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関西大学 法科大学院

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関西大学 法科大学院
U
Un
法曹の新世界へ
関西大学
法科大学院
関西大学 法科大学院
お問い合わせ
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
関西大学 入試センター 大学院入試グループ
TEL:06-6368-1121
(大代表)
E-mail:[email protected] 最新の情報はホームページをご覧ください。
http://www.kansai-u.ac.jp/ls/
ごあいさつ
法曹の新世紀へ
Contents
現代社会における複雑化・多様化した法的紛争を解決するために、
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・3
ごあいさつ・
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そして、
より成熟した「法化社会」の醸成を目指して──。
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・ 4∼5
OB・OGからのメッセージ・
いま時代は、新しい法曹の誕生を待ち望んでいます。
教育理念
プロフェッショナル・
ロイヤー
ヒューマニタリアン・
ロイヤー
21世紀の日本は、国家・社会のあらゆる領域で法の
教育理念・
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・2
役割がますます大きくなると考えられています。とも
すれば複雑怪奇にみえる法を、具体的な紛争にあては
め、社会正義の実現や市民の権利保障に役立てるのが、
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・6
カリキュラム・
法曹(Legal Profession)の役割です。法科大学院は、
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・7
授業科目一覧 ・
新しい 時 代に求 められる、高 度 な 知 識と創 造 的 な 分
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・ 8∼12
授業紹介 ・
析能力、そして深い人間性を兼ね備えた法曹を養成する
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・ 13
学修支援体制・
機関として設立されました。
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・ 14∼15
アカデミック・アドバイザー座談会・
関西大学法科大学院は、関西法律学校の創立以来
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・ 16∼17
法科大学院生の1週間・
120年以上にわたる
「法科の関大」の伝統のうえに創設
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・ 18∼19
就職支援体制・
され、すでに約150名の新司法試験合格者を送り出して
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・ 20∼23
教員スタッフ・
きました。その中には、社会的に注目を集める重大事
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・ 24
学費/奨学制度 ・
件の公判を担う検察官、大手弁護士事務所で時代の最
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・ 25
施設紹介・
先 端 の 法 律 問 題に取り組 んでいる弁 護 士 、そして弁
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・ 26∼27
入試概要・
護士過疎地で住民の切実な法律問題の解決にあたる弁
クリエイティブ・
ロイヤー
護士など、本当に多彩な法曹がいます。
関西大学法科大学院では、充実した教授陣と施設を
誇り、着実に法律知識を習得できる環境を整備しつつ、
リーガル・クリニックなどの法実務教育にも力を入れ、
いかなる法曹になるのかについて、具体的イメージをもつ
ことができるようにしています。また、関西大学出身の
■ プロフェッショナル・ロイヤー
若手弁護士からなるアカデミック・アドバイザーによる
理論的基盤と実務的応用能力の双方を備えた、バランスのとれた法曹。
学修サポート体制も充実しています。法曹として足を踏
■ ヒューマニタリアン・ロイヤー
豊かな人間性や感受性、幅広い教養と専門知識に裏打ちされた、人権感覚に優れ、民主主義と個人
み出す上では、関西法曹界で大きな比重を占める関西
尊重の価値の実現を目指す法曹。
大学出身者の方々が頼りになる先輩として力を貸してく
■ クリエイティブ・ロイヤー
ださるでしょう。ベトナム等への法形成支援活動、司法
複雑化・多様化する現代社会で、日々生起する新たな問題に対処する法創造・法適用のできる法曹。
過疎地での法律相談活動など、学んだ法的知識を使っ
関西大学法科大学院は、これからの新しい法化社会を支えていく法曹には3つの特性
て社会に貢献するユニークな活動にも、意欲的な学生
が必要であると考えます。
すなわち、理論と実務とのバランスを取る専門性と、優れた人権感覚をもつ人間性、また
が積極的に参加しています。
日々生起する新たな問題に対して適切に対処できる創造性です。
たしかに法曹への道は簡単ではありません。しかし、
これらのすべての特性を兼ね備え、世界を視野に活躍できる法曹を育むために、私た
自らが学んだ法的知識を社会や市民のために活かす
ちは日々挑戦を続けています。
ことができる法曹という職業はやはりやりがいのある
名
称:関西大学大学院 法務研究科
通
称:関西大学法科大学院
仕事です。これからの日本において法の担い手として
積極的に貢献しようという高い志をもった皆さんには、
法曹養成専攻(専門職学位課程)
関西大学法科大学院においてじっくりと学んで頂きた
設 置 形 態:専門職大学院
いと願っています。
学 位 名 称:法務博士(専門職)
入 学 定 員:100名
研究科長 木下
教員スタッフ:専任教員 30名
智史
(うち研究者教員20名、実務家教員10名)
授 業 形 態:昼間開講(一部科目を夜間に開講予定)
修 業 年 限:法学未修者:3年(標準コース)
(修了所要単位:100単位)
法学既修者:2年(短縮コース)
(修了所要単位:74単位)
修了所要単位:100単位
2
(2012年4月現在)
法科大学院棟「以文館」
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
3
OB・OGからのメッセージ
【先輩弁護士の事務所訪問】
∼法科大学院生が先輩弁護士事務所を訪問し、仕事ぶりや苦労話など「先輩弁護士のいま」について伺いました。
聞き手/中田ひとみ(3年次生)・ 中村 隆之(3年次生)
弁護士 弁護士 桐山 修一さん
2004年 本法科大学院入学
2006年 本法科大学院入学
2007年 新司法試験合格
2008年 新司法試験合格
やわらぎ綜合法律事務所勤務
桑森法律事務所勤務
先生が法科大学院で学んだことで、
しかし、弁護士として仕事をするようになって、毎回、既存の知
実務に生かされていることはありますか。
識や経験だけではすぐに答えの出ない事件や紛争、局面に触れ
有名判例を、事実から判決文までじっくりと読み込み、検討を
るたびに、依頼者にとって一番良い解決方法は何であるのかを
重ねたことです。
こうして授業で触れた判例については、強く印象
自分の頭で考え導き出していくことが要求されていることを強く感
に残り、
また判例事案に関する知識も深くなるため、実際に担当
私が弁護士になって強く実感したことは、社会において起こる
じます。司法試験も、法律実務家としての能力があるのかを問わ
する事件を検討する際に照らし合わせる材料の一つとして役立
事件や紛争には何一つ同じものはなく、
その依頼者にとって一番
れる試験である以上、基本的な知識を使ってどう問題の解決を
ちます。
良い解決方法はどこにあるのかということを、常に自分の頭で考
図るのかを自分で考えその道筋を示すことが要求されているの
法科大学院でやっておくべきことはありますか。
えていかなければならないということです。
だと思います。
高山先生の一日のスケジュールや仕事内容は
時間に比較的ゆとりのある休み期間中に、エクスターンシップ
司法試験も試験であり解答が求められることから、
とかく正解と
本法科大学院では、質疑応答を中心とする双方向の授業が
どのようなものですか。
や法律事務所で事務のアルバイトをされるのが良いのではない
いうものを求めすぎて、記憶重視の知識偏重型の勉強に陥ること
取り入れられ、質問も考えさせるものが多く、学生が自然と基本的
朝は9時半頃に出勤することが多いです。事務所では、
まず
でしょうか。社会や実務に触れることは良い経験になりますし、そ
がよくあります。私自身もそういった傾向が多分にありました。
知識を使って問題の解決を論理的に図ることができる能力が身
メールのチェックをして、依頼者に連絡を入れます。そして、書面
こから将来の就職や人脈につながる可能性もあるので、積極的
もちろん、合格するのに必要な知識、実務家になるのに必要な
につくよう工夫されています。ですから、みなさんが本法科大学院
作成や依頼者との打ち合わせ等をします。裁判期日があれば、裁
に参加すべきだと思います。
知識を身につけることもとても重要ですし、択一試験ではそういっ
において十分な力量を身につけ、法律実務家として活躍できるよ
判所へ向かいます。接見が入っている日は、出勤前の8時すぎに
関大出身の弁護士との交流はどのようなものがありますか。
た基本的な知識の習得の有無が問われています。
う、心よりお祈り申しあげます。
拘置所・警察署へ向かいます。
弁護士会で同じ会派の先生であれば、顔を合わせたり、一緒
昼は、依頼者から頂いた資料の確認や準備書面作成の準備
に食事をすることもありますね。
また、勉強会でご一緒する先生と
をしています。加えて、裁判期日の尋問が近づいていれば、依頼
親しく話したり、修習時代の同期と集まったりと、交流の輪は広い
者と尋問の打ち合わせをします。刑事事件を受け持っている時
ですよ。
は、証拠の閲覧・謄写、取り寄せや事件の記録を確認するため裁
法科大学院を目指す受験生にメッセージをお願いします。
判所に行くこともあります。夜についても、作成した準備書面を相
今は弁護士も数が増え、淘汰される時代となりました。
このよう
2010年 新司法試験合格
手方に送って打ちあわせ等をしています。準備書面の作成は、確
な社会で立派に法曹として活躍していただくためにも、
「なぜ法
岡田春夫綜合法律事務所勤務
認すべき事項が多く、
また、裁判所にこちらの主張を明確・容易に
曹になりたいのか」
「どんな法曹になりたいのか」
という具体的な
理解してもらうためにも、時間が掛かります。
ビジョンと、
「何が何でも法曹になりたい」
という強い気持ちをもっ
私は、2010年に本法科大学院を卒業し、2011年12月から弁
務に携わることができるカリキュラムを履修したり、弁護士過疎地
先生が扱った事件のなかで
て、法科大学院を目指してほしいと思います。
護士としての執務を開始し、主に渉外案件や知財案件を中心と
への法律相談プログラムに参加したことによって、弁護士の仕事
した企業法務に携わっています。新人弁護士にとって日々の実務
を肌で感じることができました。
また、授業だけでなくオフィスアワー
以前担当した、交通事故の事件が印象深いです。過失態様
は知らない問題だらけですが、新人であろうが未知の問題であろ
でも丁寧に指導してくださる先生方に励まされ、
自分が弁護士に
が軽微だったにもかかわらず、死亡という重大な結果をもたらした
うが、弁護士である以上、依頼者が求める時間内に専門家として
なった姿を具体的にイメージしながらモチベーションを維持しつつ
事件でした。被告人の方は事件についてとても悩んでおられて、
の回答を出さなければなりません。
また、業務が早朝から深夜にま
意欲的に勉強し続ける習慣をつけることができました。
また、
24時
事故以後、近所へ出るにも下を向いてしか歩けなかったそうで
で及ぶこともまれではありません。ハードな業務の中、その責任の
間利用可能な自習室で、
自分のペースで模索しながら確立する
す。
このとき、被害者やその遺族の方ももちろんつらいですが、被
重さを日々痛感しながらも、熱意をもって取り組んだことに対して
ことができた勉強の仕方や生活スタイルも現在の業務の基盤と
告人もつらいのだと深く感じ、
「この人のためにできる限りのことを
依頼者の方に喜んでいただけたときは、疲れが吹き飛ぶほどの
なっています。
したい」
という気持ちが自然と湧き上がったのを覚えています。執
喜びとやりがいを感じます。
法科大学院での生活は、短いようで長く、法曹としての助走期
行猶予が出て事件が終わった後には、感謝の言葉や前向きな気
ハードながらも楽しく充実した毎日を送ることができているのも、
間でもあります。法曹に必要な素養を培う環境が整っている本法
持ちが綴られたお手紙をいただき、
この事件と、
そしてこの人と巡
本法科大学院で弁護士としての基礎体力を養うことができたお
科大学院でのみなさんの時間が、将来の一助となる有意義なも
り合えて心から良かったと感じました。
陰だと思います。本法科大学院では、エクスターンシップ等の実
のとなりますよう、心よりお祈り申しあげます。
特に印象に残っている事件はありますか。
4
高山 未奈子さん
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
弁護士 (2012年3月7日 勤務先事務所にて)
名越 真子さん
2008年 本法科大学院入学
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
5
カリキュラム
授業科目一覧
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
第一に、法律基本科目において、抽象的な理論教育にとどまら
目によっては講義3)
および演習を配置して、学生に当該法分野に
■カリキュラムの構成、授業科目および単位数(2012年入学生)
1年次
ついてより深い専門的知見を得ることができるよう配慮しています。
第四に、外国法に関する知見を修得させ、
また国際的視野の養
留意しています。
成を図るために中国ビジネス法を専門とする弁護士教員による講
第二に、職業的倫理観と豊かな人間性・市民感覚を涵養するこ
義・演習科目のほか、国際契約実務の講義科目、渉外法律実務の
とを目的とした法曹倫理やリーガルクリニック等の法律実務科目を
演習科目を設けています。
設置しています。
第五に、新たな法的問題又は法と隣接する諸分野に対する幅広
民法Ⅴ(2) 民法Ⅵ(2)
第三に、先端的法分野の体系的・専門的知見を系統的な学習
い視野に立った洞察力を育成すべく、現代法特殊講義(各テー
会社法(4)
によって修得させるべく、多くの科目で入門科目としての講義1を配
マ)、法実務と社会、法とメディア、法と環境等の学際分野科目を設
置し、学生に多様な先端的法分野を学ばせると同時に、講義2(科
けています。
【法律基本科目】
【法律実務基礎科目】
実務家の教員を中心に、法律実務に関する確かな力を身につ
します。1年次では講義形式で法律基本科目を学び、2年次には
ける科目を数多く開講。民事訴訟実務の基礎・刑事訴訟実務の
演習形式で法律基本科目を受講。3年次には司法試験の出題
基礎やリーガルクリニックといった授業をはじめ、
これからの法曹
形式に対応する総合演習をおこない、合格レベルの学力を着実
に強く求められる人間性や倫理を磨き高めるための教育を展開
に養います。
していきます。
【展開・先端科目】
【基礎法学・隣接科目】
法学の基礎となる法哲学や法理論、
また法とメディア・家族・環
的財産法や経済法、
また中国ビジネス法といったテーマについ
境、
さらに比較法など、法曹に必要な幅広い教養と洞察力を身に
て、講義と演習をセットにして開講。展開・先端分野の知識を段階
つけるための科目群。現代社会に生起するさまざまな事例に、適
的に深めることが可能です。
切に対応できる高度な知性を養います。
刑法Ⅰ(2) 刑法Ⅱ(2)
民法Ⅰ(2) 民法Ⅱ(2)
民法Ⅲ(2) 民法Ⅳ(2)
憲法演習(2)
法務研究科は、市民性、国際性、多彩な専門性・法創造性を備
分野及び新たな法分野につき基本的学識を修得させる発展・先端
科目、広い視野に立った社会・人間関係に対する洞察力を養う基
本研究科を修了する人がこれらの素質を備えていることが学位授
礎法学・隣接科目のうえに、選択科目を系統立てて履修することを
与において重視されます。すなわち、理論と実務の架橋を内容とす
求めるとともに、
1年次からは2年次へは進級制を設け、2年又は3
る公法・刑事法・民事法の3分野に係る法律基本科目、実務教育
年コースにおいて必要修得単位を含む修了要件所定の単位を修
の導入部分を教育する法律実務基礎科目、六法以外の専門的法
得することを要求しています。
刑事訴訟法(2) 刑事訴訟法演習(2)
行政救済法(2) 行政法演習(2)
民法演習Ⅰ(2) 民法演習Ⅱ(2)
会社法演習(2) 商法演習(2)
民事訴訟法発展講義(2)
商法(2)
会社法発展講義(2)
公法総合演習(2)
刑事法総合演習(2)
民事法総合演習(2)
法曹倫理(2)
以下の科目を含め100単位以上を修得しなければなりません。
刑事訴訟実務の基礎(2)
民事訴訟実務の基礎(2)
公法・刑事法LW&D演習(2)
刑事模擬裁判(2)
民事法LW&D演習(2)
民事訴訟実務演習(2)
リーガルクリニック(2) エクスターンシップ(2) 公法実務演習(2)
知的財産法1(2) 経済法1(2) 労働法1(2)
中国ビジネス法講義1(2) 金融法(2) 倒産法1(2)
国際契約実務論(2) 民事執行・民事保全法(1) 国際人権・人道法(2)
国際公法(2) 国際私法1(2) 国際経済法(2) 国際取引法(2)
国際法演習(2) 渉外法律実務演習(2) 行政統制システム論(2)
租税法1(2) 環境法1(2) 現代法特殊講義(各テーマ)(2)
展開・先端科目
■修了要件
民法演習Ⅲ(2)
刑法演習Ⅰ(2) 刑法演習Ⅱ(2)
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
え、21世紀の法化社会をリードする法曹の養成を目指しています。
3年次
行政法総論(2) 法律実務基礎科目
いま社会で注目されている法的課題を中心に学習します。知
2年次
選択科目
民事訴訟法(4) 民事訴訟法演習(2)
法律基本科目C
公法系、民事系、刑事系の理論を学ぶ講義および演習を開講
選択必修科目
憲法Ⅰ(2) 憲法Ⅱ(2)
法律基本科目B
■カリキュラム概要
法律基本科目A
ず、常に事例に即した体系的な学識の修得に配慮し、法曹養成の
ための実践科目としての充実と、実務教育への架橋の実現に特に
必修科目
知的財産法2(2)
知的財産法演習(2)
経済法2(2) 経済法演習(2)
労働法2(2) 労働法3(2) 1. 法律基本科目Aから必修科目26単位
労働法演習(2)
2. 法律基本科目Bから必修科目30単位
中国ビジネス法講義2(2)
3. 法律基本科目Cから選択必修科目4単位
中国ビジネス法講義3(2)
4. 法律実務基礎科目から必修科目6単位を含む12単位
中国ビジネス法演習(2)
5. 展開・先端科目から16単位
倒産法2(2) 国際私法2(2)
6. 基礎法学・隣接科目から6単位
租税法2(2) 環境法2(2)
※2 1年次終了時において、
1年次配当の必修科目を20単位以上修得できていなければ、
2年次以上配当
基礎法学
・
隣接科目
※1 法学既修者は、
法律基本科目A
(1年次配当・必修科目)
の26単位が入学時に単位認定されますので、
修了所要単位は74単位となります。
法哲学・法理論(2) 法哲学・法理論演習(2) 比較法(2) 法と社会(各テーマ)(2)
科目の履修は認められません。
※( )
内の数字は、授業科目の単位数を示します。
6
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
7
授業紹介
刑法演習Ⅰ
民事法総合演習
山中 敬一 教授
三浦 潤 教授
2年生の刑法に関する科目として、
「刑法演習Ⅱ」
と並んで配当
民事紛争の事件処理に携わる法曹実務家を目指すには、実
された科目です。
「 刑 法 演習Ⅰ」では刑 法 総 論の問 題を中心に
体法および手続法の両分野における専門的な法律知識はもちろ
「刑法演習Ⅱ」では各論を中心に、刑法の重要論点を演習形式
ん、実務に関する基礎知識を修得することが必要不可決となりま
で学ぶのが目的です。刑法の体系と理論を理解するには、判例
す。それとともに、正確な法律知識に裏付けられた法的分析力・
や設例を通じて具体的事案にその理論をあてはめて具体的に
論理的構成力の涵養に努めなければなりません。
考えてみることが重要です。
とくに「演習」では、論点を深めるた
民事法総合演習では、
このような趣旨・目的に沿うよう、民事法
めに簡潔に叙述された設例ではなく、生の判例の事実を用いて、
に関する重要問題について、判例に現れた事案を素材に作成し
そのような生の事実の中から論点を抽出する能力を鍛えることが
た事例を使用し、民事紛争を処理するうえで十分に理解してお
重要な狙いです。学部のゼミとは異なり、何人かの受講生に報告
を求め議論するという形式をとらず、すべての参加者に入念な予
[ 教員からのメッセージ]
[ 教員からのメッセージ]
かなければならない様々な実体法上および手続法上の諸問題を
多角的・総合的に検討します。
創設時の浮かれた熱狂状態は去り、真摯に法曹として何かを成し遂げたいと
法曹実務家は、社会で現実に生起する事件を扱います。
その大部分では、
い
習を求めます。当てられたとき即座に回答できるようまとめてくるこ
志す人のみが法科大学院を目指すようになってきました。安定した生活を求め、
くつもの法律上の問題が複雑に絡み合っており、実務家は、
これを一つ一つ解
この授業に参加する学生諸君は、事前に配布される教材のプ
とが必要です。
これまでの受験勉強で染みついた我流の既成概
職業として体裁が良いから法曹になるというのでは、苦難の道は堪えられなく
きほぐして、当該事案にとって最も適切な法律構成をする必要があります。民事
リントに基づき十分な予習をして授業に臨むことが義務づけられ、
なっています。真に法曹として、苦しむ人々の助けとなるよう戦い、
より豊かで公
訴訟の提起および追行を受任する弁護士を例に取りますと、依頼者からの詳細
正で、苦しむ人の少ない社会を作っていくという志に燃えた人のみが、
その志を
な事情聴取および証拠収集に基づいて、
まず想定される実体法上の問題をあ
原則として、研究者教員と実務家教員が毎回共同して対話・討
希望の光として法曹への道を邁進することができます。現在、法科大学院の危
らゆる角度から分析・検討し、
どのような訴訟を提起すべきか、
その請求原因を構
論形式による高度な授業を実施します。
機であるのみならず、司法、
ないし
「日本の危機」
ともいう状況に陥っています。
し
成する要件事実は何か、提起する訴訟について手続法上問題はないか等を慎
念を、創造的な思考力に変えることを最終目標とします。
かし、危機こそはチャンスであり、情熱あふれる若者の活躍の場です。現在、社
重に検討しなければなりません。
このような能力を身につけるための基礎を学ぶ
会の基本的枠組の再構成が必要となっており、法曹の活躍する舞台は揃って
のが法科大学院における勉強なのです。
います。時代は、先例をなぞる官僚法律家ではなく、本法科大学院の目指す
「創
民事法総合演習の授業内容は、
まさにこのような能力を身につけるために極
造する法律家」
を求めているのです。
めて有益と思われますので、学生諸君の積極的な参加を期待します。
民法Ⅰ
刑事訴訟実務の基礎
今西 康人 教授
那須 彰 教授
この科目は、法学未修者に対して主に民法総則および物権法
本授業の目的は、刑事系の法律基本科目で修得した刑法・刑
総論を講義します。受講するみなさんに対しこれらの分野を契約
事訴訟法に関する理論的理解を前提としたうえで、司法修習に
法の視点をも意識して理解できるよう話を進めていきます。
入るに当たり必要とされる手続遂行能力・実体形成(事実認定)
講義の目的は、実務法曹に必要な実務知識の前提となる理
能力に関する基礎的な導入事項を修得することにあります。
論的法知識(判例および学説、後者については特に通説、多数
その内容は、実務上比較的多く見受けられる事案を素材とし
説又は有力説)
を「正確に」、
そして「論理・体系的に」
さらに「応
て、刑事手続の各段階における手続遂行および事実認定行為
用力のあるものとして」修得することです。
そのため教材は簡単な
の具体的イメージを、必要に応じビデオを視聴するなどしながら形
事例問題や時には民法判例百選等の事案を加工した事例問
成しつつ、双方向による演習又は講義形式によって、上記各行
題を使用し、学部のような法制度や法理論に関する抽象的な説
明は行いません。
この点は、民法Ⅱ
(主に債権総論)、民法Ⅲ
(主
[ 教員からのメッセージ]
[ 教員からのメッセージ]
為の実務的な意義を的確に把握・理解し、あわせて、上記法律
基本科目で修得した法理論的理解・法的思考を一層深化・定着
2つのことをお話しします。
この度の司法制度改革に伴い、法曹の活動のあり方は大きく変わりました。
第1に、みなさんの多くは民事系の実務法曹になることを希望していると
その一つが、
「裁判員裁判」に象徴されるように、国民に対して広く開かれ、透明
させるというものです。その中には、裁判員裁判を中核としたこれ
思います。そのための確固たるバックボーンとなるのは民法の専門基礎知
性が高くなったことです。
す。
もう1つの目的は、事例問題の勉強やレポート課題の作成を
からの新しい刑事訴訟実務を担うための法曹養成という視点に
識です。民法帝国主義ではありませんが、他の科目に比し民法の科目がい
法曹一人ひとりの日々の具体的な活動が、
その「人となり」
を含めて広く国民
通じて初歩的な事例分析力と文章作成力をトレーニングすること
かに重要かしっかりと認識してください。
の前に開かれるようになったことで、国民からの疑問・批判に対して分かりやすく
立脚したプログラムも織り込まれています。みなさんの意欲的な参
加を期待します。
に債権契約)、民法Ⅳ
(主に債権担保の諸制度)、民法Ⅴ
(主に
不法行為法・不当利得法)、民法Ⅵ(親族・相続法)でも同じで
第2に、民法の勉強さらに法曹実務家には法的三段論法を駆使すること
誠実に説明し、
その負託に的確にこたえることにより、
はじめて真の信頼が培わ
が求められることを肝に銘じてください。科目紹介で話しましたように、
「 事例
れ、司法の正当性が保持されるものであることが、
より明確になったといえるで
最後に、みなさんが使う六法について。語学には辞書、法律学
を分析し、法的論点を抽出し、解決の基準となる条文・判例・通説を探し出
しょう。法曹の活動は高度な専門性によって支えられていますが、
それだけで国
(実定法)
には六法が必要不可欠です。問題に関係する条文が
し、生の事例に条文(法規範)
を当てはめて回答を導き出す」、
この作業は
民から真の信頼を得られるわけではないのです。
こうした法曹像がしっかりと確立
みなさんの将来の仕事そのもの(相談業務、事件処理業務)
なのです。入
されるまでには、
まだ多くの課題がありますが、
その克服は、志の高い若い法曹一
学のときからこのことに留意し、
これらの能力の修得に努めてください。
人ひとりに委ねられています。みなさんの研鑚を祈念してやみません。
です。
出てきたら六法を必ず開いて確認し、
その意味を考え、解釈する
ことを習慣づけてください。
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KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
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授業紹介
民事法LW&D演習
エクスターンシップ
小松 陽一郎 特別任用教授
若松 陽子 教授
民事法Legal Writing & Discussion演習は、法律実務家と
法実践研修として、国内と国外の2種類のエクスターンシップ
して法律知識をどのように使いこなすかを体感することにより、
リー
制度があります。国内では、大阪弁護士会と提携して実施し、弁
ガルマインドの涵養を目指すとともに、将来の自分の実務家像をイ
護士事務所に赴き、裁判傍聴から依頼者との面談まで実際の法
メージして法科大学院での勉強へのインセンティブを高めること
活動を体験します。国外では、JICA(国際協力機構)
と提携して
を目的としています。
実施し、ベトナムに赴き、海外の法支援活動に関わります。
弁護士は内容証明による催告等をしばしば依頼され、契約書
いずれも現実の法実践と関わるため、履修要件として成績を
の作成等の能力、訴状作成段階での訴訟物、要件事実、間接
中心とした学内選抜を行い、事前講義を経た上で各派遣先に赴
事実の理解、和解条項や準備書面の作成等においていかに法
くことになります。期間は約2週間で、国内は夏期、国外は夏期ま
律的文章の作成能力が要求されるか、等を具体的な事例を通し
て知ることが重要です。
[ 教員からのメッセージ]
たは春期、定期試験終了後に実施します。
[ 教員からのメッセージ]
エクスターンシップは、授業で学んだことがどのように生かされ
司法試験に合格していきなり実務修習に入りますが、司法研修所の教官ら
複雑な現代社会にあっては、互いの権利実現と調整は法によることが求めら
この演習では、実務家として不可欠なコミュニケーション能力
は、
「 修習生は、
ロースクールで訴状や内容証明郵便の1つも書いたことがな
れます。
そのため、法を適正に駆使できる人が、多くの分野で求められています。
ているか、実体験できる貴重な科目です。法曹である指導者のも
やプレゼンテーション能力を高めるため、発表担当者を決めて主
い」
と言われ、
がっかりしておられます。
しかし本法科大学院出身者にはそのよう
法科大学院で法の理念と実践を学び、法による問題解決を担える人となってく
とで、法による権利の実現を目の当たりにしそれに関与できる授
な人がいないようにしたいと思っています。
ださい。
みなさんは
「てにをは」の重要性を意識した答案を書いたことがありますか。基
エクスターンシップは、国内・国外いずれにおいても、
良き法曹となるために役
体的に課題に取り組んでもらいます。常に、
あなたが弁護士ならど
うするかを問い続けながら、楽しい授業を心掛けます。
礎知識の修得は当然ですが、法律文書作成能力のアップが極めて重要です。
立つものです。履修者からは
「多くのことを学び体験することができた」
「 裁判を
この授業ではそれを実感できるでしょう。関大の精神は
「学の実化」
(学問の社
する人の気持ちがよく分かった」等と授業修得の効果が報告されています。例え
会的価値を高め、実際的な知識を取り入れること)
です。何事も前向きにとらえ、
ば、弁護士と共に法律相談を聴き、訴状を作成し、裁判に参加する等、充実した
チャレンジ精神にあふれた草食人間的でない努力家の参加を期待しています。
日程を過ごします。なかには、著名な事件に関与することもあります。ぜひ、積極
業科目です。
的にエクスターンシップに応募して、法の実践を体験し学んでください。
きっと目
指す法曹像が形成されると思います。
在学生からのメッセージ
中田 ひとみさん
3年次生
法学未修者コース
在学生からのメッセージ
民事法LW&D演習を受講して
国内エクスターンシップに参加して
本演習は、民事裁判に係る文書の作成や具体的な事例の研究を通じて、調査能
法曹実務家として必要な能力として、幅広く正確な知識とそれを具体的な事案に適
力・分析力・事実評価能力・法的表現力、
さらには、実務家としてのプレゼンテーション
用・応用するための思考力、事案解決に必要な事実を引き出すコミュニケーション能力
能力といった、実務で活躍するために必要な能力を養成することを目的とするもので
があげられると思います。法科大学院では、主に、前2点についての学習・習得が中心
す。そのため授業は、学生が担当テーマにつき書面作成と発表を行い、
それをもとにク
とならざるを得ません。
しかし、実際には、解決に必要な事実が引き出せなければ、依
ラス全体で質疑応答や議論を交わす形式で行われます。
頼者の望む解決には導けません。
また、実務の中で、
どのような事実が解決に必要で、
本講義において、起案のいろはを学ぶことができたのはもちろんですが、
それにあわ
いかにして引き出すのか、
どのように事実認定をしていくか、学んだ手続は実際にはど
せて、民事法全体の理解を深めることもできました。なぜなら、書面作成やディスカッ
のように行われているのか等の具体的なイメージがつかめないと理解に結びつかない
ションを通じて、実体法・手続法に関する曖昧な知識を再確認できたからです。
また、
こ
ように思います。
うして実践的な思考を身につけることによって、今まで学んできた民事法の知識が、実
エクスターンシップは、生の事案に触れながら、実務家の視点から依頼者の望む解
際にはどの場面でどのように使われるかを知り、
“ 生きた知識”
として改めて理解するこ
とができました。
本演習で学んだことは、知識の深い理解という意味では、司法試験の受験に直接
宿谷 昌広さん
3年次生
法学既修者コース
決にいかに導くかにつき、上記3点をバランス良く直接体験できる機会だと思います。実
際にエクスターンシップに参加して、実務家の先生のアドバイスを踏まえつつ依頼者の
方との交流を通して、解決に必要な事実を探すことや知識の適用の仕方について具
に役立つものであり、
また、実務の流れの理解という意味では、晴れて法曹として働く日
体的なイメージを持つことができたように感じます。法科大学院での学習にも役立つ貴
がきた際にも直接に役立つであろうと考えられます。
重な機会だと思いますので、ぜひ受講することをお薦めします。
実務へ出る前に起案の勉強をすることができる機会は、本演習を受講するほか、多
くありません。法曹を目指される方は、ぜひ受講してみてください。
※プロフィールの学年は取材時のものを掲載しています。
10
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
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授業紹介
学修支援体制
リーガルクリニック
入学前
●入学前事前指導
[ S日程 合 格 者のコメント]
入学前事前指導は、
S日程入試(卒業見込者特別入試)
とA日程入試
尾島 史賢 特別任用准教授
羽藤 央貴さん
(一般入試)
の入学予定者を主な対象に行われます。
特にS日程入試の入学予定者に対しては、
「 入学前サポートプログラム」
リーガルクリニックは、
2・3年次生を対象として、机上の学習が
2年次生 法学既修者コース
として、個別面談や科目別専門ゼミを実施しています。
入学前事前指導では、事前に提出
実践化していくプロセスの一端を、法科大学院実務家教員との
個別面談では、専任教員と面談を行い、今までの勉学状況・学修到達度
した課題を素材とし、法科大学院と同
共同作業による法律相談を通じて経験させることを目的とした、
等を確認し、入学までの勉学計画等につき総合的なアドバイスを行います。
極めて実践的な授業です。
科目別専門ゼミ※では、入学までの間、六法および行政法の各科目につ
ねるごとに大学院の授業形式にも慣れていくため、入学後の学
いて担当の専任教員が課題を出題して、受講生は指定期日までに解答を
修形態の変化にもスムーズに対応できると思います。
具体的には、法科大学院生が実際に法律相談に立ち会い、
さらに、裁判官出身の実務家教員が引率して、大阪地方裁判所見学お
よび裁判傍聴も行っています。
応答がなされているかどうかをチェックし、法律相談の最終段階
リーガルクリニックは、
まさに理論と実務の架け橋となる科目です。
リーガルクリ
とめ、法的知識、論理的思考力および一般常識の確認を行いま
事実の中から重要な事実を抽出する能力、法的論点を正しく理解する能力、抽
このように、
リーガルクリニックは、実務上最低限知っておくべき
に活用し、
目標に向かって頑張ってください。
[ 教員からのメッセージ]
ニックを受講することにより、実際の法律相談において相談者の語るさまざまな
証明郵便および契約書等を起案することをも目指しています。
10回以上もの入学前事前指導を行ってくれる法科大学院は
数少ないと思いますので、受験生のみなさんもこの機会を十分
※法学未修者コースでの合格者には別途プログラムを検討中です。
は担当の教員の指導のもとに相談内容をいわゆる「カルテ」にま
す。
また、法律相談以外に、可能な限り、訴状、各種申立書、内容
また、
先生方や他の合格者との交流ができるという点も入学
前事前指導の大きなメリットだといえるでしょう。
に応じて解答の添削も行われます。
を聴き取ったうえで、法的助言を行います。担当の教員は適切な
とめて相談者に提供します。そして法律相談後、法科大学院生
発言が求められる授業に初めは戸惑うかもしれませんが、回を重
提出し、
この解答を基にゼミ形式による議論を全15回行います。
また、必要
相談者の事前の了解を得て、
自らが相談者に質問して事実関係
においては、理論的・実務的に可能な最高水準の法的助言をま
じ形式で授業が行われます。積極的な
在学中
●オフィスアワー
各専任教員は週1回90分のオフィスアワーを平日に設けています。
もちろん設定された時間
出した事実に法規範をきちんとあてはめる能力など、
司法試験合格に求められる
外でも、
できる限り質問に対応していますし、履修科目以外の教員に学習相談することもできま
各能力を養うことができますので、弁護士を目指すみなさんにとってはそのトレー
ニングにもなります。
また、何よりも、机上の学習では得ることのできない貴重な
す。また、修了生が利用することもできます。
経験ができ、
その刺激は日々の学習意欲をさらにかきたててくれることでしょう。
●TA(ティーチング ・ アシスタント)制度
みなさんの積極的な受講を期待しています。
TAが担当科目ごとに授業補助(資料収集、教材準備等)
や法科大学院生の
知識・制度等を横断的に理解することができる科目です。
学修サポートを行っています。大学講師および大学院博士課程後期課程在籍
者が中心となっているTAと、本法科大学院修了生TA(司法修習開始まで)
から
構成されています。
▶TAによる学修サポート
授業の予習・復習に関する質問はもちろん、自主学習についての質問もでき
ます。また、科目に関わらず、法科大学院での勉強方法やレポート・論文の書き
在学生からのメッセージ
方に関するアドバイスを受けることもできます。
リーガルクリニックを受講して
リーガルクリニックは普段過ごしているキャンパスを離れ、中之島センターで一般の
方から相談を受ける科目です。堂島川を挟んで大阪地裁と向かい合う場所ということ
修了後
■自習室の利用
希望者は修了後も自習室を利用できます。2012年度は天六キャンパス自習室、
ロー・ライブ
ラリー
(千里山キャンパス)、千里山キャンパス自習室の3ヶ所を用意しました。
もあり、将来弁護士になれた際の疑似体験としても楽しく、
また、勉強のモチベーション
利用期間は天六キャンパス自習室とロー・ライブラリー
(千里山キャンパス)
が修了後2年
アップにも繋がります。
間、千里山キャンパス自習室は修了後1年間です。また天六キャンパス自習室、
ロー・ライブラ
主な授業内容は、教員のサポートのもと、相談者の抱える具体的問題に対し法的
リーを希望した場合、5月の新司法試験終了まで最長2年2カ月間利用できます。
( 利用希望者
助言を行い、
その内容を「カルテ」にまとめることです。その過程は、
ともすれば法的知
多数の場合は、選考を行うこともあります。)
自習室(天六キャンパス)
識に疎い相談者の生の声から、相談者が望む解決を把握して、相談者の現在の法
的地位、問題解決に必要な法律効果、その法律効果の発生に必要な要件、その要
件の証明の可否、および、執るべき法的手続等を相互連関させて検討するというもの
安原 邦博さん
3年次生
法学未修者コース
です。
これにより実体法および手続法の両方について、座学だけでは断片的になりがちな
知識を、横断的、有機的な理解に深められます。
また、相談者の生の声から問題を抽
■FD
(ファカルティ・ディベロップメント)活動
本法科大学院では、授業の改善および教員の資質・能力の向上に組織的に取り組むため、
FD委員会を設けて、内部研修の実施や外部の研修プログラムへの参加など、継続的なFD活動を行っています。
【学生による授業評価アンケート】
【公開授業(教員相互の授業参観)】
出し、重要な事実を選別して法的に評価することは、
まさに、司法試験で求められる能
学期ごとに実施する授業評価アンケート調査は、
その
各学期に2週間程度の公開授業週間を設け、
力、
または実務法曹に必要な能力ですので、
その訓練として多いに役立ちます。
数値データを実施後速やかに各科目の受講生に学内
教員相互の授業参観を実施しています。公開授
本法科大学院独自のリーガルクリニックを、ぜひ受講してみてください。
Webで開示するとともに、各担当教員が「授業で工夫・
業に参 加した教員は授 業の感 想を提出し、担当
留意した事項」や「今後の改善策」などのコメントを付し
教員はこれらの感想に対する所感を文書にして、
た報告書を作成し、学生用ロー・ライブラリーに備え置い
報告書としてまとめています。
て法科大学院生全員が閲覧できるようにしています。
※プロフィールの学年は取材時のものを掲載しています。
12
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
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アカデミック・アドバイザー 座談会
書いてもらう。そして当日に検討対象として添削し、返すことを基
合格された法科大学院の先輩からの
きめ細かな添削・指導。それが大きな魅力です。
本としています。
【西村】経験談はもちろんですが、普段の勉強方法や勉強につい
てのいろんな悩みなど細かいところまで相談に乗っていただける。
答案作成への適切なアドバイスと指導。
レベルに応じた対応が嬉しい。
─まず、アカデミック・アドバイザー
(AA)による特別演習制度
について、紹介してください。
しかもアドバイスもいただけるので「よし、やるぞ!」
とモチベーション
【西岡】特別演習は解説が中心。
自分の勉強のペースメーカーと
のアップにもなります。
して活用できます。
【桐本】事前に提出した答案をみんなで検討するのですが、各人
【帆足】みんな、やる気十分ですから
(笑)。
のレベルに合わせて柔軟に対応してもらえるのがいいですね。
【桐本】先ほどもありましたが、予備校と違い、答案を実際に合格
された先生や実務家の方々に見ていただき、指導していただける
【香川】
とにかくマンツーマンといった感じです。
こと。すごく役に立ちますね。
【帆足】在学生にとって法科大学院の直接の先輩でもある弁護
士がAAとして、個別の相談や指導・育成にあたる制度です。
【西岡】過去の定期試験の問題やレポート課題等を教材として使
用します。配布された問題に対して答案を事前に作成し、AAに
提出します。
これをみんなでシェアしながら読み進めていきます。
【前川】修了生を対象にしたクラスの場合、各人のレベルが違い
ます。そうした状況を見ながら、調整していく。そしてみんなの力を
伸ばしていくことを目指します。
─ AAによる
「特別演習」は1年次から3年次を対象とした クラスは金曜の夜に開講されています。
この「特別演習」の制度についてはいかがでしょう。
【桐本】金曜日の夜に「特別演習」があるのは正規授業とのバラ
─ 特別演習制度の印象を教えてください。
【西岡】AAの先生方の勉強方法も参考になりました。勉強のスケ
正規授業の「補完」。
そこに特別演習制度の役割が。
ンスがとりやすいですね。2週間に1回程度のペースでも
「しんどい
なぁ」
と思うこともありますが。
ジュールや教材の選び方など、私自身も関心も高いことなので、す
【西村】答案ひとつにしても、他の受講生の答案、朱書きの入った
答案、添削された答案なども共有でき、みんなで指導を受けられ
るところが非常に有意義です。
【帆足】
「特別演習」はあくまでも、
「法律的文章力の養成」、正規
の授業によって修得すべき内容を正確に把握させるための正規
授業の「補完」なのです。
【桐本】普段の授業では科目の内容を学ぶことができます。でも、
【香川】課題に応えた答案を提出するわけですが、
これがなかな
【香川】授業が終わった週末というのは、みんなが参加しやすい
法律文書の書き方や勉強方法などになると、
あまり教えていただく
か難しい。でも、いつもAAの先生からは丁寧なコメントつきの答
時間帯だと思います。定期試験との兼ね合いもありますが、私個
機会がありません。授業ではある程度わかってはいるつもりでも、
案が返ってきます。非常に感謝しています。
人としては夏休みにも増やして欲しいくらいです。
実際にはなかなか答案は書けないものです。その意味からも、
自
【西村】1クラスの人数が多くないので、丁寧に教えていただき、添
削もきめ細かで、
ためになります。
【 西岡 】予備校などと違い、実際に合格された先生や実務家の
方に直接話を聞いてもらえるのがいいですね。
座談会出席者
[司会] 尾島
史賢
分が作成した答案が添削されて返ってくる、
このシステムはとても
勉強になります。
帆足 智典さん
2005年 本法科大学院入学
2008年 新司法試験合格
AA
ていますか?
【香川】先生とはよくメールの交換をします。受講当日にお聞きした
質問に対する補足説明をメールで送ってもらったこともありました。
【前川】過去には、
「司法試験に合格した」
という報告の連絡を受
講生からもらったこともあります。
【西村】
とにかくAAの先生方との連携、
コミュニケーションはとっ
別演習の後の時間にいろんな悩みをAAの先生に相談できると
付き合ってくださり、いろいろと気にかけてもらえます。それにいろ
んな悩みも相談できます。
【 西岡 】少人数でクラスの仲間と刺激し合える、ゼミのような感じ
【帆足】少人数の良さかも知れませんが、一人ひとりによく目が届く
がします。それに答案の書き方や自分の癖の矯正などもできます
というか、
じっくりと対応できるのが本法科大学院特別演習の特
ね。
また、受講生の要望にも、AAの先生は柔軟に対応してくれま
色といえるのではないでしょうか。
す。
恵まれた環境を積極的に生かして、ぜひ合格を勝ち取ってくだ
しかし、事前に(約1週間くらい前)問題を提示し、学生に答案を
AA
─ AAとの普段のコミュニケーションや関係についてはどう感じ
ても充実していますね。特別演習の授業が終わってからも雑談に
【前川】特別演習は、
クラスごとに方法の違いはあると思います。
(弁護士)
先生とのメール交換なども。
コミュニケーションはとっても充実。
【香川】授業中に聞けなかったことでも聞きやすい雰囲気で、特
ころも、私は嬉しいです。
特別任用准教授
ごく興味深い話が聞けました。
さい。
【全員】
ありがとうございます。
特 別 演 習 制 度
前川 史子さん
(弁護士)
本法科大学院では、正規授業に加えて、
「 事実整理能力」、
「 論点抽出能力」
2006年 本法科大学院入学
2008年 新司法試験合格
および「アウトプット能力」の向上を目的に特別演習を開講しています。この特別
演習では、若手弁護士を中心としたアカデミック・アドバイザーが受講生一人ひと
りの個性に着目したきめ細かい指導をしています。新司法試験の論文式試験は
法律実務を踏まえた出題がなされていますが、
その解答に必要な能力を身につけることができ
るように体制を整えています。
昨年度から、開始時期を1ヵ月早めて5月と
し、3年次生は修了後も引き続き司法試験受験
香川 友美子さん
(3年次生)
14
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
桐本 敬さん
(3年次生)
西岡 香菜さん
(3年次生)
西村 智久さん
直前の4月まで受講できます。
正規授業
(講義科目が中心)
を補完し、憲法・民法・刑法
1 年 次 の3科目を中心に、基礎的知識を確実にするとともに、
初歩的な応用力を養う。
正規授業(演習科目が中心)
を補完し、憲法・民法・刑
2 年 次 法・民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法について事
実整理能力と論点抽出能力を習得する。
3 年 次 司法試験において要求されるアウトプット能力を養う。
司法試験の過去問題
(主として論述式)
および過去の
修了生 実力判定テスト等を利用し、司法試験に合格するため
の能力を養う。 特別演習
(3年次生)
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
15
法科大学院生の1週間
■おもな1日のスケジュール
■おもな1日のスケジュール
5 : 30
6 : 00
起床・準備
7 : 00
6 : 30
起床・準備
移 動
移 動
以文館ステーション
9 : 00
講義のレジュメを取りに行ったり、
レポートの提
出をしたり、
と日々利用しています。
授 業
自習室
8 : 30
9 : 00
24時間使用可能な自習室は、静かで勉強に
集中できる環境が整っています。
自 習
授 業
10 : 30
10 : 30
自 習
自 習
12 : 00
12 : 10
昼 食
13 : 00
13 : 00
授 業
昼 食
授 業
14 : 30
15 : 00
休 憩
14 : 30
14 : 40
自 習
16 : 20
1年次生 法学未修者コース
林 浩之
自 習
授 業
資料が豊富なので授業の予習・復習がとても
はかどります。
さん
自 習
基本的にはどの授業も予習を前提に授業が進めら
2年次生 法学既修者コース
ロー・ライブラリー
17 : 50
移 動
20 : 00
れるので、
しっかりとした予習が必要で、
自然と自習
する習慣が身につきました。
また、
自習室やロー・ライ
21 : 30
はロー・ライブラリーや自習室などの施設が充実し
授業風景
睡 眠
講義中は適度な緊張感があり、90分があっと
いう間です。
0 : 00
仲間と議論を戦わせたり、
ちょっとした息抜きも
できる場所です。
ながら集中して勉強することができます。
睡 眠
■時間割
春学期
1限
2限
秋学期
9:00▶10:30
10:40▶12:10
9:00
10:00
月曜日
MON
刑法Ⅰ
火曜日
TUE
刑法Ⅱ
民法Ⅲ
水曜日
11:00
3
12:00
13:00
事前に配布された教材の基
礎知識を理解した上で、基本
書や判例集、資料集の指定
箇所に目を通し、設問の解答
を作成して授業に臨みます。
この予習により、資料の中か
ら問題を発見し当該事案に
即した解答を考えるという、司
法試験で求められる力が身に
つくと思います。
4
限
13:00▶14:30
14:00
憲法Ⅰ
5
限
14:40▶16:10
15:00
16:00
会社法
6
限
16:20▶17:50
17:00
18:00
7限
春学期
19:40▶21:10
秋学期
限
18:00▶19:30
19:00
20:00
21:00
民法Ⅰ
1
10:00
限
10:40▶12:10
11:00
行政救済法
MON
民法Ⅴ
火曜日
2
限
9:00▶10:30
9:00
月曜日
刑法演習Ⅰ
12:00
13:00
3限
4限
5限
6限
13:00▶14:30
14:40▶16:10
16:20▶17:50
18:00▶19:30
14:00
15:00
16:00
17:00
憲法Ⅱ
民法Ⅵ
THU
民法Ⅱ
法と社会
(少年法)
会社法
金曜日
FRI
行政法総論
土曜日
SAT
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
19:00
限
20:00
21:00
民法演習Ⅰ
事前に配布された事例問題に答える形式で授業が行
われるので、予習は必須です。少しの事実の違いから異
なった結論に至ることもあるので、
いろいろな場合を想
定しながら思考力を磨いています。
民事訴訟実務の基礎
リーガルクリニック
憲法演習
民法Ⅳ
比較法
法曹倫理
商法演習
行政法演習
民事訴訟法演習
刑事訴訟法演習
水曜日
WED
商法
法と社会
(法とメディア)
18:00
7
19:40▶21:10
刑事訴訟法
TUE
WED
16
ているので、同じ目標を持った友人達と切磋琢磨し
学生ラウンジ
■時間割
木曜日
コマの授業内容が非常に濃いです。法科大学院で
自 習
自 習
0 : 00
ます。
なく、関連事項や応用的な問題にも触れるので、
1
その他
23 : 00
勉強しているので、良い刺激になり勉強に力が入り
では事前に用意されている問題だけ答えるのでは
その他
22 : 00
かどります。
自習室に行けば、みんなが一生懸命に
授業の予習と復習を中心に自習をしています。授業
20 : 00
移 動
ブラリーなどの施設が充実しているため、勉強がは
植田 かおり さん
18 : 00
司法試験対策上、手薄になりがちな家族法を
基礎的なことから学べます。授業では、家族
法における論点や条文の説明だけではなく、
その背景にある社会状況や家族法の動向に
も触れるため、
より深く家族法を理解すること
ができます。
木曜日
法と社会
(法実務と社会)
この授業は、法曹として第一線で活躍されてい
る実務家の先生方が輪番で担当されます。授
業では、
自らが担当なさった事件や関心の高い
問題を取り上げるため、当該事件・問題におけ
る法的争点や、法実務上の問題を理解できま
す。
さらに、第一線での実務経験をお持ちの先
生方の、生の意見が聞けるのでモチベーション
アップに繋がります。
THU
金曜日
民事訴訟法
各回で、
まず重要となる事項を確認してか
ら、
その後、短い事例問題を解く形式の授業
です。確認した重要事項が事例問題になる
と使いこなせるか、
また、正確に表現できるか
等、基本的なことを確認することができます。
民事訴訟法
法と社会
(法とメディア)
民法演習Ⅱ
刑法演習Ⅱ
会社法演習
FRI
土曜日
SAT
会社の制度や仕組みを教科書を
読んで理解するだけでなく、先生か
らの質問に答えることで基本的な
知識の理解を一層深めることがで
きます。
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
17
就職支援体制
就職支援委員会による就職支援
関大法曹会による就職支援
法曹以外の志望者に向けた就職支援
本法科大学院では就職支援委員会を設置し、関大法曹会、
関大法曹会では、昨今の厳しい就職状況を踏まえ、司法修習
キャリアセンターをはじめとする本学内外の関係機関・団体等と
生の就職活動を支援しています。具体的には、司法修習生の同
緊密に連携しながら、本法科大学院生および修了生を対象に、
意を得たうえで、関西大学法科大学院就職支援委員会から司
就職支援のための様々な活動を行っています。
法修習生の履歴書等の個人情報の提供を受け、法律事務所へ
■ 新64期司法修習生も就職率100%!
司法修習生の就職状況が厳しくなる中で、本法科大学院出身で
2011年度に修習を修了した新64期司法修習生の全員が就職を
弁護士
松木 俊明さん
2007年 本法科大学院入学 2010年 修了
2010年 新司法試験合格
むらた・ふたば・たかせ法律特許事務所勤務
法化社会の実現に向けて設置された本法科大学院では、法
律基本科目をはじめ各種先端・展開科目を含む法律応用科目を
提供しており、その課程を修めて「法務博士」の資格を取得し、
高度かつ幅広い専門的知識と応用・実践能力を身につけた修
の就職を希望する司法修習生を関大法曹会会員等に紹介して
関大法曹会による本学出身者への支援は、法科大学院に入学したときから始
了生は、法曹の枠だけでなく、裁判所事務官・書記官その他の国
います。
また、司法修習生が就職活動にあたって抱えている悩み
まり、修了後、
実務に携わった後もずっと続きます。
家公務員、地方公務員や、1部上場の製造業・総合商社・金融等
や不安を解消するため、懇談会も積極的に開催しています。
果たすことができ、本法科大学院開設以来、司法試験に合格し修習
■ 関大法曹会による修習前事前研修
も修了した司法修習生(149名)
の就職率は100%を誇っています。
2011年度の事前研修は、10月17日∼11月11日まで、関大法
弁護士の道を選択した者の就職先は、既存の法律事務所だけでな
曹 会 会員の協力事 務 所において1日コース、3日間コース、5日間
く、
インハウス、法テラス関係事務所、即時独立者等多岐にわたって
コースの内容で実施され、新司法試験合格者は、大阪だけでなく、東
在学中から司法試験合格までは、
関大法曹会の先生方による少人数の「特別
演習」
という演習形式のゼミがあります。司法試験合格のためには、演習が重要
の各種民間企業等の分野にも幅広く進出し、活躍しています。
ですからこのゼミは本当に有益でした。
本法科大学院では、
こうした法曹以外の道を選択した修了生
また、
司法試験合格後は、
大阪を中心に、
全国におられる関大法曹会の先生方
らをパネリストに招いてパネルディスカッションを開催したり、法科
のもとでの事前研修制度も用意されています。
この研修により、
司法修習に入る前
大学院修了生に特化して人材紹介を行っている企業の担当者
から実務に触れることができ、
より充実した修習生活を送ることができます。
さらに、
司法修習中、多くの方は弁護士としての活動を希望して就職活動をされ
を招いて企業就職をテーマとする講演会を実施するほか、個別
ると思います。
しかしながら、昨今の修習生の就職状況は本当に厳しく、私自身も
企業からの求人依頼があった場合には、速やかに、本法科大学
非常に苦労しました。
院修了生等に対する就職説明会等を企画・実施するなど、修了
おり、検察官等の任官の道を選択した者もいます。また、2011年度
京、名古屋および和歌山の各法律事務所に赴き、様々な弁護士実
の司法試験に合格した修了生35名の中には、司法修習生以外へ
務を経験しました。合格者たちからも修習前に法律実務に触れる機
そのような状況の中で、関大法曹会の先生方には、本当に親身になって相談
の進路を選択した者もおり、今後、一層の職域拡大が期待されます。
会を得て大変役に立ったと好評でした。
に乗っていただきました。
また、履歴書を関大法曹会所属の先生がおられる事務
生に対する幅広い職域拡大支援活動も行っています。
所に送付してくださったり、事務所訪問のお声をかけていただく等々、様々な面でご
■ 新司法試験合格者数
支援いただき、感謝の念でいっぱいです。
これから法科大学院進学を目指している方々にお伝えしたいのは、
自分なりの目
短答
論文(最終)
合格者数
合格者数
187名
144名
38名
2009(平成21)年
207名
147名
35名
2010(平成22)年
220名
155名
32名
2011(平成23)年
210名
139名
35名
実施年
受験者数
2008(平成20)年
標を設定し、周りに流されず、
目標に向けて最後まで全力で頑張り抜くことが重要
であるということです。
みなさんが本法科大学院に進学され、
それぞれの目標を達成されることを心から
お祈りしております。
司法修習生
笠井 計志さん
2008年 本法科大学院入学 2011年 修了
2011年 新司法試験合格
司法試験短答式試験合格後から司法研修所入所に至るまでのサポート
■ 若手法曹による短答式試験合格者向けガイダンス
■ 裁判所見学および現職裁判官との意見交換会
2011年度は、6月28日に主に司法試験短答式試験合格者を対
裁判官出身の実務家教員の指導のもとに、短答式試験合格者
象に、関大法曹会所属のOB裁判官より、短答式試験合格後から論
(ただし、受け容れ人数の関係から選抜を実施)
を対象として、裁判
文式試験合格発表・司法修習開始までの間の過ごし方や司法修習
習しています。
私は、
2012年4月から大阪簡易裁判所に裁判所事務官として勤務しています。
私は、関大法曹会主催の事前研修で、実際の弁護士業務を初めて体験しまし
裁判所事務官は、裁判事務を担当し、司法行政事務全般を処理する、裁判所
た。法科大学院の専任教員の先生から紹介して頂いたり、実務家教員の先生や
になくてはならない存在です。
さらに、内部の試験に合格し、一定期間研修を受け
所見学を行い、
また現職の若手裁判官らとの質疑応答を通じて、短
大学と関大法曹会共催の合格祝賀会でお会いした先生にお願いしていただいた
ることで、裁判所書記官になることができます。裁判官が座っている法廷の檀上の
に対する取り組み方などについてのご経験を披露してもらいました。
答式および論文式試験の各合格発表を経て実務修習に入るまでの
りして、
計5つの事務所で研修させていただきました。
すぐ下で、同じような黒い服を着た人と言えば、書記官をイメージしやすいでしょう。
2012年度も若手法曹によるガイダンス等の開催を企画しています。
間の心構えや具体的な勉強の方法等についてアドバイスを受ける、
多くの先生方と出会えたことはもちろん、
それぞれの専門分野と専門にされた由
書記官は、法律の専門家としての固有の権限に基づき、法廷立会、調書作成、執
意見交換会を開催しています。
関大法曹会幹事長
弁護士
小松 陽一郎
(法科大学院特別任用教授)
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
来を教えて頂けたことは、就職活動にも将来の専門性の修得に向けても大変参
行文付与、支払督促の発付等を行います。
さらに、法令や判例を調査したり、裁判
考になりました。
が円滑に進行するように、
コートマネージャーとして弁護士、検察官、訴訟当事者
他にも、関大法曹会主催の事前研修ガイダンスで講演された先生や遠隔地法
等と打ち合わせを行います。
関大法曹会は、関西大学または関西大学法科大学院出身の弁護士、裁判官および検察官などの法曹有
律相談でお世話になった先生に新規登録弁護士採用の募集をしている事務所
裁判所事務官1次試験受験後、本法科大学院就職支援委員会から、裁判所
資格者を会員とする職域団体であり、2012年4月時点で約640名を超える会員
(弁護士会員583名、裁判官
の様子を教えていただいたり、
アカデミック・アドバイザーをされている先生には履
事務官に進まれた法科大学院OB・OGの方を招いての説明会があるとの連絡が
会員20名、検察官会員24名など)
を擁します。
また、関大法曹会は歴代の大阪弁護士会会長を数多く輩出し
歴書や面接のアドバイスをいただいたり、
たくさんの先生方にお世話になりました。
ありました。
そこでは、仕事の詳しい内容や、最終合格に重要な面接の体験を詳し
ており、
このことは関大法曹会が非常に伝統のある職域団体であることを物語っています。
お陰で無事に内定を頂き、心から感謝しています。
く聞くことができました。
また、同じ法科大学院の修了生だということもあり、疑問に
また、関大法曹会は、関西大学法科大学院に対して様々な支援を実施してきました。例えば、在学生用に多
内定先の事務所だけでなく、図らずも司法修習でお世話になった弁護修習先
残っていたことを気兼ねなく質問することもできました。私は、
この説明会のおかげ
で、面接の対策を十分にすることができたと思います。
数の書籍を寄贈し、関西大学校友会を通じた給付奨学金の支給等の支援を行いました。他大学法科大学院
の事務所の先生や、指導担当裁判官も関大ご出身と、不思議なご縁も感じてい
には例がないと思われる司法修習前の独自の事前研修や、司法修習生の就職活動の支援なども積極的に実
ます。
裁判所事務官・書記官の仕事では、法律の知識が必要となり、
また、書記官に
施しています。
法曹界の方々は皆とても温かく、特に関大法曹会の先輩方は面倒見も良く、本
なるための試験では、法律の筆記試験が課されるため法科大学院での勉強を生
さらにリーガルクリニックまたはエクスターンシップを受講した学生のうち、主に法律実務基礎科目の成績優秀
18
私は、2011年9月に新司法試験に合格し、現在は司法修習生として大阪で修
先輩(裁判所事務官)
からのメッセージ
2006年 本法科大学院入学 2008年 修了 裁判所 事務官 大阪簡易裁判所勤務
者を表彰する
「関大法曹会奨励賞」
を2010年度より創設し、2011年度までに合計10名に授与しました。
このように関大法曹会は法科大学院における学修、実務修習および就職活動だけでなく、法曹になってから
も様々な面で関西大学または関西大学法科大学院出身のみなさんをバックアップしています。みなさんが司法
試験に合格し、一日も早く実務家として活躍できるよう大いに期待しています。
当に素晴らしい方々ばかりです。私も先輩方から賜った御恩を少しでも後輩のため
かせる職業だと思います。
さらに2012年度からは、裁判所事務官総合職(旧Ⅰ種)
に
「恩送り」
できるよう励みたいと思います。
の募集において、大学院修了者を対象とした試験が設けられ、法科大学院修了
合格者数の削減、修習資金の貸与制、就職難と良い話は少ないですが、
その
生の活躍が期待されています。
苦労に見合う以上の素晴らしいものをきっと得られると思います。ぜひみなさんとも
私のこれからの目標としては、早く書記官となって、知識と経験を積み、当事者
いつかお会いできる日を楽しみにしています。
が裁判を利用しやすくなるように役立てる人になりたいと思っています。
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
19
教員スタッフ
※担当科目は2011年度以前入学生適用の旧カリキュラムも含みます。
2012年4月現在
【教 授】
芝池 義一
研究者教員
(専任教員)
【教 授】
今西 康人
【教 授】
【教 授】
YAMANA Kyoko
京都大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
1974年京都大学法学部助教授、1983年教授。1992年京都
大学大学院法学研究科教授。2009年関西大学法科大学院教
授。
■専門分野 行政法 Administrative Law
関西大学法学部卒業。関西大学大学院法学研究科博士後期
課程単位修得後退学。奈良産業大学法学部教授、神戸学院大
学法学部教授を経て、2004年神戸学院大学法科大学院教
授。2007年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 刑事訴訟法 Criminal Procedure
■担当科目 行政法総論/行政救済法/行政法演習
■担当科目 刑事訴訟法/刑事法総合演習
【教 授】
IMANISHI Yasuto
山名 京子
SHIBAIKE Yoshikazu
下村 正明
【教 授】
山中 敬一
SHIMOMURA Masaaki
大阪大学法学部卒業。大阪大学大学院法学研究科博士後期
課程単位修得後退学。大阪学院大学法学部教授を経て、
2007年度まで京都産業大学法科大学院教授。2008年関西
大学法科大学院教授。
■専門分野 民法 Civil Law
関西大学法学部卒業。京都大学大学院法学研究科博士課程
所定単位修得後退学。博士
(法学)
。1975年関西大学法学部
専任講師、1978年助教授、1985年教授。2004年関西大学
法科大学院教授。
■専門分野 刑法 Criminal Law
■担当科目 民法Ⅰ
・
Ⅱ
・Ⅴ/民法演習Ⅰ
・
Ⅱ
・Ⅲ
民事法総合演習
■担当科目 民法Ⅰ
(財産取引法総論)
/民法Ⅲ
民法演習Ⅰ
・
Ⅱ/民事法総合演習
■担当科目 刑法Ⅰ
・
Ⅱ/刑法演習Ⅰ
・
Ⅱ
刑事法総合演習
占部 洋之
【教 授】
URABE Hiroyuki
神戸大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了。1996年
大阪学院大学法学部専任講師、1999年助教授。2005年関
西大学法科大学院助教授。2006年教授。
■専門分野 民法 Civil Law
■担当科目 民法演習Ⅰ
・
Ⅱ
民事法総合演習
民法判例演習
【教 授】
京都大学法学部卒業。カリフォルニア大学
(バークレー校)
経
営大学院修了
(MBA)
。1971年∼1989年公正取引委員会、
経済企画庁、経済協力開発機構
(OECD)
日本政府代表部勤
務。1990年富山大学経済学部教授。2001年関西大学法学
部教授。2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 経済法、
国際経済法
KAWAGUCHI Hirokazu
竹下 賢
YUKIKADO Shinji
大阪外国語大学外国語学部英語学科
(現大阪大学外国語学
部)
および神戸大学法学部卒業後、地方公務員として勤務経
験を持つ。その後、神戸大学大学院法学研究科博士前期・後
期課程で学び、1994年から札幌学院大学法学部・京都産業
大学法学部・同法科大学院教授。2008年関西大学法科大学院
教授。
■専門分野 行政法 Administrative Law
Economic Law, International Economic Law
■担当科目 経済法1・2/国際経済法
■担当科目 公法総合演習Ⅱ
(司法制度論)
行政救済法/行政法演習
【准教授】
上田 真二
TAKESHITA Ken
MIURA Jun
■担当科目 民事訴訟法演習/民事法総合演習
民事執行・民事保全法
現代法特殊講義
(交通・労災事故の紛争処理を巡る現代的課題)
村上 幸隆
MURAKAMI Yukitaka
大阪市立大学法学部卒業。弁護士(土佐堀法律事務所)。
2007年関西大学法科大学院特別任用教授、2012年教授。
日本弁護士連合会国際交流委員会副委員長。現代アジア法
研究会理事。著書は、
「 逐条解説中国契約法の実務」
( 編著)
、
「日中対訳中国会社法法令集」
(単著)
「
、日中対訳中国労働関
係法令集」
(単著)
「
、中小企業法の理論と実務」
(編著)
ほか。
■専門分野 国際取引法、
中国法
International Business Law, Chinese Law
■担当科目 中国ビジネス法講義1・2・3/中国ビジネス法演習
国際取引法/渉外法律実務演習
【教 授】
UEDA Shinji
若松 陽子
WAKAMATSU Yoko
京都大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
法学博士。1977年関西大学法学部専任講師、1980年助教
授、1987年教授。2001年11月∼2005年11月日本法哲学
会理事長。2004年関西大学法科大学院教授。2003年10月
∼2006年9月関西大学副学長。
■専門分野 法哲学 Philosophy of Law
大阪大学法学部卒業。大阪大学大学院法学研究科博士後期
課程単位修得後退学。2002年滋賀大学助手、2003年専任
講師。2009年∼日本私法学会運営懇談会委員。2004年関
西大学法学部専任講師、2006年助教授。2010年関西大学法
科大学院准教授。
■専門分野 商法 Commercial Law
大阪大学法学部卒業。大阪大学大学院法学研究科博士課程
修了。博士
(法学)
。弁護士
(若松陽子法律事務所)
。2004年関
西大学法科大学院教授。
「小僧寿し商標事件」
の被告代理人と
して弁護を担当、
「誠和住建事件」
の上告代理人として弁護を
担当。著書は
「歯科医療過誤訴訟の課題と展望」
(単著)
。
■専門分野 民法 Civil Law
■担当科目 刑法Ⅱ/刑法演習Ⅱ/刑事法総合演習
■担当科目 法曹倫理/法哲学・法理論
法哲学・法理論演習
法と社会
(法と倫理)
/法と社会
(法と環境)
■担当科目 会社法/現代法特殊講義
(金融商品取引法)
■担当科目 民法演習Ⅱ/民事法総合演習
エクスターンシップ/民事紛争実務論
現代法特殊講義
(医事法)
川口 美貴
【教 授】
KAWAGUCHI Miki
大阪大学法学部卒業。大阪大学大学院法学研究科博士課程
所定単位修得後退学。1990年静岡大学人文学部助教授、
2003年教授。2004年関西大学法科大学院教授。弁護士
(第
二東京弁護士会)
。
■専門分野 労働法 Labor Law
■担当科目 労働法1・2・3
辰巳 直彦
【准教授】
中島 洋樹
TATSUMI Naohiko
京都大学大学院法学研究科博士前期課程所定単位修得後退
学。1980年財団法人比較法研究センター専任研究員、1988
年神戸学院大学法学部助教授、1992年甲南大学法学部教
授、1993年ドイツ、マックス・プランク知的財産・競争法研究
所客員研究員、2002年関西大学法学部教授。2004年関西
大学法科大学院教授。
■専門分野 知的財産法 Intellectual Property Law
【特別任用教授】
NAKASHIMA Hiroki
神戸大学法学部卒業。大阪市立大学大学院法学研究科後期
博士課程単位修得後退学。香川大学法学部准教授を経て、
2010年関西大学法科大学院准教授。
■専門分野 刑事訴訟法 Criminal Procedure
■担当科目 刑事訴訟法演習/刑事法総合演習
【教 授】
木下 智史
【教 授】
KINOSHITA Satoshi
京都大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
1986年神戸学院大学法学部専任講師、1989年助教授、
1990年南カリフォルニア大学ローセンター・1998年ヴァー
ジニア大学ロースクール・2010年イエール大学ロースクー
ル客員研究員、1997年教授。2003年関西大学法学部教授。
2004年関西大学法科大学院教授。2010年法務研究科長。
■専門分野 憲法 Constitutional Law
早川 徹
久保 宏之
神戸大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
博士
(法学)
。1984年京都産業大学法学部専任講師、1987
年助教授、1994年教授。2002年関西大学法学部教授。
2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 民法 Civil Law
■担当科目 民法Ⅱ
(財産取引法各論)
/民法Ⅴ
民法演習Ⅰ
・
Ⅱ/民事法総合演習
【教 授】
越山 和広
■担当科目 商法/商法演習/金融法
実務家教員
(専任教員)
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退
学。フライブルグ大学Dr.jur.学位取得。1996年近畿大学法
学部専任講師、1999年助教授。2001年香川大学法学部助
教授。2004年関西大学法科大学院助教授、
2006年教授。
■専門分野 民事訴訟法 Civil Procedure
■担当科目 民事訴訟法/民事訴訟法演習
民事法総合演習/民事訴訟法発展講義
KONDO Tsuyoshi
■担当科目 法曹倫理/民事法LW&D演習
法と社会
(法とメディア)
村田 尚紀
【教 授】
MURATA Hisanori
東京大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程
所定単位修得後退学。博士
(法学)
。1988年熊本大学法学部
講師、1990年助教授。1994年関西大学法学部助教授、
1997年パリ第1大学客員研究員、1998年関西大学法学部
教授。2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 憲法 Constitutional Law
鳥越 健治
【特別任用准教授】
TORIGOE Kenji
京都大学法学部卒業。徳島地方・家庭裁判所長、大阪地方裁
判所長などを経て広島高等裁判所長官。定年退官後、2007
年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 民法 Civil Law
■担当科目 民法演習Ⅲ/法曹倫理
民事裁判の基礎/民事実務特殊講義
尾島 史賢
OJIMA Fumitaka
関西大学法学部卒業。関西大学大学院法学研究科博士課程
前期課程修了。弁護士
(尾島法律事務所)
。2004年関西大学
法科大学院アカデミックアドバイザー、2006年非常勤講師、
2009年特別任用准教授。
■専門分野 民法 Civil Law
■担当科目 民法判例演習/リーガルクリニック
■担当科目 憲法Ⅰ/憲法演習
公法総合演習Ⅱ
(司法制度論)
/憲法判例演習
【教 授】
KOSHIYAMA Kazuhiro
近藤 剛史
慶應義塾大学経済学部卒業。
弁護士
(近藤総合法律事務所)
。
2010年関西大学法科大学院特別任用教授。個人の紛争
(離
婚、
相続、
交通事故、
名誉毀損、
債務整理など)
の他、
製造メー
カーや金融機関などの企業法務、
リース会社の断行の仮処分
を含む債権回収、
破産管財事件など数多くの民事事件を手掛
けている。
また、
外資系企業のソフトウェア案件、
中古ゲーム
訴訟などのデジタルコンテンツ案件、
地デジ必須特許案件な
どのIT関係分野を得意とし、
個人情報、
企業情報、
メディア法
などの情報関連分野も専門としている。
■専門分野 民法、
メディア法 Civil Law、
Media Law
京都大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
1986年関西大学法学部専任講師、1989年助教授、1996年
教授。2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 商法 Commercial Law
【教 授】
KUBO Hiroyuki
KOMATSU Yoichiro
【特別任用教授】
HAYAKAWA Tohru
■担当科目 憲法Ⅱ/憲法演習
公法総合演習Ⅱ
(司法制度論)
/憲法判例演習
【教 授】
小松 陽一郎
関西大学法学部卒業。関西大学大学院法学研究科修士課程
修了。弁護士、弁理士
(小松法律特許事務所)
。2004年立命館
大学法科大学院特別契約教授。2007年関西大学法科大学院
客員教授、
2009年特別任用教授。
■専門分野 倒産法、
知的財産法
Bankruptcy Law, Intellectual Property Law
■担当科目 民事法LW&D演習/倒産法1・2
現代法特殊講義
(知的財産訴訟実務)
法と社会
(法実務と社会)
■担当科目 知的財産法1・2/知的財産法演習
現代法特殊講義
(知的財産法発展研究)
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
三浦 潤
北海道大学法学部卒業、北海道大学大学院法学研究科修士
課程修了。修士
(法学)
。岡山家庭裁判所長、神戸地方裁判所
長などを経て大阪高等裁判所判事部総括。定年退官後、
2011年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 民事実務 Civil Law Practice
関西大学法学部卒業。大阪市立大学大学院法学研究科博士
後期課程単位取得後退学。フライブルク大学・法学博士。奈良
産業大学法学部教授、姫路獨協大学法学部教授を経て、
2004年姫路獨協大学法科大学院教授。2007年関西大学法
科大学院教授。
■専門分野 刑法 Criminal Law
【教 授】
20
■担当科目 民事訴訟法演習/民事法総合演習
民事訴訟実務の基礎
【教 授】
由喜門 眞治
TAKIGAWA Toshiaki
【教 授】
【教 授】
川口 浩一
滝川 敏明
MATSUMOTO Tetsuou
【教 授】
YAMANAKA Keiichi
関西大学法学部卒業。神戸大学大学院法学研究科博士課程
所定単位修得後退学。1983年神戸商科大学商経学部専任講
師、1986年助教授、1993年関西大学法学部助教授、1994
年教授。2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 民法 Civil Law
【教 授】
松本 哲泓
立命館大学法学部卒業。富山地方・家庭裁判所長、和歌山地
方・家庭裁判所長などを経て大阪高等裁判所判事部総括。定
年退官後、2012年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 民事実務 Civil Law Practice
大和 正史
【教 授】
YAMATO Masashi
那須 彰
【特別任用准教授】
NASU Akira
神戸大学大学院法学研究科博士課程所定単位修得後退学。
1980年関西大学法学部助手、1983年専任講師、1986年助
教授、
1993年教授。2004年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 商法 Commercial Law
神戸大学法学部卒業。徳島地方・家庭裁判所長、大阪高等裁
判所判事部総括などを経て京都地方裁判所長。定年退官後、
2007年関西大学法科大学院教授。
■専門分野 刑事実務 Criminal Practice
■担当科目 会社法/会社法演習/会社法発展講義
■担当科目 刑事法総合演習/刑事実務の基礎
刑事模擬裁判
元氏 成保
MOTOUJI Shigeho
京都大学法学部卒業。弁護士
(共栄法律事務所)
。2009年関
西大学法科大学院非常勤講師、近畿大学法科大学院非常勤
講師。2011年神戸大学法科大学院非常勤講師。2012年関
西大学法科大学院特別任用准教授。
■専門分野 租税法、行政法
Tax Law, Administrative Law
■担当科目 公法総合演習Ⅱ
(司法制度論)
/租税法1・2
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
21
教員スタッフ
※担当科目は2011年度以前入学生適用の旧カリキュラムも含みます。
2012年4月現在
特別顧問教授
非常勤教員
【経 歴】
【経 歴】
【経 歴】
京都大学法学部卒業。1963年裁判官任官。
東北大学法学部卒業。1962年弁護士登録
京都大学法学部卒業。弁護士
(滝井・仲田法
2001年札幌高等裁判所長官。定年退官後、
(大阪弁護士会)。1998年大阪弁護士会会
律事務所)
。大阪弁護士会副会長、会長、近畿
2002年関西大学法学部教授。2004年関西
長、日本弁護士連合会副会長。2000年日本
弁護士連合会理事長等の要職を歴任。
大学法科大学院教授。2008年定年退職、
弁護士連合会会長。
2002∼2006年最高裁判所判事。
2008年専門職大学院等教育推進プログラ
-------------------------------------------■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
-------------------------------------------■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
ム特別顧問。
-------------------------------------------■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
石井 一正
元札幌高等裁判所長官/
元関西大学法科大学院教授
ISHII Kazumasa
久保井 一匡
KUBOI Kazumasa
弁護士
(久保井総合法律事務所)
/
元日弁連会長
滝井 繁男
TAKII Shigeo
弁護士
(滝井・仲田法律事務所)
/
元最高裁判所判事
名誉教授
【経 歴】
関西大学法学部卒業。関西大学大学院法学
研究科修士課程修了。大阪地方裁判所部総
括判事、大阪高等裁判所部総括判事などを
経 て 、大 阪 家 庭 裁 判 所 長 。定 年 退 官 後 、
2004年関西大学法科大学院教授、2010年
関西大学名誉教授。
-------------------------------------------■担当科目 法と社会
(少年法)
【経 歴】
研究科修士課程修了。京都大学大学院法学
博士。1977年関西大学法学部教授。1991
1998年神戸大学法学部教授。2000年神戸
大学法学部教授。2004年関西大学法科大
藤田 久一
KURIHARA Hiromu
FUJITA Hisakazu
国際公法
【経 歴】
京都大学法学部卒業。
1996年判事補任官。
ロースクール修了。最高裁行政局課長、大阪
務省刑事局などを経て、2010年大阪高等検
2011年4月から大阪地方裁判所判事。2011
地裁判事などを経て大阪高裁判事部総括。
察庁検事。2010年関西大学法科大学院客
年関西大学法科大学院非常勤講師。
定年退官後は弁護士(共栄法律事務所)。
員教授。派遣法に基づく法務省からの派遣
--------------------------------------------
2004年関西大学法科大学院特別任用教
検察官。
■担当科目 民事裁判の基礎
授、2009年任期満了に伴い退職。2011年
--------------------------------------------
関西大学法科大学院客員教授。著書は
「行訴
■担当科目 法曹倫理
法の執行停止をめぐる実務上の諸問題」
「
、裁
刑事実務特殊講義
判官の旅路」
(
「法に生きる」
所収)
等
刑事模擬裁判
客員教授
客員教授
非常勤講師
井関 正裕
福田 尚司
中川 博文
ISEKI Masahiro
FUKUDA Shoji
NAKAGAWA Hirofumi
KUZUHARA Rikizo
佐藤 やよひ
SATO Yayoi
佐伯 和也
SAHEKI Kazuya
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
■担当科目 刑法演習Ⅰ
・
Ⅱ
■担当科目 刑法演習Ⅰ
・
Ⅱ/刑事法総合演習
■担当科目 国際私法1
■担当科目 刑法Ⅰ
(総論)
多治川 卓郎
TAJIKAWA Takuro
永田 眞三郎
NAGATA Shinzaburo
横田 直和
■担当科目 環境法1
■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 リーガルクリニック
大田 直史
大東 恭治
岡田 崇
遠藤 比呂通
ENDO Hiromichi
OHTA Naofumi
OHIGASHI Kyoji
OKADA Takashi
弁護士
(西成法律事務所)
龍谷大学政策学部教授
弁護士
(大東恭治法律事務所)
弁護士
(岡田崇法律事務所)
■担当科目 公法実務演習
■担当科目 行政統制システム論
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 現代法特殊講義
(消費者法)
岸本 寛成
木下 麻奈子
木村 達也
桐山 昌己
KISHIMOTO Hironari
KINOSHITA Manako
KIMURA Tatsuya
KIRIYAMA Masami
弁護士
(弁護士法人桐山昌己法律事務所)
弁護士
(真成法律事務所)
同志社大学法学部教授
弁護士
(木村・浦川・片山法律事務所)
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 法と社会
(法システムからみた人間)
■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
■担当科目 リーガルクリニック
児玉 憲夫
小林 和弘
佐田元 眞己
下村 眞美
KODAMA Norio
KOBAYASHI Kazuhiro
SADAMOTO Masami
SHIMOMURA Masami
弁護士
(新世総合法律事務所)
弁護士
(弁護士法人大江橋法律事務所)
米国ニューヨーク州弁護士
弁護士
(さだもと法律事務所)
大阪大学大学院高等司法研究科教授
■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
■担当科目 国際契約実務論
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 民事訴訟法
関根 幹雄
丹治 初彦
レオナルド チアノ CIANO Leonardo
西島 佳男
弁護士
(関根法律事務所)
弁護士
(兵庫法律センター法律事務所)
神戸学院大学名誉教授
関西外国語大学外国語学部准教授
弁護士
(西島佳男法律事務所)
■担当科目 法曹倫理
■担当科目 刑事訴訟法演習
■担当科目 比較法
■担当科目 刑事実務特殊講義/刑事模擬裁判
古川 景一
松生 光正
向井 秀史
村瀬 謙一
SEKINE Mikio
TANJI Hatsuhiko
NISHIJIMA Yoshio
FURUKAWA Keiichi
MATSUO Mitsumasa
MUKAI Hideshi
MURASE Kenichi
弁護士
(古川景一法律事務所)
九州大学大学院法学研究院教授
弁護士
(向井秀史法律事務所)
弁護士
(池田第一法律事務所)
姫路獨協大学法科大学院准教授
■担当科目 労働法演習
■担当科目 刑法演習Ⅰ
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 公法・刑事法LW&D演習
森 恵一
森谷 長功
山﨑 敏彦
山田 庸男
MORI Eiichi
MORITANI Naganori
YAMASAKI Toshihiko
弁護士
(色川法律事務所)
弁護士
(あゆみ法律事務所)
弁護士
(山﨑敏彦法律事務所)
■担当科目 現代法特殊講義
(倒産法実務)
■担当科目 リーガルクリニック
■担当科目 リーガルクリニック
YAMADA Tsuneo
弁護士
(弁護士法人梅ヶ枝中央法律事務所)
■担当科目 法と社会
(法実務と社会)
アカデミック・アドバイザー
大住 洋
OSUMI Hiroshi
2012年4月現在
太田 洋一
OTA Yoichi
岡村 勇人
OKAMURA Hayato
岡山 照代
OKAYAMA Teruyo
弁護士
(小松法律特許事務所)
弁護士
(西博生法律事務所)
弁護士
(中村・藤田・岡村法律事務所)
弁護士
(岡山法律事務所)
小宮路 智也
佐藤 高志
齋藤 勝 SAITO Suguru
佐々木 宣彰
弁護士
(日本橋法律事務所)
弁護士
(片山・黒木・平泉法律事務所)
弁護士
(森下・佐々木法律事務所)
弁護士
(久保井総合法律事務所)
鈴木 智仁
髙林 昇
忠政 貴之
坪井 文子
KOMIYAJI Tomoya
SUZUKI Tomohito
TAKABAYASHI Noboru
SASAKI Nobuaki
TADAMASA Takayuki
SATO Takashi
TSUBOI Ayako
弁護士
(中之島中央法律事務所)
弁護士
(髙林法律事務所)
弁護士
(上原綜合法律事務所)
弁護士
(田城讓法律事務所)
豊田 祐介
中井 陽一
野田 倫子
橋本 薫
TOYODA Yusuke
NAKAI Yoichi
NODA Tomoko
HASHIMOTO Kaoru
弁護士
(上原綜合法律事務所)
弁護士
(松田総合法律事務所)
弁護士
(花くま法律事務所)
弁護士
(大阪船場法律事務所)
福田 美紀
帆足 智典
前川 史子
溝上 宏司
FUKUDA Miki
HOASHI Tomonori
MAEKAWA Fumiko
MIZOGAMI Hiroshi
弁護士
(田中義信法律事務所)
弁護士
(上原綜合法律事務所)
弁護士
(小谷法律事務所)
弁護士(弁護士法人橋下綜合法律事務所)
六尾 栄登
山本 大輔
森﨑 亮 MORISAKI Akira
森下 果奈
弁護士
(境川法律事務所)
弁護士
(リバティ総合法律事務所)
弁護士
(森下・佐々木法律事務所)
吉村 卓輝
渡邉 収
MUTSUO Shigeto
MORISHITA Kana
YAMAMOTO Daisuke
弁護士
(上原綜合法律事務所)
YOKOTA Naokazu
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
関西大学法学部教授
■担当科目 民法Ⅵ
■担当科目 民法演習Ⅲ
■担当科目 民法Ⅳ
■担当科目 経済法演習
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
IWATA Yuko
弁護士
(未癸法律事務所)
【経 歴】
同志社大学法学部卒業。大阪地方検察庁、法
兼担教員
22
岩田 祐子
派遣裁判官
京都大学法学部卒業。米国ワシントン大学
SENTO Yozo
ASHIDA Hitoshi
国際法演習
派遣検察官
【経 歴】
千藤 洋三
芦田 一志
大学大学院法学研究科教授。2001年関西
栗原 宏武
原 力三
ASADA Toshikazu
弁護士
(小野・芦田法律事務所)
年東京大学大学院法学政治学研究科教授。
■担当科目 国際人権・人道法
IIJIMA Mitsuru
淺田 敏一
弁護士
(淺田法律事務所)
研究科博士課程所定単位修得後退学。法学
--------------------------------------------
飯島 暢
AKATSU Kanami
弁護士
(弁護士法人赤津法律事務所)
京都大学法学部卒業。京都大学大学院法学
学院教授。2008年関西大学名誉教授。
客員教授
赤津 加奈美
2012年4月1日現在、委嘱が確定している非常勤教員のみを記載しています。
YOSHIMURA Takateru
弁護士
(弁護士法人大江橋法律事務所)
WATANABE Osamu
弁護士
(弁護士法人片岡・吉田法律事務所)
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
23
学費/奨学制度
施設紹介
学費
最先端の学びを支える
法科大学院専用の学習施設
2013年度入学者の学費は次のとおりです。
法務研究科
(法科大学院)
法科大学院棟「以文館」には、少人数制の講義を行う講義室
2013年度
入試種別
入学初学期
秋学期
をはじめさまざまな教室や教員のオフィスのほか、法学の専門
年 間
入
学
金
260,000円
−
授
業
料
525,000円
525,000円
1,050,000円
教育充実費
80,000円
80,000円
160,000円
865,000円
605,000円
1,470,000円
合 計
260,000円
書が揃う
「ロー・ライブラリー」などがあります。
また、
「児島惟謙館」や「尚文館」にも法科大学院の院生専用
のスペースや施設を設けています。
[以文館]自習室
注 関西大学を卒業した者、
関西大学大学院を修了した者が、法務研究科
(法科大学院)
へ進学する場合は、
入学金
(入学登録金)
を半額とします。
学費の詳細については、
2013年度学生募集要項を参照してください。
「以文館」2階に自習室が設けられていま
す。他の自習室同様、
机や間仕切りも整備
され、持ち込んだパソコンをネットワークにつ
奨学制度
なぐことができるので、判例検索なども自席
でできます。365日24時間利用できます。
❶関西大学法科大学院給付奨学金
また、以文館の他、尚文館や児島惟謙館
にも自習室を設けています。
この制度は、入学試験の成績優秀者に対し、在学中の活動を関西大学が奨励、支援するものです。
採用者には合格通知書とともに採用通知書を送付します。
ただし、入学しない場合には、奨学金を給付しません。
対象者
S日程法学既修者コース入学試験合格者
S日程法学未修者コース・A日程・B日程入学試験成績優秀者
給付内容
授業料および教育充実費の全額相当額※1
授業料および教育充実費の全額または半額相当額※1
給付期間
2年間※2
給付時期
1年間※3
[児島惟謙館]OA室
7月および10月に分割して給付。
(在学生は、
毎年5月および10月に分割して給付)
法科大学院生専用のパソコンルーム。法科大学院の入学者には全員にIDを配布
しているため、
いつでも自由にパソコンを利用できます。判例情報の検索やレポート
※1 2012年度入学者の実績は、
全額相当額給付者12名
(S日程4名、
A日程8名)
となっています。
※2 給付期間は原則として2年間です。
ただし、
1年目の学業成績不良の場合等、給付が停止されることがあります。
※3 在学生には全学生を対象として、
上記の制度に準じて前年度までの成績を基準に審査を行い、学業成績優秀者に奨学金を給付します。
作成に活用できるほか、個人のパソコンを持ち込んでネットワークに接続することも
可能です。
❷日本学生支援機構奨学金
(2012年度現行)
法科大学院第一種奨学金(無利子)の貸与月額は50,000円、88,000円から選択、第二種奨学金(有利子)は50,000円、80,000円、
100,000円、130,000円、150,000円から選択できます。
また、150,000円を選択する場合は、40,000円または70,000円の増額貸与を
希望することができます。
[児島惟謙館]民事和解室
❸関西大学校友会 法科大学院給付奨学金
(2012年度現行)
原告や被告の席を設け、調停の場面
関西大学校友会は、関西大学法科大学院の法学既修者(2年修了)
コースを修了して新司法試験に合格することを支援するために
奨学金を設けています。入学試験に成績優秀で合格した人が対象になり、採用者には合格通知書とともに採用通知書を送付します。
ただし、関西大学法科大学院に入学しない場合には、奨学金を給付しません。
[第1学舎4号館]法廷教室
を再現しながら学べる教室を設けてい
実際の法廷を再現する模擬法廷での
ます。先生と院生とがコミュニケーショ
授業を通じ、裁判の手続きを身近に体
ンを図りながら学ぶ、少人数制の授業
験できる教室。裁判官、裁判員、検察
などで活用されています。
官、弁護士、
それに被告人や証人の
また、2013年度は給付要件を変更する予定です。
対象者
S日程およびA日程入学試験成績優秀者
給付期間
1年間
(ただし、入学初年度の学業成績が特に優秀な場合、
次年度にも再度同額が給付されます)
。
役割に分かれたシミュレーションが行
給付額
給付人員
われます。第1学舎4号館(D棟)
に設
年額100万円
(一括支給)
置されています。
(他の給付奨学金との併給可)
S日程・A日程あわせて4名以内
数字でみる法科大学院
❹公益財団法人小野奨学会 法科大学院給付奨学金
(2012年度現行)
186名
在籍者数(2012年4月1日):
40代以上
公益財団法人小野奨学会のご厚意により、毎年新入生を対象として入学後に募集を行い、所定の審査のうえ、給付奨学金が交付
されています。
応募資格
5%
学業、人物共に優れ、
健康で向学心を有しかつ学資の支弁が困難と認められる者
男女比
月額6万円
(既修は2年間、未修は3年間)
(他の給付奨学金との併給可)
募集人員
既修・未修あわせて3名
※その他、関西大学大学院入学後に出願できる日本政策金融公庫の「国の教育ローン」
・株式会社オリエントコーポレーションとの提携による
「学費サポートプラン」
などの制度もあります。詳細につきましては、
学生センター奨学支援グループまでお問い合わせください。
24
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
137名
文系
43名
(法律系以外)
11%
年齢
構成
男性
男
給付額
1%
13%
49名
3%
理系
30代
女性
その他
23%
出身
学部
20代
2
0
82%
法・政治系
政治
85%
社会人
人数
※社会人の定義…大学の学部を最初に卒業
した後、大学における主として昼間に授業が行
われる教育課程で学んだ期間を除き、入学時
において満2年以上を経過している者
KANSAI UNIVERSITY SCHOOL OF LAW
25
入試概要
Ⅱ 長期履修学生制度
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
入学者の多様な学習ニーズに対応するために、2012年度から長
対して適用します。
期履修学生制度を導入しています。
学費は、法学未修者コース標準コース3年間分の授業料と同額
長期履修学生制度は、法学未修者コースの学生を対象としたも
を長期履修4年間で納入し、教育充実費(160,000円)は毎年納
スでは基本的な法律知識・能力の修得の有無も選考対象となりま
ので、入学後に職業を有すること、
またはその他の理由により、修
入することになります。手続等の詳細は、法学未修者コースの合
適確な人権感覚を備えた市民派の草の根的法曹の、第二に、国際
す。上記の養成目的から、社会的活動経験・実務経験、秀でた語学
業年限(3年)
を超えて在学することが適切であると認めた人に
格者に対して合格者発表時にご案内します。
感覚豊かで、世界に雄飛する国際派法曹の、第三に、複雑化する
的素養、法学以外の分野における多彩な専門知識・資格も選考に
現代社会をリードする多彩な専門的知識と斬新な法創造・適用能
おいて考慮します。
21世紀の法化社会における実務法曹の養成に特化して教育を行
力を併せ持つ法曹の、養成を目指します。そのため、入学者選考で
う専門職大学院である法務研究科において、関西法律学校を前身
は、本学の教育理念を深く理解し、法曹としての資質、潜在能力、
とする本学の教育理念である
「学の実化
(学理と実際との調和)」
を
意欲を持った人か否かを総合判断して選考します。法学既修者コー
法学の社会的実践を以て実現すべく、第一に、豊かな市民感覚と
〔制度概要〕
修了年限内の履修可能単位数、進級要件
(標準コース2年次配当科目履修要件)
、在学年限、
3年次・4年次の履修制限単位数はすべて法学未修者コース標準コースと同じ条件になります。
1年次
Ⅰ 2013年度入学試験の概要
※入学試験の詳細については、2013年度学生募集要項をご覧ください。
2年次
3年次
4年次
履修制限単位
年間18単位以内 2年間合計36単位
(進級要件20単位)
36単位
44単位
履修科目
標準コースの1年次配当科目
標準コースの2年次配当科目
標準コースの3年次配当科目
❶入学試験日程・募集人員
日 程
入試種別
募集人員
試験地
出願期間
試験日
合格者発表
S日程
卒業見込者
特別入学試験
約10名
大阪
7月13日
(金)
∼20日
(金)
8月3日
(金)
・4日
(土)
8月6日
(月)
Ⅲ 法学既修者認定試験
S日程およびA日程で法学未修者コースに合格し、入学金の納入
が完了している人を対象に、B日程と同一日程で法学既修者認
一般入学試験
約75名
定試験を実施します。法学既修者認定試験に合格した場合、法
9月1日
(土)
・2日
(日)
学既修者コースでの入学となります。
大阪・東京・広島
A日程
実務経験者
特別入学試験
民事法 民 法(100点)、商 法(50点)
刑事法 刑 法(100点)
〈法律科目試験 出題範囲〉
9月14日
(金)
8月14日
(火)
∼21日
(火)
公 法 憲 法(100点)、行政法(50点)
試験科目
憲法:憲法全般 行政法:行政法総論
(行政救済法を除く)
民法:民法全般
商法:会社法 刑法:刑法全般
9月2日
(日)
約5名
Ⅳ 2012年度入学試験結果
B日程
一般入学試験
約10名
大阪・東京
2013年1月15日
(火)
∼22日
(火)
2月11日
(月・祝)
2月22日
(金)
入試種別
S日程
注 S日程では2段階選抜を行います。
❷筆記・面接試験
日 程
S日程
A日程
コース
10:00∼11:30 (90分)
公 法 75点
〔憲法
(50点)
・行政法
(25点)
〕
13:00∼14:30 (90分)
民事法 75点
〔民法
(50点)
・商法
(25点)
〕
15:20∼16:20 (60分)
法学未修者コース
A日程
科目・配点
B日程
法学既修者コース
(第2次審査)
A・B日程
試験時間
法学既修者コース
法学未修者コース※1
刑事法 50点
〔刑法〕
合 計
志願者
40
39
19
4
104
93
50
18
未修一般
78
77
33
9
未修特別
6
6
2
0
合 計
188
176
85
27
既 修 者
27
22
9
5
未 修 者
11
11
4
4
合 計
38
33
13
9
既 修 者
171
154
78
27
未 修 者
95
94
39
13
合 計
266
248
117
40
10:00∼ (1人約20分)
面 接 100点
10:00∼12:00
(120分)
公 法 150点
〔憲法
(100点)
・行政法
(50点)
〕
13:30∼15:30
(120分)
民事法 150点
〔民法
(100点)
・商法
(50点)
〕
Ⅴ 2012年度進学説明会日程
16:20∼17:50 (90分)
刑事法 100点
〔刑法〕
◆大阪
(千里山キャンパス)
開催
10:00∼11:40
(100分)
長文読解・小論文 100点
〈法律科目試験 出題範囲〉
憲法:憲法全般 行政法:行政法総論
(行政救済法を除く)
民法:民法全般 商法:会社法 刑法:刑法全般
◆東京
(関西大学東京センター)
開催
内 容
開催時間
6/13
(水)
進学説明会
14:40∼16:10
6/30
(土)
ロースクール体験フェア
10:00∼14:00
授業見学会
(法学既修者向け)
未 定
12/15
(土)
進学説明会
13:00∼14:00
2月中旬
進学説明会
未 定
11 月 下 旬
入学者
既 修 者
面 接 50点
※1 A日程法学未修者コースには実務経験者特別入学試験も含まれます。
※2 B日程の法学未修者コースは書類審査の得点により合否を判定します。
※3 書類審査
(S日程は第1次審査)
の内容および配点は2013年度学生募集要項をご覧ください。
合格者
既 修 者
10:00∼ (1人約15分)
開催日
受験者
開催日
内 容
6/24
(日) 専門職大学院 合同進学説明会
12/ 8
(土)
大学院合同進学説明会
開催時間
15:00∼16:00
14:00∼15:00
※進学説明会等の日程については、
やむを得ず変更することがあります。最新の情報はご来場前に関西大学法科大学院ホームページでご確認ください。
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関西大学
法科大学院
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お問い合わせ
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
関西大学 入試センター 大学院入試グループ
TEL:06-6368-1121
(大代表)
E-mail:[email protected] 最新の情報はホームページをご覧ください。
http://www.kansai-u.ac.jp/ls/
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