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ストーリー1((くらしの中のエネルギー)

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ストーリー1((くらしの中のエネルギー)
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
ためしてみよう ! エネルギー
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
→太陽の光が当たって
照らされるから。
ためしてみよう ! エネルギー
て
どうして
朝になると
明るくなるの
かな?
エネルギーってなんだろう?
どんなはたらきをしているのかな?
どんな種類があるのかな?
しゅるい
どんな
エネルギー?
明るくすることができる
→はねが回る。
どんな
エネルギー?
エネルギー
しょう め い
照明は
どうして
かんたんに
つくのだろう?
どんな
エネルギー?
光になったり、動力になったり、
ねつ
なるなど、ほかのエネルギーに
あ つ
どんな
エネルギー?
へん か
変化させることができる
ね つ
熱エネルギー
ものを温めたりする
エネルギー
これらエネルギーとは「仕事をする力」のことなんだ。
エネルギーには
いろいろなはたらきが
あることがわかったかな?
高いところで
玉を手から
はなしてみよう。
玉は
どうなるかな?
→地面にむかって
落ちる。
エネルギーは太陽の光や風の力など
い
ち
位置エネルギー
高い位置にあるものが
もっているエネルギー
そのはたらきも
さまざまだね。
し ぜん
自然の中にもたくさんあり、
う ちゅう
宇宙や地球も大きなエネルギーによって
動いている。
どんな
エネルギー?
エネルギーは
いろいろなところに
あるんだね。
11
ためしてみよう! エネルギー
ためしてみよう! エネルギー
手をこすり
あわせてみよう。
手のひらは
どうなるかな?
えい ぞう
熱になったり、音や映像に
→手が温かくなる、
熱くなる。
10
電気エネルギー
電気エネルギーは、
1
くらしの中のエネルギー
くらしの中のエネルギー
→電気を光エネルギーに
変えることができる。
運動エネルギー
運動しているものがもつ
ストーリー
ストーリー
1
風車に風を
送ってみよう。
はねは
どうなるかな?
光エネルギー
太陽の光は地上を
せ い ちょう
わたしたちがごはんを食べて成長したり
運動ができるのも、食べたものが
エネルギーに変わるからだ。
ほかのものを動かす力がある
ク イ ズ
エネルギーは、地球が生まれたときからある ? ①ある ②ない
ポ
イ
ン
ト
エネルギー(仕事をする力)
には
いろいろな種類があるんだね。
しゅるい
学習のねらい
指導上の
ポイント
関連する単元
関連ページ
自然の中にあるエネルギーを
探してみよう。
➡身近にあるものを使ってできる実験を通してエネルギーを体感する。
➡自然界も含め身のまわりにあるさまざまな形態のエネルギーの存在に気づく。
➡エネルギーの概念を理解する。
➡エネルギーは回る力、動く力、熱を生み出す力、電気をおこす力などさまざまな形
で私たちの身のまわりにも存在している。
➡エネルギーとは「仕事をする力」のことである。
➡私たちや動植物もエネルギーを摂って生きている。
6 年 理 科 発電と電気の利用
調べてみよう! 身近なエネルギー(14 ∼ 15 ページ)
クイズの答え 正解:① ある
地球は太陽系内の微惑星が衝突を繰り返して次第に大きくなり、現在とほぼ同じ大きさになった。生まれた
ての地球は衝突時の運動エネルギーが熱エネルギーに変わることによって地表が解け、マグマオーシャンと
よばれているマグマでできた海におおわれていた。
10
■エネルギーとは
エネルギーとは、ギリシャ語の「エネルゲイア=
(仕事をする能力)
」から派生した言葉である。物
理学においては「物体が持っている仕事をする能力
保存の法則」という。
エネルギーの変換
電池
化学
エネルギー
電気分解
燃焼
吸熱反応
機関などを動かす原動力という意味でエネルギーと
な意味としての「仕事をする力」のことである。
エネルギーは熱エネルギーや運動エネルギー、光
原子炉
核
エネルギー
蛍光灯
電気
エネルギー
光
エネルギー
太陽電池
温水器
原子力発電
火力発電
今日では石油や電気なども機械や電気製品、交通
呼んでいるが、ここでいうエネルギーとは物理学的
ホタルの発光
光合成
ジュール熱
の量」がエネルギーである。
は変わらないという性質があり、これを「エネルギー
電球
電動機
水力発電
熱機関
熱
エネルギー
力学的
エネルギー
摩擦
エネルギー、電気エネルギーなどさまざまな形で私
■電気エネルギーの変換例
たちの身のまわりに存在している。
私たちがテレビを見ているとき、テレビは電気エ
■エネルギーの種類
熱
エネルギー
熱はものを温めたりする能力がある。例え
ば、手をこすりあわせると温かくなるのも、
熱エネルギーが発生しているからである。
力学的エネルギー
ものが運動しているときのエネルギーのこ
と。運動エネルギーは、位置エネルギーと
運動
あわせて「力学的エネルギー」ともよばれ、
エネルギー
その総和は常に一定である。これを「力学
的エネルギーの保存の法則」という。
高い位置にあるものは、重力によって落下し、
他のものを動かす能力がある。位置エネル
位置
「ものが高い場所にあるときに蓄
エネルギー ギーとは、
えているエネルギー」のこと。
化学
エネルギー
化学反応を起こす際に取り出すことができ
るエネルギーのこと。火力発電所では化石
燃料を燃やし(化学反応)
、熱エネルギーを
得ている。
光
エネルギー
電磁波の一種である光がもつエネルギーの
こと。また、太陽の光には植物が光合成を
行い、でんぷんや酸素をつくる能力もある。
核
エネルギー
原子核が分裂するときに発生するエネルギー
のこと。原子力発電は原子核の核エネルギー
を熱エネルギーに換え、
発電をおこなっている。
電気
エネルギー
電気は、モーターを回したり電球を光らせ
る能力がある。私たちは一次エネルギー(次
ページ参照)を電気に変換し、利用している。
■エネルギーの変換
ネルギーを消費している。画面の映像は電気エネル
ギーを光エネルギーに、音声は電気エネルギーを音
エネルギーに変換した例である。その他にも、電気
コードや画面から熱エネルギーが放出されているが、
この熱エネルギーは利用されない。
コンセント
熱
熱
光
テレビ
音
音
利用できない
熱エネルギー
利用できる
光エネルギー
電気エネルギー
音エネルギー
■動植物の命を支えるエネルギー
私たちは 1 日に 2,000∼2,500kcal のエネルギー
を摂取するが、その食物の中の糖質、タンパク質、
脂肪の栄養素がエネルギー源となる。ご飯も肉も野
菜も人間の身体に入るとさまざまに変化する。消化・
吸収され身体をつくる血や肉になり、熱を作り、活
動のエネルギーを生み出し、生命活動を支えている。
として草や穀物を食べる動物や、草食動物を食べ
る肉食動物にも同じことがいえる。食べたものがエ
ネルギーに変わるとき、人間も動物も呼気として二
エネルギーは熱エネルギーや、力学的エネルギー、
酸化炭素を排出し、不要なものを排泄する。
光エネルギー、電気エネルギーなどさまざまな形で
一方、植物は太陽の光エネルギーと空気中の二酸
存在し、また、熱や光、電気などいろいろなものに
化炭素を吸収して光合成を行い、酸素を大気中に放
姿を変える。これを「エネルギーの変換」といい、
出し炭水化物をつくる。植物はでんぷんなどの形で
ジュール(J)という単位で統一して扱うことがで
太陽のエネルギーを養分として貯える。人間も動物
きる。
も食物の栄養分を通して太陽のエネルギーを 食べ
また、エネルギーは姿を変える前と後でその総和
て いることになる。
11
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
さがしてみよう ! エネルギー
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
さがしてみよう ! エネルギー
くらしの中の
エネルギーを
見てみよう!
見えないところでも
エネルギーを
使っているね!
わたしたちの身のまわりにもエネルギー
で動いているものがたくさんあるよ。
下の道具はどんなはたらきをしているのか
な?
わたしたちは電気やガス以外にもエネルギーを使っているよ。
い るい
わたしたちが毎日食べる食品や衣服など、さまざまなものを
作るためにもエネルギーが使われているんだ。
ね つ
光らせる
熱を出す
動かす
作る
音を出す
運ぶ
(5)お店
(5)お店
(5)お店
せいぞう
せいひん
石油 ・ 電気など
製造
かたづける
12
買って運ぶ
ほ ぞん
石油など
製品の運ぱん
1
くらしの中のエネルギー
くらしの中のエネルギー
➡
➡
➡
1
売る
ストーリー
ストーリー
下の絵に当てはまると思うエネルギーのはたらきはどれだろう?
製品の保存
電気
りょう り
食べる
料理する
買い物
石油など
テレビ
しょっきあら
食器洗い
ほ ぞん
ほ おん
(7)蛇口から温水(湯気)
ガス・電気など
電気
保存 ・ 保温
調理
(6)料理
ガス・電気など
(6)料理 (6)料理
りょう
ものを作るために使われるエネルギー量
アイロン
お米
10
kg
石油におきかえた量
約
3.5ℓ
約
204ℓ
約
651ℓ
お米を作るのにも
エネルギーが
必要なのね。
エネルギー
エネルギー
(7)蛇口から温水(湯気)
(7)蛇口から温水(湯気)
電気スタンド
13
さがしてみよう!
さがしてみよう!
ガスコンロ
ひつよう
けいたいがた
携帯型
デジタルオーディオ
プレーヤー
かいちゅうでんとう
懐中電灯
き
そうじ機
自動車
家
ポ
電話機
学習のねらい
指導上の
ポイント
関連する単元
12
自動車
1
1
けん
イ
ン
台
ト
わたしたちは生活の中でいろいろな
エネルギーを使っているんだね。
き かい
お米を作るためにどんな機 械 とエネ
ルギーが使われているか調べてみよう。
➡身のまわりのエネルギーの存在に気づく。
➡それらがどのような働きをし、くらしや社会に役立っているかを考える。
➡エネルギーは熱や光などさまざまな姿に変化し仕事をしている。
➡私たちは毎日のくらしでも間接的に多くのエネルギーを消費している。
4 年 社会科 住みよいくらしをつくる(電気やガスの確保)
5 年 社会科 私たちの生活と食料生産
5 年 社会科 私たちの生活と工業生産
4 年 理 科 電気の働き
5 年 理 科 電流の働き
6 年 理 科 発電と電気の利用
関連ページ
発電のしくみを見てみよう(20 ∼ 23 ページ)
関連ワークシート
② お米を作るエネルギー(62 ∼ 63 ページ)
■エネルギーの分類
日常的には機械や電気製品、交通機関などを動か
す原動力という意味で、石油やガスなどのエネルギー
資源や電気なども単にエネルギーと呼んでいる。
天然ガスや石炭、原油などの化石燃料や風力、水
力、ウランなどの自然から直接採取するエネルギー
を一次エネルギーと呼ぶ。通常、一次エネルギーは
利用しやすい形に変えて、私たちが最終的に消費す
などの石油系燃料、石炭などの固形燃料、および都
市ガスなどのガス燃料がある。
※ 11 ページ「エネルギーの変換」で述べていると
おり、物理的なエネルギーは変換の前後でエネル
電気やガス、ガソリンなど、熱や光、
動力を得るために直接的に消費する
エネルギー
間接
エネルギー
農作物や衣服、自動車などさまざ
まな製品の生産から流通、貯蔵の
ために使われるエネルギー
家庭の直接エネルギーと間接エネルギーの割合
(Mcal /年)
60,000
エネルギー消費量
る。これを二次エネルギーと呼び、電力、石油製品
直接
エネルギー
石炭
➡
米
(玄米10kg)
石油
石油製品
➡(ガソリン、灯油、軽油、重油等)
石炭、コークス、練炭など
➡(プロパン、ブタン)
天然ガス、LNG、
LPガス 等
➡
自動車
(1台)
※原材料等の製造に対する
エネルギー投入量は含まない
電気
家
(1軒)
LPガス
都市ガス
食生活
衣生活
その他
合計
(出所)資源協会
「家庭生活のライフサイクルエネルギー
(平成6年)
」
より作成
二次エネルギー
LPガス
自動車
生活項目
(利用しやすく加工等したもの)
➡
住生活
ものの生産に必要な間接エネルギー量
(製品投入エネルギー量)
一次エネルギーと二次エネルギー
石炭、石油、天然ガス、
原子力、水力、LPガス、
地熱 等
44%
0
般的な意味でのエネルギー)には限りがあること
一次エネルギー
56%
20,000
が、私たちがくらしの中で使えるエネルギー(一
(自然から直接得られるエネルギー)
間接エネルギー
40,000
ギーの総量は変わらない(エネルギー保存の法則)
に留意する。
直接エネルギー
総称して
「ガス」
■直接エネルギーと間接エネルギー
※建材等の製造に対する
エネルギー投入量は含まない
3 万 2,000kcal
原油換算:3.5ℓ
188 万 kcal
原油換算:204ℓ
602 万 kcal
原油換算:651ℓ
(出所)
お米:科学技術庁
(現文部科学省)
資料
自動車:日産自動車株式会社
「サステナビリティレポート 2014」
家:住友林業株式会社
「SCRレポート 2014」
電気やガス、ガソリンなどは、直接的に消費する
■ものの輸送などにかかるエネルギー
エネルギーである。これに対し、間接エネルギーは、
私たちが間接的に消費している製品などの輸送に
目には見えないが生活必需品などの生産・加工の過
かかるエネルギーは、最終エネルギー消費の 8.6%
程や、製品を輸送する段階で使われるエネルギーで
※1
ある。目に見えないだけに実感しにくいものである
消費の 17.2%※ 1 を占めている。
が、私たちのくらしを支えるために、意外に多くの
食料の場合、現代は物流や鮮度管理技術の向上、
エネルギーが使われている。
チェーンストアの全国展開などにより、長距離輸送
製品の間接エネルギーは、消費者がそれを使用す
された食料を安価に入手することができるように
る期間の長短にかかわりなく一定量である。一方、
なった。しかし、フード・マイレージ※ 2 の観点か
直接エネルギーは製品を使用する段階で消費される
ら考えると、食料と同時にエネルギーを消費してい
ことから期間の長短に比例する。消費生活に必要と
ることを理解させたい。
なるエネルギーをトータルで考えると、直接エネル
ギーだけでなく間接エネルギーまで含めた製品のラ
イフサイクルエネルギーを考える必要がある。
を占めている。また、石油製品の最終エネルギー
※ 1(出所)経済産業省資源エネルギー庁「総合エネルギー統計 エネルギーバラ
ンス表」
(2013年度)より算出
※ 2 フード・マイレージ(食料を運ぶのにかかったエネルギーを表す指標)に
ついては 51 ページ参照。
13
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
調べてみよう ! 身近なエネルギー
ストーリー1 くらしの中のエネルギー
調べてみよう ! 身近なエネルギー
朝おきてから、
夜、ねるまでの間に
どんなエネルギーを
使っているかな?
◎家庭で使われている
しゅ るい
エネルギーの種類
(2013年度)
その他 1%
とう ゆ
灯油
◎家庭での
電気の使われ方
(2009年度)
20%
エネルギー
種別
LPガス
11%
れいぞう こ
電気冷蔵庫
14%
その他
40%
電気
49%
しょうめい
しょっき かんそう き
わたしたちは、電気やガス、
灯油を家の中のどこで、
どんな時に使っているのかな?
食器洗い乾燥機 4%
都市ガス
19%
とう ゆ
照明器具
13%
用途別
(電気)
テレビ
9%
エアコン
7%
べん ざ
電気便座 4%
エコキュート 4%
き
電気温水器
※2009年は、冷夏・暖冬の影響で、エアコンの消費量が少ない。
き しょう
れい か だんとう
電力会社
朝
14
15
身近なエネルギー
し ようりょう
身近なエネルギー
ガス会社
▲
1
調べてみよう!
調べてみよう!
電力会社やガス会社からとどく
﹁使用量のお知らせ﹂
を家族の人に見せてもらおう。
くらしの中のエネルギー
▲
わたしたちは
一日中エネルギーを
使って生活して
いるのね。
くらしの中のエネルギー
エアコンの使われ方は、その年の
気象によって変わるよ。この年は冷夏暖冬で
あまりエアコンを使わなかったんだね。
1
ストーリー
ストーリー
(出所)日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧(2015年版)
」
5%
(出所)資源エネルギー庁 平成21年度民生部門エネルギー消費実態調査
より日本エネルギー経済研究所が試算
および機器の使用に関する補足調査
(1,448件)
ク イ ズ
夜
家庭で一番電気を
使う時間は ?
①午前 6 時から
8 時ころ
②午後 0 時から
2 時ころ
③午後 6 時から
8 時ころ
ポ
イ
ン
ト
エネルギーはわたしたちのくらしに
欠かせないよ。
か
学習のねらい
指導上の
ポイント
関連する単元
関連ページ
関連ワークシート
みんなの家で一か月間に使っている
りょう
電気やガスの量を調べてみよう。
➡家庭生活で使われるエネルギーの種類について理解する。
➡私たちの生活にはエネルギーを含めたライフラインが不可欠となっていることに気
づき、その利用について考える。
➡電気エネルギーの利便性に気づく。
➡私たちは朝起きてから夜寝るまでさまざまな用途でエネルギーを利用している。
➡家庭生活では電気やガス、灯油、ガソリンなどを使っている。
➡私たちが快適な生活を送れるのはエネルギーのおかげである。
➡中でも電気の利用が最も多く、私たちの生活に不可欠なエネルギーである。
4 年 社会科 住みよいくらしをつくる(電気やガスの確保)
6 年 理 科 発電と電気の利用
電気の道のりをさかのぼってみよう(18 ∼ 19 ページ)
省エネしよう!(50 ∼ 51 ページ)
③ もしもエネルギーが使えなかったら(64 ∼ 65 ページ)
④ わたしの家の電気・ガスの使用量(66 ∼ 67 ページ)
クイズの答え 正解:③ 午後 6 時から 8 時ころ
家庭では、夕食の時間帯に電気の消費量が高くなる
(冬は午前 6 時台も消費量が多い)
。
(児童用 51 ページ参照)
14
日常生活におけるエネルギー消費は時代とともに
■一日に使うエネルギー
大きく変わっている。
「家庭におけるエネルギー利
起床から就寝まで毎日の習慣となっている行動や
用の変化」については 9 ページのグラフを参照。
居間や台所、風呂場などの生活空間と関連付けなが
1965 年には石炭が最も多かったが、1980 年以降、
ら、使ったエネルギーについて思い起こさせる。
電気の消費割合が最も多くなっている。
「家計のエネルギー関連消費支出の変化」を見ると、
〈朝のイラスト〉
電気に次いでガソリンの支出が多くなっている。
ごはんを作るために
ガスや水道を使う
キッチン
■家庭における電気の利用用途
電気冷蔵庫に食品を
冷蔵保管している
ダイニング・リビング
洗面
電気製品の中で最も多く電気を消費しているのは
冷蔵庫(14%)である。続いて照明器具、テレビ、
部屋を掃除するため、
掃除機をかける
エアコンの順番に消費電力量が多く、この 4 つの製
ほど前はエアコンの割合が高かったが、製品の省電
給湯器のお湯で顔を洗う
など
し、2012 年は冷夏暖冬の影響により、構成費がと
〈夜のイラスト〉
キッチン
品で家庭全体の 3 分の 2 以上を占めている。10 年
エアコンで部屋を暖める
(涼しくする)
力化と買い換えが進み、構成比が低くなった(ただ
。一方、常に通電している
りわけ低くなっている)
冷蔵庫や使用時間、箇所の多い照明の構成比が高く
給湯器のお湯で食器を洗う
なった。
主な電気製品の保有台数(100世帯当たりの台数)
照明器具で明かりを照らす
ダイニング・リビング
300
250
石油ストーブで部屋を
暖める
テレビを見る
(台/100世帯)
携帯電話
デジタルカメラ
DVD機器
ファクシミリ
パソコン
カラーテレビ
エアコン
温水洗浄便座
200
など
150
100
50
■家庭におけるエネルギー利用の変化
0
1967 1972 1977 1982 1987 1992 1997 2002 2007 2012 2014(年)
家計のエネルギー関連消費支出の変化
(出所)内閣府
「消費動向調査」
(2014年3月)
(円/世帯・年)
300,000
250,000
電気
LPガス
ガソリン
灯油
都市ガス
その他
200,000
293,183
254,461
262,316
43.7%
214,605
45.7%
174,955
■待機時消費電力
42.2%
ンや液晶表示が機能しているためスイッチを切って
41.6%
150,000
100,000
27,178
50,000
42.4%
0
も電力を消費する機器がある。この電力を「待機電
35.5%
1965
41,361
3.7%
18.7%
9.6%
5.3% 42.6%
20.3%
1970
20.3%
22.9%
20.6%
24.8%
26.0%
14.4%
14.4%
14.8%
17.0% 16.3%
16.3%
12.3%
15.2%
11.1%
8.4%
13.0%
12.5%
9.5%
8.7% 11.5% 1.2%
0.2%
0.1% 7.5% 0.1% 7.8% 0.1%
5.8%
6.6%
1990
力(待機時消費電力)
」という。現在この待機電力が、
家庭の年間全電力消費量の約 5%(待機時消費電力
9.9%
1980
テレビ、洗濯機などの電気製品の中には、マイコ
2000
2005
※その他は石炭、薪、木炭など。
※二人以上の勤労者世帯。1990年までは農林漁家世帯を除く。
2013
(年度)
(出所)総務省「家計調査年報」
※
を占めている。
量 228kWh /年・世帯)
電気製品を使用していない時はこまめに主電源を
オフにしたり、プラグをコンセントから抜く習慣が
大切である。
※省エネルギーセンター「平成 24 年度エネルギー使用合理化
促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書 」
15
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