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平成25年度特定保健指導事業の実施結果を報告します

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平成25年度特定保健指導事業の実施結果を報告します
平成26年11月17日
にご用心
兵庫県建築健康保険組合
平成25年度特定保健指導事業の実施結果を報告します。
兵庫県建築健康保険組合では平成 21 年より、厚生労働省の指示・監督の下、メタボリッ
クシンドロームの改善に特化した「特定保健指導事業」を実施しています。
特定保健指導事業とは、腹囲の基準(男性 85cm以上・女性 90cm以上)や BMI の肥
満度を初めとし、その他、血糖値や中性脂肪値、血圧、喫煙の有無からその方の生活習慣
病リスクを判定し、事前に予防をしていこうという国を挙げての健康予防事業です。当組
合では、次年度以降もより組合員の皆様に喜んでいただける事業展開を行うべく、今年度
の事業分析を行いました。ここではその一部をご報告させていただきます。
●実施時期:2013 年 10 月∼2014 年 9 月
●実施委託機関:株式会社 全国訪問健康指導協会(保健師・看護師・管理栄養士にて実施)
●事業参加人数:申し込み合計 24 名
初回面談実施者合計 21 名(初回面談実施率 87.5%)
●支援内容:健診結果によるリスク分析により下記 2 つのコースで実施いたしました。
9名
A.動機付け支援コース(健診結果より比較的リスクが低い対象者向け)
動機付け支援コース
〔6ヵ月後〕
〔スタート〕
電話フォロー
初回面談
+
+
WEBツールの活用
B.積極的支援コース(健診結果より比較的リスクが高い対象者向け)
積極的支援コース
支援レポート
12 名
〔スタート〕
〔1ヵ月後〕
〔3ヶ月後〕
〔6ヵ月後〕
初回面談
電話フォロー
2回目面談
電話フォロー
+
支援レポート
WEBツールの活用
※ 指導コースは昨年度と同様のプランです。
+
支援レポート
WEBツールの活用
① 申し込み者 24 名の健診結果の特徴
100%
80%
60%
40%
20%
0%
BMI・体重
腹囲
血圧
血糖・
HbA1c
中性脂肪
HDL-C
LDL-C
肝機能
尿酸
該当割合
57.1%
90.5%
52.4%
47.6%
61.9%
14.3%
66.7%
66.7%
0.0%
他健保平均
71.5%
87.6%
58.2%
43.5%
46.6%
12.5%
67.5%
51.5%
2.3%
⇒申し込み者 24 名の健診データを分析した結果となります。参加者に占める異常のある血
液検査項目の割合を見ると、上位より①LDL コレステロール(66.7%)①肝機能(66.7%)
③中性脂肪(61.9%)に異常のある方が多い傾向が見られています。
委託先業者が事業を実施している他健保平均(約 420 団体)と比較した際、当健保では
血液検査においては LDL コレステロール、肝機能の異常該当者が多くなっていることが
伺えます。
② 面談実施者 21 名の生活習慣問題点の特徴
100%
80%
60%
40%
20%
0%
活動 量
飲料 習慣
間 食習慣
飲酒習 慣
夕 食の量と時 間
喫煙
疲労回 復
ス トレス解消
割合
95.2%
42.9%
81.0%
76.2%
71.4%
23.8%
47.6%
HSK平均
90.8%
44.7%
56.5%
55.0%
59.6%
36.6%
47.1%
⇒初回面談時に聞き取りにて対象者の健診データ悪化要因を調査いたしました。要因は「活
動量不足」「間食習慣」「飲酒習慣」が上位 3 位を占めており、4 位の「夕食の量と時間」
も 7 割を超える対象者が該当しています。
中でも「飲酒習慣」においては毎年上位 3 位内に入って
おり当組合員の特徴となっています。
また、今年度の対象者においては間食習慣にも問題が多く、
特に「夕食後の間食の頻度」では、75%を超える対象者が
該当しており、右図からもわかる通り他健保比較においても
かなり割合が高いことが伺えます。
夕食後の間食の頻度(1 週間)
③ 行動目標の事例紹介
減量に対しては、難しい目標を設定してすぐに脱落してしまうよりも、小さな目標で
も長く継続していただく事が重要です。当事業において参加者が設定し、減量に成功し
た行動目標の事例をご紹介いたします。
・ 毎日体重計に乗り、体重の変化を日記に記した。
・ 夕食のご飯の量を減らした。
・ 休日の夕食量を減らした。
・ 缶コーヒーは 1 日 1 本までにした。
・ 休肝日を週に 2 日設定する。
等
④ 事業結果報告(平均体重・腹囲の変化)
初回面談時
最終評価時(約 6 ヵ月後)
平均体重
75.5kg
72.8kg
平均腹囲
90.3cm
87.9cm
⇒
⇒
−2.5kg減
−1.4cm減
事業参加者の 6 ヶ月間の事業終了後の平均体重と腹囲の変化状況です。事業参加者のう
ち、約 60%の方に体重・腹囲に減少傾向が見られました。
⑤ 事例紹介
【ケース1
初回面談時:体重 78kg 腹囲 88cm 50 代前半 男性】
血圧およびγ-GTP 値が高いが、業務におけるラジオ体操の実践以外は特に健康に対
しての取り組みはなかった対象者。初回面談時に毎日、体重計に乗り記録を付けること
(モニタリングの実践)を中心に、缶コーヒーを 1 日 1 本までにすること、夕食のご飯
の量を 2 膳から 1 膳にすることを行動目標として設定した。モニタリングの実践は繁忙
期には一時的に中断することもあったが、概ね実践を継続し、日々の体重の変化を把握。
缶コーヒー1 日 1 本の目標は 3 ヶ月目には完全に習慣化された。夕食のご飯の摂取量は
量を減らしたことにより、一時は間食習慣が定着してしまったが、その後、間食も中断。
結果、6 ヶ月後には体重が−5kgに成功(腹囲は未測定のため変化不明)。
【ケース 2 初回面談時:体重 69.9kg 腹囲 83.2cm 50 代後半
男性】
兼業農家であり、毎年、農作業の減る冬から春にかけて体重が増加することを繰り返
していた対象者。特定保健指導事業を通して生活習慣を改める必要性を認識できたとの
ことで、夕食後の間食頻度を週 5 回程度から 1∼2 回に減らし、夕食のご飯の量を 1.5 膳
から 1 膳に変更した。結果、体重が−7.4.kgに成功した(腹囲は未測定のため変化不明)。
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