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全日本ダンス協会連合会(全ダ連)の風俗営業等の規制及び業務の適正

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全日本ダンス協会連合会(全ダ連)の風俗営業等の規制及び業務の適正
全日本ダンス協会連合会(全ダ連)の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
(風営法)についての現時点の考え方
1 当連合会は、全国に119の協会(700程の教室)を抱え、1万 7 千名のプロ教師
を検定してきた公益社団法人です。当連合会は、平成10年より風営法の指定を受け、組
織として資格認定委員会、倫理審査会、ダンス教授所及びジュニア育成教室認定委員会、
ウェルフェアダンス(車いす等)指導員認定委員会等を設け、認定講習(ダンス知識・技術の
ほか、男女間のマナー、風営法関連の法令など)を実施しております。また風営法の適用除
外となっておりますが、自主規制を行い、健全な営業を重ねるとともに、社交ダンス文化
の社会的認知の向上に寄与してまいりました。
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今日、ダンスについて、様々な角度から議論がなされておりますが、ダンス文化及び
社交ダンスの振興に寄与することを期待しております。その中で、クラブ等の営業を巡っ
て、
「朝まで営業できない」との論に端を発し、ダンスが「風俗営業」であるのはおかしい、
といった議論、すなわち風営法2条1項1号及び3号を中心とした議論が行われました。
一方、ダンスホール・ダンス教室等、飲食や接待を伴わない4号営業については、必ずしも
3号営業の様に、大きな問題となっていないと認識しております。
公表されている規制改革会議の創業・IT 等ワーキング・グループ議事概要において示さ
れた事案についても、現場での解釈・運用に一部混乱はあったようですが、警察庁の指定
対象団体の拡大、解釈運用通知発出等の対応があったと認識しております。いずれにして
も、基本的に法律レベルの問題ではないと考えられます。
3 一方、現在の 4 号の規定を廃止し、ダンス営業が全く自由となった場合、現在の規定
により規制されている暴力団等の参入、密室化、深夜・住宅街の営業、年少者の自由出入
り等の問題が想定されます。また営業としても、
「出会い系ダンスホール」等が現出する懸
念があります。したがって、なお、今日においても一定の規制が必要と考えます(勿論、「風
俗営業」としての規制を求めるものではありません)。
このように4号の規制を撤廃することに、様々な懸念があるにもかかわらず、現在の規
制が「上手く行っているから」とか、「ダンスは文化だから」といった抽象的議論により、
4号撤廃することには、反対です。
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ダンスが風俗営業と位置づけられたのは、戦後の経緯があると思われますが、当連合
会を含め、関係者の長年の努力の積み重ねにより、社交ダンスへの評価がえられてきてい
ると考えております。ただ、ダンスのうち社交ダンスは、ペアダンスとして手と身体(体
側)が異性と接触する特徴を持っている点に留意が必要です。
現行の4号においては、指定された団体が行う一定基準の講習を・試験を経た者がダンス
教室を営業する場合、正統な社交ダンスを健全に教授し、自主規制を行いつつ、風俗営業
から除外されております。また、ダンス愛好者の皆様にとっても、安心して正統なダンス
を習えるダンススクールを選択できる仕組みとなっている今日の枠組みはなお存続される
べきと考えます。
5 これまでの議論において、4号関係の議論は十分でなく、今後、実際の関係者を含め、
実態、リスク、住民、自治体などの声を十分聞いて改正案をまとめて欲しいと要望いたし
ます。ダンス文化推進議員連盟の議論において、なかなか関係団体として意見聴取の機会
を得られませんでしたが、過日、会長・事務局長に面談をいただき、また役員会における意
見聴取の機会もいただき、貴重な御指摘を頂戴いたしました。
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今後、当連合会においても、会員の皆様はもとより、ひろく御指摘ご指導を頂きなが
ら十分検討し、適正かつ安心のダンス教室運営とダンス文化振興に努めてまいる所存です
ので、関係の方々、ダンス愛好者の皆様におかれましては、引き続きよろしくご厚誼、ご
鞭撻のほどお願いいたします。
なお、当連合会幹部の発言について、その真意を表さない報道があり、会員及びダンス
愛好者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。
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