...

創立50周年記念特集号 - 京都ノートルダム女子大学

by user

on
Category: Documents
31

views

Report

Comments

Transcript

創立50周年記念特集号 - 京都ノートルダム女子大学
KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
Renouveau
京都ノートルダム女子大学 大学報
ルヌヴォー
86
Vol.
2011年12月10日
創立50周年記念特集
巻頭言/1
大学創立50周年
創立・創成、
現在、
そして将来展望
キャロライン館竣工式/2
21世紀の
〈知の空間〉
の創出
­北山キャンパス総合整備計画の
目指すもの­/3
創立50周年記念
公開講演会・公開講座・イベント紹介、
実施報告/5
NEWS/11
輝くND生/15
各部局から/23
生き方探求
衣笠中学校チャレンジ体験/25
行事予定/26
平成23年秋の叙勲/27
特待奨学生の表彰/27
京都ノートルダム女子大学
編集後記/27
大 学 創立
巻頭言
An anniversary year provides a unique opportunity
to remember, to rejoice, and to risk.
(Sr. Roxane Schares, SSND ノートルダム女学院中学校・高等学校創立59
周年記念講演より 平成23年10月12日
(水))
京都ノートルダム女子大学は、平成23(2011)年に創立50周年を迎
藪内 稔
学長 周年
50
えました。本学の50年の歩みの中で、創立・創成と発展のために惜しみ
ないご支援をいただきましたすべての皆様に対してこころより感謝申し
上げます。
本学の創立50周年記念式典に先立って、ノートルダム女学院中学
創立・創成、現在、
そして将来展望
―
校・高等学校創立59周年を祝う記念講演が10月12日(水)に本学ユ
ニソン会館で開催されました。シスター ロクサーン・シャレス,SSNDの
ご講演 Transforming the World と、
それに続く中学生・高校生6名
の英語による質疑応答(司会:ノートルダム女学院中学校・高等学校教
頭栗本先生)から構成されていて感銘深いものでした。冒頭のお言葉
は 、講 演 の 導 入 部 分 で す。私 た ち 本 学 構 成 員 に お い ても 、t o
remember, to rejoice, to risk の特別な機会として、創立50周年記
念日を心して迎えたく思います。
to remember, to rejoice : 本学創立原点に思いを馳せ、本学
に与えられた固有のミッションと建学の精神を今一度、心に刻み、いろ
いろな分野や役割において本学の形成発展にそれぞれ寄与されたす
べての方々に思いを巡らし感謝の心を捧げましょう。そして、本学の建
学の精神であり、私たちのモットーである「徳と知」を、現在から未来
へ、本学から地域・社会・世界へ広げていきましょう。同時に、本学創立
50周年を迎える記念すべき場と時間に立ち会っていることの喜びを本
学構成員全員で分かち合いましょう。
to
risk : 同時に、私たちには、50年の輝かしい歴史が創りあげ
た成果を、着実に将来に繋げ、いっそう発展させていく義務があります。
動詞形で表現されたriskは、あまり馴染みのない言葉ですが、司会の
栗本先生は見事に
「覚悟を決める」
と訳されました。シスターロクサーン
は、別の言葉でcommitmentとも表現されていました。創立記念日、
そ
れは、a time to risk, to dream a future and consider
what
next? でもあるのです。将来に繋げるためには、今日、本学が置かれて
いる現実についての徹底した分析と冷静な批判的評価が不可欠です。
現状から目を逸らせて曖昧に事を済ませるような態度は未来への道を
閉ざしかねません。覚 悟を決めて、置かれた現 状を認 識し、その上に
立って将来の夢を確実なものとしていきましょう。
強い連携の絆の中で、私たち一人ひとりが自己を変容させ、
その力の
結集が社会・世界を変革させるような、力強い大学を創世していくため
に、創立記念日の意義を確認したく思います。
The power of education transforms persons and through
them transforms the world.
1 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
徳と知 50年 世界へ 未来へ
キャロライン館 竣工式
平成23年11月19日
(土)10時より、創立50周年記念事業「北山
キャンパス総合整備計画」
の一環として、本学敷地内に建設された複
合教育施設「キャロライン館」
の竣工式を執り行いました。
神父様の司式による共同祈願・館内の祝別を行いました。
また、理事長より、株式会社梓設計事務所様、株式会社竹中工務
店様に感謝状が送られました。
京都工芸繊維大学江島義道学長をはじめとするご来賓の方々、
ま
キャロライン館1階にはマリアンハウス
(同窓会館)
・アセンブリホー
た本学関係者として学校法人ノートルダム女学院和田環理事長、藪
ル・キャンパスミニストリー室が入り、
2階から4階は新学生寮である
内稔学長、
ノートルダム教育修道女会のシスターのみなさまなど90名
キャロライン寮となっています。女子大学ならではの快適な設備を整え
もの多くのご参列を賜り、祝別の儀ではカトリック司祭イヴ・ボワベール
た、魅力ある施設が誕生しました。
■キャロライン館 設備概要
RC造4階建(延床面積2089.71㎡)
1階
アセンブリホール、
キャンパスミニストリー室、
マリアンハウス
(同窓会館)
キャロライン寮(学生寮)事務室
2階∼4階
キャロライン寮(学生寮)
収 容 定 員 : 80名
施設・設備 : 風呂・シャワー室・キッチン・ランドリールーム・冷暖房設備・
冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・乾燥機(コイン式)
・テレビ・ベッド・机・書棚・
洋服ダンスなど
キャロライン館 1階
アセンブリホール
キャンパスミニストリー室
マリアンハウス
(同窓会館)
キャロライン館 2階∼4階 キャロライン寮
個室(10.8m2)24室
二人部屋(13.5m2)28室
交流室
Renouveau Vol.86 2
徳と知 50年 世界へ 未来へ
21世紀の<知の空間>の創出
―北山キャンパス総合整備計画の目指すものー
本学は現在平成26(2014)年度の完成を目指して、
キャン
る編集工房、
ホール的な機能を持たせる大講義室などを設置
パスを一部新築・改修しています。今年度は、複合教育施設と
し、新しい大学教育の方法を模索していきます。
いわば21世紀
して学生寮、
キャンパスミニストリー室や同窓会館マリアンハウ
の〈知の空間〉の創出です。
また、
カトリック大学として、誰もが
スで構成されるキャロライン館が完成しました。今後、現ユー
静かな祈りの時間を持てるお聖堂やノートルダムの刻んでき
ジニア館のあるところに新しい一棟を建て、
また、
ソフィア館、
テ
た歴史を一望できる展示も計画しています。
4階には、五山の
レジア館、
ユージニア館別館を順次改修していきます。
このキャ
送り火の
〈妙法〉がのぞめるモダンなカフェができる予定です。
ンパスの建築工事の間、包括提携の事業のひとつとして京都
この新しい建物は、京都の北山という立地を生かし、祈りの空
工芸繊維大学構内に建設したノートルダム館でも授業を行い
間と学びの空間が共にあることで 徳と知 を体現する建物とな
ます。
るでしょう。
現在、計画の進行している4棟には、従来の同じ建物とは違
ソフィア館は改修したのち、
1階にキャリアセンター、保健
う機能を持たせる予定です。メインとなる新しい建物には、全
室、学生相談室、教務学事課・学生課など、主に学生厚生施
学の学生が使える教育施設や厚生施設を集中させています。
設を配置し、
2階に学長室、管理部門の事務室および法人事
具体的には、図書館機能と教育・研究のための情報拠点の機
務局、
3階以上に講義室や教員研究室が置かれる予定です。
能を持つ学術情報センター、学生食堂・カフェ・売店などの施
テレジア館は1∼2階が特別教室、
3階がスタジオや講義
設、講義室・演習室、お聖堂、多言語学習空間としてのイマー
室、
4階が教員研究室となります。特別教室として、従来の調
ジョンスペースなどが配置されます。
理室、食品実験室などの他に、社会福祉士、保育士などをめ
図書館では、従来に引き続き、
コレクションを充実し、静かに
ざす学生のための特別教室や、建築やインテリア、
アパレル関
個人で学習できる環境を提供するとともに、1990年代から欧
係の学習に集中できる環境が整備されます。
ただ教室があると
米諸国で注目され、
日本でも近年次第に浸透しつつあるラー
いうだけではなく、照明などを工夫することにより、
よりよい学
ニング・コモンズの機能を持たせます。
このラーニング・コモン
びの環境を整えます。
ズは、書物からインターネットまでの多様なメディアを活用し、
ユージニア館別館には、音楽室や音楽練習室、理科室など
学生同士や教員・学生間で共に学び、議論する主体的な学習
の特別教室や、大学院生のためのスタディルームが配置され
の場の提供です。イマージョンスペースは、英語や中国語など
る建物に生まれ変わります。
の言語環境を整備し、同時に文化を学ぶサロン的機能も持た
この新しいキャンパスの整備が、学生の主体的な学習と卒
せ、
よりよい言語学習につなげます。
また、
プロジェクト型学習
業後の自立のためにふさわしい教育環境の提供につながるこ
に適したアクティビティ・スペースや、ウェブや映像の編集・
とをめざし、
力を尽くしていきます。
DTPのソフト利用から実物の製本までのプロセスを学習でき
1階図書館内ラーニング・コモンズ
3 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
(施設・設備開発委員長 岩崎 れい)
2階イマージョンスペース
徳と知 50年 世界へ 未来へ
北山を望むカフェ
カフェ
ロビー
中庭
売店
教室
4階
書店
教室
教室
教室
4階カフェ
教室
事務スペース
祈りのためのスペース
大講義室はホール的な機能も持ちます。
聖堂
講義室
大学の設立の歴史、
ノートルダムの
精神を展示
カトリック教育センター
講義室
3階
教室
ギャラリー
兼カトリック
自習スペース
ロビー
教室
シスターズ
ラウンジ
EV
教室 アクティビティ
スペース
教室
教室
教室
教室
教室
教室
学生の主体的な学習、
実践的学習の場を提供
します。 4階大講義室
静かに読書や学習のできるスペースです。
情報実習室エリアは初歩的なコンピューターの使い方から
先進的な学習方法までを学べる環境を提供します。
開架図書室
学生ロビー
EV
情報演習室1
情報演習室2
編集工房
2階
AV
コーナー
国際教育センター
作業スペース
開架図書室
1階
教室
教室
教室
教室
イマーションスペース
図書館はラーニングコモンズ、
ブラウジングコーナーなど自主的な学習環境を提供します。
事務室
エントランス
ホール
国際教育センターとイマージョンスペースや語学専用の教室により
国際色豊かな国際教育・語学学習環境を提供します。
グループラーニング
学生ラウンジ
雑誌
食堂
中庭に面した明るい空間とおいしい食事を提供します。
南に面した明るいスペースです。
図書室
EV
書庫
(貴重書)
倉庫
B1階
ドライエリア
地階の図書館は学習のための豊富な書籍を収納。
2階編集工房
図書館
食堂・購買
演習室・講義室
管理部門
共用
聖堂等
3階アクティビティスペース
Renouveau Vol.86 4
徳と知 50年 世界へ 未来へ
創立50周年記念公開講座・イベント紹介
京都ノートルダム女子大学では、創立50周年を祝し平成23年度に多彩な公開講座、公開講演会、
コンクール、
イベントが実施され、本学の教育・
研究活動を、広く一般の方々に知っていただくすばらしい機会となりました。
ルヌヴォーの86号・87号で実施報告を掲載します。
●式典等
日時 内容
場所
12月10日(土)10:00∼11:30 創立50周年記念式典
本学
ホームカミングデー 本学
15:00∼18:00
●公開講演会・公開講座・イベント等
日時
内容
講師
6月5日
(日)
13:30∼15:15
心理学部・大学院心理学研究科主催講演会
精神科医、評論家、京都精華大学 人文学部客員教授/
名越 康文 氏
心理学研究科長・心理学部教授/河瀬 雅紀
心理学部講師/佐藤 睦子
「前向きに生きようとしている若者たちへ−心がフッと軽くなる『瞬間の心理学』−」
第1部 名越康文先生講演
第2部 名越先生と本学心理学部教員との対談
6月5日(日)
15:30∼17:00
心理学部・大学院心理学研究科主催イベント
6月17日
(金)∼6月24日
(金)
10:00∼17:00
カトリック教育センター主催 マザー・テレサ写真展
「生誕100周年記念−マザー・テレサは生きている−」
6月17日
(金)
17:00∼18:30
「マザー・テレサは生きている」
カトリック教育センター主催講演会
カトリック六甲教会司祭・イエズス会士/片柳 弘史 神父
心理学フェスタ
「今を生きる力を育てる」
生活福祉文化学部主催公開講座
6月18日
(土)
13:30∼16:00
「超高齢社会にある我が国に求められる
『福祉文化』
の醸成
−誰しもが活き活きと暮らすために必要なこと−」
「『福祉文化』
の醸成の視点−自ら選ぶ楽しさの追求
∼デイサービスの挑戦」
6月25日
(土)
13:30∼14:20
7月10日
(日)
13:30∼15:00
10月1日
(土)∼11月26日
(土)
※毎土曜日
(10/29,11/5は除く)
10月8日
(土)
13:30∼15:45
10月22日
(土)
13:30∼15:45
10月22日(土)
10:00∼17:00
基調講演
デイサービスセンターむべの里施設長・本学非常勤講師/
マーレー 寛子 氏
シンポジウム
社会福祉法人紫野福祉センター理事長・本学非常勤講師/
野村 武夫 氏
生活福祉文化学部准教授/三好 明夫
「海外との比較から見える我が国に必要な
『福祉文化』
の醸成の視点」
・デンマークにおける
「福祉文化」
・韓国における
「福祉文化」
大学院生活福祉文化専攻主催公開講座
生活福祉文化専攻特任教授/村田 久行
英語英文学科・大学院応用英語専攻主催公開講座
字幕翻訳家/戸田 奈津子 氏
カトリック教育センター主催土曜公開講座
カルメル修道会司祭/中川 博道 神父
龍谷大学教授/久松 英二 氏
本学教員
人間文化学科・大学院人間文化専攻主催秋期公開講演会−芸術の秋に学ぶ ロマン派音楽の諸相 第1回
名曲喫茶 柳月堂/創業者 陳芳福氏・同現主 陳 壯一 氏
元KBS京都放送プロデューサー/亀村 正章 氏
人間文化学科教授/小川 光
「聴くことの援助的意味−末期がん患者や認知症患者の場合−」
映画に学ぶ人生観「<好き>を大切に生きる」
「今を生きるために キリスト教の思想・文化にふれる」
特別講演会「名曲喫茶 柳月堂の半世紀」
「苦悩のロマン主義者シューマン」
人間文化学科・大学院人間文化専攻主催秋期公開講演会−芸術の秋に学ぶ ロマン派音楽の諸相 第2回
「ショパンの音楽−シューマンの盟友の音芸術」
「パリのショパン」
大学創立50周年記念学生企画大イベント
わくわく大作戦!!
10月30日(日)
15:00∼16:30
京都ノートルダム女子大学創立50周年記念
11月19日
(土)
14:30∼17:00
人間文化学科・大学院人間文化専攻主催秋期公開講演会−芸術の秋に学ぶ ロマン派音楽の諸相 第3回
11月20日(日)
13:00∼16:00
●コンクール・コンテスト
第1回 音楽祭 ∼伝えよう歌声で∼
「鍵盤の王者リスト」
「リストを弾く―その他ロマン派の名曲」
人間文化学科教授/小川 光
大阪学院大学教授・筑前琵琶橘会師範/シルヴァン・ギニャール氏
人間文化学科教授/小川 光
本学卒業生/梶谷 琴恵 氏(演奏)
心理学部・心理学研究科主催
こどもオープンキャンパス
募集日時
内容
対象者
6月1日
(水)∼10月21日
(金)
人間文化学科主催
全国の中学生・高校生(女子に限る)
生活福祉文化学部主催
高校生・大学生・社会人
英語英文学科・人間文化学科、国際教育センター主催
英語スピーチ部門:英語を母語としない高校生(女子生徒に限る)
留学生日本語スピーチ部門:日本語学校に在校する留学生(女子に限る)
6月1日
(水)∼8月31日
(水)
7月11日
(月)∼10月11日
(火)
コンテスト:11月13日(日)13:00∼15:00
5 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
「絵手紙」
コンテスト −募集テーマ
「未来の○○へ」
−
未来に伝えたい 伝統食および郷土食コンテスト
スピーチコンテスト メインテーマ
「私と日本」
徳と知 50年 世界へ 未来へ
心理学部・大学院心理学研究科主催 公開講演会
開催日:6月5日
(日)
前向きに生きようとしている若者たちへ
―心がフッと軽くなる
『瞬間の心理学』―
第1部:名越康文先生講演
第2部:名越先生と本学心理学部教員との対談
平成23年6月5日
(日)、
ユニソン会館アリーナにて、精神科医であり
バイスをいただきました。名越先生は、
この事例についても、前半にお
テレビでご活躍中の名越康文先生をお招きして講演会が開かれまし
話された「怒り」を絡めて大変わかりやすくご説明くださいました。
ま
た。心理学部・心理学研究科は、毎年講演会を行っていますが、今年
た、
その後、名越先生は、
フロアの質問にも丁寧に答えてくださいまし
度は創立50周年を記念して名越先生をお招きすることができました。
た。今回のご講演を通じて、人の心の不思議さ、奥深さに改めて触れ
参加者は約550名でした。
られた気がしています。 (心理学部 心理学科 佐藤 睦子)
まず、前半部分では、
「 怒り」
をテーマにご講演がありました。名越先
生は、人の心の根底には「怒り」があると言われます。
「 怒り」
というと、
声を荒げて暴言を吐いたり、実際に暴力をふるったりする様子を思い
浮かべますが、
「 怒り」
の形態は1つではありません。例えば、相手を否
定したり、無視したりすることも
「怒り」
の一形態であると名越先生は言
われます。
また、
あえて暗い表情をすることによって、相手に不安な感情
を与えることも
「怒り」
の形態と言えます。私たちは、
日常を生きる限り、
「怒り」
という感情を持って当然です。名越先生は、
自分の中の「怒り」
の存在を意識し、
コントロールすることが大事であり、
それによって、
日
常生活が今よりも明るくなると言われました。
また、後半では、名越先生と旧知の間柄である河瀬教授司会のも
と、
スクールカウンセラーの経験がある佐藤が加わり、友だちと諍いを
起こしてしまって不適応に陥った女子高校生の事例を提示して、
アド
会
場:ユニソン会館 アリーナ
参加人数:約550名
講
師:名越康文氏(精神科医、
評論家、
京都精華大学人文学部客員教授)
第2部対談 精神科医・河瀬雅紀
(心理学部教授・心理学研究科長)
臨床心理士・佐藤睦子(心理学部講師)
心理学部・大学院心理学研究科主催 イベント
開催日:6月5日
(日)
心理学フェスタ
「今を生きる力を育てる」
心理学部・大学院心理学研究科は、6月5日
(日)、記念講演会に前
特徴を判定するという実習を行いました。約50名の参加者があり、皆
後して、
ユニソン会館1階において、展示と心理テスト体験からなる
「心
さん大変熱心に取り組んでくださいました。終了後、結果の判定に関し
理学フェスタ」
を開催しました。
て
「今の自分に当てはまっていた」
という声が聞かれる等、参加者それ
展示では、子どもに
『今を生きる力を育てる』
ための
「発想・目の付け
所・視点」や
「言葉」、
そして
「動きを創る」
「 音を創る」
「 授業を創る」
プ
ぞれが自身のアイデンティティを考える機会となったようです
(尾崎仁
美准教授談)。
ロセスが教職課程の授業の具体的な場面を通して紹介されました。
ま
心理テスト②の
「マンダラ塗り絵の体験コーナー」
では、約40名の参
た過去の
「自然と遊ぼう!」
イベントの様子や自然の素材を使った遊び
加者に好きなパターンを選んでもらい、色鉛筆で心の赴くままに塗っ
のグッズなどが紹介されました。
これらの展示については多くの方が熱
ていただきました。担当者から、密教世界のマンダラが心理カウンセリ
心にご覧になってくださいました。
ングの場でどう用いられているのか少々解説を加えましたが、
「こんな
心理テスト①の
「質問紙体験:アイデンティティを知ろう」
では、12の
に熱中して塗りこんだのは久しぶり」
「 気持ちがすっと穏やかになりま
質問に回答してもらい、
その結果を集計して各自のアイデンティティの
すね」
などの感想があり、何より参加者ご自身の体験がお土産となった
ようです
(伊藤一美准教授談)。
講演会と合わせ、人がよりよく生きるための方策を皆で真剣に考え
た一日でした。 (心理学部 心理学科 高井 直美)
会
場:ユニソン会館 1階
参加人数:約150名
Renouveau Vol.86 6
徳と知 50年 世界へ 未来へ
生活福祉文化学部主催 公開講座
開催日:6月18日
(土)
超高齢社会にある我が国に求められる
「福祉文化」の醸成
―誰しもが活き活きと暮らすために必要なこと―
基 調 講 演:
「福祉文化」
の醸成の視点−自ら選ぶ楽しさの追求∼デイサービスの挑戦
シンポジウム:海外との比較から見える我が国に必要な
「福祉文化」
の醸成の視点
国連の定義によれば、65歳以上の人口が全人口の20%(高齢化
基調講演をマーレー寛子先生にお願いし、
「『福祉文化』の醸成の
率 )を超える社 会を超 高 齢 社 会としていますが、日本では平 成 1 7
視点ー自ら選ぶ楽しさの追求∼デイサービスの挑戦」
というテーマで
(2005)年にはこの水準を超え、平成22(2010)年の推計(国立社会
講演をいただきました。
さらに
「海外との比較から見える我が国に必要
保障・人口問題研究所)
によると、65歳以上人口約2900万人で、
すで
な
『福祉文化』
の醸成の視点」
として、野村武夫先生には、
「デンマーク
に高齢化率は23%に達しています。今後ますます高齢者への福祉の
における
『福祉文化』」
を、三好明夫准教授には「韓国における
『福祉
充実を図っていかなければならないこの時期、
さまざまな施策やサー
文化』」についてご発言いただき、今後の我が国の福祉文化について
ビスの方向性を定めるのは、狭い意味での福祉サービスや政策ではな
討議をいたしました。
く、
むしろその国の、
その地域の
「福祉文化」
ではないだろうかというこ
とで本テーマで講座を開催いたしました。
司会の不手際もあり、時間の関係で十分議論できなくなりましたが、
参加者はこれからの我が国の福祉文化の醸成を考えるひとときとなった
ようです。
ご参加いただきましたみなさま、
本当にありがとうございました。
(生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 佐藤 純)
会
場:ユニソン会館 社会学習センター1
参加人数:70名
講
師:基 調 講 演/マーレー寛子氏
(デイサービスセンターむべの里施設長・本学非常勤講師)
シンポジウム/野村武夫氏
(社会福祉法人紫野福祉センター理事長・本学非常勤講師)
三好明夫(生活福祉文化学部准教授)
大学院人間文化研究科生活福祉文化専攻主催 公開講座
開催日:6月25日
(土)
聴くことの援助的意味−末期がん患者や認知症患者の場合−
創立50周年記念事業の一環として、第一回大学院説明会と同日に、
村田久行特任教授を講師として、公開講座を開催しました。
講演の概要は以下の通りです。
「聴くことは、
それだけで援助になる。
うまく聴いてもらえると、人は気
持ちが落ち着き、考えが整い、生きる力が湧く。
これはいろいろな場面
でさまざまな患者さんにお話を聴き、傾聴してきた私の実感である。特
に、終末期がん患者や認知症高齢者の方々にはその感がつよい。死と
老いが患者に与える苦しみに対して医療は無力である。死を前にして、
また認知症という病に対して患者が感じる生きることの無意味、無価
値、空虚、孤独という苦しみ
(スピリチュアルペインという)
に応対して、
われわれにできることは聴くこと以外にはない。
しかもこの
「聴く」
という
ことが、最後で最大の援助になるのである。
それはなぜか?
「聴く」
とは
どういうことか?それだけで援助になるというこの不思議な現象を、終
末期がん患者や認知症高齢者の事例をもとに解明したい。」
村田特任教授のさまざまな経験や資料をもとにした講演を、参加者
は非常に熱心に聴いておられ、終了後には、多くの方が村田特任教授
を取り囲み質問をされている姿が印象的でした。
梅雨の時期、真夏を感じさせる大変暑い日でしたが、一般の方から
福祉・医療関係者まで、多くの方々が参加してくださり、熱気あふれる
有意義な公開講座となりました。 (生活福祉文化専攻 牛田 好美)
会
場:マリア館 ガイスラーホール
参加人数:約60名
講
師:村田久行(生活福祉文化専攻特任教授) 7 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
徳と知 50年 世界へ 未来へ
カトリック教育センター主催 写真展・公開講演会
写真展開催期間:6月17日(金)∼6月24日(金)
・講演会開催日:6月17日(金)
マザー・テレサ生誕100年記念写真展・講演会
―マザー・テレサは生きている―
マザー・テレサの最初の映画製作に関わられた女子パウロ会のシス
て行き、
そこでボランティア活動をしているうちに司祭となる決心までさ
ター白井詔子氏が、主としてマザー初来日の昭和56(1981)年の折に
せられてしまったこと、神の声が聞こえなくなってしまったというマザー
撮られた32枚と、
インドでマザーの近くで1年間親しく過ごされたイエ
の「心の闇」のこと、マザーが亡くなられた後にお墓を訪問された時、
ズス会司祭片柳弘史師の撮られた50枚合計82枚の写真の展示会を
生きておられた時に感じた感動がそのまま甦ってきて
「マザーは生きて
開催しました。
メイン会場は本学のユニソン会館で、
1階のマリア像前
いる」
と実感されたことなどを、熱く語られました。
から中2階、階段そして2階の東西の広間など、
ホワイエ全体の広く明
るい空間を用いて展示しました。
ノートルダム学院小学校の全児童始
本学学生、教職員、
シスター方、一般市民など合わせて約340名が
参加くださいました。 (カトリック教育センター)
め、
ノートルダム女学院中学校・高等学校の生徒、
オープンキャンパス
参加者、一般の方々合わせて約1600名が観に来られました。女子パ
ウロ会のシスター方が心をこめて作られた、
マザーの言葉が書かれた
「おみくじ」
が好評でした。
その他、短い期間でしたが、学術情報センター図書館では、所蔵し
ているマザー・テレサに関連する図書・ビデオ等50余点を展示し、
ソ
フィア館とユージニア館を結ぶ渡り廊下でもマザーの言葉の書かれた
パネルを展示しました。準備の段階で、
シスター白井の作品を聖堂の
椅子の上に並べましたが、何処の場所よりも相応しく感じられました。
写真展開催初日には、片柳神父様をお迎えして講演会を開催しま
した。
キリスト教がどのようなものかも知らないときに書物で知ったマ
ザー・テレサが、
まだ生きておられることを知ってカルカッタに押しかけ
写 真 展 会
講 演 会 会
参 加 人
講
場:ユニソン会館 ホワイエ
場:ユージニア館R400
数:写真展約1600名、講演会約340名
師:片柳弘史神父(カトリック六甲教会司祭、
イエズス会士)
英語英文学科・大学院人間文化研究科応用英語専攻主催 英語英文学会共催 公開講演会
開催日:7月10日
(日)
戸田奈津子氏を迎えて
映画に学ぶ人生観「〈好き〉
を大切に生きる」
英語英文学科による創立50周年記念公開講演会の講師として映画
内容的には
「字幕翻訳家という職業には狭き門すらない。壁だけ存在
字幕翻訳家の戸田奈津子氏をお迎えし、
「映画に学ぶ人生観『〈好き〉
した」
というような厳しい環境のもと、映画が好きだという一念でここまで
を大切に生きる』」
と題しご本人の映画人生と生き方についてご講演い
来られたというお話をしてくださいました。
ご自身は英会話が全くできな
ただきました。
戸田氏を招くのは平成19年の夏以来2回目にも関わらず、
かった頃でも通訳をさせられたそうで、
「とにかくきれいな英語を話そうと
ユニソン会館アリーナがほぼ満席になる観客数で大盛況でありました。
か考えないで、
話しているうちになんとか使えるようになる。
英語は水泳と
同じで最初からきれいに泳げる人はいない。」
とおっしゃられました。
これ
は、英語英文学科の学生に聞いて欲しい素晴らしいアドバイスでした。
それからもっとも印象に残ったのは、次のようなお話です。
「仕事柄映画
監督やハリウッドスターと交友関係があり、
たくさんの映画俳優と仕事
をしましたが、一流になる人はみんな謙虚。
ちょっと生意気だなと思った
人はみんなつぶれていくわ。」
というものです。
ということで、戸田氏ご自身
が一流人らしい率直で心に残るお話をしてくださったので、大変有意義
な公開講演会になりました。
実施にあたっては施設課の皆様をはじめ教職員のみなさまに大変お
世話になり、
学科一同心から感謝いたしております。
(人間文化学部 英語英文学科 須川 いずみ)
会
場:ユニソン会館 アリーナ
参加人数:約1200名
講
師:戸田奈津子氏(字幕翻訳家)
Renouveau Vol.86 8
徳と知 50年 世界へ 未来へ
創立50周年記念学生企画イベント
開催日:10月22日
(土)
わくわく大作戦!
!
今年、本学は創立50周年を迎えました。
そのイベントのひとつに学生
はみんな、昼食のあとでも、
が企画して行うイベントの募集があり、考えた企画が「わくわく大作
丸々1つ完食したのは驚き
戦!!」
です。5月から動き出したこの企画は、
「焼き芋がしたい!子どもた
でした!その後、葵児童館
ちに食べ物の成長過程や食について知ってもらいたい」
という思いが発
に場所を移し、子どもたち
端でした。毎週の話し合いを重ね、芋掘りができる場所を探し、収穫の
と一緒にゲームをして交流
時期が10月くらいだと知った時は、ND祭と時期が近く焦りました。
その
を深めました。
後農園や葵児童館への依頼、夏休みには農園の下見など、企画内容を
最後まで天気がもち、子
実現するための準備を進めていきました。夏休みが終わり、実施日が近
どもたちが楽しんでくれた
づくと雨との予報。雨天の場合の対策をいくつか考え、話し合い、準備を
ことが私たちの喜びとなりました。
この企画が成功したのも、
いろいろな
しました。
準備には、
8名のボランティアとも一緒に取り組みました。
当日の朝、雨があがり、実施方法について再度検討しました。
その結
方々の協力があってこそだと思います。
また、
来年にも続いていく企画とな
ることを願っています。
(学生会執行部会 瓜生 里映、
今西 なほみ、
松岡 里紗)
果、午後から雨の予報だったので、芋掘りを農園で、焼き芋は大学で実
施することになりました。前日が雨だったこともあり、子どもたちとドロドロ
になりながら芋掘りを楽しみました。芋ほり終了後には大学に帰り、子ど
もたちと一緒に昼食を楽しみました。準備された豚汁がとても美味し
かったです。
また昼食の間に掘りたてのお芋で、
焼き芋づくり!子どもたち
会
場:堀内農園・ユージニア館東棟1階 食堂・葵児童館
参加人数:葵児童館(児童31名、職員6名)、
本学学生会執行部会6名、学生ボランティア8名、教職員10名
京都ノートルダム女子大学オリジナルマドレーヌができました!
京都ノートルダム女子大学創立50周年を記念して、学生たちの意見を採り入れたオリジナルマドレーヌができあがりました。
北山の洋菓子店「クリアンテール」
にご協力をいただき、生活福祉文化学部の米田泰子教授のゼミ生や教職員が、
クッキーやカステラなど
3種類の焼き菓子を試食して検討したところ、
マドレーヌを製作することに決定しました。
マドレーヌならではのしっとり感とともに、
カステラの
ようなきめ細かさが出るよう、材料の配合も工夫されており、表面に学章をモチーフとした焼き印が入っています。12月10日
(土)
の創立50周
年記念式典後のホームカミングデーで、卒業生のみなさんにお配りする予定です。
9 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
徳と知 50年 世界へ 未来へ
創立50周年記念研究プロジェクト報告会
「研究プロジェクト報告会」
開催のご案内
研究活動推進委員会では、本学の研究助成プロジェクトに採択され
■中原中也の時代
人間文化学部 人間文化学科 准教授 長沼 光彦
た教員の研究成果を公開するため、
「研究プロジェクト報告会」
を開催
ご参加ください。
■知的障がいのある人たちが身近な地域で
安心して暮らせるための支援に関する研究
日 時:2012年2月15日
(水) 15:30-17:15
−犯罪被害・加害状況に陥ったときの対応を中心に−
します。学内外の皆様に研究成果をご理解いただく機会としてふるって
生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 准教授 酒井 久美子
2012年2月21日
(火) 15:30-17:55
2012年2月22日
(水) 15:30-17:15
2月22日
(水)15:30-17:15
会 場:京都ノートルダム女子大学
(ユニソン会館1階 社会学習センター1)
参 加:事前申込みは不要です。
どなたでも当日参加できます。
報告者と研究テーマ:
■Attitudes towards Global Awareness:
A Comparative Study between Japanese and American Students
国際教育センター 嘱託講師 Derek Eberl
2月15日
(水)15:30-17:15
■大学生の英語学習に影響を与える要因の分析:第二期
­学習動機、学習環境認知、
および大学への適応の観点から­
人間文化学部 英語英文学科 准教授 小山 哲春
■高齢者の食物選択動機の解明と動機項目の抽出
生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 准教授 加藤 佐千子
■居住移行した高齢者のライフスタイルと
その支援環境に関する研究
生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 准教授 牛田 好美
■ICTを利用し学生が協調・自律した学びを行うための
授業改善の研究
心理学部 心理学科 准教授 神月 紀輔
■対人認知場面における擬態語性格表現の特徴と機能
心理学部 心理学科 教授 向山 泰代
問い合わせ先:学長室 企画調整課
TEL:075-706-3789 FAX:075-706-3793
2月21日
(火)15:30-17:55
E-mail:presidentoffi[email protected]
■心理療法における
「語り」
の様態と
「わたし」
の
あり様の関連性について
心理学部 心理学科 准教授 三好 智子
■フォークナー文学と大衆消費社会
人間文化学部 英語英文学科 講師 山本 裕子
物故者追悼ミサ
総務課
カトリックでは11月を
「死者の月」
としています。今日までに帰天された教職員・卒業生等本
学関係者の生前のご尽力に感謝し、故人が神様のみもとで安息の中におられますようお祈りす
る
「物故者追悼ミサ」が11月14日
(月)
にユニソン会館アリーナにおいて米田彰男神父様の司
式により執り行われました。
はじめに小川学生部長から、
「物故者追悼ミサ」
を執り行う意義や参加する者の心の持ち方
が話され、
ミサが厳粛に執り行われました。
この1年のうちに帰天された方々は次のとおりです。
渡邉 純
名誉教授 (平成23年9月5日逝去)
中村 正子
元事務職員(平成23年5月1日逝去)
中村(木佐一)悦子 元事務職員(平成23年6月1日逝去)
卒業生/8名 関係者/3名
Renouveau Vol.86 10
News
近江兄弟社高等学校と高大連携に関する協定を締結
平成23年6月6日
(月)、本学は、近江兄弟社高等学校(滋賀県近江
八幡市、藤澤俊樹校長)
との高大連携に関する協定書の締結、調印式
を行いました。本学と近江兄弟社高等学校は、
ともにキリスト教精神
に基づく教育を実践する学校として、相互の教育活動の交流を通して
連携・協力を深めることにより、双方の教育の充実と生徒及び学生の
資質の向上を図るため高大連携事業を推進することを目的としていま
す。具体的な高大連携事業として、本学教員に
よる近江兄弟社高等学校への出張授業をはじ
め、本学の授業科目や公開講座への高校生の
受け入れ、高校生と大学生との交流、教育につ
いての情報交換及び協議などを行い、連携教育
の充実を図ります。
近江兄弟社高等学校の藤澤俊樹校長
(左)
と藪内学長
(右)
京都市発達障害者支援センター「かがやき」との連携
―おとなの発達障害者とそのご家族のために―
おとなの発達障害が、学校・職場への不適応や引きこ
協会に業務の一部を委託し、発達障害者およびそのご
もり、あるいは対人関係上の失敗、
ときには暴力、非行
家族に対して、生活や就労の相談支援、職員研修、地域
というかたちで注目されるようになりました。
しかし、本
への啓発活動などを行っています。
人やご家族のニーズの高さに比べて、相談機関は数も
質も決して十分ではありません。
去る平成23年6月23日
(木)、社会福祉法人京都総
合福祉協会と本学との包括協定にもとづき、
「 かがや
平成17(2005)年に施行された「発達障害者支援
き」
と本学心理臨床センターとの関係を強化すべく、
「か
法」にもとづいて設置された、京都市発達障害者支援
がやき」
センター長 村松 陽子 先生と本学心理臨床セ
センター かがやき では、社会福祉法人 京都総合福祉
ンター長 藤川 洋子 教授との間で、連携に関する覚書
の締結が行われました。大学附属の相談機関としては
本学が第一号とのことで、
とても名誉なことです。
これに
より、発達障害者およびそのご家族に対する心理相談
の積極的受け入れを行い、研修・研究を通じて相互に
研鑽を積むための交流を行っていくこととなります。
発達障害者の住みやすい地域は、誰にとっても住み
やすい地域です。今後、地域貢献をより一層実現してい
けるよう、
スタッフ一同、尽力していく所存です。
(心理臨床センター 心理相談室長 伊藤 一美)
11 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
News
京都明徳高等学校と高大連携に関する協定を締結
平成23年9月14日
(水)、本学は、京都明徳高等学校
(京都市西京区、田中豊実校長)
との高大連携に関する
協定を締結し、調印式を行いました。本学はカトリック
系、京都明徳高等学校は日蓮宗系で、本学にとって宗教
を超えての高大連携は初めてとなりました。
この協定は、相互の教育活動の交流を通して連携・協
力を深めることにより、双方の教育目標達成を促進する
京都明徳高等学校の田中豊実校長(右)
と藪内学長(左)
とともに、高校
ることを目的としたものです。
これにより、京都明徳高等
及び大学にお
学校のキャリア教育の一環として、本学の正規授業科目
ける教育の充
への高校生の受け入れ(体験入学)を実施するほか、本
実と生徒及び
学の教育実習生・学生ボランティアの高校での受け入
学生の資質の
れ、本学教員による高校への出張授業をはじめ、教育に
向上を図るた
ついての情報交換及び協議、高校生と大学生との交流
め、高 大 連 携
などを行い、連携教育の充実を図ります。
事業を推進す
香港中文大学専業進修学院の学院長が来学
−短期留学生(受入れ)
に関する協定を締結−
平成19年度以来、
外国人留学生の推薦入学海外指定校であり、
また本年からは本学の日本語教員養成課程の日本語教育実習協力
センター長、下地事務局長
も同席され、和やかな雰囲
校として交流を行ってきた香港中文大学専業進修学院の学院長Dr.
気の中今後の教育交流発展
Victor Leeと日本語課程主任の齊藤教諭が11月1日
(火)
に本学を
の可能性について話し合わ
訪問されました。
れました。
今回の訪問の目的は、
新たに同学院と
「短期留学生受入れに関す
また、Dr.Lee学院長と齋
る協定書」
を締結するためで、
調印式が学長室にて執り行われ、
藪
藤教諭は、本年度より3年
内稔学長とDr. Victor Lee同学院長が協定書に署名を行いました。
次編入学にて入学している
Dr.VictorLee学院長(左)
と藪内学長(右)
今回の協定締結により、
同学院より本学の人間文化学部人間文
同学院の卒業生とも面談されたほか、
新しく完成したキャロライン
化学科への半年あるいは1年間の短期留学生の受け入れが可能と
館の見学をされ、
小規模ながらも少人数制にてきめ細かな教育を
なります。
実践している本学の様子に関心を寄せられ、
さらなる両機関の交
調印式には、蒔苗副学長、堀人間文化学部長、服部国際教育
流推進への期待を述べておられました。
大谷大学と「教員採用試験対策講習に関する覚書」を取り交わしました
平成23年10月13日
(木)、本学と大谷大学は「教員採用試
講することで費用を削減できるため、学生の皆さんの受講料
験対策講習に関する覚書」を取り交わしました。
この覚書は、
負担を減らし、
「キャリア教育の効果的・効率的な実施」が可
教員を目指す両大学の学生が、教員採用試験の合格に向けて
能となる、新たな取り組みです。
この取り組みを通して、両大学
共に研鑽することを通して「学習意欲の向上」を図ることを目
の学生が互いに情報や課題を共有し、切磋琢磨できる環境を
的としています。ひとつの教員採用試験対策講習を合同で開
提供していきたいと考えています。
Renouveau Vol.86 12
News
表記活動と表記知識の初期発達とその連関過程の研究
科学研究費補助金
(基盤研究C)
採択
(平成19年度∼平成22年度)
シンボルシステムとしての文字・数字・絵などの発達はこれまで読み書き
(描き)能力の発達の
下に対象を表し意味する指示伝達機能を中心に領域別に研究されてきました。
しかし、最近の
研究は知識の観点からこれらの発達を捉え直し、読み書き能力成立以前に子どもが各領域に固
有の表記知識を有し、領域間を識別するとともに領域内に関する表記知識を発達させることを
明らかにしています。先行の研究は年長幼児・就学児で検討されてきましたが、本研究では領域
共通な表象活動が先ず成立して1歳∼2歳代に領域間の識別が可能となり、
2歳半以降に領
域内における方向性(左右方向・縦横方向でかく)
・直線性(直線・曲線)
・分節(要素間の区切
り・単位)
や構成要素の組み合わせに
研究代表者
山形 恭子 心理学部 心理学科
関する知覚的形式的知識・要素的知
識が獲得されることを実証していま
す
(図参照)。
また、表記知識の発達と
表記活動の連関を検討したところ、
両者に異なる様相の相互作用が課
題・年齢条件で認められ、表記知識
が先行して表記活動を導く場合と表
記活動が先行して表記知識を導く場
合を見出しています。今後はさらに実
証研究を積み重ねて、諸領域を総合
したシンボルシステムの発達モデルを
提案することが課題です。
Yamagata
(2007)
Cognitive Developmentより引用
幼児期におけるふり遊びと他者の心の理論および
科学研究費補助金
(基盤研究C)
採択
(平成20年度∼平成22年度)
言語発達との関連
「幼児期に、
自分や他者の心の理解が発達することと言語発達がどのように関係するのか、
ま
たそれらの発達と、想像的なふりを行ったり、想像上の存在を頭に思い浮かべたりすることがど
のように関係するのか」
について調べるため、以下の2つの研究を行いました。
まず、研究1では、京都府内の2つの保育所に協力していただき、保育所内で3∼5歳の46名
のお子さんを対象に、心の理解に関する実験課題、言語発達課題、
ふり行為に関する課題、
およ
びブロックを使ったふり遊びの観察を行いました。
その結果、心の理解の発達には、言語発達よ
りも、
ブロックを用いたふり遊びの中で想像上の動作主体を作り出す傾向が、
プラスに関係して
いることが示唆されました。
研究代表者
高井 直美 心理学部 心理学科
次に、研究2では、
さらに詳しく調べるために、大学の行動観察室に、3、4歳のお子さん54名
と保護者の方に来ていただき、同様の課題やふり遊びの観察を行いました。
また、
ご家庭で想像
上の存在に関する発言をする傾向がみられるかなどについて、保護者の方にお尋ねしました。
その結果、心の理解の発達と言語発達の関係およびふり行為に関する課題との関係がさらに
見出されました。
また、
ブロック遊びにおいて想像上の動作主体を作り出す傾向や、
ご家庭で想
像上の存在を作り出す傾向があることと、他者の心の理解の発達がそれぞれ関係していること
がわかりました。
これらのことから、想像上の存在を作り出すことが、現実の他者の心の理解にも
関係するのではないかということが示唆されました。
13 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
News
作
教員著
『小学校家庭科概論 ―生活の学びを深めるために―』
(加地芳子・大塚眞理子編著 2011年4月30日初版第1刷発行 ミネルヴァ書房)
「第3章 日常の食事と調理の基礎」
(加藤佐千子)
初等教育の学校現場では、平成23年度から新しい学習指導要領に沿ったカリキュラムが全面実施
となりました。家庭科の授業内容は、家族、衣・食・住、環境、消費生活など広範囲に及び、それらに関
連する専門領域は複数に跨っています。
したがって、
これまでは、現場の教員や教員を目指す学生に
とって、専門的な知識を得るためには、
それぞれの領域の専門書を紐解く必要がありました。
本書は、小学校家庭科で取り扱う内容と関連する幅広い専門的な内容がコンパクトにまとめられて
います。
また、最新の図表や資料が豊富に盛り込まれています。
さらに、章立てが、小学校学習指導要領
「家庭」
における「A家庭生活と家族」「B日常の食事と調理の基礎」
「C快適な衣服と住まい」「D身近な
消費生活と環境」の4つの内容のまとまりと連動するよう構成されています。
すなわち、5、6年生に学習
させたい事柄に沿って専門的な内容を構成したことで、授業に必要な専門知識をすばやく探し、活用
できるようになっています。
また、製作の内容では、実際に活用できる教材例が盛り込まれ、授業計画を
手助けするアイデアも得られるようになっています。
本書は、小学校家庭科の学習内容の範囲を超えた内容にも若干言及していますので、若手の教員や
これから小学校教員を目指す人だけでなく、中等教育の家庭科教員を目指す人にも役立ててほしい1
冊です。
さらに、教員や教員志望の人だけでなく、
日常の家庭生活をより豊かなものにするために役立
つ書といえます。
生活福祉文化学部生活福祉文化学科 加藤 佐千子
「オープンソースカンファレンス 2011 Kansai@Kyoto」
開催日:平成23年7月15日
(金)
・16日
(土)
実施報告
平成23年7月15日(金)、16日(土)の2日間、京都リサーチ
吉田自身も、委員長として閉会式や懇親会での挨拶を担当し
パーク
(JR丹波口)
にて、
「オープンソースカンファレンス 2011
たことに加えて、見学者を連れてブースをまわるブースツアーの
Kansai@Kyoto(実行委員長:京都ノートルダム女子大学 吉田
ガイドを担当したり、複数のOSC若手実行委員との「オープン
智子)」
を実施しました。来場者数は、1日目約500名、2日目約
ソース関連のコミュニティ活動の魅力」
に関するトークショーの
600名の合計1100名と、大盛況のイベントとなりました。
司会を担当したりしました
(左と中央の写真参照)。
オープンソースカンファレンス
(通称:OSC)
は、全国各地で月
実は、本学とオープンソースとの関係は深く、具体的には、平
1度の頻度で開かれているオープンソースと呼ばれるIT技術に
成3
(1991)年の本学のコンピュータセンター(現・学術情報セ
関連する開発者(コミュニティメンバー)
や企業が一堂に会する
ンター)
の発足当時から、
グレゴリー・ピーターソン教授(現・学
見本市です。京都での開催は今年で5回目となり、企業・団体に
術情報センター長)
を中心とする教職員によって、
オープンソー
よる展示のほかに、毎年大好評のセミナーでは、インフラから
スとして有名なUNIX系OS(Linuxなど)
が教育に取り入れられ
Webサービスまで幅広いテーマの技術セミナーに加え、若手の
てきました。
オープンソースが文化として本学の学生に伝わって
学生実行委員による各種企画が開催されました。
いたことが、今回のような、OSCでの本学の学生たちの活躍につ
これまでも毎年7月に京都で開催されたOSCには、人間文化
ながったように思います。
学科の吉田智子ゼミの学生や卒業生が、若手の学生実行委員
(ボランティアスタッフ)
として、活躍してきました。特に今回は、吉
田智子が実行委員長ということもあり、前日の準備から当日の
受付担当や開会式の司会まで、吉田智子ゼミの現役学生と出身
「オープンソースカンファレンス 2011 Kansai@Kyoto」
につ
いて、詳しくは、下記のページをご覧ください。 http://www.ospn.jp/osc2011-kyoto/ 参照
人間文化学部人間文化学科 吉田 智子
の卒業生が、大活躍してくれました。
Renouveau Vol.86 14
輝くND生
全国個室ユニット型施設推進協議会主催 第5回全国研修大会in大阪2011 発表報告
生活福祉文化学科 3年次生 丸尾 友美 (指導教員:生活福祉文化学部生活福祉文化学科 三好 明夫)
平成23年6月24日
(金)、25日
(土)
に開催された、全国個室ユニッ
ゼミ指導の三好先生からこの大会発表についての話をいただいた
ト型施設推進協議会主催第5回全国研修大会in大阪で発表の機会
時、挑戦しようという決意が先に立ったものの、
日を重ねるごとに、
プ
を得ました。大会の分科会の全体テーマが「ここが変だよ!ここが魅
レッシャーとのたたかいもありました。
しかし、三好先生をはじめとす
力!!福祉業界の当たり前∼学生の声から考える∼」で、私は、昨年に
る多くの先生方、施設職員の皆様、そして同期の友人、ゼミの後輩の
社会福祉援助技術現場実習を特別養護老人ホームで24日間行った
支えがあったからこそ、
当日は自分らしく明るく楽しく前へ進むことを
経験をもとに発表しました。
誓い、大舞台に立つことができました。
この全国大会での発表は福祉
テーマを、
「実習での葛藤と成長の体験―気づきを実践に移すこと
の大切さ―」
とし、実習を通して①常に疑問に持ち続けること、②気づ
専門職を目指す私の自信と誇りとなっています。応援してくださった全
ての皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
くこと、③実践すること、が大切であり、
自分の成長に繋がったと発表
しました。実習では多くの利用者の方や職員と接して、常に新鮮な気
持ちを持ち続けて楽しんで取り組むようにしましたが、悩んだり、疑問
に思ったり、感動したりと様々な感情を抱くこともありました。その中
で、私が特に大事だと思ったことは、利用者の方との距離感を探りつ
つ、
自分と向き合いながら日々積み重ねた関わりや観察、気づき、言葉
の意味などに対し、常に疑問に持ちながら、繰り返し失敗しつつも試
行錯誤すれば、必ず結果は付いてくるということでした。
生活福祉文化学部
「空間意匠論」
受講学生が
「第1回 3Dマイホームデザイナー スクールコンテスト」
(主催:メガソフト株式会社)
「団体空間デザイン部門」
特別賞を受賞
平成23年8月、メガソフト社主催の「3Dマイホームデザイナース
クールコンテスト」
で
「団体空間デザイン部門 特別賞」
を受賞しまし
た。
これは生活福祉文化学部の専門科目
「空間意匠論」の授業課題
(「インテリア要素と雰囲気について学ぶ→コンセプトに沿ったインテ
リアを計画する→3Dソフトを用いてインテリアを表現する」)
をその
ままエントリーしたものです。
自分の設計図面を仮想現実の中で立体
化し、
ウォークスルー機能でその空間に飛び込んで実在的な体験が
できるため、学生はとても熱心に課題に取り組みました。今回の受賞
は、学生の学びの成果が評価されたと受け止め、喜んでいます。
(授業担当:生活福祉文化学部生活福祉文化学科 竹原 広実)
今回スクールコンテストにおいて特別賞を受賞することがで
き、大変光栄に思います。なかでも、
この作品は15回の授業を
通して、少しずつ時間をかけながら、皆それぞれ熱心に作品制
作に取り組んできたので、
その成果をこのような形として残すこ
とができ、
とても嬉しく思っています。今回、初めて一軒家を設
計するにあたって、一からコンセプトを考え、それを手書きの平
面図にし、最終的に3Dソフトを用いて立体にすることで、
リアル
なものとして捉えることができ、
より自分の表現したいものを制
作することができたと思います。制作途中では、思うようなイ
メージに近づけることが難し
かったり、データが消えてし
まったりと困った場面もあり
ましたが、全体を通しては、楽
しみながら取り組むことがで
きたので良かったと思います。
生活福祉文化学科4年次生
空間意匠論受講生代表
小西 栄里子
15 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
輝くND生
文部科学省 平成23年度戦略的大学連携支援プログラム
(平成21年度採択GP)
「文化芸術都市京都の文化遺産の保存・活性化を支える人材育成プログラムの開発・実施」
の取組
国際シンポジウム・EXPO2011 in 直島に参加して∼町と文化の融和を求めて∼
人間文化研究科 人間文化専攻 2年次生 吉田 優香
平成23年9月9日(金)
・10日(土)に直島で開催された国際シン
感じました。黄色のカボチャのモニュメントと京都工芸繊維大学のプロ
ポジウムとEXPO2011 in 直島に倉本咲さん
(人間文化研究科人間
ジェクトで製作された藍染めのエコTシャツが、
その代表です。
黄色のカ
文化専攻M1)
と参加しました。双方とも、
「町」
と
「文化」
を上手く共存
ボチャを初めて眺めた時は不自然に感じましたが、朝昼晩と時間帯を
させていく取り組みが報告されました。
変えて何度も眺めていると、島の自然と一体化しているように感じら
一日目に開催された国際シンポジウムでは、
「町づくりを支える文化
れ、ベネッセハウスの堤社長がおっしゃる
「島の良さをさらに引き立て
の力」
というテーマで、京都工芸繊維大学のプロジェクトを中心に、ベ
るアート」
の意味がよく分かりました。
また、藍染めのエコTシャツは、伝
ネッセアート直島の活動やイスタンブールにおける町づくりなどについ
統ある藍色と昔から伝わる木造建築の家が上手く調和し、伝統文化の
て講演や発表が行われました。発表された活動に共通するモチーフは、
重みを味わうことができました。私は、先人の残した知識が
「文化」
であ
日常生活の中に現代アートなどの
「文化」
を取り入れ、
町づくりを行うこ
ると考えています。今日では、
ものに困ることなく生活ができ、利便性だ
とで、
「町」
の活性化、
「文化」
の活性化を図る試みでした。
二日間にわたって開催されたEXPO2011 in 直島では、
京都工芸繊
けが追求される時代ですが、
どのようにして
「文化」
を次の世代に継承
していくのか、
ということが若者世代に与えられた課題です。
維大学の二つの研究室で
作られた作品がそれぞれ
ブースに展示されていま
した。私は、澤田研究室の
ECO Shirts Movement
の活動に参加し、来訪者
の方に今回のプロジェク
トや展示物について説明
するお手伝いをさせてい
ただきました。
今回の研修に参加し、
直島では
「町」
と
「文化」
が
一つになっていることを
藍染のエコTシャツを着て参加
国際シンポジウム
「町づくりを支える文化の力」
日本タッチケア研究会主催
第8回日本タッチケア研究会シンポジウム2010年度 研究発表報告
大学院人間文化研究科 研究生/松江総合医療専門学校非常勤講師・学生相談員 石黒 香里
昨年9月に東京で開催された第8回日本
が6割を占め、赤ちゃんへの接し方が分からない、愛情が持てないな
タッチケア研究会シンポジウムにおいて、
ど、育児不安・困難に陥る母親の増加が原因と考えられます。実際に、
「タッチケアを子育てに!∼虐待予防の視
虐待する母親は氷山の一角であり、
むしろ虐待予備群と言える育児不
点から」
というテーマで研究発表を行いま
安・困難を抱える母親が相当数いることを忘れてはなりません。
それを
した。
いかに少なくできるかが、虐待を減少させることにつながります。今回
愛着形成支援としてタッチケアの有効性
を明らかにすることを目的に、産科病院の
タッチケア教室に通う母親を対象にインタビュー調査を実施しまし
の調査でも
「虐待のニュースは、決して他人事とは思えません」
という
語りがありました。
タッチケアを通じた愛着形成支援とは、人間的に成長した母親と乳
た。
その結果、以下の3つの効果的要因を見出しました。
幼児期にしっかりと愛された経験を持つ子ども達を育てることです。
こ
①母親の母性意識を向上させる
「母子関係に及ぼす効果」
のような経験を持ち育った子ども達は、愛情を持って育児の知識や智
②両親がわが子と心を通わせる
「親育ち促進効果」
恵を次の世代に伝達するでしょう。
そのためには、妊娠中からタッチケ
③母親達が学び合う
「タッチケア教室の効果」
アによる赤ちゃんとの触れ合い方を学んでおくことが大切です。
「タッ
近年、乳幼児虐待の増加が目立っています。
その当事者として実母
チケアは虐待の予防注射になる」
と私は考えます。
Renouveau Vol.86 16
輝くND生
第9回 京都学生祭典
お菓子サークル
「favori
(ファボリ)
」 生活福祉文化学科 3年次生 瓜生 里映
平成23年10月9日
(日)に第9回京都学生祭典が平安神宮・岡崎
多くの方に喜んでいただけるよう頑張ろうという思いが強くなりました。
公園一帯で行われました。京都学生祭典は平成15(2003)年に始ま
最後になりましたが、今回京都学生祭典では完売することができ、
り、今年で9回目となります。
企業、大学、行政、地域そして学生が協力して大学生が主体となり
参加を陰で支えてくださいました方々にとても感謝しています。
ありが
とうございました。
行われるこの祭典は、伝統ある京都において様々な人々が交流するこ
とのできる場へと進化しつつあるように感じます。
今回、私たちお菓子サークルこと
「favori(ファボリ)」
は学生会執行
部と共同で縁日ブースに参加しました。
またND祭実行委員は大学祭
のビラの配布を行い華やかな出店ブースになりました。
きな粉・シュガー・シナモンシュガーの3種類の味に分けて手作りの
「豆乳ドーナッツ」
を販売しました。
当日までは、話し合いや材料の買い出し、豆乳ドーナッツの改良な
ど様々な問題や苦労がありましたが、幸い良い天候にも恵まれ一時は
行列ができるほど多くの方が来てくださいました。中には
「とても美味
しい!!」
と感想を言っていただき、私は
「今まで様々なことに頑張ってき
てよかった。」
ととても感動しました。
ND祭でも豆乳ドーナッツを販売する計画をしていたので、
またより
京都学生祭典・京炎そでふれ!部門で優勝!
!
「京炎そでふれ!輪舞曲
(ろんど)
」部長 心理学科 2年次生 菴田 きずき
平成23年10月9日
(日)
に第9回京都学生祭典が平安神宮や岡崎
することになりました。34チームがオリジナル演舞を行った中で
「京炎
公園一帯で開催されました。神宮道で行われる神宮オープニングパ
そでふれ!輪舞曲《炎》」が見事大賞を獲りました。
また学生祭典の最
レードから始まり、全国おどりコンテスト、Dream Orchestra、
キッズ
後に平安神宮の境内に特別に設置されたステージで踊ることがで
スタジアム、Kyoto Student Music Award、縁日など様々な催しの
き、最高の思い出になりました。
中で、神宮オープニングパレードの直後に行われた平安神宮から大鳥
「京炎そでふれ!輪舞曲」は龍谷大学と京都ノートルダム女子大学
居までの神宮道を1つのステージとして、総勢800人で京炎そでふ
の125人で構成されているお祭りダンスサークルで、本学の部員は38
れ!を踊る
「開演!京炎そでふれ!」
と
「全国おどりコンテスト」
に参加し
人で活動しています。今年度、京都学生祭典・京炎そでふれ!ホスト
ました。
「全国おどりコンテスト」
では、
「京炎そでふれ!部門」
で、
「京炎
チームとして、愛知県名古屋市で行われた
「にっぽんど真ん中祭り」
で
そでふれ!輪舞曲」
が《炎》
《縁》
《宴》
といった3チームに分かれて参加
は敢闘賞、大阪府で行われた
「こいや祭り」
では準大賞をいただき、
そ
の他たくさんのお祭りに参加させていた
だきました。
私たち
「京炎そでふれ!輪舞曲」
にとっ
て、大きな変化がたくさんあった2011
年でした。大所帯になった「京炎そでふ
れ!輪舞曲」
ですが、
これからもたくさん
の人に対する感謝の気持ちを忘れず、
日々努力し、熱く激しく演舞し、
すべての
人を笑顔にできるよう頑張っていきたい
と思います。
17 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
輝くND生
テーマ
∼伝えよう、想いを込めて∼−
第47回ND祭 −ありがとう
ND祭実行委員長 心理学科 3年次生 今西 なほみ
平成23年度ND祭は、10月29日
(土)
・30日
(日)
に開催されました。
今年12月に本学が創立50周年を迎えるにあたり、
ますます発展するこ
参加もあり、雨にもかかわらず熱く楽しいイベントとなりました。
また
創立50周年記念企画として、歌声で人の優しさや温もりを伝え、人と
とを願うとともに、私たちが目標に向かって頑張ることのできる環境で
人の絆を深めようと第一回音楽祭が本学ユニソン会館アリーナで開
充実した大学生活を送るため、支えていただいている皆様に感謝する
催され、
司会には月亭八光さんにお越しいただきました。
気持ちを表したいと思い、
またND祭を通して、人と人が感謝する素晴ら
両日にわたって学生や教職員の方のご協力により模擬・展示が44
しさをお互いに感じ、
「ありがとう」
と想いを込めて伝えていただくことを
店舗出店され、学園祭ならではの多彩な店舗を並べることができまし
願い
「ありがとう∼伝えよう想いを込めて∼」
というテーマにしました。
た。他にも日々の成果を発表していただいたクラブ発表、上方寄席囃
一日目は、映画やドラマで活躍されている俳優の三浦翔平さんをゲ
子・寄席の披露や皆さんの投票で優勝者を決定する新イベントの男
ストにお迎えしたトークショーから始まりました。会場は満席となり、
朝早くの開演にも関わらず本当に多くの人に来ていただきました。そ
装・仮装コンテストなど、盛りだくさんなND祭となりました。
私たち実行委員のメンバーは、何よりも皆さんに楽しんでいただける
の後、中庭ステージでは、
ファミリーイベントのノートルダム学院小学
大学祭にしようとこれまで企画・準備を進めてきました。社会の厳しさ
校児童による活気ある和太鼓の演奏で元気をいただきました。特に、
や困難に直面したり、未熟な私たちでは上手くいかない事もありました
有志による参加型のダンス大会では中庭に入りきらないほどの多くの
が、皆さんのご協力のおかげで、ND祭の二日間は本当に多くの方の笑
観客に来ていただき、最も盛り上がったイベントになりました。
顔を見ることが出来ました。
「楽しかった」
「ありがとう」
と言葉をかけて
二日目は、中庭ステージでファミリーイベントのノートルダム女学院
中学校・高等学校の生徒の皆さんによるダンスや美しい歌声の披露が
あり、
また、京都防犯ボランティアロックモンキーズの自転車盗防犯と
痴漢防止の寸劇では、笑いの中にも私たちができる防犯対策を教えて
いただき、私たちが目指していた大学祭を開催することができました。
来年度は、今年よりもより良いND祭にできるよう実行委員一同協
力し合い、一生懸命頑張ってまいります。
最後になりましたが、私たちを支えていただきご協力いただいた全
いただきました。毎年恒例となりつつあるカラオケ大会は、本学の学生
ての皆様に実行委員一同感謝申し上げます。本当にありがとうござい
はもちろん京都工芸繊維大学の学生の皆さんや当日来場された方の
ました。
Renouveau Vol.86 18
輝くND生
国際交
流
米国姉妹大学留学 体験談
平成22年8月 平成23年5月までの約10ヶ月間アメリカにある本学の姉妹大学へ人間文化学部英語英文学科の3名が留学し、多くのことを学
び帰国しました。米国姉妹大学留学は、学部課程の授業をアメリカ人の学生とともに机を並べて受講する英語力的にも高い能力が必要とされるも
のです。
マウントメリー大学、
メリーランド・ノートルダム大学に留学した各学生が体験を語ってくれました。
I studied at Mount Mary College for 9 months as an exchange student. I had a great-great time
there. It was the time of my life.
In college, I took communication courses, which taught about persuasion, public speaking, the
foundation of college writing and more. At first, I could not keep up with what the others,
including the teacher, said. The assignments almost killed me. I had to read 40 or 50pages a day
and write short papers. In the final weeks, I had 3 or 4 paper due and 1 or 2 speeches on
average. I remember I cried and did not know what to do. I went to the Academic Resource
Centre quite often. After every class I asked questions to the instructors. Before the speech
session, I used to walk to my friends room in the dormitory to talk. I tried going out to talk to
somebody when I was free. I begged my neighbor to help me out with the assignments.
The most impressive and difficult subject was TV and Media Criticism . In this class, my teacher
和泉 綾華
人間文化学部 英語英文学科 4年次生
留学先 マウントメリー大学
(Mount Mary College)
did not give a lecture, but she just kept quiet and let the students discuss. That made me scared
at first. I assumed that students were going to be quiet. But American students were talkative,
they started discussing and what is more, they would not stop. They talked about all kinds of
issues such as thin obsession, high sexuality and violence in the media. At the end of the class,
I had a great discussion, which I had to talk in 15 minutes alone. I was so nervous, but I could
somehow handle it with the help other students. After the class, I found out that they study daily
and are interested in social issues. I realized how I was innocent to the world and needed to learn
more. All the classes I took in Mount Mary made me think more critically, and gave me a
different point of view.
During the final semester, I realized my English improved. To my surprise, I got honored codes.
I was the only one who got this among the other International students. I changed a lot after
studying. It is definitely thanks to all those I met in Mount Mary College that made this change
possible. They made me what I am now.
Studying abroad was one of my dreams since I was in high school. I had suffered a lot trying to
pass TOFEL, which was required to be an exchange student. Also, to receive a scholarship, I had
to get As in all required subjects. So many things I had to accomplish to achieve this dream.
However, through hard efforts, I accomplished my dream to go to America and study at the
College of Maryland, Baltimore.
It took a few months to adjust to the new life. I did not know anybody, nor could I speak English
well. Besides that, more than I had guessed, studying was difficult and hard. Every day, I stayed
up late to catch up with classes. Many times, tears fell from my eyes. I never thought I wanted
to go back to Japan, though. No matter how difficult it was, I kept smiling and talking to those
around me as much as possible. I was not afraid of speaking English in front of college students.
People said I was different than other Japanese because of my character: I was sociable,
田附ゆきこ
人間文化学部 英語英文学科 3年次生
留学先 メリーランド・ノートルダム大学
(Notre Dame of Maryland
University)
not-shy, and funny. No matter how much trouble I had, every time I believed in myself and
passed through them, which led me to gain confidence.
Moreover, all of my friends in America helped and supported me. Their kindness and love meant
a lot for me. Especially I met many friends, in my college classes, ESL classes, church
community, and outside of the college. These are now the fondest memories of this valuable
experience of studying abroad. Even though we are not from the same countries, we could
make friends with each other in English. This is the best point of studying abroad: you are able
to share the same experiences and make friends with fellow students.
If you are curious about studying abroad, I definitely suggest you should try it. You will have
many difficulties. However, I am sure that after you overcome these challenges, your toughness
and confidence will blossom greatly. Life is short, life is one. Follow your heart, and don t miss
any opportunities. There is nothing to be afraid of. Give it a shot. I hope this essay will spark your
interest.
19 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
輝くND生
韓国カトリック大学交換留学
(派遣)
報告
平成23年度の韓国交換留学生として、人間文化学部英語英文学科3年次生の岡本美穂さんが半年間韓国カトリック大学にて学んできました。
留学の感想を以下の通りよせてくれました。
韓国カトリック大学での半年
人間文化学部 英語英文学科 3年次生
岡本 美穂
韓国カトリック大学での半年間は、
笑いあり涙もありであっという間に過ぎました。
私が留学する前に放送
されていたある韓国ドラマのヒロインの名前が
「ク・ミホ」
であったので、韓国の学生に名前をすぐ覚えてもら
え、
韓国人学生だけでなく他国からきている留学生たちの仲間が増えました。
3月は東日本大震災が起こり、韓国から日本との連絡が取れなかったり、報道が錯綜したりしていて、
この
時代でも海外にいると日本の詳しい状況を把握することが難しいということを学びました。
心細く感じながら
もせっかくの韓国で学ぶ機会を無駄にしたくないと頑張りました。
授業では、
韓国語の授業や英語で行われる
「韓国の歴史と文化」
のほか、
帰国してから単位認定がしてもら
えるように英語英文学科に関連のある科目を履修しました。
授業以外では5月に学祭があり、
日本の文化紹
介として浴衣を着てお好み焼きを作りました。
日本の学祭とは違い、
学生たちが一晩中楽しんでいたり、
花火
を打ちあげていたり規模の違いに圧倒されました。
6月に入り、
学期が終了に近づく頃から、
急に寂しくなりま
した。
留学前までは家族や友達に囲まれた生活だったので、
その時初めて独りぼっちだと実感が湧いてきまし
た。
同時期にちょっとしたトラブルが重なり、
自分がしっかりしなくてはいけないことを痛感し、
人任せであった
自分の甘さを見つめ直す良い機会となりました。
おかげで行動力、
思考力、
責任感は伸びたと思います。
また、
竹島の問題や韓国人が思う日本人のイメージ、
さまざまな国の人達の意見や政治問題に触れる機会
が多く、
価値観や、
国々の関係、
今起こっていることに対して関心を持つようになりました。
韓国人だけでなく、
さまざまな国の人と友達になれ、
自分の意見を彼らに伝えることができるようになったので、世界について
もっと深く勉強をしていきたいです。
英語海外研修Ⅱ
(英国・スコットランド)実施報告
韓国語海外研修 実施報告
平成23年8月27日
(土)
∼9月18日
(日)
の23日間にわたり、
英国ス
毎年実施されている韓国カトリック大学での韓国語海外研修が平
コットランドにあるエジンバラ大学英語研修センターにおいて英語海
成23年8月4日
(木)
∼8月27日
(土)
までの24日間にわたり行われ、
本
外研修Ⅱが行われ、
国際教育センター長・人間文化学部人間文化学
学より人間文化学部英語英文学科の3名が参加しました。
科の服部昭郎教授の引率のもと、
計14名
(人間文化学部英語英文学
科10名、
人間文化学科1名、
生活福祉文化学部2名、
心理学部1名)
が参加しました。
英国人家庭でホームステイをしながら、
本学学生のためにプログラ
ムされた英語集中授業を受講し、
スピーキング力とリスニング力を強
このプログラムは、
本学以外にも日本各地の大学より学生が参加す
るもので、
最初に実施されたレベル分けテストに基づき初級から中級
のクラスにて韓国語の会話や文法の授業をメインに受講しました。
ま
た、
韓国文化についても体験的に学習できるようにキムチ作りやチマ
チョゴリ
(韓服)
を身に着けてのマナー講座受講などを行いました。
化しました。
また、
課外プログラムとして、
古都エジンバラの街並みを実
そのほか、
韓国カトリック大学の学生との交流の機会も多く、
放課
地見学したり、
スコットランド地方の踊りを踊るスコティッシュパー
後1対1で会話練習をしたり、
週末には共にソウル市内見学をしたりと
ティに参加したりとスコットランドならではの文化を学びました。
今年のエジンバラは、
夏にもかかわらず日中気温12度ほどの寒い天
候が続く異常気象で、
体調を崩す学生もいましたが、
授業最終日には
交友を深めながら韓国語も自然に身につけることができました。
参加
した学生全員が韓国語能力の上達を実感し、
非常に満足度の高い研
修となりました。
研修中に調査研究をした英国文化についてグループごとにプレゼン
テーションを行い、
3週間の成果を披露していました。
Renouveau Vol.86 20
輝くND生
平成23年度交換留学生紹介
本年度も本学の交換留学協定大学より留学生が5名来日し、
4月から1年間人間文化学部人間文化学科で日本語と日本文化について学んでい
ます。学内で出会ったら声をかけてあげてください。
Vu Thi Vanh Khuyen(ヴー・チー・ヴァン・クェン)
From ベトナム
(ベトナム国立ホーチミン人文社会科学大学)
興味のある
(研究している)学習テーマ
日本の妖怪。人間文化学部の服部先生のゼミで学んでから好きになりました。
将来の夢
日本語・ベトナム語・英語の通訳者、
日本語を教える仕事に就く。
話せる言語 日本語、
ベトナム語、英語、
中国語(少々)。
でも、母国語のベトナム語以外はなかなか苦手です。
特技・趣味
特技は特になし。趣味は本、漫画、
ドラマなど。
留学中に行いたいこと 生の日本語を勉強し、
自然な日本語を身につけたい。
日本のあちらこちらへいっぱい旅行し
たい。
Chittchang Pornpilai(チットチェン・ポーンピライ)
From タイ
(チュラロンコン大学)
興味のある
(研究している)学習テーマ
日本文化。
将来の夢
(外国人に教える)
タイ語教師、翻訳者になる。
話せる言語 タイ語、英語、
日本語。
特技・趣味
読書。
留学中に行いたいこと みんなと旅行すること。
趙 裕貞(ジョ・ユジョン)
From 韓国(韓国カトリック大学)
興味のある
(研究している)学習テーマ 京都の道や、昔からの生活について勉強するのが楽しい。
将来の夢
日本語を生かして、観光や文化交流の関連の仕事をしたい。
話せる言語 韓国語と日本語。
特技・趣味
読書と映画鑑賞が大好き。
留学中に行いたいこと せっかく京都にきたので、京都でしか味わえない日本の文化や伝統についていっぱい学ん
でいきたい。
申 星恩(シン・ソンウン)
From 韓国(韓国カトリック大学)
興味のある
(研究している)学習テーマ
日本語や日本文化、特に最近は昔からの京都の町の姿について。
将来の夢
観光や文化紹介に関する仕事がしたい。
話せる言語 韓国語、
日本語。
特技・趣味
特技は部屋の掃除。週に1回します。趣味はドラマを見ること、
日本のドラマをよく見ましたが、
最近アメリカのドラマに興味を持っています。
留学中に行いたいこと 関西観光地征服。
張 含(チョウ・カン)
From 中国(上海商学院)
興味のある
(研究している)学習テーマ
日本古典文学(徒然草、枕草子、和歌)、異文化の比較、
日本伝統文化。
将来の夢
日本語の通訳者になりたい。
話せる言語 中国語、
日本語、英語。
特技・趣味
音楽、
スポーツ
(スケート、水泳)、旅行。 留学中に行いたいこと 日本の有名な観光地へ旅行に行くこと、
日本古典文学を勉強すること、
日本文化を深く理
解すること。 21 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
輝くND生
国際教育センターからのお知らせ
■A-Vルーム新着DVD一部紹介
これからの行事についてお知らせします。
■12月17日
(土)
実施予定 アチーブメントテスト
対 象 者
毎月新しいDVDが到着します。英語リスニング力向上のためにも是
受 験 料
非ご覧ください。
英語英文学科 1∼3年次生
・
「英国王のスピーチ」
出演:ジェフリー・ラッシュ、
コリン・ファース他
人間文化学科 1年次生
現英国女王エリザベスⅡ世の父親、
ジョージⅥ世の実話。吃音を克
無 料
生活福祉文化学科 1年次生
服し、王は国民の前で無事スピーチができるのか?
心理学科 1∼2年次生
・
「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」出演:マイリー・サイラス、エミ
上級生英語科目再履修者
リー・オスメント他
2,465円
上記以外で受験を希望する学生(限定10名)
スーパースター、
ハンナ・モンタナと普通の女子高生の二重生活を送
12月のTOEIC IPテストは英語科目履修者全員のアチーブメント
るマイリーの青春ストーリー。
テストとして位置づけられ、受験が必須となっています。
このアチーブ
・
「ツーリスト」
出演:ジョニー・デップ、
アンジェリーナ・ジョリー他
メントテストは授業の一環であり、
また次年度クラス決定にも大きく
謎の美女エリーズに出会ったことから犯罪者とみなされ、捜査当局と
関係しますので必ず受験してください。同時に、上記以外の学生もこ
ギャングから追われるはめになったアメリカ人旅行者フランクのスリ
のIPテストを受験できます。
日ごろの勉強の成果を測るため、積極的
リングな逃走劇!
に受験してみてください。対象者以外の方は、A-Vルームにて申し込
■A-Vルーム新着英語教材テキスト一部紹介
みが必要です。
この日受験できなかった学生は、平成24年1月28日
(土)
に受験し
下記のテキストを新しく購入しました。
アチーブメントテストに向け
てください。事前に申し込みが必要です
(受験料2,990円は自己負担
て勉強してみませんか?
となります)。
・
「新TOEIC テスト直前の技術」
受験教室・時間は11月上旬からポスターで掲示しています。
・
「新TOEIC TEST 英文法出るとこだけ!」
・
「新TOEIC TEST リスニング出るとこだけ!」
■A-Vルーム上半期ランキングと利用者数
2011年上半期 TOP10
順位
利用者回数
請求番号
1
60
3464
ミーン・ガールズ
Mean Girls
2
52
3437
gossip girl : The first Season disc.1
gossip girl : The first Season disc.1
作品名
TITLE
3
51
3438
gossip girl : The first Season disc.2
gossip girl : The first Season disc.2
4
47
2906
お買いもの中毒な私!
Confessions of a Shopaholic!
5
45
3448
ダーリンは外国人
My darling is a foreigner
6
43
3489
恋する履歴書
Post Grad
7
36
2919
シンデレラ・ストーリー
Cinderella story
8
35
3490
ウルトラ I LOVE YOU!
Ultra I LOVE YOU!
9
34
3439
gossip girl : The first Season disc.3
gossip girl : The first Season disc.3
10
31
3441
gossip girl : The first Season disc.5
gossip girl : The first Season disc.5
10
31
3546
借りぐらしのアリエッティ
借りぐらしのアリエッティ
◎2011年上半期
(4月11日∼8月5日)
学年、学科別利用者数
(開館日80日)
学科
学年
人間文化学部
英語英文
生活福祉文化学部
人間文化
生活福祉文化
心理学部 心理学科
大学院
発達心理
学校心理
臨床心理
人間文化研究科 心理学研究科
計
1年次生
197
0
126
10
114
13
−
−
460
2年次生
152
14
84
34
50
85
−
−
419
3年次生
276
79
59
0
26
19
−
−
459
4年次生
180
9
12
29
37
72
−
−
339
修士1
−
−
−
−
−
−
12
0
12
修士2
−
−
−
−
−
−
0
0
0
計
805
102
281
73
227
189
12
0
1689
Renouveau Vol.86 22
企画調整課
平成23年度 前期オープンクラス
(公開授業)
を実施しました
本学では、平成23年度より、新たに
「オープンクラス
(公開授業)」
を実施しました。オープンクラスによって、
より質の高い、魅力的な授
業を学生へ提供することを基本的な目標とし、他の教員の授業や優
れた教授法を参考とすることで、各自の授業改善に活かし、授業内容
や授業方法の質の向上を図ることを目標としています。
平成23年度前期は、平成22年2月に日本経済新聞にも取り上げ
られた生活福祉文化学部の
「初年次教育」
に着目し、本学教職員と非
常勤教員を対象に1年次生のための初年次教育の授業である
「生活
福祉文化基礎演習」
( 計7クラス、同時進行、同一内容授業)
と、
きめ
細かなチームティーチングの一環として、毎回の授業後に実施してい
る
「教員ミーティング」
の様子を公開しました。
参観終了後のアンケートには「学生間で同じ課題のレポートを見
せ合うことで、学生が自分と他者を比較することができるので、他者の
よいところを発見しやすいように感じた。学生にとって、
よい刺激にな
るかと思うので、今後、取り入れたいと思う。」、
「 複数のクラスを参観
することで、
それぞれのメリット、
デメリットが分かってよかった。
また、
進み具合が悪いグループには、教員が少し話をすることで進むことも
あり、参考になった。」等の感想が寄せられました。
FD委員会では、平成23年後期も引き続きオープンクラスを実施し
ます。
「生活福祉文化基礎演習」授業風景と教員ミーティングの様子
企画調整課
平成23年度 FD講演会を開催しました
本学ではFD(ファカルティ・ディベロップメント)
の取り組みの一環と
当日は、本学教職員(非常勤教員も含む)72名の参加者があり、終
して、毎年教職員を対象に
「FD講演会」
を行っています。本年度は6月
了後のアンケートでは出席者の95.3%から
「大変有意義であった」又
22日(水) ユニソン会館大会議室にて、立命館大学共通教育推進機構
は
「有意義であった」
との回答を得ました。
教授の木野茂先生をお迎えし、
「学生とともに作る授業―大学授業の
また、
アンケートの感想には
「学生の主体的な参画を促す授業のあ
パラダイム転換を―」
と題しご講演いただきました。従来の知識伝授
り方が具体的に示され、今後どのようにFDを推進すればよいか参考と
型授業から学生自身の自主的で能動的な学びを引き出す双方向型授
なった。」
や
「双方向授業での学生の変化がよくわかった。」
などが寄せ
業を提唱するとともに、木野先生自らが開発した授業の実践例を踏ま
られ、今後のFD活動の活性化に繋がる有意義な講演会となりました。
えた内容を話されました。
木野茂 先生
23 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
ユニソン会館大会議室にて講演
News 各部局から
心理臨床センター学生相談室主催・教職員研修会
「こんな学生への援助Q&A《3回目》授業だけは出られない−最近増加する学生のウツ」
本年度も心理臨床センター学生相談室主催・教職員研修会を平成
思うように行動できない、意欲がわかないなどの違和感を覚え精力的
23年7月27日(水)に開催しました。今回は「こんな学生への援助
に取り組まないといけない卒論や就活はできなくなってしまっている
Q&A《3回目》授業だけは出られない―最近増加する学生のウツ」
と
が、
あまり努力の必要としない課題(この場合アルバイトやカラオケ)
題して行われました。
「ウツ」
は、学生から
「プチ・ウツ」
や
「ウツになって
は取り組めている状態と考えてみる必要があるという解説がありまし
いた」などの表現を耳にすることがあるくらい馴染みのある精神疾患
た。本人は自身の違和感に抗うように活動するのですが、早晩悪くな
名だと思います。一般的には落ち込んでいる時の精神状態を
「ウツ」
と
る可能性があるとのことです。
表現されることが多いように思いますが、
「ウツ」
の中には双極性障害
伊藤准教授からはこうした学生に出会った時の関わり方への多くの
と呼ばれる気分の過度に高揚した躁状態と気分が沈んでいる鬱状態
ヒントをいただきました。一例として、
「 上から引き上げようとするので
を繰り返すものもあり精神医学上は様々な分類があります。今回は一
はなく、同じ地平から眺めるように伴走するよう」
な姿勢で関わってい
見私たちが考えている
「ウツ」
とは思いにくい状態を呈した学生の仮想
くことが大切だと話されていました。確かに、
自信を無くして落ち込ん
事例を材料に、心理学部の河瀬教授(精神科医)
と伊藤准教授(臨床
でいる学生に対して前
心理士)
に講演をしていただきました。
向きな言葉をかけて励
まず河瀬教授から一般的な
「ウツ」
の基礎知識を教えていただきま
ましたくなる時があり
した。
「ウツ」
の症状を大きく二つに分けると気持ちが沈んだり、涙もろ
ますが、学生の今いる
くなったりといった
「悲哀感」
と意欲がわかない、行動や思考が鈍くな
所 から同じ視 点 に立
るといった
「制止症状」
に分けられ、
この二つの症状が両方表れる方や
ち、一歩ずつ共に歩ん
「悲哀感」
だけ、
あるいは
「制止症状」
だけという方もいるようです。
周囲
でいく姿勢が大事とい
の人には「悲哀感」は見て取りやすいのですが、
「 制止症状」
だけの場
うことがわかりました。
合は怠けているように見えたり、気合いが足りないと思われたりする
そしてこの姿 勢は「ウ
危険性もあると指摘されました。
また、
「ウツ」
の治療としてまず休養・
ツ」の状態の学生だけ
養生が必要で、状態に応じて薬物療法、そして休養できるようにまた
でなく、
そのほかのこと
回復後復帰できるように環境を整えていく必要があるとのことでした。
で困っている学生への
さて、仮想事例の学生は卒業論文、就職活動がはかどらず、大学に
関わりに通じるように
も行く事が出来なくなってしまった事例です。友人に勧められて病院
(精神科)へ行くと
「ウツ」
と診断されたのですが、
その学生は一方では
思いました。
(専門相談
員 菊岡 千夏)
アルバイトや友人とカラオケに行ったりしているという内容です。
この
事例について精神科医の河瀬教授からは、
「軽いウツ」
の場合、本人は
ラム
学生コ
人間文化学科 2年次生 猪野 葵
聖書のことば 「隣人を愛しなさい」
(マタイによる福音書)
実にシンプルな言葉だが、
自己中心的な考えを持つ現代人が思い返すべき言葉だと思う。
今年の3月、私は東京に居て東日本大震災を経験した。表参道でランチをして、知人と離れて帰ろうとした時に地
震は起こった。
とにかく帰らなくてはと思い渋谷駅まで歩いて行った。
すると、駅には人が押し寄せパニック状態、電
車は止まり、
バスやタクシーに大行列ができるという凄まじい光景が広がっていた。電話もなかなか繋がらず、
日も暮
れてくると寒くなってきて、一人だった私はとても寂しかった。
すると、駅付近にある閉店したはずの店が避難所のようになっていて暖をとらせ
てくれた。
さらにコンセントも使用できるようになっていた。
その時、携帯電話の電池が切れていた私に見ず知らずの男性が「充電器、使う?」
と
貸してくれたのだ。私は男性に心から感謝し、充電しているとまたもや見ず知らずの女性がチョコをくれた。
そして様々な人が話しかけてくれて
寂しさもまぎれてきた。現代人も捨てたものではないと思わせてくれた出来事であった。
今は、同じマンションに住んでいてもあいさつをしなかったり、隣人の顔すら知らなかったりすることがある。
これは実に寂しいことではない
だろうか。人と人との繋がりとはとても温かく素敵なものだ。
自分の本当の 隣人 を愛するという意味だけではなく、
自分の周りにいる者、
つま
り隣人を愛するということだと、私はこの言葉の意味をとらえた。現代人はもっとこの言葉の意味を知り、人との繋がりを大切にすべきではな
いかと私は考える。
そうすれば日本、世界は住みやすくより良いものになっていくだろう。
Renouveau Vol.86 24
News 各部局から
衣笠中学校
チャレンジ体験!
!
!
生き方探求 京都市立衣笠中学校2年生の宮﨑彩葉さん、堀口比奈乃さん、佐々木柚稀さんが、京都市教育委員会が推進している
「生き方探究・チャレンジ
体験」
の一環として9月1日
(木)∼9月7日
(水)
までの土・日を除く5日間、本学で
「大学の仕事」
に挑戦しました。
その中で得られた発見や驚きをも
とに、
この誌面を3人で協力して作成しました。 ((公)大学コンソーシアム京都インターンシップ生 西垣 千亜紀)
堀口 比奈乃
宮 彩葉
この5日間とても楽しかったです。
楽しかっ
5日間本当にありがとうございました。
い
5日間って本当に短かったです。
いろいろ
た分学んだことも多かったです。将来ここ
ろんなことを知ったり、教えていただきま
な場所でいろいろな事を教えていただき
で体験したことが役に立つかわからない
した。大変だったこともあったけれど、楽
ありがとうございました。
けれど、
ここで学んだことは忘れません。
短
しかったです。
い間でしたがありがとうございました。
ありがとうございました。
施設課
佐々木 柚稀
教務学事課
施設課で、掃除の方と一緒に各教室やトイレを掃除してまわりま
教務学事課では、学生さんの教材づくりや、成績確認などをしま
した。最初は「こんなキレイな場所で、掃除をしなくてもいいのに
した。
…」
と思いました。
しかし掃除をしているうちに汚いところがいっぱ
教材づくりでは、紙を何枚もコピーして組み合せました。
いあったので、頑張りました。
そうしたらある程度キレイになったの
成績確認では、小さい文字をずっと見ていたので集中力をつかい
で良かったです。(堀口)
ました。
どちらも最後までがんばれたのでよかったです。(宮﨑)
医務室
キャンパスミニストリー室
キャンパスミニストリー
キャンパスミニストリー室では、ポスター作りが楽しかったです。呼びかけるような言葉を考えるのがちょっ
室の次に、医務室でハン
と難しかったです。
ポスターを見て、学生さん達がいっぱいきてくれるのが楽しみです。(宮﨑)
コ押しやビニール袋折り
や救 急 袋の点 検などを
しました。
私はずっとビニール袋を
100枚以上折ったので
最後の方は肩が痛かっ
たです。
(佐々木)
図書館
お世話になった各部署の方々へ
蔵 書 点 検は、本につい
5日間貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
ているバーコードを読
わからない時、何度も丁寧にわかりやすく教えていただきうれし
み取るので何回もして
かったです。
いるうちに手が真っ黒
たのしかったです!!!
になってしまいました。
POP書きはみんな上手
に出 来 たと思 います。
ありがとうございました。
(佐々木)
堀口・宮﨑・佐々木より
25 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
スケジュール/Schedule
行事予定
12月
1日(木)
3日(土)
6日(火)
8日(木)
9日(金)
10日(土)
15日(木)
17日(土)
19日(月)
23日(金)
24日(土)
25日(日)
26日(月)
27日(火)
1月
2月
1日(日) (元日)
(土)
・10日
(火)
とも)
6日(金) 生活福祉文化学科4年次生口頭試問、心理学科4年次生口頭試問(7日
7日(土) 人間文化学科4年次生口頭試問
授業評価アンケート
(後期)実施(∼1月30日
(月)
まで)
9日(月) (成人の日)
11日(水) 授業再開、生活福祉文化学科2年次生対象ゼミ選択説明会(17:00∼)
(オーストラリア)渡航前オリエンテーション②
13日(金) 英語海外研修Ⅳ
14日(土) 補講日
16日(月) 3・4年次生介護等体験事後指導
17日(火) 月例ミサ
2・3・4年次生ボランティア実践事後指導
18日(水) 生活福祉文化学科3年次生卒論テーマ届出締切(12:00)、
海外インターンシップ研修Ⅰ
(ニュージーランド)渡航前オリエンテーション②
21日(土) 補講日
(ノートルダム学のみ午前実施)
:学生の学内への立入禁止)
26日(木) 一般入学試験Ⅰ期準備(授業なし
27日(金) 一般入学試験Ⅰ期(授業なし:学生の学内への立入禁止)
28日(土) 認定心理士資格申請についての説明会②、外国人留学生入学試験(国内Ⅱ期・指定校推薦)
英語アチーブメントテスト予備日
(全学部学科英語科目受講生対象)、
TOEIC
(R)
IPテスト
(希望者対象)
(9:00∼13:00)
30日(月) 後期授業最終日
※定期試験のほか補講を行うことがある。
31日(火) 定期試験・補講調整期間開始(7日(火)まで)
心理学科3年次生卒業論文題目届出締切(17:00)
1日(水)
3日(金)
4日(土)
8日(水)
9日(木)
11日(土)
13日(月)
15日(水)
21日(火)
22日(水)
23日(木)
24日(金)
28日(火)
3月
卒業論文提出締切:英語英文学科(17:00)、生活福祉文化学科(12:00)
公募制推薦入学試験、公募制推薦入学試験(専門学科・総合学科対象)C日程(授業なし:学生の学内への立入禁止)
2・3・4年次生平成24年度司書教諭講習修了証書一括申請手続、
4年次生教員免許一括申請手続
※通常どおり授業を実施する。
(創立記念日)
卒業論文提出締切:人間文化学科(17:00)、英語英文学科2年次生対象ゼミ説明会(17:00∼)
創立50周年記念行事、創立50周年記念式典(10:00)、記念懇親会(12:30)、
ホームカミングデー(15:00)
教員採用試験対策講座ガイダンス①(大谷大学にて)
卒業論文提出締切:心理学科(17:00)、海外インターンシップ研修Ⅰ
(ニュージーランド)渡航前オリエンテーション①
認定心理士資格申請についての説明会①、英語アチーブメントテスト
(全学部学科英語科目受講生対象)
TOEIC
(R)
IPテスト
(希望者対象)
(9:00∼13:00)
ノートルダムクリスマス
(全員参加13:30開場)
(午後授業なし)
教員採用試験対策講座ガイダンス②(本学にて)
※通常どおり授業を実施する。
(天皇誕生日)
補講日
(クリスマスの休日)
12月の授業最終日
冬期休業開始(1月10日
(火)
まで)
英語英文学科3年次生卒業論文アウトライン提出締切(17:00)
セメスター認定留学決定者渡航前オリエンテーション
大学院入学試験Ⅱ期・大学院再入学試験(5日
(日)
とも)
春期休業開始(3月31日
(土)
まで)、生活福祉文化学科資格説明会(13:00)及び卒業研究発表懇談会(14:00)
1年次生教職課程オリエンテーション・履修指導・教育実習予備登録、
2年次生教育実習依頼指導①・誓約書提出・
実習依頼校申請、
2・3年次生教職課程特別講座(英・人)
(履修指導含む)
(9日
(木)
とも)、
2・3年次生教職課程オリエンテーション
(心)、教員採用試験対策講座(教職教養)
(本学にて10日
(金)
まで)
2・3年次生教職課程特別講座(英・人・生)
(履修指導含む)
(建国記念の日)
リーダースセミナー(14日
(火)
とも、予定)
平成23年度第1回研究プロジェクト報告会(15:30∼)
3年次編入学(一般Ⅱ期)入学試験
平成23年度第2回研究プロジェクト報告会(15:30∼)
平成23年度第3回研究プロジェクト報告会(15:30∼)
一般入学試験Ⅱ期準備(午後、学生の学内への立入禁止)
一般入学試験Ⅱ期(学生の学内への立入禁止)
後期追試験(1∼3年次生、
29日
(水)
とも)、卒業予定者再試験、転学部・転学科・転専攻試験
外国人留学生入学試験(国内Ⅲ期)、
AO入学試験Ⅲ期
卒業式練習
(卒業予定者)
(9日
(金)
とも)
4年次生教員免許更新制等説明会
卒業式(10:00)、卒業祝賀パーティー
一般入学試験Ⅲ期準備(午後、学生の学内への立入禁止)
一般入学試験Ⅲ期(学生の学内への立入禁止)
(春分の日)
平成24年度履修登録(新2年次生∼新4年次生)
(27日
(火)
まで、予定)
教員採用試験対策講座(一般教養)
(大谷大学にて23日
(金)
まで)
平成24年度定期健康診断(新2年次生∼新4年次生)
(23日
(金)
まで、予定)
26日(月) 平成24年度教員採用学内模試②
30日(金) 編入生オリエンテーション
3日(土)
8日(木)
9日(金)
10日(土)
16日(金)
19日(月)
20日(火)
21日(水)
Renouveau Vol.86 26
平成23年秋の叙勲 第2代学長 シスターメリーマイクル田代が「瑞宝中綬章」
を受章されました。
昭和52年4月から平成5年3月までの16年間に亘り、本学学長を務められたシスターメ
リーマイクル田代が、
その功績により、公務等に長年にわたり従事し成績を挙げた方に対し
て授与される勲章「瑞宝中綬章」
を受章されました。
現在、シスターメリーマイクル田代はアメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア在住で、
12月10日
(土)
の創立50周年記念式典にはご出席いただける予定です。
この度の受勲を心よりお祝い申し上げます。
平成23年度 第7回 特待奨学生の表彰
平成22年度において極めて優秀な成績を修め、かつ他の学生の模範であると認められた方を所属学部長および学科長の推薦により特待奨学生とし
て決定しました。特待奨学生証書および奨学金の授与式は、7月25日
(月)16時50分からユージニア館第2会議室で行われました。
特待奨学生は前年度の成績が、履修科目評価の平均点80点以上および標準単位数(31単位)
を取得していることが選考対象となります。
今年度、選考された方も選考されなかった方も
「特待奨学生」
を目標に、修学意欲向上を持って勉学の向上に努めてください。
平成23年度 特待奨学生
人間文化学部 英語英文学科
櫛原 梨沙
(4年次生)
福本 紗也
(3年次生)
宇野 綾乃
(2年次生)
人間文化学部 人間文化学科
王 玲 (4年次生)
西田 知春
(3年次生)
黒瀬 麻友
(2年次生)
生活福祉文化学部 生活福祉文化学科
四十九亜実
(4年次生)
新川 真理
(3年次生)
原田 愛子
(2年次生)
心理学部 心理学科
大森万里江
(4年次生)
小國真由子
(4年次生)
松本 莉奈
(3年次生)
阿部 真理
(3年次生)
宮本 純花
(2年次生)
中川 彩果
(2年次生)
編集後記
本学が開設されたのは昭和36(1961)年4月1日であり、文学部英語英文学科の創設により、第1年次が開設された。以来、半世紀の時が流れ、
いつし
か50周年記念式典を執り行う日を迎えた。創設当時の本学界隈の風景を知りたくて、
「ノートルダム女子大学30年史」
をめくっていたら、昭和35(1960)
年大学敷地地鎮祭を執り行う正装のカトリック司祭の写真が目に入った。奥の方には、緑に覆われた山肌がそびえ、少し手前には小学校の垣根らしきも
のがかすかに見える外は、
まさしく雑草が生い茂る何もない原っぱである。
当時の日本社会は、戦後15年が経ち60年代の高度成長期を迎えていた時代
であった。60年代後半から70年代半ばまでは、戦後のベビーブーム世代が競って大学の狭き門を目指し、何処の大学も受験シーズンになるとキャンパス
は受験生で溢れた。
そうした中で、
ノートルダム女子大学は、関西圏では広く知られる
「お嬢様大学」
としての地位を確立していった。
その後、1970年代半
ばから始まる出生率の低下に伴い、
日本社会の少子化傾向は歯止めがかからないまま、18才人口の深刻な減少へと帰結し、遂に平成19(2007)年には
大学全入時代へと突入した。大学は、学生を選ぶ側から
「学生に選ばれる側」へと立場を変えた今日、本学もこうした社会の劇的な変化に対応して、
日本
そして世界に羽ばたき、活躍できる自立した21世紀の女性を育成するため、新しい時代の教育環境を実現するべく、旧キャンパスを一新する
「北山キャン
パス総合整備計画」に既に着手した。手始めとして、本年3月には京都工芸繊維大学のキャンパスに
「ノートルダム館」を建てたほか、11月には学内寮
「キャロライン館」が北山キャンパスに新設された。平成24(2012)年3月には、本館の新築工事の一環として旧館の建て替えを開始する。誕生から半世
紀を経て執り行われる創立50周年記念式典は、21世紀型の女子大学として生まれ変わる京都ノートルダム女子大学のまさしく新たな門出を告げる式
典なのです。 (野田)
●広報委員長 野田 ●広報委員 小林(順)、長沼、佐藤(純)、廣瀬
京都ノートルダム女子大学 大学報
ルヌヴォー Vol.86
2011年12月10日
編 集/ 広報委員会
発 行/ 京都ノートルダム女子大学 広報課
〒606-0847 京都市左京区下鴨南野々神町 1 番 地
印 刷/ 為国印刷株式会社
本誌は京都ノートルダム女子大学保護者会の資金援助を一部受けています。
Fly UP