室効果ガスのうち、その他3種類のハイドロフルオロカーボ ン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)については、温室効果ガ スの発生量が少ないことが予想されることや、 また封入量の把握が困難であることから対象 から除きます。 表 温室効果ガスの種類 ガスの種類 人為的な発生源 二酸化炭素 (CO2) 産業、民生、運輸部門などにおける燃料の燃焼に伴うものが 全温室効果ガスの9割程度を占め、温暖化への影響が大きい。 メタン (CH4) 自動車の走行に伴う排出や、燃焼に伴う排出、浄化槽の使用 や生活排水の処理に伴う排出などがある。 一酸化二窒素 (N2O) 自動車の走行に伴う排出や、燃焼に伴う排出、病院における 笑気ガスの使用などがある。 ハイドロフルオロカーボン (HFC) パーフルオロカーボン (PFC) 六フッ化硫黄 (SF6) エアゾール製品の噴射剤、カーエアコンや冷蔵庫の冷媒、断 熱発泡剤などに使用。 半導体等製造用や電子部品などの不活性液体などとして使 用。 変電設備に封入される電気絶縁ガスや半導体等製造用など として使用。 10 第 4 章 温室効果ガスの排出状況 4-1.温室効果ガスの総排出量 平成21年度における(平成21年4月から平成22年3月まで)本市の事務及び事業に伴う温室 効果ガスの総排出量を二酸化炭素に換算すると約5,804,160kg(二酸化炭素換算。以下、同 じ。)です。 基準年度:平成21年度 総排出量:5,804,160kg-CO2 4-2.温室効果ガスの発生状況内訳 二酸化炭素の排出量を発生源別にみると、施設の管理運営のための電気使用に起因する 排出量が79.3%を占めています。そのうちの約半分は水道施設の稼動によるものです。 次に木津学校給食センターの給湯機の運転や市役所本庁舎の空調設備の運転等に伴うLPG (プロパンガス)の使用に起因する排出量が5.3%、2つの共同浴場や山城学校給食センター の給湯用ボイラーの運転に伴うA重油の使用に起因する排出量が5.2%となっています。電気 使用量、LPG、A重油の使用量で、全体の排出量の89.8%を占めています。 二酸化炭素の排出量の79.3%を電気が占める 二酸化炭素の排出量を施設別にみると、水道施設からの排出が40.4%と最も多く、以下市 役所本庁舎が9.4%、加茂浄化センターが6.7%、木津学校給食センターが3.3%、共同浴場い づみ湯が2.9%となっています。 二酸化炭素の排出量の40.4%を水道施設が占める ガソリン 2.4% A重油 5.2% 軽油 0.9% その他 37.3% その他 1.9% 共同浴場 いづみ湯 2.9% 灯油 2.9% LPG 5.3% 都市ガス 2.1% 図 水道施設 40.4% 木津学校 給食セン ター 3.3% 電気 79.3% 発生源別二酸化炭素排出割合 図 11 加茂浄化 センター 6.7% 市役所 本庁舎 9.4% 施設別二酸化炭素排出割合 【表 排出源別活動量及び排出量】 対象項目 活動単位 活動量データ 燃 料 使 用 量 温室効果ガス排出量 CO2換算(単位:kg-CO2) 141,370 167,643 48,977 303,831 307,972 121,222 4,601,139 ガソリン L 60,891 灯油 L 66,957 軽油 L 18,635 A重油 L 112,130 LPG(プロパンガス) ㎥ 78,936 都市ガス ㎥ 41,172 kWh 12,960,953 電気使用量 (一般電気事業者) その他 112,006 合計 5,804,160 ※温室効果ガス排出量の算定方法については、『資料 温室効果ガス排出量の算定方法』 (P.22~P.25)を参照のこと 12 第5章 温室効果ガスの排出削減の取組み 5-1.削減に向けた基本的な考え方 温室効果ガス削減のための取組み内容は、職員一人ひとりの心がけですぐに実施できるこ とが少なくないものの、部署間の調整が必要なものや、事前の準備・調査が必要なものまで 様々です。 そこで、取組み項目を「運用改善による取組み」と「公共施設の改修・新築時等に検討す る項目」の二つに分類して実施します。また、運用改善による取組みについては、各職員に 取組みに対する意識付けを行うことを目的として、さらに以下のように分類するものとしま す。 ■運用改善による取組み ●電気使用量削減 ●公用車の走行量と燃料使用量削減 ●その他燃料使用量削減 ●用紙使用量削減 ●ごみ減量 ●節水 ●個人で取組める項目 職場の形態にかかわらず、職員一人ひとり が今すぐ取組めることです。 ●組織・施設全体で取組む項目 施設単位での管理として取組むことです。 費用を要する取組みについては、 温暖化防止 への貢献度の大きさや費用対効果などを見 極めたうえで順次実施します。 ■公共施設の改修・新築時等に検討する項目 公共施設の改修や新築時、設備更新時は、省エネタイプの設備を導入検討するチャンスで す。公共施設の改修・新築時には、施設の仕様検討の段階で各項目の導入可否について検討 し、費用対効果及びその他の条件を十分に考慮したうえで導入の有無について決定します。 また、建物や施設の新設に係る温室効果ガスの増加分は総排出量に加算しないこととしま したが、施設新設にあたっては、断熱構造の強化、省エネタイプの機器の導入などに努める とともに、太陽光発電などの自然エネルギーの導入を進めていきます。 5-2.削減目標 本市では、市が行う全ての事務及び事業を対象に、平成21年度を基準年度として、温室効 果ガス総排出量を平成27年度までに6%削減させることを目標とします。 ●木津川市温室効果ガス総排出量削減目標 基準年度排出量に対して6%削減 平成 21 年度(基準年度) 5,804 ト ン 平成 27 年度(目標年度) 5,455 トン 13 5-3.温室効果ガスの排出量削減に向けた取組み 1.電気使用量削減に向けた取組み (1)個人で取組める項目 ・電気器具は待機電力の削除に努めます。 ・OA 機器の電源管理を徹底します。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・クールビズ及びウォームビズを励行します。 ・室内温度の管理の適正化。原則、暖房 20℃、冷房 28℃とします。 ・使用していない部屋の冷暖房機器の電源管理を徹底します。 ・植物(ゴーヤ、ふうせんかずら、朝顔など)によるグリーンカーテンを設置するよう 努めます。また、打ち水で涼気をとります。 ・冷暖房機器のフィルターをこまめに掃除するよう努めます。 ・夏場はファンや扇風機を有効的に使用し、空調効果を高めます。 ・可能な限り、冬季は太陽光を取り入れ、夏季は窓を開けるなど、冷暖房機器に頼らな い自然の温度管理を心掛けます。 ・更衣室、会議室、トイレ、使用していない部屋等の消灯、業務に支障のない範囲での 昼休みの消灯、残業時においても支障のない範囲での消灯を徹底します。 ・執務に影響のない箇所の蛍光灯の間引きを実施します。 (廊下、トイレなど) ・白熱電球、蛍光灯の LED への移行を図ります。 (LED 電球は、蛍光灯より暗いため、特に留意が必要) ・ノー残業デーの徹底を図り、事務室で使用する電気使用量を削減します。 ・更新時には、省エネタイプ製品を優先的に導入します。 ・庁舎内に設置しているテレビは、必要時を除き電源を切ります。 ・エレベーター・エスカレーターの利用を控え、できる限り階段の利用に努めます。 ・非常灯を省エネタイプへ変更します。 ・プリンター・コピー機の省エネモードの設定を行います。 ・パソコンを省エネモードに限定し、キーボードに触れていない時間は、短時間で省エ ネモードになるように設定します。 ・施設利用者への周知・PR(ポスター掲示など)を行います。 2.公用車の走行量及び燃料使用量削減に向けた取組み (1)個人で取組める項目 ・公用車運転時、急発進・急加速や空ふかしの排除、アイドリングストップなどの省エ ネ運転を行います。 ・近隣地への外出については、できる限り徒歩または自転車を利用します。 ・公用車の利用回数をできるだけ減らすよう心掛けます。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・外出時、公用車を使用する場合は、乗り合いや計画的な移動を行います。 ・出張時は、極力公共交通機関の利用に努めます。 ・古い公用車を「低燃費車」・「低公害車」などに更新を図ります。 ・コミュニティバスの運行について、省エネ車両を導入するよう業者へ働きかけます。 14 3.その他の燃料(灯油・A 重油等)使用量削減に向けた取組み (1)個人で取組める項目 ・ガス給湯器を必要以上に使用しないようにし、使用が終われば消火を行います。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・シャワー使用時、使用終了毎にボイラー消火確認を徹底します。 4.用紙使用量削減に向けた取組み (1)個人で取組める項目 ・ファックスの受信用紙は、ミスコピーや不用紙の裏面利用を行います。 ・省略が可能な添書、ファックス送信票は省略します。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・コピー紙など、紙ごみの減量に努めます。(裏紙利用、両面印刷、古封筒の利用) ・ペーパーレス化普及のため、グループウェア(マイウェブ)の利用促進に努めます。 ・会議用資料や事務書類の簡素化に努めます。 5.ごみ減量に向けた取組み (1)個人で取組める項目 ・ごみの分別を徹底し、燃やすごみの量を削減します。 ・商品購入時に、できるだけ包装やレジ袋などを断ります。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・梱包材やプリンターのトナー類は業者によるリサイクルを徹底させます。 ・共通物品の購入について、詰め替え可能商品を優先的に購入します。 ・物品の再使用(リユース)を推進します。 6.節水に関する取組み (1)個人で取組める項目 ・手洗い、食器洗いの際は、水をこまめに止めて日常的な節水に努めます。 ・水漏れ点検を徹底します。 (2)組織・施設全体で取組む項目 ・園児・児童が手洗い、うがいをした後、水道の蛇口を確実に閉めるようにこどもたち に指導の徹底を図ります。 ・雨水タンクを設置し、木々や花そして打ち水などの散水に利用します。 ・来庁者の湯茶の接待を廃止します。 ・トイレへの擬音装置の取り付けを行います。 15 (参考)温室効果ガス排出量の多い部門の取組み 水道施設 水道施設における温室効果ガス排出量は、市役所全体の40%を占めているため、その削減 に向けた取組みをすすめる必要があります。給水人口が伸びている状況の中で浄水場や加圧 ポンプ設備等を中心とした各水道施設にかかる電力使用量も、増加せざるを得ないことにな りますが、日常的に適正な運転管理を努めるとともに、設備更新等の老朽化対策に加え、配 水本管や給水管の漏水対策等によって不明水量を抑制しながら、結果的に6%削減を目標と して総合的な省エネ対策を講じていきます。 市役所公用車 温室効果ガス排出量抑制への取組みとして、公用車を購入する際は、低排出ガス車(平成 17 年基準排出ガス 75%低減レベル)かつ低燃費車(平成 22 年度燃費基準達成車)という環 境に配慮した基準を設定しています。低公害車への買替えにより、低炭素社会の実現に寄与 するとともに燃費性能の優れた車を導入することで燃料費の削減に努めます。 また、日常的には始業前点検の徹底・安全運転を励行することにより公用車の劣化を防ぐ よう職員に意識づけており、ハード面・ソフト面において温室効果ガス排出量が抑制できる よう努めます。 市役所本庁舎 市役所本庁舎においては、行政事務の効率化に影響を及ぼさない範囲において、事務室内 温度を夏季は 28℃、冬季は 20℃と設定し、夏季及び冬季以外の中間期には、独自の空調シ ステム(床に設置した送風口から空気を送り、天井部のシーリングファンによって室内の空 気を循環させることで、より効率的な空調システム)の導入や、外気を積極的に取り入れ、 自然換気を重視することで空調機器の使用を抑制しています。夏季の冷房については、割安 な夜間の電気を使用し、エネルギーを氷としてストックして昼間の冷房に使用する、「蓄熱 式空調システム」を利用することで、使用電力量を低減しています。 さらに、消費電力の抑制を図るため、契約電力量である 500 kW を超えることがないよう、 庁舎全体で消費する使用電力量の予測値が、設定した電力量を超える場合は、強制的に電力 使用を制限(空調機器等の使用制限)できるデマンドコントロールシステムを採用していま す。 また、空調設備の適正使用を図るため、集中管理システムにより全館を通じ、未使用時間 帯については空調設備の使用を強制的に制限しています。 屋内照明については、未利用階や未利用区域の完全消灯、正午から午後 1 時までの照明の 節減(必要な部分のみの点灯)を実施しています。 また、庁舎東面と西面に遮光ルーバーを設置し、庁舎内への直射日光を可能なかぎり防ぐ ことで館内温度の上昇を抑制し、かつ 3 階から 5 階の屋上部分を芝生で緑化するとともに、 敷地内においても可能な限り緑化を採用しています。あわせて、南向き壁面の一部にグリー ンカーテンを設置します。 なお、これらの緑化及び便所洗浄水については、地下水・雨水を地下タンクに貯留した水 を利用しています。 以上の取組みを通じ、温室効果ガス削減への取組みを継続するとともに、新たな工夫を展 開します。 下水道 終末処理場については、ポンプ、撹拌機等の運転方法を工夫し、より効率的な運転を行い ます。機器の更新時には省エネ型機器の導入を図ることにより、電気使用量の削減を行いま す。またその他施設・マンホールポンプの更新時には省エネ型機器の導入を図ることにより、 電気使用量の削減を行うとともに、節水型機器(トイレ、食洗機等)の使用啓発に努め、下 水処理量の削減を図ります。 16 5-4.公共施設の改修・新築時等に検討する項目 公共施設の改修や新築時、設備更新時には省エネタイプの設備導入を検討します。 1.建築物 □窓のペアガラス、壁や窓への断熱材・断熱フィルムの施工を行います。 □屋上への遮熱塗料や熱交換塗料の吹きつけなどにより建物の断熱性の向上を図ります。 □雨水タンク設置の導入を図ります。 2.空調設備 □トップランナー基準製品の導入を図ります。 トップランナー基準とは、「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」 で指定する「特定機器」の省エネ基準を、基準設定時に商品化されている製品で最も 省エネ性能が優れている機器の性能以上に設定するものです。トップランナー基準製 品を導入することにより、快適さを失わずに省エネを進めることができます。 3.電力消費機器 □デマンドコントロール装置の導入を図ります。 デマンドコントロールとは、電力負荷をコントロールしてデマンド(需要電力)を一定 値以下に抑えることです。契約電力は、過去1年間の最大ピーク時の30分間から計算 されます。(実量料金制度の場合)1年間の最大ピーク時は、大抵の場合夏季の1~2 ヵ月にすぎないにもかかわらず、電気の基本料金は常にピーク時分を払っていること になります。 そこでデマンドコントロール装置を設置することでデマンドを常に監視 し制御することで、デマンドを抑えて省エネを図ることができます。 □蛍光灯のインバータ化を図ります。 □共有部分(トイレ、洗面所、階段等)の照明に人感センサーを設置します。 4.エネルギー消費機器 □給湯器、ボイラー等の機器はトップランナー基準製品の導入を図ります。 □コジェネレーションシステムの導入を図ります。 □ヒートポンプシステムの導入を図ります。 5.新エネルギー機器の導入 □太陽光発電等の自然エネルギー設備を導入します。 17 6.その他省エネルギー化への取組み □敷地内の植栽や緑化(屋上緑化、壁面緑化を含む)を推進します。 □雨水タンク、節水コマや自動水栓を設置して節水を図ります。 □トイレに擬音装置を設置して節水を図ります。 □高圧受電設備の省エネルギー型への更新を図ります。 18 第6章 計画の推進と管理体制 6-1.推進方法 本計画の推進にあたっては、Plan(計画)→Do(実行)→Check(点検)→Action(見直 し)のPDCAサイクルが確実に回り続けるために、エネルギー使用量などの実態把握、削減目 標の設定、その実施状況のチェックを実施して、実行計画の着実な推進と継続的な改善を図 っていきます。 図 PDCA サイクル Plan 継 続 Do 計画の策定・変更 各課・施設等における実践 的 各課・施設等の実行状況のとりまとめ 改 善 Check 進捗や取組みの状況 最高責任者への報告 Action 計画の見直し 報告書の公表 19 6-2.推進体制 本計画の推進には、職員一人ひとりが自覚を持ち、意識的かつ積極的に環境へ配慮した行 動を実践していくことが不可欠ですが、そのための推進体制については下記に示すとおりと します。それぞれの役割は以下のとおりです。 図 計画の推進体制 最高責任者(市長) 政策会議 生活環境部長 地球温暖化対策環境委員会 (各課等から選出) 議長…副市長 構成員…市長、教育長、水道事業 管理者、市長公室長、総務部長等 事務局 (リサイクル研修ステーション) 全職員 1.最高責任者 事務局からの実行状況等の定期報告や、政策会議・調整会議からの改善の提案を受け、 計画の変更や、重点施策など重要事項の決定を行います。 2.地球温暖化対策環境委員会 各所属における責任者として取組みを推進します。また、所属内の職員に対し、取組 みの啓発、排出量や実行状況のチェックを行い、事務局に報告します。 3.全職員 環境委員の指導のもと、地球温暖化対策のさまざまな取組みを各自で実施します。 4.事務局 各課の実行状況の取りまとめや、環境委員に対する啓発活動など、実行計画を推進す るための庶務全般を行います。 20 5.政策会議 政策会議は、市長、副市長、教育長、水道事業管理者、市長公室長及び総務部長等で 構成し、重要事項を審議決定します。 6-3.職員に対する研修、情報提供 本計画を全庁的に展開し、推進していくためには、職員一人ひとりが本計画の目的、目標 を理解し、環境に配慮した行動を実践していくことが必要です。 そこで、次のような職員研修や情報提供を行います。 1.職員研修 本計画への理解を深め、推進することを目的に、地球温暖化問題に関する情報や温室効果 ガス排出量の削減に向けた取組みなどについて、情報提供や知識の習得に向けての研修を実 施していきます。 2.情報提供 定期的に地球温暖化問題に関する情報や本計画における重点的な取組み事項の推進など についての情報提供を行い、職員に周知を図ります。また市民・事業者等への理解と協力が 得られるよう広報を行います。 6-4.実施状況の点検・評価・公表 (1)エネルギー等の使用量を課、施設等適切な単位で、定期的に把握します。 (2)環境委員は、本実行計画の実施状況を事務局に報告します。 (3)事務局は、毎年実施状況を取りまとめ、最高責任者に報告します。 (4)最高責任者は事務局からの報告を基に、総合的な評価を行います。この時、必要に 応じて、地球温暖化対策環境委員会を開催します。 (5)取組み状況及びその結果については、全職員に周知するとともに、年度ごとに広 報誌や市ホームページ等により公表します。 21 資料 温室効果ガス排出量の算定方法 1.各温室効果ガス排出量の算定方法 各温室効果ガス排出量は、活動の量(活動量)に、排出係数を乗じることにより得られます。 (各温室効果ガスの排出量)=(排出原因活動の活動量)×(排出係数) 2.温室効果ガス総排出量の算定方法 各温室効果ガスの排出量に、各ガスの地球温暖化係数を乗じ、一つの単位に置き換え、合 算することで総排出量として示すことができます。 (温室効果ガス総排出量)=(各温室効果ガスの排出量)×(地球温暖化係数) <温室効果ガス別の地球温暖化係数> 温室効果ガスの種類 地球温暖化係数 二酸化炭素(CO2) 1 メタン(CH4) 21 一酸化二窒素(N2O) 310 ハイドロフルオロカーボン類(HFCs) 140~11,700 パーフルオロカーボン類(PFCs) 6,500~9,200 六ふっ化硫黄(SF6) 23,900 3.排出量算定に用いた排出係数 本市の活動に関わる温室効果ガスの算定に用いる「排出係数」は、平成18年3月24日一部 改正による「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第3条 排出係数一覧表」を用いて 算出します。 二酸化炭素 調査項目 ガソリン 灯油 軽油 A重油 LPG(プロパンガス) 都市ガス 電気 調査単位 L L L L ㎥ ㎥ kWh 排出係数 2.322 2.489 2.619 2.710 3.000 2.080 0.355 地球温暖化係数 1 1 1 1 1 1 1 メタン ガス機関またはガソリン機関(自動車に用いられるものを除く。)における燃料の使用に 伴う排出 調査項目 調査単位 排出係数 地球温暖化係数 LPG(プロパンガス) ㎥ 0.054 21 都市ガス ㎥ 0.054 21 家庭用機器(こんろ、湯沸器、ストーブその他の一般消費者が通常生活の用に供する機械器 具をいう。)における燃料の使用に伴う排出 調査項目 調査単位 排出係数 地球温暖化係数 灯油 L 0.0095 21 LPG(プロパンガス) ㎥ 0.0045 21 都市ガス ㎥ 0.0045 21 22 浄化槽によるし尿及び雑排水の処理に伴う排出 調査項目 浄化槽処理対象人員 調査単位 人 排出係数 0.55 地球温暖化係数 21 下水またはし尿の処理に伴う排出 調査項目 終末処理場における処理量 調査単位 ㎥ 排出係数 0.00088 地球温暖化係数 21 メタン 自動車走行に伴う排出 調査項目 調査単位 排出係数 地球温暖化係数 ガソリン・LPGを燃料とする普通・小型乗用車 km 0.000010 21 (定員10名以下) ガソリンを燃料とする乗用車(定員11名以上) km 0.000035 21 ガソリンを燃料とする軽乗用車 km 0.000010 21 ガソリンを燃料とする普通貨物車 km 0.000035 21 ガソリンを燃料とする小型貨物車 km 0.000015 21 ガソリンを燃料とする軽貨物車 km 0.000011 21 ガソリンを燃料とする特殊用途車 km 0.000035 21 軽油を燃料とする普通・小型乗用車 km 0.000002 21 (定員10名以下) 軽油を燃料とする乗用車 km 0.000017 21 (定員11名以上) 軽油を燃料とする普通貨物車 km 0.000015 21 軽油を燃料とする小型貨物車 km 0.0000076 21 軽油を燃料とする特殊用途車 km 0.000013 21 ガソリンを燃料とするハイブリッド普通・小型 km 0.000010 21 自動車(定員10名以下) ガソリンを燃料とするハイブリッド・乗用車 km 0.000035 21 (定員11名以上) ガソリンを燃料とするハイブリッド・普通貨物 km 0.000035 21 車 ガソリンを燃料とするハイブリッド・小型貨物 km 0.000015 21 車 ガソリンを燃料とするハイブリッド・軽貨物車 km 0.000011 21 ガソリンを燃料とするハイブリッド・特殊用途 km 0.000035 21 車 ※ハイブリッド自動車は、道路運送車両法上、普通・小型自動車の規定を準用しており、当 面当該ハイブリッド自動車の燃料(ガソリン、軽油)・用途(「普通・小型乗用車(定員10名 以下)」等)に応じた自動車の区分による排出係数を適用して算定する。(実行計画策定マニ ュアル及び温室効果ガス総排出量算定方法ガイドラインより抜粋。平成19年3月環境省) 23 一酸化二窒素 ガス機関またはガソリン機関(自動車に用いられるものを除く。)における燃料の使用に 伴う排出 調査項目 調査単位 排出係数 地球温暖化係数 LPG(プロパンガス) ㎥ 0.00062 310 都市ガス ㎥ 0.00062 310 ディーゼル機関における燃料の使用に伴う排出 調査項目 灯油 軽油 A重油 LPG(プロパンガス) 都市ガス 調査単位 L L L ㎥ ㎥ 排出係数 0.0017 0.0017 0.0017 0.0017 0.0017 地球温暖化係数 310 310 310 310 310 家庭用機器(こんろ、湯沸器、ストーブその他の一般消費者が通常生活の用に供する機械器 具をいう。)における燃料の使用に伴う排出 調査項目 調査単位 排出係数 地球温暖化係数 灯油 L 0.00057 310 LPG(プロパンガス) ㎥ 0.00009 310 都市ガス ㎥ 0.00009 310 浄化槽によるし尿及び雑排水の処理に伴う排出 調査項目 浄化槽処理対象人員 調査単位 人 排出係数 0.022 地球温暖化係数 310 下水またはし尿の処理に伴う排出 調査項目 終末処理場における処理量 調査単位 ㎥ 排出係数 0.00016 地球温暖化係数 310 調査単位 km 排出係数 0.000029 地球温暖化係数 310 km km km km km km km 0.000041 0.000022 0.000039 0.000026 0.000022 0.000035 0.000007 310 310 310 310 310 310 310 km 0.000025 310 km km km 0.000014 0.000009 0.000025 310 310 310 一酸化二窒素 自動車走行に伴う排出 調査項目 ガソリン・LPGを燃料とする普通・小型乗用車 (定員10名以下) ガソリンを燃料とする乗用車(定員11名以上) ガソリンを燃料とする軽乗用車 ガソリンを燃料とする普通貨物車 ガソリンを燃料とする小型貨物車 ガソリンを燃料とする軽貨物車 ガソリンを燃料とする特殊用途車 軽油を燃料とする普通・小型乗用車 (定員10名以下) 軽油を燃料とする乗用車 (定員11名以上) 軽油を燃料とする普通貨物車 軽油を燃料とする小型貨物車 軽油を燃料とする特殊用途車 24 ガソリンを燃料とするハイブリッド普通・小型 自動車(定員10名以下) ガソリンを燃料とするハイブリッド・乗用車 (定員11名以上) ガソリンを燃料とするハイブリッド・普通貨物 車 ガソリンを燃料とするハイブリッド・小型貨物 車 ガソリンを燃料とするハイブリッド・軽貨物車 ガソリンを燃料とするハイブリッド・特殊用途 車 25 km 0.000029 310 km 0.000041 310 km 0.000039 310 km 0.000026 310 km km 0.000022 0.000035 310 310 用語説明 【温室効果ガス】 地球を温める性質を持つガス。水蒸気、二酸化炭素(CO2)などが代表的で、メタン(CH4)、 一酸化二窒素(N20)、フロンなどがあります。人類の活動の影響で、CO2などの大気中濃度 は近年増加し、産業革命前より約36%増加しています。京都議定書では、CO2、CH4、N20、 HFC、PFC、SF6の6種類の気体が対象となっています。 【気候変動枠組条約(気候変動に関する国際連合枠組条約)】 温室効果ガスの増加に伴う気候変動を防止するための枠組みを規定した条約。地球の気候系 に対し危険な人為的干渉を及ぼすことにならない水準において大気中の温室効果ガスの濃 度を安定化させることを究極的な目的とした条約。1992年5月に採択され、わが国は、同年6 月の地球サミットで署名を開始し、1994年3月に発効し、192ヵ国が参加しています。 【京都議定書】 1997年12月の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された議定書。2008~2012 年 の目標期間に先進各国が達成すべき温室効果ガスの削減目標(1990年比で日本6%、米7%、 EU8%の削減など)を定めるもので、アメリカの離脱やロシアの批准が遅れたことなどがあ り、発効要件を満たすのに時間を要したが、2005年2月に発効しました。 【京都メカニズム】 京都議定書において、数値目標達成のため、国内の削減努力を補完するものとして認められ た3つのメカニズム(共同実施、クリーン開発メカニズム、排出量取引)の総称。 【地球温暖化対策の推進に関する法律(地球温暖化対策推進法)】 京都議定書を受け、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取組 むための枠組みを定めたもので、1998年10月に公布されました。京都議定書目標達成計画の 策定のほか、国・地方公共団体の事務・事業についての実行計画の策定義務付け、地球温暖 化防止活動推進センターの設置などを定めています。 【地球温暖化対策推進大綱】 京都議定書目標達成計画の前の政府の2010年に向けての地球温暖化対策の計画。 温室効果ガ ス排出抑制を実行に移すことを目的として、1998年6月に決定、2002年3月に改定されました。 2005年4月に京都議定書目標達成計画が決定され、それに置き換えられました。 【京都議定書目標達成計画】 地球温暖化対策推進法に基づき、日本が京都議定書の目標を達成するため国が定めた計画。 2005年2月の京都議定書発効を受け、 地球温暖化対策推進大綱の後継として2005年4月に閣議 決定しました。 【排出係数】 温室効果ガスの排出を伴う活動の量(活動量)に乗じることによって、温室効果ガス排出量 を算定する係数。 【地球温暖化係数】 温室効果ガスの一定期間内における度合いを示す値。温室効果ガスの種類ごとで地球を暖め る度合いが違うため、二酸化炭素を『1』とした時の比で表されます。 26 【コジェネレーションシステム】 ガスタービンやディーゼルエンジンで発電する一方、その排出ガスの排熱を利用して給 湯・空調などの熱需要をまかなうエネルギーの効率的運用システムのこと。熱電供給シ ステム。 【ヒートポンプ】 水・空気などの低温の物体から熱を吸収し、高温の物体に与える装置。冷暖房や蒸発装 置などに応用。熱ポンプ。 27