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劇場公開用映画
『SPINNING KITE』
スピニング・カイト
俺達の街。俺達の PARADISE。
パンクな野郎共のくりひろげる青春ドラマ。
★港沿いの電線に絡まりクルクルと回るゲイラカイト。
このタイトルにもなっている『スピニング・カイト』=ゲイラカイトは本編中に何度も
登場してきます。
都市近郊で育った若者の葛藤と、そのゲイラカイトが飛びきれずにいる姿が重なっていき、そして最後
には共に飛び立とうとする。そんな中途半端な世代の人達と中途半端な
ところで生きている人達への愛のドラマであり、実際に木更津でその時代を過ごし、学生時代から脚本
を温めてきた監督の加瀬聡の 10 年越しの作品です。
そんな想いの詰まった作品に、90 年代から現在まで活躍中のパンクバンド「ラフィン・ノーズ」の音楽
を載せ、パワフルに、エネルギッシュに、そして時折繊細に、世界を紡ぎだしていきます。
「どこ向かってんだよ!」
「そんなの俺らにもわかんねえよ!」
いつか、きっとどこかに飛び立って行けるのか。その先にあるものは素敵なものなのか。
でも…ふと周りを見れば、そこが自分のパラダイスだったりするのではないでしょうか。
加瀬聡くんの処女作『SPINNING KITE』は心にしみる映画でした。
F.フェリーニの「青春群像」を彷彿とさせます。
とはいえ、不況下日本の木更津という街が舞台のこの映画では、
より厳しい酸っぱく苦い現実が立ちはだかる。
登場人物の痛々しい傷口が、感傷に包まれるのではなく、怒りの元となって欲しいと思います。
̶降旗康夫監督よりのコメントー
【 企 画 意図 】
港湾の街、また、千葉県の中間拠点として賑わいのあった街・木更津。
現在。そこにはかつての面影はなく、街は閑散とし人通りも少なくないー。
都市近郊の街で育った若者達を描き、現在のように繁栄はなくとも芯を持って生きている人達のドラマ
を描きたい。パンクという音楽を用いたのも、それが根本となっており、パンク=貫き通す。という概
念、またそれは間違っていないのではないか。愛すべきものは自分の近くにあるのではないか…という
ことをテーマのひとつに作品を制作した。これは昨今の日本全体にもいえることで、自分達の育った環
境を愛すべき人間が減り、地域の過疎化は進み、その中で生きることを忘れてしまっている。
例え大きな繁栄はなくとも、今一度自分の街を見つめるべきではないか。
日本人の本来持つパンク魂に焦点を当てて作品を制作した。
もうひとつのテーマとしては、分岐点の方々への青春ドラマであるということ。
描いているのは第一の分岐点である 18 歳からであるが、時を経て十年後の姿も登場する。音楽に使用さ
れているラフィン・ノーズもさることながら、現在 30 代∼40 代の方をターゲットに作品を制作した。
この年代の人々は今まさに社会を支え始め、活躍の最中にいる世代だ。だが一方で第二の分岐点でもあ
り、自殺者や転職者も多い時でもある。一度は通り抜けた悩ましくほろ苦い分岐点。今もう一度そこを
乗り越えて欲しい。そんなメッセージを企画の意図としたい
【特筆】
主演に劇団☆新感線の『ロッキーホラーショー』のブラッド役や、
ミュージカル『RENT』主演など、演劇にて活躍の目覚ましい中村倫也 を迎え、また本作が彼
の初主演作品となっている。
劇中のバンドミュージック、メインテーマに使用している曲は、かつてインディーズ御三家と呼ばれ、
バンド活動を経た方なら、誰もが通る道と言われる
ラフィン・ノーズ
劇版の音楽は「愛してる」などのヒットでおなじみの3ピースバンド
鳥口将哉
の楽曲を起用。
風味堂 のベーシスト・
氏が映画音楽に初挑戦した。
他、田中隆三、鈴木一功、田中要次、蟹江一平、山中崇、藤間宇宙、三村恭代ら、
存在感のある俳優が脇を固め、現在の映画界を支える若手、中堅のスタッフが集約し制作に臨む。
追記として、お披露目となった SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2011 以降、海外で 10 の映画祭にて、
受賞、若しくは上映をされ、世界でも本作品は評価されている。
【 受 賞 ・ 上 映歴 】
国内外合わせ、2013 年 1/20 現在までに 11 の映画祭にて上映若しくは受賞。
SPINNING KITE
・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2011-国際長編コンペティションノミネート
・Canada International Film Festival 2012-Award of Excellence (優秀作品賞)
・21st Arizona International Film Festival-Best Foreign Feature (最優秀外国語作品賞)
・Riverside International Film Festival-Official Selection(公式上映)
・MEXICO INTERNATIONAL FILM FESTIVAL AND AWARDS-Golden Palm Winners(パルムドール金賞)
・Los Angeles Movie Awards-Honorable Mention(佳作)
・ALASKA INTERNATIONAL FILM AWARDS-Denali Awards(デナリ賞)
・Marbella International Film Festival-Official Selection(公式上映)
・Golden Door International Film Festival of Jersey City-Official Selection(公式上映)
・2012 Oregon Film Awards - Gold Awards(金賞)
・California Film Awards-Diamond Awards(ダイアモンド賞)
【キャスト】
主演:純役:中村倫也
<映画>
「そして父になる」出演予定
監 督 : 是枝裕和
「沈まぬ太陽」監督:若松節郎 平松優哉役
「 カ フ ェ 代 官 山 2∼ 夢 の 続 き ∼ 」 監 督 : 武正晴 若き日の中村泰彦 役
「俺は、君のためにこそ死ににいく」監督:新城卓 河合惣一役
「 乱 歩 地 獄 」( 4 本 オ ム ニ バ ス 内 「 鏡 地 獄 」 出 演 ) 監 督 : 実 相 寺 昭 雄 小 林 少 年 役
「 七 人 の 弔 」 監 督 :ダンカン 河 原 潤 平 役
<TV>
ド ラ マ N E O「 終 電 バ イ バ イ 」 出 演 予 定
CX 1 0 月 期 『 高 校 入 試 』
NTV7月 期 土 曜 「メグたんって 魔 法つかえるの? 」
EX土 曜 ワ イ ド 劇 場 「 ゴ ー ス ト ラ イ タ ー の 殺 人 取 材 」
EX「 遺 留 捜 査 」
NTV「 妖 怪 人 間 ベ ム 」
CX 「 最 後 の 絆
沖縄・引き裂かれた兄弟」
CX 「 絶 対 零 度 ∼ 特 殊 犯 罪 潜 入 捜 査 ∼ 」
TX「 勇 者 ヨ シ ヒ コ と 魔 王 の 城 」
TX「 風 の 少 年 ∼ 尾 崎 豊
永遠の伝説∼」
TBSパ ナ ソ ニ ッ ク ド ラ マ ス ペ シ ャ ル 「 屋 上 の あ る ア パ ー ト 」
CX 「 プ ロ ポ ー ズ 兄 弟 ∼ 生 ま れ 順 別
男が結婚する方法」
CX 「 世 に も 奇 妙 な 物 語 ∼ 2 0 周 年 ス ペ シ ャ ル 燔 祭 」
TBS「 土 俵 ガ ー ル ! 」
TBS「 ヤ ン キ ー 君 と メ ガ ネ ち ゃ ん 」
NHK「 と め は ね っ !」
NHK大 河 ド ラ マ 「 天 地 人 」 第 46話
CX 「 ト ラ イ ア ン グ ル 」
CX 「 イ ノ セ ン ト ・ ラ ヴ 」 第 4 話
EX「 ギ ラ ギ ラ 」 第 4話
NHK「 ジ ャ ッ ジ 2
NHK「 星 新 一
島の裁判官
奮 闘 記 」 第 2話
シ ョ ー ト シ ョ ー ト 」 #18宇 宙 の 男 た ち
NHK「 た っ た ひ と り の 反 乱 」
CX 「 太 陽 と 海 の 教 室 」
NTV「 ホ カ ベ ン 」 第 7話
CX ス ペ シ ャ ル ド ラ マ 「 一 瞬 の 風 に な れ 」
NTV「 ハ リ 系 」
CX 「 ラ イ フ 」
NHK連 続 テ レ ビ 小 説 「 風 の ハ ル カ 」
NTV「 神 は サ イ コ ロ を 振 ら な い 」
CX ヤ ン グ シ ナ リ オ 大 賞 「 unplug ge d 」
E X 「 相 棒 4 」( ゲ ス ト 出 演 )
E X 「 刑 事 部 屋 ∼ 六 本 木 お か し な 捜 査 班 ∼ 」( 最 終 話 ゲ ス ト 出 演 )
TBS「 H2∼ 君 と い た 日 々 」
<舞台>
「 RE N T」 演出:マ イケル ・グラ イフ 脚 本、作 曲、歌 詞:ジ ョナサ ン・ラ ーソン
「 ハ ン ド ダ ウ ン キ ッ チ ン 」 作 ・ 演 出 :蓬 莱 竜 太
山田浩彦役:パルコ劇場他
「 ロ ッ キ ー ホ ラ ー シ ョ ー 」 演出:いのうえひでのり ブラッド役 :神奈川芸術劇場他
「 ぼ っ ち ゃ ま 」 演 出 : 河 原 雅 彦 信 次 郎 役 : PA R CO劇 場 他
「 わ が 町 」 演出:宮田慶子 ジョージ・ギブス役:新国立劇場他
「 薄 桜 鬼 」 演出:キタムラトシヒロ 斎藤一役:天王洲
銀河劇場
「 m u r o 式 4 」 演 出 : ム ロ ツ ヨ シ Z役 : 駅 前 劇 場
「 え れ が ん す 」 演出:千葉雅子 悦太郎役:紀伊国屋ホール
「 バ ン デ ラ ス と 憂 鬱 な 珈 琲 」 演出:マギー モントレー少佐/オーエン
「 S EMIN AR」 演出:鈴木勝秀
真心一座「身も心も
ジェイソン役:東京グローブ座他
流 れ 姉 妹 ∼ 獣 た ち の 夜 ∼ 」 演出:河原雅彦 :本多劇場他
「 悪 夢 の エ レ ベ ー タ ー 」 演出:ダンカン 牧原役:東京シアタートラム他
「 さ ら ば 、 わ が 愛 覇 王 別 姫 」 演 出 : 蜷 川 幸 雄 小 四 役 : Bunkamuraシ ア タ ー コ ク ー ン 他
「 恋 の 骨 折 り 損 」 演出:蜷川幸雄 キャサリン役:さいの国さいたま芸術劇場他
文次役:内野謙太<リリィシュシュのすべて、風が強く吹いている、NHK平清盛、とんび>
城戸役:伊藤友樹<バトルロワイヤルⅡ、ビバ!カッぺ、ハンチョウ、魔法戦隊マジレンジャー>
真木役:醍醐直弘<キッズウオー3、NHK 坂の上の雲他>
期待の若手俳優を中心とし、田中隆三、鈴木一巧、田中要次、蟹江一平、山中崇、三村恭代など存
在感のある俳優が脇を固める。
【スタッフ】
プロデューサー:高橋正弥<バカバカンス他>
監督・脚本:加瀬聡
撮影:夏/袴田竜太郎<パークアンドラブホテル他>
:冬/横山公亮<ゼブラーマン2、るろうに剣心他>
照明:夏/小川大介<真夜中からとびうつれ他>
舘野秀樹<はやぶさ/HAYABUSA、酔いがさめたらうちに帰ろう。他>
:冬/佐藤浩太<ヘルタースケルター、荒川アンダー ザ ブリッジ他>
録音:シネマサウンドワークス
美術:安藤真人(サンクアール)<K-20・怪人 20 面相伝、永遠のゼロ他>
メイク:渡辺順子<バカバカンス、月と嘘と殺人他>
衣裳協力:伊賀大介、ワードローブ、荒木里江
音楽:鳥口将哉(風味堂)
【STORY】
千葉県房総半島・木更津の街。
赤くそびえ立つ木更津大橋の上の一人の男…純。
純は、遠くに見える木更津の街を眺め、ラフィンノーズのPARADISEを口ずさんでいる。そ
の視線の先には十年も前の自分達がいたー。
東京とを繋ぐアクアラインが出来るちょっと前。
そこに暮らす若者達、純、文次、城戸、真木の 4 人は、ただ、ふらふらと日々の風に煽られ、過ご
していた。中学時代からのくされ縁の四人は、バンドを組んでいたものの、19 歳の今となっては、
各々が事情を抱えている。
予備校に通うのを名目にバンドを続けている純。
純とバンドを続けているものの、両親や兄と違え、一人暮らしをしている文次。
バンドを始めるきっかけを作ったり、過去に暴走族をやってみたり我が道をいく城戸。
怠慢な父のせいで高校も、そしてバンドをやることも叶わなくなった真木。
ただ、団塊世代ジュニアで若者達が溢れていたこの街は、純のバンドのライブでも、それなりに賑
わっていた。ベースに城戸をヘルプで迎え、バンドを存続していた純達であったが、ドラマーの脱
退により、毎年夏に開催される『港まつり』が今のメンバーでの最後のライブとなる。
また、翌年にアクアラインの完成を控え、街の空気も少しずつ変わりつつあった。
『港まつり』当日。
事件が起きた。最後のライブに臨む純達の元にベースの城戸が来ない。
城戸はかつてからしこりのあった暴走族のメンバーと争いを起こしていた。
それぞれの道を進む事になる 4 人。
真木は義兄を頼って都市部に、純と文次は木更津に残り、バンドのメンバーを探すがなかなかうま
くいかない。変わっていく街。変われとせがむ大人達。
純もバンドの存続を諦めかけたそんな折り、通りすがりのテレビでミュージシャンとなった城戸を
発見する。驚愕する純。しかも、文次や真木はそれを知っていて言えずにいたという。
自分だけが取り残されていくような焦燥に打ちひしがれていく純。その頃、同様に文次、真木の元
にも、否応ない現実が突きつけられる。そして、木更津での城戸の凱旋ライブが決まる。
向かう真木、文次であったが、純は向かえずにいた。ふらふらと住宅街を彷徨う純。
その目に、住宅のアンテナに絡まったゲイラカイトがあった…。
監督・脚本
加瀬聡
プロフィール
1975年千葉県館山市生まれ。
美容師、バンド活動、フリーター等多岐の職業、活動を経て、日本映画学校へ入学。 卒業後、フリーラ
ンスの映画助監督として数々の作品へ参加。その傍らで、脚本執筆とワークショップcreative-jamを主
催。2008年には主催するワークショップの俳優達と取り組んだ作品「FOCUS」がTAMANEW WAVE
ある視点部門にて上映。その後も脚本執筆と映画演出を続け、自主製作映画として、自伝的ともいえる
本作を制作に至る。
(主要関連作品)<主に演出助手として参加>
犬童一心監督「ジョゼと虎と魚たち」「手を握る泥棒の物語」「メゾン・ド・ヒミコ」
成島出監督「油断大敵」「フライ・ダディ・フライ」
佐藤嗣麻子監督「K-20怪人20面相・伝」「アンフェア the answer」
行定勲監督「 春の雪」
三池崇史監督「着信アリ」「ゼブラーマン」
高田雅博監督「ハチミツとクローバー」
浜本正機監督「SUIT」「あかね空」
松岡錠司監督「東京タワー・ オカンとボクと時々オトン」
根岸吉太郎監督「ヴィヨンの妻 桜桃とたんぽぽ」
小泉徳宏監督「FLOWERS」
降旗康男監督「少年H」
(監督作品)
FOCUS <ワークショップ参加者による映画>2008 年 TAMA NEW WAVE ある視点部門上映
【フ ォ ー マ ッ ト 】
マスター
:HD-CAM 及び BLU-RAY
ビデオフォーマット:HD1080i/59.94
フレームレート
:59.94
DF/NDF
:NDF
音声
:STEREO
COLOR
: COLOR
総尺
:109 分(1 時間 49 分 49 秒 24F)
★海外映画祭用提出ポスター
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