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東京都立産業技術高等専門学校 情報通信コース 齋藤 敏治

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東京都立産業技術高等専門学校 情報通信コース 齋藤 敏治
東京都立産業技術高等専門学校
情報通信コース
齋藤 敏治
2月5日 長岡技術科学大学
基礎学力向上に関する勉強会
産業技術高専における工業高校からの編入学制度
 平成21年度から開始(試行段階)
 学校説明会等を開催し、希望者が所属校長に申し出る。
 希望学生は夏季休暇中に実施される数学の講習会への参加が
義務付けられている

基本的には数学Ⅲ
2コマ×5日間
 工業高校校長会進路指導委員会から推薦
 10月に本校で面接試験を受けた後に決定
 平成21年度
 品川キャンパス
3名(機械システム 1名、電子情報 2名)
 荒川キャンパス
2名(情報通信 2名)
 平成22年度
 品川キャンパス
10名(機械システム 2名、電気電子 2名その他各
コース3名)
 荒川キャンパス
2名(情報通信)
編入前準備
平成21年度編入学学生
 3月に産技高専で行われる春休み数学講習会に出席

プリントを中心とした(微積分及び微分方程式)の補講
 Web-ラーニングを用いた学習支援
 演習問題は適時更新、作成は本校数学科教員
 12月に使用説明会 期間は春休み数学講習会まで
 所属コースによる補講
 春休みに約20時間の補講を実施 (専門基礎)
5回
編入後の補講
平成21年度編入学生
 各コース共 週一回程度の補講を実施
 編入学生は「数学演習」(本科4年次2単位の年間授業)
 内容は本校3年次までに学んでいる内容を講義と演習で
実施(編入学生は必修)
 1年間かけて行うため、理論体系通りに進めると専門教科
で利用する項目を学習していない状態が発生している

対応策として、4年次の専門教科に必要な項目のリストアップ
工業高校と本科3年次までの数学
 一般に工業高校では数学Ⅰ、数学Ⅱを3年間で学ぶ
 選択科目として数学Ⅲを学ぶ場合もある
 数学A,B,Cは開講していない工業高校がほとんど
 工業高校では仮に数学Ⅲを受講したとして 10単位
 本科では3年までに
 詳細は資料参照
 本校のある数学科教員の独り言
 深さが違うんだよな~

(演習量の問題?)
19単位
平成22年度の対応
 編入前補講は基本的に同じ(数学)
 各コースにおける補講は春休みにかなりの部分を前倒し
で実施(専門基礎の開始時期を早めた)
 専攻科生もしくは4,5年生を各編入生に1対1に貼り付け
る計画が上がっている
 過去における編入生の成功例(進級、進学、就職)は同じ
クラス内で面倒見の良い学生を編入生につけていた(航空
高専時代)
 人間関係もありますが、うまくいくとお互いがものすごく伸び
る
 編入後の数学演習は専門科目に必要な事項を整理して
実施予定
編入学生指導に対する反省
 到達目標の明示
 口頭や項目説明ではなく、目に見える到達目標が望ましいの
ではないか

例 1冊の本や問題集
 終わりのない補講が続いている(補講内容が多岐にわたる)
 コースとして
 必要最低限の到達目標を示す

本科の成績不良者や単位未修得者対策にも必要
 補講をマネージメントする教員を決める

組織的な実施
校内塾に関して
•平成21年度より開始
•キャンパスにより実施方法は異なっている
•荒川キャンパスで実施された報告
•現在、行っている内容なので効果測定等が行われてい
ない
•教育企画改善室等で今後検討予定
•低学年(1,2年生対象)
•進級判定に大きく関る教科が対象
•これまでの経験で数学、物理、化学が対象
校内塾実施にあたって
 各学年で定期考査後に教科担当者会議を開催
 後期中間考査後に不可予測の提出
 低学年が単位を未修得しやすい教科を抽出
 数学、物理、化学

単位未修得者の共通点 → 課題を提出しない
 教科担当者が補講を行ってきた(現在も行っている)
 教員の補講だけでは対処できない場合もある

学生が質問に来ても校務等で対応できない場合がある
 TAの導入が検討された
校内塾実施方法
 4年生以上(専攻科生を含む)からTAを募集
 約20名の学生を登録
 荒川キャンパスでは4,5年生が登録(専攻科生は希望がなかった)

これが後に大きな問題となる
 年3回期間を決めて実施(品川は曜日を決めて実施)
 実施期間中は5時から7時までの2時間
 参加する学生は教科担当者が1,2年生に指示
 ただし、強制はしていない
 それ以外の学生も参加は可能
 クラス担任からも成績不安者に参加を指示
校内塾での内容と現状
 教科担当者がプリントを作成(この方法が良いのか?)
 参加学生が問題を解き、わからないときにTAに質問
 実施結果として参加学生数が少ない
 参加学生の希望により試験対策等を行う場合もある
 参加学生数が少ないため、参加した学生はほぼTAと1対
1の関係で指導が受けられる
TAからの報告書から
 数学
 ケアレスミスが多い
 文字式が読めない
 物理
 式の意味や記号がわかっていない
 本当に授業を受けているのか
 答えだけを気にしている
 化学
 記号の意味がわかっていない
 ケアレスミスが多い
校内塾の問題点と改善案
 TAはほぼ毎日4時35分まで講義、実験・実習
 このため校内塾の開始時間は5時から
 1,2年生、特に1年生は3時前に授業が終了
 約2時間を低学年の学生はどう過ごすのか
 学習意欲の低い学生や、危機感の低い学生は帰ってしま
う
 予めプリントを配布、塾が始まる前に図書館等で自力で
解いて見る。 その後、TAの指導を受ける。
 TAを専攻科生に限り実施する
基礎学力に関して
 近年、受身の学生が増えている。
 指示待ちの体制
 能動的な学習体制にどのように持ち込めばよいのか
 興味を持たせる(引き出す)
 達成感が得られるようにする
 グループ学習を導入する
 PBL学習を考える
Webラーニングの活用
 インフルエンザによる閉鎖時の対応
 課題の提示等
 プリント課題の配布及び模範解答の提示
 講義資料の提示
 学生間での授業内容に対する討論
 学生による教科書の作成
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