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(案)に対する唯根委員意見(PDF形式:156KB)
参考5 2007.11.27 産業構造審議会割賦販売分科会基本問題小委員会 御 中 経済産業省商務情報政策局取引信用課 御 中 委員 (社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 常任理事 唯根 妙子 割賦販売分科会基本問題小委員会報告書(案) に関する意見書 平成19年11月29日配布予定の報告書(案)のとりまとめにつきましては、これま での本委員会委員長並びに事務局のご尽力に心より感謝申し上げます。 この度の委員会での討議によって、クレジット被害を防止し被害救済、健全な クレジット産業のための割賦販売法改正が現実味を帯びてきて、一日も早く実行 されることを消費者相談の現場である消費生活センター等では非常に期待してい ます。そのための難しい法整備に向けての当局の努力に、深く敬意を表します。 本委員会では、業界・学界・消費者が三位一体となって、悪質商法を撲滅し健全 なクレジットの仕組みを構築して、消費者が安全で安心して利用できるクレジッ ト社会にするために最善の努力をしてきた素晴らしい取り組みだと思います。 その中に、委員として参加できたことを光栄に思います。 報告書(案)の内容は、大いに評価できる素晴らしい提案です。 とはいえ、委員会最後の時期に私の所属する(社)日本消費生活アドバイザー・ コンサルタント協会(通称「NACS」という)で、11月10、11日に東京と大阪で開催 しました電話相談【クレジットなんでも110番】に寄せられた相談事例(別紙「速 報」のデータも添付)を紹介しながら、委員会での発言で、意を尽くせなかった点 等を本書面で、補充的に若干の意見として述べさせて戴きます。 最終報告書に向けて参考として頂ければ幸甚です。 記 「クレジットなんでも 110 番」の相談事例から 1. 適正与信義務の範囲を店舗販売取引まで拡充してほしい 報告書(案)「第2章 割賦販売法に導入すべき措置 1.悪質な勧誘販売行為 を助長する不適切な与信の排除」の中の「(1)個品割賦購入あっせん業者に対する 規制の強化」の<加盟店調査等に基づく適正与信義務の導入>で【具体的な措置】 として、1つ目の○中の「・加盟店契約・・・中略・・・取り扱う商品・役務の内容や その履行体制等について調査を行う義務」には、平成 14 年 5 月 15 日付通達に示 された【販売されている商品等の代金及び役務の対価について、その水準が他同 種の商品等の代金又は役務の対価と比較して適正な範囲であるか否かの把握】も 盛り込まれていることを確信しております。 また、3 つ目の○「なお、特定商取引法の類型に該当しない新手の悪質商法の 出現も念頭に置き、・・・略」については、高く評価し、大いに賛成します。 しかしながら、以下のような特定商取引法の類型に該当しない店舗販売での被 害事例も寄せられていますので、ぜひとも店舗販売取引にも対応する法規制をご 検討願います。 <事例> ① 地元で30年の営業実績を誇る中古車販売店で、勧められるままにカーローンを使い中古 車の契約をした。分割手数料もバカにならないことに気付き 1 年後に繰り上げて一括返済しよ うとしたら、販売店が「繰上げ返済の場合は違約金を取るという念書に契約時にサインしてい るので、違約金を払うなら一括返済も OK」と言われた。しかし、提示された違約金は高額なの で、販売店の一方的な解釈だと思い、そのことをクレジット会社に申し出たが販売店と話すよう にとしか言わず、繰上返済に応じてくれない。クレジット会社にも責任があるのではないか。 中古車の販売時にローンを組むが、 「1 年以内に繰り上げて完済した場合は販売店に違 約金を払う」という念書を自分だけでなく、購入者すべてからとっているらしい。一度 ローンを組んだら途中で支払方法を変更できないのはおかしくないか。 30年もそんな売り方をしてきたというが、購入者が違約金の支払いを拒否すると信 販会社を呼びつけて、双方で負担しろと迫るので、クレジット会社も及び腰になるのだ と販売店の元社員から話を聴いた。以前はクレジット会社3社がカーローンを扱ってい たが、そのうち1社はすでに加盟店契約をやめたが、他の 2 社は続けているという。ク レジット会社の手数料額に匹敵するような違約金を払わなければ一括返済できないのは おかしい。 (50 代 男性 給与生活者 埼玉県) ② 鼻・あごの美容整形手術の契約をした。手術費用 1,785,000 円はクレジットで 5 年払いで支 払うことにし、手術前に契約書を書かされた。後日、クレジット会社から送られてきた契約書に は契約日が契約の一ヶ月前の日付になっていた。手術は終わっているが、予後が悪く治療が 必要になっている。契約内容と手術内容の両方に不信感がある。支払い拒否したい。 パンフレットで知った美容整形クリニックで、鼻とあごの美容整形手術の相談をした。 治療には高額な費用がかかるため手術を躊躇していたら、クレジットが利用できると勧 められた。クレジットの契約書は 2006 年 5 月 8 日の手術日当日の手術前に書かされ、 契約書類は複写式で 7 枚つづりだった。整形手術は満足いくものではなく、予後が悪く その後も治療が必要になってしまった。 2 ヵ月後にクレジット会社から届いた契約書の契約日が、5 月 8 日に契約したはずなの に 4 月 10 日になっていた。契約に関して不信感をを持ったので、クレジット代金の支払 いはしたくないと思い、8 月にクレジット会社に「契約内容が納得できない」と書面を送 り交渉したが、 「手術は終わっている」と相手にしてくれない。今も支払いを続けている が、どうしてもクリニックとクレジット会社の対応に納得できない。 (30 代 女性 無職 愛知県) 2. 過量販売被害の救済に取消権の導入を 報告書(案)「第2章 割賦販売法に導入すべき措置 1.悪質な勧誘販売行 為を助長する不適切な与信の排除」の中の「(2)不適正与信の排除に向けた民事 ルールの導入」の<既払金の返還ルール>については、 【具体的な措置】の 1 つ 目の○文中に、ぜひ「消費者側に立証負担に配慮して」の意図を組み込んで戴 けますようご検討を願います。 続く 2 つ目の○文に示された「過量販売取消について」は、今回の相談でも 下記のような過量販売事例がありました。過量販売による消費者被害救済には、 既払い金返還ルールがあってこそ、困窮した消費者が平穏な生活を取り戻せ、 悪質なクレジット事業者が生き残れない健全なクレジット社会が構築される のだと思います。どうか政策的な判断で、過量販売取消権の創設をご検討願い ます。 <事例> ① 足袋を買いに行った呉服屋で、開店記念といって着物を勧められた。展示会へも出向き、 訪問着や紬など次々に契約しクレジット総額が 2700 万円にもなった。月々の支払いが 60 万円 と高額で払えない。 4 年前に「開店記念で足袋が 100 円」と聞いて買いに行った際に、訪問着と帯を勧め られ購入した。これがきっかけで展示会や内覧会などに誘われ、次々に訪問着や紬、帯 などの着物をクレジットで契約してしまった。行くたびに「あなたのためにとって置い た」 「めぐりあいだから」 「縁があるのよ」などと言われ、断れずに契約してしまった。 この 4 年間にクレジット会社 4 社で 25 契約、総額 2700 万円にもなった。当初はなん とか支払っていたが、途中からは自分の収入だけでは支払えなくなり、預金を取り崩し て支払ってきた。販売店に「支払えない」と訴えても「月々の支払いだから、支払い時 期をずらせば大丈夫」 「お金は動かしていればなんとかなるよ」などと言われ契約させら れた。病院勤務のため夜勤などもあり、生活が不規則で体調も崩し最後の方には自分で もなぜ購入しているのか分からない状態だった。現在、毎月の支払い額が 60 万円にもな っている。飲まず食わずで生活しても支払いができる状態ではない。着物はほとんど新 品同様なので、返品して解約したい。 (40 代 女性 給与生活者 埼玉県) № 契約年月日 商品名 支払方法 支払総額 1 2003.12.00 訪問着・袋帯 現金一括 ¥1,400,000 2 2004.02.20 小紋・結城紬 Aクレジット会社 ¥791,700 3 2004.04.05 袋帯・羽織 Aクレジット会社 ¥1,430,000 4 2004.05.29 置賜紬・名古屋帯 Bクレジット会社 ¥1,065,792 5 2004.06.21 夏大島紬・袋帯 Cクレジット会社 ¥1,294,272 6 2004.07.09 牛首紬・袋帯 Cクレジット会社 ¥1,300,000 7 2004.07.22 麻絹帯 Cクレジット会社 ¥1,105,000 8 2004.08.31 大島紬 Cクレジット会社 ¥1,365,000 9 2004.09.27 袋帯 Cクレジット会社 ¥780,000 10 2004.10.16 小紋・帯 Aクレジット会社 ¥546,000 11 2004.11.21 袋帯・パールネックレス Bクレジット会社 ¥1,048,320 12 2004.12.25 久米島紬 Bクレジット会社 ¥1,092,000 13 2005.01.08 訪問着 Bクレジット会社 ¥975,000 14 2005.01.28 コート一式 Aクレジット会社 ¥791,700 15 2005.02.21 名古屋帯 Aクレジット会社 ¥2,080,000 16 2005.03.19 お召し・小紋・袋帯 Bクレジット会社 ¥624,000 17 2005.05.18 訪問着・袋帯 Dクレジット会社 ¥1,024,100 18 2005.06.03 塩沢紬・紅型帯 Aクレジット会社 ¥1,091,364 19 2005.07.15 本藍訪問着 Aクレジット会社 ¥1,089,270 20 2005.09.21 色無地・袋帯 Aクレジット会社 ¥731,500 21 2005.11.07 袋帯 Aクレジット会社 ¥1,596,000 22 2006.00.00 不明 Dクレジット会社 ¥1,272,000 23 2006.01.06 プラチナネックレス Bクレジット会社 ¥1,572,459 24 2006.02.26 袋帯・ショール Aクレジット会社 ¥718,200 25 2007.07.20 小紋・袋帯 Dクレジット会社 ¥798,000 ¥27,581,677 ② 未成年の息子が絵画 5 枚を次々に契約させられて、クレジットの支払い総額が 350 万円にもなっていた。 昨年高校 3 年の息子の携帯に電話やメールがあり、販売業者の女性に呼び出されてい たらしい。どんな勧めを受けたのか、契約の詳細については母親である自分には説明し てくれなかったのでわからない。しかし、息子は内向的で無口な方なので、うまく断れ ずに 5 回も契約したのだと思う。契約書には、販売担当者の指示で「23 歳」と記入する ように言われたと息子の友人から聞いた。商品はその友人に預けていた。息子は毎月の クレジット代金を小遣いや年玉などを貯めた貯金で払っていたようだ。貯金も無くなり 支払いに行き詰まって、息子が家出して行方不明になったため、事実がわかった。 母である自分が消費生活センターに相談して、未成年者契約の取消しの主張をして何 とか解決には至った。しかし、半年の間に未成年者に次々と絵画の契約を勧めていたこ とは問題ではないか。どうしてクレジットが通ったのかも疑問である。 (50 代 女性 給与生活者 東京都 : 当事者 10 代 男性 無職 東京都) № 契約年月日 商品名 支払方法 契約金額概算 1 2006.03. 絵 画 Aクレジット会社 ¥550,000 2 2006.05 絵 画 B クレジット会社 ¥650,000 3 2006.06 絵 画 C クレジット会社 ¥850,000 4 2006.08 絵 画 A クレジット会社 ¥800,000 5 2006.08 絵 画 Cクレジット会社 ¥650,000 ¥3,500,000 3.債務不履行の場合にも既払い金返還を 報告書(案)「第2章 割賦販売法に導入すべき措置 1.悪質な勧誘販売行 為を助長する不適切な与信の排除」の中の「(2)不適正与信の排除に向けた民事 ルールの導入」の<既払金の返還ルール>について、今回の相談でも下記のよ うな債務不履行による被害事例がありました。 消費者には予期せぬ販売業者の債務不履行による被害です。クレジット会社 が加盟店管理責任を果たしていれば、債務不履行などは未然に察知できる場合 がほとんどと思われます。従って、債務不履行による被害救済にも、既払い金 返還ルールを規定することで、信販業界全体の加盟店管理体制が実効性を帯び てくると思います。政策的な判断で、ぜひとも創設できるようご検討願います。 <事例> ① 通っていた英会話教室が突然閉鎖され受講できなくなった。わずか 2 カ月の間にクレジット 契約を含め何回かの契約で、合計254 ポイント・約 60 万円の契約をしたが、4 ポイントしか利 用していない。クレジットの支払いを止めて、既に払った受講費を返金してほしい。 2007 年 6 月 30 日に契約した時、教室の責任者から「当社は行政処分を受けて高額な 契約が出来ない」といわれた。4ポイント分のレッスン料とTV電話の機器とテキスト 代として、79,900 円を現金で支払った。 2 週間後に、キャンペーン最後の日と言われ、10 ポイント分を現金で支払い、200 ポ イント分とボイス 30 回分をクレジット契約(515,610 円)した。2 ヵ月後、3 ポイント しか利用していなかったが、キャンペーンのため割引価格で購入できると勧められ、更 に 40 ポイント分を現金で購入した。すべてのポイントが 3 年間有効と言われたが、仕事 が忙しく 4 ポイントしかまだ使っていなかったのに急に教室が閉鎖され、事業者と連絡 が取れない。クレジットの引き落としを止めて、使っていない分は返金してほしい。 (20 代 男性 給与生活者 群馬県) ② 1年前にインターネットで見つけた、生活用品を販売するマルチ商法の販売会社と加盟店 契約をした。ビジネスセットをクレジット契約で購入する形で加盟店料を支払ってきたが、2 ヶ月 前に販売会社が倒産。クレジットの支払いを止めたい。 加盟店料 598,000 円のうち、20 万円を現金で支払い、残り 398,000 円をクレジットを 組んですでに 18 万円近く支払ってきた。クレジット契約の内容はビジネスセット(オー ストリッチのバッグ、名刺入れ、名刺)の購入になっていて、 「付帯役務なし」と記載さ れている。この組織では会員を増やすとマージンがもらえるが、自力では活動せず、上 位者が 2 件の契約を新会員につけてくれて、 自分も 2~3 万円の奨励金を最初にもらった。 裁判所から 2007 年 9 月 5 日付けで破産通知が届いた。債権届けは提出したが、クレジ ットの支払いはどう止めたらよいか。 (30 代 女性 給与生活者 東京都) 4.過剰与信に具体的な基準を望む 報告書(案)「第2章 割賦販売法に導入すべき措置 2.過剰与信防止のた めの措置」の中の<過剰余韻防止義務、個人信用情報の登録・利用の義務付け >について【具体的措置】の中にある「ガイドラインで提示すべき」目安につ いて、今回の相談にも下記のような過剰与信による被害事例がありました。 過剰与信に関しては、何らかの具体的な基準を設定して戴けると、事業者、 消費者双方にとって、トラブル防止に大いなる効果を発揮するものと期待でき ます。さらに、消費者相談にあたる消費生活センター等での速やかな解決にも 役立つと思います。ぜひ実態に即した具体的な基準の設定をご検討願います。 <事例> ① 10 年間働いていた呉服店で、総額 1000 万円の宝石と着物のクレジット契約をした。病気 になり勤めを辞めて年金もないので、支払えなくなった。利用したクレジット会社は 1 社のみ。 現在 80 万円残っているが、これだけでも解約できないか。 60 歳から 70 歳まで 10 年間呉服店で働いていた。お客に販売できなければ自分で買わ なければならず、10 年働いている間に、1000 万円くらいのクレジット契約をしてきた。 毎月の給料 20 万円と貯金をおろして支払っていたが、今はもう貯金もない。今までのク レジット契約はすべて A クレジット会社 1 社のもの。着物や宝石は手付かずでタンスに しまってある。現在もまだ 80 万円くらいの支払いが残っているが、これだけでも解約で きないか。 (70 代 女性 無職 大阪府) ② 3 ヶ月前に版画を購入した A 社から呼び出され、強引に再度版画を勧められ契約させられ た。クレジットの審査が絵画では通らないと言われ、ペンダントを購入したことにさせられたが、 クレジット用紙には全く知らない B 社名が書かれていた。まだ、絵画もペンダントも受け取って いないので解約したい。 3 ヶ月前、キャッチセールスで 620,000 円の版画をクレジット契約で購入した。最近、 同じ販売員に呼び出されて店に出向いた。もう 1 枚版画を買うように勧められ、断りき れずに契約してしまった。 「また版画の契約にするとクレジットの審査が通らないので、 今度はペンダントを購入したことにする」と販売員に言われ、クレジットの申込用紙を 書かされた。ペンダントの代金は 600,000 円でクレジット総額は 871,800 円だった。ク レジット会社からの契約確認の電話には「はい」と答えるように言われ、その場で確認電 話を受けた。自宅に帰り、契約書を良く見たら、自分が全く知らない B 社が販売店にな っていた。前の契約と合わせるとクレジットの総額が約 200 万円にもなる。自分の年収 は 220 万円程度にしかならない。まだ、絵画もペンダントも受け取っていないので、解 約したい。 (20 代 男性 給与生活者 埼玉県) 5.横断的事項(法律の適用範囲の拡大)の課題として 報告書(案)「第2章 割賦販売法に導入すべき措置 4.横断的事項(法律 の適用範囲の拡大) 」については大いに賛成です。 とは言いながら、今回の審議の論点には入りませんでしたが、貸金業法の改 正により貸付上限金利が引き下げられたのに対して、割賦販売法では手数料率 については、未だ検討されたことがありません。手数料額の計算方式に関して も78分法と言われる業界方式が永年使われ、消費者には自力での返済金の産 出が困難です。また、支払方法として最近普及しているリボルビング払いの計 算方式は多岐に亘っていて、消費者には理解しがたい方式です。現行の契約書 や利用規約に支払い例示があっても、繰り返し限度額まで利用できるリボルビ ング払いでは、支払い総額も支払い手数料の総額も消費者には見えません。特 に中途解約の可能な特定継続的役務取引などの解約料算出では、事業者側の一 方的な計算方式に反論できません。 ほかにも、通信・情報サービスに関してのクレジット利用による新たな問題 も出てきています。今回の相談でも下記に紹介するような事例がありました。 このような課題について、今後とも割賦販売法の見直しを定期的に行い、審 議項目として討議して戴けるようご検討願います。 A) 手数料が高額で上限がない ① 2 年前に訪販で布団をクレジット契約した。すでに現金価格以上支払っている。残りの支 払いについて聞こうと販社に電話したが誰も出ない。現金価格は 254,000 円だが支払総額は 348,500 円になっている。なぜ、94,500 円も手数料がかかるのか、高すぎないか。 84 歳の独り暮らしで、足が痛くて出歩けないのでヘルパーさんに来てもらっている。2 年前に家に来た新人の販売員に勧められ、敷布団 128,000 円、シルク毛布 126,000 円を クレジットで購入した。2 つとも同じクレジット会社なのに別契約になっている。布団の 契約は 2005 年 3 月から毎月 6,400 円の支払いを開始し、2009 年4月までの 50 回払い。 毛布は 2008 年 1 月終了の 36 回払い。なぜ 2 つの契約になっているのか最初から疑問だ った。すでに現金価格以上に支払っている。よく考えると手数料 94,500 円は高すぎない か。 (80 代 男性 無職 東京都) ② 手足に痺れがあり通院中の夫が超音波治療器を試して購入したがっている。クレジ ットでの支払いになるので、手数料が20万円近くになるという。クレジットの手数料 とはこのように高額なものか。違反ではないのか? 販売会社は 2 ケ月前から「3 ヶ月期間限定」で病院の近くに店舗を構え、医療機器の現 物を展示し、興味のある人に試させ購入を勧めている。夫はとても気に入り連日通って いる。50万円、70万円、90万円の超音波治療器のタイプがあり、クレジットを組 み3年払いで購入できるという。50万円の商品は 3 年払いで手数料込みで68万円ほ どになるようだ。かなり高額な手数料と思うが、違反ではないのか。 (相談者 70 代 女性 無職 山梨県 : 当事者 70 代 男性 無職 山梨県) B) リボルビング払い ① 大学生の娘が街頭で声をかけられ、エステの契約をさせられた。「学生でアルバイト収入 でもリボ払いなら払っていける」と販売員に言われた。50 万円近い契約になっていた。 大学生の娘が街頭で「ネイルに興味ある?」と声をかけられた。アンケートに答えて いるうちにサロンに案内され、ネイルやフェイシャル、化粧品の契約を勧誘されて契約 してしまった。娘は学生なので、アルバイトの収入でも毎月 3 万円程度しかない。クレ ジット会社のリボ払いだと言うが、娘は何も理解していない。なぜ収入のない娘の与信 が通ったのか不思議である。販売方法と信販の与信を改善してほしい。 (50 代 女性 給与生活者 東京都: 当事者 20 代 学生 東京都) ② 息子がガソリンスタンドで作ったクレジットカードで、嫁が多額のキャッシングとショッピング をし、リボ払いで返済している。一括返済したいがカード会社が対応してくれない。 息子は仕事が忙しいのでカード会社への連絡は母である自分がしている。すでにクレ ジットカードは使えなくなっている。嫁がクレジットカードを利用して買物をしている ことは息子も承知している。スーパーで食品を購入時にカードが利用できなかったこと で事実がわかった。リボ払いは金利も高く、息子たちでは一括返済は困難。既に督促状 がきているので、自分が代わりに払おうと思うが使った金額と利息を含めた未払い総額 との差がずい分大きくクレジット会社の計算ミスではないか。 (60 代 女性 家事従事者 神奈川県:当事者 30 代 男性 給与生活者 神奈川県) C) 情報サービスのクレジット利用 ① 現在利用中のプロバイダ関連会社から電話で勧誘され、ビデオ視聴サービスを契約。関 連会社はプロバイダから情報を得て、私のクレジット番号まで知っている。解約したいが、電話 がいつも話中で連絡がとれない。 居住マンションで契約しているプロバイダの関連サービス会社と名乗る業者から、 「キ ャンペーン期間中ビデオ見放題、無料視聴」と電話で勧誘されたので、視聴サービスを 受けることにした。後日機材と書類が送られてきたので、内容を確認すると「発送後8 日間は解約可能だが、電話で申し出後3日後の引取りになり、引き取りまでを8日間に 含まなければならない」とある。8 日以内に解約しても登録料 3,900 円の支払いは発生し てしまうらしい。当初の説明と違うので、業者に電話したがいつも話中で解約も問い合 わせもできない。業者はプロバイダから私の個人情報を入手して、クレジットカードの 番号も最初から知っていた。このまま業者と連絡が取れない場合、月々の料金はクレジ ットカードで引き落とされるのか。解約する手立てはないか。 (50 代 女性 給与生活者 東京都) ② パソコンにウイルスチェックをするとバナー広告が出た。チェックしてもらったら、ウイルス に感染していると表示がでた。そこで、ウイルス駆除ソフト約 40 ドルをクレジットカード一括払 いで購入したが、新聞で偽ウイルス駆除ソフト報道。だまされたので支払いたくないが、カード 会社は請求すると強硬。 パソコンに、ウイルスチェックするとバナー広告が出た。チェックを依頼したところ、 3つのウイルスに感染している、駆除には4700円位必要という表示が出た。あわて て指示に従い、クレジット番号を入力してソフトをダウンロード。ところが直後から、 料金を請求するポップアップが消えなくなってしまった。新聞で、偽ウイルス駆除ソフ トに注意との報道を見た。だまされたので払いたくないとカード会社へ言ったが、国際 ブランドを通して請求が上がってくればそのまま請求するといわれた。カード会社が詐 欺のような悪質業者に加担してよいのか。 (50 代 女性 家事従事者 東京都)