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決算概要(PDF形式 809 キロバイト)

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決算概要(PDF形式 809 キロバイト)
平 成 26年 度
新 潟 県 病 院 事 業 決 算 の概 要
高度医療の提供
県民から信頼される県立病院づくり
思いやりと笑顔の看護
地域に開かれた病院づくり
新潟県病院局
Ⅰ
概況
平成26年度は、地方公営企業会計基準の見直しや消費税増税が大きく影響した。
具体的には、新会計基準への移行に伴う特別損失を計上するなどしたほか、消費税
増税により費用が増加した。
この結果、純損失は29億29百万円となった。
Ⅱ
収益的収支の状況(税抜)
●地方公営企業会計基準の見直しにより、収益・費用ともに増加
会計基準見直しによる影響
収益 +1,948 百万円 費用 +3,598 百万円
その他利益 2,067
(単位:百万円)
H25収益
損益 △1,650 百万円
入院収益 40,045
繰入金
10,575
外来収益 20,225
総額 72,912
入院収益
H26収益
外来収益
繰入金
その他利益
入院収益 40,027
長期前受金戻入
特別利益
その他利益 2,017
繰入金
11,314
外来収益 19,970
総額 74,802
長期前受金戻入 1,471
特別利益 3
長期前受金等を計上
退職給付引当金を計上
H26費用
リース会計導入等を反映
給与費 40,102
みなし償却制度廃止等を反映
給与費
材料費
経費
経費
10,122
材料費 17,793
総額 77,731
減価償却費
その他費用
賞与・法定福利費等を計上
減価償却費 4,034
特別損失 2,636
その他費用 3,044
特別損失
その他費用 2,632
H25費用
給与費 39,056
材料費 17,757
総額 73,713
経費
9,960
減価償却費 4,147
特別損失 161
<収 益 >
○ 診 療 内 容 の充 実 等 に よ り診 療 単 価 は増 加 した ものの 、患 者 数 が減 少 したた め診 療 収
益 は減 少 。
○ へき地 医 療 や高 度 専 門 医 療 などの政 策 医 療 を提 供 する病 院 への繰 入 金 は増 加 。
○ 会 計 基 準 の見 直 しに伴 い 、長 期 前 受 金 戻 入 を計 上 。
<費 用 >
○ 会 計 基 準 の見 直 しに伴 い 、特 別 損 失 や給 与 費 (退 職 給 付 費 )が増 加 。
○ 消 費 税 増 税 により材 料 費 や その他 費 用 ( 消 費 税 損 失 )が増 加 。
○ 医 療 機 器 の 更 新 に よ り そ の 他 費 用 ( 資 産 減 耗 費 ) が 増 加 し た ほか 、 病 院 設 備 の 保 守
委 託 などの増 に伴 い経 費 が増 加 。
1
Ⅲ 資 本 的 収 支 の 状 況 (税 込 )
●建設改良費の増加により、収入・支出ともに大きく増加
(単位:百万円)
H25収入
総額 2,823
(※総額は
内部留保
資金を除く)
その他収入 16
企業債 2,183
負担金交付金 570
企業債
H26収入
内部留保資金 4,372
補助金 54
負担金交付金
補助金
その他収入
内部留保資金
負担金交付金
1,472
企業債 5,950
内部留保資金 4,200
総額 7,874
補助金 421
建物費 687
H26支出
その他収入 31
その他建設改良費 384
リース債務 38
償還金 5,500
器械備品費 5,462
総額 12,074
建物費
器械備品費
建物費 413
H25支出
器械備品費
1,637
その他建設改良費
償還金
リース債務
その他建設改良費 259
その他支出
その他支出 2
償還金 4,884
総額 7,195
●平成26年度の主な建設改良費の内容
○十日町病院改築工事
○加茂病院改築基本設計の公表
○中央病院内視鏡センター等整備事業
○医療機器の整備
・ 電 子 カ ル テ シ ス テ ム の 更 新 等 (中 央 病 院 ・ が ん セン ター新 潟 病 院 等 )
・ ア ン ギ オ 装 置 (中 央 病 院 ・ 十 日 町 病 院 ・ 吉 田 病 院 ・ 新 発 田 病 院 )
・ X 線 C T 撮 影 装 置 (が ん セン ター新 潟 病 院 )
電子カルテシステム
(中央病院)
X線CT撮影装置
(がんセンター新潟病院)
2
その他支出 3
Ⅳ 平成26年度の主な取組
■医 療 の質 の向 上
①
②
③
④
十日町病院改築工事
加茂病院改築基本設計の公表
中央病院内視鏡センターの整備
電子カルテシステムの更新等(中央病院、
がんセンター新潟病院、新発田病院など)
⑤ アンギオ装置やX線CT撮影装置など高額
医療機器の整備(中央病院、吉田病院など)
⑥ 救急医療功労者厚生労働大臣表彰の受賞
(六日町病院)
◆救急医療功労者厚生労働大臣表彰◆
■患 者 サービスの向 上
① 療養環境の改善(病棟リニューアル工事(吉田病院)、エレベーター改修(松代病院)、
小児病室空調設備の更新(がんセンター新潟病院)など)
② 訪問診療や訪問看護による在宅療養の支援
③ 信頼される県立病院づくりのためのニーズ調査の実施
④ 助産師外来や緩和ケア外来、禁煙外来、糖尿病教室などの開催
⑤ 患者様に喜んでもらう各種イベントの開催(七夕コンサート、クリスマス会など)
■経 営 改 善 の推 進
①
②
③
④
⑤
DPCの効果的運用(中央病院、がんセンター新潟病院、新発田病院、十日町病院)
患者確保に向けた医療機関の地域連携推進
マネジメントシート(BSC)による経営管理
ESCO事業(民間ノウハウ活用による省エネ推進事業)の推進(がんセンター新潟病院)
診療報酬改定への適切な取組・請求漏れの防止
■医 師 ・看 護 師 等 の確 保 や育 成
① 臨床研修医の受入・定員の拡大(新発田病院
など)
② 民間紹介業者の活用・エルダー医の配置に
よる医師確保(がんセンター新潟病院など)
③ 医療クラークの配置拡充(15病院208人配置)
④ 専門・認定看護師、認定薬剤師等の育成
⑤ 充実した新人教育
⑥ 看護師養成学校への訪問PRや就職説明会等
への積極的な参加
◆新人看護師の研修◆
■その他
① 院内保育所の運営(中央病院、新発田病院)
② 中学・高校生の職場体験学習の実施
③ 県立病院附属医看護職員養成施設の設置検討
◆看護師就職説明会への出展◆
3
Ⅴ
主要統計データ
■患者数の推移
■病床利用率の推移
(単位:千人)
(単位:%)
2,000
90%
入院患者数
外来患者数
1,661
1,652
1,608
1,600
1,560
本県
83.8%
85%
1,510
80.4%
80%
74.8%
1,200
74.4%
75%
1,094
1,076
1,038
961
全国自治体病院
82.3%
73.9%
75.2% 73.4%
74.9%
70%
925
800
65%
60%
400
55%
50%
0
H22
H23
H24
H25
H26
H22
H23
H24
H25
H26
・入院は、紹介患者の増加や医師の増員などにより4病院で増加したが、医師の減員や在院日数の短縮、
外来診療へのシフト、魚沼医療再編に向けた準備などにより 11 病院で減少した。
・外来は、紹介患者の増加などにより6病院で増加したが、医師の減員や近隣診療所の開設などにより9
病院で減少した。
■医業収支比率の推移
■給与費比率の推移
110%
90%
本県
全国都道府県
100%
90%
80%
87.9% 88.2%
88.1% 88.5%
88.3%
89.9%
89.4%
86.2%
70%
84.2%
80%
60%
70%
50%
60%
40%
50%
62.1%
62.2%
62.4%
63.5%
65.5%
H22
H23
H24
H25
H26
30%
H22
H23
H24
H25
H26
※給与比率:(給与費/医業収益)×100
※医業収支比率=(医業収益/医業費用)×100
・会計基準の見直し等による医業費用の増加に
伴い、医業収支比率は 2.0 ポイント減少
・退職給付引当金の計上により給与費が増加
したため、給与費比率は 2.0 ポイント増加
■累積欠損金の推移
■企業債年度末残高の推移
(単位:百万円)
(単位:百万円)
50,000
100,000
累積欠損金
企業債年度末残高
40,000
80,000
61,116
30,000
26,518
26,318
26,142
26,570
60,000
27,954
20,000
40,000
10,000
20,000
0
57,628
55,256
53,064
53,771
H24
H25
H26
0
H22
H23
H24
H25
H22
H26
・29億29百万円の赤字収支により累積欠損金は増加
4
H23
・建設改良費の増加に伴い、企業債年度末
残高は増加
※建設改良費に充てた企業債に限る
(参考)地方公営企業会計基準の見直しの概要
1.背景
企業会計基準の見直しの進展、地方独法の会計制度の導入及び地方公会計改革
の推進などの諸状況を踏まえ、見直しが行われたもの。
2.会計基準見直しの主な内容
①
借入資本金制度の廃止
借入資本金を資本から負債に計上。
〔負債〕企業債の増加
②
〔資本〕借入資本金の減少
補助金等により取得した固定資産の新たな償却制度の導入
交付された補助金等は、固定資産の減価償却に合わせて収益として計上。
(収益計上までの間は、貸借対照表において長期前受金として計上)
〔負債〕長期前受金の計上 〔資産〕固定資産の減少 〔資本〕資本剰余金の減少
〔収益〕長期前受金戻入の計上
〔費用〕減価償却費の増加(みなし償却制度※の廃止に伴う増加)
※補助金相当を減価償却しない制度
③
引当金の計上義務化
当年度以前の事象により、将来特定の費用や損失が発生する可能性が高い
など一定要件を満たす場合は引当金として計上。
〔負債〕負債性引当金の計上 〔資産〕評価性引当金の計上
〔収益〕繰入金の増加(会計基準見直しに伴う費用増加対応分)
〔費用〕引当金繰入額を計上(退職給付費(15年分割で計上)
)
(賞与・法定福利費・PCB処理・貸倒)
④
減損会計の導入
経済的環境の変化などにより固定資産の価値が低下した場合、固定資産の
帳簿価格を適正な金額まで減額。
〔費用〕減損損失の計上(十日町病院改築に伴い、解体予定病棟の帳簿価格を減額)
〔資産〕固定資産の減少
⑤
リース会計の導入
一定要件を満たすリース取引は売買取引とみなして、資産を取得する場合
と同じ会計処理を実施。
〔負債〕リース債務の計上 〔資産〕リース資産の計上
〔費用〕経費(賃借料)の減少・減価償却費の増加
3.見直しによる影響
①
損益計算書
〔収益〕 +1,948
〔費用〕 +3,598
(単位:百万円)
〔損益〕 △1,650
②
貸借対照表
〔資産〕 △3,882
〔負債〕+62,200
〔資本〕△66,082
5
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