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Title 現代世界の労働者階級 - Kyoto University Research Information
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現代世界の労働者階級 - 統計における把握の問題点 - (島
恭彦教授記念號)
大橋, 隆憲
經濟論叢 (1974), 113(1): 1-30
1974-01
https://doi.org/10.14989/133560
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
・
会 必h
吾時
第 113巻 第 1号
島恭宏教綾記念競,
献
辞
木
現代世界の労働者階級…
回目回目……・・…・・ー大
原
正 雄
橋隆憲
1
31
所得税制史にかんする一つの覚書…・ー・・・・・・ー
康
田
司
大蔵省預金部改革前後ー・ー
宮
本
憲
斎
崩
き
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81
横
尾邦
夫
101
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井昭
夫
119
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木主
介
139
上
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淳
165
マノレクス経済学と財政論
ーー・・
ー・・・・・…一
・
インフレーション研究の謀題
「向坂派」国家独占資本主義論の論理構造
ユューディーノレ期における政附金融機関の活動
行政手段と公務労働・一
ー
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・..…池
H
島恭彦教授略歴・著作目録
昭和 49
年 1月
東郡大事経清事奮
朗
48
(1) 1
級
匹ヨ占川
階一
働欄
労盟
の佐
界一 U
世蹄
代一
現
大 橋 隆 憲
まえがき
1973
年 4月 10日から 15日まで,チリの
I
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-:/与ァゴでチリ中央労働組戸
(CU:
T)
主催の「多国籍企業に対する世界労働組合集会」が開催された。チリ中央労働
組合は現在,国際組織に属していないが,この組合の世界集会の呼びかけは,
組織系列を超えて多くの労働組合の共感をよび,盛大な集会を開〈
ζ
左ができ
た。この集会の開会にあたって,十ノレハドノレ・アジェンデ大統領は次のごとく
のベた。
14億 の 組J
織労働者をtI';表 L. 70ヶ国以上の国「にから来られた,労働組合
運動の指導者諸君,各国大使諸君,親愛なる同志および友人諸君,チリ中央労
働組合の指導者諸君,同志たる国務大臣,次官"市民および軍人諸君,同志諸
君。この集会は特別に重要な意味をもっている。ここに,すべての大陸の労働
組 合 運 動 が 代 表 さ れ て い る だ け で な し こ の 集 会 が , ナ チ ・ フ ァ シ A トの暴虐
年の
にたいして,ともにたたかうために労働者が手をにぎりあった,あの 1945
集会以来の,もっとも重要な集会だからである」と。(総評・調査月報,第8
3号
,
1
9
7
3
年 8月号 3ページ〕
1日にはじまる草部のクーデタにより,合
と乙ろがそれから 5ヶ月後り 9月 1
法的・合意的に選出されたアジェンデ大統領は殺害され,チリ人民連合政府の
「模索と実験 J"は挫折した。何故に,チリ人民連合政府は倒れざるをえなかっ
たか,カストロのキ品ーパ革命政府が存続しているのに。こりことにつき多く
1
) 過去に成功した革命は武力革命であった。アヲソ トクレーヌの「人民チリの生と死 J(
1
9
7
3
,
1
2
) は曙級構成分析との関連での解説を含むというが,筆者はまだ見ていなし、。
第1
1
3巻 第 l号
2 (2)
の評論がみられるが,ここでの問題は,これとも関連するが,もっと準備的,
資料的な問題,つまり社会階級構成,とくに労働者階級の構成変化の統計によ
る把揮の問題が中心である。
さきに引用したごとく,アジェンデは 14億の組織労働者を代表し」と言っ
ているが
i
組織労働者」とはいかなる者をさすか,その 4億人とはどのよう
な範囲で捉えられているのか,という疑問がある。つまり統計の問題と L ては,
単位,標識,時,場所の 4要件の規定が最少限必要なのである。
次に,組織労働者が問題とされるかぎり,未組織労働者をも含めた労働者階
級の中でその占める位置と比重が問題となる。ここにおいても労働者階級とは
何か,統計としてはその 4要件を明確にせねばならぬ。さらに労働者階級につ
レても,それが諸階級の中に占める位置・比重を明らかにせねば,問題の位置
づけは明らかとならない。
さらに問題は,一国規模であればまだしも,全地球的規模となると発達段階
を著し〈異にした国ぐにを問題とせねばならない。そうじたばあい,統計によ
る統一的把握には多くの困難を生ずる。本稿で扱う問題は以上のようなきわめ
て初歩的な問題であるが,乙の ζ とを軽視しては,抽象理論はともかくとして,
綱領問題を予想するかぎりどんな高層建築的な理論も砂上の楼閣となりかねな
い。しかし以下にみるごとしきわめて初歩的な事実確認の問題においてさえ,
いまだに不明確な点が多々ある。社会科学とし τはこれらり問題につき,
でき
るだけ疑念を排除し,一つ一つ整理しておく必要がある。本稿は ζ の車、味での
整理作業 D 一つの試みである。
I 現代世界の階級構成
一国レベルの階級構成の確認の仕方にさえ問題が多いのに,生産力の発展段
階左経済構造を具にじている多様な国
rにを含む現代世界について,その階級
構成を総括的に確認しようとすることは,理論的精散さを固執するかぎり無理
な試みということができる。しかし現代世界が具体的総体として現存し,それ
( 3) 3
現代世界の労働者階根
が 人 間 集 団 に よ っ て 構 成 さ れ て い る か ぎ り . 一 定 の 抽 象 V ベノレではあるが,階
級構成の全体的表象主与える乙とは不可能ではないとわれわれは考える。
国連の D
emographic"Yearbook1971年版によれば, 1971年 夫 の 世 界 人 口 は
'
3
7億人と推定され,その大部分が独立国とみなされる 145カ 国 に 組 み 入 れ ら れ
ている。 (
1
9
7
3
午 9月現在,
国連第 2
8回総会前,
国連加盟国は 1
3
0カ固
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国〉とれらの独立国はU. N.,S,
3
非加盟国 1
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No.4
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9
7
0
) の「産業および国民所得統計のための国家の分類」によれば, (
1
)
DevelopedMarketEcono
血 i
e
s (先進資本主義固と読みかえ) 30カ国"
(人口 7億
3千万人入 (
2
)Developing MarketEconomies(開発途上国と読みかえ) 103カ国,
7
億 3千万人),
(人口 1
(
3
) CentrallyPlannedEconomies (社会主義国と読みかえ〕
12カ国半(人口 1
1
億 8千万人〕に区分されている。もちろんこの名称や分類,また
その読みかえには異論をさしはさむことはできょう。しかし,国際連合編「世
界経済牛報」との対比の便宜があると共に,ほぼ世界の経済体制別概況を示す
ものとみなしうるので,この区分を採用し,論議を先に進めることにしたい。
* 国連加盟国数には臼ロシア,ウクライナが独立国に数えられているが本稿ではソ
連に含める。なお,園連標準分類では,ユーゴスラピア〔人口 2千万人〉は「先進市
場経済園に,キューパ共和国〔人口1:.i6
0万人)は開発途上国に算入されている。本稿
はとりあえ F国連の前掲標準分類に依り計算を行うことにする。
世界の人口 37億人の大地域別分布は,
アフリカに 3億 5千 万 (
9
.
5
%
),北ア
6
.
2
%
),ラテンアメリカに 2億 9千 万 (
7
.
8
%
), 東アジア
メリカに 2億 3千 万 (
に 9億 5千 万 (
2
5
.
7
%
), 南 ア ジ ア に 1
1
億 6千 万 (
3
1
.
4
%
), ヨーロッパに 4億 6
千 万 (12A%), オセアロアに 2千 万 (05%), ソ連に 2億 4千 万 (
6
5
), である
,YearR向 島 ザ
が,いわゆる「経済活動人口」の総人口に占める比率は, ILO
LabourStatistics~ 1971年 版 に よ れ ば , 世 界 平 均 で 41
.3%,アフリカ 38.5%, 北
アメリカ 39.4%,ラテンアメリカ 31.1%.東アジア 46.0%. 南アユノ 738.1%. ヨ
ーロッパ 43.8%, オセアェ.741.3%. ソ連 50.8%と推定されている。(国別の詳
細は, 1LO. 国際労働経済統三│年鑑,第 1表「性別・年齢別総人口と経済活動人口 J
第1
1
3巻 第 l号
4 (4)
を参照されたい。〉
この経済活動人口について
ILO の 前 掲 年 鑑 は 第 2表 を A,B ど わ か ち , 第
2表 AI
こ、「従業上の地位と産業別分布 J(A表の登場は 1
9
3
7
年版以降)を,
B に 「 就 業 上 の 地 位 と 職 業 用j
分 布J
第 2表
l
B表の本格的登場は 1963年版以降〉をあつめ
得た限りで国別にかかげている。現代世界についての網羅的な階級構成の近似
表 を 作 る と せ ば , 現 在 り と こ ろ , こ の 第 2表 Bを手がかりとするほかない。
い ま こ の 第 2表 B を , 第 1表 「 階 級 構 成 へ の 組 替 方 式 」 の ご と く 組 み 替 え る
な ら ば , 集 め え た か ぎ り の 非 社 会 主 義 諸 国 に つ い て 第 2衰 を う る 。 こ の 組 替 方
式については,理論的にも技術的にも問頴がある。これについては既に多くの
第 1表
¥ - - - - ¥
就業上の地位と職業別分布の階級構成への組替方式
1
就業上の 地位
1
業 主 雇 用 者 家 族 その地および
間
よ
お 従 業 者 士世{立耳、~r=
惇
担
主
主
ょ
っ 日
a
b
O 専門職技術的従事者むよび関連従事者
6
9
1.行政的ー執行および管理的従事者
3
2
Z. 書記的従事者
3
. 販売従事者
4 農夫ー漁夫猟師伐木夫およ7.f関連従事者
6
5
5目採鉱・採石従事者および関連従事者
6回運輸・通信の従事者
1
0
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6
1
2
1
5
5
2
2
1
6
6
1
7
7
8 技類能不工ー生産純工労程務労者働者および他に分
能の単
1
8
9
. サービスースポーツおよびレクリェーションの世事者
1
3
円
主,分類不能の職業の従事者
2
1
A目草
20
隊
U 新規求職者・失業
(
注
〉
c
6
2
3
欄内の数字は第 2表,階級構成表白列番号を示す。
指摘むがあるのでここでは立ち入らない。
しかしここでの組替に直接関係する若干の事項については,利用限界に関係
2
) 伊藤陽一「国際労働統計年鑑における就業献言卜につレて J(北海学園大字経済学会「経済論集」
昭和 4
7
年 9月刊,所1又〉等凶
(5) 5
現代世界の世間者階経
するので注意を附記してお〈。
その第 1点ば,
原資料である ILOの「経済活
動人口」の考え方である。それは調査時点における「就業者」と「失業者」の
合計であって,財産の所有・非所有の関係についての視角(階観区分の基本指標)
は始めから排除されている。したがって財産収入による生活者,たとえば資本
家,地主,金利生活者などというカテゴリーは出てこない仕組みである。なお,
l
学 生J
.r
家事に従事する女子J
. r
引退者J(年金生活者など). 1
他人に扶養さ
れ τいる者」は含まれていない。さらに,軍隊,施設収容者,保留地内居住者,
新規求職者,季節労働者,バートタイマー,等の扱いは固によって異り,経済
活動人口に含め丈いるばあいも,含めていないばあいもある九
第 2点は,
階級区分への組みかえの手がかりとなる
「従業上の地位J (職業
別のばあいは「就業上」と邦訳されている〉についても, そり区分は「国によって
違う点がおおい」ばかりでなし
「大部分の国では,管理監督の地位にある者
は給料職員として分類されているが,雇用主に分類されているばあいもある」
(ILO 前掲年鑑. 1
9
7
2
年,邦訳ページ〉というがごとし定義や分類の仕方
が国によってちがっている。原資料がすでにこのようなものであるから,おお
まかな数値であることをあらかじめ承知してお〈必要がある。
第 3点は.統計調査時点、も報告提出国も,きわめて不統ーである。したがっ
てそれをできるだけ統一的なものとするため,たとえば 1
1
9
7
0
年代初頭」の国
数は 1
9
6
0
年代初頭の報告に合せて採録すると共に,数値もできるだけ採用時点
に近いものを集めるほかなし
また報告国の範囲を同一にしておくため,
1
1
9
7
0
年代初頭」のかなり多くの国について推計値を用いるほかなか!った。さ
らに困難は
1
全独立国」のばあい. 1
960竿代初頭についてすら,サハラ以南
のアフリカ諸国の統計情報はきわめて少し中地域平均による大まかな形式数
理的推定を行った。したがって再検討を要する数値である。
以上回ごとき原資料の状況にあるので,その I
吟味批判,組みかえ過程,組み
3
) 詳細は ILO
統計の注記をみよ。更には U.N..l
おnd,
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第1
1
3巻 第 1号
自 (G)
第 2表 開 発 途 上 国 と 先 進 資 本 主 義 国 の
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背
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陣
府
占
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千
件 判日 !i~[;':;' 総
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5
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〔
注
〉 木表に集計した諸国は社会主義 1
2カ国を除< 1
2
3カ国のうち以下D ごと<5
4カ 国 で あ る .
4カ国のう辛 1
6カ国韓国,中国の一部(台湾例外), フィリピン, クメ一
開 fアジア, 3
発 |リア,グウエ~ " ハ ー νーソ,キプロス。
途 iアフリカ, 4
1カ国のうも 7カ国 エクプト,アノレヅヱリア,そ官ツコ,ガ ナ,シェラ ν
上 │ラテンーアメリカ, 2
4カ国白うち 1
3カ国 グアテマラ, ホン,;;"-ラス, ニカラグア,コ
園 、チリ, アノレゼ γ チン。
その他の先進困, 2
4カ国のうち 1
8カ国 イスラエノレ,カナダ,ベルギ?ー, デンマーク, ギリ γ
λ トリア,ポルトガル,スベイ γ,マノレタ,ユーゴ入ラビア,万一ストラリア,ニュージ
ラソ
三のほか開発途上国の r
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他 Jの地践に西サモア,フイジー,ナウル, トンガ白諸国があるが
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〈単位 1
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4ヵ国〉。
ル,タイ,マレージア, シンガポ ノレ,ネパール,スリランカ,パキグ、タ γ ,イラソ,
トノレコ,シ
オ不, リペリア,モーリジャス。
久タリカ,バナマ. ドミニカ共和国,ジャマイカ,コロンピア,ベネゼラ,エクアドル,ヘル
,
ャ , ル ク セ ン プ ル グ , オ ラ シ ダ , ノ ル ウ ェ ア イ ル ラ ン ド , ア イ ス ラ γ トユスウェーデン,オー
ド.
統詐報告不備のため省略,なお,セミコロン(;)は中地域区分表示.
第1
1
3巻 第 1号
8 (8)
第 3表 開 発 途 上 国 と 先 進 資 本 主 義 国 。
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1
3巷 第 1号
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0 (10
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かえ結果のそれぞれに,理論的にも,技術的にも多くの問題を残している。こ
れらの諸点、は今後の各国別の検討で補正して行くこととし,本稿ではとりあえ
ず不明確な項目を『不確定グループ」に算入し,明らかな項目の概略を浮き立
たせる立前で組みかえを行った。その結果が第 2表である。
5
列
〕
第 2表 の 統 計 が ど の 程 度 の カ バ Vージをもつかを総人口の欄(第 2表第 2
で検討古れば以下のごとくである。(第 9表り総人口 1
9
6
0
年代初頭 Aの全独立固と
対比〉すなわち,
1960
年代初頭の世界人口は約 30億人と推計されているから,
社 会 主 義 12カ国の当時の人口 9億 7千 万 人 を 除 い て み れ ば , 第 2表 の 諸 項 に 対
応する総人口 l
主,ほぼ 50%強を確保している u
開発途上国につき地域別にみる L アジアにおいては,中国,ぞ Y ゴノレ,北
朝鮮,北ベトナムの社会主義国の 1960
年人口 6億 6千万人,先進国の日本とイ
年 人 口 合 計 8億 8千 万 人 の 30%を
スラエノレの 1億人弱を除いた独立諸国の 1960
占めている。
6ヵ国〕は 7ジア地
しかし第 2表に集計した諸国〔第 2表注に示す 1
域においても資本主義化が比較的進んでいる諸国であるから,その労働者階級
の経済{舌動人口において占める比率 =24.0% (
第 3表・ 7列〕は,
アジアの全独
立国の平均的な労働者比率としては過大評価と考えられる。なおアジアにおけ
る人口大国,イ Y ドとイ γ ドネシ 7が含まれていないので,両国の状況によっ
て ιの比率は変化する九
アフリカについては,南アフリカ共和国(先進資本主義国〉を除<41カ国のう
ち,わず、かに 7カ国,総人口比で 25%について集計しているにすぎない。とく
にサハラ以南についてはナイジヱリ Y,エチオピア,ザイーノレ等 0)比 較 的 に 人
口の多い国が含まれていないこと,集計した国は資本主義化の比較的進んでい
る国であること,から労働者比率40.4% (
第 3表・ 7J
U
) はアフリカの全独立国
の平均的な労働者比率と Lては過大評価ではなかろうか0)。
時四日年代については,エルアパヲフ,ゲ ミノ,.スキー「低開発閣の階蔽構成 J (,世界経済
と国際関樟U誌 1
9
6
4,N
o
.4
) に ILO
年鑑第 2表Aに基づくインドを含めた東南アジアの表が
あ忍。同様の方式で 1
9
6
0
年を計算した結果 1
7
.
3
%を参照してみると過大評価と考えられる.
5
) 前掲,アバコフ,ミルスキ のぼあい北アフリカについてのみ計算している。同様の方式によ
れほ 1
9
6
(
}
年代初頭の北アフリカの雇用者(職員と普務者〉比車は 4
7
.
3
%である匂
(11) 1
1
現代世界の骨働者階綾
ラテンアメリカについては,全独立国 2
4ヵ国のうち 1
3カ国,総人口比で 39%
を含んでいる。その労働者比率 55.5% (
第 3表・ 7列〕も過大評価の傾向はある
が,最広義の労働者規定(次節参照〕をとるかぎりほぼラテンアメリカ諸国の平
均的事態を反映していると考えられる。ただし,人口の多いブラジノレとメキ V
コが含まれていないため,両国の状況によってはこの助率は変化する。
0カ国のうち 2
4カ国,総人口比で 96%を含
なお先進資本主義国については, 3
んでいるので,その労働者比率66.8% (
第 3表・ 7列〉は先進資本主義諸国の平
均的事態をほぼ反映しているとみなしえよう。
なお社会主義諸国の階級構成については,理論的には非社会主義諸国とは階
級規定〔生産手段の所有・非所有を基本基準〕を異にするが,
国連方式(経済指動
の技術的形態規定を基本基準) (Il
ρ,YearBookof Labour Sza
t
i
s
t
i
c
s
,1972) に依拠
して,チヱコ見ロハキヤ/.., :.-'ガりア,プノレガリアについて 1
960
年代をみる ζ
とができ,
また,
ハ Y ガリアについ円ごは 1
970
年代をみるよとができるの。しか
し社会主義休制全体としては,人口大国であるソビエト社会主義共和国連邦と
959
年の状況を
中華人民共和国の状態が決定的な比重をもつので,まずソ連の 1
みることから始める。第 4表のごとくである。
970年〔総人口 2
4
2百万人〕については
なおソ速の 1
1
1
9
7
0
年センサス結果報
告 第 5巻」をみていないので詳し1,、ことはわからぬが, y連中央統計局「国民
経済統計集 J 1
970
年 (
5
0
7ベジ〕によれば,
1970
年の経済活動人口の構成は次
のごと〈でああ。すなわち,農業(個人経営を含む)27%,工業・建設業 37%,
運輸・通信業 8 %,商業・公営食堂・機械資材配給 7 %,教育・文化・科学・
保健15%,行政・金融・信用等 2%. その他・住宅経営・日常サーピ旦等 4 %,
であるという。第 3表と比較しうるようにも思われるがその可否は明らかにし
えない。参考までに第 5表を示すにとどめたい。
0
年 J (邦訳z 日本国際貿
中華人民共和国の統計は中国国家統計局編「偉大な 1
6
) こ由三国につい亡結論だけを述べておけば,社会主義に移行後, 1
業主」と「家族従業者」の
融
減
, 1
雇用者」の激増が特徴的である。
1
2 (12)
第1
1
3巻 第 1号
第 4表ソ連の経済活動人口
摘
1
9
5
9
年
l
雇
判
ユ
芸
品J
i
f
豊富自吋│
(単位千人)
計
要
0
/
6
産
部
農
業
工業・建設・運輸・通信
6
,
611 3
1,
723
35,
9
7
8
439
92
1
5
8
4
2
6
38,
36,
5
7
5
3
5.
2
3
3
.
6
商
資
業
材
配
・
公
給営食堂・機械
5,
1
5
9 1
1,
2
0
1
1
5,
1
7
1
4
.
7
円
その他。生産部門
678
7
5
6
9
1
0
.
6
非
部
量
門
教育・文化・科学・保健
行政・民生・銀行
,
7
0
8
9
4
,
639
8
5
,
1
2
2,
855
1
8
8
767
0
.
2
0
.
2
9
0
.
2
0
.
1
9,
7
9
3
660
1,
6
2
3
3,
9
,
869 1
0
.
日59
9
.
0
4,
3
3
.
3
1
0
.
1
9 同~
)10
9
.
1I 1
0
0
.
0
1
0
0
.
0
ご
ヨ
軍
隊
その他と分類不能
!ペ目白~)
6
0
.
4
1 3
0
.
3
計
%
お:)
.
.
0
.
2
1
資料出所:ILO
,YearB叩 .
kofLaho
urS
t
a
t
i
s
t
i
c
$
,1
9
7
2
.p
.1
4
7第 2表Aによる.
(注) 1
9
5
9
年ソ連の総人口は 2
1
2
百万ん詳細は野村良樹論文(経首研究, 1
9
7
4
.
3発表予定λ
第 5表
易 促 進 協 会 田O年干の以
降,まとまったものは刊
行されていないように思
われる。その後,中共で
年と 1970
年 (9月
〕
は 1964
に人口調査が行なわれた
と伝えられているが詳細
摘
ソ連の階級構成の変化
要
労働者
事務員
(
内
〕
労働者
コノレポーズ協同組合加入者
個 人 経 営 農 民
計
I1叩
I1目 9 1 1970
5
0
.
2
(
3
2
.
5
)
4
7
.
2
2
.
6
(%)
6
8
.
3
(
4
8
.
2
)
31
.
1
0
.
3
8
0
.
0
(
5
5
.
0
)
2
0
.
0
。
。
│ 1叩 oilωo│10
資料ソ連中央統計局「国民経済統計量」四百年, 2
2ベ 一 的
は 不 明 で あ る 。 米 国 上 下 両 院 合 同 経 済 委 員 会 報 告 「 米 国 の み た 中 国 経 済J (
邦
9
7
2
年1
0
月刊〕をみても,中国の│経済活動人口 j に つ い て
訳,日本貿易振興会, 1
は何由記載もない。わずかに日本エカフェ協会が推計資料を公表しているが,
そ の 依 拠 資 料 等 は 明 ら か に さ hて い な い 。 一 応 そ れ を あ げ て お け ば , 第 6表 り
ごとくである。
以 上 で , 所 芋 の 統 計 資料 に 直 接 依 拠 し て 作 成 し た , 第 2表・ 1960
年代初頭の
1
非 社 会 主 義 諸 国 の 階 級 構 成 ・ 近 似 表 に つ い て の 注 意 事 項 を 終 る 。 こ の 第 2表 を
現代世界の労働者階級
第 6表中華人民共和国の経済
活動人口
4
宵
(
1
9
6
5
軒
要│実数
農業活動人口
非農業活動人口
計
i%
23
百
1
万
z
人
6
3
.
0
3
7
.
0
1
0
0
.
0
1
3
5.
8
3
6
7
.
0
総人口 (
1
悶年)I707.1 I
総比率人口に対する経済活動人
5
1
口
9の
%
資料出所
日本エカフェ協会E調査費
料月報~,
1
9
7
2
年 1月号ロ
(13) 1
3
基礎として全独立国(社会主義国を除く〉の
1960年代初頭と 1970
年代初頭の階級構成・
推定衰を作成するが,結果だけを示せば第
7表 と 第 8表のごとくである。なお推定手
続の概要を示し,比率表をかかげ, 1960年
代から 197日午.f(;への変化目特徴を示すべき
であるが,紙数の都合で省略し,第 9表・
県林漁業者の経済活動人口中に占める割合
(
19
60
年代初頭〕を示すにとどめ,
先にすす
むことにする。
I
I 現代世界の労働者階級
労働者階級をどのように規定するかについては,国際的に統ーされた決定的
な基準はない。しかし,いかなる社会も「物的生産物の生産」なしには存立し
うるものではない。このことは自明であるが,現在の生産は,生産手段を所有
しない者は,生産手段の所有者に雇われ,生産手段の所有者に剰余労働を取得
させる(もうけさせる)ことなしには,自分のためにも,社会のためにも,働く
ことができない仕組みの下にある。直接生産者がこの仕組みの下にしか生産を
行いえないというのが現在の基本的な形態であることは,誰しも否定しえない
であろう。そこでこの生産の領域における人と人とり関係から分析 Lて行くこ
とは,一つの当然の出発点とみられる。
いま物的生産申領域の主要な関係を,生産手段を所有する者と所有しない者,
他人労働力士雇用する者と雇用しない者,という三つの指標によって捉えるな
らば, (
1
)
生産手段の所有者で他人労働力を雇用する者のグループ, (
2
)
生産手段
を所有せず労働力を販売せざるをえない者のグループ, (
3
)
生産手段の所有者で
他人労働力を雇用せず,自己ないし自家労働力を使用する者のグループ, (
4
)
生
産手段を所有せず,しかも他人労働力を雇用する者のグループ,に形式的に区
第 1
1
3巷 第 1号
1
4 (14)
第 7表 全 独 立 国 〈 社 会 主 義 国 を 除 く 〉 の
'
l
日
世
、
主
面
I資木家階級
アジア
途
アフりカ
4,
193
2,
4
3
9
3
:
4
5
:
9,4
0
3
2,
018
1,
0
6
9
407
智朗的職業従事者ー業主
S,S
9
9
17G
2,
1,
370
1
2
7
405,
5
8
4
340,
011
2回
,9
5
5
6
2,
380
318,5
5
0
277,
679
2
1
2,
585
4
7,
530
非農林漁業業主・京政従業者
E労 働 者 階 級
いわゆるサラリーマン
8
7,0
3
4
6
2,
332
3
8,
371
1
4,8日]
327,623
143,
GG7
お
己
, SOG
2
3,379
1
3,
0ω
3,
135
6
9,979
9
3
1
2
2,
2
:
9,192
1
0,
247
6,
0
0
1
4
0,
787
1
2,
6
8
4
7,
008
1,6
2
7
不生産的労働者
6
0,5
7
5
26,
OG9
H,
943
,
33
7
8
販売従事者
1
8,
355
5,
055
780
2,
6
7
1
サーピス・スポーむツし ・
L クリェーション
ヨ
'
j
cO
j
行
42,220
2
1,
014
1
2,
163
2,
707
1
9
7,069
9
4,
557
5
4,
5
5
3
1
6,
5
6
6
5
7,
862
47,
792
2
8,
7
9
2
7,8
3
8
4,617
2,
243
8
0
2
1,036
専門的
技術的職業従事者
書記的職業従事者
~I:ÆU内労働者
農林間1業従事者
探 鉱 ・ 採 h従事者
1,808
1
7,9
1
4
6,
855
3,
040
1,363
1
1
6,676
3
7,
667
2
1,
018
6,
329
4
1,155
お
,7
以)
1
4,
9
9
8
6,582
4,1
2
1
48i
407
分類不能 q,~業 fι 事者
1
3,
412
7,
7
0
1
3,
177
1,318
地位不詳 ~f~ 業従事者
9,193
5,
186
2,
7
8
6
2,
037
3,227I
運輸ー迎信従事者
J業労働従事者
百二千司在定グループ
軍
隊
新規求職者・失業
百
十
完
結
総
1
&
E
i,
002
民林漁業主主・家政従業者
寸
ぞ
言l
管珂的職業従事者=版用者
r
r
u引業者
ユ
~~,'t
人
1
口
1
4,429
1
2,
406
8,
628
7田
,3
6
4
513,
541
8
9
8
350,
位,釘51
8
7,1
8
4 1,
3弘3,
1
5
4
- 8剖
, 573
1,9
2泊,出01
(注〕第 2表および第 3表を基礎とL-. ILO,y
,
白 rBookofLa
b
o
l
l
rS
t
a
t
i
s
t
i
c
sの第 2表A r
従
(15) 1
5
現代世界の昔働者陪扱
t
単位 1
,U
U
U
人)
階紋構成推定表(19oC年代初頭〕
先
阿
ラテシ
アメリカ
その f
山
凶
進
二
k
市
~t'i:
7
;,同合来~I
6
ケ
1
1
本
国
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也 4ヶ国
,
その 1
1
l
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の
先進 [
1
1
0,
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7
2
8
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9
6
6
2
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3
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7,
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6,
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1,
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1
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2,
6
7日
1,
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:
.
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626
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1,
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6,
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6
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1,
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1
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6,
3
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5
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3
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4
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1
0,
108
5臼:
1
4,
1,
219
1
542
677
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18
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4,
1
8,
2
6
4
7
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3,
6,
652
7,
8
9
1
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6,
3
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4
1
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6
6
1
8
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3
9,
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0
55
4
49,
22,
682
314
6
7,
516
4
4,
480
6,
7
47,
0
4
8
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6,
9
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6,
20
'
7
1
5,
7α7
1
0
.
0
5
1
6,
5
4
0
824
1,
276
6,
305
4,
2,
435
3
9
4
5
1
8,
1
4,
6
4
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4,
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4
2
8
'
,1
0
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2
2,
3
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7
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9,
5,
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7,
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7
5
0
E
3
4,
2
6,
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3
3
1
U,
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4,
1
1,
598
8,
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1,
603
l
1
3,
3
0
0
1
0,
377
240
4,
1,
940
1
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7
4,
2
.
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.
1
3
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6
2
1,
1
6,
1
1
9
6,
593
2,
125
7,
4
0
1
5,
087
1
1
1
2
3,
2
7
5
1
2
1
0
2,
7
6,
057
6
3
8
12,
410
1
1,
1
4
8
1
3
0
7
0
1
0,
6,
0
0
8
2
8
7
1,
784
3,
937
404
1
374
2,
1,
7
0
1
2
8
1
3
4
5
1,
075
673
1,
5
5
0
2
1
1,
009
0
7
5
8,
889
2,
1402
784
3,
2,
984
309
1
0,
1
1
7
9,
日
日9
60
,
呪
ア
ス
19,
1
8
1
9,
8
7
9
213
3
1,
1
8,
7
3
6
4,
193
7
3
7
5
1
5,
1
3,
3
4
7
421
8,
344
呂0
(
0
.
2
)
3,
6
3
4
2,
9
1
5
733
1,
2
'
(
1
1
5,
07
よ
5,
3,
453
362
l
4,
0
0
7
3,
6
7
7
日
,
口8
1
547
4
0
2
3
2,
6
8
3
1,
1O
'
1
6
9,
622
146
8
2
3 206,
19
日
275,
69,
877
683
209,
548
7
3
0
6己3,
3
2
3
179,
204
3,
479,
8
4
9
2~ ,
予
4
0,
0的
2
6,
455
062
4,
5
8
2
4,
2,
028
1,
1
8
2
719
613
1,
639
l
595
330
3
3
7
1,
192
340
0
2
8
44,
9
2,
291
6
9,
6
2
7
日3,
419
引)
7,
1
0
7
.
173,
8
8
1
6
業主の地位と産業別分布」表,および U.N.,DemographicYearbook の数値により推忠
1
6 (16)
第1
1
3巷 第 l号
第 8表 全 独 立 国 ( 社 会 主 義 国 を 除
開
摘
要
I資 本 家 陪 絞
管理的職業従事者=雇用者
言f
発
昔
オ
途
アジア
アフリカ
2
1,
402
4,
7
3
3
455
2,
737
1
5,
837
2,
8
2
4
583
1,
549
5,
5
6
5
1,
9
0
9
872
1
8
8
445,
5
8
8
3
8
0,
723
270,
510
76,
3
8
3
農林漁業業主・宰族従業者
3
3
2,
619
2
9
6,
1
2
:
可
216,
3
2
8
57,
703
非農林漁業業主・家族従業者
1
1
2,
969
担
,6
0
0
1
8
2
5
4,
1
8,
6
8
0
398,
9
5
3
1
8
6,
5
7
8
030
1
1
1,
2
8,
7
3
9
4,
5
9
2
管理的職業従事者=業主
E自営業者
E労 働 者 階 級
いわゆるサラリ
専門的
マン
技術的職業従事者
8
9,
5
3
0
2
8,
9
2
4
1
5,
970
38,
3
3
6
1
3,
2
3
0
7
1
1
7,
2,
4
0
2
259
8,
2,
1
9
0
51
,
194
1
5,
6
9
4
不生産的労働者
70,
614
3
0,
5
1
3
販売従事者
2
,i幻 6
6,
278
483
3,
759
4
8,
6
3
8
2
3
8,
809
2
4,
2
3
5
1
3,
619
3,
148
書記的職業従事者
サービス・スポーツ・
レクリェーション従事者
1
7,
1
ω
3,
907
1
2
7,
1
4
1
9
5
8
7
7,
20,
240
77,
5
4
1
6
!
l
,6
4
0
45,
923
9,
3
9
0
採鉱採石従事者
3,
961
2,
0
8
6
4
9
9
運輸・通信従事者
30
,
462
日
7,
67
3,
9
1
2
747I
1,
工業労働従事者
1
2
6,
842
4
8,
7
4
5
27
,
6
2
4
9181
7,
43,
3
2
2
2
7,
8
9
8
1
3,
2
担
9,
5871
5,
1
7
1
1
7
7
分類不能職業従事者
1
2,
7
8
8
9,
8
4
4
地位不詳職業従事者
B,
4
8
8
3,
9
2
0
1
6,
875
1
3,
9
5
7
909,
265
5
9
9,
9
3
2
生産的労働者
農林漁業従事者
百不確定グループ
草
隊
新規求職者・失業
計
輯
総
総
oの
人
一口
1
,
185
1
3
8
3
4
1 、 2,
755
3,
8
1
4
0
3
9
9,
5
8
6
2,
246I
4,
397,
2
2
7 115,
4
岨
2,
4
0
9,
717 1,
6
8
4,
6
0
4 1,
1
1
2,
4
叩
297,
9
市
(注〉第 2表および第 3衰の 5
4カ国につき, 1
9
7
0
年代初頭の表を作成,以下第 7表と同じ方式によ
資料入手の上,訂正を要する部冴が多い.
(1
7) 1
7
現代世界由労働者階扱
階級構成推定表 (
1
9
7
0
年代初頭〉
上
ラテン
アメリカ
国
〔単位
その他
主
言
十
国
進
先
、
づ
言
十
6
要
アメリカ告兼国
1,
0口O
人〉
日
ケ 国
本 他 4ヶ国
先その進他国
の
1
,5
4
0
1
1
6,6
6
9
1
4,0
8
9
8
,
2
5
7
2,0
5
2
3
,7
8
0
2,5
8
0
6
9
1
l
1
3,0
1
3
1
1,2
7
9
6
,
0
4
5
2,
0
0
4
3
,2
3
0
1,7
3
4
8
4
9
(
0
.
4
)
3,6
5
6
2
,
8
1
0
2
,
2
1
2
4
8
5
5
0
8
4
6
3
3,7
0
8
1
2
2
6
4,8
6
5
4
3,1
1
8
5
,
8
1
6
1
8,3
8
2
1
8,9
2
0
2
1,7
4
7
2
1,9
9
7
9
5
3
6,4
9
6
2
1,8
3
3
2,
2
1
7
9
,
5
7
0
4
6
1
0,0
1
4,6
6
3
1
1
1
1,7
2
7
2
8,
3
6
9
2
8
5
2
1,
3
,5
9
9
8
,
8
1
2
8
,8
7
4
7,0
8
4
4
6,7
4
9
6
1,
6
0 2
1
2,
3
7
5 1
3
4
0
6
4,5
5
3
3
1,6
5
7
6
5,1
3
0
5
1,0
3
5
1
4,4
8
5
1
2,6
0
4
6,3
6
9
5,6
0
5
8
,3
5
3
9
6
0,6
0
6
4
8,
0
0
2
2
3,6
5
3
9
,
8
臼
3
,1
1
3
4
2
5,1
0
6
1
9,5
0
1
1
0,
2
4
5
2
,
8
8
7
5
,2
4
0
5
3
5,5
目
日
2
8,
5
0
1
1
3,4抽
6
.
9
7
7
8
,1
1
6
6,9
9
9
9
,4
9
4
1
0
4
0,1
0
1
3
0,7
5
7
1
3,
4
0
3
6
,
1
7
8
7
6
1
1,1
9,
3
4
4
2,0
3
4
2
9
8
1
5,6
1
2,2
8
3
4,3
6
9
3
,
3
6
1
4
,5
5
3
4
1
5
3,
7,4
曲
8
0
3
2
4,4
7
4
1
8,4
,
日0
3
4
1
7
2,8
6
,6
2
3
5,9
2
9
2
8,9
0
2
4
1 1
1
1,6
6
8
8
2,
5
8
1
3
9,4
6
9
2
9,0
8
7
2
2
0
1
8,9
4,7
7
3
9
7
2
7,4
9口9
1
5,6
1
5
1
3,3
0
5
4
3
9
3
,4
2
5
2
8
4,1
4
0
1
1
1,8
7
8
,
1
8
5
1
1
3
1
1
,0
5
4
6
9
3
2,0
0
9
2
9
2
2
2,7
1
9,6
5
5
2,
2
0
1
3
,9
1
3
3,
1
3
7
8
7
1
3,1
1
6
7
8,0
9
7
6
8
5
6,9
1
3,0
4
7
4
4
1
2,8
3
1,0
7
7
2
1,1
2
9
5,0
7
0
9
4
2
4
1
5,
1
2,9
8
7
7,2
7
7
7
3
6
4,9
7
4
2,
4
3
7
4,9
9
4
4,3
3
5
3,
'
1
8
8
1
,1
4
7
6
5
9
1
8
2,3
6
6
5
6
0
l
5
9
9
3
8
5
1
3
9
3,7
1
5
3
4
4
2,9
2
,
3
8
4
5
1
9
1
4,5
6
8
,
1
8
3
4
5
2,9
1
8
2,
.
0
8
5
5
0
6
7
1
7
8
6
2
8
3
3
3
1,5
3
3 2
3
4
1
9
2 3
0
9,3
0
3
8
5,9
5
2,
8
2
7
9
2,8
0
4
7
7,7
9
9
6
6
7
8
7,0
6
7
2
7
3,4
1
6
3,5
8
3
7
1
9 7
2
9,6
0
3,
2
5,1
1
3 5
7
9 2
0
5,
3
9
9 1
5
5
6 2
2
4 1
9
5,4
3
4
2
0,7
り全独立国(社会主義国を除く〕につき推定.なお. 1
9
7
C年代初頭の統計情報がす〈ないため,欠落
1
8 (18
)
第
1
1
3巻 第 1号
第 9表
総人月
要
摘
非社会主義国総計
I
。里
L
国
遺
統
計
資
言
十
7
y
ア
ア フ リ カ
ラテン・アメリカ
個
十
先
小 計
料
i
X
主アメリカ合衆国
載
要日
本
の i
、- イ ギ リ ス
草 ノ
虫
5
ケ 西 ド イ ツ
立
フランス
国
国
イタリア
集 国
その他の先進圃
計
社 会 主 義 国
総
計
非
言
十
開
ア ジ ア
主
社
A、
発 ア フ リ カ
ラテン・アメリカ
義
会
国 そ の 他
独
計
立 先
A
ま
国
推
進
要
主
/
、 小
ア メ リ カ 合 衆計
国
国
ヶ日
本
定
他 四 ヶ 回
表 国
その他の先進国
」
」
A
1
,
7
0
1,5
4
7
1
,0
臼
,5
4
0
8
0
9,3
3
9
6
7,2
位
1
8
7,9
9
9
6
3
7,0
0
7
4
7
9,7
8
5
1
7
9,3
2
3
9
3,4
1
9
5
3
,7
8
8
5
6,1
7
5
4
6,4
5
6
5
0,6
2
4
1
5
7
,2
2
2
7
9
.
1
5
5
1,9
9
3,3
7
8
1,3
4
0,3
2
1
8
8
3,0
3
7
2
4
6,9
8
3
2
0
9,7
干D
5
3
1
6
5
3,0
5
7
4
7
9,7
お
1
7
9,3
2
3
9
3,4
1
9
2
0
7,0
4
3
1
7
3,2
7
2
農林漁業者の経済活動人口
経済活動人口
雇
B
B/A%
6
7
5,0
9
8 3
9
.
7
4
0
6
;4
7
1 3
8
.
2
9
.
8
3
2
2,4
5
6 3
2
2,8
3
4 3
4
.
0
6
1,1
8
1 3
2
.
5
日
8,6
2
7 4
2
2
.
2
6
7 4
2
.
8
2
0
5,4
6
9,8
7
7 3
9
.
0
7
.
1
4
4,0
2
8 4
62
2
4,8
5
7 4
7
.
7
2
6,8
7
2
1
2
1 4
4
2
.
4
1
9,
,
日1
7
2 3
9
.
8
2
0
.
2
6
3
,1
6
0 4
4
0,0
0
0 5
0
.
5
9
.
6
7
9
0,0
8
8 3
5
1
5,7
1
6 3
8
.
5
9
.
7
3
日
,7
2
2 3
9
5,1
4
7 3
85
3,2
6
9,7
0
8 3
6
.
2
1
:
l
9 2
2
.
0
2
7
4,3
7
2 4
2
.
8
2
0
5,4
6
7 4
6
9,8
7
7 3
9
.
0
7
.
1
4
4
;
.
0
2
8 4
9
1,5
6
2 4
4
.
2
68,9
日5
3
9
.
8
C
D
C/B%
2
9
5,1
8
0 4
3
.
7 323.86~
2
4
.7 2
7
2,7
2
4
1 回'~224
5
7,4
7
7 17.~ 2
:
1
0
,
4
0
"
1
8,1
2
9 3
5
.
6 1
4,6
1
5
3
4,6
1
8 5
6
.
6 2
7,6
5
2
1
但
,9
5
6 7
2
.
6 5
1
.
1
4
5
1
5
2,2
4
1 7
2,7
2
3
4
.
1 3
5
7,7
9
6 8
1
9
2
.
7 4,5
お
,5
7
5 5
4
,
2
3
7
3
.
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0 6
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6
9
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1
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.
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2
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.
1
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3
.
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1
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.
3
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4
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2
.
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1
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.
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1
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7
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2
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.
5 1
7
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0 7
7
.
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7
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7
.
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0,1
1
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目
目
用
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9
6
4
1
9
7
2
年版,第 2表 A r
従業主の地位と産業(経済
(
注
〉
ILO統計資料収載国名は以下のご乙くである。
開発途上国 y ジ T3
4ヶ 国 申 う ち 四 ヶ 国
韓国,中国の 部(台湾 例分り,
リラ γ カ,パキスタン,イラン,
Y フリカ 4
1ヶ 国 の う ち 1
2ヶ国エヅプト,リビア,チュージア,
オミッワナ, ヵ(,~ソ。
ラナン アメリカ 2
4ヶ国りうち 1
7ヶ国 メキショ,ホゾクュラス,~ノレリ
、
ラ,プfイアナ,エクアドル,ベノレ
その他の先進国 2
4ゲ 国 の う ち 2
0 ケ 国 イλ ラエル,カナタ,ベルギー,
スウェーテ Y,オーストリア,フ
ι
F
γ
社会主義国
1
2
グ
国
の
コ
ち
戸
d
ケ
国
ランド.
チェコスロバキア,プノレガリア,
(1
9) 1
9
現代世界の労1
1
1
者階巌
中 に 占 め る 割 合 ( 19
60
年代初頭〕
農
計
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3
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.
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.
1
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6
.
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1
.
.
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1
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1
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.7
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1
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.
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1
8 (
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.
1
5
4
9.9
目
活動部門)別の分布」による。
フィリピソ, "メーノレ,タイ,マレージア, シジガポーノ",ィーノドネシア, ネハ-)l..-,イ γ ド,ス
トルコ,シリア,クウェ
ト,パ レ ソ , イ エ メ ソ 民 主 人 民 共 和 圏 , ヨ ル ダ ン .
アルシーι リア,モロツコ,プfーナ, ロートタボアーノレ, γ ェラレオネ, リベリア,モーリジャス,
v
ノ レ バ ド ル カ ラ グ ア , コアタリカ,パナマ,
ミーヵ共和国, ジ ャ マ イ カ , 守 口 γ ピ ア , ベ ネ ゼ
, プ ラ グ ル , チ リ , ア ル ぜ γ チン,ウルグアイ。
デンマーク,ギリジヤ,ルクセンプノレグ,オヲン〆,ノルウェ ,アイルヲソド,アイスランド,
イソランド,ボルトガノC,スへイン,マノレタ,ユ ゴ ス ラ ピ ア , ス イ ス , オ ス ト ラ リ ア , ニ ュ ー
ノレーマエア,ハンガリ,ポーランド.
l
第 1
1
3巻 第 1号
20 (20)
分することができる。資本主義社会においての規定として. (
1
)を資本家階級,
(
2
)を労働者階級. (
3
)を自営業者層,とするならば. (
4
)はその置く前提によって
理解は分れる。すなわち,生産手段を所有せぬものは労働力の販売以外に生言!
の道はなドと害リり切るならば. (
4
)は 労 働 者 階 級 の 部 類 に 属 す る こ と と な れ 他
人労働力の雇用は必ず雇用者に剰余労働を取得せしめると割り切るならば, (
4
)
は資本家階級の吉i
l
類に属することとなる。何れにせよ. (
4
)は「経営者」あるい
は「管理的職業従事者」の規定と関連 L
. 問題は残るが,第 2表以降の階級構
成近似表の大分類の考え方は以
tの区分を基準としている。
以上は物的生産の領域における区分であるが,見習工から投手(係長〉クヲ
月までの生産的労働者を労働者階級と L,その組織化を重視する見解は,狭義
の労働者階級規定と呼ぶ ζ とができょう九
設、に生産手段のほかに,流通手段とサービス手段を含めて営業手段と呼び,
この所有・非所有,他人労働力の雇用・非雇用により労働者階級を規定するこ
とができる。これは再生産の総過程つまり社会の下部構造に直接的に関与する
かぎりの,事務職員,商業使用人,サービス従業員等を合む全労働者を労働者
階級と規定する,広義の労働者階級規定と呼びえようへ
さらにサーピア、手段とサーピ λ 労働の挫解の仕方にかかわるが,上部構造の
諸施設とそこで働く人びと,つまり権力機構の下級公務員をはじめとし,科学
技術・医療・社会福祉・教育・法務・文化・美術・宗教などの非営利的職業従
事者情古与所得者〕を含む最広義の労働者階級規定をとることができる。しかも
国家独占資本主薮の分析には,この領域を区分し,その質的・量的把握が不可
欠であると考えられる
υ
木稿での労働者階級はこの最広義の規定による(本稿
にほ上部構造人民区分表は,問題点が多すぎるので収載していない〕。
問穎は労働者階級の比重と構成が戦前と戦後,とくに戦後の諸階梯において
7
) フラソスの CGTのかつて叩且解(フランス大使館「フラ γ スの組合運動J1
9
7
3
年刊. 5ペ
ク
〕
。
8
) コワルプ、キー「諸陪繰および社会閣についてのマルクス理論と資本論J (邦訳,北大経済学部
統計室,日本経済分析にかんする参考資料,大桶訳, No.3.1
日73年刊〕参照。
現代世界の労働者階級
(21) 2
l
ど う 変 っ た か に あ る ヘ 戦 前 段 階 に つ い て は (ILO ぬ arBookojLabourSta!uUcs
の第 1凹ま
1935-36年版として 1
9
3
7
年に刊行〕統計の整理をしていないので具体
的には言及しえないが,問題の中心は主として先進諸国の「失業統計」にあっ
た。そして一般的に言うならば戦前段階では,労働者階級の経済活動人口中に
占める比重は,現在ほどに高くなかった L,また,その構成も現在ほどに複雑
でなかった,ということである。ここでは問題を最近の段階に限って,第 7表
と第 8表を比率化してみたばあいについて,ごく簡単に言及しておくにとどめ
たい。(比率表は紙数の都合で本稿には j収載していない。第 7,第 8表から誰でも作成 L
うるので,再検討いただきたいと思う。〕
ま F第ーに考慮しておかねばならぬ ζ とは, 1
9
6
0年代初頭と 1
9
7
0
年代初頭の
時代的特徴である。これをアメリカの対外援助の動向からみれば. 1
9
6
0年 代 初
頭は,援助の重点が経済援助から軍事援助へ,地械的配分では閏ヨ
ロッパか
らアジアヘ移された時期で,経済技術援助もそれまでの先進国重点から全面的
にアジア,アフリカ,ラテ Y ・アぞリカのいわゆる開発途上国へ移された時期
である。当時すでにアメリカの地位白低下傾向がみられたとは言え,アメリカ
の世界支配の体制はまだ圧倒的に優f
&
.にあ円た左みなしうる。ところが 1970年
代初頭は 1969年 7月のベトナムでの敗退をおり込んだニクソン・ドクトリ
γの
路線にそったものであるが,それは 70
年 1月の米中会談, 71年 10月の中国国連
加盟, 7
2
年 1月のベトナム和平会談,同 2月
5月の米中・米ソ共同戸加とい
うがごとしアメリカによる世界の帝国主義的政治支配の枠組みを再編せざる
をえなくなった時期であり,
経済的にも 71
年自月の金・ドノレ交換停止= IMF
体制の崩壊により新たな再編成を必至とする,経済体制の転換期に当っている。
この状勢変化との関連で考慮する必要がある。
9
5
0
年代からの経消活動人口の業主〔雇用主と単独業主),雇用者一(職
第二に , 1
員と労務者入家族従業者の比率の動向変化の中で考慮する必要がある。 ζ れを
的意見交換「労働者階級の構造は どう変ったか J (~平和と社会主義の晶司庖』誌, 1
9
6
0
年 5月
一
1
9
6
1
年 9月まで 7回連載〕以降,多〈の論議があるロ
J
2
2 (22)
第1
1
3巻 第 1号
ILO,Year BωkofLabouT S
t
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i
c
sで 知 り う る か ぎ り の 統 計 で 整 理 し て み
れ ば 第1
0
表 の ど と く で あ る 。 第1
0
表によれば,開発途上国全体としての動向は
明 白 な 変 化 傾 向 を 示 し て い な い が , ア フ リ カ お よ ひ ラテ γ ・アメリカにおいて
P
は,業主ならびに家族従業者が減少し,雇用者がー貫して増加している。この
第1
0
表経済活動人口の地位別動向
従業上白地位
│業主
(%)
十
l
雇 用 者 │ 詰 │ 叫 lZ
│
経
総
済
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活
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1960 1
/
1970 1
;
1
7
.
6
1
4
.
7
1
2
.
3
.6
68
7
4
.
1
7
7
.
4
1
2
.
0
8
.
7
6
.
8
1
.
8
2
.
5
3
.
5
1
0
0
.
0
1
0
0
.
0
1950
年代
1960 f/
2
3
.
5
21
.9
1
9
.
0
4
4
.
9
5
3
.
5
6
3
.
6
2
9
.
7
2
3
.
8
1
6
.
0
1
.9
0
.
8
1
.4
1
0
0
.
0
1
0
0
.
0
1
0
0
.
0
1970 f/
4
4
.
8
4
7
.
1
.0
51
ILO,Y
e
a
rB
o
o
ko
fL
a
l凹 .trS
t
a
t
i
s
t
i
c
s,の1972年までり収載統計で知 bうるかぎりの統計の
地域別集計結果〈実数表省略).開発途上国には│その他J,主としてオセアヱア〕があるが省略.
傾向は先進資本主義国においてさらに明白であるが,日本の雇用者比率はラテ
ン・アメリカとほぼ同水準に現われている
ζ
とに注目したい。ただし「経済活
(
2
3
)2
3
現代世界白労働者階級
動人口」を基礎とする国連方式では,すでにのべたごとく,生産手段の所有・
非所有,生産手段の規模別区分が示されないため,諸階級の具佑的存在形態を
明示しえない。すなわち,支配階級と
vcの多国籍巨大企業,大地主, λ資 本
家,被支配階級とし亡の中小・零細資本家層,農民,労働者階級(上,中,下層〉
等への立ち入った分析の基礎が与えられない'"。
そのため,たとえばヲテン・
アメリカの従業上の地位構成は近代的形態をとっている側面だけしか現われな
いことに注意を要する。
第三。 以上のととをふまえて,
第7
. 第 8表の比率表は省略したが概略次の
どやとくいうことができる。すなわち,開発途上国の労働者階級の経済活動人口
9
6
0
年代初頭の 28%から, 1
9
7
0
年代初頭には 31%に増大 Lて
に占める比率は, 1
いる。
しかもその増大の主力は生産的労働者層(18
.
4
%から 21
.2
%) である。
れに対して先進資本主義諸国のぼあいは,
初 頭 68.8%に増大しているが,
ζ
1
9
6
(
]年代初頭の 66.7%から 1
9
7
0
年代
その増大の主力はいわゆるサラリーマン層で 1
7
%から 19.6%で,生産的労働者層は 37.2%から 3
6
.
1%へと減少しているり中で
も「工業労働従事者」は 28.6%から 25.3%へと減少しているのが特徴的である。
この立ち入った分析とその考察については別の機会にゆずる。
I
I
I 現代世界の組織労働者
労働者階級が数量的に圧倒的に多数になったという乙とは,それ自体と Lて
政治経済的に一定の意味をもつが,問題はむしろ,それが組織化され,政治的
Jとして,支配階級にとって無視 Lえない力量をもっに至った点にある。
な勢 )
労働者は自然を相手とする生産の場(生産関係捨象〉においては,集合労働者と
して労働者相互間で協力・団結しているだけではなし管理職員や雇用主主も
協力している u このかぎり労働者階級は企業組織単位でも既に組織化されてい
る。しかし,労働運動として問題になる組織化は,生産力側面における組織化で
1
0
) 階設構成分析は現段階では.単位形態を個人レベルに還元するだけでは不充分で,企業レベル
〔集団的所有貫主態〉の単位静態の11".握が特に必要である.
2
4 (24)
第1
1
3者 第 1号
第1
1
表世界の労働者陪級
要
摘
総人口
A
世
開
経済活動人口
B
BIA
,9
5
8,
2
7
7 1,
269,
4
4
2 4
2
.
9
界 2
5
1
3,5
4
1 3
8
.5
言f
,3
3
3,
454
1
9
8 3
9
.
7
8
8
4,573 350,8
虫2,
8
7
5 3
8
.
9
2
3
8,6
5
0
上ファン・
7
メ
リ
カ
6
9
,
6
2
2
3
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J
.
2
2
0
9
,
6
8
3
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、
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548
1
4
6 2
6
.
6
O
275,8
2
3 4
2
.
2
言t
6
5
3,7
3
0
年 件 ノJ
、 音T
6,1
9
6 4
3
.U
4
7
9,
849 日0
I
t 主
6
9,8
7
7 3
9
.
0
聖
ノ
、 アメリ玲輩固
1
7
9,323
草 日 本
44,0
2
8 4
7
.
1
9
3,419
初 3
国他四ヶ国
ヶ
2
0
7,1
0
7
9
2,
2
9
1 4
4
.
6
頭
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6
9,
6
2
7 4
0
.
0
1
7
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1
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9
7
1,0
9
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,0
7
8 4
9
.
4
l
:5
4
8,
67
り 1
,
5
6
3,
0
5
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4
.
0
世
界 ,
5
9
9
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十
,
9
3
2
3
5
.
6
1
.
6
8
4
,
6
0
4
問
1
,
1
1
2
,
4
9
0
3
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7
,
2
2
7
3
5
.
7
ア
ジ
尭ア
九途
7 ')カ
297,9
7
9
1
1
5,
4
4
6 3
8
.
7
七 上 ラテン・アメリカ
273,
416
87
,
0
6
7 3
1
.8
国
そ の 他
1
9
2 2
6
.
7
719
O
言
「
725,1
1
3 309,3
3
3 4
2
.
7
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3
,
15
3
4 4
3
.7
5
2
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7
9 2
代
ー
主
要
"
、小
計
アメリカ告衆
目
85,9
0
3 41
.8
205,
399
初進
5
2
,
8
2
7
5
1
.0
1
0
3
,
5
5
6
国
ヶ H
本
f
也四ヶ国
220,
7
2
4
9
2,
8
0
4 4
2
.
0
頭国
その他の先進国
1
9
5,
434
7
7,7
9
9 3
9
.
8
社会主義国 1
,
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5
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7
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9
.
5
ジ
7
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九 1
圭アフリカ
,
労 働 者 数
c
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.
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1
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2
7
.
9
2
4
.
9
5守 7
伺 3
1
.3
2
1
2,
375 臼 .
7
1
0
1,3
4
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9
.
7
臼
,5
5
3 7
5
.
1
3
1,
6
5
7 5
9
.
9
仏
ち
,1
3
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0
.
2
5
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3
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5
.
6
1
6
9,213 3
0
.
0
4
6
9,
400
1
4
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0
0
8
2,5
0
0
2
3,
400
:
l
7,o
t
i
U
40
1
8
4,0
6
6
B9,5
5
U
4
9,
554
2
2,6
8
2
6
7,
314
4
4,516
1
4
1,734
5
6
8,188
1
8
6,600
1
1
1,uOO
2
8,800
4
6,740
D
D/C
2
1
1,8
4
5 4
5
.
1
:
1
1,100 21
.7
1
5,60日 1
8
.
9
5,5
0
0 23.5
1
0,000 2
6
.
6
(4) C
1
0
.
0
)
7
4,
719 40.6
,0
6
2 3
8
.
0
5
3
17,5
0
5 35.3
7,6
6
2 3
3日
9
5 41
.4
2
7,8
2
1
.6
57 4
R
.
6
106,026 7
4
.
8
2
4
1,972 4
2
.
5
3
9,
400 21
.1
7
.
7
1
9,700 1
6,7
0
0 2
3
.
3
0
0 2
7
.
8
1
3,0
(6) (
1
0
.
0
)
8
7
,
043 4
0
.
8
6
1,6
9
4 3
8
.
1
2
0
,2
10 31
.3
605 3
6
.
7
1
1,
2
9,8
7
9 4
5
.
3
2
5,3
4
9 4
9
.
7
529 6
8
.
3
115,
資料出所基本資料は ILO,r
圏際費働経済統計年鑑J 1
9
6
0
1
9
7
2
年版, 国際組織は労政時報 2
1
]
冊
働組合総評議会国際部の諸費料,ソ連科学アカデミ 編「世界り苦働晶動J 1
9
'
1
1
.1
9
7
2
年刊,日本 ILO協会月刊誌「世界の骨働」等を毒考にした。
(注〉 総人口から世働者数までは第 7表左第 8衰の陪盟構成推定車からの数値z 蛍働組合員数は上
U.N.,品目'ldardCountryCode(
1
9
7
0
) を基準にして行った巴なお,国際組織へり加盟
(25) 2
5
現代世界の労働者階級
の組織状況・試算表
国
実数
⑤
言
十
1
7
6,3
8
8
2
1,004
10,4
0
6
2,204
8,377
17
49;486
20,612
6
0
12,9
1,
432
6,2
2
0
2
8,874
1
0
5,8
9
8
186,484
28,840
1
3,2
0
3
2,6
日
。
1
2,980
5
7
42,115
2
6,089
250
1,414
2
4,4
2
5
1
6,0
2
6
1
1
5,5
2
9
際
五
吐
(単位
織
へ
の
カ
日
上b
率
世
W界
F労
T連
U)
(
、
'
1CL) !(ICFTU) (
言
十
国際労連国際自由労連
3,3
0
0
日
,9
3
8
1
,
255
300
240
715
1
2,739
5,1
0
1
1,964
5,657
1
7
2,045
1,0
0
0
4
2,1
9
9
1
4,392
1
2,9
6
0
1,432
1,0
0
0
1,045
1
3,250
9,0
0
0
2,4
0
0
1,5
0
0
5,1
0
0
4,250
2
7
,
8
0
7
4
8,5
8
9
1
5,0
2
9
6,294
9
2
3
7,792
2
0
3
3,5
6
0
2
1,787
2
5
0
1 , ~14
J4,250
2
3
2
0,1
1
1,7
7
3
盟
;
I
;
¥
;
1,
0間人)
況
l
t界今己主
国 際 労 連 国陪自由労連 j
l
(WCL) UCFTU) (WFTU)
回.
0
(1
.9
)1
1
.
1
)1
凹 0
(
6
7
.
0
)
0
0
.
0
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0
0
.
0
(
1
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,0
)1
1
1
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5
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5,9
1
1
.9
3
8
.
0
2
3
.
2
7,01U
4,2
5.9
9,1
9.3
5,0
0
5
7,3
3.6
1
.3
4,7
1
.7
1
0
.
3
2,0
0
5
.6
21
(
0
.
0
1
)
(
0
.
0
3
)
2
8
.
1
4.5
5,242
6
2
.
0
76.8
3リ.3
26.2
4.5
5,22日
1
I.
7
7.4
2
3
.
6
0.8
2.6
3.5
3
0
.
3
4.5
2
0
5,2
1
6
.
4
(
0
.
0
2
)
2
2
:
n
.
7
50.6
89.6
1
0
5,8
9
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6
0
.
0
∞0
(
1∞ 0
)1
0
0
.
0
(
7
.
1
)1
∞0
(
2
丘1) l∞ 0
(
6
6
.
8
)
4
51
1
2
4,6
1
5
.
5
6
7
.
9
4,8
1
1
ヨ1
.9
3.9
4,5
0
9
7
.
1
1
8
.
1
13.0
3.6
1
.4I
1
1
.
3
0
.
2
1
7
7
1
.9
7.0
8
8
3
8
.
5
0
.
1
1
6
.
0
(
0
.
0
3
)
(
0
.
0
4
)
(
0
.
0
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3
7
2
2
.
6
6
9
.
1
0
5
3
2
.
1
4,3
3.4
1
4
.
0
4,3
0
2
4
4
.
8
3.4
0
.
.
1
0.5
0.8
2.9
4.302
1
3
.
1
3.4
4
1
.4
3
0
.
0
0
2
)
8.6 J 3
2
.
1
24.3 (
1
1
5,5
2
9
6
1
.9
7
9
2.
「全国主要労働組合一覧」付録,昭和4
7
,晶年版による四その他,労働省, 外務省経済局, 日本労
J1
9
7
3
年刊,樟同真激「封資関係の国際比較 J1
9
6
9
年版,クーー「フ,デリ品ージソ辛「第三世界.
記資料による推定色分類は,国連で 1
9
7
2
年末現在,独立国扱いをしている 1
4
5ヶ固について,
状況は産業別組織表によらず,地域別組織表によっている。
2
6 (26)
第1
1
3巻 第 1号
第1
2
表
批 准 数 合 計
国
批
准総
f
商
要
世
界
言
十
開
ア
発
途
ン
ア
アフリ
カ
九 k ラテン・アメリカ
国
A
7
9
4
6
1
7
B
1,
日3
6
7
7
1
1
8
7
日
工
り7
201, 477
C
D
372
1
7
1
48
:
13
9
0
1,
564
600
139
7
4
3
8
7
本
基
的批
条
七
約
条准
数
約計
て
の 批
他
の唯
条
約 量t
B/A C/A D/A
2
5
2
0
5
1
7
4
1
3
8
1
1
3
1
2
4
8
5
2
4
1
9
76り
2
0
7
1
2
1
664
244
3,516
カ
8
6
25
37
2,0
6
6
411
880
ラテンアメリカ
2
4
775
118
40
910
612
133
286
193
2
7
1,
145
2
3
8
9
0
7
6
1
286
7
2
6
253
859
3
0
5
52
。
234
7
42
4
8
,7
6
20
207
6
7
3
2
4
5
2
6
6
3
4
1
3
8
社会主義国
界
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七
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約計
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条 数
1
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年 国 国
ヶ 他四ヶ国
その他の先進国
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七帯
准総
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226
本
発
途
上
九 国
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先進国
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社全主義国
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c年 1
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月刊により. 1
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竿は「世界の昔
(注) 1
9
6年は全条約数は 1
1
4ケ長, 1
9
7
C年は 1
3
0ケ尭であった。
資料出所
(27) 2
7
現代世界白皆働者階級
批准比較表
基
基
社
結団
本
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年 1月号によって作成。
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2
8 (28)
第1
1
3巻 第 1号
はなく,階絞闘争の側面における組織化である。ここでの労働者階級にとって
の闘争の相手は,生産力組織におけるがごとく自然でもなければ物質でもなし
階級利害を異にする特定の人間集団である。ここではひとまず生産力側聞を捨
象した次元で,闘争の椙手ーを明確に規定せねばならぬ。
こうした階級闘争の組織には周知のごとく政党叩と労働組合とがある。
ιー
での問題は労働組合への組織化の問題であるが,組織労働者とは一般に労働組
合員と守えるのが通念であろう。しかし労働組合といっても,実質的には企業
組織と異ならない組織もあるにはあろう。しかしここでの問題は労働組合が資
本主義体制白支定装置化したか否かを問うことではなし労働組合を階級闘争
の組織としての側面で問題にしたいと思う。
以上のごとき観点から作成したりが第 1
1表である o 労働組合員統計は
きわめて不備で
p
般に
組合員数の認定はいろいろな基準で行なわれている。会費納
入者数.号録手続完了者数,届出数などいろいろであると考えられるが,ここ
では組合員数の公表ある国はそれにより.そのない国は推定組織率により,独
立国別に算出して合計した。なお手がかりのない国については.階級構成近似
表のぱあいと同じく,中地域別平均組織率によって組合員数を形式数理的に算
出した。したがって第 1
1
表も再検討を要する全くの試算表である。本来このよ
うな表の作成は個人の手にあまる仕事であるが,世界的規模での概観の必要上
あえて作成した。有力な機関による作成を期待する。
労働組合員数および推定組織率については,日本りばあいにおいてすら,かなめの
あいまいさをもっている。たとえば労働省の「労働組合基本調査報告」における「推
定組織率」をとりあげてみても
は
,
i
雇用者数」を分母として計算している。理論的に
r
雇用者J中り「常雇」に古ま jし
τいる「会社・団体り設員」のごときは,
当然
に差 Lヲ│し、て分母止すべきであろう。
1
1
) ソ連科学アカデミ 編「現代の世界労働運動 J1
9
7
1
年版によれば, 1971年現在,全世界の共産
0
0
0
万人,社会民主党員は 1,
540万人と推定されている。〈原書 435-~ ジ
以下〉。なお,
党員は拍 5,
8
0
0
万人と十全大舎で報告さ
北京周報 (1973年9用 11日号〕によれば,中国共産党員だけでも 2,
れてし、る。
(
2
9
)2
9
現代世界の労働者階級
第1
1
表の「国際組織への加盟状況」の 1
960
年代初頭における「国際労連」は,
正確には「国際キりスト教労働組合連盟 J (IFCTU) である。それは 1
9
6
8年10
月のルクセンプノレグ大会で
I
国際労働組合連合 J (WCL) と改称した。
日本
には卜都組織がなく. WCL.BATU東京事務所(国際労連月報一一現在休刊中〉
を置い
ζい る に と ど ま る が の 「 国 際 労 連 」 は 1
9
7
0年代初頭には,第 1
1
表に
みるごとく,
開発途上国の労働者9日3
万人を組織し,組織の重点を開発途上国
7
.
9
%
) に至フている。
に移す〈当該組織人員の 6
1
表により 1
970
年代初頭についてみるならば,国際自由労連はその
同じく第 1
組織の重点、を先進資木主義国に (
6
9
.
1
%
), 世界労連は社会主義聞に (
9
2
.
7
%
)お
いている。とわらめ国際的組織はそれぞれ多国籍企業対策を提示しているが,
その労働者組織の重点が多国籍企業の送出国側にあるか.受入国側にあるかに
よって,多国籍企業に対する現実の対応の仕方は異ってくる。つまり外国資本
の支配に対する対応の仕方は,民族自決を支える内部勢力が,どの階級・階層
にあるかによって異る。こうした問題の考察は別の機会にゆずり,ここでは,
2
表 IILO条約批准比較表j をつけ加えておく
その代りとして第 1
o
第1
2
表によ
りアメリカと日本の基本的 17
条約批准状況を他国と比較検討し,その政府の性
格をみていただきたいと思う o
む す ぴ
常国主義の世界支配に反対する諸勢力は,従米.
γ
(
1
)アジア,アタリカ,ラテ
・アメリカの諸民族. (
2
)
社会主義諸国の諸国民. (
3
)
資本主義諸国の労働者階
級,に大別して考察されてきた。そしてそれらむ諸勢力の反帝・反独占の活動
形態も,政府レベノレのもの,政党レベノl のもの,あるいは労働組合その他の団
体レベルのもの等に区別されるが,それぞれの置かれている条件によってその
規模と強きが異る。しかし国家機関中国際機関の諸政策への影響力もきること
ながら,独占的巨大資本=多国籍企業は周知のごとし現段階では園内的にも
国際的にもこれらをコ
y
トロールする有効な手段を欠いている。これら独占的
3
0 (30)
第
1
1
3巻 第 1号
巨大資本の有害な活動を実質的にコ γ トロールしうる力量の担い手となりうる
ものは,おそら〈労働組合であり,その国際的組織であろう。けだし労働者階
織化されてい
級こそ現実に生産を担う真の生産力であり,企業組織の内部に組J
ると同時に,階級闘争の組織としての真の労働組合への自覚的組J
織化が可能で
ある世ユらである。
日本の労働組合のばあい,多国籍企業の送出固と受入国との関係からみるば
あい,アメリカおよびヨ
ロッパと同じく,送出国側の労働組合である。それ
は多国籍企業。受入国側たる開発途上国の労働組合とは問題の側面を具にする。
しかしそれらは受入国側の労働組合止の連帯なしには,多国籍企業の有害な活
動をユントロールしうるとは考えられない。乙のことは国内的には,独占的巨
大企業の労働者と下請諸企業の労働者 Eの連帯,組織労 j局者の中小零細企業の
未組織労働者や底辺労働者層との連帯の問題でもある。いわゆる「多国籍企業」
=独占的巨大資本の国際的・園内的利潤追求獲得活動→人間と環境の破壊は,
世界の労働者階級の連帯の必要を改めて提起している,とみることができる。
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