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構造ベース医薬品研究の発展にむけた 最先端の低温(クライオ)

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構造ベース医薬品研究の発展にむけた 最先端の低温(クライオ)
2016 年 4 月 4 日
各 位
本店所在地
東 京 都 千 代 田 区 麹 町
会
そ ー せ い グ ル ー プ 株 式 会 社
社
名
(コード番号
代
表
4565
2 - 4
東証マザーズ)
者
代 表 執 行 役 社 長 CEO
田 村 眞 一
問い合せ先
執 行 役 副 社 長 CFO
虎 見 英 俊
電 話 番 号
03-5210-3290 (代表)
子会社 Heptares 社、構造ベース医薬品研究の発展にむけた
最先端の低温(クライオ)電子顕微鏡法研究のコンソーシアムに参加
当社子会社である Heptares Therapeutics (ヘプタレス・セラピューティクス、以下、
「Heptares 社」)は、医薬品企業 4 社(Astex Therapeutics 社、アストラゼネカ社、グラク
ソ・スミスクライン社、UCB 社)、英国メディカル・リサーチ・カウンシルの分子生物学研
究所(MRC-LMB)、ケンブリッジ大学ナノサイエンスセンター、高機能顕微鏡メーカーであ
る FEI 社と共に、世界初となる、共同研究を目的としたケンブリッジ―製薬企業低温(クラ
イオ)電子顕微鏡(以下、cryo-EM)コンソーシアムの設立を発表しました。
このコンソーシアムは、タンパク質の構造を分子レベルで解析するための 3 次元情報を
得ることが出来る、新たな分析技術である低温電子顕微鏡(cryo-EM)の有用性について評
価することを目的としています。X 線結晶構造解析法や核磁気共鳴分光法のような伝統的な
構造解析手法と共に、cryo-EM は複雑な分子集合の構造体を原子レベルに近い精度で明らか
にすることができます。このような詳細な情報は研究対象となるタンパク質の構造と機能
に関する理解を深めるのに有用であり、G タンパク質共役受容体(GPCR)をはじめとする特
定のタンパク質を対象とした新規医薬品のデザイン技術を進歩させます。
cryo-EM 領域におけるパイオニアであり Heptares 社の共同創立者でもある、MRC-LMB の
リチャード・ハドソンは、次のように述べています。「多くの人々が長年に渡り開発に携
わってきた cryo-EM が、いよいよ構造生物学の主流となるに至ったことを喜ばしく感じて
います。とりわけ、製薬企業がこの技術を医薬品開発にむけて評価することを望んでいるこ
とに満足しております。」
FEI のライフサイエンス事業のヴァイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務め
るピーター・フラストファーは次のように述べています。「cryo-EM の 3D モデルを活用す
ることにより、他の方法においてはサンプル調製が困難であったり、分子が大きく複雑であ
るゆえにこれまでは解析が出来なかったりした、タンパク質による分子機械の働きを理解
することが可能になります。この手法は一流の大学研究者らに瞬く間に浸透し、これから医
薬品業界の早期の探索から開発の段階において有用性が評価されようとしています。」
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Heptares 社の Chief Scientific Officer であり共同創設者であるフィオナ・マーシャル
は次のように述べております。
「cryo-EM 分野の飛躍的な発展は、膜タンパク質複合体の微細構造を解析する我々の技術
に革新をもたらします。cryo-EM は構造ベースドラッグデザインの今後を左右していく段階
に到達しており、Heptares 社はその開発の第一線を担ってまいります。」
<ご参考>
Heptares 社について
Heptares 社は、広範囲のヒト疾患に関連する 375 個の受容体のスーパーファミリーであ
る G タンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした創薬を行う医薬品開発企業です。同社独自
の構造ベースドラッグデザイン技術を利用することにより、臨床的な有用性は証明されて
いるものの、これまで創薬が困難であった GPCR を標的とした医薬品の創出が可能となりま
す。加えて、StaR@タンパク質は優れた抗体と生物学的な裏づけを持つ研究を目的とした免
疫源であると証明されています。このアプローチを使用して、同社はアルツハイマー病、統
合失調症、片頭痛、依存症、代謝疾患等の治療法を革新する可能性を有する、画期的なパイ
プラインを構築しています。
同社はアルツハイマー病や統合失調症の認知機能障害並びに認知症の治療を目的として、
ファースト・イン・クラスの選択的ムスカリン M1 受容体作動薬を含むリードアセットにつ
いて、基礎研究から臨床試験に至るまで研究開発を進めています。第Ⅰ相臨床試験の結果
は、この化合物が他のサブタイプよりも M1 受容体に対して優れた選択性を示すことをヒト
においても確認し、これまでの前臨床試験の結果をさらに強固なものにしました。Heptares
社独自のパイプライン、並びに提携先へ導出した複数の適応における医薬品候補化合物に
ついて、今後臨床試験での検討を目指しています。
Heptares 社は新規開発候補品や技術提供について、既に Pfizer 社、AstraZeneca 社、
Medlmmune 社、MorphoSys 社、Teva 社等をはじめとする大手製薬会社やバイオテクノロジー
企業と提携しています。
詳細については、www.heptares.comとwww.sosei.comをご覧ください。
HEPTARESは、EU、スイス、米国と日本における登録商標です。
そーせいグループについて
そーせいグループはグローバルに医薬品開発に取り組む日本発バイオ医薬品企業です。
そーせいグループのビジネスモデルの根幹にあるのは、新規・差別化可能な開発品および
基盤技術の探索、それらの非臨床・臨床開発の支援、開発・販売提携等を通じて世界中の
患者さんに新たな医薬品を届けることです。
詳細については、 www.sosei.com をご覧ください。
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